JP3363377B2 - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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JP3363377B2
JP3363377B2 JP12086098A JP12086098A JP3363377B2 JP 3363377 B2 JP3363377 B2 JP 3363377B2 JP 12086098 A JP12086098 A JP 12086098A JP 12086098 A JP12086098 A JP 12086098A JP 3363377 B2 JP3363377 B2 JP 3363377B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、観察深度を可変す
ることが可能な電子内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入
することにより、体腔内臓器などを観察したり、必要に
応じて処置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各
種治療処置の行える医療用の内視鏡が広く利用されてい
る。また、工業分野においても、ボイラ,タービン,エ
ンジン,化学プラントなどの内部の傷や腐蝕などを観察
したり検査することのできる工業用内視鏡が広く利用さ
れている。 【0003】一般的に利用されている内視鏡は、観察光
学系が固定焦点方式であり、観察深度が限られていた。
このため、観察光学系を例えば観察部位に近づけて体腔
内の目的部位を拡大観察しようとした場合でも、通常観
察用に使用されている14インチモニタでは近点端にお
いて20倍程度の拡大観察が限界であった。 【0004】そこで、近年、固定焦点方式ではあるが観
察深度を近点側に寄せて構成することにより近点付近の
観察性能を強化したタイプの内視鏡装置や、変倍光学系
を設けた内視鏡装置が提案されており、例えば、特開平
7−163513号公報にはフォーカス調整ワイヤを用
いてフォーカスレンズ鏡筒を移動させる内視鏡装置が開
示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、観察深
度を近点側に寄せて構成した近点観察強化タイプの内視
鏡装置では、遠点の深度が浅くなることによって、通常
の診察を行うときに遠点の観察像がぼけて、見え難くな
ることにより使い勝手が悪くなるという欠点があった。 【0006】また、変倍光学系若しくはフォーカス機能
を備えた撮像ユニットを設けた内視鏡では、構造が複雑
で、組立てが難しく、そして高価であった。又、構造が
複雑であるため外形寸法や硬質長などのサイズが大型化
して内視鏡の細径化・小型化を妨げる要因になってい
た。 【0007】さらに、内視鏡の挿入部は水密構造に形成
されているが、繰り返しの使用によって例えば先端湾曲
部等にピンホールが生じ、挿入部内部に水が浸入するこ
とがあった。このため、撮像ユニットに変倍光学系若し
くはフォーカス機能を持たせた内視鏡では構造がさらに
複雑になるので、十分な水密を得ることが難しくなるば
かりでなく、撮像ユニット内部へ水が侵入してしまうお
それがある。一般的に、内視鏡は、操作部を保持して先
端部を下に向けて吊した状態で保管されるため、挿入部
内に侵入した水に気づかずに保管を続けると、この水が
先端部に溜まり、撮像ユニットの対物レンズや、固体撮
像素子などの電子部品に大きなダメージを与えるので、
一度内視鏡の挿入部内への漏水が確認されると、ピンホ
ール部の修理のみならず撮像ユニットを交換するなどメ
ンテナンス費用が増大するという問題があった。 【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、観察深度の可変が可能で、より広範囲の観察を可
能にする小型でかつ組立てが容易で、十分な水密構造を
備えた電子内視鏡を提供することを目的にしている。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明による電子内視鏡
は、内視鏡挿入部の先端部に、カバーガラス、対物光学
系、撮像素子、回路基板、電子部品、前記対物光学系の
全系及び/又は撮像素子を光軸方向に相対的に進退させ
る移動手段を備えた撮像ユニットを有する電子内視鏡に
おいて、前記内視鏡挿入部の先端部には、前記光軸方向
に貫通孔が配設され、前記撮像ユニットは前記貫通孔内
に固定手段によって固定され、前記移動手段によって進
退する前記対物光学系の全系及び/又は前記撮像素子
は、前記撮像ユニット内に形成される液密な空間内で移
動することを特徴とする。 【0010】 【作 用】上記構成において、前記対物光学系の全系及
び/又は前記撮像素子は、前記撮像ユニット内に形成さ
れる液密な空間内で前記移動手段によって進退移動し、
対物光学系と撮像素子との光軸方向の相対的な位置関係
を変化させ、観察深度の調節を行う。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図6は本発明の第1実
施形態に係り、図1は内視鏡装置の概略構成を示す説明
図、図2は内視鏡の先端部分の概略構成を説明する断面
図、図3は撮像ユニットを示す斜視図、図4は図2のA
−A断面図、図5は撮像ユニットの構成を説明する断面
図、図6は図5のB−B断面図である。 【0012】図1に示すように本実施形態に適用される
