JP3363304B2 - 重質油水素化処理用触媒組成物の製造方法 - Google Patents

重質油水素化処理用触媒組成物の製造方法

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JP3363304B2
JP3363304B2 JP04487396A JP4487396A JP3363304B2 JP 3363304 B2 JP3363304 B2 JP 3363304B2 JP 04487396 A JP04487396 A JP 04487396A JP 4487396 A JP4487396 A JP 4487396A JP 3363304 B2 JP3363304 B2 JP 3363304B2
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幸広 迫田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石油精製の分野で用
いられる重質油水素化処理用触媒組成物の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】原油の重質化及び環境問題の高まりに伴
い、ますます性能の高い水素化触媒の開発が望まれてい
る。また、重質油の水素化触媒は、RFCC原料の前処
理触媒としても性能向上が必要となってきている。しか
し、現状、性能面からこれらの要求を十分満足できる触
媒があるとは言い難かった。
【0003】特開平5−329376号公報には、耐火
性酸化物への金属の担持処理を水酸基及び/又はエーテ
ル基を有する水溶性有機化合物の存在下で行って得られ
る触媒と、その触媒を用いた重質油の水素化処理方法が
記載されている。しかし、担体の物性と調製条件の影響
が大きく、必ずしも好ましい性能が得られるというわけ
ではなかった。
【0004】また、特開平6−226108号公報に
は、触媒担体に周期表第6族金属及び第8族金属を担持
した触媒に、多価アルコールを添加し、200℃以下で
乾燥する水素化処理触媒の製造方法が記載されている。
しかし、この方法は製造法が複雑であり、乾燥のみしか
行わないため活性成分が固定化されておらず、反応中に
有効成分が溶出してくる可能性があり、実用的ではな
い。
【0005】また、特開平7−108173号公報には
触媒担体に金属を担持させる際に、含浸液中にポリエチ
レングリコールを添加することにより金属を均一に担持
させ触媒の活性を向上させる方法が記載されている。し
かし、この方法により得られる触媒も触媒活性の点で十
分優れているとはいえない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水素
化処理に対して高い水素化処理能力を示す新規な重質油
水素化処理用触媒組成物の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
ついて鋭意研究を行った結果、耐火性酸化物担体に特定
な金属を特定な割合に担持し、かつX線光電子測定法で
測定された特定な分散性を有する特定な製造方法により
得られた触媒組成物が触媒活性に著しく優れていること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、アルミナ担体に、
リブデン化合物及びニッケル化合物を溶解させた水溶液
を用いて、分子量300以上のポリエチレングリコール
及びリン化合物の共存下で担持処理を行い、400℃以
上の温度で焼成する触媒組成物の製造方法において、水
銀圧入法で測定した触媒組成物の比表面積A(m2
g)とモリブデン化合物の担持量B(酸化物基準、重量
%)とニッケル化合物の担持量C(酸化物基準、重量
%)との間に、B>0.30A−43 かつ C>0.
