JPH0824257A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

Info

Publication number
JPH0824257A
JPH0824257A JP16406494A JP16406494A JPH0824257A JP H0824257 A JPH0824257 A JP H0824257A JP 16406494 A JP16406494 A JP 16406494A JP 16406494 A JP16406494 A JP 16406494A JP H0824257 A JPH0824257 A JP H0824257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
diagnostic apparatus
transmitting
ultrasonic diagnostic
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16406494A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Takamizawa
欣也 高見沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP16406494A priority Critical patent/JPH0824257A/ja
Publication of JPH0824257A publication Critical patent/JPH0824257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】低価格な構成で、リアルタイムに、超音波プロ
ーブの操作性を損なわずに、1枚の3次元画像を得る。 【構成】スライス方向に異なる中心周波数f1,f2,
f3で拡散された超音波を放射する超音波プローブ11
と、超音波プローブ11をリニア電子走査方式で駆動さ
せる送信回路14と、検査対象からの超音波を受信する
ために超音波プローブ駆動させる受信回路16と、この
受信回路16から受信信号を各中心周波数毎に分別する
フィルタ回路17,18,19と、この分別された受信
信号を各中心周波数に応じてて、カラー合成画像を作成
する画像再構成回路20と、このカラー合成画像をカラ
ーで表示する表示器22とを設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波を用いて例え
ば生体内の断層像を撮影表示する超音波診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】超音波パルスを例えば生体内に放射し、
各組織からの反射波により生体情報を得る超音波診断法
は、超音波断層法と超音波ドップラ法の技術開発により
近年急速な進歩を遂げた。
【0003】今日、最も普及している電子走査型の超音
波診断装置は、リニアアレイ超音波プローブを用い、こ
れを電子的に高速度で制御して走査することによって、
リアルタイムに生体の超音波断層像の表示を可能とし
た。
【0004】この超音波診断装置では、多数の超音波振
動子を直線状に配列し、メカニカル機構によって超音波
振動子を走査する代わりに、電子スイッチ( 図示せず )
によって超音波振動子を電子的に順次切替えて作動させ
るリニア電子走査方式が用いられている。
【0005】図13( a )に示すように、リニアアレイ
超音波プローブ1は、N個の超音波振動子2−1,…,
2−Nを直線状に配列して構成されている。このリニア
アレイ超音波プローブ1の走査方向( A )をX軸、スラ
イス方向( B )をY軸、超音波の送受信方向をZ軸とす
る。
【0006】このようなプローブから放射される超音波
は、電子的な制御法( 各振動子の送受信信号の遅延時間
制御 )によって、図13( b )に示すように、走査方向
( X軸 )についてそのビーム幅が所定の距離( Z軸 )の
点でWaとなるように収束される。
【0007】超音波を走査方向に絞ることにより、分解
能を良くするために、超音波の放射時に使用される超音
波の振動子幅( 開口幅 )をある程度大きくする必要があ
り、また走査密度を高めるためには配列間隔を小さくす
る必要があるため、超音波振動子を複数個まとめて作動
させ、超音波の送受信が行われる度に1素子ずつシフト
させる電子的な制御法が採用されている。
【0008】解像度の優れた画像を得るためには超音波
を収束させることが望ましく、その方法として一般に音
響レンズや凹面振動子法などがあるが、多数の超音波振
動子を直線状に配列した電子走査方式の場合には電子収
束法が採用されている。
【0009】電子収束法( リニア電子走査型 )として
は、例えば、図14に示すように、リニアアレイ超音波
プローブ1の各振動子2−1,…,2−Nを、順次電子
スイッチ3−1,…,3−Nによって遅延回路4を介し
て送信器5又は受信器6と切り替えて各振動子をM個(
図示の例はM=4 )ずつ駆動して作動させる方式があ
る。
【0010】この方式では、送受信において同時駆動す
るM個の振動子のうち中央部の振動子ほど、送信用駆動
信号( 超音波を放射するための駆動パルス )又は受信信
号に対して、より大きな遅延時間を与えることにより、
凹面の波面を形成し、超音波を所定の位置に収束させ
る。
【0011】このようにして超音波の走査方向のビーム
幅を、送受信の遅延回路4による各遅延時間の電子的制
御によって、各振動子の配列方向( 走査方向 )において
所定の位置に収束させることができる。
【0012】最近では、このような従来の超音波診断装
置を使用して、超音波診断法の診断性能を向上させるた
め、3次元( 立体的 )表示の研究が行われている。これ
は、上述したリニアアレイ超音波プローブをスライス方
向に機械的に移動させて、複数枚の超音波画像を収集し
これを合成することにより、例えば、人体内の3次元構
造( 立体構造 )を撮影表示するシステムの研究がある。
これらの研究では、超音波探触子から得られた3次元的
な画像情報に輪郭抽出等の信号処理を施した後、合成表
示する方法が採られている。
【0013】上述したように従来の3次元表示法は、リ
ニアアレイ超音波プローブを機械的にスライス方向に移
動させる方式であったために、この移動機構や、その移
動量を検出するエンコーダ等の位置検出器が新規に必要
となり、これらの部品が超音波プローブに付加されるた
め、リニアアレイ超音波プローブの周辺機構が大きくな
り、操作性が低下するという問題があった。
【0014】また、リニアアレイ超音波プローブを移動
させながら、このリニアアレイ超音波プローブからの信
号( 多数のスキャンデータ )を収集し、この収集した信
号を処理する時間がかかるため、従来の超音波診断法の
利点であったリアルタイム性が損なわれるという問題が
あった。
【0015】さらに、超音波プローブの移動させながら
電子制御による走査が多数回行うので、画像情報量が増
大し、リアルタイム性を確保するには高速処理が必要で
あり、この高速処理を実現するためには高性能のハード
ウエアが必要となるという問題があった。
【0016】上述したような問題に対して、図15に示
すように、リニアアレイ超音波プローブ7から放射され
る超音波のビーム形状をスライス方向( Y座標 )に拡散
型にして、この拡散の範囲内での信号を同時に受信し、
信号処理して例えば人体内の立体構造をTVモニタ上に
表示することが提案されている。
【0017】すなわち、一般的には平板超音波振動子を
使用してその表面に拡散音響レンズを装着することによ
って、リニアアレイ超音波ビームの各超音波振動素子か
ら放射される超音波を、スライス方向について所定距離
でビーム幅Wbをもって拡散させる。
【0018】なお、スライス方向に超音波を拡散させる
他の方法としては、凸面超音波振動子を使用する方法が
ある。また、走査方向と共にスライス方向にも複数の振
動子を配列した2次元アレイ超音波プローブを使用し、
そのスライス方向について、送信信号及び受信信号を遅
延制御してスライス方向に拡散させる方法等がある。
【0019】この提案によれば、リニアアレイ超音波プ
ローブを移動させる移動機構を必要とせず、超音波プロ
ーブの操作性が低下することはない。またスライス方向
についての情報は拡散ビームによる1回( 又は数回であ
って多数ではない )の走査で得られるため、走査時間が
短くしかもデータ量も少ないので、リアルタイム性を確
保することができると共に、高速処理を実施するための
高性能なハードウエアも必要ではない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この超音波を
スライス方向に拡散する方法では、拡散した超音波から
得られた画像情報は、走査方向で決定される各断層像画
像がスライス方向に重ねられるので、3次元的な画像と