内視鏡2を備えた内視鏡装置1は、例えば被検部位の観
察画像を得るために固体撮像素子(後述)を内蔵した電
子内視鏡(以下内視鏡と略記する)2と、この内視鏡2
へ照明光を供給する光源装置3と、前記内視鏡2の制御
及び内視鏡2で得られた画像信号をビデオ信号に生成す
る信号処理を行うビデオプロセッサ4と、このビデオプ
ロセッサ4から出力されるビデオ信号を受けて観察画像
を表示するモニタ5と、観察画像の記録を行うVTRデ
ッキ6及びビデオディスク7と、観察画像のプリントア
ウトを行うビデオプリンタ8とを備えて主に構成されて
いる。 【0013】内視鏡2は、照明光学系や観察光学系など
が配設される硬質な先端硬性部を備える先端部9と、例
えば上下左右方向に湾曲可能な湾曲部10と、可撓性を
有する柔軟な可撓部11とで構成された細長の挿入部1
2を有し、この挿入部12の基端側に位置する操作部1
3の側部よりライトガイドや信号線などを内挿したユニ
バーサルコード14を延出している。 【0014】そして、内視鏡2は、ユニバーサルコード
14の端部に設けたライトガイドコネクタ14aを介し
て光源装置3に着脱自在に接続されるようになってお
り、このライトガイドコネクタ14aの側部より延出す
る信号ケーブル15の端部に設けた電気コネクタ15a
を介して前記ビデオプロセッサ4に着脱自在に接続され
るようになっている。 【0015】前記光源装置3内のランプ16が発する照
明光は、集光レンズ17を通過してライトガイドコネク
タ14aより突出したライトガイド口金18の端面に集
光し、ユニバーサルコード14及び内視鏡2内を挿通す
るライトガイド21(図2参照)を介して、挿入部12
の先端部9まで導かれて照明レンズ22(図2参照)を
通過して被検部位に向かって照射される。 【0016】照明光によって照らされた被検部位の像
は、先端部9に設けたカバーガラス23(図2参照)を
通過して撮像ユニット40(図2参照)内に設けた後述
する固体撮像素子に結像して電気信号に変換された後、
ビデオプロセッサ4に伝送され、このビデオプロセッサ
4でビデオ信号に変換されてモニタ5の画面上に内視鏡
画像として表示される。 【0017】なお、前記ビデオプロセッサ4には観察像
を電気的に拡大するいわゆる電子ズーム回路が備えられ
ている。また、前記内視鏡2の把持部を兼ねる操作部1
3には前記湾曲部10の湾曲動作を制御する上下湾曲操
作ノブ(不図示)や左右湾曲操作ノブ(不図示)、送気
・送液機能を制御する送気/送液ボタン13a、吸引機
能を制御する吸引ボタン13b、ビデオプロセッサ4の
映像記録機能や光源装置3の光量調整等を遠隔的に行う
スイッチ(不図示)等が設けられている。さらに、符号
13cは把持鉗子などの処置具を体腔内に導くための導
入口になる挿入部内に設けられている処置具チャンネル
に連通する処置具挿入口である。 【0018】図2に示すように前記挿入部12を構成す
る湾曲部10は、複数の湾曲駒25,…,25を回動自
在に連接して上下・左右に湾曲するように形成されてお
り、これら湾曲駒25,…25の外周にはゴム部材等で
形成した可撓性チューブ26が被覆されている。この可
撓性チューブ26の先端部は、先端部9を構成するステ
ンレスなどの金属部材で形成された先端硬性部27の基
端部分に糸巻き接着によって一体的に固設されている。 【0019】前記先端硬性部27の先端部分は絶縁性を
有する例えば樹脂部材で形成された先端カバー28にて
覆われるとともに、照明レンズ22、ライトガイド21
等が先端硬性部27に配設されている。また、この先端
硬性部27には段付きの貫通孔31及びこの貫通孔31
に連通して固定ねじ32が螺合するねじ孔31aが形成
されている。この貫通孔31には撮像ユニット40(図
3参照)が配設されるようになっている。 【0020】図3に示すように前記撮像ユニット40
は、段付で管状の先端開口部に前記カバーガラス23が
配設され、内部に後述する光軸方向に移動する対物光学
系を備える外枠41と、この外枠41の図中下側に凸出
して前記対物光学系を移動させる移動手段が配置される
外枠凸部42とで主に構成されている。この外枠41の
先端部側外周面には貫通孔31と撮像ユニット40との
間の水密を確保するOリング33を配置する環状溝41
aが形成され、外周面の中途部には断面が例えばV字状
で前記固定ねじ32の先端面が当接する固定用溝41b
が形成されている。そして、前記外枠41の後方には撮
像ユニット40の外周を形成する第1の熱収縮チューブ
44a,第2の熱収縮チューブ44bが設けられ、信号
の送受を行う信号ケーブル束34,移動手段を構成する
後述する移動操作ワイヤを内挿したワイヤ用チューブ4
5が内視鏡2の操作部方向13に延出している。 【0021】なお、符号42aは前記移動手段を覆って
前記外枠凸部42の最外周面を形成する形成するカバー
部材であり、接着剤によって接着層43aを設けること
によってこのカバー部材42aを外枠41に水密的に接
着固定している。また、符号43bは接着剤を充填して
形成した水密を確保する後述する接着層である。 【0022】図4に示すように前記撮像ユニット40
は、前記先端硬性部27に形成されている貫通孔31に
外枠41を配置し、溝部31bに外枠凸部42を配置す
るようになっている。前記溝部31bと前記ねじ孔31
aとの位置関係は、前記撮像ユニット40を貫通孔31
及び溝部31b内に配置して、固定ねじ32の先端部を
外枠41に形成した固定用溝41bに当接させて一体的
に固定したとき、撮像ユニット40の画像上方向と内視
