JP3365393B2 - エバポパージシステムの診断装置及びこの装置を搭載する車両の制御装置 - Google Patents
エバポパージシステムの診断装置及びこの装置を搭載する車両の制御装置Info
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- JP3365393B2 JP3365393B2 JP2000111155A JP2000111155A JP3365393B2 JP 3365393 B2 JP3365393 B2 JP 3365393B2 JP 2000111155 A JP2000111155 A JP 2000111155A JP 2000111155 A JP2000111155 A JP 2000111155A JP 3365393 B2 JP3365393 B2 JP 3365393B2
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エバポパージシス
テムの診断装置及びこの装置を搭載する車両の制御装置
に係り、特に、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
し、該吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に生じ
る負圧を利用して該吸気通路へ向けてパージするエバポ
パージシステムの診断装置、及び、この装置を搭載する
車両の制御装置に関する。
テムの診断装置及びこの装置を搭載する車両の制御装置
に係り、特に、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
し、該吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に生じ
る負圧を利用して該吸気通路へ向けてパージするエバポ
パージシステムの診断装置、及び、この装置を搭載する
車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平9−30321
4号に開示される如く、燃料タンクで発生する蒸発燃料
(ベーパ)が大気中に放出されるのを防止すべく、ベー
パをキャニスタに吸着させ、適当な時期にその吸着され
たベーパを内燃機関の吸気通路へ向けてパージするエバ
ポパージシステムが知られている。このシステムの系
(以下、エバポ系と称す)内において、配管が外れ若し
くは破損する場合、又は、燃料タンクに穴が開く場合が
ある。このような事態が発生すると、かかる部位から大
気中へ燃料が漏出してしまう。従って、エバポパージシ
ステムでは、エバポ系内に何らかの不要な穴が開いてい
るか否かを確実に判定する必要がある。以下、この判定
をエバポ系穴判定と称す。
4号に開示される如く、燃料タンクで発生する蒸発燃料
(ベーパ)が大気中に放出されるのを防止すべく、ベー
パをキャニスタに吸着させ、適当な時期にその吸着され
たベーパを内燃機関の吸気通路へ向けてパージするエバ
ポパージシステムが知られている。このシステムの系
(以下、エバポ系と称す)内において、配管が外れ若し
くは破損する場合、又は、燃料タンクに穴が開く場合が
ある。このような事態が発生すると、かかる部位から大
気中へ燃料が漏出してしまう。従って、エバポパージシ
ステムでは、エバポ系内に何らかの不要な穴が開いてい
るか否かを確実に判定する必要がある。以下、この判定
をエバポ系穴判定と称す。
【0003】エバポ系内に不要な穴が開いているか否か
を判定する手法としては、そのエバポ系内に吸気通路
に生じる負圧を導入することによりその系内の圧力を減
圧させ、エバポ系内の圧力が所定値に到達した後にそ
の系内を密閉し、その後のエバポ系内の圧力を検出す
ることが考えられる。その結果、エバポ系内の圧力が速
やかに大気圧に向けて上昇する場合は、その系内に不要
な穴が開いていると判断できる。一方、エバポ系内の圧
力の上昇度合いが小さい場合は、その系内に不要な穴は
開いていないと判断できる。従って、上記の手法によれ
ば、エバポ系内の圧力に基づいてエバポ系穴判定を行う
ことが可能となる。
を判定する手法としては、そのエバポ系内に吸気通路
に生じる負圧を導入することによりその系内の圧力を減
圧させ、エバポ系内の圧力が所定値に到達した後にそ
の系内を密閉し、その後のエバポ系内の圧力を検出す
ることが考えられる。その結果、エバポ系内の圧力が速
やかに大気圧に向けて上昇する場合は、その系内に不要
な穴が開いていると判断できる。一方、エバポ系内の圧
力の上昇度合いが小さい場合は、その系内に不要な穴は
開いていないと判断できる。従って、上記の手法によれ
ば、エバポ系内の圧力に基づいてエバポ系穴判定を行う
ことが可能となる。
【0004】しかしながら、エバポ系内に負圧を導入す
る際に吸気通路に生じている負圧が小さいと、すなわ
ち、吸気通路の圧力が正圧側に大きいと、その系内へ速
やかに負圧が導入されないので、その系内の圧力を所定
値に到達させるのに多くの時間を要したり、あるいは、
その系内の圧力を所定値に到達させることができなくな
る。エバポ系内の圧力を所定値に到達させるべくエバポ
系内に吸気通路の負圧を導入している間は、キャニスタ
に吸着した燃料を吸気通路へ向けて有効にパージするこ
とができない。このため、吸気通路の圧力が正圧側に大
きい状況下でもエバポ系穴判定が行われる場合は、キャ
ニスタに吸着した燃料をパージすることができない事態
が長期間継続することで、エバポエミッションが悪化し
てしまう。
る際に吸気通路に生じている負圧が小さいと、すなわ
ち、吸気通路の圧力が正圧側に大きいと、その系内へ速
やかに負圧が導入されないので、その系内の圧力を所定
値に到達させるのに多くの時間を要したり、あるいは、
その系内の圧力を所定値に到達させることができなくな
る。エバポ系内の圧力を所定値に到達させるべくエバポ
系内に吸気通路の負圧を導入している間は、キャニスタ
に吸着した燃料を吸気通路へ向けて有効にパージするこ
とができない。このため、吸気通路の圧力が正圧側に大
きい状況下でもエバポ系穴判定が行われる場合は、キャ
ニスタに吸着した燃料をパージすることができない事態
が長期間継続することで、エバポエミッションが悪化し
てしまう。
【0005】そこで、上記従来のシステムにおいては、
吸気通路の圧力が所定値以上に大きい場合、エバポ系穴
判定を禁止または中断することとしている。このため、
上記従来のシステムによれば、吸気通路の圧力が大きい
場合でも、キャニスタに吸着した燃料をパージすること
ができない事態が長期間継続することはないので、エバ
ポエミッションの悪化を防止することができる。
吸気通路の圧力が所定値以上に大きい場合、エバポ系穴
判定を禁止または中断することとしている。このため、
上記従来のシステムによれば、吸気通路の圧力が大きい
場合でも、キャニスタに吸着した燃料をパージすること
ができない事態が長期間継続することはないので、エバ
ポエミッションの悪化を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エバポ系内
に負圧を導入する際に吸気通路に生じる負圧が小さくな
らなければ、すなわち、吸気通路の圧力が小さい状態に
維持されれば、その系内へ速やかに負圧が導入されるの
で、エバポ系穴判定を速やかに行うことが可能となると
共に、キャニスタに吸着した燃料をパージできない事態
が長期間継続することは回避される。しかしながら、上
記従来のシステムでは、エバポ系内に負圧を導入する際
に吸気通路の負圧を大きい状態に維持する処理は何ら行
われていない。
に負圧を導入する際に吸気通路に生じる負圧が小さくな
らなければ、すなわち、吸気通路の圧力が小さい状態に
維持されれば、その系内へ速やかに負圧が導入されるの
で、エバポ系穴判定を速やかに行うことが可能となると
共に、キャニスタに吸着した燃料をパージできない事態
が長期間継続することは回避される。しかしながら、上
記従来のシステムでは、エバポ系内に負圧を導入する際
に吸気通路の負圧を大きい状態に維持する処理は何ら行
われていない。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、蒸発燃料処理機構に負圧を導入する際に吸気通
路の負圧を大きい状態に維持することで、蒸発燃料処理
機構の内圧を速やかに減圧させることが可能なエバポパ
ージシステムの診断装置、及び、この装置を搭載する車
両の制御装置を提供することを目的とする。
であり、蒸発燃料処理機構に負圧を導入する際に吸気通
路の負圧を大きい状態に維持することで、蒸発燃料処理
機構の内圧を速やかに減圧させることが可能なエバポパ
ージシステムの診断装置、及び、この装置を搭載する車
両の制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
し、該吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に生じ
る負圧を利用して該吸気通路へ向けてパージする蒸発燃
料処理機構と、前記蒸発燃料処理機構への前記吸気通路
の負圧の導入が開始された後、該蒸発燃料処理機構の内
圧が所定負圧に到達した後の該内圧に基づいて該蒸発燃
料処理機構の状態を判定する状態判定手段と、を備える
エバポパージシステムの診断装置であって、前記状態判
定手段による判定が行われる際、前記吸気通路に設けら
れたスロットル弁の開度の上限値を、前記状態判定手段
による判定が行われない場合に比して閉弁側に変更する
開度上限値変更手段を備えることを特徴とするエバポパ
ージシステムの診断装置により達成される。
に記載する如く、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
し、該吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に生じ
る負圧を利用して該吸気通路へ向けてパージする蒸発燃
料処理機構と、前記蒸発燃料処理機構への前記吸気通路
の負圧の導入が開始された後、該蒸発燃料処理機構の内
圧が所定負圧に到達した後の該内圧に基づいて該蒸発燃
料処理機構の状態を判定する状態判定手段と、を備える
エバポパージシステムの診断装置であって、前記状態判
定手段による判定が行われる際、前記吸気通路に設けら
れたスロットル弁の開度の上限値を、前記状態判定手段
による判定が行われない場合に比して閉弁側に変更する
開度上限値変更手段を備えることを特徴とするエバポパ
ージシステムの診断装置により達成される。
【0009】請求項1記載の発明において、蒸発燃料処
理機構は、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着し、そ
の吸着された蒸発燃料を吸気通路の負圧を利用して該吸
気通路へ向けてパージする。状態判定手段は、蒸発燃料
処理機構への吸気通路の負圧の導入が開始された後、該
蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧に到達した後の該内
圧に基づいて蒸発燃料処理機構の状態を判定する。本発
明において、状態判定手段による判定が行われる際に
は、吸気通路に設けられたスロットル弁の開度の上限値
が、該判定が行われない場合に比して閉弁側に変更され
る。この場合には、スロットル弁が大きく開弁されるこ
とは回避されるので、スロットル弁の下流側の吸気通路
に大きな負圧が確保される。このため、本発明によれ
ば、蒸発燃料処理機構の内圧を速やかに減圧させること
が可能となる。
理機構は、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着し、そ
の吸着された蒸発燃料を吸気通路の負圧を利用して該吸
気通路へ向けてパージする。状態判定手段は、蒸発燃料
処理機構への吸気通路の負圧の導入が開始された後、該
蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧に到達した後の該内
圧に基づいて蒸発燃料処理機構の状態を判定する。本発
明において、状態判定手段による判定が行われる際に
は、吸気通路に設けられたスロットル弁の開度の上限値
が、該判定が行われない場合に比して閉弁側に変更され
る。この場合には、スロットル弁が大きく開弁されるこ
とは回避されるので、スロットル弁の下流側の吸気通路
に大きな負圧が確保される。このため、本発明によれ
ば、蒸発燃料処理機構の内圧を速やかに減圧させること
が可能となる。
【0010】大気圧が減少するほど、吸気通路を流通す
る空気の流通量は減少する。このため、スロットル弁の
開度が同一であっても、大気圧が減少するほど、吸気通
路に生ずる負圧は小さくなり、蒸発燃料処理機構の内圧
を速やかに減圧させることが困難となる。
る空気の流通量は減少する。このため、スロットル弁の
開度が同一であっても、大気圧が減少するほど、吸気通
路に生ずる負圧は小さくなり、蒸発燃料処理機構の内圧
を速やかに減圧させることが困難となる。
【0011】従って、請求項2に記載する如く、請求項
1記載のエバポパージシステムの診断装置において、前
記開度上限値変更手段は、大気圧に応じて前記スロット
ル弁の開度の上限値を変更することとしてもよい。
1記載のエバポパージシステムの診断装置において、前
記開度上限値変更手段は、大気圧に応じて前記スロット
ル弁の開度の上限値を変更することとしてもよい。
【0012】ところで、スロットル弁の開度の上限値が
閉弁側に変更されると、吸入空気量が減少し、内燃機関
において発生する出力が減少する。この場合、請求項1
または2記載のエバポパージシステムを搭載する車両で
は、駆動力が減少してしまう。
閉弁側に変更されると、吸入空気量が減少し、内燃機関
において発生する出力が減少する。この場合、請求項1
または2記載のエバポパージシステムを搭載する車両で
は、駆動力が減少してしまう。
【0013】そこで、かかる不都合を解決するために、
請求項3に記載する如く、請求項1または2記載のエバ
ポパージシステムの診断装置を搭載する車両の制御装置
であって、該車両は、内燃機関と該内燃機関以外の動力
源とを有するハイブリッド車であると共に、前記開度上
限値変更手段により前記スロットル弁の開度の上限値が
閉弁側に変更されることにより内燃機関の出力が減少す
る場合、該減少する出力分だけ前記内燃機関以外の動力
源の出力を増大させる出力変更手段を備えることとして
もよい。
請求項3に記載する如く、請求項1または2記載のエバ
ポパージシステムの診断装置を搭載する車両の制御装置
であって、該車両は、内燃機関と該内燃機関以外の動力
源とを有するハイブリッド車であると共に、前記開度上
限値変更手段により前記スロットル弁の開度の上限値が
閉弁側に変更されることにより内燃機関の出力が減少す
る場合、該減少する出力分だけ前記内燃機関以外の動力
源の出力を増大させる出力変更手段を備えることとして
もよい。
【0014】請求項3記載の発明において、車両は、内
燃機関と該内燃機関以外の動力源とを有するハイブリッ
ド車である。スロットル弁の開度の上限値が閉弁側に変
更されることにより内燃機関の出力が減少する場合は、
内燃機関以外の動力源の出力が増大される。このため、
本発明によれば、蒸発燃料処理機構の内圧を速やかに減
圧させるべくスロットル弁の開度の上限値が閉弁側に変
更されることにより内燃機関の出力が減少する場合で
も、車両の駆動力が低下するのを防止することができ
る。
燃機関と該内燃機関以外の動力源とを有するハイブリッ
ド車である。スロットル弁の開度の上限値が閉弁側に変
更されることにより内燃機関の出力が減少する場合は、
内燃機関以外の動力源の出力が増大される。このため、
本発明によれば、蒸発燃料処理機構の内圧を速やかに減
圧させるべくスロットル弁の開度の上限値が閉弁側に変
更されることにより内燃機関の出力が減少する場合で
も、車両の駆動力が低下するのを防止することができ
る。
【0015】また、請求項4に記載する如く、燃料タン
クで発生する蒸発燃料を吸着し、該吸着された蒸発燃料
を内燃機関の吸気通路に生じる負圧を利用して該吸気通
路へ向けてパージする蒸発燃料処理機構と、前記蒸発燃
料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべく該蒸発燃
料処理機構へ前記吸気通路に生じる負圧を導入する負圧
導入手段と、を備えるエバポパージシステムの診断装置
であって、前記負圧導入手段による負圧の導入が開始さ
れた後、前記吸気通路に生じる圧力が所定値未満である
場合の時間を累積する時間算出手段と、前記時間算出手
段により累積された累積時間が所定時間に達したか否か
に基づいて前記蒸発燃料処理機構の内圧が前記所定負圧
に到達したか否かを判定する判定手段と、を備えること
を特徴とするエバポパージシステムの診断装置は、蒸発
燃料処理機構の内圧が所定負圧に到達したか否かを正確
に判定するうえで有効である。
クで発生する蒸発燃料を吸着し、該吸着された蒸発燃料
を内燃機関の吸気通路に生じる負圧を利用して該吸気通