13A−22の関係が成立するように担持処理を行うこ
とを特徴とする重質油水素化処理用触媒組成物の製造方
法に関する。
【0009】すなわち、本発明で得られた重質油水素化
処理用触媒組成物は、アルミナ担体に、モリブデン化合
物及びニッケル化合物を担持させた触媒組成物で、水銀
圧入法で測定した触媒組成物の比表面積A(m2/g)
モリブデン化合物の担持量B(酸化物基準、重量%)
ニッケル化合物の担持量C(酸化物基準、重量%)と
の間にB>0.30A−43 及び C>0.13A−
22の関係が成立し、かつ、X線光電子測定法(XP
S)で測定されるT値(該モリブデン化合物のピーク強
度/該アルミナ担体のピーク強度比)が以下の式で定義
されるT0値の90%以上であるものである。 T0=(Metal/Support)wt× [σ(metal)×β1×(1+exp(-β2))]/[2×σ(s)×(1-exp(-β2))] ここで、 (Metal/Support)wt:金属/アルミナ担体重量比(酸化物基準) β1:2/(λ(O)×ρ×SO) β2:2/(λ(metal)×ρ×SO) σ(metal):モリブデン電子のイオン化断面積 [(オングストローム)2] σ(s):アルミナ担体電子のイオン化断面積[(オングストローム)2] λ(metal):モリブデン化合物の電子脱出深さ (オングストローム) λ(O):アルミナ担体の電子脱出深さ(オングストローム) ρ:アルミナ担体密度(g/m3) SOアルミナ担体の比表面積(m2/g) (ここでSO=A′×100/アルミナ担体重量%、
A′:BET法で測定した触媒組成物の比表面積(m2
/g)))
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で得られた新規触媒組成物
は、該触媒組成物の水銀圧入法による比表面積をA(m
2/g)とし、前記モリブデン化合物の担持量をB(酸
化物基準、重量%)、前記ニッケル化合物の担持量をC
(酸化物基準、重量%)としたとき、これらの間に、 B>0.30A−43 及び C>0.13A−22 の関係が成立することが重要である。金属化合物の担持
量がこの範囲から外れると触媒組成物の触媒活性が低下
する。
【0011】BとAとの間にB>0.30A−43 か
つ B<0.03A+24の関係が成り立つ場合に触媒
活性が更に向上する。更に、B>0.066A かつ
B>0.30A−40 かつB<24の関係が成り立つ
ことが好ましい。
【0012】また、CとAとの間にC>0.13A−2
2 かつ C<0.013A+6の関係が成り立つ場合
に触媒活性が更に向上する。更に、C>0.13A−2
2かつ C<0.013A+6 かつ C>0.013
Aの関係が成り立つことが好ましい。
【0013】これらの範囲はアルミナ担体の表面積が小
さく、金属化合物の担持量が大きな領域であり、本発明
によって金属化合物の凝集が制御可能な範囲である。
【0014】なお、担持量における酸化物基準とは、触
媒組成物中の金属を酸化物に換算して、酸化物全体を1
00重量%としたときの当該金属の酸化物としての重量
%を意味している。
【0015】前記したX線光電子測定法(XPS)で測
定されるT値は前記したT0値の90%以上、好ましく
は92%以上であることが必要である。
【0016】T0値は担持金属が単分子層で担持される
と仮定した場合、理論的に最も均一に分散されたことを
示す指標である。
【0017】次に、モリブデンの分散性評価についての
具体的な方法について説明する。
【0018】担体(Al23)表面にモリブデン(Mo
3)を担持させたもののXPS測定を行った場合、X
PS強度比は、Moulijnらにより導出された理論式
(1)〔「ジャーナル・オブ・フィジカル・ケミストリ
ー(J.Phys.Chem.)」第83巻、第1612〜1619
ページ(1979年)〕から、次のように求めることが
できる。
【0019】
【数1】 〔式中、(IMo/IAl)theoretは理論的に求められるMoと
AlのXPSピーク強度比であり、(Mo/Al)atomはMo
とAlの原子比であり、σ(Al)はAl2s電子のイオン化
断面積であり、σ(Mo)はMo3d3/2又はMo3d5/2電子の
イオン化断面積であり、β1及びβ2は式 β1=2/(λ(Al)ρSO) β2=2/(λ(Mo)ρSO) から求められ、λ(Al)はAl2s電子の脱出深さであり、
λ(Mo)はMo3d3/2又はMo3d5/2電子の脱出深さであ
り、ρはアルミナの密度であり、SOはアルミナの比表面
積であり、D(εAl)およびD(εMo)は、それぞれA
2s又はMo3d3/2又はMo3d5/2の検出器効率(D∝1
/ε)である。〕上記(1)式に対して、Pennの式
〔「ジャーナル・オブ・エレクトロン・スペクトロスコ