鏡挿入部上方向とが一致するようになっている。なお、
前記図2及び図3に示すように前記撮像ユニット40を
先端硬性部27に配置するとき、外枠41の環状溝41
aにはOリング33が配設されており、このOリング3
3によって貫通孔31内の水密が確保されている。 【0023】まず、図5を参照して撮像ユニット40の
構成を具体的に説明する。図に示すように撮像ユニット
40を構成する略管状の外枠41の先端側開口には例え
ば屈折率が1.88の硝材を用いて、より小径で広範囲
の観察を可能に形成した平行平板のカバーガラス23が
配置されており、このカバーガラス23側部全周に塗布
した接着剤で形成される接着層43cによってカバーガ
ラス23を外枠41の先端側内周面に水密状態を確保し
て接着固定している。 【0024】前記カバーガラス23の後方には複数の光
学レンズ46,…,46及びこれら光学レンズ46、4
6間の距離を所定の間隔に調整する間隔環47,…,4
7や電気的に駆動されて絞り値を調整する電気絞り48
などの光学部材を内孔に配設して対物光学系30を構成
したレンズ枠49が配置されている。このレンズ枠49
は、前記外枠41の内周面に内嵌して配置される移動支
持枠55の内周面に摺動自在に配置される。なお、前記
レンズ枠49の外周面中途部には外側方向に凸出して後
述する移動手段との連結部を構成する凸部49aが設け
られ、前記移動支持枠55及び外枠41には前記凸部4
9aに対応する切欠55a,41cが形成されている。
また、前記電気絞り48は、電気的に絞り径を変化させ
るものであり、電気的に絞り系を調整することによっ
て、対物光学系30の最適な明るさ(Fナンバー)を得
られるようになっている。 【0025】前記レンズ枠49の後方の対物光学系30
の結像位置には固体撮像素子50が配置されている。前
記固体撮像素子50の前面にはガラスリッド51、カバ
ーレンズ52が配置されており、この固体撮像素子50
の後面からから延出するリード61にはチップコンデン
サやIC等の電子部品62を搭載した回路基板63及び
前記信号ケーブル束34内に配設されている入出力信号
を伝送する信号線34aの一端部が半田等によって電気
的に接続されている。前記カバーレンズ52は、絶縁性
を備えた樹脂部材で形成された素子枠53によって保持
固定されており、この素子枠53の先端部が前記移動支
持枠55の内周面に一体的に嵌入固定されている。な
お、前記カバーレンズ52の前面には金属製のマスク押
さえ54によって略八角形の開口を形成した薄板のマス
ク54aが固定配置されている。 【0026】前記素子枠53の基端部外周には基端方向
に突出するシールド枠60が外嵌固定されており、この
シールド枠60内に前記固体撮像素子50、電子部品6
2を搭載した回路基板63、信号線34a、信号ケーブ
ル束34等を配置し、前記シールド枠60内の空間部及
び信号ケーブル束34の先端部を覆うように接着剤を充
填して水密を確保する封止部43dを設けている。そし
て、前記信号ケーブル束34の先端部及び封止部43
d、前記シールド枠60を前記第2の熱収縮チューブ4
4bで被覆し、この第2の熱収縮チューブ44bに第1
の熱収縮チューブ44aを外嵌させて撮像部65を構成
している。なお、前記第1の熱収縮チューブ44aは後
述する移動手段を覆うように構成されている。 【0027】なお、前記第1の熱収縮チューブ44aの
先端部は、前記移動支持枠55の先端側に位置する外枠
41の後端部に外嵌されており、この熱収縮チューブ4
4aと外枠41と移動支持枠55とで形成される空間部
に接着剤を充填して接着層43fを設けることによっ
て、外枠41と移動支持枠55との接合部の水密を確保
している。また、前記熱収縮チューブ44aと移動支持
枠55と素子枠53とで形成される空間部にも接着剤を
充填して接着層43eを設けることによって、移動支持
枠55と素子枠53との嵌合部の水密を確保している。 【0028】次に、図5及び図6を参照して撮像ユニッ
ト40内で対物光学系30を備えたレンズ枠49を光軸
方向に移動させる構成及びこのレンズ枠49を移動させ
る移動手段について説明する。 【0029】図5に示すように前記レンズ枠49の凸部
49aは、前記外枠凸部42と、前記移動支持枠55の
図中下側に凸出して外枠凸部42に対設する支持枠凸部
56との間に配置されている。 【0030】図5及び図6に示すように前記移動支持枠
55及び前記外枠41にはそれぞれ前記レンズ枠49に
形成されている凸部49aに対応する突起部移動用切欠
(以下移動用切欠と略記する)55a及び突起部配置用
切欠(以下配置用切欠と略記する)41cが形成されて
いる。 【0031】前記移動支持枠55の移動用切欠55a
は、この凸部49aを挿入軸方向にスムーズに移動させ
る案内溝であり先端面側から切り欠いて細長に形成して
いる。前記溝の幅寸法は、凸部49aの肉厚寸法に対し
て所定の寸法公差の幅に形成されている。一方、前記配
置用切欠41cは、前記凸部49aを外枠41の外周面
から所定量凸出させて移動可能に配置させる配置用溝で
あり基端面側から切り欠いて細長に形成している。前記
溝の幅寸法は、凸部49aの肉厚寸法に対して幅広に形
成されている。このため、レンズ枠49に設けられてい
る凸部49aが外枠41の外周面から所定量凸出した状
態になるとともに、この凸部49aを前記移動用切欠5
5aに添って移動させることによってレンズ枠が前記移
動支持枠55内を挿入軸方向に移動するようになってい