してスライス方向について遠近感( 奥行き )をつける必
要がある。
【0021】このスライス方向について遠近感をつける
方法としては、超音波プローブを撮影対象の表面上を回
転させることによって得られる画像のシフト方向からス
ライス方向の情報を分離・識別する方法もあるが、この
方法では、超音波プローブを撮影対象の表面上を回転さ
せる必要があるし、また少なくとも2枚以上の画像情報
が必要となるという問題がある。
【0022】そこでこの発明は、リアルタイムに、超音
波プローブの操作性を損なわずに、1枚の3次元画像を
得ることができる低価格な超音波診断装置を提供するこ
とを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
所定方向に走査され、該所定方向と直交する方向に拡散
され、拡散方向に応じて異なる周波数の超音波を送受信
する手段と、送受信手段の出力信号を複数の周波数帯毎
に処理し撮影対象の3次元的な断層像を得る画像再構成
手段とを具備するものである。
【0024】請求項2対応の発明は、請求項1対応の発
明において、画像再構成手段は送受信手段の出力信号を
複数の周波数帯毎に複数の画像として再構成し、該複数
の画像を合成して表示する表示手段を具備するものであ
る。
【0025】請求項3対応の発明は、請求項1対応の発
明において、画像再構成手段は送受信手段の出力信号を
複数の周波数帯毎に異なる色の複数の画像として再構成
し、該複数の画像を合成して表示する手段を具備するも
のである。
【0026】請求項4対応の発明は、請求項1対応の発
明において、画像再構成手段は複数の周波数帯を抽出す
るフィルタ手段を具備するものである。請求項5対応の
発明は、請求項4対応の発明において、フィルタ手段は
それぞれが複数の周波数帯のそれぞれを中心周波数とす
る複数のバンドパスフィルタを具備するものである。
【0027】請求項6対応の発明は、請求項4対応の発
明において、フィルタ手段は中心周波数が複数の周波数
帯のそれぞれに順次可変される単一のバンドパスフィル
タを具備するものである。
【0028】請求項7対応の発明は、請求項4対応の発
明において、画像再構成手段はフィルタ手段により抽出
された複数の周波数信号を補間する手段を具備するもの
である。
【0029】請求項8対応の発明は、請求項1対応の発
明において、送受信手段は超音波の拡散方向において厚
みが変化する超音波振動子を具備するものである。請求
項9対応の発明は、請求項8対応の発明において、送受
信手段は超音波振動子の超音波送信面に音響レンズを装
着したものである。
【0030】請求項10対応の発明は、2次元配列され
た振動子を有し、所定方向に走査され、該所定方向と直
交する方向に拡散される超音波を送信し、拡散方向に配
列された各振動子がそれぞれ超音波を受信する送受信手
段と、送受信手段の出力信号を処理し撮影対象の3次元
的な断層像を得る画像再構成手段とを具備するものであ
る。
【0031】請求項11対応の発明は、請求項10対応
の発明において、送受信手段は超音波振動子の超音波送
信面に音響レンズを装着したものである。請求項12対
応の発明は、請求項10対応の発明において、送受信手
段は拡散方向に配列された振動子で順次超音波を受信さ
せる手段と、順次受信された信号を一旦記憶する手段を
具備するものである。
【0032】請求項13対応の発明は、請求項10対応
の発明において、画像再構成手段は拡散方向に配列され
た各振動子の出力を複数の画像として再構成し、該複数
の画像を合成して表示する表示手段を具備するものであ
る。
【0033】請求項14対応の発明は、請求項10対応
の発明において、画像再構成手段は拡散方向に配列され
た各振動子の出力を異なる色の複数の画像として再構成
し、該複数の画像を合成して表示するものである。
【0034】請求項15対応の発明は、請求項10対応
の発明において、送受信手段は拡散方向に配列された複
数の振動子で順次超音波を受信するものである。請求項
16対応の発明は、請求項10対応の発明において、送
受信手段は拡散方向においてn個の振動子から同時に超
音波を送信させ、m(m<n)個の振動子で同時に超音
波を受信させるものである。
【0035】
【作用】請求項1対応の発明においては、送受信手段に
より、超音波は所定方向に走査され、該所定方向と直交
する方向に拡散され、この拡散方向に応じて異なる周波
数で送信される。
【0036】この送信された超音波は、撮影対象の内部
及び外面で反射される。この反射された超音波は、送受
信手段により受信され、この受信した信号が出力信号と
なる。
【0037】画像再構成手段は、送受信手段の出力信号
を複数の周波数帯毎に処理し、撮影対象の3次元的な断
層像を得る。請求項2対応の発明においては、画像再構
成手段は、送受信手段の出力信号を複数の周波数帯毎に
複数の画像として再構成し、表示手段により、その再構
成された画像は合成して表示される。
【0038】従って複数の周波数帯毎の画像は、表示手
段によりそれぞれ表示される。請求項3対応の発明にお
いては、画像再構成手段は、送受信手段の出力信号を複
数の周波数帯毎に異なる色の複数の画像として再構成
し、表示手段により、その再構成された画像は合成して
表示される。
【0039】従って複数の周波数帯毎の画像は、表示手
段によりそれぞれ異なる色で表示される。請求項4対応
の発明においては、画像再構成手段は、フィルタ手段を
具備し、このフィルタ手段により複数の周波数帯を抽出
する。
【0040】請求項5対応の発明においては、フィルタ
手段は、複数の周波数帯をそれぞれ中心周波数とする複
数のバンドパスフィルタを具備し、それぞれのバンドパ
スフィルタによりそれぞれ複数の周波数帯を抽出する。
【0041】請求項6対応の発明においては、フィルタ
手段は、中心周波数が複数の周波数帯のそれぞれに順次
可変される単一のバンドパスフィルタを具備し、この単
一のバンドパスフィルタにより、順次複数の周波数帯が
抽出される。
【0042】請求項7対応の発明においては、画像再構
成手段は補間手段を具備し、補間手段によりフィルタ手
段により抽出された複数の周波数信号を補間する。請求
項8対応の発明においては、送受信手段は、超音波の拡
散方向において厚みが変化する超音波振動子を具備し、
この超音波振動子を振動させることにより拡散方向に周
波数が異なる超音波を送信する。
【0043】請求項9対応の発明においては、送受信手
段は、超音波振動子の超音波送信面に音響レンズが装着
されているので、超音波振動子から送信された拡散方向
に異なる周波数帯の超音波が、音響レンズにより拡散方
向に拡散される。
【0044】請求項10対応の発明においては、送受信
手段は、2次元配列された振動子を有し、この振動子に
より所定方向に走査され、該所定方向と直交する方向に
拡散される超音波が送信される。
【0045】送信された超音波は、撮影対象の内部及び
外面で反射される。反射された超音波は、送受信手段の
拡散方向に配列された各振動子によりそれぞれ受信さ
れ、この受信した信号が出力信号となる。
【0046】画像再構成手段は、送受信手段の出力信号
を処理し、撮影対象の3次元的な断層像を得る。請求項
11対応の発明においては、送受信手段は、超音波振動
子の超音波送信面に音響レンズが装着されているので、
超音波振動子から送信された超音波が、音響レンズによ
り拡散方向に拡散される。
【0047】請求項12対応の発明においては、送受信
手段は、受信手段と記憶手段とを具備し、受信手段によ
り、拡散方向に配列された振動子により順次超音波を受
信し、この順次受信した信号が記憶手段により一旦記憶
させられる。
【0048】請求項13対応の発明においては、画像再
構成手段は、送受信手段の出力信号を拡散方向に配列さ
れた各振動子の出力毎に複数の画像として再構成し、表
示手段により、その再構成された画像は合成され表示さ
れる。
【0049】従って拡散方向に配列された各振動子のそ
れぞれの画像は、表示手段によりそれぞれ表示される。
請求項14対応の発明においては、画像再構成手段は、
送受信手段の出力信号を拡散方向に配列された各振動子
の出力毎に異なる色の複数の画像として再構成し、表示
手段により、その再構成された画像は合成され表示され
る。
【0050】従って拡散方向に配列された各振動子のそ
れぞれの画像は、表示手段によりそれぞれ異なる色で表
示される。請求項15対応の発明においては、送受信手
段は、拡散方向に配列された複数の振動子で順次超音波
を受信させる。
【0051】請求項16対応の発明においては、送受信
手段は、少なくとも同時に受信させる振動子の個数mよ
り大きいn個の振動子から同時に超音波を送信させる。
この送信された超音波は、撮影対象の内部及び外面で反
射される。反射された超音波は、送受信手段によりm個
の振動子で同時に超音波を受信させる。
【0052】
【実施例】この発明の第1実施例を図1乃至図5を参照
