JP3364896B2 - ポリクロロピリミジンの製造法 - Google Patents

ポリクロロピリミジンの製造法

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JP3364896B2
JP3364896B2 JP22701695A JP22701695A JP3364896B2 JP 3364896 B2 JP3364896 B2 JP 3364896B2 JP 22701695 A JP22701695 A JP 22701695A JP 22701695 A JP22701695 A JP 22701695A JP 3364896 B2 JP3364896 B2 JP 3364896B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D239/30Halogen atoms or nitro radicals

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はポリクロロピリミジン類の製造、
特に4,6−ジヒドロキシピリミジンからの4,6−ジ
クロロピリミジン及びバルビツール酸からの2,4,6
−トリクロロピリミジンの製造のための新規な方法に関
する。
【0002】ポリクロロピリミジン類は植物保護剤及び
染料の製造のための中間生成物である。
【0003】4,6−ジクロロピリミジンの製造のため
の既知の方法の場合、オキシ塩化リン及びジメチルアニ
リン又はピリジンが4,6−ジヒドロキシピリミジンに
加えられる(J.Chem.Soc.1943,57
4;J.Chem.Soc.1951,2214;Bu
ll.Soc.Chim.France 1959,7
41及びKhim.−Pharm.Zhurnal
,(12),28(1974)−English t
ranslation page 741を参照)。
【0004】この方法における仕上げのために、過剰の
オキシ塩化リンが最初に分離され、次いで残留物が氷上
に排出され、抽出及び結晶化により生成物が得られる
か、あるいは残留物が昇華され、その場合生成物は昇華
物として得られる。この方法の欠点はジメチルアニリン
又はピリジンが大量に用いられるが、かなり苦労をしな
いと回収して再利用することができないことである。さ
らに収率(理論値の81.1%以下)はまだ改良を必要
とする。最後に水性の仕上げは、形成される廃水の処理
及び抽出剤の取り扱いの故に非常に高価である。昇華に
よる仕上げも工業的規模の場合、例えば用いる装置及び
昇華器から生成物を取り出すための工業的衛生の必要性
の点で非常に高価である。
【0005】比較的少量のジメチルアニリンを用いるこ
とにより既知の方法をより有利に設計するための我々自
身の試みは、4,6−ジクロロピリミジンの収率が非常
に低下し、高沸点成分及び樹脂の生成が非常に増加する
ので失敗した(実施例7を参照)。
【0006】今回、第3アミンの存在下におけるポリヒ
ドロキシピリミジン類又はそれらの互変異性ケト化合物
と過剰のオキシ塩化リンの反応により、ヒドロキシ基又
は互変異性ケト基のみを塩素化して、対応するポリクロ
ロピリミジン類を製造するにあたり、この反応において a)塩素によって置換されるべきヒドロキシ基の1当量
当たり0.75〜1.5モルの三塩化リン及び0.7〜
1.4モルの塩素を、塩素より過剰の三塩化リンが常に
存在するようにして加え、そして b)オキシ塩化リン及び製造されるポリクロロピリミジ
ンを減圧下におけるカラム上で連続的に蒸留するか、あ
るいは段階a)及びb)を逆の順序で行い、a)の後
b)の場合には、オキシ塩化リンの前に三塩化リンも蒸
留し、b)の後a)の場合には、段階a)が行われた後
に再度形成されたオキシ塩化リンを蒸留し、 c)その時点に存在する蒸留残留物に強塩を加え、d) 用いた第3アミンをこの混合物から d1) 上相を分離し、そしてd2) それを蒸留により精製するか、あるいは段階d
)及びd2)を逆の順序で行うことにより回収する
ことを特徴とするポリクロロピリミジン類の製造法が
見いだされた。
【0007】本発明の方法において4,6−ジヒドロキ
シピリミジン又はバルビツール酸(2,4,6−トリヒ
ドロキシピリミジンのケト型)を用いるのが好ましく、
4,6−ジクロロ−又は2,4,6−トリクロロピリミ
ジンが製造される。
【0008】4,6−ジヒドロキシピリミジンは、例え
ばマロン酸ジアミド及び蟻酸エチルから得られる既知化
合物である(J.Chem.Soc.1951,221
4)。バルビツール酸、オキシ塩化リン、三塩化リン及
び塩素は商業的に入手可能である。
【0009】例えばポリヒドロキシピリミジンの1モル
当たり2.5〜12モルのオキシ塩化リンを用いること
ができる。この量は、4,6−ジヒドロキシピリミジン
を用いる場合には3.5〜5モルが好ましく、バルビツ
ール酸を用いる場合には4.5〜10モルが好ましい。
【0010】適した第3アミンは、例えばアルキル化ピ
リジン類、アルキル化イミダゾール類、アルキル化イン
ドール類、N−ジアルキル化アニリン類及び第3N−ア
ルキルアミン類である。アルキル化ピリジン類、アルキ
ル化イミダゾール類及びアルキル化インドール類が好ま
しい。2−メチル−5−エチルピリジン、1,2−ジメ
チルイミダゾール及び2,3,3−トリメチルインドレ
ニンが特に好ましい。
【0011】第3アミンは例えばポリヒドロキシピリミ
ジンの1モル当たり1〜5モルの量で用いることができ
る。この量は、4,6−ジヒドロキシピリミジンを用い
る場合には1.8〜2.2モルが好ましく、バルビツー
ル酸を用いる場合には2.7〜3.5モルが好ましい。
【0012】第3アミンの存在下におけるポリヒドロキ
シピリミジン類とオキシ塩化リンの反応の場合、例えば
0〜120℃の範囲の温度が適している。20〜100
℃の温度が好ましい。この場合、オキシ塩化リン及びポ
リヒドロキシピリミジンが最初に反応容器中に導入さ
れ、第3アミンが量り込まれる方法に従うことができ
る。この方法の場合、例えば0〜30℃などの低温で量
り込みを開始し、例えば60〜95℃などのもっと高温
で量り込みを終了し、続いて混合物を例えば80〜10
5℃などの高温でさらに1〜5時間撹拌するのが有利で
ある。
【0013】オキシ塩化リン及び第3アミンを最初に反
応容器中に導入し、ポリヒドロキシピリミジンを量り込
む方法に従うこともできる。この場合、量り込みを80
〜105℃で行い、続いて混合物をこの温度でさらに1
〜5時間撹拌するのが有利である。
【0014】他の方法及び0〜120℃の範囲の他の温
度も可能である。
【0015】その後、段階a)に従い、上記の量の三塩
化リン及び塩素を、塩素より過剰の三塩化リンが反応混
合物中に常に存在するようにして加える。過剰は、0.
3〜5重量%、好ましくは0.5〜2重量%の遊離の三
塩化リンが常に反応混合物中に存在するように選ばれる
のが有利である。この場合、三塩化リンの短い初期添加
を行ってから三塩化リン及び塩素を均一に量り込む方法
に従うことができる。三塩化リン及び塩素は例えば60
〜105℃で加えることができる。三塩化リン及び塩素
の添加が終了したら、続いて混合物を60〜105℃で
しばらく、例えば10分〜3時間撹拌するのが有利であ
る。
【0016】段階b)に従う反応混合物の仕上げのため
に、それを最初に減圧下においてカラム上で分別蒸留す
る。最初、圧力は例えば500〜50ミリバールである
ことができる。カラムは例えば5〜20の理論段数を有
することができる。カラムは例えば0.8〜5:1の還
流比で運転することができる。通常は少量であるが、ま
だ存在する三塩化リンを最初に蒸留する。次の留分とし
てオキシ塩化リンが続き、三塩化リンと同様に蒸留し、
再利用することができる。次いで圧力を例えば100〜
5ミリバールの範囲に調節し、製造されたポリクロロピ
リミジンを最高160〜200℃の塔底温度で蒸留する
のが有利である。この生成物は1留分に集めることがで
きる。
【0017】特に純粋なポリクロロピリミジンを得なけ
ればならない場合、最初にポリクロロピリミジンを97
%以上の純度で含む主留分を集めるのが有利である。凝
縮蒸留物がわずかに黄色の着色を帯び始めたら、ポリク
ロロピリミジンを80%以上の純度で含み、主留分の約
5〜10重量%の量である後留分(after−run
nings)も集めることができる。
【0018】これらの後留分は、次のバッチの仕上げの
間に対応する蒸留中に再循環させることができる。
【0019】ポリクロロピリミジン類、特に4,6−ジ
クロロピリミジンは、中でも用いられる第3アミンにか
かわらず、本発明の方法により約80%から事実上10
0%の収率で得ることができる。用いるのが好ましい第
3アミンを用いると、収率は95%から事実上100%
の範囲である。
【0020】段階a)及びb)は逆の順序で行うことも
できる。b)→a)の順序に従う場合、段階a)の後に
再度形成されるオキシ塩化リンを蒸留しなければならな
い。a)→b)の順序の場合、微量のオキシ塩化リンを
含むポリクロロピリミジンが得られる。逆の順序、すな
わちb)→a)の場合、微量の第3アミンを含むポリク
ロロピリミジンが得られる。この場合に可能な順序は、
さらに行われる処理の間に不純物が起こす問題が最少で
あるポリクロロピリミジンが得られるように最初に選ば
れる。
【0021】段階b)で蒸留されたポリクロロピリミジ
ンを精留として第2の蒸留、あるいはポリクロロピリミ
ジンの除去のための蒸留に供すると、実際にそれ以上の
不純物を含まないポリクロロピリミジンが得られる。
【0022】段階c)に従い、ここで、ポリクロロピリ
ミジンが分離された後に残り、用いられた第3アミンの
塩酸塩を本質的成分として含む蒸留残留物に強塩基を加
える。適した塩基は例えばアルカリ金属水酸化物の濃厚
水溶液である。用いられた第3アミンの1モル当たり例
えば1〜2モルの、例えば35〜55重量%濃度の水酸
化カリウム又は水酸化ナトリウム水溶液を用いることが
できる。強塩基は、ある状況下では困難を伴うが、蒸留
残留物の撹拌が可能である温度で蒸留残留物に加えるの
が好ましい。多くの場合、60〜100℃が適してい
る。強塩基は比較的ゆっくり、例えば1/2〜5時間か
けて、及び十分に撹拌しながら加えることができる。
【0023】次いで段階d)に従い、上相を分離する
段階d
【0024】ここで上相を段階d2)に従って減圧下で
再度蒸留する。圧力は例えば100〜10ミリバールで
あることができる。蒸留の間に混合物を撹拌し、蒸留の
終了までに塔底温度を例えば150〜200℃に上げる
のが好ましい。
【0025】この蒸留により2相蒸留物が得られる。下
の水相は一般にわずかな、例えば用いられる第3アミン
の1重量%未満の第3アミンしか含まない。上の有機相
は用いられた量の通常90重量%以上の回収された第3
アミンを、95%以上の純度で含む。微量の水を分離し
た後、それはポリヒドロキシピリミジン類とオキシ塩化
リンの反応に再利用することができる。
【0026】蒸留は茶色の塩の固まりを後に残し、それ
は水に溶解することにより蒸留容器から除去することが
できる。
【0027】段階d)及びd2)も逆の順序で行うこ
とができる。
【0028】d)→d2)の順序の場合、より大量の
水を導入するか、又はより希薄な強塩基を用いて固体を
含まず、容易に互いに分離できる2液相を得るのが有利
である。それにより得られる廃水の量は増加するが、簡
単な装置を用いることができる。逆の順序、すなわち
)→d)の場合、強塩基は濃厚形態で、例えば50
〜80重量%濃度の水酸化カリウム又は水酸化ナトリウ
ム水溶液の形態で用いることもできる。この方法の場合
は生成される廃水は比較的少量であるが、例えば櫂形乾
燥機などの比較的複雑な装置を必要とする。
【0029】本発明の方法は多くの利点を有し、それが
本発明の方法を工業的規模で用いるのに特に適したもの
としている。かくして用いられる第3アミンは回収さ
れ、再利用されることができる。ポリクロロピリミジン
類、特に4,6−トリクロロピリミジンの収率は、ある
種の第3アミンが用いられると事実上理論値の100%
であり、そうでない場合も既知の方法と同じか又は優れ
ている。この場合に可能な蒸留による仕上げの結果、形
成される廃棄物は非常に少量であり、処理するのが非常
に容易である。昇華装置及び抽出剤は取り扱う必要がな
い。過剰に用いられるオキシ塩化リンのみでなく、本発
明の方法で三塩化リンから新しく生成されるオキシ塩化
リンも、所望通りさらに用いることができるような純粋
な形態で得ることができる。
【0030】
【実施例】実施例1 2680gのオキシ塩化リン及び460gの4,6−ジ
ヒドロキシピリミジン(純度98%)を混合し、室温で
開始し、撹拌しながら90分かけて980gの2−メチ
ル−5−エチルピリミジンを量り込んだ。この作業の
間、温度は冷却により最高80℃に制限した。次いで混
合物を90℃で1時間及び100℃で1時間連続的に撹
拌した。ここで1105gの三塩化リン及び570gの
塩素を100℃において1時間かけ、通過する塩素より
25ml過剰の三塩化リンが反応バッチ中に常に存在す
るように同時に量り込んだ。混合物を続いて100℃で
30分間撹拌し、最初に少量の三塩化リン及び次いで3
835gのオキシ塩化リンを、20の理論段数を有し、
還流比が1:1から3:1に上がるカラム上で100ミ
リバール下において130℃の塔底温度まで蒸留した。
次いで製造された4,6−ジクロロピリミジンを3の理
論段数を有する短カラム上で20ミリバール下において
175℃の塔底温度まで蒸留し、最初に553gの主留
分(純度98.1%;収率、理論値の91%)、及びア
ミン塩酸塩の蒸留が開始されると(わずかに黄色がかっ
たシロップ状の凝縮物)41gの後留分(純度88%;
収率、理論値の6%)が得られた。従って4,6−ジク
ロロピリミジンの合計収率は理論値の97%であった。
【0031】その後50%濃度の水酸化ナトリウム水溶
液800gを粘性の蒸留残留物に90℃において2時間
かけ、十分に撹拌しながら加えた。次いで混合物を50
ミリバール下において170℃の塔底温度で、激しく撹
拌しながら蒸留乾固した。蒸留物は0.5重量%の用い
られた2−メチル−5−エチルピリジンを含む492g
の水性下相及び用いられた量の94重量%に相当する9
8.8重量%の2−メチル−5−エチルピリジンを含む
932gの有機上相を含んだ。粉状塩−様蒸留残留物は
ほとんど完全に水に溶解した。
【0032】実施例2 2680gのオキシ塩化リンを最初に反応容器に導入
し、980gの2−メチル−5−エチルピリジンを冷却
しながら加えた。次いで460gの4,6−ジヒドロキ
シピリミジンを1時間かけて量り込んだ。その後の反応
及び仕上げは実施例1に記載の通りに行った。
【0033】4,6−ジクロロピリミジンは事実上10
0%の収率で得られ、用いられたアミンの量の88重量
%が回収された。
【0034】実施例3〜6 方法は実施例1の通りであるが、それぞれの場合に異な
る第3アミンが用いられ、それぞれの場合に数バッチを
行った。
【0035】実施例3:2,3,3−トリメチルインド
レニン、4,6−ジクロロピリミジンの収率:理論値の
98〜100%。
【0036】実施例4:1,2−ジメチルイミダゾー
ル、4,6−ジクロロピリミジンの収率:理論値の97
〜99%。
【0037】実施例5:N−ジメチルアニリン、4,6
−ジクロロピリミジンの収率:理論値の78〜88%。
【0038】実施例6:トリ−n−ブチルアミン、4,
6−ジクロロピリミジンの収率:理論値の75〜85
%。
【0039】実施例7:(比較用) 460gのオキシ塩化リン及び62gのN,N−ジメチ
ルアニリンを混合し、116gの4,6−ジヒドロキシ
ピリミジン(純度98%)を100℃において5時間か
け、スクリューを用いて混合物中に量り込んだ。その後
反応混合物を106〜128℃で8時間連続して撹拌し
た。それを300gのクロロベンゼンで希釈し、1.2
kgの氷上に排出した。有機相を分離し、各回100m
lの水で2回洗浄し、次いで分別蒸留した。かくして8
5.7gの(=理論値の58%)の4,6−ジクロロピ
リミジンが得られる。
【0040】実施例8:2680gのオキシ塩化リンを
最初に反応容器中に導入し、980gの2−メチル−5
−エチルピリジンを冷却しながら加えた。次いで460
gの4,6−ジヒドロキシピリミジンを、温度が40℃
以上に上昇しないようにして量り込んだ。
【0041】40〜45℃における半時間の後−反応の
後、最初にオキシ塩化リン及び次いで4,6−ジクロロ
ピリミジンを実施例に記載の通りに蒸留した。
【0042】1390gのオキシ塩化リン及び595g
の4,6−ジクロロピリミジン(含有率98.2%)が
得られ、それは理論値の98%の収率に相当する。
【0043】蒸留残留物−本質的にメチルエチルピリジ
ンのジクロロリン酸塩−を1200gの三塩化リン、6
00gのオキシ塩化リン及び570gの塩素と80℃か
ら100℃に上昇する温度において反応させた。その後
−実施例1に記載の通りに−最初に100gの三塩化リ
ン及び次いで1810gのオキシ塩化リンが蒸留により
得られた。
【0044】粘性の蒸留残留物は実施例1に記載の通り
に仕上げた。
【0045】902gのメチル−エチルピリジンが回収
された(用いられた量の92%)。
【0046】実施例9:128.0gのバルビツール酸
を700gのオキシ塩化リンと共に撹拌した。次いで2
42gの2−メチル−5−エチルピリジンを、温度が5
5℃以上に上昇しないようにして1時間かけて滴下し
た。次いで混合物を70、80及び90℃においてそれ
ぞれ半時間づつ連続的に撹拌し、その後バルビツール酸
は実際に完全に溶解した。80gの三塩化リンを加えた
後、411gの三塩化リン及び215gの塩素を90〜
95℃において2時間かけて同時に量り込んだ。次いで
混合物を100℃における還流下で30分間、後−反応
させた。
【0047】HClの発生が止んだら、最初に20の理
論段数を有し、還流比が1:1から3:1に上昇するカ
ラム上で100ミリバール下において少量の三塩化リン
を蒸留し、次いで50ミリバール下において135℃の
塔底温度まで1135gのオキシ塩化リンを蒸留した。
その後、5−段カラム上で4〜5ミリバール下におい
て、96〜140℃の塔底温度及び75〜120℃の塔
頂温度において蒸留することにより172gの2,4,
6−トリクロロピリミジン(純度98.1%)が得ら
れ、それは理論値の96%の収率に相当する。
【0048】粘性の蒸留残留物(316g)は、実施例
1に記載の通りに仕上げた。226gのメチル−エチル
ピリジンが回収された(用いた量の93%)。
【0049】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0050】1.第3アミンの存在下におけるポリヒド
ロキシピリミジン類又はそれらの互変異性ケト化合物と
過剰のオキシ塩化リンの反応により、ヒドロキシ基又は
互変異性ケト基のみを塩素化して、対応するポリクロロ
ピリミジン類を製造するにあたり、この反応において a)塩素によって置換されるべきヒドロキシ基の1当量
当たり0.75〜1.5モルの三塩化リン及び0.7〜
1.4モルの塩素を、塩素より過剰の三塩化リンが常に
存在するようにして加え、そして b)オキシ塩化リン及び製造されるポリクロロピリミジ
ンを減圧下におけるカラム上で連続的に蒸留するか、あ
るいは段階a)及びb)を逆の順序で行い、a)の後
b)の場合には、オキシ塩化リンの前に三塩化リンも蒸
留し、b)の後a)の場合には、段階a)が行われた後
に再度形成されたオキシ塩化リンを蒸留し、 c)その時点に存在する蒸留残留物に強塩基を加え、d) 用いた第3アミンをこの混合物から d1) 上相を分離し、そしてd2) それを蒸留により精製するか、あるいは段階d
)及びd2)を逆の順序で行うことにより回収する
ことを特徴とするポリクロロピリミジン類の製造法。
【0051】2.4,6−ジヒドロキシピリミジン又は
バルビツール酸を用い、4,6−ジクロロピリミジン又
は2,4,6−トリクロロピリミジンを製造することを
特徴とする上記1項に記載の方法。
【0052】3.ポリヒドロキシピリミジンの1モル当
たり2.5〜12モルのオキシ塩化リンを用いることを
特徴とする上記1及び2に記載の方法。
【0053】4.第3アミンとしてアルキル化ピリジ
ン、アルキル化イミダゾール、アルキル化インドール、
N−ジアルキル化アニリン又は第3N−アルキル化アミ
ンをポリヒドロキシピリミジンの1モル当たり1〜5モ
ルの量で用いることを特徴とする上記1〜3項に記載の
方法。
【0054】5.第3アミンの存在下におけるポリヒド
ロキシピリミジンとオキシ塩化リンの反応を0〜120
℃において行い、三塩化リン及び塩素を60〜105℃
において加えることを特徴とする上記1〜4項に記載の
方法。
【0055】6.三塩化リン及びオキシ塩化リンを50
0〜50ミリバールにおいて蒸留し、ポリクロロピリミ
ジンを100〜5ミリバールの圧力下及び最高160〜
200℃の塔底温度で蒸留することを特徴とする上記1
〜5項に記載の方法。
【0056】7.過剰に用いるオキシ塩化リン及び新し
く生成したオキシ塩化リンをそれらの除去の後に所望に
よりさらに用いることを特徴とする上記1〜6項に記載
の方法。
【0057】8.ポリクロロピリミジンを主留分及び後
−留分として集めることを特徴とする上記1〜7項に記
載の方法。
【0058】9.アルカリ金属水酸化物の濃厚水溶液が
強塩基として、用いる第3アミンの1モル当たり1〜2
モルの量で用いることを特徴とする上記1〜8項に記載
の方法。
【0059】10.用いた第3アミンを100〜10ミ
リバール下及び最高150〜200℃の塔底温度におい
て蒸留し、下の水相及び第3アミンを含む上相を蒸留物
として得ることを特徴とする上記1〜9項に記載の方
法。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 239/30 C07B 39/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第3アミンの存在下におけるポリヒドロ
    キシピリミジン類又はそれらの互変異性ケト化合物と過
    剰のオキシ塩化リンの反応により、ヒドロキシ基又は互
    変異性ケト基のみを塩素化して、対応するポリクロロピ
    リミジン類を製造するにあたり、この反応において a)塩素によって置換されるべきヒドロキシ基の1当量
    当たり0.75〜1.5モルの三塩化リン及び0.7〜
    1.4モルの塩素を、塩素より過剰の三塩化リンが常に
    存在するようにして加え、そして b)オキシ塩化リン及び製造されるポリクロロピリミジ
    ンを減圧下におけるカラム上で連続的に蒸留するか、 あるいは段階a)及びb)を逆の順序で行い、a)の後
    b)の場合には、オキシ塩化リンの前に三塩化リンも蒸
    留し、b)の後a)の場合には、段階a)が行われた後
    に再度形成されたオキシ塩化リンを蒸留し、 c)その時点に存在する蒸留残留物に強塩基を加え、d) 用いた第3アミンをこの混合物から d1) 上相を分離し、そしてd2) それを蒸留により精製するか、あるいは 段階d)及びd2)を逆の順序で行うことにより 回収することを特徴とするポリクロロピリミジン類の製
    法。
  2. 【請求項2】 4,6−ジヒドロキシピリミジンから
    4,6−ジクロロピリミジンを製造するか、あるいはバ
    ルビツール酸から2,4,6−トリクロロピリミジンを
    製造することを特徴とする請求項1記載の方法。
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