JP3364002B2 - 超音波画像処理装置 - Google Patents
超音波画像処理装置Info
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- JP3364002B2 JP3364002B2 JP12372694A JP12372694A JP3364002B2 JP 3364002 B2 JP3364002 B2 JP 3364002B2 JP 12372694 A JP12372694 A JP 12372694A JP 12372694 A JP12372694 A JP 12372694A JP 3364002 B2 JP3364002 B2 JP 3364002B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波画像処理装置に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は、超音波プローブ(探
触子)から被検体に超音波を送波し、生体内の音響イン
ピーダンスの異なる境界からのエコーを受波して電気信
号として検出し、表示装置に表示する装置で、医療診断
用に用いられる。図9は従来の超音波プローブの構成概
念図である。図の1,2,3…,Mはエレメント(素
子)の番号である。図に示すように、従来の超音波プロ
ーブは、x方向のみにエレメントが配置された1次元の
アレイとなっている。
触子)から被検体に超音波を送波し、生体内の音響イン
ピーダンスの異なる境界からのエコーを受波して電気信
号として検出し、表示装置に表示する装置で、医療診断
用に用いられる。図9は従来の超音波プローブの構成概
念図である。図の1,2,3…,Mはエレメント(素
子)の番号である。図に示すように、従来の超音波プロ
ーブは、x方向のみにエレメントが配置された1次元の
アレイとなっている。
【0003】これに対して、近年、可変焦点制御とダイ
ナミックフォーカスが自由に行えるというメリットか
ら、図10に示すような2次元の超音波プローブが注目
されてきている。図10では、x方向にM個,y方向に
N個のマトリクスアレイを構成している例を示してい
る。しかしながら、このようなM×Nの構成にすると、
M×Nチャネルの送受信回路,A/D変換器やビームフ
ォーマが必要となり、現実的ではない。
ナミックフォーカスが自由に行えるというメリットか
ら、図10に示すような2次元の超音波プローブが注目
されてきている。図10では、x方向にM個,y方向に
N個のマトリクスアレイを構成している例を示してい
る。しかしながら、このようなM×Nの構成にすると、
M×Nチャネルの送受信回路,A/D変換器やビームフ
ォーマが必要となり、現実的ではない。
【0004】そこで、図11に示すように、y方向の数
を3〜7分割程度に絞った超音波プローブが用いられて
きつつある(図では3分割の例を示す)。この超音波プ
ローブでは、y方向にはビーム偏向はせず、電子フォー
カスのみ行うものである。そして、このような超音波プ
ローブを用いる場合、開口を複数に分割して、何回かに
分けて送受波し、その結果をRFかベースバンドかで合
成する方式、つまり開口合成方式が用いられている。
を3〜7分割程度に絞った超音波プローブが用いられて
きつつある(図では3分割の例を示す)。この超音波プ
ローブでは、y方向にはビーム偏向はせず、電子フォー
カスのみ行うものである。そして、このような超音波プ
ローブを用いる場合、開口を複数に分割して、何回かに
分けて送受波し、その結果をRFかベースバンドかで合
成する方式、つまり開口合成方式が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た開口合成方式では、時分割送受波を行うとその分時間
がかかりフレームレートが下がるという問題と、合成す
る時ドプラシフトがある場合(検査対象物が動くことに
よりエコーの位相,振幅等が変化することをいう)に
は、正しく画像合成されないという問題があった。
た開口合成方式では、時分割送受波を行うとその分時間
がかかりフレームレートが下がるという問題と、合成す
る時ドプラシフトがある場合(検査対象物が動くことに
よりエコーの位相,振幅等が変化することをいう)に
は、正しく画像合成されないという問題があった。
【0006】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、フレームレートの低下を防ぐことができ
る超音波画像処理装置を提供することを目的としてい
る。
ものであって、フレームレートの低下を防ぐことができ
る超音波画像処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
第1の発明は、開口面のエレメントの総数が所定のルー
ルに従って複数の群に分割された各群に対して送受波を
行ない、送受波の都度、受波に使用した全エレメント分
のエコーデータを整相加算した後、記憶手段に記憶し、
前記分割の数だけの送受波が行なわれて前記記憶手段に
エコーデータが揃った時点で開口合成を行なって超音波
画像を得るようにしたことを特徴としている。
第1の発明は、開口面のエレメントの総数が所定のルー
ルに従って複数の群に分割された各群に対して送受波を
行ない、送受波の都度、受波に使用した全エレメント分
のエコーデータを整相加算した後、記憶手段に記憶し、
前記分割の数だけの送受波が行なわれて前記記憶手段に