ピー・アンド・リレイテッド・フェノメナ(J.Electron
Spectroscopy and Related Phenomena)」第9巻、第
29〜40ページ(1976年)〕を用いて導入したλ
(Al2s)=18.2オングストローム、λ(Mo
3d3/2)=λ(Mo3d5/2)=17.3オングストローム
及びσ(Al2s)=0.753(オングストロー
ム)2、σ(Mo3d3/2)=3.88(オングストロー
ム)2、σ(Mo3d5/2)=5.62(オングストロー
ム)2(Scofieldの文献値〔「ジャーナル・オブ・エレ
クトロン・スペクトロスコピー・アンド・リレイテッド
・フェノメナ(J.Electron Spectroscopy and Related
Phenomena)第8巻、第129〜137ページ(197
6年)〕:AlKα線を励起源とした値)を代入する。
また、モリブデンとアルミナの重量比を(MoO3/A
23wtで示すと、MoO3の分子量143.94、
Al23の分子量101.96から(Mo/Al)atom
=0.357(MoO3/Al23wtなので、これを
代入する。そうすると、(2)式が導かれ、T0が求め
られる。ここで、前記のとおりAl及びMoのXPSピ
ークとして、Al2s及びMo3d3/2及びMo3d5/2を採用
している。
【0020】
【数2】 Mo−Al以外の組み合わせについても上述の文献記載
に基づいて同様に(3)式が導かれる。尚、担持金属を
M、担体をSと表記した。
【0021】
【数3】 上記のようにして導かれたT0値とX線光電子法(XP
S)で測定されたT値からT/T0が計算される。な
お、X線光電子法(XPS)による測定は以下のように
行った。XPS測定は、試料を細かく粉砕した後に行っ
た。この粉砕操作は、正確かつバラツキの少ない測定値
を得るために非常に重要な操作であり、粉砕後の粒子は
250メッシュ以下(約50μm以下)であった。この
ようにして得られた試料は、サンプルホルダー上に両面
テープ(導電性)で固定し、下記装置を用いて下記の条
件で測定した。 装置名:X線光電子分光装置(JPS−9000MC):日本電子(株)製 X線源:AlKα(加速電圧:10kV、エミッション電流:15mA) エネルギーアナライザー:静電半球型(中心軌道半径:100mm) エネルギー掃引方式:フィックスドアナライザーエネルギー法 パスエネルギー:50eV 検出器:マイクロチャンネルプレート 本発明の触媒組成物の形状は特に限定されず、円柱、球
状、三〜六葉、ハニカム等目的とする反応に好適な形状
を自由に選択することができる
【0022】本発明に用いられるアルミナ担体は、比表
面積が通常、5〜500m 2 /g、好ましくは50〜3
00m 2 /gのものが用いられる。比表面積が5m 2 /g
未満では担持金属の分散性が低下することがあり、50
0m 2 /gを超えると反応物の拡散が阻害されることが
ある。触媒組成物の比表面積は原料担体の比表面積の6
割〜9割程度になる場合が多いのでこれを目安にして適
当な比表面積の担体を使用することが好ましい。
【0023】触媒組成物の比表面積は、XPSでT0
を求める際には比表面積A′はBET法を用いた窒素吸
着にて測定し、それ以外の場合は比表面積Aは水銀圧入
法にて測定した。
【0024】AとBの関係は、好ましくは、 B>0.30A−43 かつ B<0.03A+24と
なるように、更に好ましくは、 B>0.066A かつ B>0.30A−40 かつ
B<24となるように、更に、AとCの関係は、好まし
くは C>0.13A−22 かつ C<0.013A+6と
なるように、更に好ましくは、 C>0.13A−22 かつ C<0.013A+6
かつ C>0.013Aとなるように担持処理する。
【0025】担持処理に用いられる金属化合物として
は、酸化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、塩基性炭酸塩、
蓚酸塩、酢酸塩、アンモニウム塩、有機酸塩、ハロゲン
化物等の水溶液として用いられる。具体的には、パラモ
リブデン酸塩、メタモリブデン酸塩、三酸化モリブデ
、硝酸ニッケル、塩基性炭酸ニッケル等を水溶液とし
たものが挙げられる。
【0026】担持処理には水溶性有機化合物であるポリ
エチレングリコール用いられる。
【0027】前記水溶性有機化合物としては分子量が3
00以上のものが用いられる。好ましくは分子量が30
0〜10,000、更に好ましくは分子量350〜6,
000のものが用いられる。300未満では触媒活性に
劣り、10,000を超えると溶解や担持工程に時間を
要し、取扱いが困難となることがある。
【0028】前記水溶性有機化合物の添加量は、アルミ
担体100重量部に対して好ましくは、0.5〜10
0重量部、更に好ましくは1〜50重量部である。0.