路へ向けてパージする蒸発燃料処理機構と、前記蒸発燃
料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべく該蒸発燃
料処理機構へ前記吸気通路に生じる負圧を導入する負圧
導入手段と、を備えるエバポパージシステムの診断装置
であって、前記負圧導入手段による負圧の導入が開始さ
れた後、前記吸気通路に生じる圧力が所定値未満である
場合の時間を累積する時間算出手段と、前記時間算出手
段により累積された累積時間が所定時間に達したか否か
に基づいて前記蒸発燃料処理機構の内圧が前記所定負圧
に到達したか否かを判定する判定手段と、を備えること
を特徴とするエバポパージシステムの診断装置は、蒸発
燃料処理機構の内圧が所定負圧に到達したか否かを正確
に判定するうえで有効である。
【0016】請求項4記載の発明において、時間算出手
段は、蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧に到達させる
べく該蒸発燃料処理機構への吸気通路に生じる負圧の導
入が開始された後、吸気通路に生じる圧力が所定値未満
である場合の時間を累積する。すなわち、吸気通路に生
じる圧力が所定値以上である場合は、蒸発燃料処理機構
の内圧を有効に減圧させることができないため、時間の
累積は行わない。判定手段は、時間算出手段により累積
された累積時間が所定時間に達したか否かに基づいて、
蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧に到達したか否かを
判定する。このため、本発明によれば、蒸発燃料処理機
構の内圧が所定負圧に到達したか否かを正確に判定する
ことができる。
段は、蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧に到達させる
べく該蒸発燃料処理機構への吸気通路に生じる負圧の導
入が開始された後、吸気通路に生じる圧力が所定値未満
である場合の時間を累積する。すなわち、吸気通路に生
じる圧力が所定値以上である場合は、蒸発燃料処理機構
の内圧を有効に減圧させることができないため、時間の
累積は行わない。判定手段は、時間算出手段により累積
された累積時間が所定時間に達したか否かに基づいて、
蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧に到達したか否かを
判定する。このため、本発明によれば、蒸発燃料処理機
構の内圧が所定負圧に到達したか否かを正確に判定する
ことができる。
【0017】蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧に到達
させるべく該蒸発燃料処理機構へ吸気通路に生じる負圧
が導入されている過程で、吸気通路の圧力が大きくなる
と、すなわち、吸気通路の負圧が小さくなると、蒸発燃
料処理機構内の負圧が小さくなるおそれがある。このた
め、吸気通路に生じる圧力が所定値未満である場合の時
間の累積時間だけでは、蒸発燃料処理機構の内圧が所定
負圧に到達したか否かを正確に判定することはできな
い。
させるべく該蒸発燃料処理機構へ吸気通路に生じる負圧
が導入されている過程で、吸気通路の圧力が大きくなる
と、すなわち、吸気通路の負圧が小さくなると、蒸発燃
料処理機構内の負圧が小さくなるおそれがある。このた
め、吸気通路に生じる圧力が所定値未満である場合の時
間の累積時間だけでは、蒸発燃料処理機構の内圧が所定
負圧に到達したか否かを正確に判定することはできな
い。
【0018】従って、請求項5に記載する如く、請求項
4記載のエバポパージシステムの診断装置において、前
記時間算出手段は、前記負圧導入手段による負圧の導入
が開始された後に、前記吸気通路に生じる圧力が所定値
以上となった場合、前記累積時間を減算またはリセット
することとしてもよい。
4記載のエバポパージシステムの診断装置において、前
記時間算出手段は、前記負圧導入手段による負圧の導入
が開始された後に、前記吸気通路に生じる圧力が所定値
以上となった場合、前記累積時間を減算またはリセット
することとしてもよい。
【0019】また、請求項6に記載する如く、燃料タン
クで発生する蒸発燃料を吸着し、該吸着された蒸発燃料
を内燃機関の吸気通路に生じる負圧を利用して該吸気通
路へ向けてパージする蒸発燃料処理機構と、前記蒸発燃
料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべく該蒸発燃
料処理機構へ前記吸気通路に生じる負圧を導入する負圧
導入手段と、前記負圧導入手段による負圧の導入が開始
された後の時間が所定時間に達したか否かに基づいて、
前記蒸発燃料処理機構の内圧が前記所定負圧に到達した
か否かを判定する判定手段と、を備えるエバポパージシ
ステムの診断装置であって、前記負圧導入手段による負
圧の導入が開始された後に、前記吸気通路に生じる圧力
が所定値以上となった場合、前記所定時間を延長する時
間延長手段を備えることを特徴とするエバポパージシス
テムの診断装置は、蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧
に到達したか否かを正確に判定するうえで有効である。
クで発生する蒸発燃料を吸着し、該吸着された蒸発燃料
を内燃機関の吸気通路に生じる負圧を利用して該吸気通
路へ向けてパージする蒸発燃料処理機構と、前記蒸発燃
料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべく該蒸発燃
料処理機構へ前記吸気通路に生じる負圧を導入する負圧
導入手段と、前記負圧導入手段による負圧の導入が開始
された後の時間が所定時間に達したか否かに基づいて、
前記蒸発燃料処理機構の内圧が前記所定負圧に到達した
か否かを判定する判定手段と、を備えるエバポパージシ
ステムの診断装置であって、前記負圧導入手段による負
圧の導入が開始された後に、前記吸気通路に生じる圧力
が所定値以上となった場合、前記所定時間を延長する時
間延長手段を備えることを特徴とするエバポパージシス
テムの診断装置は、蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧
に到達したか否かを正確に判定するうえで有効である。
【0020】請求項6記載の発明において、判定手段
は、蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべ
く該蒸発燃料処理機構への吸気通路に生じる負圧の導入
が開始された後の時間が所定時間に到達したか否かに基
づいて、蒸発燃料処理機構の内圧が前記所定負圧に到達
したか否かを判定する。時間延長手段は、負圧の導入が
開始された後に、吸気通路に生じる圧力が所定値以上と
なった場合、上記の所定時間を延長する。このため、本
発明によれば、蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧に到
達したか否かを正確に判定することができる。
は、蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべ
く該蒸発燃料処理機構への吸気通路に生じる負圧の導入
が開始された後の時間が所定時間に到達したか否かに基
づいて、蒸発燃料処理機構の内圧が前記所定負圧に到達
したか否かを判定する。時間延長手段は、負圧の導入が
開始された後に、吸気通路に生じる圧力が所定値以上と
なった場合、上記の所定時間を延長する。このため、本
発明によれば、蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧に到
達したか否かを正確に判定することができる。
【0021】更に、請求項7に記載する如く、燃料タン
クで発生する蒸発燃料を吸着し、該吸着された蒸発燃料
を内燃機関の吸気通路に生じる負圧を利用して該吸気通
路へ向けてパージする蒸発燃料処理機構と、前記蒸発燃
料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべく該蒸発燃
料処理機構へ前記吸気通路に生じる負圧を導入する負圧
導入手段と、前記負圧導入手段による負圧の導入が開始
された後の前記蒸発燃料処理機構から前記吸気通路へ流
通するガスの流量の積算値が所定値に達したか否かに基
づいて、前記蒸発燃料処理機構の内圧が前記所定負圧に
到達したか否かを判定する判定手段と、を備えるエバポ
パージシステムの診断装置であって、前記負圧導入手段
による負圧の導入が開始された後に、前記吸気通路に生
じる圧力が所定値以上となった場合、前記積算値をリセ
ットするリセット手段を備えることを特徴とするエバポ
パージシステムの診断装置は、蒸発燃料処理機構の内圧
が所定負圧に到達したか否かを正確に判定するうえで有
効である。
クで発生する蒸発燃料を吸着し、該吸着された蒸発燃料
を内燃機関の吸気通路に生じる負圧を利用して該吸気通
路へ向けてパージする蒸発燃料処理機構と、前記蒸発燃
料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべく該蒸発燃
料処理機構へ前記吸気通路に生じる負圧を導入する負圧
導入手段と、前記負圧導入手段による負圧の導入が開始
された後の前記蒸発燃料処理機構から前記吸気通路へ流
通するガスの流量の積算値が所定値に達したか否かに基
づいて、前記蒸発燃料処理機構の内圧が前記所定負圧に
到達したか否かを判定する判定手段と、を備えるエバポ
パージシステムの診断装置であって、前記負圧導入手段
による負圧の導入が開始された後に、前記吸気通路に生
じる圧力が所定値以上となった場合、前記積算値をリセ
ットするリセット手段を備えることを特徴とするエバポ
パージシステムの診断装置は、蒸発燃料処理機構の内圧
が所定負圧に到達したか否かを正確に判定するうえで有
効である。
【0022】請求項7記載の発明において、判定手段
は、蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべ
く該蒸発燃料処理機構への吸気通路に生じる負圧の導入
が開始された後の、蒸発燃料処理機構から吸気通路へ流
通するガスの流量の積算値に基づいて、蒸発燃料処理機
構の内圧が所定負圧に到達したか否かを判定する。蒸発
燃料処理機構へ吸気通路の負圧が導入されている過程
で、吸気通路の負圧が小さくなると、蒸発燃料処理機構
内の負圧が小さくなるおそれがある。このため、蒸発燃
料処理機構から吸気通路へ流通したガスの流量の積算値
では、蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧に到達したか
否かを正確に判定することができない。そこで、本発明
において、リセット手段は、吸気通路に生じる負圧が所
定値以上となった場合、上記の積算値をリセットする。
このため、本発明によれば、蒸発燃料処理機構の内圧が
所定負圧に到達したか否かを正確に判定することができ
る。
は、蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧に到達させるべ
く該蒸発燃料処理機構への吸気通路に生じる負圧の導入
が開始された後の、蒸発燃料処理機構から吸気通路へ流
通するガスの流量の積算値に基づいて、蒸発燃料処理機
構の内圧が所定負圧に到達したか否かを判定する。蒸発
燃料処理機構へ吸気通路の負圧が導入されている過程
で、吸気通路の負圧が小さくなると、蒸発燃料処理機構
内の負圧が小さくなるおそれがある。このため、蒸発燃
料処理機構から吸気通路へ流通したガスの流量の積算値
では、蒸発燃料処理機構の内圧が所定負圧に到達したか
否かを正確に判定することができない。そこで、本発明
において、リセット手段は、吸気通路に生じる負圧が所
定値以上となった場合、上記の積算値をリセットする。
このため、本発明によれば、蒸発燃料処理機構の内圧が
所定負圧に到達したか否かを正確に判定することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
エバポパージシステムの診断装置を搭載する車両20の
駆動機構を模式的に表した図を示す。本実施例のシステ
ムは、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、ハイブ
リッドECUと称す)22、エンジン用電子制御ユニッ
ト(以下、エンジンECUと称す)24、および、モー
タ用電子制御ユニット(以下、モータECUと称す)2
6を備えている。
エバポパージシステムの診断装置を搭載する車両20の
駆動機構を模式的に表した図を示す。本実施例のシステ
ムは、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、ハイブ
リッドECUと称す)22、エンジン用電子制御ユニッ
ト(以下、エンジンECUと称す)24、および、モー
タ用電子制御ユニット(以下、モータECUと称す)2
6を備えている。
【0024】図1に示す如く、本実施例において、車両
20は、左車輪FLと右車輪FRとを連結する車軸30
を備えている。車軸30には、減速機32が固定されて
いる。減速機32には、ギヤ34を介して遊星歯車機構
36が係合している。遊星歯車機構36は、内燃機関4
0の出力軸に連結するプラネタリキャリアと、電動モー
タ42の出力軸に連結するリングギヤと、ジェネレータ
44の出力軸に連結するサンギヤと、を有している。
20は、左車輪FLと右車輪FRとを連結する車軸30
を備えている。車軸30には、減速機32が固定されて
いる。減速機32には、ギヤ34を介して遊星歯車機構
36が係合している。遊星歯車機構36は、内燃機関4
0の出力軸に連結するプラネタリキャリアと、電動モー
タ42の出力軸に連結するリングギヤと、ジェネレータ
44の出力軸に連結するサンギヤと、を有している。
【0025】ジェネレータ44および電動モータ42に
は、インバータ46およびメインリレー48を介してバ
ッテリ50が接続されている。インバータ46にはモー
タECU26が接続されており、メインリレー48には
ハイブリッドECU22が接続されている。メインリレ
ー48は、ハイブリッドECU22から駆動信号が供給
されることによりバッテリ50からインバータ46へ電
力を供給する機能を有している。また、インバータ46
は、バッテリ50とジェネレータ44との間、および、
バッテリ50と電動モータ42との間に、それぞれ、複
数のパワートランジスタで構成された3相ブリッジ回路
を有しており、それらの間で直流電流と3相交流電流と
を変換する機能を有している。ジェネレータ44および
電動モータ42は、それぞれ、インバータ46がモータ
ECU26に適当に駆動されることにより、交流電流の
周波数に応じた回転数に制御されると共に、その電流の
大きさに応じたトルクを発生する。
は、インバータ46およびメインリレー48を介してバ
ッテリ50が接続されている。インバータ46にはモー
タECU26が接続されており、メインリレー48には
ハイブリッドECU22が接続されている。メインリレ
ー48は、ハイブリッドECU22から駆動信号が供給
されることによりバッテリ50からインバータ46へ電
力を供給する機能を有している。また、インバータ46
は、バッテリ50とジェネレータ44との間、および、
バッテリ50と電動モータ42との間に、それぞれ、複
数のパワートランジスタで構成された3相ブリッジ回路
を有しており、それらの間で直流電流と3相交流電流と
を変換する機能を有している。ジェネレータ44および
電動モータ42は、それぞれ、インバータ46がモータ
ECU26に適当に駆動されることにより、交流電流の
周波数に応じた回転数に制御されると共に、その電流の
大きさに応じたトルクを発生する。
【0026】ジェネレータ44は、内燃機関40の始動
が完了していない場合はバッテリ50から電力が供給さ
れることにより内燃期間40を始動させるスタータモー
タとしての機能を有し、内燃機関40の始動が完了した
後は内燃機関40の出力によりインバータ46を介して
バッテリ50又は電動モータ42に電力を供給する発電
機としての機能を有している。また、電動モータ42
は、通常走行中は電力が供給されることにより内燃機関
40の出力を補助するためのトルクを発生する電動機と
しての機能を有し、制動時に車軸30の回転によりイン
バータ46を介してバッテリ50に電力を供給する発電
機としての機能を有している。
が完了していない場合はバッテリ50から電力が供給さ
れることにより内燃期間40を始動させるスタータモー
タとしての機能を有し、内燃機関40の始動が完了した
後は内燃機関40の出力によりインバータ46を介して
バッテリ50又は電動モータ42に電力を供給する発電
機としての機能を有している。また、電動モータ42
は、通常走行中は電力が供給されることにより内燃機関
40の出力を補助するためのトルクを発生する電動機と
しての機能を有し、制動時に車軸30の回転によりイン
バータ46を介してバッテリ50に電力を供給する発電
機としての機能を有している。
【0027】バッテリ50には、上記したハイブリッド