して説明する。図1は、この発明を適用した超音波診断
装置の概略の構成を示すブロック図であり、図2は、こ
の超音波診断装置の具体的な一例の構成を示すブロック
図である。
【0053】リニア電子走査型装置の場合( コンベック
ス走査型も同様であるが )に、リニアアレイ型の超音波
プローブ11は、N個の超音波振動子12−1,…,1
2ーNを直線状( 走査方向 )に配列して構成されてい
る。
【0054】送信時には、まずレート信号発生器13か
ら超音波パルスの繰り返し周期を決定するレートパルス
が出力され、このレートパルスは、M個( 走査方向の同
時に駆動する振動子の個数 )のチャンネルから構成され
る送信回路14へ出力される。
【0055】この送信回路14には、Mチャンネル( M
個 )の送信用遅延回路14a−1,…,14a−M及び
Mチャンネル( M個 )の駆動回路14b−1,…,14
b−Mが備えられ、この送信用遅延回路14a−1,
…,14a−Mで、送信時の超音波の収束距離を決定す
る遅延時間が与えられ、この遅延された各レートパルス
はそれぞれ前記駆動回路14b−1,…,14b−Mに
供給される。この各駆動回路14b−1,…,14b−
Mでは、供給された遅延レートパルスに基づいて、前記
各振動子12−1,…,12−Nの中の連続するM個の
振動子を駆動し超音波を発生させるための駆動パルスを
生成する。すなわち各駆動パルスのタイミングは、遅延
レートパルスによって決定される。
【0056】前記各駆動回路14b−1,…,14b−
Mから出力された駆動パルスは、前記超音波プローブ1
1に設けられた電子スイッチ部15によって、前記振動
子12−1,…,12−Nの中のM個の振動子に供給さ
れ、これらの振動子が駆動して超音波が発生する。この
超音波は、前記送信用遅延回路14a−1,…,14a
−Mによる電子的な制御法により、図13bに示したよ
うに、走査方向について収束する。
【0057】前記超音波プローブ11から放射され検査
対象で反射された超音波は、前記超音波プローブ11の
各振動子12−1,…,12−Nによって受信され、受
信回路16に供給される。
【0058】この受信回路16は、Mチャンネル( M個
)の受信用遅延回路16a−1,…,16a−M及び加
算器16bを備え、超音波の受信信号は前記受信用遅延
回路16a−1,…,16a−Mにより、送信時と同様
に( 送信用遅延回路14a−1,…14a−Mで超音波
の収束距離を決定する遅延時間をレートパルスに与えた
のと同様に )、受信時の超音波の収束距離を決定する遅
延時間が与えられ、前記加算器16bに供給される。
【0059】この加算器16bは、前記受信用遅延回路
16a−1,…,16a−Mからの出力信号を加算合成
する。この加算合成信号は、K個( ここでは、K=3と
する)のフィルタ回路17,18,19に供給される。
【0060】各フィルタ回路17,18,19は、それ
ぞれ中心周波数が異なるバンドパスフィルタ17a,1
8a,19a( それぞれの中心周波数をf1、f2、f
3とする )と、対数増幅器17b,18b,19bと、
包絡検波回路( 図2中では検波回路で示す )17c,1
8c,19cと、A/D( analogue/digital )変換器(
図中ではA/Dで示す )17d,18d,19dとを備
えている。
【0061】前記バンドパスフィルタ17a,18a,
19aは、それぞれ中心周波数f1、f2、f3を中心
とする所定の周波数帯成分のみを出力するもので、入力
された加算合成信号をf1、f2、f3を中心とする所
定の周波数帯の成分に分解して出力する。すなわち、後
述するように、振動子12−1,…,12−Nの構造に
より各振動子から放射される超音波は、スライス方向の
放射方向に応じてその中心周波数が異なり、上述したバ
ンドパスフィルタ17a,18a,19aの中心周波数
は、この各振動子のスライス方向の中心周波数の変化に
対応したものである。従って、このバンドパスフィルタ
17a,18a,19aにより、加算合成信号のスライ
ス方向についての周波数帯成分の分離が行われる。
【0062】この分解された各加算合成信号は、それぞ
れ前記対数増幅器17b,18b,19b及び包絡検波
回路17c,18c,19cにて増幅及び検波され、A
/D変換器17d,18d,19dにてA/D変換され
た後、画像再構成回路20に供給される。
【0063】上述したように、この画像再構成回路20
は、供給されたデジタルデータに基づいて検査対象の画
像をカラー合成し、画像メモリ21に記憶する。上述し
たようにリニア電子走査型装置の場合( コンベックス走
査型も同様であるが )には、前記レート信号発生器13
から出力されるレートパルスのタイミングに同期して、
選択されるM個の振動子が順次1個ずつ走査方向にシフ
トして、検査対象の1断面を撮像する1走査が行われ
る。
【0064】このとき得られた受信信号は、前記各バン
ドパスフィルタ17a,18a,19aから前記各対数
増幅器17b,18b,19b、前記各検波回路17
c,18c,19c、前記各A/D変換器17d,18
d,19d及び前記画像再構成回路20を介して画像信
号として前記画像メモリ21に記憶される。この画像メ
モリ21に記憶された画像データはテレビフォーマット
で出力され、表示器22に超音波断層像として表示され
る。すなわち、画像信号は、前記画像メモリ21からD
/A(digital/analogue)変換器( 図中ではD/Aで示す
)22aを介して、モニタ22bにより超音波断層像と
して表示される。
【0065】図3は、図1において走査方向から見た前
記超音波プローブ11の各振動子12−1,…,12−
Nの構成の2つの例を示す図である。すなわち、図3(
a )に示す振動子は、支持部材12aに超音波振動素子
12bの一方の面を固定し、この超音波振動素子12b
の反対側の超音波を放射する面に、スライス方向に超音
波を拡散するための拡散レンズ12cが取付けられてい
る。
【0066】また、図3( b )に示す振動子は、支持部
材12dに超音波振動素子12eの一方の面を固定し、
この超音波振動素子12eの反対側の超音波を放射する
面に、インピーダンス整合層12fの一方の面を取付
け、さらにこのインピーダンス整合層12fの反対側の
面に拡散レンズ12gを取付けている。すなわち、この
図3( b )に示す振動子は、図3( a )に示す振動子に
おいて、その超音波振動素子12eと拡散レンズ12g
との間にインピーダンス整合層12fを設けることで、
超音波の送受信感度を向上させると共に広帯域化ができ
るので、距離分解能に優れた画像を得ることができると
いう効果が得られる。
【0067】図3( a )に示す振動子について、前記超
音波振動素子12bの厚さを、λ1>λ2>λ3として
スライス方向の一端から1/6の位置で( 1/2 )λ
1、中央位置で( 1/2 )λ2、他端から1/6の位置
で( 1/2 )λ3のようにテーパが形成されている。
【0068】図3( b )に示す振動子について、前記超
音波振動素子12eの厚さは、λ1>λ2>λ3として
スライス方向の一端から1/6の位置で( 1/2 )λ
1、中央位置で( 1/2 )λ2、他端から1/6の位置
で( 1/2 )λ3のようにテーパが形成されている。ま
た、前記インピーダンス整合層12fの厚さは、Λ1>
Λ2>Λ3としてスライス方向の一端から1/6の位置
で( 1/4 )Λ1、中央位置で( 1/4 )Λ2、他端か
ら1/6の位置で( 1/4 )Λ3のようにテーパが形成
されている。
【0069】ここで、前記超音波振動素子12b,12
e内の超音波の音速及びインピーダンス整合層12f内
の超音波の音速をそれぞれc及びCとすると、次式が成
立する。
【0070】c=fi λi 、C=fi Λi ;fi は超音
波周波数。このとき、同一媒体中では音速c及びCは一
定であるから、この振動子から放射される超音波の周波
数は、図3( a )又は( b )の振動子の所定箇所、スラ
イス方向の一端から1/6の位置、中央位置、他端の1
/6の位置でf1 、f2、f3( f1<f2<f3 )と
なる。
【0071】上述したように構成された振動子12から
構成された超音波プローブ11から検査対象( 被検体 )
へ超音波が放射され、この検査対象の内部構造によりそ
の内部の音響インピーダンスの境界面で超音波は反射さ
れ、再び前記超音波プローブ11によって受信される。
【0072】この受信した信号は、前記加算器16bを
介して、図4( a )に示すように、周波数f1 、f2、
f3の各成分の超音波が合成された加算合成信号とな
る。この加算合成信号は、前記バンドパスフィルタ17
a,18a,19aにより、図4( b )に示すような中
心周波数f1 、f2、f3の各周波数帯の成分に分離さ
れる。
【0073】なお、超音波の中心周波数は一般には前述
のように離散的な値f1、f2、f3を取る必要はな