5重量部未満では、添加効果が発揮されないことがあ
り、100重量部を超えると担持が困難になることがあ
る。
【0029】担持法は特に限定されないが、真空含浸
法、常圧含浸法、浸漬法、混練法、塗布法等の公知の担
持操作及びこれらを組み合わせた方法が用いられる。
【0030】前記金属化合物と前記水溶性有機化合物の
アルミナ担体への担持は、金属化合物と水溶性有機化合
物の水溶液を用いて同時に行うことが好ましい。あらか
じめ水溶性有機化合物又はその水溶液を用いて水溶性有
機化合物をアルミナ担体上に担持し、次いで金属化合物
水溶液を用いて金属化合物をアルミナ担体上に担持して
もよい。
【0031】前記の金属化合物を担持させるための金属
化合物水溶液には、水溶性有機化合物の他に五酸化リ
ン、リン酸等のリン化合物を添加しておく。五酸化リ
ン、リン酸を用いる場合、その添加量は、触媒成分とし
てP25の形態で触媒組成物中に酸化物基準で通常、
0.1〜10重量%、好ましくは、0.5〜6重量%、
更に触媒活性の点からは好ましくは3.5〜6重量%で
ある。
【0032】リン化合物の添加は、触媒に担持させる金
属化合物水溶液の安定性を高めると同時に触媒成分とし
て触媒活性を向上させる作用を有している。
【0033】ニッケルは、担体成分であるアルミナとス
ピネルを形成し不活性化することが知られている。リン
化合物はこのニッケルのスピネル化を抑制する作用があ
り、触媒活性を向上させるが、前記水溶性有機化合物を
用いないでリン化合物を多量に用いると、Ni−Mo−
Pの複合酸化物が生成するため、逆に触媒活性が低下す
ることになる。本発明のように前記水溶性有機化合物を
添加した金属化合物水溶液を用いた場合には、リン化合
物の添加量を3.5〜6重量%と増加させることがで
き、触媒活性を飛躍的に向上させることができる。
【0034】また、前記の金属化合物を担持するための
金属化合物水溶液には、溶液の安定性を高め、触媒活性
を高めるために、各種の酸を添加してもよい。そのよう
な酸としては、蓚酸、酒石酸、コハク酸、マロン酸、り
んご酸、クエン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の有機
酸等が用いられる。酸の添加量はアルミナ担体100重
量部に対して通常、0.1〜100重量部、好ましくは
5〜50重量部である。0.1重量部未満では添加効果
が発揮されず、100重量部を超えると金属化合物の溶
解が悪くなることがある。
【0035】次いで、前記の金属化合物が担持された
ルミナ担体を焼成する。焼成は好ましくは、400℃〜
700℃、更に好ましくは405℃〜690℃で空気あ
るいは酸素雰囲気下行う。好ましくは、上記の水溶性有
機溶媒による残留炭素分が1.0重量%以下になるよう
な条件で行う。
【0036】本発明により得られた触媒組成物は、重
な含硫黄炭化水素油に適用できる。
【0037】水素化処理としては水素化脱硫、水素化脱
窒素、水素化脱金属、水素化分解、オレフィンあるいは
芳香環水素化等の種々の水素化処理に適用できるが、特
に水素化脱硫、水素化脱窒素に好適に適用できる。
【0038】本発明の触媒組成物を用いて水素化処理を
行うに際しては、水素化処理反応を行う前に活性化若し
くは安定化処理として予備硫化処理を行うことが好まし
い。この予備硫化処理は予備硫化剤として、硫化水素、
二硫化炭素、チオフェン、ジメチルジスルフィド等を使
用し、200〜400℃の温度範囲で行われる。
【0039】水素化処理の反応条件は対象となる原料油
の種類や目的となる反応等により異なるが、反応温度は
通常、200〜550℃、好ましくは220〜500℃
の範囲に選定するのが好適である。反応圧力は通常、常