エコーデータが揃った時点で開口合成を行なって超音波
画像を得るようにしたことを特徴としている。
【0008】また、前記送受波と呼応してエコーデータ
を整相加算するに際し、エコーデータの一部のみを更新
し、残りを再利用する部分合成処理を順次繰り返すこと
により、合成出力におけるフレームレートを維持するこ
とが好ましい。
を整相加算するに際し、エコーデータの一部のみを更新
し、残りを再利用する部分合成処理を順次繰り返すこと
により、合成出力におけるフレームレートを維持するこ
とが好ましい。
【0009】また、前記分割の数だけマルチビームフォ
ーミングを行ない、フレームレートを維持することが好
ましい。更に、前記エコーデータを整相加算する段階
で、分割の単位間での位相ずれの補正を行うことが好ま
しい。
ーミングを行ない、フレームレートを維持することが好
ましい。更に、前記エコーデータを整相加算する段階
で、分割の単位間での位相ずれの補正を行うことが好ま
しい。
【0010】前記した課題を解決する第2の発明は、所
定のルールに従って複数の群に分割された超音波プロー
ブと、該超音波プローブの分割された各群に対して送受
波を行う送受波手段と、送受波の都度、受波に使用した
全エレメント分のエコーデータを整相加算する整相加算
手段と、該整相加算手段で加算したデータを記憶する記
憶手段と、前記分割の数だけの送受波が行なわれて前記
記憶手段にエコーデータが揃った時点で開口合成を行な
って超音波画像を得る開口合成手段を具備したことを特
徴としている。
定のルールに従って複数の群に分割された超音波プロー
ブと、該超音波プローブの分割された各群に対して送受
波を行う送受波手段と、送受波の都度、受波に使用した
全エレメント分のエコーデータを整相加算する整相加算
手段と、該整相加算手段で加算したデータを記憶する記
憶手段と、前記分割の数だけの送受波が行なわれて前記
記憶手段にエコーデータが揃った時点で開口合成を行な
って超音波画像を得る開口合成手段を具備したことを特
徴としている。
【0011】また、前記整相加算手段は、エコーデータ
の一部のみを更新し、残りを再利用する部分合成処理を
順次繰り返すことにより、合成出力におけるフレームレ
ートを維持するものであることが好ましい。
の一部のみを更新し、残りを再利用する部分合成処理を
順次繰り返すことにより、合成出力におけるフレームレ
ートを維持するものであることが好ましい。
【0012】また、前記送受波手段は、分割の数だけマ
ルチビームフォーミングを行ない、フレームレートを維
持するものであることが好ましい。また、前記整相加算
手段は、エコーデータを整相加算する段階で、分割の単
位間での位相ずれの補正を行うものであることが好まし
い。
ルチビームフォーミングを行ない、フレームレートを維
持するものであることが好ましい。また、前記整相加算
手段は、エコーデータを整相加算する段階で、分割の単
位間での位相ずれの補正を行うものであることが好まし
い。
【0013】また、前記超音波プローブは、固定的に同
一エレメント部分に割り付けた部分と開口合成される部
分とに分割されたものであることが好ましい。更に、前
記送受波手段は、方位角を絞った時は分割数に応じたエ
レメントを並列動作させ、方位角が大きくなった時には
開口合成するものであることが好ましい。
一エレメント部分に割り付けた部分と開口合成される部
分とに分割されたものであることが好ましい。更に、前
記送受波手段は、方位角を絞った時は分割数に応じたエ
レメントを並列動作させ、方位角が大きくなった時には
開口合成するものであることが好ましい。
【0014】
(第1の発明)開口面のエレメントの総数が所定のルー
ルに従って複数の群に分割された各群に対して送受波を
行ない、送受波の都度、受波に使用した全エレメント分
のエコーデータを整相加算した後、記憶手段に記憶し、
前記分割の数だけの送受波が行なわれて前記記憶手段に
エコーデータが揃った時点で開口合成を行なって超音波
画像を得るようにようにした。
ルに従って複数の群に分割された各群に対して送受波を
行ない、送受波の都度、受波に使用した全エレメント分
のエコーデータを整相加算した後、記憶手段に記憶し、
前記分割の数だけの送受波が行なわれて前記記憶手段に
エコーデータが揃った時点で開口合成を行なって超音波
画像を得るようにようにした。
【0015】この場合において、エコーデータを整相加
算するに際し、インタリーブ(interleave)
方式による処理(一部更新処理)を行うことにより、見
かけ上、フレームレートを維持することができる。ま
た、分割の数だけマルチビームフォーミングを行うこと
により、フレームレートを維持することができる。この
場合において、画像処理の間に被検体が動くとドプラシ
フトが起こり、正しい画像合成ができなくなるが、その
ような場合には、前記エコーデータを整相加算する段階
で、分割の単位間での位相ずれの補正を行うようにし
た。以上により、フレームレートの低下を防ぐと共に、
ドプラシフトの影響を受けない超音波画像処理方法を実
現することができる。
算するに際し、インタリーブ(interleave)
方式による処理(一部更新処理)を行うことにより、見
かけ上、フレームレートを維持することができる。ま
た、分割の数だけマルチビームフォーミングを行うこと
により、フレームレートを維持することができる。この
場合において、画像処理の間に被検体が動くとドプラシ
フトが起こり、正しい画像合成ができなくなるが、その
