JP3362810B2 - 靴底及びその製造方法 - Google Patents

靴底及びその製造方法

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JP3362810B2 JP12054094A JP12054094A JP3362810B2 JP 3362810 B2 JP3362810 B2 JP 3362810B2 JP 12054094 A JP12054094 A JP 12054094A JP 12054094 A JP12054094 A JP 12054094A JP 3362810 B2 JP3362810 B2 JP 3362810B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気の圧縮性を利用し
て、接地面からの衝撃を緩和する靴底及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、靴を履いて高所から飛び降りた
り、歩行や走行をする際には、靴の踵部ばかりでなく踏
付け部や爪先部にも衝撃が加わる。この種の衝撃を緩和
するため、例えば踵部にエアバッグやゲル状のゴム、合
成樹脂などの緩衝部材を中敷としたものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来例においては、緩衝部材を踵部にのみに設けている
ため、踏付け部や爪先部に衝撃が加わった場合には、そ
の衝撃を緩和できないという問題点がある。また、緩衝
部材を別部材として製作し、それを踵部に設置するた
め、部品数、工程数が多くなるという問題点がある。更
に、空気を緩衝材として全体に利用することが望まれて
いるが、空気を靴底内部全体に封じ込めるためには、成
型阻害が発生し易い上に、作業工程数が多くなってコス
トが上がるという問題点がある。
【0004】本発明の目的は、上述した問題点を解消
し、空気の圧縮性を利用することにより、接地面から加
えられた衝撃を良好に緩和できる靴底及びその製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る靴底は、接地面を有するアウトソール上
にミッドソールを積層した靴底において、前記アウトソ
ール上に上部を略球状とした殻部から成る多数個の空気
室を前記アウトソール用原料により形成し、これらの空
気室を前記ミッドソールの原料により囲んだことを特徴
とする。
【0006】また、同様に本発明による靴底の製造方法
は、接地面を有するアウトソール上にミッドソールを積
層した靴底を製造する場合において、ベースモールドと
ダミーモールドとの間にアウトソール用原料を射出又は
注入して接地面を形成すると共に上部を略球状とした殻
部から成る多数個の空気室を上方に突設した前記アウト
ソールを形成する行程と、前記ダミーモールドを前記ア
ウトソールから離間させた後に前記ミッドソールを形成
する甲被をセットしたラストを配置する行程と、前記甲
被と前記アウトソールの上面の前記空気室の周囲との間
にミッドソール用原料を射出又は注入して前記ミッドソ
ールを前記アウトソール上に積層する行程とから成るこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】上述の構成を有する本発明に係る靴底において
は、ミッドソール内にアウトソール用原料により成型し
上部を略球状とした多数の空気室を埋設したので、接地
面から加えられた衝撃を空気室内の空気がばね作用をし
て緩和する。
【0008】また、本発明に係る靴底の製造方法におい
ては、ボトムモールドとダミーモールドとの間に原料を
射出又は注入すると、原料は双方の金型の形状に応じて
流入してアウトソールが形成される。次に、ダミーモー
ルドをアウトソールから離間させると、上部を略球状と
した開口を有する多数の空気室を上部に備えたアウトソ
ールの表面が露出する。続いて、アウトソールの上面に
甲被をセットしたラストを配置し、この甲被とアウトソ
ールの上面との間にミッドソールの原料を射出又は注入
して、空気室の周囲をミッドソールにより充填する。
【0009】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は実施例に係る靴の部分切欠側面図、図2は
要部拡大側面図であり、接地面11aを有するアウトソ
ール11にはミッドソール12が積層され、ミッドソー
ル12には甲被13が接着されている。アウトソール1
1は例えば発泡ポリウレタンなどの原料から射出又は注
入により成形され、アウトソール11の接地面11aに
は、滑り止めや意匠パターンによる凹凸部14が形成さ
れている。
【0010】アウトソール11の上面11bには、例え
ば図3の平面図に示すような配置により上部を球状、半
球状、楕円球状の所定形状にした多数の空気室15が設
けられている。これらの空気室15は、アウトソール1
1の上面11bに一致するか或いは稍々陥没する部分1
5aと上面11bから突出する例えば半球状の殻部16
により囲まれた空間とされ、殻部16の天井部には金型
による小径の殻部孔17が形成されている。
【0011】このように成形されたアウトソール11の
上面11bには、例えば発泡ポリウレタン等の原料が射
出又は注入されることにより、ミッドソール12が成形
されている。そして、空気室15の殻部孔17はミッド
ソール12により封止され、空気室15の周囲にアウト
ソール11が充填され、空気室15内に空気が密閉され
ている。アウトソール11上にミッドソール12を射出
又は注入する際には、空気室15内に空気が存在し、か
つ殻部孔17が小径であるため、原料が空気室15内に
流入することはない。更に、ミッドソール12の上面に
甲被13が接着されることにより、靴が製造されること
になる。
【0012】このように構成された靴を履いた場合に、
靴底に衝撃が加えられると、空気室15を囲む殻部16
が変形して空気室15内の空気が圧縮され、加えられた
衝撃が緩和されて足を伝達されることになる。
【0013】本実施例の靴底においては、上部を略球状
としたアウトソール11の原料による多数の空気室15
がミッドソール12内に設けたため、空気室15が緩衝
部材としての役割を果たし、加えられた衝撃をミッドソ
ール12の層厚内において比較的軟質のミッドソール1
2と共に緩和することができ、また多数の空気室15を
設けたことにより、その分だけミッドソール12の原料
が少なくて済み重量を軽くすることができ、成形阻害が
発生することがなく、空気による断熱効果も向上でき
る。更に、別部材としての緩衝部材を必要としないため
に、コストを下げることができる。
【0014】図4〜図8は靴底の製造工程を示し、製造
に際しては金型が使用される。図4に示すように、上下
動自在及び軸Aに回転自在に支持されたダミーモールド
21の下方にはベースモールド22が上下動自在に配置
され、これらのダミーモールド21及びベースモールド
22の外周はサイドモールド23により囲まれている。
ベースモールド22にはアウトソール11の接地面11
aに凹凸部14を成形するための凹凸部24が刻設され
ている。一方、ダミーモールド21には上型21aが設
けられ、この上型21aには図5の部分拡大断面図に示
すように、アウトソール11の空気室15を形成するた
めの所定の形状の突起25と、殻部16を形成するため
の溝26が設けられている。ここで、突起25の形状は
空気室15の形状に対応する所定形状の例えば球状、半
球状、楕円球状とされている。
【0015】アウトソール11を成形する際には、先ず
ダミーモールド21を軸Aの周りに回転して、アウトソ
ール11を成形するための上型21aをベースモールド
22の上に所定間隔で設定し、これらの間にアウトソー
ル11用の例えば発泡ポリウレタン等の原料を射出又は
注入する。これにより、原料が上型21a及びベースモ
ールド22の形状に応じて流入し、アウトソール11が
成形される。
【0016】次に、図6に示すようにベースモールド2
2を方向B、ダミーモールド21を方向Cに相対的に移
動し、ダミーモールド21とアウトソール11を離間さ
せる。これにより、図7の部分拡大断面図に示すよう
に、略球状の殻部16に囲まれ天井部に殻部孔17を有
する多数の空気室15が、アウトソール11の上面11
bに露出される。
【0017】そして、図8に示すようにダミーモールド
21を軸Aの回りに回転させ、甲被13をセットしたラ
スト21bをアウトソール11の上面11b上に所定間
隔に配置する。この後に、ミッドソール12用の例えば
発泡ポリウレタン等の原料を射出又は注入する。これに
より、空気室15の周囲に原料が充填されると共に、空
気室15の殻部孔17がミッドソール12により封止さ
れ、内部に空気を有する空気室15が形成される。この
とき、空気室15内に空気が存在すると共に殻部孔17
は小径であるため、原料が空気室15内に流入すること
はない。
【0018】なお、上述したアウトソール11は発泡ポ
リウレタン等の原料から射出又は注入により成形した
が、ゴム又は合成樹脂原料により予め成形しておき、こ
のアウトソール11をベースモールド22の上に載置し
た後に、上述した方法でミッドソール用の原料をアウト
ソール11上に射出又は注入するようにしてもよい。
【0019】また、本実施例では、靴底の成形と甲被へ
の接着を同時に行うダイレクト製法により説明したが、
同様にしてユニットソールのように靴底だけを予め製作
することもできる。また、空気室15の配列は靴の用途
に応じて選択すればよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る靴底
は、ミッドソール内にアウトソールの原料による上部を
略球状とした殻部から成る多数の空気室を設けたため、
接地面から衝撃が加えられてもその衝撃を緩和すること
ができる。また、多数の空気室を設けたことにより、軽
量化が実現できると共に、空気室が断熱部材としての効
果を奏することができる。
【0021】また、本発明に係る靴底の製造方法におい
ては、緩衝部材を別部材として製造したり、それを埋設
する工程をなくすことができ、空気室を成型するために
は従来の上型のみを改造するだけであるので、コストを
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の側面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】アウトソールの平面図である。
【図4】製造工程の部分断面図である。
【図5】ダミーモールド上型の部分拡大断面図である。
【図6】製造工程の部分断面図である。
【図7】アウトソールの部分断面図である。
【図8】製造工程の部分断面図である。
【符号の説明】
11 アウトソール 12 ミッドソール 13 甲被 15 空気室 16 殻部 17 殻部孔 21 ダミーモールド 21a 上型 21b ラスト 22 ベースモールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 13/20 A43B 13/38 A43D 25/06 A43D 86/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地面を有するアウトソールにミッド
    ソールを積層した靴底において、前記アウトソール上に
    上部を略球状とした殻部から成る多数個の空気室を前記
    アウトソール用原料により形成し、これらの空気室を前
    記ミッドソールの原料により囲んだことを特徴とする靴
    底。
  2. 【請求項2】 接地面を有するアウトソールにミッド
    ソールを積層した靴底を製造する場合において、ベース
    モールドとダミーモールドとの間にアウトソール用原料
    を射出又は注入して接地面を形成すると共に上部を略球
    状とした殻部から成る多数個の空気室を上方に突設した
    前記アウトソールを形成する行程と、前記ダミーモール
    ドを前記アウトソールから離間させた後に前記ミッドソ
    ールを形成する甲被をセットしたラストを配置する行程
    と、前記甲被と前記アウトソールの上面の前記空気室の
    周囲との間にミッドソール用原料を射出又は注入して前
    記ミッドソールを前記アウトソール上に積層する行程と
    から成ることを特徴とする靴底の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188409A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Hee Woon Yang 空気循環式衝撃緩衝靴(Impactofshock−absorbingshoesofcircularair)

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