く、連続的に中心周波数を変えた超音波にて走査するこ
ともできる。しかし、中心周波数の異なるバンドパスフ
ィルタを多数設けることは、回路構成を複雑にするの
で、中心周波数f1 、f2、f3の前記バンドパスフィ
ルタ17a,18a,19aからの出力信号から、中心
周波数f1とf2との間及び中心周波数f2とf3との
間の周波数については、一般的に知られている補間して
推定するという方法があり、この方法によれば、回路を
簡略化できるという効果を得ることができる。
【0074】このような補間処理を行う回路は、前記画
像再構成回路20内に設けられ、中心周波数f1、f
2、f3の各受信信号を処理して画像を再構成するとき
に、補間処理も合わせて行われる。
【0075】従って、前記バンドパスフィルタ17a,
18a,19aからの出力信号により、周波数成分( 中
心周波数f1、f2、f3 )に超音波の( スライス方向
の )照射領域R1、R2、R3が対応しているので、検
査対象のスライス方向の位置を認識することが可能とな
る。例えば、受信信号の各周波数成分を色( 色相ばかり
でなく輝度、彩度などでも良い。 )によって区別してモ
ニタ22bに表示させれば、スライス方向( の遠近感 )
を色により認識することができる。
【0076】このように第1実施例によれば、超音波振
動素子12b,12eの厚さを超音波の走査方向に対し
て直交するスライス方向に変化させ、その放射面に拡散
レンズ12c,12gを設けたことにより、スライス方
向に周波数の異なる( f1,f2,f3 )超音波を拡散
して放射させることができる。
【0077】この超音波が放射された撮影対象から反射
した超音波を受信する回路に、各周波数に対応して3個
のバンドパスフィルタ17a,18a,19aを設けた
ことにより、超音波の各周波数の成分に弁別することが
でき、これにより、受信信号を弁別して解析処理するこ
とができると共に、画像再構成回路20により、各周波
数成分のデータに補間処理を行い、解析処理され、検査
対象の画像として各周波数成分毎に再構成され、それら
の各周波数成分毎の画像データがカラー合成されるの
で、各周波数成分に応じてスライス方向を色により区別
して表示することができる。従って、検査対象の構造と
してその奥行きを色により表示させることができる。
【0078】また、バンドパスフィルタとして時間系列
的に周波数特性が変化するバンドパスフィルタを使用し
て、各スライス成分( 周波数成分 )を時間系列的に受信
するようにすれば、回路規模をより小さくすることがで
きる。
【0079】従って、この第1実施例によれば、1回の
走査で超音波プローブの周辺機構を大きくすることな
く、しかもスライス方向のデータとしても数倍程度の増
大するだけなので、高速処理が必要ではなく、回路規模
を大きくすることなく、1枚の3次元画像を得ることが
できる。すなわち、安価な構成の装置で、リアルタイム
に、超音波プローブの操作性を損なわずに1枚の3次元
画像を得ることができる。
【0080】この発明の第2実施例を図5を参照して説
明する。前述した第1実施例では、加算器16bに対し
て中心周波数f1、f2、f3の3チャンネルの前記バ
ンドパスフィルタ17a,18a,19aを接続した構
成となっており、これに伴って、前記対数増幅器17
b,18b,19b、前記包絡検波回路17c,18
c,19c、前記A/D変換器17d,18d,19d
と、それぞれ3チャンネル分ずつ必要であったが、図5
に示すように、前記加算器16bに対して、レートパル
スに同期してその中心周波数がf1からf2を介してf
3へと時間的に変化していくバンドパスフィルタ23a
を接続すれば、対数増幅器23b、包絡検波回路23c
及びA/D変換器23dが1チャンネル分で済む。な
お、A/D変換器23dと後段の画像再構成回路20と
の間に介挿されたメモリ24は、A/D変換器23dか
ら出力されるデジタルデータを順次記憶し、前記画像再
構成回路20は、このメモリ24に記憶されたデジタル
データを読取って、検査対象の画像として画像再構成を
行い、この画像データを画像メモリ21に記憶させる。
【0081】このように中心周波数が時間的に変化する
バンドパスフィルタ23aを使用すると、回路規模は少
なくて済むが、時系列的な信号収集が必要となるため、
1枚の画像を得るのに時間がかかる。
【0082】この発明の第3実施例を図6及び図7を参
照して説明する。前述した第1実施例では、超音波の検
査対象への放射と検査対象で反射された超音波の受信と
を、各領域R1、R2、R3で同時に行うようになって
いたが、以下に説明するようにして、振動子の駆動にお
いて選択性を持たせて、特定の周波数の超音波を強調し
て、各領域毎に超音波の放射と受信とを行うものでも良
いものである。
【0083】すなわち、図6に示すように、レート信号
発生器13と送信用遅延回路14a−1,14a−2,
…との間に、それぞれMチャンネル( M個の )のバース
ト発生器14c−1,14c−2,…を設ける。
【0084】このバースト発生器14c−1,14−
2,…は、振動子のスライス方向の一端から1/6の位
置、中央位置、他端から1/6の位置での各中心周波数
f1、f2、f3に対応した図7の送信信号で示す3種
類のバースト信号が用意されており、レート信号発生器
13から出力されるレートパルスに対して順次切換わる
ロータリースイッチ( 図示せず )を設け、このロータリ
ースイッチによりバースト信号の出力する種類を切換え
るようになっている。
【0085】すなわち、レート信号発生器13の第1番
目のレートパルスに同期して、各バースト発生器14c
は、周波数f1に対応する共振周波数を持ったバースト
信号をそれぞれの送信用遅延回路14aに出力する。
【0086】レート信号発生器13の第2番目のレート
パルスに同期して、各バースト発生器14cは、周波数
f2に対応する共振周波数を持ったバースト信号をそれ
ぞれの送信用遅延回路14aに出力する。
【0087】レート信号発生器13の第3番目のレート
パルスに同期して、各バースト発生器14cは、周波数
f3に対応する共振周波数を持ったバースト信号をそれ
ぞれの送信用遅延回路14aに出力する。
【0088】そして、レート信号発生器13の第4番目
のレートパルスに同期して、各バースト発生器14c
は、周波数f1に対応する共振周波数を持ったバースト
信号をそれぞれの送信用遅延回路14aに出力して、上
述したことを繰り返す。
【0089】各送信用遅延回路14aは、このバースト
発生器14cからのバースト信号に対して、超音波の収
束距離を決定する遅延時間が与えられ、この遅延された
各バースト信号は、各駆動回路14bにより増幅され、
駆動信号として振動子12に供給される。
【0090】この時、バースト信号が周波数f1に対応
する共振周波数を持っていれば、図7( a )に示すよう
に、振動子12のスライス方向の一端( 超音波振動子1
2bの厚さが( 1/2 )λの部分 )は、その放射される
超音波の周波数がf1であるから、特に効率良く駆動さ
れ、特に周波数f1の周波数帯の超音波が他の周波数帯
の超音波よりも強く放射される。従って、受信において
も、特に周波数f1の周波数帯の超音波がより強く受信
される。
【0091】また、バースト信号が周波数f2に対応す
る共振周波数を持っていれば、図7( b )に示すよう
に、振動子12のスライス方向の中心位置( 超音波振動
子12bの厚さがλの部分 )は、その放射される超音波
の周波数がf2であるから、特に効率良く駆動され、特
に周波数f2の周波数帯の超音波が他の周波数帯の超音
波よりも強く放射される。従って、受信においても、特
に中心周波数f2の周波数帯の超音波がより強く受信さ
れる。
【0092】さらに、バースト信号が周波数f3に対応
する共振周波数を持っていれば、図7( c )に示すよう
に、振動子12のスライス方向の他端( 超音波振動子1
2bの厚さが( 3/2 )λの部分 )は、その放射される
超音波の周波数がf3であるから、とくに効率良く駆動
され、特に周波数f3の周波数帯の超音波が他の周波数
帯の超音波よりも強く放射される。従って、受信におい
ても、特に周波数f3の周波数帯の超音波がより強く受
信される。
【0093】従って、各領域での超音波の受信特性的
に、S/N( signal/noise )が改善されるという効果を
得ることができる。なお、この方式を使用する場合に
は、バースト信号( バースト波 )と振動子の共振特性と
によって決まる放射される超音波パルスの持つ周波数帯
域を、受信側の振動子の共振特性とバンドパスフィルタ
とによって決定される受信帯域に対応づけておくことが
望ましい。
【0094】この発明の第4実施例を図8乃至図10を
参照して説明する。図8( a )は、この発明を適用した
リニア電子走査型( コンベックス走査型も同様であるが
)の超音波診断装置に使用される2次元アレイプローブ
を示す斜視図であり、図8( b )は、この2次元アレイ