ような場合には、前記エコーデータを整相加算する段階
で、分割の単位間での位相ずれの補正を行うようにし
た。以上により、フレームレートの低下を防ぐと共に、
ドプラシフトの影響を受けない超音波画像処理方法を実
現することができる。
【0016】(第2の発明)所定のルールに従って複数
の群に分割された超音波プローブと、該超音波プローブ
の分割された各群に対して送受波を行う送受波手段と、
送受波の都度、受波に使用した全エレメント分のエコー
データを整相加算する整相加算手段と、該整相加算手段
で加算したデータを記憶する記憶手段と、前記分割の数
だけの送受波が行なわれて前記記憶手段にエコーデータ
が揃った時点で開口合成を行なって超音波画像を得る開
口合成手段を具備するようにした。
の群に分割された超音波プローブと、該超音波プローブ
の分割された各群に対して送受波を行う送受波手段と、
送受波の都度、受波に使用した全エレメント分のエコー
データを整相加算する整相加算手段と、該整相加算手段
で加算したデータを記憶する記憶手段と、前記分割の数
だけの送受波が行なわれて前記記憶手段にエコーデータ
が揃った時点で開口合成を行なって超音波画像を得る開
口合成手段を具備するようにした。
【0017】この場合において、前記整相加算手段が整
相加算を行なうに際し、インタリーブ方式による処理
(一部更新処理)を行うことにより、見かけ上、フレー
ムレートを維持することができる。また、前記送受波手
段で分割の数だけマルチビームフォーミングを行うこと
により、フレームレートを維持することができる。この
場合において、画像処理の間に被検体が動くとドプラシ
フトが起こり、正しい画像合成ができなくなるが、その
ような場合には、前記整相加算手段でエコーデータを整
相加算する段階で、分割の単位間で位相ずれの補正を行
うようにした。以上により、フレームレートの低下を防
ぐと共に、ドプラシフトの影響を受けない超音波画像処
理装置を実現することができる。
相加算を行なうに際し、インタリーブ方式による処理
(一部更新処理)を行うことにより、見かけ上、フレー
ムレートを維持することができる。また、前記送受波手
段で分割の数だけマルチビームフォーミングを行うこと
により、フレームレートを維持することができる。この
場合において、画像処理の間に被検体が動くとドプラシ
フトが起こり、正しい画像合成ができなくなるが、その
ような場合には、前記整相加算手段でエコーデータを整
相加算する段階で、分割の単位間で位相ずれの補正を行
うようにした。以上により、フレームレートの低下を防
ぐと共に、ドプラシフトの影響を受けない超音波画像処
理装置を実現することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明方法の原理を示すフローチャ
ート、図2は本発明装置の一実施例を示す構成ブロック
図である。本発明方法は、開口面のエレメントの総数が
所定のルールに従って複数の群に分割された各群に対し
て送受波を行ない(S1)、送受波の都度、受波に使用
した全エレメント分のエコーデータを整相加算した後、
記憶手段に記憶し(S2)、前記分割の数だけの送受波
が行なわれて前記記憶手段にエコーデータが揃った時点
で開口合成を行なって超音波画像を得る(S3)ように
ようにしたことを特徴としている。
に説明する。図1は本発明方法の原理を示すフローチャ
ート、図2は本発明装置の一実施例を示す構成ブロック
図である。本発明方法は、開口面のエレメントの総数が
所定のルールに従って複数の群に分割された各群に対し
て送受波を行ない(S1)、送受波の都度、受波に使用
した全エレメント分のエコーデータを整相加算した後、
記憶手段に記憶し(S2)、前記分割の数だけの送受波
が行なわれて前記記憶手段にエコーデータが揃った時点
で開口合成を行なって超音波画像を得る(S3)ように
ようにしたことを特徴としている。
【0019】図2において、EL0〜EL255は超音
波プローブのエレメントである。図では、直線状に示し
てあるが、このエレメントの配置は1次元のみならず、
2次元状の配置であってもよい。その配置例としては、
例えば図3に示すような配置が考えられる。256個の
エレメントを4:1にマルチプレクスすることにより6
4チャネルの送受信器で扱うことが可能となる。ここ
で、各エレメントを、[4k+i](k=0〜63,i
=0〜3)のように番号づけする。
波プローブのエレメントである。図では、直線状に示し
てあるが、このエレメントの配置は1次元のみならず、
2次元状の配置であってもよい。その配置例としては、
例えば図3に示すような配置が考えられる。256個の
エレメントを4:1にマルチプレクスすることにより6
4チャネルの送受信器で扱うことが可能となる。ここ
で、各エレメントを、[4k+i](k=0〜63,i
=0〜3)のように番号づけする。
【0020】1はi=0〜3の4個のエレメントと接続
される4:1のマルチプレクサ(MUX)である。この
マルチプレクサ1は、#0〜#63の64個からなる。
2はこれらマルチプレクサ1と接続されるトランスミッ
タ/レシーバ(T/R)で、同じく64個よりなる。3
は目的の性状のビームを形成するため、これらトランス
ミッタ/レシーバ2に位相の調整された送波信号を与え
る送波ビームフォーマである。
される4:1のマルチプレクサ(MUX)である。この
マルチプレクサ1は、#0〜#63の64個からなる。
2はこれらマルチプレクサ1と接続されるトランスミッ