ECU22が接続されている。ハイブリッドECU22
は、バッテリ50の充電状態、すなわち、残存容量を監
視している。
ECU22が接続されている。ハイブリッドECU22
は、バッテリ50の充電状態、すなわち、残存容量を監
視している。
【0028】内燃機関40には、上記したエンジンEC
U24が接続されている。内燃機関40は、エンジンE
CU24から駆動信号が供給されることによりその駆動
信号に応じた出力を発生する。
U24が接続されている。内燃機関40は、エンジンE
CU24から駆動信号が供給されることによりその駆動
信号に応じた出力を発生する。
【0029】本実施例において、車両20は、内燃機関
40と電動モータ42とを適宜組み合わせて動力を発生
するハイブリッド車両である。ハイブリッドECU22
には、アクセルペダルの踏み込み量(以下、アクセル開
度ACCPと称す)に応じた信号を出力するアクセル開
度センサ52、および、車両20の車速SPDに応じた
周期でパルス信号を出力する車速センサ54が接続され
ている。ハイブリッドECU22は、アクセル開度セン
サ52の出力信号および車速センサ54の出力信号に基
づいてアクセル開度ACCPおよび車速SPDを検出す
る。
40と電動モータ42とを適宜組み合わせて動力を発生
するハイブリッド車両である。ハイブリッドECU22
には、アクセルペダルの踏み込み量(以下、アクセル開
度ACCPと称す)に応じた信号を出力するアクセル開
度センサ52、および、車両20の車速SPDに応じた
周期でパルス信号を出力する車速センサ54が接続され
ている。ハイブリッドECU22は、アクセル開度セン
サ52の出力信号および車速センサ54の出力信号に基
づいてアクセル開度ACCPおよび車速SPDを検出す
る。
【0030】ハイブリッドECU22は、検出したアク
セル開度ACCPおよび車速SPDに基づいて車両20
に要求される駆動力を演算した後、その駆動力に対して
内燃機関40が効率よく運転する内燃機関40の要求出
力WEを演算すると共に、電動モータ42の要求出力W
Mを演算する。ハイブリッドECU22は、エンジンE
CU24およびモータECU26に接続されており、エ
ンジンECU24に対して内燃機関40において要求出
力WEが発生するように、また、モータECU26に対
して電動モータ42において要求出力WMが発生するよ
うに、それぞれ駆動信号を供給する。
セル開度ACCPおよび車速SPDに基づいて車両20
に要求される駆動力を演算した後、その駆動力に対して
内燃機関40が効率よく運転する内燃機関40の要求出
力WEを演算すると共に、電動モータ42の要求出力W
Mを演算する。ハイブリッドECU22は、エンジンE
CU24およびモータECU26に接続されており、エ
ンジンECU24に対して内燃機関40において要求出
力WEが発生するように、また、モータECU26に対
して電動モータ42において要求出力WMが発生するよ
うに、それぞれ駆動信号を供給する。
【0031】図2は、本実施例のエバポパージシステム
のシステム構成図を示す。本実施例のシステムは、外周
が鉄製の部材で覆われた燃料タンク60を備えている。
燃料タンク60は、その内部をブラダ膜62により、燃
料が貯留される燃料室64と、ガスが充填されるガス室
66とに隔成されている。ブラダ膜62は、伸縮可能な
樹脂等の部材により構成されており、燃料室64内に貯
留される燃料量に応じて燃料タンク60内を伸縮するこ
とが可能となっている。
のシステム構成図を示す。本実施例のシステムは、外周
が鉄製の部材で覆われた燃料タンク60を備えている。
燃料タンク60は、その内部をブラダ膜62により、燃
料が貯留される燃料室64と、ガスが充填されるガス室
66とに隔成されている。ブラダ膜62は、伸縮可能な
樹脂等の部材により構成されており、燃料室64内に貯
留される燃料量に応じて燃料タンク60内を伸縮するこ
とが可能となっている。
【0032】燃料タンク60には、空気導入路68を介
して、内燃機関40の吸気通路70に配設されたエアク
リーナ72が連通している。エアクリーナ72は、内燃
機関40に吸入される空気(以下、吸入空気と称す)を
濾過する機能を有している。吸気通路70の、エアクリ
ーナ72の下流側には、吸入空気量を調整するためのス
ロットルバルブ74が配設されている。スロットルバル
ブ74には、スロットルアクチュエータ76が連結され
ている。スロットルアクチュエータ76には、エンジン
ECU24が接続されている。スロットルアクチュエー
タ76は、エンジンECU24から駆動信号が供給され
ることにより、該駆動信号に応じた開度にスロットルバ
ルブ74を駆動する。
して、内燃機関40の吸気通路70に配設されたエアク
リーナ72が連通している。エアクリーナ72は、内燃
機関40に吸入される空気(以下、吸入空気と称す)を
濾過する機能を有している。吸気通路70の、エアクリ
ーナ72の下流側には、吸入空気量を調整するためのス
ロットルバルブ74が配設されている。スロットルバル
ブ74には、スロットルアクチュエータ76が連結され
ている。スロットルアクチュエータ76には、エンジン
ECU24が接続されている。スロットルアクチュエー
タ76は、エンジンECU24から駆動信号が供給され
ることにより、該駆動信号に応じた開度にスロットルバ
ルブ74を駆動する。
【0033】スロットルバルブ74の近傍には、該スロ
ットルバルブ74の開度(以下、スロットル開度TAと
称す)に応じた信号を出力するスロットル開度センサ7
8が配設されている。スロットル開度センサ78の出力
信号は、エンジンECU24に供給されている。エンジ
ンECU24は、スロットル開度センサ78の出力信号
に基づいてスロットル開度TAを検出する。
ットルバルブ74の開度(以下、スロットル開度TAと
称す)に応じた信号を出力するスロットル開度センサ7
8が配設されている。スロットル開度センサ78の出力
信号は、エンジンECU24に供給されている。エンジ
ンECU24は、スロットル開度センサ78の出力信号
に基づいてスロットル開度TAを検出する。
【0034】吸気通路70の、エアクリーナ72とスロ
ットルバルブ74との間には、エアフローメータ80が
配設されている。エアフローメータ80は、単位時間当
たりにエアクリーナ72を通過した空気の質量(以下、
吸入空気量Gaと称す)に応じて信号を出力する。エア
フローメータ80の出力信号は、エンジンECU24に
供給されている。エンジンECU24は、エアフローメ
ータ80の出力信号に基づいて吸入空気量Gaを検出す
る。
ットルバルブ74との間には、エアフローメータ80が
配設されている。エアフローメータ80は、単位時間当
たりにエアクリーナ72を通過した空気の質量(以下、
吸入空気量Gaと称す)に応じて信号を出力する。エア
フローメータ80の出力信号は、エンジンECU24に
供給されている。エンジンECU24は、エアフローメ
ータ80の出力信号に基づいて吸入空気量Gaを検出す
る。
【0035】空気導入路68のガス室66側の端部に
は、キャニスタ・クローズ・バルブ(以下、CCVと称
す)82が配設されている。CCV82は、常態で開弁
状態に維持されており、エンジンECU24から駆動信
号が供給されることにより閉弁状態となる2位置の電磁
弁である。かかる構成において、CCV82が開弁して
いる場合、ガス室66は、エアクリーナ72および吸気
通路70を介して大気に導通する。
は、キャニスタ・クローズ・バルブ(以下、CCVと称
す)82が配設されている。CCV82は、常態で開弁
状態に維持されており、エンジンECU24から駆動信
号が供給されることにより閉弁状態となる2位置の電磁
弁である。かかる構成において、CCV82が開弁して
いる場合、ガス室66は、エアクリーナ72および吸気
通路70を介して大気に導通する。
【0036】燃料室64には、外部から燃料を給油する
ために設けられたフィラパイプ84が接続されている。
フィラパイプ84の大気開口部には、燃料キャップ86
が脱着可能に取り付けられている。また、燃料室64に
は、その下面において下部連通路88の一端が、その上
面において上部連通路90の一端が、それぞれ接続され
ている。下部連通路88及び上部連通路90の他端は、
共に、燃料タンク60内に収納された容積不変のサブタ
ンク92に接続されている。サブタンク92には、燃料
ポンプ(図示せず)が内蔵されている。この燃料ポンプ
により汲み上げられた燃料は、所定の圧力に調圧された
後、燃料供給路(図示せず)を介して、内燃機関40に
燃料を噴射する燃料噴射弁(図示せず)に供給される。
ために設けられたフィラパイプ84が接続されている。
フィラパイプ84の大気開口部には、燃料キャップ86
が脱着可能に取り付けられている。また、燃料室64に
は、その下面において下部連通路88の一端が、その上
面において上部連通路90の一端が、それぞれ接続され
ている。下部連通路88及び上部連通路90の他端は、
共に、燃料タンク60内に収納された容積不変のサブタ
ンク92に接続されている。サブタンク92には、燃料
ポンプ(図示せず)が内蔵されている。この燃料ポンプ
により汲み上げられた燃料は、所定の圧力に調圧された
後、燃料供給路(図示せず)を介して、内燃機関40に
燃料を噴射する燃料噴射弁(図示せず)に供給される。
【0037】サブタンク92の上部には、上記したフィ
ラパイプ84に接続する第1ベーパ排出通路94が接続
されている。第1ベーパ排出通路94は、燃料タンク6
0の燃料室64およびサブタンク92で発生する蒸発燃
料(ベーパ)を放出するための通路である。第1ベーパ
排出通路94を流通したベーパの一部は、フィラパイプ
84の壁面に付着している燃料に触れることで液化し、
その後燃料タンク60の燃料室64に回収される。
ラパイプ84に接続する第1ベーパ排出通路94が接続
されている。第1ベーパ排出通路94は、燃料タンク6
0の燃料室64およびサブタンク92で発生する蒸発燃
料(ベーパ)を放出するための通路である。第1ベーパ
排出通路94を流通したベーパの一部は、フィラパイプ
84の壁面に付着している燃料に触れることで液化し、
その後燃料タンク60の燃料室64に回収される。
【0038】フィラパイプ84には、また、第2ベーパ
排出通路96の一端が接続されている。第2ベーパ排出
通路96は、燃料室64およびサブタンク92で発生し
たベーパ、および、燃料室64から直接にフィラパイプ
84に流入したベーパを放出するための通路である。第
2ベーパ排出通路96の他端は、キャニスタ100のベ
ーパ導入孔100aに接続されている。従って、燃料タ
ンク60で発生した燃料は、第2ベーパ排出通路96を
通ってキャニスタ100に導かれる。キャニスタ100
は、ベーパを吸着する活性炭により構成されており、燃
料タンク60で発生した燃料を吸着する機能を有してい
る。
排出通路96の一端が接続されている。第2ベーパ排出
通路96は、燃料室64およびサブタンク92で発生し
たベーパ、および、燃料室64から直接にフィラパイプ
84に流入したベーパを放出するための通路である。第
2ベーパ排出通路96の他端は、キャニスタ100のベ
ーパ導入孔100aに接続されている。従って、燃料タ
ンク60で発生した燃料は、第2ベーパ排出通路96を
通ってキャニスタ100に導かれる。キャニスタ100
は、ベーパを吸着する活性炭により構成されており、燃
料タンク60で発生した燃料を吸着する機能を有してい
る。
【0039】キャニスタ100は、ベーパ導入孔100
aと同一側に設けられた燃料パージ孔100bを備えて
いる。キャニスタ100の燃料パージ孔100bには、
パージ通路102の一端が接続されている。パージ通路
102の他端は、吸気通路70に設けられたインテーク
マニホールド(以下、単にインマニと称す)104に接
続されている。パージ通路102は、キャニスタ100
に吸着した燃料を吸気通路70へ向けて流通させるため
の通路である。
aと同一側に設けられた燃料パージ孔100bを備えて
いる。キャニスタ100の燃料パージ孔100bには、
パージ通路102の一端が接続されている。パージ通路
102の他端は、吸気通路70に設けられたインテーク
マニホールド(以下、単にインマニと称す)104に接
続されている。パージ通路102は、キャニスタ100
に吸着した燃料を吸気通路70へ向けて流通させるため
の通路である。
【0040】パージ通路102の途中には、電磁駆動式
のパージVSV106が配設されている。パージVSV
106は、常態で閉弁状態に維持されており、エンジン
ECU24からデューティ信号が供給されることにより
かかるデューティ信号のオン時間の間のみ開弁される。
パージVSV106は、パージ通路102を流通するガ
スの流量(以下、パージ流量と称す)が所定値に維持さ
れるように開閉される。
のパージVSV106が配設されている。パージVSV
106は、常態で閉弁状態に維持されており、エンジン
ECU24からデューティ信号が供給されることにより
かかるデューティ信号のオン時間の間のみ開弁される。
パージVSV106は、パージ通路102を流通するガ
スの流量(以下、パージ流量と称す)が所定値に維持さ
れるように開閉される。
【0041】キャニスタ100は、また、ベーパ導入孔
100aおよび燃料パージ孔100bと反対側に設けら
れた大気導入孔100cを備えている。キャニスタ10
0の大気導入孔100cには、第1ガス通路108の一
端が接続されている。第1ガス通路108の他端は、燃
料タンク60のガス室66に接続されている。かかる構
成において、ガス室66とインマニ104とは、第1ガ
ス通路108、キャニスタ100、およびパージ通路1
02を介して連通される。
100aおよび燃料パージ孔100bと反対側に設けら
れた大気導入孔100cを備えている。キャニスタ10
0の大気導入孔100cには、第1ガス通路108の一
端が接続されている。第1ガス通路108の他端は、燃
料タンク60のガス室66に接続されている。かかる構
成において、ガス室66とインマニ104とは、第1ガ
ス通路108、キャニスタ100、およびパージ通路1
02を介して連通される。
【0042】ガス室66には、また、第2ガス通路11
0の一端が接続されている。第2ガス通路110の他端
は、上記したパージ通路102に接続されている。かか
る構成において、ガス室66とインマニ104とは、キ
ャニスタ100をバイパスして、第2ガス通路110お
よびパージ通路102を介して連通される。以下、第2
ガス通路110をバイパス通路110と称す。バイパス
通路110は、その容積が燃料タンク60のガス室66
の容積に比してかなり小さくなるように設計されてい
る。
0の一端が接続されている。第2ガス通路110の他端
は、上記したパージ通路102に接続されている。かか
る構成において、ガス室66とインマニ104とは、キ
ャニスタ100をバイパスして、第2ガス通路110お
よびパージ通路102を介して連通される。以下、第2
ガス通路110をバイパス通路110と称す。バイパス
通路110は、その容積が燃料タンク60のガス室66
の容積に比してかなり小さくなるように設計されてい
る。
【0043】バイパス通路110とパージ通路102と
の接続部には、電磁駆動式のバイパスVSV112が配
設されている。バイパスVSV112は、ガス室66と
インマニ104との連通路を、キャニスタ100を介す
る第1ガス通路108と、キャニスタ100をバイパス
するバイパス通路110とで切り換える弁である。バイ
パスVSV112は、常態でガス室66とインマニ10
4とが第1ガス通路108を介して連通されるように維
持されており、エンジンECU24から駆動信号が供給
されることによりガス室66とインマニ104とがバイ
パス通路110を介して連通されるように作動する2位
置の電磁弁である。
の接続部には、電磁駆動式のバイパスVSV112が配
設されている。バイパスVSV112は、ガス室66と
インマニ104との連通路を、キャニスタ100を介す
る第1ガス通路108と、キャニスタ100をバイパス
するバイパス通路110とで切り換える弁である。バイ
パスVSV112は、常態でガス室66とインマニ10
4とが第1ガス通路108を介して連通されるように維
持されており、エンジンECU24から駆動信号が供給
されることによりガス室66とインマニ104とがバイ
パス通路110を介して連通されるように作動する2位
置の電磁弁である。
【0044】バイパス通路110の、ガス室66側の端
部には、タンク内圧センサ114が配設されている。タ
ンク内圧センサ114は、バイパス通路110内の圧力
(以下、タンク内圧Pと称す)に応じた信号を出力す
る。タンク内圧センサ114の出力信号は、エンジンE
CU24に供給されている。エンジンECU24は、タ
ンク内圧センサ114の出力信号に基づいてタンク内圧
Pを検出する。
部には、タンク内圧センサ114が配設されている。タ
ンク内圧センサ114は、バイパス通路110内の圧力
(以下、タンク内圧Pと称す)に応じた信号を出力す
る。タンク内圧センサ114の出力信号は、エンジンE