圧〜300kg/cm2、好ましくは15〜250kg
/cm2の範囲に選定するのが好適である。
【0040】反応形式としては、特に制限はないが、通
常は、固定床、移動床、沸騰床、懸濁床等の種々のプロ
セスが採用され、好ましくは経済性から固定床による流
通方式が好適に採用される。
【0041】こうした流通方式の場合には、LHSV
(液空間速度)を0.05〜50h-1、好ましくは0.
1〜45h-1の範囲に選定するのがよい。
【0042】水素ガスと炭化水素油の供給割合(水素/
炭化水素油比)は通常、30〜2,500Nm3/k
l、好ましくは50〜2,000Nm3/klの範囲に
選定するのが好適である。
【0043】以上のように本発明の触媒組成物を用いて
重質油について、水素化脱硫等の各種の水素化処理を効
率よく行うことができ、硫黄分や窒素分あるいは重金属
分が十分に低減された有用炭化水素留分を収率よく得る
ことができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例及びその比較例によっ
て本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。なお、触媒組成物の
金属の化合物の担持量は、モリブデンについては「誘導
結合プラズマ発光分光法(ICP)」、ニッケルについ
ては「蛍光X線分析法」を用いて定量した。
【0045】実施例1 三酸化モリブデン63g、塩基性炭酸ニッケルNiOと
して18g、リン酸(純度85%)33gとポリエチレ
ングリコール(分子量400)40gをイオン交換水に
溶解し、全量を200mlとした。次に上記含浸液を担
体の吸収率に見合った量に調整し、所定の表面積を有す
る四葉型アルミナ担体400gに常圧含浸法にて担持し
た。この担持物を120℃で3時間乾燥して、空気中で
550℃、5時間焼成して触媒Aを得た。
【0046】こうして得た触媒Aは、乾燥重量当たり、
NiOとして3.6wt%、MoO3として12.4w
t%、また比表面積はA=184m2/g、A′=20
0m2/gであった。また、B>0.30A−43かつ
B<0.03A+24、C>0.13A−22かつC<
0.013A+6の範囲にある。更に、C>0.013
Aの範囲にもある。
【0047】次に、XPSにより、この触媒Aのモリブ
デンのアルミナ(Al2s)に対する強度比を測定した結
果、T/T0は97%であり、T/T0は90%以上であ
った。なお、モリブデンのイオン化断面積は(Mo
3d3/2+Mo3d5/2)を用いた。
【0048】実施例2 三酸化モリブデン71g、塩基性炭酸ニッケルをNiO
として17g、五酸化リン20gとポリエチレングリコ
ール(分子量400)40gをイオン交換水に溶解し、
全量を200mlとした。次に上記含浸液を担体の吸収
率に見合った量に調整し、所定の表面積を有する四葉型
アルミナ担体400gに常圧含浸法にて担持した。この
担持物を120℃で3時間乾燥して、空気中で550
℃、5時間焼成して触媒Bを得た。
【0049】こうして得た触媒Bは、乾燥重量あたり、
NiOとして3.3wt%、MoO3として14.0w
t%、また比表面積はA=166m2/g、A′=18
4m2/gであった。また、B>0.30A−43かつ
B<0.03A+24、C>0.13A−22かつC<
0.013A+6の範囲にある。更に、B>0.066
AかつB>0.30A−40かつB<24、C>0.0
13Aの範囲にもある。
【0050】次に、XPSにより、この触媒Bのモリブ
デンのアルミナ(Al2s)に対する強度比を測定した結
果、T/T0は96%であり、T/T0は90%以上であ
った。なお、モリブデンのイオン化断面積は(Mo
3d3/2+Mo3d5/2)を用いた。
【0051】参考例1 三酸化モリブデン71g、塩基性炭酸ニッケルをNiO
として17g、リンゴ酸40gとポリエチレングリコー
ル(分子量400)40gをイオン交換水に溶解し、全
量を200mlとした。次に上記含浸液を担体の吸収率
に見合った量に調整し、所定の表面積を有する四葉型ア
ルミナ担体400gに常圧含浸法にて担持した。この担
持物を120℃で3時間乾燥して、空気中で550℃、
5時間焼成して触媒Cを得た。
【0052】こうして得た触媒Cは、乾燥重量当たり、
NiOとして3.3wt%、MoO3として14.0w
t%、また比表面積はA=180m2/g、A′=19
5m2/gであった。また、B>0.30A−43かつ
B<0.03A+24、C>0.13A−22かつC<
0.013A+6の範囲にある。更に、C>0.013
Aの範囲にもある。
【0053】次に、XPSにより、この触媒Cのモリブ
デンのアルミナ(Al2s)に対する強度比を測定した結
果、T/T0は93%であり、T/T0は90%以上であ
った。なお、モリブデンのイオン化断面積は(Mo
3d3/2+Mo3d5/2)を用いた。
【0054】参考例2 三酸化モリブデン129g、塩基性炭酸ニッケルをNi
Oとして30g、クエン酸45gとポリエチレングリコ
ール(分子量400)40gをイオン交換水に溶解し、
全量を200mlとした。次に上記含浸液を担体の吸収
率に見合った量に調整し、所定の表面積を有する四葉型
アルミナ担体400gに常圧含浸法にて担持した。この
担持物を120℃で3時間乾燥して、空気中で550
℃、5時間焼成して触媒Dを得た。
【0055】こうして得た触媒Dは、乾燥重量当たり、
NiOとして5.4wt%、MoO3として23wt
%、また比表面積はA=185m2/g、A′=201
2/gであった。また、B>0.30A−43かつB
<0.03A+24、C>0.13A−22かつC<
0.013A+6の範囲にある。更に、B>0.066
AかつB>0.30A−40かつB<24、C>0.0
13Aの範囲にもある。
【0056】次に、XPSにより、この触媒Dのモリブ
デンのアルミナ(Al2s)に対する強度比を測定した結
果、T/T0は91%であり、T/T0は90%以上であ
った。なお、モリブデンのイオン化断面積は(Mo
3d3/2+Mo3d5/2)を用いた。
【0057】実施例 三酸化モリブデン70g、塩基性炭酸ニッケルをNiO
として17g、リン酸(純度85%)37gとポリエチ
レングリコール(分子量400)40gをイオン交換水
に溶解し、全量を200mlとした。その他は実施例1
と同様に行い触媒Hを得た。
【0058】こうして得た触媒Hは、乾燥重量当たり、
NiOとして3.0wt%、MoO3として13.5w
t%、P25として6.0wt%、また比表面積はA=
164m2/g、A′=186m2/gであった。また、
B>0.30A−43かつB<0.03A+24、C>
0.13A−22かつC<0.013A+6の範囲にあ
る。更に、B>0.066AかつB>0.30A−40
かつB<24、C>0.013Aの範囲にもある。
【0059】次に、XPSにより、この触媒Hのモリブ
デンのアルミナ(Al2s)に対する強度比を測定した結
果、T/T0は96%であり、T/T0は90%以上であ
った。なお、モリブデンのイオン化断面積は(Mo
3d3/2+Mo3d5/2)を用いた。
【0060】実施例 担体重量100に対して、三酸化モリブデン16.7、
塩基性炭酸ニッケルをNiOとして4.0、リン酸(純
度75%)4.8とポリエチレングリコール(分子量4
00)6.0の割合で用いて触媒Iを得た。なお、乾燥
温度は120℃、焼成温度は550℃とした。
【0061】こうして得た触媒Iは、乾燥重量当たり、
NiOとして3.2wt%、MoO3として13.3w
t%、P25として3.8wt%、また比表面積はA=
162m2/g、A′=184m2/gであった。また、
B>0.30A−43かつB<0.03A+24、C>
0.13A−22かつC<0.013A+6の範囲にあ
る。更に、B>0.066AかつB>0.30A−40
かつB<24、C>0.013Aの範囲にもある。
【0062】次に、XPSにより、この触媒Iのモリブ
デンのアルミナ(Al2s)に対する強度比を測定した結
果、T/T0は98%であり、T/T0は90%以上であ
った。なお、モリブデンのイオン化断面積は(Mo
3d3/2+Mo3d5/2)を用いた。
【0063】なお、この触媒Iの水銀圧入法により測定
した細孔容積は0.53ml/g、細孔容積の50%点
における細孔直径は132オングストロームであった。
また、この触媒のベルソープにより測定した脱離等温線
による細孔分布(B.J.H法)を表6に示す。
【0064】比較例1 実施例1において、ポリエチレングリコール(分子量4
00)を使用しなかった他は、同様にして触媒Eを得
た。比表面積はA=184m2/g、A′=200m2
gであった。また、この触媒Eは、B>0.30A−4
3かつB<0.03A+24、C>0.13A−22か
つC<0.013A+6の範囲にある。
【0065】次に、XPSにより、この触媒Eのモリブ
デンのアルミナ(Al2s)に対する強度比を測定した結
果、T/T0は88%であり、T/T0は90%未満であ
った。なお、モリブデンのイオン化断面積は(Mo
3d3/2+Mo3d5/2)を用いた。
【0066】比較例2参考例1 において、ポリエチレングリコール(分子量4
00)を使用しなかった他は、同様にして触媒Fを得
た。比表面積はA=180m2/g、A′=195m2
gであった。また、この触媒Fは、B>0.30A−4
3かつB<0.03A+24、C>0.13A−22か
つC<0.013A+6の範囲にある。
【0067】次に、XPSにより、この触媒Fのモリブ
デンのアルミナ(Al2s)に対する強度比を測定した結
果、T/T0は83%であり、T/T0は90%未満であ
った。なお、モリブデンのイオン化断面積は(Mo
3d3/2+Mo3d5/2)を用いた。
【0068】比較例3 三酸化モリブデン74g、塩基性炭酸ニッケルをNiO
として20g、クエン酸40gとポリエチレングリコー
ル(分子量400)40gをイオン交換水に溶解し、全
量を200mlとした。次に上記含浸液を担体の吸収率
に見合った量に調整し、所定の表面積を有する四葉型ア
ルミナ担体400gに常圧含浸法にて担持した。この担
持物を120℃で3時間乾燥して、空気中で550℃、
5時間焼成して触媒Gを得た。
【0069】こうして得た触媒Gは、乾燥重量当たり、
NiOとして4.0wt%、MoO3として15wt
%、また比表面積はA=203m2/g、A′=225
2/gであった。また、B>0.30A−43かつB
<0.03A+24、C>0.13A−22かつC<
0.013A+6の範囲内ではないが、モリブデンのア
ルミナ(Al2s)に対する強度比を測定した結果、T/
0は91%であり、T/T0は90%以上であった。な
お、モリブデンのイオン化断面積は(Mo3d3/2+Mo
3d5/2)を用いた。
【0070】水素化処理 次に、触媒A〜Iに関して触媒充填量3cc規模の高圧
固定床流通式反応装置にてモデル物質を用いた脱硫性能
の評価実験を行った。前処理としては、該触媒にH2
(0.2vol%)/H2ガスを250℃で20時間流
通することにより予備硫化を行った。その後、該触媒に
硫黄分として0.5wt%のジベンゾチオフェンをデカ
リンに溶解した原料油を水素ガスとともに流通して以下