プローブを用いた超音波診断装置の概略の要部回路構成
を示すブロック図である。
【0095】2次元アレイプローブ30は、走査方向に
N個の振動子から構成され、その走査方向の振動子の同
時駆動数が3となっている。その各振動子はスライス方
向に3分割されている。この2次元アレイプローブ30
の放射面には、拡散レンズ30aが設けられている。
【0096】なお、この振動子は第1実施例とは異な
り、送信する超音波の周波数は全て同一でも良い。レー
ト信号発生器31から超音波パルスの繰り返し周期を決
定するレートパルスが出力され、このレートパルスは、
3チャンネルの送信用遅延回路( 図8中では、DT-1,DT
-2,DT-3で示す )32−1,32−2,32−3に供給
される。この送信用遅延回路32−1,…,32−3
で、送信時の走査方向における超音波の収束距離を決定
する遅延時間が与えられ、この遅延された各レートパル
スはそれぞれ3チャンネルの駆動回路( 図8中ではPで
示す )33−1,33−2,33−3に供給される。
【0097】この各駆動回路33−1,…,33−3で
は、供給されたレートパルスに基づいて、前記2次元ア
レイプローブ30の中の走査方向に連続する3個の振動
子を同時に駆動して超音波を発生させるための駆動パル
スを生成する。すなわち各駆動パルスのタイミングは、
レートパルスによって決定される。
【0098】この各駆動パルスは、3チャンネルの電子
スイッチ部34−1,34−2,34−3によって、前
記2次元アレイプローブ30の中の同時に駆動する3個
の振動子へ供給され、これらの振動子が駆動され超音波
が放射される。
【0099】例えば、図8( a )に示すように、スライ
ス方向において3分割された振動子a11,a12,a13、
振動子a21,a22,a23及び振動子a31,a32,a33に
ついて、前記レート信号発生器31からの第1のレート
パルスを出力し、前記電子スイッチ部34−1,34−
2,34−3によって、まず振動子a11、振動子a21及
び振動子a31に前記駆動回路33−1,33−2,33
−3からの駆動パルスを供給して、振動子a11、振動子
a21及び振動子a31を駆動させ超音波を領域R1に放射
( 送信 )させる。
【0100】この超音波は検査対象( 被検体 )の領域R
1の対象となる部分へ放射され、その検査対象の内部構
造により反射して、再び前記2次元アレイプローブ30
の振動子a11、振動子a21及び振動子a31により受信さ
れる。
【0101】これらの振動子a11,a21,a31で受信さ
れた各信号は、電子スイッチ部34−1,34−2,3
4−3を介してそれぞれ3チャンネルの受信用遅延回路
( 図8中ではDR-1,DR-2,DR-3で示す )35−1,35
−2,35−3に供給される。
【0102】この受信用遅延回路35−1,…,35−
3では、送信時と同様に、受信時の超音波の収束距離を
決定する遅延時間が与えられ、この遅延された受信信号
が加算器36に供給される。
【0103】この加算器36は、前記受信用遅延回路3
5−1,…,35−3からの出力信号を加算合成する。
この加算合成信号は、対数増幅器( 図8中ではAPで示
す )37及び包絡検波回路( 図8中ではKで示す )38
にて増幅及び検波され、A/D変換器39にてA/D変
換され、そのデジタルデータは順次メモリ40に記憶さ
れる。
【0104】次に、前記レート信号発生器31からの第
2のレートパルスを出力し、前記電子スイッチ部34−
1,34−2,34−3によって、振動子a12、振動子
a22及び振動子a32に前記駆動回路33−1,33−
2,33−3からの駆動パルスを供給して、振動子a1
2、振動子a22及び振動子a32を駆動させ超音波を領域
R2に放射させる。
【0105】この超音波は検査対象の領域R2の対象と
なる部分へ放射され、その検査対象の内部構造により反
射して、再び2次元アレイプローブ30の振動子a12、
振動子a22及び振動子a32により受信される。
【0106】これらの振動子a12,a22,a32からの受
信による各信号は、電子スイッチ部34−1,34−
2,34−3を介してそれぞれ前記受信用遅延回路35
−1,…,35−3に供給される。
【0107】この受信用遅延回路35−1,…,35−
3で遅延された受信信号が前記加算器36に供給され、
この加算器36で加算合成した加算合成信号は、前記対
数増幅器37及び前記包絡検波回路38にて増幅及び検
波され、前記A/D変換器39にてA/D変換され、そ
のデジタルデータは順次メモリ40に記憶される。
【0108】さらに、前記レート信号発生器31からの
第3のレートパルスを出力し、前記電子スイッチ部34
−1,…,34−3によって、振動子a13、振動子a23
及び振動子a33に前記駆動回路33−1,…,33−3
からの駆動パルスを供給して、振動子a13、振動子a23
及び振動子a33を駆動させ超音波を領域R3に放射させ
る。
【0109】この超音波は検査対象の領域R3の対象と
なる部分へ放射され、その検査対象の内部構造により反
射して、再び2次元アレイプローブ30の振動子a13、
振動子a23及び振動子a33により受信される。
【0110】これらの振動子a13,a23,a33からの受
信による各信号は、電子スイッチ部34−1,…,34
−3を介してそれぞれ前記受信用遅延回路35−1,
…,35−3に供給される。
【0111】この受信用遅延回路35−1,…,35−
3で遅延された受信信号が前記加算器36に供給され、
この加算器36で加算合成した加算合成信号は、前記対
数増幅器37及び前記包絡検波回路38にて増幅及び検
波され、前記A/D変換器39にてA/D変換され、そ
のデジタルデータは順次メモリ40に記憶される。
【0112】メモリ40に記憶された3領域( R1,R
2,R3 )のデジタルデータは、画像再構成回路41に
より、例えば色処理や輪郭強調処理等を行って、検査対
象の画像として合成されて、画像データとして画像メモ
リ42に記憶される。
【0113】上述した超音波の送受信制御の関係を保っ
たまま、前記レート信号発生器31から出力されるレー
トパルスのタイミング( 3個のレートパルスを1タイミ
ングとして )に同期して、同時に駆動されるN個の振動
子群が振動子1個ずつ走査方向にシフトして、最終的に
N個の振動子の走査が行われる。
【0114】例えば、前記レート信号発生器31からの
第4のレートパルスの出力のタイミングで、振動子a2
1,a22,a23、振動子a31,a32,a33及び振動子a4
1,a42,a43が選択され、それらの振動子について上
述した超音波の放射及び受信が行われ、得られた画像デ
ータが前記画像メモリ42に記憶される。
【0115】以下、前記レート信号発生器31からの第
7,第10,…のレートパルスの出力のタイミングで振
動子群の走査方向のシフトが順次行われ、それぞれ得ら
れた画像データが前記画像メモリ42に記憶される。
【0116】この画像メモリ42に記憶された画像デー
タは、テレビフォーマットで出力され、D/A変換器4
3を介してカラー表示が可能なモニタ44に検査対象の
超音波断層像として表示される。
【0117】このように第4実施例によれば、スライス
方向に超音波振動素子を3分割し、その放射面に拡散レ
ンズ31aを設けたことにより、超音波を拡散し、その
拡散方向別に弁別して送受信することができる。
【0118】従って、上述した第1実施例と同様な効果
を得ることができる。なお、この第4実施例では、例え
ば、図9( a )に示すように、3分割された1個の振動
子a11,a12,a13について説明すると、超音波の照射
( 送信 )を、電子スイッチ部34−1により、2次元ア
レイプローブ30の振動子a11のみ駆動回路33−1か
ら駆動パルスを供給して振動させ、領域R1に超音波を
放射し、検査対象の領域R1の対象となる部分からの反
射された超音波を、図9( b )に示すように、電子スイ
ッチ部34−1により放射時と同じ振動子a11で受信す
るようにしていたが、この実施例はこれに限定されるも
のではない。
【0119】すなわち、例えば図10( a )に示すよう
に、超音波の照射を送信用遅延回路32−1、駆動回路
33−1及び電子スイッチ部34−1により3分割され
た振動子a11,振動子a12,振動子a13の全てに駆動パ
ルスを供給して振動させ、領域R1、R2、R3に超音
波を放射し、検査対象の領域R1の対象となる部分から
の反射された超音波を、図10( b )に示すように、電
子スイッチ部34−1により振動子a11のみで受信する
ようにしても良いものである。
【0120】この発明の第5実施例を図11を参照して
説明する。前述した第4実施例では、電子スイッチ部3
4−1,…,34−3によりレート信号発生器31から
のレートパルスのタイミングで、領域R1、領域R2、
領域R3というように、順次1つの領域ずつ検査対象か