CU24に供給されている。エンジンECU24は、タ
ンク内圧センサ114の出力信号に基づいてタンク内圧
Pを検出する。
【0045】内燃機関40の排気通路120には、O2
センサ122が配設されている。O 2センサ122は、
排気通路120を流通する排気ガス中の酸素濃度に応じ
た信号を出力する。排気ガス中の酸素濃度は、内燃機関
40の筒内に供給された混合気の空燃比が理想空燃比に
比して燃料リッチである場合に小さくなり、一方、その
空燃比が理想空燃比に比して燃料リーンである場合に大
きくなる。O2センサ122は、空燃比が燃料リッチで
ある場合に0.9V程度のハイ信号を出力し、空燃比が
燃料リーンである場合に0.1V程度のロー信号を出力
する。O2センサ122の出力信号は、エンジンECU
24に供給されている。エンジンECU24は、O2セ
ンサ122の出力信号に基づいて、空燃比が燃料リッチ
であるのか、あるいは、燃料リーンであるのか否かを判
定する。
センサ122が配設されている。O 2センサ122は、
排気通路120を流通する排気ガス中の酸素濃度に応じ
た信号を出力する。排気ガス中の酸素濃度は、内燃機関
40の筒内に供給された混合気の空燃比が理想空燃比に
比して燃料リッチである場合に小さくなり、一方、その
空燃比が理想空燃比に比して燃料リーンである場合に大
きくなる。O2センサ122は、空燃比が燃料リッチで
ある場合に0.9V程度のハイ信号を出力し、空燃比が
燃料リーンである場合に0.1V程度のロー信号を出力
する。O2センサ122の出力信号は、エンジンECU
24に供給されている。エンジンECU24は、O2セ
ンサ122の出力信号に基づいて、空燃比が燃料リッチ
であるのか、あるいは、燃料リーンであるのか否かを判
定する。
【0046】エンジンECU24には、クランク角セン
サ124および水温センサ126が接続されている。ク
ランク角センサ124は、内燃機関40のクランクシャ
フトの回転角が所定回転角に達するごとに基準信号を出
力する。また、水温センサ126は、内燃機関40を冷
却する冷却水の温度に応じた信号を出力する。クランク
角センサ124の出力信号、および、水温センサ126
の出力信号は、共にエンジンECU24に供給されてい
る。エンジンECU24は、クランク角センサ124の
出力信号に基づいて機関回転数NEを検出すると共に、
水温センサ126の出力信号に基づいて冷却水の温度T
HWを検出する。
サ124および水温センサ126が接続されている。ク
ランク角センサ124は、内燃機関40のクランクシャ
フトの回転角が所定回転角に達するごとに基準信号を出
力する。また、水温センサ126は、内燃機関40を冷
却する冷却水の温度に応じた信号を出力する。クランク
角センサ124の出力信号、および、水温センサ126
の出力信号は、共にエンジンECU24に供給されてい
る。エンジンECU24は、クランク角センサ124の
出力信号に基づいて機関回転数NEを検出すると共に、
水温センサ126の出力信号に基づいて冷却水の温度T
HWを検出する。
【0047】次に、本実施例のエバポパージシステムの
動作について説明する。
動作について説明する。
【0048】本実施例のシステムにおいて、燃料タンク
60の燃料室64及びサブタンク92で発生する蒸発燃
料(ベーパ)は、第1ベーパ排出通路94および第2ベ
ーパ排出通路96を通って、キャニスタ100に導かれ
る。
60の燃料室64及びサブタンク92で発生する蒸発燃
料(ベーパ)は、第1ベーパ排出通路94および第2ベ
ーパ排出通路96を通って、キャニスタ100に導かれ
る。
【0049】内燃機関40の運転中は、吸気通路70
の、スロットルバルブ74の下流側が、すなわち、イン
マニ104が負圧状態となる。かかる状態でパージVS
V106が開弁されると、エアクリーナ72→空気導入
路68→ガス室66→第1ガス通路108→キャニスタ
100→パージ通路102→インマニ104の流通経路
を辿って空気が流通する。この場合、キャニスタ100
に吸着されていた燃料は、活性炭から離脱し、空気と共
にインマニ104へ向けてパージされる。以下、インマ
ニ104へパージされる燃料と空気との混合気を「パー
ジガス」と称し、また、パージガスをインマニ104へ
向けてパージしている間を「パージ中」と称す。
の、スロットルバルブ74の下流側が、すなわち、イン
マニ104が負圧状態となる。かかる状態でパージVS
V106が開弁されると、エアクリーナ72→空気導入
路68→ガス室66→第1ガス通路108→キャニスタ
100→パージ通路102→インマニ104の流通経路
を辿って空気が流通する。この場合、キャニスタ100
に吸着されていた燃料は、活性炭から離脱し、空気と共
にインマニ104へ向けてパージされる。以下、インマ
ニ104へパージされる燃料と空気との混合気を「パー
ジガス」と称し、また、パージガスをインマニ104へ
向けてパージしている間を「パージ中」と称す。
【0050】燃料タンク60側からインマニ104へ流
入したパージガスは、エアクリーナ72からスロットル
バルブ74を介してインマニ104に流入した空気と共
に、内燃機関40の筒内に吸入される。すなわち、キャ
ニスタ100に吸着していた燃料は、内燃機関40に供
給される。従って、本実施例のシステムによれば、燃料
タンク60で発生したベーパを、大気中に放出すること
なく、燃料として内燃機関40に供給することができ
る。
入したパージガスは、エアクリーナ72からスロットル
バルブ74を介してインマニ104に流入した空気と共
に、内燃機関40の筒内に吸入される。すなわち、キャ
ニスタ100に吸着していた燃料は、内燃機関40に供
給される。従って、本実施例のシステムによれば、燃料
タンク60で発生したベーパを、大気中に放出すること
なく、燃料として内燃機関40に供給することができ
る。
【0051】キャニスタ100からインマニ104へ向
けてパージガスが流通していない場合は、内燃機関40
の筒内に吸入される空気量と燃料噴射弁から噴射される
燃料量との比率(空燃比)が一定値(理想空燃比)とな
るように、吸入空気量Gaに基づいて燃料噴射弁の燃料
噴射時間TAUが設定される。この場合は、空燃比が理
想空燃比近傍に維持されることで、内燃機関40におい
て良好な排気エミッションが確保される。
けてパージガスが流通していない場合は、内燃機関40
の筒内に吸入される空気量と燃料噴射弁から噴射される
燃料量との比率(空燃比)が一定値(理想空燃比)とな
るように、吸入空気量Gaに基づいて燃料噴射弁の燃料
噴射時間TAUが設定される。この場合は、空燃比が理
想空燃比近傍に維持されることで、内燃機関40におい
て良好な排気エミッションが確保される。
【0052】一方、キャニスタ100からインマニ10
4へ向けてパージガスが流通する場合は、キャニスタ1
00から離脱する燃料により燃料量が過剰となる。この
ため、かかる場合に吸入空気量Gaに基づいて燃料噴射
弁の燃料噴射時間TAUが設定されると、空燃比が燃料
リッチとなる。燃料噴射時間TAUは、実空燃比が理想
空燃比となるようにフィードバック補正される。このた
め、キャニスタ100からインマニ104へ向けてパー
ジガスが流通しても、そのパージガスに含まれる燃料量
に応じた時間だけ燃料噴射時間TAUが短縮される。従
って、キャニスタ100からインマニ104へ向けてパ
ージガスが流通する場合でも、良好な排気エミッション
を確保することができる。
4へ向けてパージガスが流通する場合は、キャニスタ1
00から離脱する燃料により燃料量が過剰となる。この
ため、かかる場合に吸入空気量Gaに基づいて燃料噴射
弁の燃料噴射時間TAUが設定されると、空燃比が燃料
リッチとなる。燃料噴射時間TAUは、実空燃比が理想
空燃比となるようにフィードバック補正される。このた
め、キャニスタ100からインマニ104へ向けてパー
ジガスが流通しても、そのパージガスに含まれる燃料量
に応じた時間だけ燃料噴射時間TAUが短縮される。従
って、キャニスタ100からインマニ104へ向けてパ
ージガスが流通する場合でも、良好な排気エミッション
を確保することができる。
【0053】ところで、本実施例のエバポパージシステ
ムは、上述の如く、燃料タンク60で発生するベーパ
を、大気中に放出することなく、燃料として内燃機関4
0に供給するシステムである。この点、燃料タンク60
や、吸気通路70またはインマニ104と燃料タンク6
0のガス室66とを結ぶ空気導入路68やパージ通路1
02等の流路(以下、これらを総称してエバポ系と称
す)に穴が開くと、エバポパージシステムとしての機能
を確保することができなくなる。従って、本実施例の如
きシステムを適正に機能させるためには、エバポ系に穴
が開いているか否かを確実に判定する必要がある。以
下、エバポ系に穴が開いているか否かの判定を、エバポ
系穴判定と称す。
ムは、上述の如く、燃料タンク60で発生するベーパ
を、大気中に放出することなく、燃料として内燃機関4
0に供給するシステムである。この点、燃料タンク60
や、吸気通路70またはインマニ104と燃料タンク6
0のガス室66とを結ぶ空気導入路68やパージ通路1
02等の流路(以下、これらを総称してエバポ系と称
す)に穴が開くと、エバポパージシステムとしての機能
を確保することができなくなる。従って、本実施例の如
きシステムを適正に機能させるためには、エバポ系に穴
が開いているか否かを確実に判定する必要がある。以
下、エバポ系に穴が開いているか否かの判定を、エバポ
系穴判定と称す。
【0054】本実施例においては、パージ中にエバポ系
穴判定の実行条件が成立すると、CCV82が閉弁され
る。この場合、吸気通路70から空気導入路68を通っ
てガス室66へ新気が流通しないことで、エバポ系内の
圧力が、吸気通路70に生じている負圧へ向けて大きく
減圧される。そして、エバポ系内の圧力が所定の負圧ま
で減圧されると、パージ通路102を遮断すべくパージ
VSV106が閉弁される。この場合、CCV82及び
パージVSV106が共に閉弁状態となることで、エバ
ポ系が密閉状態となる。
穴判定の実行条件が成立すると、CCV82が閉弁され
る。この場合、吸気通路70から空気導入路68を通っ
てガス室66へ新気が流通しないことで、エバポ系内の
圧力が、吸気通路70に生じている負圧へ向けて大きく
減圧される。そして、エバポ系内の圧力が所定の負圧ま
で減圧されると、パージ通路102を遮断すべくパージ
VSV106が閉弁される。この場合、CCV82及び
パージVSV106が共に閉弁状態となることで、エバ
ポ系が密閉状態となる。
【0055】エバポ系に穴が開いていない場合は、エバ
ポ系が密閉された後、エバポ系内の圧力は、エバポ系内
に存在する燃料が蒸発するのにしたがって正圧側に徐々
に大きくなる。一方、エバポ系に穴が開いている場合
は、その穴からエバポ系に大気が流入することで、エバ
ポ系内の圧力は、急速に大気圧に向けて大きくなる。従
って、エバポ系が密閉された後のエバポ系内の圧力を検
出することで、エバポ系に穴が開いているか否かを判定
することが可能となる。
ポ系が密閉された後、エバポ系内の圧力は、エバポ系内
に存在する燃料が蒸発するのにしたがって正圧側に徐々
に大きくなる。一方、エバポ系に穴が開いている場合
は、その穴からエバポ系に大気が流入することで、エバ
ポ系内の圧力は、急速に大気圧に向けて大きくなる。従
って、エバポ系が密閉された後のエバポ系内の圧力を検
出することで、エバポ系に穴が開いているか否かを判定
することが可能となる。
【0056】しかしながら、エバポ系穴判定を行うべく
エバポ系内の圧力が所定の負圧に達するようにエバポ系
内に吸気通路70の負圧を導入している過程で、車両2
0が高負荷状態等になることによりスロットルバルブ7
4が大きく開弁される場合がある。スロットルバルブ7
4が大きく開弁されると、吸気通路70の、スロットル
バルブ74の下流側に生ずる負圧が小さくなる。このた
め、エバポ系穴判定を行うべくエバポ系内の圧力が所定
の負圧に達するようにエバポ系内に吸気通路70の負圧
を導入することとしても、吸気通路70の負圧が小さい
場合には、エバポ系内に大きな負圧を導入することがで
きず、エバポ系内の圧力を所定値に到達させるのに多く
の時間を要したり、あるいは、その所定値に到達させる
ことができなくなるおそれがある。
エバポ系内の圧力が所定の負圧に達するようにエバポ系
内に吸気通路70の負圧を導入している過程で、車両2
0が高負荷状態等になることによりスロットルバルブ7
4が大きく開弁される場合がある。スロットルバルブ7
4が大きく開弁されると、吸気通路70の、スロットル
バルブ74の下流側に生ずる負圧が小さくなる。このた
め、エバポ系穴判定を行うべくエバポ系内の圧力が所定
の負圧に達するようにエバポ系内に吸気通路70の負圧
を導入することとしても、吸気通路70の負圧が小さい
場合には、エバポ系内に大きな負圧を導入することがで
きず、エバポ系内の圧力を所定値に到達させるのに多く
の時間を要したり、あるいは、その所定値に到達させる
ことができなくなるおそれがある。
【0057】これに対して、本実施例のシステムは、エ
バポ系穴判定を行うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧
に達するようにエバポ系内に吸気通路70の負圧を導入
する際に、車両20において要求される負荷状態にかか
わらず、スロットルバルブ74の開度の上限値を閉弁側
に変更することとしている。かかる手法によれば、スロ
ットルバルブ74が大きく開弁されることは回避される
ので、吸気通路70に生ずる負圧を大きな状態に維持す
ることが可能となる。本実施例のシステムは、上記の如
くスロットルバルブ74の開度の上限値を閉弁側に変更
する点に第1の特徴を有している。以下、本実施例のシ
ステムにおける第1の特徴点について説明する。
バポ系穴判定を行うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧
に達するようにエバポ系内に吸気通路70の負圧を導入
する際に、車両20において要求される負荷状態にかか
わらず、スロットルバルブ74の開度の上限値を閉弁側
に変更することとしている。かかる手法によれば、スロ
ットルバルブ74が大きく開弁されることは回避される
ので、吸気通路70に生ずる負圧を大きな状態に維持す
ることが可能となる。本実施例のシステムは、上記の如
くスロットルバルブ74の開度の上限値を閉弁側に変更
する点に第1の特徴を有している。以下、本実施例のシ
ステムにおける第1の特徴点について説明する。
【0058】図3は、スロットルバルブ74の開度を制
御すべく、本実施例においてエンジンECU24が実行
する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3
に示すルーチンは、その処理が終了するごとに起動され
るルーチンである。図3に示すルーチンが起動される
と、まずステップ200の処理が実行される。
御すべく、本実施例においてエンジンECU24が実行
する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3
に示すルーチンは、その処理が終了するごとに起動され
るルーチンである。図3に示すルーチンが起動される
と、まずステップ200の処理が実行される。
【0059】ステップ200では、ハイブリッドECU
22から供給された信号に基づいて、内燃機関40に要
求される出力を把握する処理が実行される。
22から供給された信号に基づいて、内燃機関40に要
求される出力を把握する処理が実行される。
【0060】ステップ202では、上記ステップ200
で把握した内燃機関40の要求出力WEと、現時点での
機関回転数NEとの関係から、要求されているスロット
ル開度(以下、要求スロットル開度と称す)を算出する
処理が実行される。
で把握した内燃機関40の要求出力WEと、現時点での
機関回転数NEとの関係から、要求されているスロット
ル開度(以下、要求スロットル開度と称す)を算出する
処理が実行される。
【0061】図4は、機関回転数NEに対するスロット
ル開度の上限値を表した図を示す。尚、図4には、本
実施例の如くハイブリッド車両の内燃機関40において
エンジン性能を考慮した結果得られる最大限許容される
上限値(以下、最大上限値と称す)を破線で、車両2
0の通常走行中に許容される上限値(以下、通常上限値
と称す)を一点鎖線で、また、エバポ系穴判定を行う
ためにエバポ系内に負圧を導入する際に許容される上限
値(以下、判定時上限値と称す)を実線で、それぞれ示
している。
ル開度の上限値を表した図を示す。尚、図4には、本
実施例の如くハイブリッド車両の内燃機関40において
エンジン性能を考慮した結果得られる最大限許容される
上限値(以下、最大上限値と称す)を破線で、車両2
0の通常走行中に許容される上限値(以下、通常上限値
と称す)を一点鎖線で、また、エバポ系穴判定を行う
ためにエバポ系内に負圧を導入する際に許容される上限
値(以下、判定時上限値と称す)を実線で、それぞれ示