る。 【0032】そして、前記移動支持枠55に対して摺動
自在に構成されているレンズ枠49のカバーガラス23
方向への移動を、前記移動支持枠55の先端側内周面内
に固設されているリング形状のストッパ57によって規
定し、前記レンズ枠49の固体撮像素子50方向への移
動を前記支持枠凸部56に設けられる後述する固定パイ
プ71に螺合するパイプ形状の凸部受け72の先端側端
面によって規定する構成としている。 【0033】しかし、前記移動支持枠55の内径寸法
は、前記レンズ枠49がスムーズに移動し、かつ光軸が
傾くことがないよう、レンズ枠49の外形寸法に対して
精度の高い寸法公差を要求されるが、この移動支持枠5
5に移動用切欠55aを形成することによって所望の内
径寸法を得難くなっている。このため、前記移動支持枠
55をストッパ57と外枠41との間に挟み込むことに
よって、移動用切欠55aが存在する範囲でも移動支持
枠55の内径寸法を高精度に保ち、前記レンズ枠49が
挿入軸方向を前後に移動するとき光軸が傾くことなく、
スムーズに移動するように構成している。 【0034】次いで、撮像ユニット40内の対物光学系
30が配置されているレンズ枠49をカバーガラス23
方向又は固体撮像素子50方向に移動させる移動手段に
ついて説明する。図5に示すように前記固定パイプ71
は、前記支持枠凸部56に一体的に固定されており、外
周面に雄ネジを形成したねじ部71aが所定量外枠凸部
42側に突設している。このねじ部71aには前記凸部
受け72が螺合固定されるようになっている。このた
め、凸部受け72のねじ部71aに対するねじ込み量を
適宜調整することによって、前記レンズ枠49の固体撮
像素子50方向への移動量を所望の状態に規定する構成
になっている。 【0035】前記凸部受け72の位置決めは、ピント出
しを行う際に、調節され、調節後、この凸部受け72を
前記固定パイプ71に接着固定して行われる。ピント出
しの手順は、まずレンズ枠49をストッパ57に突き当
てた状態(図5の二点鎖線に示す位置)である近接観察
状態で行う。このとき、物体距離は2mmであり、28
μmピッチの白黒チャートを解像できるように固体撮像
素子50の位置を固定する。次に、レンズ枠49の凸部
49aを凸部受け72に突き当てた通常観察状態にす
る。このとき、物体距離5mmで、70μmピッチの白
黒チャートを解像できる位置に凸部受け72を回転させ
て調節し、接着固定する。 【0036】図5及び図6に示すように前記凸部49a
の図中下端部には管状の連結子73が固定されている。
この連結子73に設けられている透孔には前記ワイヤ用
チューブ45内を挿通する操作ワイヤ74の一端部が半
田などによって一体的に固定されている。なお、前記操
作ワイヤ74の他端部は、前記固定パイプ71の透孔及
びこの固定パイプ71の透孔に一端部を係入して接合さ
れているガイドパイプ75内及び前記ガイドパイプ75
に外嵌固定されているガイドチューブ76内を挿通して
操作部13に設けられている図示しない観察深度調整ノ
ブに連結されている。 【0037】このことによって、術者が観察深度調整ノ
ブを適宜操作して前記操作ワイヤ74を進退移動させる
と、この操作ワイヤ74の先端部が一体的に固定されて
いる凸部49aが前記操作ワイヤ74の移動に対応して
移動する。すると、撮像ユニット40内の外枠41内に
配置されているレンズ枠49が移動支持枠55内をカバ
ーガラス23方向又は固体撮像素子50方向に移動して
対物光学系の観察深度の調節を行える。 【0038】なお、前記外枠凸部42及び支持枠凸部5
6の外周面側には接着固定されて前記レンズ枠49の凸
部49aを被嵌しているカバー部材42aは、金属板を
コの字状に折り曲げて形成したものであり、このカバー
部材42aを外枠41へと接着固定する接着層43aを
設ける部分を外側に折り曲げて接着面を広く形成してい
る。このことによって、接着剤を十分に塗布してより水
密構造の接着を確実なものにしている。また、前記カバ
ー部材42aの接着層を設ける部分を外側に折り曲げ
て、外枠41との当接面を広く取ったことによって、接
着層43aを設けた際に、この接着層43aと切欠55
a、41cとの距離を確保することができるので、接着
剤が切欠55a、41cに流れ込んで、凸部49aの動
きを阻害することがない。 【0039】また、前記ガイドパイプ75及び前記ワイ
ヤ用チューブ45の先端側外周部と前記カバー部材42
aの外周部とには接着剤を塗布した接着層43bが設け
られており、この接着層43bによって前記ガイドパイ
プ75、前記ワイヤ用チューブ45、前記カバー部材4
2a等を一体的に固定するとともに水密を確保してい
る。また、電気絞り48から延出する絞り用ケーブル4
8aは、操作ワイヤ74とともに光源装置3まで延出し
ており、この光源装置3に送られてくる絞り情報を基に
絞り値を電気的に調整するようになっている。 【0040】このように、外枠、移動支持枠、カバー部
材、及び固体撮像素子を取り付けた素子枠等によって形
成される撮像ユニットの水密を確保し、複数の光学部材
を配置して対物光学系を備えたレンズ枠を、移動支持枠
に対して挿入軸方向に移動可能にしたことによって、水
の侵入するおそれがなく、観察深度を可変することがで
きる。 【0041】また、レンズ枠内に構成される対物光学系
は、光学部材を一括してレンズ枠に固定して構成されて
いるので、小型化を図ることができるとともに組立て性
を大幅に向上させることができる。 【0042】さらに、観察深度は近接観察状態で2〜6