ら反射された超音波を受信していたため、加算器36以
下の受信信号の処理回路が簡略化することができたが、
領域R1、領域R2、領域R3からの受信信号を並列的
にほぼ同時に処理できれば、画像構成にかかる処理時間
を短縮することができる。
【0121】図11は、領域R1、領域R2、領域R3
からの受信信号を並列的にほぼ同時に処理できる受信系
の概略の要部回路構成を示すブロック図である。なお、
送信系( 超音波の放射するため )の概略の要部回路は、
電子スイッチ部34−1,34−2,34−3を使用し
ないという点を除けば、図8と全く同一なので、ここで
はその説明は省略する。
【0122】レート信号発生器31からのレートパルス
が出力されると、振動子a11,a12,a13、振動子a21,
a22,a23及び振動子a31,a32,a33に駆動パルスが
同時に供給され、振動子a11,a12,a13、振動子a2
1,a22,a23及び振動子a31,a32,a33が全て振動
して超音波が放射される。
【0123】各振動子からの各超音波は、それぞれ検査
対象( 被検体 )の領域R1、R2、R3の対象となる部
分へ放射され、その検査対象の内部構造により反射し
て、再び各振動子により受信される。すなわち、検査対
象から反射された超音波は、振動子a11,a12,a13、
振動子a21,a22,a23及び振動子a31,a32,a33に
より受信される。
【0124】各振動子からの受信による各出力信号は、
それぞれ9チャンネルの受信用遅延回路( 図11中では
DR-1,…,DR-9で示す )52−1,…,52−9に供給
される。すなわち領域R1に対応する振動子a11,a2
1,a31からの受信による各信号は、3個の受信用遅延
回路( 図11中ではDR-1,DR-2,DR-3で示す )52−
1,52−2,52−3に供給され、領域R2に対応す
る振動子a12,a22,a32からの受信による各信号は、
3個の受信用遅延回路( 図11中ではDR-4,DR-5,DR-6
で示す )52−4,52−5,52−6に供給され、領
域R3に対応する振動子a13,a23,a33からの受信に
よる各信号は、3個の受信用遅延回路( 図11中ではDR
-7,DR-8,DR-9で示す )52−7,52−8,52−9
に供給される。
【0125】9チャンネルの受信用遅延回路52−1,
…,52−9から出力される遅延された受信信号は、3
チャンネルの加算器( 図11中では+で示す )53−
1,53−2,53−3に供給される。すなわち、領域
R1に対応する3個の受信用遅延回路( DR-1,DR-2,DR
-3 )52−1,…,52−3から出力される遅延された
受信信号が、1個の加算器53−1に供給され、領域R
2に対応する3個の受信用遅延回路( DR-4,DR-5,DR-6
)52−4,…,52−6から出力される遅延された受
信信号が、他の1個の加算器53−2に供給され、領域
R3に対応する3個の受信用遅延回路( DR-7,DR-8,DR
-9 )52−7,…,52−9から出力される遅延された
受信信号が、残りの1個の加算器53−3に供給され
る。
【0126】この3チャンネルの加算器53−1,53
−2,5−3に対して、チャンネル毎に並列に、3チャ
ンネルの対数増幅器( 図11中Log で示す )54−1,
54−2,54−3及び3チャンネルの包絡検波回路(
図11中Det で示す )55−1,55ー2,55ー3並
びに3チャンネルのA/D変換器( 図11中A/Dで示
す )56−1,56−2,56−3が接続されている。
【0127】この3チャンネルのA/D変換器56−
1,…,56−3からのデジタルデータは、メモリ57
に記憶される。このメモリ57にほぼ同時的に記憶され
た3領域( R1,R2,R3 )のデジタルデータは、画
像再構成回路58により、例えば色処理や輪郭強調処理
等を行って、検査対象の画像として合成されて、画像デ
ータとして画像メモリ59に記憶される。
【0128】上述した超音波の送受信制御の関係を保っ
たまま、レート信号発生器から出力されるレートパルス
のタイミングに同期して、同時に駆動されるN個の振動
子群が振動子1個ずつ走査方向にシフトして、最終的に
N個の振動子の走査が行われる。
【0129】この画像メモリ59に記憶された画像デー
タは、テレビフォーマットで出力され、D/A変換器6
0を介してカラー表示が可能なモニタ61に検査対象の
超音波断層像として表示される。
【0130】このようにしたことにより、1回のレート
パルスで領域R1,R2,R3についての受信信号を一
度に得ることができ、その得た受信信号で画像再構成の
処理ができるので、画像再構成にかかる時間を短縮する
ことができる。
【0131】この発明の第6実施例を図12を参照して
説明する。図12は、この発明を適用した超音波診断装
置に使用される2次元アレイプローブを示す斜視図であ
る。
【0132】2次元アレイプローブ71は、スライス方
向の振動子の配列数を5とし、走査方向の配列数がNと
して構成され、その走査方向の振動子の同時振動数が3
となっている。
【0133】また、この超音波診断装置の回路構成も上
述した第4実施例と基本的にはほとんど同様であるから
その説明を省略するが、2次元アレイプローブ71のス
ライス方向の振動子の配列数5、または領域( R1、R
2、R3、R4、R5 )の数5に対応して、送信用遅延
回路、駆動回路が5チャンネルとなり、スライス方向の
複数( この実施例では2個 )の振動子から受信信号を得
ることができるように、受信用遅延回路が15チャンネ
ルとなり、加算器、対数増幅器、包絡検波回路及びA/
D変換器が5チャンネルとなる。
【0134】この第6実施例の特徴は以下に説明するよ
うに受信方法である。例えば、表1( a )は、送信時(
超音波の放射時 )にスライス方向について全ての振動子
( 例えば、a11,a12,a13,a14,a15 )を同時に駆
動させる場合の振動子の駆動選択を示す表であり、表1
( b )は、送信時に受信時と同一の振動子のみを同時に
駆動させる場合の振動子の駆動選択を示す表である。
【0135】
【表1】
【0136】まず表1( a )では、送信( 超音波の放射
)については、走査方向の同時に振動するとして選択さ
れた振動子について、そのスライス方向の全ての振動子
は同時に駆動され超音波が放射される。
【0137】受信において、レート信号発生回路からの
第1番目のレートパルスが出力された場合( 送受信NO
が1の場合 )、スライス方向の振動子のうち領域R1及
び領域R2に対応する振動子のみが受信のため選択され
る。すなわち、振動子a11及び振動子a12、振動子a21
及び振動子a22、振動子a31及び振動子a32が選択さ
れ、これらの振動子で受信した信号が、上述した回路で
処理される。
【0138】レート信号発生回路からの第2番目のレー
トパルスが出力された場合( 送受信NOが2の場合 )、
スライス方向の振動子のうち領域R2及び領域R3に対
応する振動子のみが受信のため選択される。すなわち、
振動子a12及び振動子a13、振動子a22及び振動子a2
3、振動子a32及び振動子a33が選択され、これらの振
動子で受信した信号が、上述した回路で処理される。
【0139】レート信号発生回路から第3番目のレート
パルスが出力された場合( 送受信NOが3の場合 )、ス
ライス方向の振動子のうち領域R3及び領域R4に対応
する振動子のみが受信のため選択される。すなわち、振
動子a13及び振動子a14、振動子a23及び振動子a24、
振動子a33及び振動子a34が選択され、これらの振動子
で受信した信号が、上述した回路で処理される。
【0140】レート信号発生回路から第4番目のレート
パルスが出力された場合( 送受信NOが4の場合 )、ス
ライス方向の振動子のうち領域R4及び領域R5に対応
する振動子のみが受信のため選択される。すなわち、振
動子a14及び振動子a15、振動子a24及び振動子a25、
振動子a34及び振動子a35が選択され、これらの振動子
で受信した信号が、上述した回路で処理される。
【0141】次に表1( b )では、レート信号発生回路
からの第1番目のレートパルスが出力された場合( 送受
信NOが1の場合 )、スライス方向の振動子のうち領域
R1及びR2に対応する振動子のみが送信及び受信のた
めに選択される。すなわち、振動子a11及び振動子a1
2、振動子a21及び振動子a22、振動子a31及び振動子
a32が選択され、これらの振動子から超音波を放射させ
ると共に、これらの振動子で受信した信号が、上述した
回路で処理される。
【0142】レート信号発生回路からの第2番目のレー
トパルスが出力された場合( 送受信NOが2の場合 )、
スライス方向の振動子のうち領域R2及びR3に対応す
る振動子のみが送信及び受信のために選択される。すな
わち、振動子a12及び振動子a13、振動子a22及び振動
子a23、振動子a32及び振動子a33が選択され、これら