している。
【0062】図4に示す如く、スロットル開度の上限値
は、最大上限値、通常上限値、判定時上限値の順
に小さくなる。尚、本実施例において、通常上限値は、
吸気通路70の負圧が例えば−50mmHg程度となる
ように、また、判定上限値は、吸気通路70の負圧が例
えば−100mmHg程度となるような値に、それぞれ
設定される。
は、最大上限値、通常上限値、判定時上限値の順
に小さくなる。尚、本実施例において、通常上限値は、
吸気通路70の負圧が例えば−50mmHg程度となる
ように、また、判定上限値は、吸気通路70の負圧が例
えば−100mmHg程度となるような値に、それぞれ
設定される。
【0063】上記図3に示すルーチン中、ステップ20
4では、上記ステップ202で算出した要求スロットル
開度について車両の動力性能を優先させる動力性能優先
要求がなされているか否か、すなわち、要求スロットル
開度が、機関回転数NEとの関係から求まる図4に破線
で示した最大上限値以上であるか否かが判別される。そ
の結果、動力性能優先要求がなされていない場合、すな
わち、要求スロットル開度が最大上限値以上でない場合
は、次にステップ206の処理が実行される。
4では、上記ステップ202で算出した要求スロットル
開度について車両の動力性能を優先させる動力性能優先
要求がなされているか否か、すなわち、要求スロットル
開度が、機関回転数NEとの関係から求まる図4に破線
で示した最大上限値以上であるか否かが判別される。そ
の結果、動力性能優先要求がなされていない場合、すな
わち、要求スロットル開度が最大上限値以上でない場合
は、次にステップ206の処理が実行される。
【0064】ステップ206では、エバポ系穴判定を行
うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するようにエ
バポ系内に吸気通路70の負圧が導入されているか否か
が判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、
エバポ系内の圧力を所定の負圧まで減圧させる必要はな
いので、吸気通路70の負圧を大きくする必要はない。
従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ2
08の処理が実行される。一方、肯定判定がなされた場
合は、エバポ系内の圧力を所定の負圧まで大きく減圧さ
せる必要があるので、吸気通路70の負圧を大きい状態
に確保することが有効である。従って、かかる判別がな
された場合は、次にステップ210の処理が実行され
る。
うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するようにエ
バポ系内に吸気通路70の負圧が導入されているか否か
が判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、
エバポ系内の圧力を所定の負圧まで減圧させる必要はな
いので、吸気通路70の負圧を大きくする必要はない。
従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ2
08の処理が実行される。一方、肯定判定がなされた場
合は、エバポ系内の圧力を所定の負圧まで大きく減圧さ
せる必要があるので、吸気通路70の負圧を大きい状態
に確保することが有効である。従って、かかる判別がな
された場合は、次にステップ210の処理が実行され
る。
【0065】ステップ208では、図4に一点鎖線で示
した通常上限値を用いて、スロットルバルブ74を現実
に開弁させるスロットル開度(以下、目標スロットル開
度と称す)を算出する処理が実行される。具体的には、
上記ステップ202で算出した要求スロットル開度が、
機関回転数NEとの関係から求まる通常上限値を超えて
いる場合はその通常上限値を、一方、通常上限値を越え
ていない場合はその要求スロットル開度を、目標スロッ
トル開度として算出する。
した通常上限値を用いて、スロットルバルブ74を現実
に開弁させるスロットル開度(以下、目標スロットル開
度と称す)を算出する処理が実行される。具体的には、
上記ステップ202で算出した要求スロットル開度が、
機関回転数NEとの関係から求まる通常上限値を超えて
いる場合はその通常上限値を、一方、通常上限値を越え
ていない場合はその要求スロットル開度を、目標スロッ
トル開度として算出する。
【0066】ステップ210では、図4に実線で示した
判定時上限値を用いて目標スロットル開度を算出する処
理が実行される。具体的には、上記ステップ208の処
理と同様に、上記ステップ202で算出した要求スロッ
トル開度が、機関回転数NEとの関係から求まる判定時
上限値を超えている場合はその判定時上限値を、一方、
判定時上限値を超えていない場合はその要求スロットル
開度を、目標スロットル開度として算出する。
判定時上限値を用いて目標スロットル開度を算出する処
理が実行される。具体的には、上記ステップ208の処
理と同様に、上記ステップ202で算出した要求スロッ
トル開度が、機関回転数NEとの関係から求まる判定時
上限値を超えている場合はその判定時上限値を、一方、
判定時上限値を超えていない場合はその要求スロットル
開度を、目標スロットル開度として算出する。
【0067】一方、上記ステップ204においてスロッ
トルバルブ74の動力性能優先要求がなされている場合
は、その要求をエバポ系穴判定よりも優先し、車両20
の乗員の意思を尊重することが適切である。従って、上
記ステップ204において動力性能優先要求がなされて
いる場合は、次にステップ212の処理が実行される。
トルバルブ74の動力性能優先要求がなされている場合
は、その要求をエバポ系穴判定よりも優先し、車両20
の乗員の意思を尊重することが適切である。従って、上
記ステップ204において動力性能優先要求がなされて
いる場合は、次にステップ212の処理が実行される。
【0068】ステップ212では、機関回転数NEとの
関係から求まる最大上限値を目標スロットル開度として
算出する処理が実行される。
関係から求まる最大上限値を目標スロットル開度として
算出する処理が実行される。
【0069】上記ステップ208、210、又は212
の処理が終了すると、次にステップ214の処理が実行
される。
の処理が終了すると、次にステップ214の処理が実行
される。
【0070】ステップ214では、上記ステップ20
8、210、又は212で算出した目標スロットル開度
にスロットルバルブ74が開弁されるように、スロット
ルアクチュエータ76に対して駆動信号を供給する処理
が実行される。本ステップ214の処理が終了すると、
今回のルーチンが終了される。
8、210、又は212で算出した目標スロットル開度
にスロットルバルブ74が開弁されるように、スロット
ルアクチュエータ76に対して駆動信号を供給する処理
が実行される。本ステップ214の処理が終了すると、
今回のルーチンが終了される。
【0071】上記の処理によれば、エバポ系穴判定を行
うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するようにエ
バポ系内に吸気通路70の負圧が導入されている場合
は、スロットルバルブ74の開度の上限値を閉弁側に変
更することができる。スロットル開度の上限値が閉弁側
に変更されると、スロットルバルブ74が不当に大きく
開弁されることは回避される。この場合、吸気通路70
に生ずる負圧は、スロットル開度の上限値が閉弁側に変
更されない場合に比して大きな状態に維持される。
うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するようにエ
バポ系内に吸気通路70の負圧が導入されている場合
は、スロットルバルブ74の開度の上限値を閉弁側に変
更することができる。スロットル開度の上限値が閉弁側
に変更されると、スロットルバルブ74が不当に大きく
開弁されることは回避される。この場合、吸気通路70
に生ずる負圧は、スロットル開度の上限値が閉弁側に変
更されない場合に比して大きな状態に維持される。
【0072】吸気通路70の負圧が大きな状態に維持さ
れると、エバポ系内の圧力は減圧し易くなる。従って、
本実施例のシステムによれば、エバポ系穴判定を行うた
めにエバポ系内に吸気通路70の負圧を導入する際に、
エバポ系内の圧力を速やかにかつ確実に所定の負圧まで
減圧させることが可能となる。このため、本実施例のシ
ステムによれば、エバポ系穴判定を短期間で実行するこ
とが可能となっている。
れると、エバポ系内の圧力は減圧し易くなる。従って、
本実施例のシステムによれば、エバポ系穴判定を行うた
めにエバポ系内に吸気通路70の負圧を導入する際に、
エバポ系内の圧力を速やかにかつ確実に所定の負圧まで
減圧させることが可能となる。このため、本実施例のシ
ステムによれば、エバポ系穴判定を短期間で実行するこ
とが可能となっている。
【0073】また、上記図3に示すルーチン中、ステッ
プ204において要求スロットル開度について動力性能
優先要求がなされていると判別された場合は、その後、
スロットルバルブ74が全開相当状態となる。スロット
ルバルブ74が全開相当状態となると、吸気通路70に
生ずる負圧が小さくなり、エバポ系内の圧力を所定の負
圧まで減圧させることが困難となる。この場合、エバポ
系穴判定を行うのに長時間を要することでキャニスタ1
00に吸着された燃料を吸気通路70にパージできる期
間が短くなったり、あるいは、エバポ系穴判定自体を行
うことができない事態が生じ得ると共に、エバポ系穴判
定の判定結果に誤判定が生ずるおそれがある。
プ204において要求スロットル開度について動力性能
優先要求がなされていると判別された場合は、その後、
スロットルバルブ74が全開相当状態となる。スロット
ルバルブ74が全開相当状態となると、吸気通路70に
生ずる負圧が小さくなり、エバポ系内の圧力を所定の負
圧まで減圧させることが困難となる。この場合、エバポ
系穴判定を行うのに長時間を要することでキャニスタ1
00に吸着された燃料を吸気通路70にパージできる期
間が短くなったり、あるいは、エバポ系穴判定自体を行
うことができない事態が生じ得ると共に、エバポ系穴判
定の判定結果に誤判定が生ずるおそれがある。
【0074】そこで、本実施例においては、上記図3に
示すルーチン中のステップ204で肯定判定がなされた
場合、予めエバポ系穴判定の実行を中止させる処理が実
行される。この場合、上記の不都合を回避できると共
に、エバポ系穴判定の判定結果に誤判定が生ずるのを確
実に防止することができる。
示すルーチン中のステップ204で肯定判定がなされた
場合、予めエバポ系穴判定の実行を中止させる処理が実
行される。この場合、上記の不都合を回避できると共
に、エバポ系穴判定の判定結果に誤判定が生ずるのを確
実に防止することができる。
【0075】ところで、上記の如くスロットルバルブ7
4の開度の上限値が閉弁側に変更されると、吸入空気量
が減少するので、内燃機関40において発生する出力が
減少する。この場合、車両20では、駆動するための駆
動力が減少してしまう。
4の開度の上限値が閉弁側に変更されると、吸入空気量
が減少するので、内燃機関40において発生する出力が
減少する。この場合、車両20では、駆動するための駆
動力が減少してしまう。
【0076】これに対して、本実施例において、車両2
0は、上述の如く、内燃機関40と電動モータ42とを
適宜組み合わせて動力を発生するハイブリッド車両であ
る。かかる車両20においては、内燃機関40に発生す
る出力が減少しても、その減少分の出力を電動モータ4
2により発生させることとすれば、車両20の駆動力が
減少するのを回避することが可能となる。そこで、本実
施例のシステムにおいては、スロットルバルブ74の開
度の上限値が閉弁側に変更されることにより内燃機関4
0の出力が減少した場合、その減少した出力分だけ電動
モータ42に発生させる出力を増大することとしてい
る。本実施例のシステムは、かかる点に第2の特徴を有
している。以下、その第2の特徴点について説明する。
0は、上述の如く、内燃機関40と電動モータ42とを
適宜組み合わせて動力を発生するハイブリッド車両であ
る。かかる車両20においては、内燃機関40に発生す
る出力が減少しても、その減少分の出力を電動モータ4
2により発生させることとすれば、車両20の駆動力が
減少するのを回避することが可能となる。そこで、本実
施例のシステムにおいては、スロットルバルブ74の開
度の上限値が閉弁側に変更されることにより内燃機関4
0の出力が減少した場合、その減少した出力分だけ電動
モータ42に発生させる出力を増大することとしてい
る。本実施例のシステムは、かかる点に第2の特徴を有
している。以下、その第2の特徴点について説明する。
【0077】図5は、スロットルバルブ74の開度の上
限値が閉弁側に変更されることにより減少した内燃機関
40の出力を算出すべく、本実施例においてエンジンE
CU24が実行する制御ルーチンの一例のフローチャー
トを示す。図5に示すルーチンは、その処理が終了する
ごとに起動されるルーチンである。図5に示すルーチン
が起動されると、まずステップ240の処理が実行され
る。
限値が閉弁側に変更されることにより減少した内燃機関
40の出力を算出すべく、本実施例においてエンジンE
CU24が実行する制御ルーチンの一例のフローチャー
トを示す。図5に示すルーチンは、その処理が終了する
ごとに起動されるルーチンである。図5に示すルーチン
が起動されると、まずステップ240の処理が実行され
る。
【0078】ステップ240では、図3に示すルーチン
中のステップ206の処理と同様に、エバポ系穴判定を
行うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するように
エバポ系内に吸気通路70の負圧が導入されているか否
かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合
は、その後、何ら処理が進められることなく、今回のル
ーチンは終了される。一方、肯定判定がなされた場合
は、次にステップ242の処理が実行される。
中のステップ206の処理と同様に、エバポ系穴判定を
行うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するように
エバポ系内に吸気通路70の負圧が導入されているか否
かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合
は、その後、何ら処理が進められることなく、今回のル
ーチンは終了される。一方、肯定判定がなされた場合
は、次にステップ242の処理が実行される。
【0079】ステップ242では、上記ステップ210
で算出された目標スロットル開度および機関回転数NE
に基づいて、その目標スロットル開度にスロットルバル
ブ74が開弁された際に内燃機関40において発生すべ
き出力(以下、発生出力と称す)W0を算出する処理が
実行される。
で算出された目標スロットル開度および機関回転数NE
に基づいて、その目標スロットル開度にスロットルバル
ブ74が開弁された際に内燃機関40において発生すべ
き出力(以下、発生出力と称す)W0を算出する処理が
実行される。
【0080】ステップ244では、ハイブリッドECU
22から供給された内燃機関40の要求出力WEと、上
記ステップ242で算出された発生出力W0との差を、
内燃機関40が発生できない出力(以下、不足出力と称
す)ΔWとして算出する処理が実行される。
22から供給された内燃機関40の要求出力WEと、上
記ステップ242で算出された発生出力W0との差を、
内燃機関40が発生できない出力(以下、不足出力と称
す)ΔWとして算出する処理が実行される。
【0081】ステップ246では、上記ステップ244
で算出された不足出力ΔWをハイブリッドECU22に
知らせるべく、その不足出力ΔWに応じた信号をハイブ
リッドECU22へ送信する処理が実行される。本ステ
ップ246の処理が終了すると、今回のルーチンは終了
される。
で算出された不足出力ΔWをハイブリッドECU22に
知らせるべく、その不足出力ΔWに応じた信号をハイブ
リッドECU22へ送信する処理が実行される。本ステ
ップ246の処理が終了すると、今回のルーチンは終了
される。
【0082】上記の処理によれば、スロットルバルブ7
4の開度が閉弁側に変更されることにより内燃機関40
の出力が減少した場合に、その減少した出力の値をハイ
ブリッドECU22に知らせることができる。
4の開度が閉弁側に変更されることにより内燃機関40
の出力が減少した場合に、その減少した出力の値をハイ
ブリッドECU22に知らせることができる。
【0083】図6は、内燃機関40の出力の減少分を補
填すべく、本実施例においてハイブリッドECU22が
実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
図6に示すルーチンは、その処理が終了するごとに起動