の条件で水素化脱硫処理を行った。 反応条件 反応温度:280〜300℃ 水素分圧:30kg/cm2 LHSV:4.0hr-1 評価結果を表1に示す。新規な触媒組成物を用いること
で、高い脱硫性能が得られることが判る。
【0071】
【表1】 次に実施例1の触媒Aと実施例の触媒Iと比較例1の
触媒Eについて触媒充填量50cc規模の高圧固定床流
通式反応装置を用いた常圧残油における性能評価実験を
行った。評価に用いた常圧残油の性状を表2に示す。
【0072】
【表2】 反応に先立って、前処理として、該触媒にLGO(中東
系軽質軽油)にDMDSを添加した原料油(原料油中の
硫黄濃度を2.5wt%に調整した)を、水素ガスとと
もに250℃で24時間流通して、予備硫化した。その
後、該触媒に表2に示す原料油を水素ガスとともに流通
して以下の条件で水素化処理を行った。 反応条件 温度:370℃、380℃ 水素分圧:135kg/cm2 LHSV:0.3hr-1 水素/油比:850Nm3/kl 評価結果を表3、表4に示す。新規な触媒組成物を用い
ることにより、高い脱硫及び脱窒素性能が得られること
が判る。
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】 表5に実施例1〜4、参考例1〜2、比較例1〜3の触
媒組成物の性状をまとめて示す。
【0075】
【表5】
【0076】
【表6】
【0077】
【発明の効果】本発明の触媒組成物を用いた重質油の水
素化処理は、従来の水素化処理触媒に比べて、脱硫、脱
窒素などの水素化処理を効率よく行うことができ、これ
によって、硫黄分等が著しく低減された有用炭化水素留
分を収率よく得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−228572(JP,A) 特開 平2−14745(JP,A) 特開 平6−226108(JP,A) 特開 平5−329376(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 37/36 C10G 45/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ担体に、モリブデン化合物及び
    ニッケル化合物を溶解させた水溶液を用いて、分子量3
    00以上のポリエチレングリコール及びリン化合物の共
    存下で担持処理を行い、400℃以上の温度で焼成する
    触媒組成物の製造方法において、水銀圧入法で測定した
    触媒組成物の比表面積A(m2/g)とモリブデン化合
    物の担持量B(酸化物基準、重量%)とニッケル化合物
    の担持量C(酸化物基準、重量%)との間に、 B>0.30A−43 かつ C>0.13A−22の
    関係が成立するように担持処理を行うことを特徴とする
    重質油水素化処理用触媒組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】触媒組成物の比表面積A(m2/g)と
    リブデン化合物の担持量B(酸化物基準、重量%)との
    間に次の関係が成立する請求項1記載の重質油水素化処
    理用触媒組成物の製造方法。 B>0.30A−43 かつ B<0.03A+24
  3. 【請求項3】 触媒組成物の比表面積A(m2/g)と
    ニッケル化合物の担持量C(酸化物基準、重量%)との
    間に次の関係が成立する請求項1又は2記載の重質油
    素化処理用触媒組成物の製造方法。 C>0.13A−22 かつ C<0.013A+6
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