の振動子から超音波を放射させると共に、これらの振動
子で受信した信号が、上述した回路で処理される。
【0143】レート信号発生回路からの第3番目のレー
トパルスが出力された場合( 送受信NOが3の場合 )、
スライス方向の振動子のうち領域R3及びR4に対応す
る振動子のみが送信及び受信のために選択される。すな
わち、振動子a13及び振動子a14、振動子a23及び振動
子a24、振動子a33及び振動子a34が選択され、これら
の振動子から超音波を放射させると共に、これらの振動
子で受信した信号が、上述した回路で処理される。
【0144】レート信号発生回路からの第4番目のレー
トパルスが出力された場合( 送受信NOが4の場合 )、
スライス方向の振動子のうち領域R4及びR5に対応す
る振動子のみが送信及び受信のために選択される。すな
わち、振動子a14及び振動子a15、振動子a24及び振動
子a25、振動子a34及び振動子a35が選択され、これら
の振動子から超音波を放射させると共に、これらの振動
子で受信した信号が、上述した回路で処理される。
【0145】上述したようにして、受信時に、1個の振
動子のみからではなく、隣合った振動子を同時に選択し
て受信信号を得ており、しかもレートパルス信号毎に、
スライス方向に順次シフトして走査を行うので、領域R
1と領域R2との境界、領域R2と領域R3との境界、
領域R3と領域R4との境界、領域R4と領域R5との
境界での受信信号の欠落等を防ぐことができる。
【0146】このように第6実施例によれば、上述した
第2実施例と同様な効果を得ることができると共に、各
領域の境界においても欠落のないのない受信信号を得る
ことができるので、高品質な撮影を行うことができると
いう効果が得られる。
【0147】なお、この第6実施例において、送信時(
超音波の放射の )のスライス方向の振動子の同時駆動数
について表1( a )及び表1( b )により2つの方法に
ついて説明したが、この実施例はこの2つに限定される
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で変形
することができるものである。
【0148】本発明は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で変形す
ることができるものである。例えば、上述した実施例で
は、超音波反射強度を画像化したいわゆるBモード像に
ついて説明したが、この発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば超音波のドップラ信号から血液あるいは
生体組織の動きの様子を表示するドップラ画像について
も同様に適用できるものである。少なくとも、これらの
いずれかを表示した場合には、この発明により有効な効
果を得ることができる。
【0149】また、上述した実施例では、リニア電子走
査方式について説明したが、この発明はこれに限定され
るものではなく、例えばコンベックス走査方式、セクタ
走査方式、ラジアル走査方式において適用可能である。
【0150】また、超音波プローブ( 2次元アレイプロ
ーブ )は撮影対象の表面から用いるものに限定されるも
のではなく、超音波プローブを撮影対象の内部に挿入す
るもの( 例えば体腔内走査用超音波探触子 )においても
適用可能である。
【0151】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
超音波振動子を走査する方向に対して直交する方向に超
音波を拡散して放射し、かつ拡散方向に応じて超音波の
周波数を変え、この周波数に応じて識別できるように表
示することにより、リアルタイムに、超音波プローブの
操作性を損なわずに、1枚の3次元画像を得ることがで
きる低価格な超音波診断装置を提供できる。
【0152】またこの発明によれば、振動子を走査方向
と共にこのスライス方向にも複数個配列することによ
り、スライス方向の振動子毎に受信信号を処理して識別
できるように表示することにより、リアルタイムに、超
音波プローブの操作性を損なわずに、1枚の3次元画像
を得ることができる低価格な超音波診断装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の超音波診断装置の概略
の構成を示すブロック図。
【図2】同実施例の超音波診断装置の具体的な一例の構
成を示すブロック図。
【図3】同実施例の超音波診断装置の超音波プローブの
構成の2つの例を示す図。
【図4】同実施例の超音波診断装置の加算器から得られ
る受信信号の波形及びそのバイパスフィルタから得られ
る受信信号の波形を示す図。
【図5】同実施例の超音波診断装置の具体的な他の例の
構成を示すブロック図。
【図6】同実施例の超音波診断装置の送信回路の他の例
を示すブロック図。
【図7】同実施例の超音波診断装置における振動子の時
間系列的に駆動する例を示す図。
【図8】この発明の第2実施例の超音波診断装置の一例
の構成を示すブロック図及び超音波プローブを示す斜視
図。
【図9】同実施例の超音波診断装置の送信時と受信時の
振動子の駆動状態の一例を示す図。
【図10】同実施例の超音波診断装置の送信時と受信時
の振動子の駆動状態の他の例を示す図。
【図11】同実施例の超音波診断装置の他の例の構成を
示すブロック図。
【図12】この発明の第3実施例の超音波診断装置に使
用される2次元アレイプローブを示す斜視図。
【図13】従来の超音波振動子のリニア電子走査方式に
より放射される超音波を示す図。
【図14】従来の超音波振動子のリニア電子走査型の原
理を説明するための図。
【図15】超音波振動子からスライス方向に拡散して放
射される超音波を示す図。
【符号の説明】
11…超音波プローブ、 12b,12e…超音波振動素子、 12c,12g…拡散レンズ、 14…送信回路、 15,34…電子スイッチ部、 16…受信回路、 17,18,19…フィルタ回路、 17a,18a,19a…バンドパスフィルタ、 20,41…画像再構成回路、 22b,44…モニタ、 31,71…2次元アレイプローブ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に走査され、該所定方向と直交
    する方向に拡散され、拡散方向に応じて異なる周波数の
    超音波を送受信する手段と、 前記送受信手段の出力信号を複数の周波数帯毎に処理し
    撮影対象の3次元的な断層像を得る画像再構成手段とを
    具備することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記画像再構成手段は前記送受信手段の
    出力信号を前記複数の周波数帯毎に複数の画像として再
    構成し、該複数の画像を合成して表示する手段を具備す
    ることを特徴とする前記請求項1記載の超音波診断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記画像再構成手段は前記送受信手段の
    出力信号を前記複数の周波数帯毎に異なる色の複数の画
    像として再構成し、該複数の画像を合成して表示する手
    段を具備することを特徴とする前記請求項1記載の超音
    波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記画像再構成手段は前記複数の周波数
    帯を抽出するフィルタ手段を具備することを特徴とする
    前記請求項1記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ手段はそれぞれが前記複数
    の周波数帯のそれぞれを中心周波数とする複数のバンド
    パスフィルタを具備することを特徴とする前記請求項4
    記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ手段は中心周波数が前記複
    数の周波数帯のそれぞれに順次可変される単一のバンド
    パスフィルタを具備することを特徴とする前記請求項4
    記載の超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 前記画像再構成手段は前記フィルタ手段
    により抽出された複数の周波数信号を補間する手段を具
    備することを特徴とする前記請求項4記載の超音波診断
    装置。
  8. 【請求項8】 前記送受信手段は超音波の拡散方向にお
    いて厚みが変化する超音波振動子を具備することを特徴
    とする前記請求項1記載の超音波診断装置。
  9. 【請求項9】 前記送受信手段は前記超音波振動子の超
    音波送信面に音響レンズを装着したことを特徴とする前
    記請求項8記載の超音波診断装置。
  10. 【請求項10】 2次元配列された振動子を有し、所定
    方向に走査され、該所定方向と直交する方向に拡散され