されるルーチンである。図6に示すルーチンが起動され
ると、まずステップ280の処理が実行される。
填すべく、本実施例においてハイブリッドECU22が
実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
図6に示すルーチンは、その処理が終了するごとに起動
されるルーチンである。図6に示すルーチンが起動され
ると、まずステップ280の処理が実行される。
【0084】ステップ280では、エンジンECU24
から不足出力ΔWに応じた信号を受信したか否かが判別
される。その結果、不足出力ΔWに応じた信号を受信し
ていない場合は、その後、何ら処理が進められることな
く、今回のルーチンは終了される。一方、不足出力ΔW
に応じた信号を受信した場合は、次にステップ282の
処理が実行される。
から不足出力ΔWに応じた信号を受信したか否かが判別
される。その結果、不足出力ΔWに応じた信号を受信し
ていない場合は、その後、何ら処理が進められることな
く、今回のルーチンは終了される。一方、不足出力ΔW
に応じた信号を受信した場合は、次にステップ282の
処理が実行される。
【0085】図7は、バッテリ50の残存容量と、電動
モータ42が発生できる出力(以下、発生可能出力と称
す)との関係を表したマップを示す図である。
モータ42が発生できる出力(以下、発生可能出力と称
す)との関係を表したマップを示す図である。
【0086】ステップ282では、上記ステップ280
で受信した不足出力ΔWが、図7に示すマップを参照す
ることにより得られる発生可能出力f(残存容量−α)
に比して小さいか否かが判別される。ΔW<f(残存容
量−α)が成立しない場合は、バッテリ50の残存容量
が少ないため、電動モータ42においてもその不足出力
ΔWを発生させることができないと判断できる。従っ
て、かかる判別がなされた場合は、今回のルーチンは終
了される。一方、ΔW<f(残存容量−α)が成立する
と判別された場合は、次にステップ284の処理が実行
される。
で受信した不足出力ΔWが、図7に示すマップを参照す
ることにより得られる発生可能出力f(残存容量−α)
に比して小さいか否かが判別される。ΔW<f(残存容
量−α)が成立しない場合は、バッテリ50の残存容量
が少ないため、電動モータ42においてもその不足出力
ΔWを発生させることができないと判断できる。従っ
て、かかる判別がなされた場合は、今回のルーチンは終
了される。一方、ΔW<f(残存容量−α)が成立する
と判別された場合は、次にステップ284の処理が実行
される。
【0087】ステップ284では、電動モータ42に発
生させる出力WMを、車両20に要求される駆動力を演
算した時点で演算した電動モータ42の要求出力W
Mに、上記の不足出力ΔWを加算して得られた値にする
処理が実行される。本ステップ284の処理が実行され
ると、以後、電動モータ42は、内燃機関40において
発生されない不足出力ΔWが補填されるように大きな出
力を発生する。本ステップ284の処理が終了すると、
今回のルーチンは終了される。
生させる出力WMを、車両20に要求される駆動力を演
算した時点で演算した電動モータ42の要求出力W
Mに、上記の不足出力ΔWを加算して得られた値にする
処理が実行される。本ステップ284の処理が実行され
ると、以後、電動モータ42は、内燃機関40において
発生されない不足出力ΔWが補填されるように大きな出
力を発生する。本ステップ284の処理が終了すると、
今回のルーチンは終了される。
【0088】上記の処理によれば、内燃機関40に発生
する出力が減少する場合に、その減少分だけ電動モータ
42の出力を増大させることができる。このため、本実
施例によれば、エバポ系内の圧力を速やかに減圧させる
べくスロットルバルブ74の開度の上限値が閉弁側に変
更されたことに起因して内燃機関40の出力が減少する
場合でも、車両20の駆動力が低下するのを防止するこ
とが可能となる。すなわち、本実施例のシステムによれ
ば、車両20の駆動力を低下させることなく、吸気通路
70に大きな負圧を確保して、エバポ系内の圧力を速や
かにかつ確実に減圧させることが可能となっている。
する出力が減少する場合に、その減少分だけ電動モータ
42の出力を増大させることができる。このため、本実
施例によれば、エバポ系内の圧力を速やかに減圧させる
べくスロットルバルブ74の開度の上限値が閉弁側に変
更されたことに起因して内燃機関40の出力が減少する
場合でも、車両20の駆動力が低下するのを防止するこ
とが可能となる。すなわち、本実施例のシステムによれ
ば、車両20の駆動力を低下させることなく、吸気通路
70に大きな負圧を確保して、エバポ系内の圧力を速や
かにかつ確実に減圧させることが可能となっている。
【0089】次に、図8および図9を参照して、本発明
の第2実施例について説明する。
の第2実施例について説明する。
【0090】ところで、吸気通路70に生ずる負圧は、
スロットルバルブ74の開度が同一であっても、大気圧
に応じて変動する。すなわち、スロットルバルブ74の
開度が同一であっても、大気圧が減少するほど、吸気通
路70に生ずる負圧は小さくなる。このため、大気圧が
減少するほどエバポ系内の圧力は減圧し難くなる。
スロットルバルブ74の開度が同一であっても、大気圧
に応じて変動する。すなわち、スロットルバルブ74の
開度が同一であっても、大気圧が減少するほど、吸気通
路70に生ずる負圧は小さくなる。このため、大気圧が
減少するほどエバポ系内の圧力は減圧し難くなる。
【0091】そこで、本実施例のシステムにおいては、
大気圧が減少するほどスロットル開度の上限値を更に閉
弁側に設定することとしている。かかる手法によれば、
大気圧が減少する場合でも、吸気通路70に生ずる負圧
が小さくなることは回避される。従って、本実施例のシ
ステムによれば、大気圧にかかわらず、吸気通路70に
生ずる負圧を大きな状態に維持することが可能となる。
以下、本実施例のシステムの特徴点について説明する。
大気圧が減少するほどスロットル開度の上限値を更に閉
弁側に設定することとしている。かかる手法によれば、
大気圧が減少する場合でも、吸気通路70に生ずる負圧
が小さくなることは回避される。従って、本実施例のシ
ステムによれば、大気圧にかかわらず、吸気通路70に
生ずる負圧を大きな状態に維持することが可能となる。
以下、本実施例のシステムの特徴点について説明する。
【0092】図8は、スロットルバルブ74の開度を制
御すべく、本実施例においてエンジンECU24が実行
する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。尚、
図8において、上記図3に示すステップと同一の処理を
実行するステップについては、同一の符号を付してその
説明を省略する。すなわち、ステップ206において肯
定判定がなされた後、次にステップ300の処理が実行
される。
御すべく、本実施例においてエンジンECU24が実行
する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。尚、
図8において、上記図3に示すステップと同一の処理を
実行するステップについては、同一の符号を付してその
説明を省略する。すなわち、ステップ206において肯
定判定がなされた後、次にステップ300の処理が実行
される。
【0093】ステップ300では、大気圧atmを検出
する処理が実行される。具体的には、本実施例におい
て、スロットル開度TAと機関回転数NEとの関係から
定まる基準の吸入空気量と、エアフローメータ80を用
いて検出した実際の吸入空気量Gaとを比較することに
より大気圧atmを検出する。尚、実際に大気圧を検出
するためのセンサを設け、その出力信号に基づいて大気
圧atmを検出することとしてもよい。
する処理が実行される。具体的には、本実施例におい
て、スロットル開度TAと機関回転数NEとの関係から
定まる基準の吸入空気量と、エアフローメータ80を用
いて検出した実際の吸入空気量Gaとを比較することに
より大気圧atmを検出する。尚、実際に大気圧を検出
するためのセンサを設け、その出力信号に基づいて大気
圧atmを検出することとしてもよい。
【0094】図9は、機関回転数NEと大気圧atmと
の関係から定まるスロットル開度の判定時上限値の表し
た図を示す。図9に示す如く、機関回転数NEが同一で
あっても、大気圧atmが減少するほど、判定時上限値
は小さくなる。
の関係から定まるスロットル開度の判定時上限値の表し
た図を示す。図9に示す如く、機関回転数NEが同一で
あっても、大気圧atmが減少するほど、判定時上限値
は小さくなる。
【0095】ステップ302では、図9に示すマップを
参照することにより得られた判定時上限値を用いて、目
標スロットル開度を算出する処理が実行される。そし
て、本ステップ302の処理が終了すると、ステップ2
14においてその目標スロットル開度にスロットルバル
ブ74が開弁されるようにスロットルアクチュエータ7
6へ駆動信号が供給された後、今回のルーチンが終了さ
れる。
参照することにより得られた判定時上限値を用いて、目
標スロットル開度を算出する処理が実行される。そし
て、本ステップ302の処理が終了すると、ステップ2
14においてその目標スロットル開度にスロットルバル
ブ74が開弁されるようにスロットルアクチュエータ7
6へ駆動信号が供給された後、今回のルーチンが終了さ
れる。
【0096】上記の処理によれば、エバポ系穴判定を行
うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するようにエ
バポ系内に吸気通路70の負圧が導入されている際は、
大気圧が減少するほど、スロットルバルブ74の開度の
上限値を閉弁側に設定することができる。このため、本
実施例によれば、大気圧が減少する場合にも、吸気通路
70に生ずる負圧が小さくなるのを回避することができ
る。
うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するようにエ
バポ系内に吸気通路70の負圧が導入されている際は、
大気圧が減少するほど、スロットルバルブ74の開度の
上限値を閉弁側に設定することができる。このため、本
実施例によれば、大気圧が減少する場合にも、吸気通路
70に生ずる負圧が小さくなるのを回避することができ
る。
【0097】吸気通路70の負圧が小さくならなけれ
ば、すなわち、吸気通路70の負圧が大きな状態に維持
されれば、エバポ系内の圧力は減圧し易くなる。従っ
て、本実施例のシステムによれば、大気圧にかかわら
ず、エバポ系内の圧力を速やかにかつ確実に所定の負圧
まで減圧させることが可能となる。このため、本実施例
のシステムによれば、大気圧にかかわらず、エバポ系穴
判定を短期間で実行することが可能となっている。
ば、すなわち、吸気通路70の負圧が大きな状態に維持
されれば、エバポ系内の圧力は減圧し易くなる。従っ
て、本実施例のシステムによれば、大気圧にかかわら
ず、エバポ系内の圧力を速やかにかつ確実に所定の負圧
まで減圧させることが可能となる。このため、本実施例
のシステムによれば、大気圧にかかわらず、エバポ系穴
判定を短期間で実行することが可能となっている。
【0098】次に、図10を参照して、本発明の第3実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0099】上述した第1実施例では、スロットルバル
ブ74に動力性能優先要求がなされた場合は、その要求
を満たすべくスロットルバルブ74が全開相当状態にな
ると共に、エバポ系穴判定の実行が中止される。しかし
ながら、かかる状態が実現されると、エバポ系にガスが
有効に流通しなくなることでキャニスタ100に吸着し
た燃料を吸気通路70へ向けてパージできなくなると共
に、エバポ系穴判定の実行頻度が低下してしまう。これ
に対して、本実施例のシステムは、スロットルバルブ7
4に動力性能優先要求がなされた場合でも、エバポ系穴
判定の実行中は、スロットルバルブ74が全開相当状態
になることを回避することで、上記の不都合を防止する
点に特徴を有している。
ブ74に動力性能優先要求がなされた場合は、その要求
を満たすべくスロットルバルブ74が全開相当状態にな
ると共に、エバポ系穴判定の実行が中止される。しかし
ながら、かかる状態が実現されると、エバポ系にガスが
有効に流通しなくなることでキャニスタ100に吸着し
た燃料を吸気通路70へ向けてパージできなくなると共
に、エバポ系穴判定の実行頻度が低下してしまう。これ
に対して、本実施例のシステムは、スロットルバルブ7
4に動力性能優先要求がなされた場合でも、エバポ系穴
判定の実行中は、スロットルバルブ74が全開相当状態
になることを回避することで、上記の不都合を防止する
点に特徴を有している。
【0100】図10は、スロットルバルブ74の開度を
制御すべく、本実施例においてエンジンECU24が実
行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
尚、図10において、上記図3及び図8に示すステップ
と同一の処理を実行するステップについては、同一の符
号を付してその説明を省略する。すなわち、ステップ2
02の処理が終了した後、次にステップ340の処理が
実行される。
制御すべく、本実施例においてエンジンECU24が実
行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
尚、図10において、上記図3及び図8に示すステップ
と同一の処理を実行するステップについては、同一の符
号を付してその説明を省略する。すなわち、ステップ2
02の処理が終了した後、次にステップ340の処理が
実行される。
【0101】ステップ340では、図3に示すルーチン
中のステップ206の処理と同様に、エバポ系穴判定を
行うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するように
エバポ系内に吸気通路70の負圧が導入されているか否
かが判別される。その結果、肯定判定がなされた場合
は、次に上記ステップ300以降の処理が実行される。
一方、否定判定がなされた場合は、次にステップ342
の処理が実行される。
中のステップ206の処理と同様に、エバポ系穴判定を
行うべくエバポ系内の圧力が所定の負圧に達するように
エバポ系内に吸気通路70の負圧が導入されているか否
かが判別される。その結果、肯定判定がなされた場合
は、次に上記ステップ300以降の処理が実行される。
一方、否定判定がなされた場合は、次にステップ342
の処理が実行される。
【0102】ステップ342では、図3に示すルーチン
中のステップ204の処理と同様に、スロットルバルブ
74について動力性能優先要求がなされているか否かが
判別される。その結果、動力性能優先要求がなされてい
ない場合は、次に上記ステップ208以降の処理が実行
される。一方、動力性能優先要求がなされている場合
は、次に上記ステップ212以降の処理が実行される。
中のステップ204の処理と同様に、スロットルバルブ
74について動力性能優先要求がなされているか否かが
判別される。その結果、動力性能優先要求がなされてい
ない場合は、次に上記ステップ208以降の処理が実行
される。一方、動力性能優先要求がなされている場合
は、次に上記ステップ212以降の処理が実行される。
【0103】上記の処理によれば、スロットルバルブ7
4について動力性能優先要求がなされている場合でも、
エバポ系穴判定のためにエバポ系に負圧が導入されてい
る間は、スロットルバルブ74が全開相当状態になるこ
とはなく、また、エバポ系穴判定の実行が中止されるこ
とはない。このため、本実施例によれば、エバポ系穴判
定の実行条件が成立した後にその判定を速やかに完了さ
せることができ、その結果、キャニスタ100に吸着し
た燃料を吸気通路70へパージできる期間を十分に確保
することができる。また、本実施例によれば、エバポ系
穴判定の実行頻度が低下するのを回避することができ
る。
4について動力性能優先要求がなされている場合でも、
エバポ系穴判定のためにエバポ系に負圧が導入されてい
る間は、スロットルバルブ74が全開相当状態になるこ
とはなく、また、エバポ系穴判定の実行が中止されるこ
とはない。このため、本実施例によれば、エバポ系穴判
定の実行条件が成立した後にその判定を速やかに完了さ
せることができ、その結果、キャニスタ100に吸着し
た燃料を吸気通路70へパージできる期間を十分に確保
することができる。また、本実施例によれば、エバポ系
穴判定の実行頻度が低下するのを回避することができ
る。
【0104】尚、スロットルバルブ74について動力性
能優先要求がなされているにもかかわらず、スロットル
バルブ74が全開相当状態にならない場合は、その差分
だけ内燃機関40への吸入空気量が減少し、内燃機関4
0の出力が減少してしまう。そこで、本実施例において
は、その減少した内燃機関40の出力分だけ電動モータ
42の出力を増大させることとしてもよい。かかる手法
によれば、動力性能優先要求がなされているにもかかわ
らず、スロットルバルブ74が全開相当状態にならない
場合でも、車両20において所望の駆動力を確保するこ
とが可能となる。
能優先要求がなされているにもかかわらず、スロットル
バルブ74が全開相当状態にならない場合は、その差分
だけ内燃機関40への吸入空気量が減少し、内燃機関4
0の出力が減少してしまう。そこで、本実施例において
は、その減少した内燃機関40の出力分だけ電動モータ
42の出力を増大させることとしてもよい。かかる手法
によれば、動力性能優先要求がなされているにもかかわ
らず、スロットルバルブ74が全開相当状態にならない
場合でも、車両20において所望の駆動力を確保するこ
とが可能となる。
【0105】尚、上記第1乃至第3実施例においては、
エンジンECU24が、エバポ系穴判定を実行すること
により特許請求の範囲に記載された「状態判定手段」
が、エバポ系穴判定を行うべくエバポ系内の圧力が所定
の負圧に達するようにエバポ系内に吸気通路70の負圧
が導入されている際に、スロットルバルブ74の開度の
上限値を通常上限値から判定時上限値に変更することに
より特許請求の範囲に記載された「開度上限値変更手
段」が、それぞれ実現されている。
エンジンECU24が、エバポ系穴判定を実行すること
により特許請求の範囲に記載された「状態判定手段」
が、エバポ系穴判定を行うべくエバポ系内の圧力が所定
の負圧に達するようにエバポ系内に吸気通路70の負圧
が導入されている際に、スロットルバルブ74の開度の
上限値を通常上限値から判定時上限値に変更することに
より特許請求の範囲に記載された「開度上限値変更手
段」が、それぞれ実現されている。
【0106】また、上記第1乃至第3実施例において
は、電動モータ42が特許請求の範囲に記載された「内
燃機関以外の動力源」に相当していると共に、ハイブリ
ッドECU22が、図6に示すルーチン中のステップ2
84の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載
された「出力変更手段」が実現されている。
は、電動モータ42が特許請求の範囲に記載された「内
燃機関以外の動力源」に相当していると共に、ハイブリ
ッドECU22が、図6に示すルーチン中のステップ2
84の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載
された「出力変更手段」が実現されている。
【0107】次に、図11を参照して、本発明の第4実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0108】ところで、エバポ系穴判定を行うべくエバ
ポ系内の圧力を所定の負圧に到達させる場合に、エバポ
系への負圧の導入が開始された後の経過時間に基づいて
エバポ系内の圧力が所定の負圧に到達したか否か、すな
わち、エバポ系への負圧の導入が完了したか否かを判定
することがある。しかしながら、吸気通路70の負圧が
小さくなると、エバポ系へ有効に負圧を導入することが
できない事態が生ずるので、負圧導入開始後に所定時間
が経過したにもかかわらず、エバポ系内の圧力が所定の
負圧に到達しないおそれがある。このため、上記の手法
では、エバポ系への負圧の導入が開始された後に吸気通
路70の負圧が小さくなった時期があると、所定時間が
経過した時点においてエバポ系内の圧力が所定の負圧に
到達していないにもかかわらず、到達したと誤判定する
おそれがある。
ポ系内の圧力を所定の負圧に到達させる場合に、エバポ
系への負圧の導入が開始された後の経過時間に基づいて
エバポ系内の圧力が所定の負圧に到達したか否か、すな
わち、エバポ系への負圧の導入が完了したか否かを判定
することがある。しかしながら、吸気通路70の負圧が
小さくなると、エバポ系へ有効に負圧を導入することが
できない事態が生ずるので、負圧導入開始後に所定時間
が経過したにもかかわらず、エバポ系内の圧力が所定の
負圧に到達しないおそれがある。このため、上記の手法
では、エバポ系への負圧の導入が開始された後に吸気通
路70の負圧が小さくなった時期があると、所定時間が
経過した時点においてエバポ系内の圧力が所定の負圧に
到達していないにもかかわらず、到達したと誤判定する
おそれがある。
【0109】そこで、本実施例のシステムは、エバポ系
穴判定を行うべくエバポ系への負圧の導入が開始された
後に、吸気通路70の負圧が小さくなった場合、その期
間だけ経過時間の累積を中断することとしている。以
下、本実施例の特徴点について説明する。
穴判定を行うべくエバポ系への負圧の導入が開始された
後に、吸気通路70の負圧が小さくなった場合、その期
間だけ経過時間の累積を中断することとしている。以
下、本実施例の特徴点について説明する。
【0110】図11は、エバポ系穴判定を実行するか否
かを決定すべく、本実施例においてエンジンECU24
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。図11に示すルーチンは、その処理が終了するごと
に起動されるルーチンである。図11に示すルーチンが
起動されると、まずステップ400の処理が実行され
る。
かを決定すべく、本実施例においてエンジンECU24
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。図11に示すルーチンは、その処理が終了するごと
に起動されるルーチンである。図11に示すルーチンが
起動されると、まずステップ400の処理が実行され
る。
【0111】ステップ400では、エバポ系穴判定を行
うための条件が成立するか否かが判別される。上記の条
件は、例えば、内燃機関40の始動が完了し、かつ、パ
ージガスが吸気通路70へ向けてパージされている場合
に成立する。その結果、上記の条件が不成立であれば、
その後、何ら処理が進められることなく、今回のルーチ
ンが終了される。一方、上記の条件が成立すれば、次に
ステップ402の処理が実行される。
うための条件が成立するか否かが判別される。上記の条
件は、例えば、内燃機関40の始動が完了し、かつ、パ
ージガスが吸気通路70へ向けてパージされている場合
に成立する。その結果、上記の条件が不成立であれば、
その後、何ら処理が進められることなく、今回のルーチ
ンが終了される。一方、上記の条件が成立すれば、次に
ステップ402の処理が実行される。
【0112】ステップ402では、内燃機関40の負荷
に基づいて推定した吸気通路70の圧力(以下、吸気圧
PMと称す)が、所定値Aを下回っているか否か、すな
わち、吸気通路70の負圧が所定値Aを超えているか否
かが判別される。PM<Aが成立する場合は、吸気通路
70に大きな負圧が生じていると判断でき、エバポ系に
大きな負圧を導くことが可能となる。従って、PM<A
が成立すると判別された場合は、次にステップ404の
処理が実行される。一方、PM<Aが成立しない場合
は、吸気通路70の負圧が小さく、エバポ系に有効に負
圧を導くことができないと判断できる。従って、PM<
Aが成立しないと判別された場合は、ステップ404の
処理がジャンプされて、ステップ406の処理が実行さ
れる。
に基づいて推定した吸気通路70の圧力(以下、吸気圧
PMと称す)が、所定値Aを下回っているか否か、すな
わち、吸気通路70の負圧が所定値Aを超えているか否
かが判別される。PM<Aが成立する場合は、吸気通路
70に大きな負圧が生じていると判断でき、エバポ系に
大きな負圧を導くことが可能となる。従って、PM<A
が成立すると判別された場合は、次にステップ404の
処理が実行される。一方、PM<Aが成立しない場合
は、吸気通路70の負圧が小さく、エバポ系に有効に負
圧を導くことができないと判断できる。従って、PM<
Aが成立しないと判別された場合は、ステップ404の
処理がジャンプされて、ステップ406の処理が実行さ
れる。
【0113】ステップ404では、エバポ系穴判定を行
うための条件が成立した後の、吸気圧PMが小さい時間
Tを累積する処理が実行される。
うための条件が成立した後の、吸気圧PMが小さい時間
Tを累積する処理が実行される。
【0114】ステップ406では、上記ステップ404
で累積した時間Tが、所定時間B以上であるか否かが判
別される。T≧Bが成立しない場合は、エバポ系全体に
おいて大きな負圧が閉じ込められていないと判断でき
る。かかる状態でエバポ系穴判定が行われると、その判
定結果に誤判定が生ずるおそれがある。従って、T≧B
が成立しないと判別された場合は、今回のルーチンは終
了される。一方、T≧Bが成立する場合は、エバポ系全
体に大きな負圧が閉じ込められていると判断でき、エバ
ポ系穴判定を行うことが適切である。従って、T≧Bが
成立すると判別された場合は、次にステップ408の処
理が実行される。
で累積した時間Tが、所定時間B以上であるか否かが判
別される。T≧Bが成立しない場合は、エバポ系全体に
おいて大きな負圧が閉じ込められていないと判断でき
る。かかる状態でエバポ系穴判定が行われると、その判
定結果に誤判定が生ずるおそれがある。従って、T≧B
が成立しないと判別された場合は、今回のルーチンは終
了される。一方、T≧Bが成立する場合は、エバポ系全
体に大きな負圧が閉じ込められていると判断でき、エバ
ポ系穴判定を行うことが適切である。従って、T≧Bが
成立すると判別された場合は、次にステップ408の処
理が実行される。
【0115】ステップ408では、エバポ系穴判定を行
う処理が実行される。本ステップ408の処理が実行さ
れると、以後、エバポ系の圧力が所定の負圧に達した後
にその系が密閉され、その後のエバポ系内の圧力変化に
基づいてエバポ系に穴が開いているか否かが判定され
る。本ステップ408の処理が終了すると、今回のルー
チンは終了される。
う処理が実行される。本ステップ408の処理が実行さ
れると、以後、エバポ系の圧力が所定の負圧に達した後
にその系が密閉され、その後のエバポ系内の圧力変化に
基づいてエバポ系に穴が開いているか否かが判定され
る。本ステップ408の処理が終了すると、今回のルー
チンは終了される。
【0116】上記の処理によれば、エバポ系穴判定を行
うべくエバポ系への負圧の導入が開始された後に、吸気
通路70の負圧が小さくなった場合、その期間だけ、エ
バポ系穴判定の実行の可否を判別するための経過時間の
累積を中断することができる。このため、本実施例によ
れば、負圧導入開始後、エバポ系内の圧力が、エバポ系
穴判定を正確に行うのに必要な負圧に到達していないに
もかかわらず、到達したと誤判定するのを防止すること
ができる。すなわち、エバポ系内の圧力が所定の負圧に
到達したか否かを正確に判定することができる。従っ
て、本実施例のシステムによれば、エバポ系に穴が開い
ているか否かの判定を正確に行うことが可能となる。
うべくエバポ系への負圧の導入が開始された後に、吸気
通路70の負圧が小さくなった場合、その期間だけ、エ
バポ系穴判定の実行の可否を判別するための経過時間の
累積を中断することができる。このため、本実施例によ
れば、負圧導入開始後、エバポ系内の圧力が、エバポ系
穴判定を正確に行うのに必要な負圧に到達していないに
もかかわらず、到達したと誤判定するのを防止すること
ができる。すなわち、エバポ系内の圧力が所定の負圧に
到達したか否かを正確に判定することができる。従っ
て、本実施例のシステムによれば、エバポ系に穴が開い
ているか否かの判定を正確に行うことが可能となる。
【0117】尚、上記の第4実施例においては、エンジ
ンECU24が、エバポ系穴判定のためにエバポ系内の
圧力を所定の負圧に到達させるべく、パージ中にCCV
82を閉弁することにより特許請求の範囲に記載された
「負圧導入手段」が、上記ステップ404の処理を実行
することにより特許請求の範囲に記載された「時間算出
手段」が、上記ステップ406及び408の処理を実行
することにより特許請求の範囲に記載された「判定手
段」が、それぞれ実現されている。
ンECU24が、エバポ系穴判定のためにエバポ系内の
圧力を所定の負圧に到達させるべく、パージ中にCCV
82を閉弁することにより特許請求の範囲に記載された
「負圧導入手段」が、上記ステップ404の処理を実行
することにより特許請求の範囲に記載された「時間算出
手段」が、上記ステップ406及び408の処理を実行
することにより特許請求の範囲に記載された「判定手
段」が、それぞれ実現されている。
【0118】ところで、上記の実施例においては、図1
1に示すルーチン中、ステップ402において吸気圧P
Mが所定値Aを超えていると判別された場合、時間T
を、累積することなく従前の値に維持することとしてい
る。しかしながら、吸気圧PMが所定値Aを超えている
場合は、エバポ系内の圧力を有効に減圧させることがで
きないばかりか、逆にエバポ系内の圧力を増圧させるお
それがある。このため、吸気圧PMが所定値Aを超えて
いる場合に時間Tを従前の値に維持するのみでは、エバ
ポ系内全体の圧力が所定の負圧に到達したか否かを正確
に判定することができない。そこで、上記ステップ40
2において吸気圧PMが所定値Aを超えていると判別さ
れた後、その時間Tを減算し又はリセットすることとし
てもよい。この場合は、エバポ系穴判定を行うための負
圧導入時間が実質的に長くなるので、エバポ系内の圧力
を確実に所定の負圧まで到達させることが可能となる。
1に示すルーチン中、ステップ402において吸気圧P
Mが所定値Aを超えていると判別された場合、時間T
を、累積することなく従前の値に維持することとしてい
る。しかしながら、吸気圧PMが所定値Aを超えている
場合は、エバポ系内の圧力を有効に減圧させることがで
きないばかりか、逆にエバポ系内の圧力を増圧させるお
それがある。このため、吸気圧PMが所定値Aを超えて
いる場合に時間Tを従前の値に維持するのみでは、エバ
ポ系内全体の圧力が所定の負圧に到達したか否かを正確
に判定することができない。そこで、上記ステップ40
2において吸気圧PMが所定値Aを超えていると判別さ
れた後、その時間Tを減算し又はリセットすることとし
てもよい。この場合は、エバポ系穴判定を行うための負
圧導入時間が実質的に長くなるので、エバポ系内の圧力
を確実に所定の負圧まで到達させることが可能となる。
【0119】また、上記の実施例においては、エバポ系
穴判定の実行条件が成立した後の、吸気圧PMが所定値
Aを超えている時間Tを累積し、その時間Tが所定時間
B以上となっているか否かに基づいてエバポ系穴判定の
実行の可否を決定することとしているが、エバポ系穴判
定の実行条件が成立した後、吸気圧PMが所定値Aを超
えている場合にその期間だけ所定時間Bを延長し、エバ
ポ系穴判定の実行条件が成立した後の時間が所定時間B
以上となっているか否かに基づいて上記の決定を行うこ
ととしてもよい。この場合、エンジンECU24が、エ
バポ系穴判定の実行条件が成立した後、吸気圧PMが所
定値Aを超えている期間だけ所定時間Bを延長すること
により特許請求の範囲に記載された「時間延長手段」が
実現される。
穴判定の実行条件が成立した後の、吸気圧PMが所定値
Aを超えている時間Tを累積し、その時間Tが所定時間
B以上となっているか否かに基づいてエバポ系穴判定の
実行の可否を決定することとしているが、エバポ系穴判
定の実行条件が成立した後、吸気圧PMが所定値Aを超
えている場合にその期間だけ所定時間Bを延長し、エバ
ポ系穴判定の実行条件が成立した後の時間が所定時間B
以上となっているか否かに基づいて上記の決定を行うこ
ととしてもよい。この場合、エンジンECU24が、エ
バポ系穴判定の実行条件が成立した後、吸気圧PMが所
定値Aを超えている期間だけ所定時間Bを延長すること
により特許請求の範囲に記載された「時間延長手段」が
実現される。
【0120】次に、図12を参照して、本発明の第5実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0121】ところで、エバポ系穴判定を行うべくエバ
ポ系内の圧力を所定の負圧に到達させる場合に、エバポ
系への負圧の導入が開始された後のパージ流量の積算値
に基づいてエバポ系内の圧力が所定の負圧に到達したか
否か、すなわち、エバポ系への負圧の導入が完了したか
否かを判定することがある。しかしながら、かかる手法
でも、エバポ系への負圧の導入が開始された後に吸気通
路70の負圧が小さくなった時期があると、パージ流量
の積算値が所定量に達した時点においてエバポ系内の圧
力が所定の負圧に到達していないにもかかわらず、到達
したと誤判定するおそれがある。
ポ系内の圧力を所定の負圧に到達させる場合に、エバポ
系への負圧の導入が開始された後のパージ流量の積算値
に基づいてエバポ系内の圧力が所定の負圧に到達したか
否か、すなわち、エバポ系への負圧の導入が完了したか
否かを判定することがある。しかしながら、かかる手法
でも、エバポ系への負圧の導入が開始された後に吸気通
路70の負圧が小さくなった時期があると、パージ流量
の積算値が所定量に達した時点においてエバポ系内の圧
力が所定の負圧に到達していないにもかかわらず、到達
したと誤判定するおそれがある。
【0122】そこで、本実施例のシステムは、エバポ系
穴判定を行うべくエバポ系への負圧の導入が開始された
後に、吸気通路70の負圧が小さくなった場合、パージ
流量の積算値をクリアすることとしている。以下、本実
施例の特徴点について説明する。
穴判定を行うべくエバポ系への負圧の導入が開始された
後に、吸気通路70の負圧が小さくなった場合、パージ
流量の積算値をクリアすることとしている。以下、本実
施例の特徴点について説明する。
【0123】図12は、エバポ系穴判定を実行するか否
かを決定すべく、本実施例においてエンジンECU24
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。尚、図12において、上記図11に示すステップと
同一の処理を実行するステップについては、同一の符号
を付してその説明を省略する。すなわち、ステップ40
2において肯定判定がなされた場合は、次にステップ4
40の処理が実行され、一方、否定判定がなされた場合
は、次にステップ442の処理が実行される。
かを決定すべく、本実施例においてエンジンECU24
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。尚、図12において、上記図11に示すステップと
同一の処理を実行するステップについては、同一の符号
を付してその説明を省略する。すなわち、ステップ40
2において肯定判定がなされた場合は、次にステップ4
40の処理が実行され、一方、否定判定がなされた場合
は、次にステップ442の処理が実行される。
【0124】ステップ440では、上記ステップ400
および402の条件が成立した後、吸入空気量Gaとそ
の吸入空気量Gaに対するパージ流量の体積比率を表す
パージ率との関係に基づいて推定されるパージ流量を積
算する処理が実行される。以下、この積算された値を積
算値TOTALと称す。
および402の条件が成立した後、吸入空気量Gaとそ
の吸入空気量Gaに対するパージ流量の体積比率を表す
パージ率との関係に基づいて推定されるパージ流量を積
算する処理が実行される。以下、この積算された値を積
算値TOTALと称す。
【0125】ステップ442では、上記ステップ440
で算出されたパージ流量の積算値TOTALをクリアす
る処理が実行される。本ステップ442の処理が実行さ
れると、以後、エバポ系穴判定が行われることはない。
で算出されたパージ流量の積算値TOTALをクリアす
る処理が実行される。本ステップ442の処理が実行さ
れると、以後、エバポ系穴判定が行われることはない。
【0126】ステップ444では、パージ流量の積算値
TOTALが所定値C以上であるか否かが判別される。
TOTAL≧Cが成立しない場合は、エバポ系内のガス
が吸気通路70へ十分にパージされていないと判断でき
る。従って、かかる判別がなされた場合は、今回のルー
チンは終了される。一方、TOTAL≧Cが成立する場
合は、エバポ系内のガスが吸気通路70へ十分にパージ
されたと判断できる。従って、かかる判別がなされた場
合は、次に上記ステップ408においてエバポ系穴判定
を行う処理が実行され、その後、今回のルーチンが終了
される。
TOTALが所定値C以上であるか否かが判別される。
TOTAL≧Cが成立しない場合は、エバポ系内のガス
が吸気通路70へ十分にパージされていないと判断でき
る。従って、かかる判別がなされた場合は、今回のルー
チンは終了される。一方、TOTAL≧Cが成立する場
合は、エバポ系内のガスが吸気通路70へ十分にパージ
されたと判断できる。従って、かかる判別がなされた場
合は、次に上記ステップ408においてエバポ系穴判定
を行う処理が実行され、その後、今回のルーチンが終了
される。
【0127】上記の処理によれば、エバポ系穴判定を行
うべくエバポ系への負圧の導入が開始された後に、吸気
通路70の負圧が小さくなった場合、エバポ系穴判定の
実行の可否を判別するためのパージ流量の積算値をクリ
アすることができる。このため、本実施例のシステムに
よれば、上記第4実施例の場合と同様に、負圧導入開始
後、エバポ系内の圧力が、エバポ系穴判定を正確に行う
のに必要な負圧に到達していないにもかかわらず、到達
したと誤判定するのを防止することができ、その結果、
エバポ系に穴が開いているか否かの判定を正確に行うこ
とが可能となる。
うべくエバポ系への負圧の導入が開始された後に、吸気
通路70の負圧が小さくなった場合、エバポ系穴判定の
実行の可否を判別するためのパージ流量の積算値をクリ
アすることができる。このため、本実施例のシステムに
よれば、上記第4実施例の場合と同様に、負圧導入開始
後、エバポ系内の圧力が、エバポ系穴判定を正確に行う
のに必要な負圧に到達していないにもかかわらず、到達
したと誤判定するのを防止することができ、その結果、
エバポ系に穴が開いているか否かの判定を正確に行うこ
とが可能となる。
【0128】尚、上記の第5実施例においては、エンジ
ンECU24が、上記ステップ442の処理を実行する
ことにより特許請求の範囲に記載された「リセット手
段」が、実現されている。
ンECU24が、上記ステップ442の処理を実行する
ことにより特許請求の範囲に記載された「リセット手
段」が、実現されている。
【0129】ところで、上記第1乃至第5実施例におい
ては、ブラダ膜62を有する燃料タンク60を用いてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、ブラダ
膜62を有しない通常の燃料タンクに適用することも可
能である。
ては、ブラダ膜62を有する燃料タンク60を用いてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、ブラダ
膜62を有しない通常の燃料タンクに適用することも可
能である。
【0130】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、蒸発燃料処理機構に負圧を導入する際に蒸発燃料処
理機構の内圧を速やかに減圧させることができる。
ば、蒸発燃料処理機構に負圧を導入する際に蒸発燃料処
理機構の内圧を速やかに減圧させることができる。
【0131】請求項2記載の発明によれば、大気圧にか
かわらず、蒸発燃料処理機構の内圧を速やかに減圧させ
ることができる。
かわらず、蒸発燃料処理機構の内圧を速やかに減圧させ
ることができる。
【0132】請求項3記載の発明によれば、蒸発燃料処
理機構の内圧を速やかに減圧させるべくスロットル弁の
開度が閉弁側に変更される場合でも、車両の駆動力が低
下するのを防止することができるまた、請求項4乃至7
記載の発明によれば、蒸発燃料処理機構の内圧が所定負
圧に到達したか否かを正確に判定することができる。
理機構の内圧を速やかに減圧させるべくスロットル弁の
開度が閉弁側に変更される場合でも、車両の駆動力が低
下するのを防止することができるまた、請求項4乃至7
記載の発明によれば、蒸発燃料処理機構の内圧が所定負
圧に到達したか否かを正確に判定することができる。
【図1】発明の一実施例であるエバポパージシステムの
診断装置を搭載する車両の駆動機構を模式的に表した図
である。
診断装置を搭載する車両の駆動機構を模式的に表した図
である。
【図2】本実施例のエバポパージシステムのシステム構
成図である。
成図である。
【図3】本実施例においてエンジンECUが実行する制
御ルーチンの一例のフローチャートである。
御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図4】機関回転数NEに対するスロットルバルブの開
度の上限値を表した図である。
度の上限値を表した図である。
【図5】本実施例において、スロットルバルブの開度の
上限値が閉弁側に変更されることにより減少した内燃機
関の出力を算出すべく、エンジンECUが実行する制御
ルーチンの一例のフローチャートである。
上限値が閉弁側に変更されることにより減少した内燃機
関の出力を算出すべく、エンジンECUが実行する制御
ルーチンの一例のフローチャートである。
【図6】本実施例において、内燃機関の出力の減少分を
補填すべくハイブリッドECUが実行する制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
補填すべくハイブリッドECUが実行する制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
【図7】バッテリの残存容量と、電動モータが発生でき
る出力との関係を表したマップを示す図である。
る出力との関係を表したマップを示す図である。
【図8】本発明の第2実施例においてエンジンECUが
実行する制御ルーチンの一例のフローチャートである。
実行する制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図9】機関回転数NEと大気圧atmとの関係から定
まるスロットル開度の判定時上限値の表した図である。
まるスロットル開度の判定時上限値の表した図である。
【図10】本発明の第3実施例においてエンジンECU
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートであ
る。
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートであ
る。
【図11】本発明の第4実施例においてエンジンECU
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートであ
る。
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートであ
る。
【図12】本発明の第5実施例においてエンジンECU
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートであ
る。
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートであ
る。
22 ハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッド
ECU) 24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU) 26 モータ用電子制御ユニット(モータECU) 40 内燃機関 42 電動モータ 60 燃料タンク 70 吸気通路 74 スロットルバルブ
ECU) 24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU) 26 モータ用電子制御ユニット(モータECU) 40 内燃機関 42 電動モータ 60 燃料タンク 70 吸気通路 74 スロットルバルブ
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
F02M 25/08 F02M 25/08 Z
(56)参考文献 特開 平9−303214(JP,A)
特開 平11−223159(JP,A)
特開2000−73883(JP,A)
特開 平8−200127(JP,A)
特開2000−104629(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F02D 41/22 310
F02D 9/02 351
F02D 11/10
F02D 29/02
F02D 41/02 301
F02M 25/08
Claims (7)
- 【請求項1】 燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
し、該吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に生じ
る負圧を利用して該吸気通路へ向けてパージする蒸発燃
料処理機構と、前記蒸発燃料処理機構への前記吸気通路
の負圧の導入が開始された後、該蒸発燃料処理機構の内
圧が所定負圧に到達した後の該内圧に基づいて該蒸発燃
料処理機構の状態を判定する状態判定手段と、を備える
エバポパージシステムの診断装置であって、 前記状態判定手段による判定が行われる際、前記吸気通
路に設けられたスロットル弁の開度の上限値を、前記状
態判定手段による判定が行われない場合に比して閉弁側
に変更する開度上限値変更手段を備えることを特徴とす
るエバポパージシステムの診断装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のエバポパージシステムの
診断装置において、前記開度上限値変更手段は、大気圧
に応じて前記スロットル弁の開度の上限値を変更するこ
とを特徴とするエバポパージシステムの診断装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のエバポパージシ
ステムの診断装置を搭載する車両の制御装置であって、 該車両は、内燃機関と該内燃機関以外の動力源とを有す
るハイブリッド車であると共に、 前記開度上限値変更手段により前記スロットル弁の開度
の上限値が閉弁側に変更されることにより内燃機関の出
力が減少する場合、該減少する出力分だけ前記内燃機関
以外の動力源の出力を増大させる出力変更手段を備える
ことを特徴とする請求項1または2記載のエバポパージ
システムの診断装置を搭載する車両の制御装置。 - 【請求項4】 燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
し、該吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に生じ
る負圧を利用して該吸気通路へ向けてパージする蒸発燃
料処理機構と、前記蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧
に到達させるべく該蒸発燃料処理機構へ前記吸気通路に
生じる負圧を導入する負圧導入手段と、を備えるエバポ
パージシステムの診断装置であって、 前記負圧導入手段による負圧の導入が開始された後、前
記吸気通路に生じる圧力が所定値未満である場合の時間
を累積する時間算出手段と、 前記時間算出手段により累積された累積時間が所定時間
に達したか否かに基づいて前記蒸発燃料処理機構の内圧
が前記所定負圧に到達したか否かを判定する判定手段
と、 を備えることを特徴とするエバポパージシステムの診断
装置。 - 【請求項5】 請求項4記載のエバポパージシステムの
診断装置において、 前記時間算出手段は、前記負圧導入手段による負圧の導
入が開始された後に、前記吸気通路に生じる圧力が所定
値以上となった場合、前記累積時間を減算またはリセッ
トすることを特徴とするエバポパージシステムの診断装
置。 - 【請求項6】 燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
し、該吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に生じ
る負圧を利用して該吸気通路へ向けてパージする蒸発燃
料処理機構と、前記蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧
に到達させるべく該蒸発燃料処理機構へ前記吸気通路に
生じる負圧を導入する負圧導入手段と、前記負圧導入手
段による負圧の導入が開始された後の時間が所定時間に
達したか否かに基づいて、前記蒸発燃料処理機構の内圧
が前記所定負圧に到達したか否かを判定する判定手段
と、を備えるエバポパージシステムの診断装置であっ
て、 前記負圧導入手段による負圧の導入が開始された後に、
前記吸気通路に生じる圧力が所定値以上となった場合、
前記所定時間を延長する時間延長手段を備えることを特
徴とするエバポパージシステムの診断装置。 - 【請求項7】 燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
し、該吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に生じ
る負圧を利用して該吸気通路へ向けてパージする蒸発燃
料処理機構と、前記蒸発燃料処理機構の内圧を所定負圧
に到達させるべく該蒸発燃料処理機構へ前記吸気通路に
生じる負圧を導入する負圧導入手段と、前記負圧導入手
段による負圧の導入が開始された後の前記蒸発燃料処理
機構から前記吸気通路へ流通するガスの流量の積算値が
所定値に達したか否かに基づいて、前記蒸発燃料処理機
構の内圧が前記所定負圧に到達したか否かを判定する判
定手段と、を備えるエバポパージシステムの診断装置で
あって、 前記負圧導入手段による負圧の導入が開始された後に、
前記吸気通路に生じる圧力が所定値以上となった場合、
前記積算値をリセットするリセット手段を備えることを
特徴とするエバポパージシステムの診断装置。
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