タ/レシーバ(T/R)で、同じく64個よりなる。3
は目的の性状のビームを形成するため、これらトランス
ミッタ/レシーバ2に位相の調整された送波信号を与え
る送波ビームフォーマである。
【0021】4は各トランスミッタ/レシーバ2と接続
され、レシーバからの受波信号をディジタルデータに変
換するA/D変換器で、64個よりなる。5は各A/D
変換器4の出力を受けて、位相を調整する受波ビームフ
ォーマである。6は受波ビームフォーマ5の出力をi
(0〜3)毎に記憶するエコーメモリである。7はこれ
らエコーメモリ6の出力を受けて、これらデータを整相
加算するポストプロセスビームスプリッタ(Postp
rocess Beamsplitter。以下単にビ
ームスプリッタと略す)、8は該ビームスプリッタ7の
出力を各相毎に記憶するビデオメモリである。10は回
路全体の動作を制御するコントローラである。このよう
に構成された装置の動作を説明すれば、以下のとおりで
ある。
され、レシーバからの受波信号をディジタルデータに変
換するA/D変換器で、64個よりなる。5は各A/D
変換器4の出力を受けて、位相を調整する受波ビームフ
ォーマである。6は受波ビームフォーマ5の出力をi
(0〜3)毎に記憶するエコーメモリである。7はこれ
らエコーメモリ6の出力を受けて、これらデータを整相
加算するポストプロセスビームスプリッタ(Postp
rocess Beamsplitter。以下単にビ
ームスプリッタと略す)、8は該ビームスプリッタ7の
出力を各相毎に記憶するビデオメモリである。10は回
路全体の動作を制御するコントローラである。このよう
に構成された装置の動作を説明すれば、以下のとおりで
ある。
【0022】この回路は、シーケンスのインタリーブ方
式により、フレームレートを維持するものである。イン
タリーブ方式について説明する。前記i=0〜3に対応
して、A,B,C,Dを各部分開口又はサブエレメント
グループとする。A,B,C,Dの順に順ぐりに受波す
るとして、これら4個のグループの合成は、An+Bn
+Cn+Dn,Bn+Cn+Dn+An+1,Cn+Dn
+An+1+Bn+1というように、常に隣り合った4シー
ケンスを合成対象とするようにする。ここで、nやn+1
は順ぐりの繰り返しの番号である。このことを図で示す
と、図4に示すようなものとなる。つまり、この方式
は、4つの相が全部揃うまで待つのではなく、4つの相
のいずれかが、代わる毎に図に示すように合成していく
ものである。4つの相が全部揃うまで(例えばAn+B
n+Cn+DnがAn+1+Bn+1+Cn+1+Dn+1にな
るまで)待つと4倍の時間がかかるが、このようにデー
タの一部を廃棄し、一部を取り込む一部合成処理を順次
繰り返すことにより、処理出力に対するフレームレート
は維持できることになる。
式により、フレームレートを維持するものである。イン
タリーブ方式について説明する。前記i=0〜3に対応
して、A,B,C,Dを各部分開口又はサブエレメント
グループとする。A,B,C,Dの順に順ぐりに受波す
るとして、これら4個のグループの合成は、An+Bn
+Cn+Dn,Bn+Cn+Dn+An+1,Cn+Dn
+An+1+Bn+1というように、常に隣り合った4シー
ケンスを合成対象とするようにする。ここで、nやn+1
は順ぐりの繰り返しの番号である。このことを図で示す
と、図4に示すようなものとなる。つまり、この方式
は、4つの相が全部揃うまで待つのではなく、4つの相
のいずれかが、代わる毎に図に示すように合成していく
ものである。4つの相が全部揃うまで(例えばAn+B
n+Cn+DnがAn+1+Bn+1+Cn+1+Dn+1にな
るまで)待つと4倍の時間がかかるが、このようにデー
タの一部を廃棄し、一部を取り込む一部合成処理を順次
繰り返すことにより、処理出力に対するフレームレート
は維持できることになる。
【0023】次に、図2の回路の動作を説明する。先ず
コントローラ10が#0〜#63のマルチプレクサ1を
制御してi=0〜3の4回に分けてトランスミッタ/レ
シーバ2から送受波を行う。つまり、先ずi=0のエレ
メント群に超音波を一斉に送波し、受信する。次に、i
=1のエレメント群に超音波を一斉に送波し、受信す
る。このシーケンスをi=3のエレメント群まで繰り返
すことになる。
コントローラ10が#0〜#63のマルチプレクサ1を
制御してi=0〜3の4回に分けてトランスミッタ/レ
シーバ2から送受波を行う。つまり、先ずi=0のエレ
メント群に超音波を一斉に送波し、受信する。次に、i
=1のエレメント群に超音波を一斉に送波し、受信す
る。このシーケンスをi=3のエレメント群まで繰り返
すことになる。
【0024】i=0の相で送波し、受波されたエコー信
号は、トランスミッタ/レシーバ2を介してA/D変換
器4に入り、ディジタルデータに変換される。ディジタ
ルデータに変換されたエコー信号は、受波ビームフォー
マ5で位相調整された後、i=0のエコーメモリ6に書
き込まれる。次に、i=1の相のエコー信号がi=1の
エコーメモリ6に書き込まれる。このようにして、順に
エコーメモリ6に各相のデータが書き込まれることにな
る。
号は、トランスミッタ/レシーバ2を介してA/D変換
器4に入り、ディジタルデータに変換される。ディジタ
ルデータに変換されたエコー信号は、受波ビームフォー
マ5で位相調整された後、i=0のエコーメモリ6に書
き込まれる。次に、i=1の相のエコー信号がi=1の
エコーメモリ6に書き込まれる。このようにして、順に