mm、通常観察状態で4.5〜∞となるので、近接観察
状態の近点2mmにおいて14インチモニター上で60
倍の拡大観察を行うことができる。 【0043】又、ビデオプロセッサに設けられている観
察像を電気的に拡大する電子ズームを併用することによ
り、最大80倍以上の拡大観察が可能であり、より微細
に病変の観察を行うことができるので、精密な検査を行
える。 【0044】また、対物光学系の明るさ(Fナンバー)
は、レンズ枠の移動操作に伴って逐次変更されるので、
移動操作ごとに最適な明るさ・観察深度を得ることがで
きる。 【0045】なお、本実施形態においてはレンズ枠49
を移動手段として操作ワイヤ74を用いているが、移動
手段として圧電素子を用いる構成であってもよい。ま
た、カバーガラス35を平行平板としているが、カバー
ガラスは凹レンズ若しくは凸レンズであってもよい。 【0046】図7は本発明の第2実施形態に係る撮像ユ
ニットの構成及び作用を説明する断面図である。図に示
す実施形態においては、図1ないし図6で示した第1実
施形態で対物光学系30を備えたレンズ枠49が撮像ユ
ニット40を構成する外枠41に設けた移動支持枠55
内を移動させる代わりに、カバーレンズ44、ガラスリ
ッド45及び固体撮像素子50を一体的にして固定する
素子移動支持枠80を外枠41Aに対して移動させる構
成にしている。なお、この外枠41Aには移動手段を配
置するための空間部を形成するための一対の凸部42b
及び後述する突起部材88の移動空間部になる挿入軸方
向に平行な長孔42cが形成されている。 【0047】つまり、本実施形態においては、外枠41
A内に摺動自在に配置した素子移動支持枠80を移動手
段によって挿入軸方向に移動させて観察深度を可変させ
るものである。 【0048】撮像ユニット構成を説明する。前記外枠4
1Aの先端部には複数の光学レンズ46,…,46及び
これら光学レンズ46、46間の距離を所定の間隔に調
整する間隔環47,…,47や電気的に駆動されて絞り
値を調整する電気絞り48などの光学部材を配設して対
物光学系30が構成されている。前記光学レンズ46a
は、接着剤で形成される接着層43cによって外枠41
の先端側内周面に水密状態を確保して接着固定されてい
る。 【0049】前記カバーレンズ52、ガラスリッド51
及び固体撮像素子50を一体的に固定保持する素子移動
支持枠80は、外枠41Aの基端部側内周面41cをス
ムーズに移動するように構成されている。この固体撮像
素子50の端子部分にはフレキシブル回路基板81の一
端部が電気的に接続されており、固体撮像素子50の側
面部を通って基端側に延出している。また、この素子移
動支持枠80には固体撮像素子50の光軸方向の位置を
微調整する素子調整ねじ82が設けられている。 【0050】外枠41Aの基端部側内周面内にはパイプ
形状の保持枠83が基端側に突出して設けられており、
この保持枠83の内周面には長手軸に対して直交して保
持枠83の内部空間を2つに仕切る接着剤押さえ板84
が配設されている。この接着剤押さえ板84及び前記保
持枠83で形成される空間部には、チップコンデンサや
IC等の電子部品を搭載した回路基板63が配置される
ようになっており、この空間部に接着剤を充填して封止
部85を形成している。そして、前記保持枠83の外周
には熱収縮チューブ86が被覆されている。 【0051】なお、前記フレキシブル回路基板81はピ
ント出し等の調整後に補強のための接着層91aを設け
て素子移動支持枠80に一体的に固定されるようになっ
ている。また、素子移動支持枠80の移動範囲において
フレキシブル回路基板81が引っ張られた状態になるこ
とを防止するため、弛みを持たせた状態で前記接着剤押
さえ板84を介して回路基板63に電気的に接続されて
いる。さらに、熱収縮チューブ87と外枠41Aと保持
枠83とで形成される空間部に接着剤を充填して接着層
91bを設けることによって、外枠41Aと保持枠83
との接合部の水密を確保している。 【0052】次に、前記素子移動支持枠80の移動手段
について説明する。素子移動支持枠80には連結ねじ8
9によって突起部材88が一体的に連結固定されてい
る。この突起部材88の図中下端部には管状の連結子7
3が固定されており、この連結子73に操作ワイヤ74
の一端部が連結固定されている。 【0053】前記操作ワイヤ74の他端部は、前記固定
パイプ71の透孔及びこの固定パイプ71の透孔に一端
部を係入して接合されているガイドパイプ75内及び前
記ガイドパイプ75に外嵌固定されているガイドチュー
ブ76内を挿通して操作部13に設けられている図示し
ない観察深度調整ノブに連結されている。このことによ
って、術者が観察深度調整ノブを適宜操作して前記操作
ワイヤ74を進退移動させると、この操作ワイヤ74の
先端部が一体的に固定されている突起部材88が前記操
作ワイヤ74の移動に対応して移動する。すると、撮像
ユニット40内の外枠41Aの基端部側内周面41cに
配置されている素子移動支持枠80が対物光学系30方
向又は回路基板63方向に移動して対物光学系の観察深
度の調節を行える。 【0054】そして、前記ガイドパイプ75及び前記ワ
イヤ用チューブ45の先端側外周部と前記カバー部材4
2aの外周部とに接着剤を塗布して接着層91cを設
け、この接着層91cによって前記ガイドパイプ75、
前記ワイヤ用チューブ45を一体的に固定するとともに
水密を確保している。 【0055】なお、前記素子移動支持枠80の対物光学
系30方向への移動は、基端部側内周面41cを形成し
