JP3362684B2 - ダイバーシティ合成回路およびダイバーシティ合成方法 - Google Patents

ダイバーシティ合成回路およびダイバーシティ合成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイバーシティ
(diversity)合成回路およびダイバーシティ合成方法に
関し、特に、複数のダイバーシティルートの受信信号の
合成において、何らかの原因によりあるルートの信号が
断となった場合に、そのルートを検出して合成後の信号
出力レベルを制御するダイバーシティ合成回路およびダ
イバーシティ合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厳しいマルチパスフェージングを
伴う伝搬路においては、通信品質を維持するために、ダ
イバーシティ及び等化器を用いた送受信装置が用いられ
ていた。そのため、フェージングにより受信信号に符号
間干渉が生じた場合でも、通信が可能な品質を保持する
ことができた。
【0003】図2は、従来例のダイバーシティ受信機の
構成の一部を示したブロック図である。同図において、
複数のダイバーシティアンテナにより受信された信号
は、各々無線周波数帯からIF帯に変換され、同期検波
後、アナログ/デジタル変換等を経てトランスバーサル
等化器201a〜201dに供給される。上記のトラン
スバーサル等化器は、前方等化器と呼ばれるものであ
り、各タップのウエイト値を変化させることで、伝搬路
にて生じた進み波による符号間干渉を受信信号より除去
する役割を担っている。
【0004】図3は、上記のトランスバーサル等化器の
一構成例を示したブロック図である。受信信号aは、遅
延量T/2の遅延素子301a、複素相関器302a及
び複素乗算器303aへ供給される。ここで、符号Tは
シンボル周期である。また、受信信号aが遅延素子30
1aへ供給された時を基準時間として、遅延量T/2後
に上記の遅延素子301aから出力された受信信号は、
遅延素子301b、複素相関器302b及び複素乗算器
303bへ供給される。さらに、時間T(=T/2+T
/2)後には、遅延素子301bより出力されて、複素
相関器302c及び複素乗算器303cへ供給される。
従って、同一時刻には遅延量T/2間隔の3つの異なる
受信信号a1 、a0 、a-1が、各複素相関器302及び
複素乗算器303へ供給される。
【0005】複素相関器302a〜302cは、各々の
受信信号と誤差信号εの相関を取り、その結果を出力す
る。この複素相関器302の出力信号がタップ係数と呼
ばれるものである。このタップ係数は、上記の誤差信号
εの2乗平均値を最小とするように制御される。
【0006】複素乗算器303a〜303cは上記の相
関信号を受けて、受信信号a1 、a0 、a-1の重み付け
を行う。上記の重み付けは、相関性の高いもの(ルー
ト)ほど大きい。従って、相関性の高いルートの信号は
高い信号レベルで合成器304にて合成され、一方相関
性の低いルートの信号は複素乗算器303にて信号レベ
ルがカットされる形となり、上記の合成器304におけ
る合成比率は小さくなる。
【0007】前述のように、複素乗算器303にて重み
付けをされた遅延量T/2間隔の受信信号a1 、a0 、
a-1は、合成器304で合成され、合成出力信号sとし
て出力される。この合成出力信号sは、伝搬路にて発生
した進み波による符号間干渉が除去された信号である。
図3に示したトランスバーサル等化器全体は、前方等化
器と呼ばれている。
【0008】従来例を示す図2において、各ダイバーシ
ティルートの等化後の合成出力信号sは、合成器202
へ供給される。この合成器202にて合成される信号
は、上記の信号sのみではなく、後方等化器204の出
力信号も共に合成される。合成器202による合成後の
出力信号は、判定器203に供給され、デジタルデータ
の再生が行われる。上記の再生は、復調信号を時間Tで
サンプリングし、閾値判定を行うことにより可能とな
る。また、この判定器203の入出力信号の差分を取っ
たものが誤差信号εであり、前述したように、前方等化
器における受信信号との相関対象となっている。
【0009】上記の判定器203の出力信号は、判定デ
ータ信号αと呼ばれるものであり、フェージングによる
干渉を除去したデジタルデータである。尚、上記の判定
データ信号αは、フィードバックする形で後方等化器2
04に供給される。
【0010】この後方等化器204は、上記の前方等化
器と同様にトランスバーサル等化器であり、前方等化器
が進み波による符号間干渉を除去するのに対し、後方等
化器204は、遅れ波による符号間干渉を除去する。上
記の前方等化器と後方等化器204は、通常、組にして
用いられ、判定帰還形等化器と呼ばれている。後方等化
器204の入力信号には、判定後の判定データ信号αが
用いられており、誤差信号εと相関を取ってこの相関結
果をタップウエイトとして重み付けし合成することで、
後方等化済みの信号を得ることができる。この信号は、
合成器202にフィードバックされ、合成される。尚、
合成器202の出力から、判定器203、後方等化器2
04を経てフィードバックする際は、周期T以内である
必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のダイバーシティ合成回路では、何らかの原因によ
り幾つかのダイバーシティルートにおいて信号レベルの
低下があった場合、次のような問題を生じさせる。
【0012】それは、ダイバーシティルートの次数が減
少したために合成後の信号レベルが低下することであ
る。この現象をより簡単に把握するため、干渉がなく各
ルートの受信信号レベルが同じであると仮定すると、図
2において受信信号a1のルートが信号断となった場
合、合成器202の出力信号レベルは3/4となる。こ
のことにより誤差信号εは大きくなるため、この信号ε
を最小にしようと、つまり合成器202の出力信号レベ
ルを元に戻そうと制御される。上記の制御は、正常な信
号レベルであるルートのトランスバーサル等化器201
b〜201dのタップウエイトを大きくすることにより
行われる。
【0013】しかし、上記のタップウエイトの変化量が
大きい場合には、タップウエイトの振幅値が飽和して、
本来の出力レベルを得ることができなくなる。また、予
め超えることがないような範囲で使用したとしても、逆
に通常時のレンジ利用効率が落ち、タップウエイトの量
子化雑音の影響が増加してS/Nが悪くなる上、分解能
の低下によりウエイトの細かな制御ができなくなる、等
の問題が発生する。
【0014】本発明は、上記の点を考慮したものであ
り、各ルートの信号レベルを常時検出・監視し、合成後
の信号レベルを保持するダイバーシティ合成回路および
ダイバーシティ合成方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明のダイバーシティ合成回路は、
周波数変換後のアナログ/デジタル変換を経た受信信号
を入力し前方等化した信号を出力する前方等化手段と、
この前方等化手段により前方等化された全ルートの出力
信号の内の2ルートの信号を入力し合成する前段合成手
段と、この合成手段の出力信号のレベルを制御する前段
増幅手段と、受信信号を分岐して信号断か否かを検出す
る前段レベル低下検出手段と、このレベル低下検出手段
の2ルートの出力信号を入力し前記増幅手段に制御信号
を出力する前段論理演算手段と、2ルートの前記前段増
幅手段の出力信号と後方等化された信号とを入力し合成
する後段合成手段と、この後段合成手段の出力信号のレ
ベルを制御する後段増幅手段と、前段増幅手段の出力信
号を分岐して信号断か否かを検出する後段レベル低下検
出手段と、この後段レベル低下検出手段の2ルートの出
力信号を入力し前記後段増幅手段に信号レベルの制御信
号を出力する後段論理演算手段と、前記後段増幅手段の
出力信号を入力しデジタルデータを再生する判定手段
と、判定手段の出力信号を入力し後方等化した信号を出
力する後方等化手段と、を有して構成されたことを特徴
としている。
【0016】また、上記の前方等化手段および後方等化
手段は、トランスバーサル等化器より成り、レベル低下
検出手段は、各ダイバーシティルート毎に設けられ、
置障害により所定ルートの所定時間以上にわたる信号レ
ベルの低下を検出するとよい。
【0017】さらに、上記の論理演算手段は、各ルート
に設けられたレベル低下検出手段の全出力信号の内、合
成手段の入力信号と同じ2ルートの出力信号を入力とし
て、何れかの片ルートにのみレベル低下が検出された場
合にのみ制御信号を出力し、増幅手段は、論理演算手段
の出力する制御信号を受けて信号レベルを2倍にし、こ
の制御信号が入力されない場合には信号レベルをそのま
まとするとよい。
【0018】請求項6に記載の発明のダイバーシティ合
成方法は、周波数変換後のアナログ/デジタル変換を
た受信信号を入力し前方等化した信号を出力する前方等
化工程と、この前方等化工程により前方等化された全ル
ートの出力信号の内の2ルートの信号を合成する前段合
成工程と、前段合成工程の出力信号のレベルを制御する
前段増幅工程と、前段増幅工程の出力信号と後方等化さ
れた信号とを入力し合成する後段合成工程と、後段合成
工程の出力信号のレベルを制御する後段増幅工程と、後
段増幅工程の出力信号を入力しデジタルデータを再生す
る判定工程と、この判定工程の出力信号を入力し後方等
化した信号を出力する後方等化工程と、受信信号および
前段増幅工程の出力信号を分岐して信号断か否かを検出
するレベル低下検出工程と、このレベル低下検出工程の
2ルートの出力信号を入力し後段増幅工程に信号レベル
の制御信号を出力する論理演算工程と、を有して構成さ
れたことを特徴としている。
【0019】また、上記の前方等化工程および後方等化
工程は、トランスバーサル等化器より成り、レベル低下
検出工程は、各ダイバーシティルート毎に設けられ、
置障害により所定ルートの所定時間以上にわたる信号レ
ベルの低下を検出するとよい。
【0020】さらに、上記の論理演算工程は、各ルート
に設けられたレベル低下検出工程の全出力信号の内、合
成工程の入力信号と同じ2ルートの出力信号を入力とし
て、何れかの片ルートにのみレベル低下が検出された場
合にのみ制御信号を出力し、増幅工程は、論理演算工程
の出力する制御信号を受けて信号レベルを2倍にし、こ
の制御信号が入力されない場合には信号レベルをそのま
まとするとよい。
【0021】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して、本発明
によるダイバーシティ合成回路およびダイバーシティ合
成方法の実施の形態を詳細に説明する。図1を参照する
と、本発明のダイバーシティ合成回路およびダイバーシ
ティ合成方法の一実施形態が示されている。
【0022】図1は、本発明の一実施例のブロック図を
示す。本実施形態のダイバーシティ合成回路は、各ルー
トのトランスバーサル等化器の入力信号の有無を検出す
るレベル低下検出回路102と、上記のレベル低下検出
回路102の検出信号に基づいて演算を行う論理演算回
路105、および論理演算回路105の出力結果を受け
て信号レベルの制御を行う増幅器104、また、増幅器
104の出力信号の有無を検出するレベル低下検出回路
108と、上記のレベル低下検出回路108の検出信号
に基づいて演算を行う論理演算回路109、および論理
演算回路109の出力結果を受けて信号レベルの制御を
行う増幅器107を有する構成としたものである。
【0023】なお、本実施形態のダイバーシティ合成回
路では、ルート数が4つである4重ダイバーシティの場
合の例であり、従来例にて引用した図2の判定器203
より前の回路部に置き換わるものである。
【0024】図1において、入力受信信号a1〜a4
は、例えば、受信周波数変換装置にて周波数変換後にア
ナログ/デジタル変換された、キャリヤ位相同期が確立
した信号である。上記の受信信号a1〜a4は、各ルー
ト毎に設けられているトランスバーサル等化器101及
びレベル低下検出回路102へ供給される。上記のトラ
ンスバーサル等化器においては、従来例で述べたことと
同様の処理が行われる。すなわち、誤差信号との相関値
をタップウエイトとして遅延量T/2間隔の各ルートの
受信信号に重み付けを行った後、合成し出力する。
【0025】上記のレベル低下検出回路102は、受信
信号aを入力とし、閾値を基準にこの受信信号のレベル
を見て信号断の状態か否かを判別する。仮に信号断の状
態であれば、この状態を示す信号を論理演算回路105
に送出する。論理演算回路では、上記のレベル低下検出
回路102a、102bの出力信号を受け、2ルートの
いずれもレベル低下が無いか/有るか、あるいはどちら
か一方のルートにレベル低下が生じているか、の状態を
示す信号を増幅器104へ送出する。
【0026】ここで、仮に上記のレベル低下検出回路に
おいて、信号断の状態の判別を短い時間間隔にて行うも
のとする。本実施形態のようなダイバーシティ送受信装
置は、厳しいマルチパスフェージングを伴う伝搬路にお
いて使用されており、このフェージングにより瞬間的に
あるダイバーシティルートの信号レベルが低下してしま
うことがある。このため、信号断の状態と誤認してしま
う可能性がある。
【0027】このことは、本発明の主旨と異なるだけで
なく、フェージングは頻繁に発生しているので、回路の
不必要な動作がそれだけ多くなる。従って、このレベル
低下検出に時定数を持たせることで、短時間のフェージ
ングによるレベル低下は検出せずに、機器の故障等によ
る長期的なレベル低下に対してのみ検出結果を示す。
【0028】図1において、トランスバーサル等化器1
01a、101bより出力された受信信号は、合成器1
03へと供給される。上記の合成器では、2つのダイバ
ーシティルートにおける等化後の信号を合成し、その出
力信号は増幅器104へ供給される。また、増幅器10
4では、上記の論理演算回路105の2種の出力信号を
受けて、両ルート共レベル低下がないもしくはある場合
は、合成出力信号のレベルを変えずにそのまま通し、一
方どちらか1つのルートのみにレベル低下が生じた場合
には、レベルを2倍にして合成信号を出力する。ここ
で、2倍とする理由は以下の通りである。
【0029】例えば、両ルート共正常でありレベルを仮
に「1」とおいた場合、合成出力信号は「2」となる。
しかし、一方のルートにレベル低下が生じて「0」とな
った場合、合成出力信号のレベルは「1」とならず、ト
ランスバーサル等化器は正常なルートの信号レベルを上
げることで上記の合成出力信号のレベルを「2」に保と
うとする。これは前述したように、誤差信号εの2乗平
均値を最小にするように動作するためである。そして、
レベルの制御を担うのがタップ係数であるが、タップ係
数自身にも上限がある。
【0030】アナログにて機器を構成している場合、直
線性が失われてきてある時点で飽和してしまう。しかし
ながら、当初より2倍になる、つまりは片方のルートに
レベル低下が生じることを考慮して動作範囲を決定した
場合には、通常時に使用する電圧値が小さくなりS/N
比の点にて問題が生じてくる。一方、デジタルで構成し
た場合においても、2倍になる時にダイナミックレンジ
をフルに活用するのであれば、通常時に用いられるビッ
ト数が少なくなるため分解能が低下し、量子化雑音が無
視できなくなる。従って、どちらか一方のルートにレベ
ル低下が生じた場合にのみ、合成器後の増幅器にて信号
レベルを「2」に上げるように制御させれば前述のよう
な問題も発生せず、常に最適な動作点でタップ係数を使
用することが可能となる。
【0031】上記の増幅器104の出力信号は、合成器
106及びレベル低下検出回路108に供給される。図
1の例にて採り上げた4重ダイバーシティの場合では、
前述したような構成がもう一対存在しており、2つの増
幅器の出力信号が合成器106へと供給され、合成され
る。合成後の出力信号は、増幅器107へと供給され
る。
【0032】一方、レベル低下検出回路108a、10
8bでは上記のレベル低下検出回路102と同様の動作
が行われ、受信信号a1とa2の合成ルート及び受信信
号a3とa4の合成ルートの各レベル低下時に検出信号
を出力し、論理演算回路109へ供給する。上記の論理
演算回路はこれを受けて、レベル低下検出回路108
a、bの一方がレベル低下検出信号を出力した場合にの
み、信号レベルを2倍にする要求を増幅器107に送出
する。増幅器107では、上記の送出信号を基に合成受
信信号のレベルを制御し、合成信号sを出力する。
【0033】前述したように、上記の合成信号s1の信
号レベルは、あるダイバーシティルートが信号断の状態
になったとしてもほぼ変わらない。従って、トランスバ
ーサル等化器101のタップ係数のダイナミックレンジ
もレンジオーバすることがない。
【0034】尚、図1の4重ダイバーシティの例では、
2ルートずつに区切って制御する構成としたが、他の実
施例としては4ルート全てを一括して制御することも可
能である。上記の場合、増幅器104、論理演算回路1
05及びレベル低下検出回路108は不要となり、レベ
ル低下検出回路102の出力信号を論理演算回路109
に入力して増幅器107のみでレベルを制御する構成と
なる。
【0035】増幅器107の出力信号s1は、従来例の
図2における判定器へと供給される。上記の判定器で
は、サンプリング間隔Tでのデジタル情報を抽出し、判
定データ信号αとしてこれを出力する。
【0036】上記の実施形態では、レベル低下検出回路
が各ルートの受信入力信号の有無を検出し、信号断であ
れば検出信号を出力、論理演算回路は検出信号を受けて
信号断の状態となっているルート数を判断する。1ルー
トが信号断の状態で、残りの1ルートが正常であれば合
成後の信号レベルを2倍にするよう増幅器に信号を送
り、2ルート共信号断の状態もしくは正常な状態であれ
ば、現状のままとする。以上により、合成後の信号レベ
ルが各ルートの信号の有無に依存しない回路を提供する
ことが可能となる。
【0037】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施
の一例である。但し、これに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施
が可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
ダイバーシティ合成回路およびダイバーシティ合成方法
は、幾つかのダイバーシティルートの信号レベルが低下
し信号断の状態となった場合には、レベル低下検出回路
がこのルートを特定し論理演算回路を通して増幅器の増
幅度を2倍にする。このため、常にトランスバーサル等
化器内のタップウエイトの変化量をダイナミックレンジ
内に抑えることができる。つまり、タップ係数の飽和、
量子化雑音の増加を防止でき、良好な回線品質を確保で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイバーシティ合成回路の実施形態を
示すブロック図である。
【図2】従来のダイバーシティ合成回路の一例を示すブ
ロック図である。
【図3】従来のトランスバーサル等化器の一例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】 101、201 トランスバーサル等化器 102、108 レベル低下検出回路 103、106、202、304 合成器 104、107 増幅器 105、109 論理演算回路 203 判定器 204 後方等化器 301 遅延素子 302 複素相関器 303 複素乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数変換後のアナログ/デジタル変
    経た受信信号を入力し前方等化した信号を出力する前
    方等化手段と、 該前方等化手段により前方等化された全ルートの出力信
    号の内の2ルートの信号を合成する前段合成手段と、 該合成手段の出力信号のレベルを制御する前段増幅手段
    と、 該増幅手段の出力信号と後方等化された信号とを入力し
    合成する後段合成手段と、 該後段合成手段の出力信号のレベルを制御する後段増幅
    手段と、 該後段増幅手段の出力信号を入力しデジタルデータを再
    生する判定手段と、 該判定手段の出力信号を入力し後方等化した信号を出力
    する後方等化手段と、 前記受信信号および前段増幅手段の出力信号を分岐して
    信号断か否かを検出するレベル低下検出手段と、 該レベル低下検出手段の2ルートの出力信号を入力し前
    記後段増幅手段に信号レベルの制御信号を出力する論理
    演算手段と、 を有して構成されたことを特徴とするダイバーシティ合
    成レベル補正回路を備えたダイバーシティ合成回路。
  2. 【請求項2】 前記前方等化手段および後方等化手段
    は、トランスバーサル等化器より成ることを特徴とする
    請求項1記載のダイバーシティ合成回路。
  3. 【請求項3】 前記レベル低下検出手段は、各ダイバー
    シティルート毎および2つのルートを合成した後の各合
    成ルート毎に設けられ、装置障害により所定ルートの所
    定時間以上にわたる信号レベルの低下を検出することを
    特徴とする請求項1または2に記載のダイバーシティ合
    成回路。
  4. 【請求項4】 前記論理演算手段は、前段は各ルートに
    設けられたレベル低下検出手段の全出力信号の内、合成
    手段の入力信号と同じ2ルートの出力信号を入力とし
    て、後段は2ルート毎に合成されたこの合成ルートに対
    して設けられたレベル低下検出手段の2合成ルートの出
    力信号を入力として、何れかの片ルートにのみレベル低
    下が検出された場合にのみ制御信号を出力することを特
    徴とする請求項1から3の何れかに記載のダイバーシテ
    ィ合成回路。
  5. 【請求項5】 前記増幅手段は、前記論理演算手段の出
    力する制御信号を受けて信号レベルを2倍、もしくはそ
    のままとすることを特徴とする請求項1から4の何れか
    に記載のダイバーシティ合成回路。
  6. 【請求項6】 周波数変換後のアナログ/デジタル変
    経た受信信号を入力し前方等化した信号を出力する前
    方等化工程と、 該前方等化工程により前方等化された全ルートの出力信
    号の内の2ルートの信号を合成する前段合成工程と、 該合成工程の出力信号のレベルを制御する前段増幅工程
    と、 該増幅工程の出力信号と後方等化された信号とを入力し
    合成する後段合成工程と、 該後段合成工程の出力信号のレベルを制御する後段増幅
    工程と、 該後段増幅工程の出力信号を入力しデジタルデータを再
    生する判定工程と、 該判定工程の出力信号を入力し後方等化した信号を出力
    する後方等化工程と、 前記受信信号および前段増幅工程の出力信号を分岐して
    信号断か否かを検出するレベル低下検出工程と、 該レベル低下検出工程の2ルートの出力信号を入力し前
    記後段増幅工程に信号レベルの制御信号を出力する論理
    演算工程と、 を有して構成されたことを特徴とするダイバーシティ合
    成レベル補正方法を備えたダイバーシティ合成方法。
  7. 【請求項7】 前記前方等化工程および後方等化工程
    は、トランスバーサル等化器より成ることを特徴とする
    請求項6記載のダイバーシティ合成方法。
  8. 【請求項8】 前記レベル低下検出工程は、各ダイバー
    シティルート毎に設けられ、装置障害により所定ルート
    の所定時間以上にわたる信号レベルの低下を検出するこ
    とを特徴とする請求項6または7に記載のダイバーシテ
    ィ合成方法。
  9. 【請求項9】 前記論理演算工程は、前段は各ルートに
    設けられたレベル低下検出工程の全出力信号の内、合成
    工程の入力信号と同じ2ルートの出力信号を入力とし
    て、後段は2ルート毎に合成されたこの合成ルートに対
    して設けられたレベル低下検出手段の2合成ルートの出
    力信号を入力として、何れかの片ルートにのみレベル低
    下が検出された場合にのみ制御信号を出力することを特
    徴とする請求項6から8の何れかに記載のダイバーシテ
    ィ合成方法。
  10. 【請求項10】 前記増幅工程は、前記論理演算工程の
    出力する制御信号を受けて信号レベルを2倍、もしくは
    そのままとすることを特徴とする請求項6から9の何れ
    かに記載のダイバーシティ合成方法。
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