エコーメモリ6に各相のデータが書き込まれることにな
る。
【0025】ビームスプリッタ7は、i=0〜i=3の
エコーメモリ6にエコーデータが揃った時点で、これら
メモリのデータを読み出し、整相加算してビデオメモリ
8に書き込む。この間に、i=0のエコーメモリ6に
は、次のステップのi=0の相のエコーデータが書き込
まれる。この時のタイミングで、ビームスプリッタ7
は、エコーメモリ6のデータを整相加算して、ビデオメ
モリ8に書き込む。以下、同様のシーケンスでエコーメ
モリ6のデータをビデオメモリ8に書き込んでいく。こ
の時の開口合成のシーケンスは、図4に示した通りであ
る(インタリーブ方式)。ビデオメモリ8に書き込まれ
たデータは、後処理回路に入り所定の処理がなされ(例
えば、対数圧縮,検波等の処理)、DSC(ディジタル
・スキャン・コンバータ)によりスキャン方向変換され
て、表示装置に超音波画像が表示されることになる。
エコーメモリ6にエコーデータが揃った時点で、これら
メモリのデータを読み出し、整相加算してビデオメモリ
8に書き込む。この間に、i=0のエコーメモリ6に
は、次のステップのi=0の相のエコーデータが書き込
まれる。この時のタイミングで、ビームスプリッタ7
は、エコーメモリ6のデータを整相加算して、ビデオメ
モリ8に書き込む。以下、同様のシーケンスでエコーメ
モリ6のデータをビデオメモリ8に書き込んでいく。こ
の時の開口合成のシーケンスは、図4に示した通りであ
る(インタリーブ方式)。ビデオメモリ8に書き込まれ
たデータは、後処理回路に入り所定の処理がなされ(例
えば、対数圧縮,検波等の処理)、DSC(ディジタル
・スキャン・コンバータ)によりスキャン方向変換され
て、表示装置に超音波画像が表示されることになる。
【0026】このようなインタリーブ方式で、画像を開
口合成すると、見かけ上のフレームレートを維持するこ
とができる。なお、この場合において音場の側でも規定
音線4本分をまとめて送受波するようにすれば、音場の
側のデータレートも落とさずにすむ。
口合成すると、見かけ上のフレームレートを維持するこ
とができる。なお、この場合において音場の側でも規定
音線4本分をまとめて送受波するようにすれば、音場の
側のデータレートも落とさずにすむ。
【0027】ところで、このような時分割データ収集を
行なっている間に、対象物が動いてしまったら(ドプラ
シフトが発生したら)どうなるかについて考える。軟部
組織のような少ししか回転しないものについては補正の
方法は各種考えることができる。この補正法は、基本的
にはアベレーション・コレクション(Aberrati
on Correction 媒質波面の到着時刻補
正)と同じであり、隣合うシーケンス間の位相変化を局
所毎に戻してやればよい。同一音線(4本の組)に4回
送受波するとして、その間Bモード像のためのエコー収
集を行う場合には、この実施例のような音線順次の開口
合成の場合は、結果として無処理でも目的は達せられ
る。つまり、64チャネルの分の回路で256チャネル
相当の画像表示が行えることになる。
行なっている間に、対象物が動いてしまったら(ドプラ
シフトが発生したら)どうなるかについて考える。軟部
組織のような少ししか回転しないものについては補正の
方法は各種考えることができる。この補正法は、基本的
にはアベレーション・コレクション(Aberrati
on Correction 媒質波面の到着時刻補
正)と同じであり、隣合うシーケンス間の位相変化を局
所毎に戻してやればよい。同一音線(4本の組)に4回
送受波するとして、その間Bモード像のためのエコー収
集を行う場合には、この実施例のような音線順次の開口
合成の場合は、結果として無処理でも目的は達せられ
る。つまり、64チャネルの分の回路で256チャネル
相当の画像表示が行えることになる。
【0028】図5は本発明の他の実施例を示す構成ブロ
ック図である。図2と同一のものは、同一の符号を付し
て示す。この実施例のハードウェア構成は図2と同じで
ある。違いは、エレメントをi=0〜3の4つの群に完
全に分割している点である。そして、面(フレーム)順
次の開口合成を行うため、エレメントの各マルチプレク
サ1への引き込みが異なっている。つまり、エレメント
の開口がi=0〜3まで4分割されており、それぞれの
群のエレメントが上から順にマルチプレクサ1に入るよ
うになっている。つまり、#0のマルチプレクサ1に
は、i=0〜i=3の群の一番上のエレメントが接続さ
れ、#1のマルチプレクサ1には、各群の上から2番目
のエレメントが接続される。以下、同様の接続を行な
い、最後の#63のマルチプレクサ1には、各群の一番
最後のエレメントが接続されている。このように構成さ
れた装置の動作を説明すれば、以下のとおりである。
ック図である。図2と同一のものは、同一の符号を付し
て示す。この実施例のハードウェア構成は図2と同じで
ある。違いは、エレメントをi=0〜3の4つの群に完
全に分割している点である。そして、面(フレーム)順
次の開口合成を行うため、エレメントの各マルチプレク
サ1への引き込みが異なっている。つまり、エレメント
の開口がi=0〜3まで4分割されており、それぞれの
群のエレメントが上から順にマルチプレクサ1に入るよ
うになっている。つまり、#0のマルチプレクサ1に
は、i=0〜i=3の群の一番上のエレメントが接続さ
れ、#1のマルチプレクサ1には、各群の上から2番目
のエレメントが接続される。以下、同様の接続を行な
い、最後の#63のマルチプレクサ1には、各群の一番
最後のエレメントが接続されている。このように構成さ
れた装置の動作を説明すれば、以下のとおりである。
【0029】この回路は、マルチビーム合成方式によ
り、フレームレートを維持するものである。前記i=0
〜3に対応して、A,B,C,Dを各部分開口又はサブ
エレメントグループとする。ビームフォーマが4本並列
乃至時分割4重のマルチビーム出力を得られるように、
ビームスプリッタを持っていたとすると、Ank +Bn
k +Cnk +Dnk について、k=0〜3までが同時に
抽出できる。つまり、An0 +Bn0 +Cn0 +D
n0 , An1 +Bn1 +Cn1 +Dn1 ,An2+B
n2 +Cn2 +Dn2 , An3 +Bn3 +Cn3 +D
n3 のそれぞれが同時に抽出できる。そこで、nについ
て前記図2の実施例のように一部更新処理を行なわなく
ても、フレームレートを維持することができる。
り、フレームレートを維持するものである。前記i=0
〜3に対応して、A,B,C,Dを各部分開口又はサブ
エレメントグループとする。ビームフォーマが4本並列
乃至時分割4重のマルチビーム出力を得られるように、
ビームスプリッタを持っていたとすると、Ank +Bn
k +Cnk +Dnk について、k=0〜3までが同時に
抽出できる。つまり、An0 +Bn0 +Cn0 +D
n0 , An1 +Bn1 +Cn1 +Dn1 ,An2+B
n2 +Cn2 +Dn2 , An3 +Bn3 +Cn3 +D
n3 のそれぞれが同時に抽出できる。そこで、nについ
て前記図2の実施例のように一部更新処理を行なわなく
ても、フレームレートを維持することができる。
【0030】次に、図5の回路の動作を説明する。先ず
コントローラ10が#0〜#63のマルチプレクサ1を
制御してi=0〜3の4回に分けてトランスミッタ/レ
シーバ2から送受波を行う。i=0の送波をトランスミ
ッタ/レシーバ2から行うと、i=0のフレームのエレ
メントのみが動作し、i=0のフレームのエコーが受波
される。このエコーは、トランスミッタ/レシーバ2を
介して各A/D変換器4に入り、ディジタルデータに変
換される。この変換されたエコーデータは、受波ビーム
フォーマ5により位相が調整された後、i=0のエコー
メモリ6に書き込まれる。次に、i=1の送波を行な
い、同様にしてi=1のエコーメモリ6にエコーデータ
を書き込む。以下、同様にしてi=2のエコーデータが
i=2のエコーメモリ6に書き込まれ、次にi=3のエ
コーデータがi=3のエコーメモリ6に書き込まれる。
コントローラ10が#0〜#63のマルチプレクサ1を
制御してi=0〜3の4回に分けてトランスミッタ/レ
シーバ2から送受波を行う。i=0の送波をトランスミ
ッタ/レシーバ2から行うと、i=0のフレームのエレ
メントのみが動作し、i=0のフレームのエコーが受波
される。このエコーは、トランスミッタ/レシーバ2を
介して各A/D変換器4に入り、ディジタルデータに変
換される。この変換されたエコーデータは、受波ビーム
フォーマ5により位相が調整された後、i=0のエコー
メモリ6に書き込まれる。次に、i=1の送波を行な
い、同様にしてi=1のエコーメモリ6にエコーデータ
を書き込む。以下、同様にしてi=2のエコーデータが
i=2のエコーメモリ6に書き込まれ、次にi=3のエ
コーデータがi=3のエコーメモリ6に書き込まれる。
【0031】このようにして、エコーメモリ6にi=0
〜3の全フレームのデータが揃った時点で、ビームスプ
リッタ7は、エコーメモリ6から4面分のエコーデータ
を抽出し、整相加算してビデオメモリ8に書き込む。こ
のマルチビーム方式は、4面の(フレーム)のデータが
ほぼ同時に出来上がっていくので、通常の画像処理動作
の場合と同じ時間で超音波画像が得られるので、フレー
ムレートを維持することができる。
〜3の全フレームのデータが揃った時点で、ビームスプ
リッタ7は、エコーメモリ6から4面分のエコーデータ
を抽出し、整相加算してビデオメモリ8に書き込む。こ
のマルチビーム方式は、4面の(フレーム)のデータが
ほぼ同時に出来上がっていくので、通常の画像処理動作
の場合と同じ時間で超音波画像が得られるので、フレー
ムレートを維持することができる。
【0032】ビデオメモリ8に書き込まれたデータは、
後処理回路に入り所定の処理がなされ(例えば、対数圧
縮,検波等の処理)、DSC(ディジタル・スキャン・
コンバータ)によりスキャン方向変換されて、表示装置
に超音波画像が表示されることになる。
後処理回路に入り所定の処理がなされ(例えば、対数圧
縮,検波等の処理)、DSC(ディジタル・スキャン・
コンバータ)によりスキャン方向変換されて、表示装置
に超音波画像が表示されることになる。
【0033】このマルチビーム合成方式の特徴は、図2
に示す音線順次方式の場合に比較して、フレームの動画
性が向上していることである。つまり、64エレメント
のフェーズドアレイとしては、それぞれのフレームは完
成したものなので、走査の原点から移動するのみで、他
には何も実害がない。4フレーム分のエコーメモリ6を
合成することにより、はじめて256チャネルのフェー
ズドアレイになる。
に示す音線順次方式の場合に比較して、フレームの動画
性が向上していることである。つまり、64エレメント
のフェーズドアレイとしては、それぞれのフレームは完
成したものなので、走査の原点から移動するのみで、他
には何も実害がない。4フレーム分のエコーメモリ6を
合成することにより、はじめて256チャネルのフェー
ズドアレイになる。
【0034】しかしながら、この方式の欠点は、図6に
示すように面順次でフレームを合成していくので、その
間に軟部組織といえども位相がずれて(回転して)正常
な画像の合成ができない場合が生じるおそれがあること
である。このような場合の位相補正方法としては、例え
ばエコーの1波長毎に(4f0 (f0 は中心周波数)で
サンプリングして4点のデータ毎に)、振幅と位相に分
解し、位相は平均をとり、振幅は加算するようにする。
また、位相は平均でなくてもどれか1つのデータの位相
を用いるようにしてもよい。位相がずれる場合、隣り合
った4点のデータ間で考える。図7は位相補正(位相回
転)の補正の説明図である。図に示すようにj=0〜3
のデータが得られ、これらに位相差がある場合を考え
る。図に示す平面はiq平面(iは実軸,qは虚軸)で
ある。これら4個のデータの位相補正を行う場合、位相
は4個の平均をとるか又は特定のデータの位相を用いる
ようにする(要するに4点のデータの位相が同じになる
ようにする)。振幅はこれら4個のデータの振幅を加算
するようにする。このような方法を採ると、位相の相互
のデータ間に位相の差異はなくなるので、位相の補正が
できたことになり、ドプラシフトの影響をなくすことが
できる。
示すように面順次でフレームを合成していくので、その
間に軟部組織といえども位相がずれて(回転して)正常
な画像の合成ができない場合が生じるおそれがあること
である。このような場合の位相補正方法としては、例え
ばエコーの1波長毎に(4f0 (f0 は中心周波数)で
サンプリングして4点のデータ毎に)、振幅と位相に分
解し、位相は平均をとり、振幅は加算するようにする。
また、位相は平均でなくてもどれか1つのデータの位相
を用いるようにしてもよい。位相がずれる場合、隣り合
った4点のデータ間で考える。図7は位相補正(位相回
転)の補正の説明図である。図に示すようにj=0〜3
のデータが得られ、これらに位相差がある場合を考え
る。図に示す平面はiq平面(iは実軸,qは虚軸)で
ある。これら4個のデータの位相補正を行う場合、位相
は4個の平均をとるか又は特定のデータの位相を用いる
ようにする(要するに4点のデータの位相が同じになる
ようにする)。振幅はこれら4個のデータの振幅を加算
するようにする。このような方法を採ると、位相の相互
のデータ間に位相の差異はなくなるので、位相の補正が
できたことになり、ドプラシフトの影響をなくすことが
できる。
【0035】前述の実施例では、開口面上のエレメント
を均等に分割した場合を例にとったが、本発明はこれに
限るものではなく、ランダムに分割するようにしてもよ
い。このようにすると、規則性がなくなり各分割対応分
で大きなグレーティングサイドローブ(Grating
Sidelobe)を出さずにすむ。
を均等に分割した場合を例にとったが、本発明はこれに
限るものではなく、ランダムに分割するようにしてもよ
い。このようにすると、規則性がなくなり各分割対応分
で大きなグレーティングサイドローブ(Grating
Sidelobe)を出さずにすむ。
【0036】また、前述した実施例の64チャネルの内
の一部、例えば32チャネルを常に固定的に同一エレメ
ント部分に割り付けておき、残りのチャネルで開口合成
を行うようにすることもできる。このように構成する
と、固定的に割り付けた部分からは、方位分解能は悪く
なるものの、パルスドプラ乃至MTI観測が支障なく行
える。
の一部、例えば32チャネルを常に固定的に同一エレメ
ント部分に割り付けておき、残りのチャネルで開口合成
を行うようにすることもできる。このように構成する
と、固定的に割り付けた部分からは、方位分解能は悪く
なるものの、パルスドプラ乃至MTI観測が支障なく行
える。
【0037】また、方位角(スキャン範囲)θを絞った
時には、図8に示すように音線の照射領域が狭くなるの
で、4エレメントを並列にして256チャネルを64チ
ャネルで送受波し、開口合成をしなくても済むイメージ
ングを行ない、方位角が大きくなってきた領域(図8の
両端の部分)のみ、ブロック単位の開口合成を行うよう
にすることもできる。
時には、図8に示すように音線の照射領域が狭くなるの
で、4エレメントを並列にして256チャネルを64チ
ャネルで送受波し、開口合成をしなくても済むイメージ
ングを行ない、方位角が大きくなってきた領域(図8の
両端の部分)のみ、ブロック単位の開口合成を行うよう
にすることもできる。
【0038】上述の実施例では、エレメントの数として
256個のものを用いたが、本発明はこれに限るもので
はなく、任意の数のエレメントを用いることができる。
256個のものを用いたが、本発明はこれに限るもので
はなく、任意の数のエレメントを用いることができる。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、開口面のエレメントの総数が所定のルールに従
って複数の群に分割された各群に対して送受波を行な
い、送受波の都度、受波に使用した全エレメント分のエ
コーデータを整相加算した後、記憶手段に記憶し、前記
分割の数だけの送受波が行なわれて前記記憶手段にエコ
ーデータが揃った時点で開口合成を行なって超音波画像
を得るようにように構成することにより、フレームレー
トの低下を防ぐことができる超音波画像処理装置を提供
することができる。