ている先端側段部によって行われるようになっており、
図7(b)に示すように素子移動支持枠80が先端側段
部に当接して移動が規定される。一方、素子移動支持枠
80の回路基板63方向への移動は、凸部受け72の先
端側端面によって規定されるように構成されており、図
7(a)に示すように突起部材88が凸部受け72に当
接して移動が規定されている。 【0056】また、本実施形態においては固体撮像素子
50の光軸方向の微調整を素子調整ねじ82によって行
える構成にしているが、前記基端部側内周面41cを形
成している先端側段部を光軸方向に調節可能な構成にし
対物光学系側の係止位置を調節できるようにしてもよ
い。その他の構成及び作用は前記第1実施形態と同様で
あり同部材には同符合を付して説明を省略する。 【0057】このように、外枠、カバー部材及び回路基
板を配置した保持枠等によって形成される撮像ユニット
の水密を確保し、固体撮像素子を配置した素子移動支持
枠を、外枠の基端部側内周面に対して挿入軸方向に移動
可能にしたことによって、水の侵入するおそれがなく、
観察深度を可変することができる。 【0058】また、固体撮像素子と回路基板とをフレキ
シブル回路基板を介して接続したことによって、素子移
動支持枠の移動操作をスムーズに行うことができる。こ
のことによって、繰り返し行われる移動操作による電気
的な接続の信頼性が大幅に向上する。その他の効果は前
記第1実施形態と同様である。 【0059】ところで、従来より、内視鏡による観察
時、内視鏡とは別体に設けられている光源装置内のラン
プから出射される光をライトガイドにより内視鏡先端部
まで導き、ほとんどの場合、内視鏡先端面において対物
レンズの側方に配置されている照明レンズを経て体腔内
を照明して観察を行っていた。一般に、前記照明レンズ
は、ライトガイドからの出射光を広範囲に照射するよう
になっているが、レンズの性能上、照明範囲には限界が
あり、遠点観察時観察面に対してムラなく照明光を照射
することができた場合でも、物体面までの距離が例えば
2mm以下の近接観察時には配光のパララックスを生
じ、照明ムラが起こるという不具合があった。このた
め、近接観察時における配光を改善し、照明ムラがなく
観察を行える内視鏡が望まれていた。 【0060】図8ないし図10は近接時観察における照
明ムラをなくす内視鏡の実施形態に係り、図8は内視鏡
の挿入部の概略構成を示す断面図、図9は挿入部先端面
を示す図、図10は本実施形態の作用を説明する図であ
る。 【0061】図8及び図9に示すように本実施形態の内
視鏡の挿入部12を構成する湾曲部10は、複数の湾曲
駒25,…,25を回動自在に連接して湾曲するように
形成されており、これら湾曲駒25,…25の外周には
ゴム部材等で形成した可撓性チューブ26が被覆されて
いる。この可撓性チューブ26の先端部は、先端部9を
構成するステンレスなどの金属部材で構成された先端硬
性部27の基端部分に糸巻き接着によって一体的に固設
されている。 【0062】前記先端硬性部27の先端部分は絶縁性を
有する例えば樹脂部材で形成された先端カバー28にて
覆われており、照明レンズ22、ライトガイド21が先
端硬性部27に配設されている。この先端硬性部27に
は段付きの貫通孔31が形成されるとともに、この貫通
孔31に連通して固定ねじ32が螺合するねじ孔31a
が形成されており、このねじ孔31に螺合した固定ねじ
32によって撮像ユニット40が固定されている。 【0063】前記先端カバー28にはプリズム用透孔1
01が設けられており、このプリズム用透孔101に近
接時観察部位に対向するように傾斜した反射面102を
備えた反射プリズム103が接着固定されている。な
お、符号104はカバーガラスに付着した汚物などを除
去する液体及び気体を噴出するノズルであり、符号10
5は処置具を導く処置具チャンネルの開口である。 【0064】光源装置3のランプ(不図示)から出射さ
れた照明光は、ライトガイドコネクタ、ユニバーサルコ
ード14、挿入部12内を挿通するライトガイドを経
て、照明レンズ22より観察部位に向けて広範囲に照明
される。 【0065】図10に示すように先端面から観察面10
6までの距離が2mm以下の近接観察時においては、前
記照明レンズ22から出射された照明光の一部が例えば
生体粘膜のような観察面106にて反射して反射光10
7となって反射プリズム103に入射する。すると、こ
の反射プリズム103に入射した反射光107は、近接
時観察部位に対して対向する反射面102で反射して、
再び照明光として観察面106に向かっていく。 【0066】このように、挿入部先端面に、近接観察時
に観察面に対向する反射面を有するプリズムを設けたこ
とにより、照明レンズから出射されて生体で反射した照
明光が、挿入部先端面に設けたプリズムの反射面で観察
面方向に反射されて、再び照明光として観察面を照明す
ることにより、近接観察時の配光ムラを改善することが
できる。このことによって、近接観察時において照明ム
ラのない観察を行える。なお、本実施形態において、挿
入部先端面に反射プリズム103を1つだけ配設した構
成としているが、挿入部先端面に反射プリズムを設ける
スペースがあるときには反射プリズムを複数設ける構成
であってもよい。 【0067】図11及び図12は近接時観察における照
明ムラをなくす内視鏡の他の実施形態に係り、図11は
挿入部先端面の斜視図、図12は本実施形態の作用を説
明する図である。図11に示すように挿入部先端面は、
鏡面仕上げで形成された凹曲面からなる焦点ミラー11
0として形成されている。この焦点ミラー110は、内
視鏡に設けられているの対物光学系の近点距離よりやや
遠い位置において焦点を結び、近接観察時の観察範囲を
照明する凹曲面111であり、挿入部先端面には凹曲面
111から突出した対物光学系112が設けられてお
り、この対物光学系112の側周面はフレアー防止のた
めの遮光部材113によって遮光されている。 【0068】このことによって、図12に示すように先
端面から観察面106までの距離が2mm以下の近接観
察時においては、照明レンズ22から出射された照明光
の一部が例えば生体粘膜のような観察面106にて反射
して、焦点ミラー110に入射してこの焦点ミラー11
0の反射面で反射して近接観察時の観察範囲に向かって
反射されるので、図8ないし図10に示した実施形態と
同様の作用及び効果を得ることができる。 【0069】図13ないし図15は近接時観察における
照明ムラをなくす内視鏡の別の実施形態に係り、図13
は挿入部先端面に装着される先端キャップを示す説明
図、図14は先端キャップを装着した状態の挿入部先端
面を示す図、図15先端キャップを挿入部先端面に装着
した内視鏡の作用を説明する図である。 【0070】図13に示す先端キャップ120は、一端
部に内視鏡の挿入部先端面に着脱自在に装着可能な装着
部121を有し、他端部に凹曲面111を鏡面仕上げし
て形成した焦点ミラー110を設けて形成されている。
この焦点ミラー110は、内視鏡に設けられている対物
光学系の近点距離よりやや遠い位置において焦点を結
び、近接観察時の観察範囲を照明するようになってい
る。また、図15に示すようにキャップ先端122と先
端固定面123との距離は対物光学系の近点観察距離に
保たれている。なお、符号124は処置具挿通用の透孔
であり、符号125は観察用透孔、符号126は照明用
透孔である。 【0071】図14に示すように先端キャップ120の
装着部121を内視鏡の先端部9の外周部に嵌入させ
て、前記先端キャップ120を一体的に固定する。この
とき、挿入部先端面に設けられているカバーガラス2
3、照明レンズ22、処置具挿通チャンネル105の対
応する位置に、先端キャップ120に形成されている観
察用透孔125、照明用透孔126、処置具挿通用透孔
124を配置する。このことによって、図15に示すよ
うに先端キャップ120を観察面106に当接させた状
態にすることによって、撮像ユニット40の対物光学系
の最近点での観察が可能になる。 【0072】このように、先端キャップを内視鏡の先端
部に対して着脱自在な構成にしたことにより、この先端
キャップを従来の内視鏡にも取り付けてることができ
る。このことにより、従来の内視鏡において近点観察を
行う必要が生じたとき、先端キャップを内視鏡先端部に
取りつけることによって、従来の内視鏡による近点観察
を可能にしている。 【0073】また、先端キャップのキャップ先端を観察
面に突き当てた状態にすることによって、最近点での観
察を容易に行うことができる。その他の作用及び効果は
前記図8ないし図10に示した実施形態、図11及び図
12に示した実施形態と同様である。 【0074】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。 【0075】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。 【0076】(1)内視鏡挿入部の先端部に、カバーガ
ラス、対物光学系、撮像素子、回路基板及び電子部品を
備えた撮像ユニットを配設した電子内視鏡において、前
記撮像ユニットを構成する対物光学系の全系及び/又は
撮像素子を光軸方向に相対的に進退させる移動手段を具
備し、この移動手段により進退する対物光学系の全系及
び/又は撮像素子の移動範囲は液密な空間に形成されて
いる電子内視鏡。 【0077】(2)内視鏡挿入部の先端部に、対物光学
系、撮像素子、回路基板及び電子部品を備えた撮像ユニ
ットを配設した電子内視鏡において、前記撮像ユニット
を構成する対物光学系又は撮像素子の一方を光軸方向に
進退させる移動手段を設けた電子内視鏡。このことによ
り、撮像ユニットを構成している対物光学系又は撮像素
子の一方を、移動手段を用いて撮像ユニット内で光軸方
向に移動させて観察深度の調節を行える。 【0078】(3)前記撮像ユニットは水密構造である
付記1又は付記2記載の電子内視鏡。 【0079】(4)前記移動手段を水密構造の撮像ユニ
ット内に配置されている対物光学系又は撮像素子に水密
状態を保持して配置した付記3記載の電子内視鏡。 【0080】(5)前記撮像ユニットは、外装部材であ
る外枠と、この外枠の先端側開口に設けたカバーガラス
と、このカバーガラスの後方側に配置され、複数の光学
部材をレンズ枠内に配置して形成した対物光学系と、こ
の対物光学系を前記外枠内に移動自在に保持する移動支
持枠と、前記対物光学系の結像位置に配置される固体撮
像素子と、この固体撮像素子に電気的に接続されて電気
信号を生成する電子部品を搭載した回路基板とで構成さ
れ、前記対物光学系は、前記移動手段によって挿入軸方
向に移動して観察深度が変化する付記1又は付記2記載
の電子内視鏡。 【0081】(6)前記レンズ枠が移動支持枠に対して
移動する付記5記載の電子内視鏡。 【0082】(7)前記撮像ユニットは、外装部材であ
る外枠と、この外枠の先端側開口に設けたカバーガラス
と、このカバーガラスの後方側に配置され、複数の光学
部材をレンズ枠内に配置して形成した対物光学系と、前
記対物光学系の結像位置に配置される固体撮像素子と、
この固体撮像素子を前記外枠内に移動自在に保持する素
子移動支持枠と、この固体撮像素子に電気的に接続され
て電気信号を生成する電子部品を搭載した回路基板と、
この回路基板と前記固体撮像素子を電気的に接続するフ
レキシブル回路基板と、で構成され、前記固体撮像素子
は、前記移動手段によって挿入軸方向に移動して観察深
度が変化する付記1又は付記2記載の電子内視鏡。 【0083】(8)前記素子移動支持枠が外枠に対して
移動する付記7記載の電子内視鏡。 【0084】(9)前記移動手段の移動操作に伴って、
対物光学系の明るさ絞り径を可変する電気絞りを有する
付記1又は付記2記載の電子内視鏡。 【0085】(10)前記移動手段がワイヤ操作で行わ
れる付記1又は付記2記載の電子内視鏡。 【0086】(11)前記移動手段が圧電素子である付
記1又は付記2記載の電子内視鏡。 【0087】(12)前記固体撮像素子からの出力信号
を生成して得られる観察像を電気的に拡大する電子ズー
ム回路を有する付記1又は付記2記載の電子内視鏡。 【0088】(13)前記カバーガラスは、平行平板で
ある付記1又は付記5又は付記7の1つに記載の電子内
視鏡。 【0089】(14)前記カバーガラスは、凹レンズで
ある付記1又は付記5又は付記7の1つに記載の電子内
視鏡。 【0090】(15)前記カバーガラスは、凸レンズで
ある付記1又は付記5又は付記7の1つに記載の電子内
視鏡。 【0091】(16)前記カバーガラスは、屈折率1.
8以上の硝材で形成される付記1又は付記5又は付記7
の1つに記載の電子内視鏡。 【0092】(17)前記カバーガラス近傍に照明レン
ズを備える挿入部先端面に光反射面を設けた付記1又は
付記5又は付記7の1つに記載の電子内視鏡。 【0093】(18)前記光反射面を挿入部先端面の全
面に設けた付記17記載の電子内視鏡。 【0094】(19)前記光反射面を挿入部先端面に複
数分割して設けた付記17記載の電子内視鏡。 【0095】(20)前記光反射面は、反射面を有する
反射プリズムである付記17記載の電子内視鏡。 【0096】(21)前記光反射面は、凹曲面である付
記17記載の電子内視鏡。 【0097】(22)前記光反射面を内視鏡の先端部に
対して取り外し可能な先端キャップに設けた付記17記
載の電子内視鏡。 【0098】(23)前記凹曲面は、撮像ユニットと観
察面との間の距離を最適な観察状態に保つ付記21又は
付記22記載の電子内視鏡。 【0099】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、観
察深度の可変が可能で、より広範囲の観察を可能にする
小型でかつ組立てが容易で、十分な水密構造を備えた電
子内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1ないし図6は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡装置の概略構成を示す説明図 【図2】内視鏡の先端部分の概略構成を説明する断面図 【図3】撮像ユニットを示す斜視図 【図4】図2のA−A断面図 【図5】撮像ユニットの構成を説明する断面図 【図6】図5のB−B断面図 【図7】本発明の第2実施形態に係る撮像ユニットの構
成及び作用を説明する断面図 【図8】図8ないし図10は近接時観察における照明ム
ラをなくす内視鏡の実施形態に係り、図8は内視鏡の挿
入部の概略構成を示す断面図 【図9】挿入部先端面を示す図 【図10】本実施形態の作用を説明する図 【図11】図11及び図12は近接時観察における照明
ムラをなくす内視鏡の他の実施形態に係り、図11は挿
入部先端面の斜視図 【図12】本実施形態の作用を説明する図 【図13】図13ないし図15は近接時観察における照
明ムラをなくす内視鏡の別の実施形態に係り、図13は
挿入部先端面に装着される先端キャップを示す説明図 【図14】先端キャップを装着した状態の挿入部先端面
を示す図 【図15】先端キャップを挿入部先端面に装着した内視
鏡の作用を説明する図 【符号の説明】 2…電子内視鏡 30…対物光学系 40…撮像ユニット 41…外枠 49…レンズ枠 49a…凸部 50…固体撮像素子 55…移動支持枠 63…回路基板 73…連結子 74…操作ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/24 A61B 1/00 300 A61B 1/04 372 G02B 23/26

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内視鏡挿入部の先端部に、カバーガラ
    ス、対物光学系、撮像素子、回路基板、電子部品、前記
    対物光学系の全系及び/又は撮像素子を光軸方向に相対
    的に進退させる移動手段を備えた撮像ユニットを有する
    電子内視鏡において、前記内視鏡挿入部の先端部には、前記光軸方向に貫通孔
    が配設され、前記撮像ユニットは前記貫通孔内に固定手
    段によって固定され、前記移動手段によって進退する前
    記対物光学系の全系及び/又は前記撮像素子は、前記撮
    像ユニット内に形成される液密な空間内で移動する こと
    を特徴とする電子内視鏡。
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