    る超音波を送信し、拡散方向に配列された各振動子がそ
    れぞれ超音波を受信する送受信手段と、 前記送受信手段の出力信号を処理し撮影対象の3次元的
    な断層像を得る画像再構成手段とを具備することを特徴
    とする超音波診断装置。
  11. 【請求項11】 前記送受信手段は前記超音波振動子の
    超音波送信面に音響レンズを装着したことを特徴とする
    前記請求項10記載の超音波診断装置。
  12. 【請求項12】 前記送受信手段は拡散方向に配列され
    た振動子で順次超音波を受信させる手段と、順次受信さ
    れた信号を一旦記憶する手段を具備することを特徴とす
    る前記請求項10記載の超音波診断装置。
  13. 【請求項13】 前記画像再構成手段は拡散方向に配列
    された各振動子の出力を複数の画像として再構成し、該
    複数の画像を合成して表示する手段を具備することを特
    徴とする前記請求項10記載の超音波診断装置。
  14. 【請求項14】 前記画像再構成手段は拡散方向に配列
    された各振動子の出力を異なる色の複数の画像として再
    構成し、該複数の画像を合成して表示する手段を具備す
    ることを特徴とする前記請求項10記載の超音波診断装
    置。
  15. 【請求項15】 前記送受信手段は拡散方向に配列され
    た複数の振動子で順次超音波を受信することを特徴とす
    る前記請求項10記載の超音波診断装置。
  16. 【請求項16】 前記送受信手段は拡散方向においてn
    個の振動子から同時に超音波を送信させ、m(m<n)
    個の振動子で同時に超音波を受信させることを特徴とす
    る前記請求項10記載の超音波診断装置。
JP16406494A 1994-07-15 1994-07-15 超音波診断装置 Pending JPH0824257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16406494A JPH0824257A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16406494A JPH0824257A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 超音波診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0824257A true JPH0824257A (ja) 1996-01-30

Family

ID=15786101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16406494A Pending JPH0824257A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0824257A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11318889A (ja) * 1998-05-13 1999-11-24 Toshiba Corp 超音波診断装置
JP2001521404A (ja) * 1996-02-29 2001-11-06 アキューソン コーポレイション 多重超音波画像見当合わせシステム、その方法、及び、トランスジューサ
JP2006064524A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Nec Corp ソーナー方法及び水中画像ソーナー
KR100793382B1 (ko) * 2006-06-26 2008-01-11 경상대학교산학협력단 초음파 프로브를 이용한 고속의 영상 획득방법
JP2009082584A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2010022654A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 National Center For Child Health & Development 多方向同時送信方式の超音波診断装置
JP2010281843A (ja) * 2010-09-27 2010-12-16 Hitachi Ltd 超音波探傷装置の超音波探触子
CN109381785A (zh) * 2018-12-17 2019-02-26 深圳先进技术研究院 超声波导入仪
US10959701B2 (en) 2014-11-28 2021-03-30 Canon Kabushiki Kaisha Probe, transducer unit, and subject information acquisition apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001521404A (ja) * 1996-02-29 2001-11-06 アキューソン コーポレイション 多重超音波画像見当合わせシステム、その方法、及び、トランスジューサ
JPH11318889A (ja) * 1998-05-13 1999-11-24 Toshiba Corp 超音波診断装置
JP2006064524A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Nec Corp ソーナー方法及び水中画像ソーナー
KR100793382B1 (ko) * 2006-06-26 2008-01-11 경상대학교산학협력단 초음파 프로브를 이용한 고속의 영상 획득방법
JP2009082584A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2010022654A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 National Center For Child Health & Development 多方向同時送信方式の超音波診断装置
JP2010281843A (ja) * 2010-09-27 2010-12-16 Hitachi Ltd 超音波探傷装置の超音波探触子
US10959701B2 (en) 2014-11-28 2021-03-30 Canon Kabushiki Kaisha Probe, transducer unit, and subject information acquisition apparatus
CN109381785A (zh) * 2018-12-17 2019-02-26 深圳先进技术研究院 超声波导入仪

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4201311B2 (ja) 超音波診断装置
JP5174010B2 (ja) 統合ビーム化が行われる方法および変換器アレイ
US6866634B2 (en) Ultrasonic diagnostic apparatus
JP4579686B2 (ja) ユーザ誘導3次元ボリューム・スキャン・シーケンス用の超音波撮像システム及び方法
JP4958348B2 (ja) 超音波撮像装置
US7758507B2 (en) Blood flow imaging
JPH09313487A (ja) 超音波3次元像撮像方法および装置
JP2007020908A (ja) 超音波診断装置及び超音波診断装置の制御プログラム
JPH09526A (ja) 超音波診断装置
JP2008229096A (ja) 超音波診断装置
JP2010082425A (ja) 超音波診断装置
US6733453B2 (en) Elevation compounding for ultrasound imaging
JP2005253751A (ja) 超音波用探触子及び超音波診断装置
JP2013031654A (ja) 超音波診断装置及び超音波診断装置制御プログラム
JPH0824257A (ja) 超音波診断装置
JP5317391B2 (ja) 超音波診断装置
JP5627171B2 (ja) 超音波診断装置
JPH0581141B2 (ja)
JPH08289891A (ja) 超音波診断装置
JP2007190045A (ja) 超音波診断装置
JP3851704B2 (ja) 超音波診断装置
JP2004223109A (ja) 超音波撮像装置及び超音波撮像方法
JP7302972B2 (ja) 超音波診断装置、及び学習プログラム
Kim et al. Hybrid beamformation for volumetric ultrasound imaging scanners using 2-D array transducers
JPH0467857A (ja) 超音波診断装置