JPH07298905A - 靴底及びその製造方法 - Google Patents

靴底及びその製造方法

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JPH07298905A
JPH07298905A JP6120540A JP12054094A JPH07298905A JP H07298905 A JPH07298905 A JP H07298905A JP 6120540 A JP6120540 A JP 6120540A JP 12054094 A JP12054094 A JP 12054094A JP H07298905 A JPH07298905 A JP H07298905A
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outsole
midsole
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shoe sole
injecting
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Akinobu Fukushima
明信 福島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 靴底に加えられる衝撃を空気室により緩和す
る。 【構成】 アウトソール11において、接地面11aに
は滑り止め及び意匠パターン用の凹凸部14を成形し、
上面11bには殻部16の上部に小径の殻部孔17を有
する所定形状の多数個の空気室15を射出又は注入によ
り形成する。アウトソール11の上面11bにはミッド
ソール12を射出又は注入により成形する。ミッドソー
ル12は殻部孔17を封止し、空気室15内に空気を密
閉する。アウトソール11とミッドソール12に衝撃が
加えられると、空気室15が変形してその中の空気が圧
縮され、接地面から加えられた衝撃を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気の圧縮性を利用し
て、接地面からの衝撃を緩和する靴底及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、靴を履いて高所から飛び降りた
り、歩行や走行をする際には、靴の踵部ばかりでなく踏
付け部や爪先部にも衝撃が加わる。この種の衝撃を緩和
するため、例えば踵部にエアバッグやゲル状のゴム、合
成樹脂などの緩衝部材を中敷としたものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来例においては、緩衝部材を踵部にのみに設けている
ため、踏付け部や爪先部に衝撃が加わった場合には、そ
の衝撃を緩和できないという問題点がある。また、緩衝
部材を別部材として製作し、それを踵部に設置するた
め、部品数、工程数が多くなるという問題点がある。更
に、空気を緩衝材として全体に利用することが望まれて
いるが、空気を靴底内部全体に封じ込めるためには、成
型阻害が発生し易い上に、作業工程数が多くなってコス
トが上がるという問題点がある。
【0004】本発明の目的は、上述した問題点を解消
し、空気の圧縮性を利用することにより、接地面から加
えられた衝撃を良好に緩和できる靴底及びその製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る靴底は、接地面を有するアウトソールに
ミッドソールを積層し、前記アウトソールとミッドソー
ル間に、多数個の空気室を気密に設けたことを特徴とす
る。
【0006】また、同様に本発明による靴底の製造方法
は、接地面を有するアウトソールにミッドソールを積層
した靴底を製造する場合において、前記アウトソールの
接地面を形成するボトムモールドと開口を有する多数個
の空気室を形成するダミーモールドとの間に原料を射出
又は注入して前記アウトソールを形成する工程と、前記
ダミーモールドを前記アウトソールから離間させた後に
前記ミッドソールを形成する甲被をセットしたラストを
配置する工程と、前記甲被と前記アウトソールの上面と
の間に原料を射出又は注入して前記空気室の開口を封止
して前記ミッドソールを形成する工程とから成ることを
特徴とする。
【0007】
【作用】上述の構成を有する本発明に係る靴底において
は、アウトソールとミッドソールの間に多数の空気室を
形成したので、接地面から加えられた衝撃を空気室内の
空気がばね作用をして緩和する。
【0008】また、本発明に係る靴底の製造方法におい
ては、ボトムモールドとダミーモールドとの間に原料を
射出又は注入すると、原料は双方の金型の形状に応じて
流入してアウトソールが形成される。次に、ダミーモー
ルドをアウトソールから離間させると、開口を有する空
気室を備えたアウトソールの表面が露出する。続いて、
アウトソールの上面に甲被をセットしたラストを配置
し、この甲被とアウトソールの上面との間にミッドソー
ルの原料を射出又は注入すると、原料が空気室の開口を
封止したミッドソールが形成される。
【0009】
【実施例】本発明を図1〜図8に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は実施例に係る靴の部分切欠側
面図、図2は要部拡大側面図であり、接地面11aを有
するアウトソール11にはミッドソール12が積層さ
れ、ミッドソール12には甲被13が接着されている。
アウトソール11は例えば発泡ポリウレタンなどの原料
から射出又は注入により成形され、アウトソール11の
接地面11aには、滑り止めや意匠パターンによる凹凸
部14が形成されている。
【0010】アウトソール11の上面11bには、例え
ば図3の平面図に示すような配置による球状、半球状、
楕円球状又は多角体状の所定形状の多数の空気室15が
設けられている。これらの空気室15は、アウトソール
11の上面11bに一致するか或いは稍々陥没する部分
15aと上面11bから突出する例えば半球状の殻部1
6により囲まれた空間とされ、殻部16の天井部には金
型による小径の殻部孔17が形成されている。
【0011】このように成形されたアウトソール11の
上面11bには、例えば発泡ポリウレタン等の原料が射
出又は注入されることにより、ミッドソール12が成形
されている。そして、空気室15の殻部孔17はミッド
ソール12により封止され、空気室15内に空気が密閉
されている。アウトソール11上にミッドソール12を
射出又は注入する際には、空気室15内に空気が存在
し、かつ殻部孔17が小径であるため、原料が空気室1
5内に流入することはない。更に、ミッドソール12の
上面に甲被13が接着されることにより、靴が製造され
ることになる。
【0012】このように構成された靴を履いた場合に、
靴底に衝撃が加えられると、空気室15を囲む殻部16
が変形して空気室15内の空気が圧縮され、加えられた
衝撃が緩和されることになる。
【0013】本実施例の靴底においては、多数の空気室
15を全体に設けたため、加えられた衝撃を全体におい
て緩和することができ、また多数の空気室15を設けた
ことにより、その分だけ材料が少なくて済み重量を軽く
することができ、成形阻害が発生することがなく、空気
による断熱効果も向上できる。更に、別部材としての緩
衝部材を必要としないために、コストを下げることがで
きる。
【0014】図4〜図8は靴底の製造工程を示し、製造
に際しては金型が使用される。図4に示すように、上下
動自在及び軸Aに回転自在に支持されたダミーモールド
21の下方にはベースモールド22が上下動自在に配置
され、これらのダミーモールド21及びベースモールド
22の外周はサイドモールド23により囲まれている。
ベースモールド22にはアウトソール11の接地面11
aに凹凸部14を成形するための凹凸部24が刻設され
ている。一方、ダミーモールド21には上型21aが設
けられ、この上型21aには図5の部分拡大断面図に示
すように、アウトソール11の空気室15を形成するた
めの所定の形状の突起25と、殻部16を形成するため
の溝26が設けられている。ここで、突起25の形状は
空気室15の形状に対応する所定形状の例えば球状、半
球状、楕円球状又は角体状とされている。
【0015】アウトソール11を成形する際には、先ず
ダミーモールド21を軸Aの周りに回転して、アウトソ
ール11を成形するための上型21aをベースモールド
22の上に所定間隔で設定し、これらの間にアウトソー
ル11用の例えば発泡ポリウレタン等の原料を射出又は
注入する。これにより、原料が上型21a及びベースモ
ールド22の形状に応じて流入し、アウトソール11が
成形される。
【0016】次に、図6に示すようにベースモールド2
2を方向B、ダミーモールド21を方向Cに相対的に移
動し、ダミーモールド21とアウトソール11を離間さ
せる。これにより、図7の部分拡大断面図に示すよう
に、殻部16に囲まれ天井部に殻部孔17を有する多数
の空気室15が、アウトソール11の上面11bに露出
される。
【0017】そして、図8に示すようにダミーモールド
21を軸Aの回りに回転させ、甲被13をセットしたラ
スト21bをアウトソール11の上面11b上に所定間
隔に配置する。この後に、ミッドソール12用の例えば
発泡ポリウレタン等の原料を射出又は注入する。これに
より、空気室15の殻部孔17がミッドソール12によ
り封止され、内部に空気を有する空気室15が形成され
る。このとき、空気室15内に空気が存在すると共に殻
部孔17は小径であるため、原料が空気室15内に流入
することはない。
【0018】なお、上述したアウトソール11は発泡ポ
リウレタン等の原料から射出又は注入により成形した
が、ゴム又は合成樹脂材料により予め成形しておき、こ
のアウトソール11をベースモールド22の上に載置し
た後に、上述した方法でミッドソール用の原料をアウト
ソール11上に射出又は注入するようにしてもよい。
【0019】また、本実施例では、靴底の成形と甲被へ
の接着を同時に行うダイレクト製法により説明したが、
同様にしてユニットソールのように靴底だけを予め製作
することもできる。また、空気室15の配列は靴の用途
に応じて選択すればよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る靴底
は、アウトソールとミッドソールの間に多数の空気室を
気密に設けたため、接地面から衝撃が加えられても空気
によりその衝撃を緩和することができる。また、多数の
空気室を設けたことにより、軽量化が実現できると共
に、空気室が断熱部材としての効果を奏することができ
る。
【0021】また、本発明に係る靴底の製造方法におい
ては、緩衝部材を別部材として製造したり、それを埋設
する工程をなくすことができ、空気室を成型するために
は従来の上型のみを改造するだけであるので、コストを
下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の側面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】アウトソールの平面図である。
【図4】製造工程の部分断面図である。
【図5】ダミーモールド上型の部分拡大断面図である。
【図6】製造工程の部分断面図である。
【図7】アウトソールの部分断面図である。
【図8】製造工程の部分断面図である。
【符号の説明】
11 アウトソール 12 ミッドソール 13 甲被 15 空気室 16 殻部 17 殻部孔 21 ダミーモールド 21a 上型 21b ラスト 22 ベースモールド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地面を有するアウトソールにミッドソ
    ールを積層し、前記アウトソールとミッドソール間に、
    多数個の空気室を気密に設けたことを特徴とする靴底。
  2. 【請求項2】 前記空気室は前記アウトソールとミッド
    ソールの何れか一方側に設けた請求項1に記載の靴底。
  3. 【請求項3】 接地面を有するアウトソールにミッドソ
    ールを積層した靴底を製造する場合において、前記アウ
    トソールの接地面を形成するボトムモールドと開口を有
    する多数個の空気室を形成するダミーモールドとの間に
    原料を射出又は注入して前記アウトソールを形成する工
    程と、前記ダミーモールドを前記アウトソールから離間
    させた後に前記ミッドソールを形成する甲被をセットし
    たラストを配置する工程と、前記甲被と前記アウトソー
    ルの上面との間に原料を射出又は注入して前記空気室の
    開口を封止して前記ミッドソールを形成する工程とから
    成ることを特徴とする靴底の製造方法。
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