よれば、開口面のエレメントの総数が所定のルールに従
って複数の群に分割された各群に対して送受波を行な
い、送受波の都度、受波に使用した全エレメント分のエ
コーデータを整相加算した後、記憶手段に記憶し、前記
分割の数だけの送受波が行なわれて前記記憶手段にエコ
ーデータが揃った時点で開口合成を行なって超音波画像
を得るようにように構成することにより、フレームレー
トの低下を防ぐことができる超音波画像処理装置を提供
することができる。
【図1】本発明方法の原理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
る。
【図3】エレメントの配置例を示す図である。
【図4】インタリーブ方式の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す構成ブロック図であ
る。
る。
【図6】フレーム合成の説明図である。
【図7】位相ずれの補正方法の説明図である。
【図8】方位角の説明図である。
【図9】従来の超音波プローブの構成概念図である。
【図10】2次元の超音波プローブの構成概念図であ
る。
る。
【図11】2次元の超音波プローブの他の構成概念図で
ある。
ある。
1 マルチプレクサ
2 トランスミッタ/レシーバ
3 送波ビームフォーマ
4 A/D変換器
5 受波ビームフォーマ
6 エコーメモリ
7 ポストプロセスビームスプリッタ
8 ビデオメモリ
Claims (4)
- 【請求項1】 所定のルールに従って複数の群に分割さ
れた超音波プローブと、 該超音波プローブの分割された各群に対して順次送受波
を行う送受波手段と、 前記送受波の都度、受波に使用した全エレメント分のエ
コーデータを整相加算する整相加算手段と、 該整相加算手段で加算したデータを記憶する記憶手段
と、 前記分割の数だけの送受波が行なわれて前記記憶手段に
エコーデータが揃った後は、前記整相加算の都度、更新
されたエコーデータ及び更新されない残りのエコーデー
タに基づく開口合成を行なって超音波画像を得る開口合
成手段と、を具備したことを特徴とする超音波画像処理
装置。 - 【請求項2】 前記整相加算手段は、エコーデータを整
相加算する段階で、分割の単位間での位相ずれの補正を
行うものであることを特徴とする請求項1記載の超音波
画像処理装置。 - 【請求項3】 前記超音波プローブは、固定的に同一エ
レメント部分に割り付ける部分と開口合成される部分と
に分割されたものであることを特徴とする請求項1記載
の超音波画像処理装置。 - 【請求項4】 前記送受波手段は、方位角を絞った時は
分割数に応じたエレメントを並列動作させ、方位角が大
きくなった時には開口合成するものであることを特徴と
する請求項1記載の超音波画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12372694A JP3364002B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 超音波画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12372694A JP3364002B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 超音波画像処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07327986A JPH07327986A (ja) | 1995-12-19 |
JP3364002B2 true JP3364002B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=14867847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12372694A Expired - Fee Related JP3364002B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 超音波画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3364002B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5346245B2 (ja) | 2008-06-17 | 2013-11-20 | 富士フイルム株式会社 | 超音波診断装置、並びに、超音波撮像方法及びプログラム |
JP2012061141A (ja) | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Canon Inc | 被検体情報取得装置及び被検体情報取得方法 |
CN102626325A (zh) * | 2012-03-31 | 2012-08-08 | 深圳市开立科技有限公司 | 一种超声多波束数据传输方法和装置 |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP12372694A patent/JP3364002B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07327986A (ja) | 1995-12-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |