JP3363830B2 - 船舶用走行ジブクレーン - Google Patents

船舶用走行ジブクレーン

Info

Publication number
JP3363830B2
JP3363830B2 JP12871899A JP12871899A JP3363830B2 JP 3363830 B2 JP3363830 B2 JP 3363830B2 JP 12871899 A JP12871899 A JP 12871899A JP 12871899 A JP12871899 A JP 12871899A JP 3363830 B2 JP3363830 B2 JP 3363830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
frame
rail
wheels
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12871899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000318680A (ja
Inventor
竹本  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP12871899A priority Critical patent/JP3363830B2/ja
Publication of JP2000318680A publication Critical patent/JP2000318680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3363830B2 publication Critical patent/JP3363830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、船舶の居住区と
エンジンケーシングとの間の上甲板上に装備され、食糧
やエンジン部品等のハンドリングを行う船舶用走行ジブ
クレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、船舶の居住区後方のエンジン
ケーシングとの間の上甲板上には、食糧やエンジン部品
等を船内に搬入するためのクレーンやホイストが装備さ
れている。図10は、このような従来の船舶に搭載され
たトロリーホイストを示す船尾部の平面図であり、図1
1(a),(b) は、同船舶の背面図とホイストを示す側面図
である。これらの図に示すように、このホイスト50
は、居住区51とエンジンケーシング52との間の上甲
板上に走行レール53が設けられ、この走行レール53
に沿って走行するように吊下げ式のホイスト50が設け
られている。しかしながら、このようなホイスト50の
場合、構造上、甲板上の高い位置(例えば7〜8m)に
設けられることとなるため、耐振性を確保するための補
強等が困難であるとともに、高位置にある走行装置のメ
ンテナンスが困難である。しかも、故障した場合には船
外のクレーン等を用いて修理しなければならないので、
多くの費用と時間を必要とする。
【0003】そこで、特開平8−253191号公報記
載の発明が提案されている。この発明では、上甲板を横
切って船舶の全幅にわたって1対のガイドレールを設
け、このガイドレール上を走行するジブクレーンを設け
ている。そして、低い位置に設けられたガイドレール上
を走行するジブクレーンを設けることにより、保守点検
が容易に行えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来例では、ジブクレーンを走行させるための一対の走行
レールとその支柱が居住区とエンジンケーシングとの間
に設けられることとなるため、居住区とエンジンケーシ
ングとの間での作業性や交通性を悪化させてしまう。ま
た、このように一対のレールを平行に配置するための設
計や製造も困難であり、多くの時間と労力を要すること
となる。
【0005】しかも、居住区とエンジンケーシングとの
間に一対の走行レールを設けるためには、通常、これら
の間に設けられるハッチカバーからの搬入が可能なよう
に設計しなければならず、設計・製作に多くの労力を要
してしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本願発明は、走行レールに沿って走行する
車輪を有する走行台車を具備した船舶用走行ジブクレー
ンにおいて、前記走行台車のフレーム本体を、横向きに
配設した上フレームと下フレームと、該上フレームと下
フレームとの間で縦向きに配設した連結フレームとで構
成し、該連結フレームの上端を上フレームの一端と近接
させ、連結フレームの下端を下フレームの他端と近接さ
せて上フレームと下フレームの開放端が逆向きとなるよ
うに配設している。このように本体フレームを構成すれ
ば、車輪が走行フレームに沿って走行するように、フレ
ーム本体がねじれ方向等に変形して車輪を沿わせるの
で、走行台車を安定して走行させることができるととも
に、横向きの上フレームと下フレームとによってクレー
ン本体に作用する荷重を支持することができる。
【0007】また、横方向から支持した走行レールを船
体の幅方向に設け、該走行レールにクレーン本体を具備
した走行台車を設け、該走行台車に、走行台車の縦方向
に作用する荷重を支持する車輪を走行レールの上下位置
に設け、走行台車の横方向に作用する荷重を支持する車
輪を走行レールの両側部位置に設け、該走行レールの上
下に位置する車輪を車輪フレームで連結するとともに、
該車輪フレームを、走行台車のフレーム本体に連結し
該フレーム本体を、横向きに配設した上フレームと下フ
レームと、該上フレームと下フレームとの間で縦向きに
配設した連結フレームとで構成し、該連結フレームの上
端を上フレームの一端と近接させ、連結フレームの下端
を下フレームの他端と近接させて上フレームと下フレー
ムの開放端が逆向きとなるように配設することにより、
各車輪フレームの車輪を安定して走行フレームに沿わせ
ながら走行させることができる。さらに、走行レールを
横方向から支持しているので、任意の高さでクレーンを
走行させることが可能となり、クレーンの保守点検等も
容易に行うことができる。前記「縦方向」とは、走行台
車の「上下方向」である。
【0008】しかも、各走行フレームに設けられた車輪
が走行フレームに沿って走行するように、フレーム本体
がねじれ方向等に変形して両走行フレームを安定して接
触させることができる。このように変形を許容させて
も、横向きに配設した上フレームと下フレームとによっ
てクレーン本体の荷重は支持できる。
【0009】また、走行レールの上下にレール部を形成
し、上側のレール部に、上方から縦方向に作用する荷重
を支持する車輪と、両側部から横方向に作用する荷重を
支持する車輪とを設け、下側のレール部に、下方から縦
方向に作用する荷重を支持する車輪と、両側部から横方
向に作用する荷重を支持する車輪とを設け、これらの車
輪を、走行レールに作用する荷重の方向に応じて各車輪
が支持する静定支持条件となるように配設すれば、荷重
の支持方向に応じて各車輪が効果的に機能するので、各
車輪の目的が明確となって安定した走行を行うことがで
きる。
【0010】さらに、走行台車の走行レール長手方向前
後に、車輪フレームで連結した車輪を設け、該車輪フレ
ーム間のほぼ中心位置にクレーン本体のポールを配設す
れば、クレーン本体に作用する荷重を走行レールの長手
方向前後に設けた車輪で効率良く支持することができ
る。
【0011】また、エンジンケーシング又は居住区の壁
面に、横方向に突出するように走行レールを固定すれ
ば、これらの壁面を利用して走行レールを設けることが
できるので、上甲板上の設置スペースを削減することが
できる。
【0012】その上、下フレームの上面を作業用足場と
して構成することにより、作業者が走行ジブクレーンと
ともに移動しながら作業を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態を
示す走行ジブクレーンの側面図であり、図2は同走行ジ
ブクレーンの正面図、図3は図2に示すA−A矢視図、
図4は同B−B矢視図、図5は同走行ジブクレーンのス
ケルトン図であり、(a) は正面図、(b) は側面図であ
る。この実施形態では、エンジンケーシングの前壁に走
行レールを設けた例を説明するが、居住区側に設けても
よい。なお、以下の説明において、「縦方向」とは走行
台車の「上下方向」である。
【0014】図示するように、エンジンケーシングEの
前壁Wには船体の幅方向にわたって走行レールRが設け
られており、この走行レールRに沿って幅方向に走行す
るジブクレーンJが設けられている。この走行レールR
は、エンジンケーシング前壁Wの複数箇所から突設され
た支持部材1と、この支持部材1の上下に形成されたレ
ール部2,3と、これらのレール部2,3間を連結する
連結部材4とによって構成されており、支持部材1の位
置にはレール部2,3間を連結する補強部材5が設けら
れている。この例では、上下のレール部2,3を連結部
材4で一体化してI型縦長断面の1本の走行レールRと
しているので、面内剛性が大幅に増加するため、長スパ
ンが可能となり、柱等の支持部材を減少でき、設置工数
の低減、交通性の向上が図れる。
【0015】一方、ジブクレーンJは、走行レールRの
レール部2,3に沿って走行するように、レール部2の
上側に走行車輪6が設けられ、レール部3の下部に支持
車輪7が設けられ、レール部2,3の両側部にガイド車
輪8,9,10,11が設けられている。これら上下の
走行車輪6と支持車輪7とによって走行レールRを上下
方向から挟んで上下方向に作用する荷重(支持車輪7
は、吊荷の負荷による下方からの「負反力」)を支持
し、両側部のガイド車輪8〜11によって横方向に作用
する荷重を支持するように構成されている。この走行車
輪6が接する箇所と支持車輪7が接する箇所には、レー
ル材6a,7aが設けられている。
【0016】また、この実施形態では、各ガイド車輪8
〜11に作用する荷重の大きさに応じた車輪が設けられ
ている。つまり、図1に示すように、クレーンが走行レ
ールから反前壁側(反レール側)に偏心して取付けられ
ているため、反前壁側でのクレーン作業時にはレバーの
関係で図1のX方向に作用するモーメントが大きくなる
ので、このX方向の力を受けるガイド車輪8,10は、
厚幅の車輪がレール長手方向に2個ずつ設けられ、前壁
側での作業時にはレバーの関係でX方向のモーメントが
小さくなるので、ガイド車輪11は1個、ガイド車輪9
は薄幅の車輪がレール長手方向に2個ずつ設けられてい
る。このように、上側のレール部2に、上方からの縦方
向の荷重を支持する走行車輪6と、両側部からの横方向
の荷重を支持するガイド車輪8,9を設け、下側のレー
ル部3に、下方からの縦方向の荷重を支持する支持車輪
7と、両側部からの横方向の荷重を支持するガイド車輪
10,11とを設け、これらの車輪6〜11が支持する
荷重を一方向に限定して各車輪が静定支持条件となるよ
うに配設しているので、荷重の支持方向に応じて各車輪
が効果的に機能して安定した走行と耐寿命を図ることが
できる。
【0017】このように設けられた走行車輪6と支持車
輪7とガイド車輪8〜11は、クレーン本体Cのポール
12を挟んで設けられた各車輪6,7,8〜11が、そ
れぞれ側面視コ字状の車輪フレームGに支持されて一体
的に構成されている。この車輪フレームGは、クレーン
本体Cのポール12を挟んで一対が設けられており、こ
の実施形態では、両車輪フレームG1 ,G2 のほぼ中間
位置に、クレーン本体Cのポール12が設けられてい
る。
【0018】前記走行車輪6は、車輪フレームGの上部
枠13に支持軸15(図3)で支持されたイコライザプ
レート14の両端に設けられており、これらの車輪6
は、支持軸6bによって回動可能に支持されている。支
持車輪7は、車輪フレームGの下部枠16から突設され
た支持ブラケット17に支持軸18(図4)で支持され
たイコライザプレート19の両端に設けられており、こ
れらの車輪7は、支持軸7bによって回動可能に支持さ
れている。ガイド車輪8〜11は、2個の車輪が設けら
れたガイド車輪8,9,10が、車輪フレームGの上部
枠13と連結部材20に設けられた支持軸24,25,
26に支持されたイコライザプレート21,22,23
の両端に設けられており、これらの車輪8,9,10
は、支持軸8a,9a,10aによって回動可能に支持
されている。また、ガイド車輪11は、下部枠16から
上向きに突設された支持軸27に支持されている。
【0019】このように構成することにより、車輪フレ
ームGに設けられたガイド車輪8〜11が走行レールR
に沿って移動する時に、走行レールRに曲り等があった
としても全車輪が一体的に走行レールRに沿って走行す
るようにしている。しかも、機械加工を要する構成を車
輪フレームGの周辺に集中させることにより、加工に要
する労力や時間を削減している。
【0020】そして、これら車輪フレームG1 ,G
2 は、上部フレーム28と下部フレーム29と、これら
の間で縦向きに設けられた連結フレーム30とからなる
フレーム本体Fによって連結されている。この上部フレ
ーム28は、ポール12の中心線上から車輪側に設けら
れ、下部フレーム29は、ポール12の中心線上から反
車輪側に設けられ、連結フレーム30がポール12の中
心線上に設けられており、これら上部フレーム28と下
部フレーム29と連結フレーム30とによって側断面が
略Z型のフレーム本体Fが形成されている。
【0021】このように上部フレーム28の一端と下部
フレーム29の他端とを連結フレーム30の上下端と近
接するように配設して、上部フレーム28の車輪側と下
部フレーム29の反車輪側とが自由端となった略Z型に
形成することにより、車輪フレームGに支持されたガイ
ド車輪8〜11が走行レールRに沿って走行した時に、
フレーム本体Fに生じるねじれ方向等の力による変形を
許容して車輪8〜11を走行レールRに沿わせるので、
走行台車Tの安定した走行が可能となる。つまり、この
ようにポール12を挟んで走行レール長手方向に設けら
れた剛の車輪フレームG1 ,G2 を、略Z型に配置され
た柔のフレーム本体Fで連結することにより、車輪フレ
ームGが変位してもフレーム本体Fが多少の変形を許容
するようにしている。なお、このようにフレーム本体F
が多少変形しても、横向きに設けられた上部フレーム2
8と下部フレーム29とによって、クレーン本体Cのポ
ール12に作用する倒れ荷重を支持することができる。
【0022】また、横向きに設けられた下部フレーム2
9は、上面が作業用の足場となっており、作業者が走行
台車Tとともに移動しながらクレーンを操作して効率の
良い作業が行えるようにしている。この下部フレーム2
9の周囲には手摺29aが設けられている。29bは手
摺29aの支柱である。
【0023】このように構成された走行ジブクレーンJ
は、図2,3に示すように、一方の車輪フレームG2
設けられた駆動モータ31によって回転させるピニオン
31aによって走行させられている。このピニオン31
aと噛合するラック32は、前記薄幅のガイド車輪9の
走行する上部に設けられている。このピニオン31aが
ラック32と噛合して回転することによって走行台車T
が走行レールR上を走行させられる。この駆動モータ3
1は、図示しない制御装置によって制御されている。こ
の走行時には、駆動モータ31が垂直軸33の回りで回
動自在に支持されるとともに、ローラ34によってピニ
オン31aとレール部2との間隙が設定されているた
め、ピニオン31aとラック32との噛合いは常に一定
の間隙を保って安定した駆動が行われる。
【0024】また、一方の車輪フレームG2 には、ケー
ブルリール35が設けられており、ジブクレーンJの移
動量に応じたケーブルの巻出し又は巻取りが行われる。
さらに、クレーン本体Cのポール12上には、このポー
ル12上で旋回する旋回部材36と、この旋回部材36
に設けられたブーム37と、巻上げ装置38とが設けら
れており、巻上げ装置38から繰り出されたロープ38
aによって食糧等の荷役を搬入できるように構成されて
いる。このブーム37は、旋回モータ39によって旋回
駆動させられる。
【0025】図6は図1に示す走行ジブクレーンのエン
ジンケーシング部における側面図であり、図7は同走行
ジブクレーンの船体両舷部における側面図、図8は同走
行ジブクレーンを具備した船舶を示す平面図、図9は同
走行ジブクレーンを具備した船舶を示す背面図である。
前記走行レールRは、図6に示すように、エンジンケー
シングEの前壁W部では上甲板Dから所定の高さとなる
ように設けられ、エンジンケーシングEの無い両舷部で
は、図7に示すように、上甲板D上に支柱40を設け、
この支柱40の側部に設けられている。なお、図6に示
すHは、食糧等を搬入するハッチカバーであり、Lは居
住区である。また、このような走行ジブクレーンJによ
れば、図8,9に示すように、1台のジブクレーンJに
よって両舷からの搬入を容易に行うことができる。
【0026】以上のように構成された船舶用走行ジブク
レーンJによれば、車輪フレームGに設けられた各車輪
6〜11が走行レールRに沿って走行する時に、走行レ
ールRに歪み等があったとしても、こられの車輪フレー
ムGを連結するフレーム本体Fがねじれ変形等の変形を
して常に各車輪8〜11を走行レールRに沿わせるの
で、全車輪6〜11による安定した走行が可能となる。
【0027】また、走行レールR上を走行する走行台車
Tに作用する荷重を各車輪8〜11が静定支持するよう
ように構成されているため、上方から縦方向に作用する
荷重は走行車輪6によって支持され、下方から上向きに
作用する荷重(負反力)は支持車輪7によって支持さ
れ、クレーン本体Cが反レール側へ傾倒しようとする横
向きの荷重はガイド車輪8,10によって支持され、反
対にレール側へ傾倒しようとする横向きの荷重はガイド
車輪9,11によって支持されるので、各車輪6〜11
が支持する荷重が明確となって各々の車輪6〜11が効
果的に機能して、走行台車Tの安定した走行と各車輪6
〜11の長寿命化等を図ることができる。
【0028】さらに、走行レールRを上甲板D上の比較
的低い位置に設けることにより、作業性を向上させるこ
とができるとともに、交通性の向上を図ることができ
る。例えば、走行レールRを上甲板上の2m程度とする
ことにより、走行レールRや走行ジブクレーンJが通行
上の邪魔にならないとともに、故障時でも上甲板上から
容易に点検整備を行うことができるので、作業労力の軽
減と作業時間の短縮を図ることが可能となる。しかも、
低い位置に走行レールRを設けることによって、ラック
32や走行レールRのメンテナンスが容易であるととも
に、梯子を掛けて台車上に上がれるので、どの位置で故
障しても、復旧作業が容易に行える。また、走行レール
Rを支持する柱が短くなるので、基本的に高い耐振性を
確保できるとともに、船上へ設置する作業を大幅に向上
させることができる。
【0029】その上、この実施形態では走行レールRを
1本としているので、この点でも交通性の悪化を防止す
るとともに、保守・点検時の作業性向上を図ることがで
きる。また、この走行レールRがハッチカバーH上に無
いようにできるので、ハッチカバーHからの搬入作業が
容易に可能となる。
【0030】なお、この実施形態では、上下に設けたレ
ール部2,3に接するように前後の4箇所にガイド車輪
8〜11を設けているが、ジブクレーンJの大きさ等に
応じて3箇所で支持するようにしてもよく、この実施形
態に限定されるものではない。
【0031】また、上述した実施形態は一実施形態であ
り、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は
可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定される
ものではない。
【0032】
【発明の効果】本願発明は、以上説明したような形態で
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0033】車輪が走行レールに沿うようにクレーンを
走行させることができるので、安定した走行が可能なジ
ブクレーンを提供することが可能となる。
【0034】また、走行レールを横方向から支持するこ
とによって、通行性を妨げることなく保守点検が容易な
ジブクレーンを構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態を示す走行ジブクレーン
の側面図である。
【図2】図1に示す走行ジブクレーンの正面図である。
【図3】図2に示すA−A矢視図である。
【図4】図2に示すB−B矢視図である。
【図5】図1に示す走行ジブクレーンのスケルトン図で
あり、(a) は正面図、(b) は側面図である。
【図6】図1に示す走行ジブクレーンのエンジンケーシ
ング部における全体側面図である。
【図7】図1に示す走行ジブクレーンの船体舷部におけ
る全体側面図である。
【図8】本願発明の走行ジブクレーンを具備した船舶を
示す平面図である。
【図9】本願発明の走行ジブクレーンを具備した船舶を
示す背面図である。
【図10】従来のトロリーホイストを搭載した船舶の船
尾部を示す平面図である。
【図11】図10に示す従来のトロリーホイストを搭載
した船舶を示す図面で、(a) は船舶の背面図、(b) はホ
イストの側面図である。
【符号の説明】
1…支持部材 2,3…レール部 4…連結部材 5…補強部材 6…走行車輪 7…支持車輪 6a,7a…レール材 6b,7b…支持軸 8,9,10…ガイド車輪 8a,9a,10a…支持軸 11…ガイド車輪 12…ポール 13…上部枠 14…イコライザプレート 15…支持軸 16…下部枠 17…支持ブラケット 18…支持軸 19…イコライザプレート 20…連結部材 21,22,23…イコライザプレート 24,25,26…支持軸 27…支持軸 28,29,30…フレーム 28…上部フレーム 29…下部フレーム 30…連結フレーム 31a…ピニオン 31…駆動モータ 32…ラック 33…垂直軸 34…ローラ 35…ケーブルリール 36…旋回部材 37…ブーム 38…巻上げ装置 39…旋回モータ C…クレーン本体 D…上甲板 E…エンジンケーシング W…前壁 F…フレーム本体 G,G1 ,G2 …車輪フレーム H…ハッチカバー R…走行レール T…走行台車 J…走行ジブクレーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 27/10 B63B 27/00 B63B 27/16 B66C 9/08 B66C 23/52

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レールに沿って走行する車輪を有す
    る走行台車を具備した船舶用走行ジブクレーンにおい
    て、 前記走行台車のフレーム本体を、横向きに配設した上フ
    レームと下フレームと、該上フレームと下フレームとの
    間で縦向きに配設した連結フレームとで構成し、該連結
    フレームの上端を上フレームの一端と近接させ、連結フ
    レームの下端を下フレームの他端と近接させて上フレー
    ムと下フレームの開放端が逆向きとなるように配設した
    ことを特徴とする船舶用走行ジブクレーン。
  2. 【請求項2】 横方向から支持した走行レールを船体の
    幅方向に設け、該走行レールにクレーン本体を具備した
    走行台車を設け、該走行台車に、走行台車の縦方向に作
    用する荷重を支持する車輪を走行レールの上下位置に設
    け、走行台車の横方向に作用する荷重を支持する車輪を
    走行レールの両側部位置に設け、該走行レールの上下に
    位置する車輪を車輪フレームで連結するとともに、該車
    輪フレームを、走行台車のフレーム本体に連結し、該フ
    レーム本体を、横向きに配設した上フレームと下フレー
    ムと、該上フレームと下フレームとの間で縦向きに配設
    した連結フレームとで構成し、該連結フレームの上端を
    上フレームの一端と近接させ、連結フレームの下端を下
    フレームの他端と近接させて上フレームと下フレームの
    開放端が逆向きとなるように配設した船舶用走行ジブク
    レーン。
  3. 【請求項3】 走行レールの上下にレール部を形成し、
    上側のレール部に、上方から縦方向に作用する荷重を支
    持する車輪と、両側部から横方向に作用する荷重を支持
    する車輪とを設け、下側のレール部に、下方から縦方向
    に作用する荷重を支持する車輪と、両側部から横方向に
    作用する荷重を支持する車輪とを設け、これらの車輪
    を、走行レールに作用する荷重の方向に応じて各車輪が
    支持する静定支持条件となるように配設したことを特徴
    とする請求項2記載の船舶用走行ジブクレーン。
  4. 【請求項4】 走行台車の走行レール長手方向前後に、
    車輪フレームで連結した車輪を設け、該車輪フレーム間
    のほぼ中心位置にクレーン本体のポールを配設したこと
    を特徴とする請求項2又は請求項3記載の船舶用走行ジ
    ブクレーン。
  5. 【請求項5】 エンジンケーシング又は居住区の壁面
    に、横方向に突出するように走行レールを固定したこと
    を特徴とする請求項2〜のいずれか1項に記載の船舶
    用走行ジブクレーン。
  6. 【請求項6】 下フレームの上面を作業用足場として構
    成したことを特徴とする請求項2〜のいずれか1項に
    記載の船舶用走行ジブクレーン。
JP12871899A 1999-05-10 1999-05-10 船舶用走行ジブクレーン Expired - Fee Related JP3363830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12871899A JP3363830B2 (ja) 1999-05-10 1999-05-10 船舶用走行ジブクレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12871899A JP3363830B2 (ja) 1999-05-10 1999-05-10 船舶用走行ジブクレーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000318680A JP2000318680A (ja) 2000-11-21
JP3363830B2 true JP3363830B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=14991722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12871899A Expired - Fee Related JP3363830B2 (ja) 1999-05-10 1999-05-10 船舶用走行ジブクレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3363830B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103342280A (zh) * 2013-07-11 2013-10-09 南京中船绿洲机器有限公司镇江船舶辅机厂 一种起重机的移动机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000318680A (ja) 2000-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3363830B2 (ja) 船舶用走行ジブクレーン
US3640413A (en) Boat crane
CN210419067U (zh) 用于船箱体修复的移动式板材吊运装置
JP5470782B2 (ja) クレーン
CN215048164U (zh) 岸桥
KR101908402B1 (ko) 크레인의 제조방법 및 크레인의 상가(上架)구조체의 상가(上架) 시스템
CN217863869U (zh) 一种冲锋舟装载系统
CN218620012U (zh) 起重装置及船舶
CN213171214U (zh) 一种建筑施工用路缘石快速起吊装置
CN214114277U (zh) 一种卸料机
CN214057253U (zh) 一种用于钢材专业码头的转运车
JPH033616Y2 (ja)
CN112605627A (zh) 一种船舶一体化隔振抗冲装置进舱输送系统
JP6170848B2 (ja) 建設機械
CN201065664Y (zh) 无框架升降横移停车设备
JPH0544794U (ja) 揚艇装置
CN215207186U (zh) 一种c型连续式提升机载货台及c型提升机
CN216070415U (zh) 一种船舶起重的旋转式电动货舱行车装置
CN113233342A (zh) 岸桥
CN215208235U (zh) 一种c型提升机
CN216234384U (zh) 一种提升机的循环链条结构及c型提升机
JP3045426B2 (ja) 立体駐艇場
CN220225210U (zh) 翻转式整平装置及包含其的整平船
CN215207185U (zh) 一种提升机框体结构及c型提升机
JP3078497B2 (ja) 駐車装置における昇降用チェーンの外れ止め装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131025

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131025

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees