JP3360463B2 - 燃料蒸散防止装置の診断装置 - Google Patents

燃料蒸散防止装置の診断装置

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JP3360463B2
JP3360463B2 JP02316395A JP2316395A JP3360463B2 JP 3360463 B2 JP3360463 B2 JP 3360463B2 JP 02316395 A JP02316395 A JP 02316395A JP 2316395 A JP2316395 A JP 2316395A JP 3360463 B2 JP3360463 B2 JP 3360463B2
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向井  弥寿夫
英之 古川
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Denso Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の燃料タン
ク内で発生した燃料ガスをキャニスタに貯留し、これを
同機関の運転状態に応じて流量調整しつつ吸気管に導入
する燃料蒸散防止装置にあって、燃料ガスの漏洩等、装
置異常の有無を診断する燃料蒸散防止装置の診断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に搭載される内燃機関において
は、燃料タンク内で発生する燃料ガスが大気中へ放出さ
れるのを防止するために、燃料蒸散防止装置の装着が義
務付けられるなどしている。
【0003】燃料蒸散防止装置とは周知のように、燃料
タンクと機関の吸気管とを連通するパージ通路に設けら
れたキャニスタに燃料ガスを随時貯留するとともに、同
じくパージ通路のキャニスタと吸気管との間に設けられ
たパージ制御弁を同機関の運転状態に応じて開閉して上
記貯留した燃料ガスを吸気管内に適宜導入することによ
り燃料の蒸散を防止する装置である。
【0004】ところで、こうした燃料蒸散防止装置では
通常、キャニスタと吸気管との間、更には燃料タンクと
キャニスタとの間をゴムホースで連結するなどしてパー
ジ通路を形成するようにしている。
【0005】このため、例えばキャニスタと吸気管との
間のゴムホースが折れ曲がって潰れたりすると、上記燃
料ガスが吸気管内に導入されずにキャニスタに貯まり続
け、キャニスタによる貯留能力、すなわちキャニスタ内
の吸着体による燃料ガス吸着能力を超えてしまうことも
ある。そして、このようにキャニスタの貯留能力を超え
る燃料ガスが発生した場合、その貯留能力を超えた燃料
ガスは同キャニスタに設けられている大気孔から大気中
に放出されてしまうこととなる。
【0006】また、上記パージ通路を形成するゴムホー
スは、アルコール成分と常時接触しているため、腐食等
によって破損する場合が考えられ、また、上記キャニス
タに設けられている大気孔がゴミなどによって塞がれた
場合には、圧力の上昇によって外れてしまうことも考え
られる。そしてそのような場合にも、上記発生した燃料
ガスは大気中に放出されることとなる。
【0007】そこで従来は、例えば特開平5−1259
97号公報に記載されたような診断装置を用いて、こう
した事態の発生の有無を診断するようにしている。因み
に同装置では、上記キャニスタに、その大気孔を開閉す
る弁手段(キャニスタ閉塞弁)を設けるとともに、燃料
タンクには、そのタンク内圧を検出するための圧力セン
サを設け、車両が停車中であり、且つアイドル運転状態
であることを条件に、以下に列記する手順にて上記診断
を実行する。 (1)パージ制御弁及びキャニスタ閉塞弁を全閉にして
燃料タンクから吸気管までの区間を大気圧下の密閉状態
とする。 (2)大気圧密閉下での圧力(タンク内圧)変化量ΔP
1を計測する。 (3)一旦、パージ制御弁を全閉状態から全開状態に切
り換えて、上記密閉区間に吸気管負圧を導入する。 (4)該負圧密閉下での圧力(タンク内圧)変化量ΔP
2を計測する。 (5)圧力変化量ΔP2が圧力変化量ΔP1より大きい
場合には、密閉区間の何れかに洩れの原因が存在する旨
診断する。
【0008】このような診断装置によれば、燃料タンク
から吸気管までの燃料蒸散防止装置全体について、かな
りの精度をもって、その燃料ガス漏洩の有無についての
診断を行うことができるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
悪路走行中や旋回中には燃料タンク内圧が変動して正確
な圧力変化量を測定できないことを理由に車両走行中の
診断を禁止するようにしているが、吸入空気量の大きな
運転状態つまり車速がある程度大きな状態ではパージに
よる空燃比の変動も比較的小さく、燃料タンク内圧の変
動さえ無視できる状況であれば、車両の走行中であって
もこのような診断が実行されることが望ましい。
【0010】しかし、同従来の診断装置によれば、診断
に際して燃料蒸散防止装置内の圧力を調圧するためにパ
ージ制御弁及びキャニスタ閉塞弁を全閉或いは開弁する
ときに燃料供給量或いは吸入空気量が急に増減すること
となり、たとえ車両の走行中に上記診断を実行すること
ができたとしても、ドライバビリティ不良やエンジンス
トールを招く懸念がある。
【0011】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、車両の如何なる状況にあっても、ドライ
バビリティ不良等を何ら招くことなく、燃料蒸散防止装
置の異常の有無に関する精度の高い診断を行うことので
きる燃料蒸散防止装置の診断装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、請求項1記載の発明では、燃料蒸散防止装置の診
断装置として、前記キャニスタ内に大気を供給すべく設
けられている大気孔を開閉する大気孔開閉手段と、前記
診断に関して前記燃料蒸散防止装置内の圧力を調圧する
ために前記パージ制御弁の開度を調整する際、その弁位
置を所定速度で徐々に変化せしめるパージ制御弁徐変制
御手段と、前記パージ制御弁が全閉となっている条件で
前記大気孔開閉手段の開閉態様を制御する大気孔開閉制
御手段とを具える構成とする。
【0013】また、請求項2記載の発明では、該請求項
1記載の発明の構成において、前記パージ制御弁徐変制
御手段を、前記診断の開始に伴って前記燃料蒸散防止装
置内を密閉した後、該燃料蒸散防止装置内の圧力を調圧
すべく前記パージ制御弁を所定開度に開成するときの該
パージ制御弁の弁位置を徐変制御するものとして構成す
る。
【0014】また、請求項3記載の発明では、この請求
項2記載の発明の構成において更に、前記燃料タンク内
若しくは該燃料タンクから前記キャニスタまでの区間の
圧力を検出する圧力センサを具え、前記パージ制御弁徐
変制御手段を、この検出される圧力に対応した所定の開
度まで前記パージ制御弁の弁位置を徐変制御するものと
して構成する。
【0015】また、請求項4記載の発明では、これら請
求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成において、前
記パージ制御弁徐変制御手段を、前記診断の開始に伴っ
て前記燃料蒸散防止装置内を密閉すべく前記パージ制御
弁を全閉とするときの該パージ制御弁の弁位置を徐変制
御するものとして構成する。
【0016】また、請求項5記載の発明では、これら請
求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成において、前
記パージ制御弁徐変制御手段を、前記診断の終了に伴っ
て前記パージ制御弁の開度を内燃機関の運転状態に応じ
た開度に戻すときの同パージ制御弁の弁位置を徐変制御
するものとして構成する。
【0017】また、請求項6記載の発明では、更にこれ
ら請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成におい
て、前記パージ制御弁徐変制御手段を、前記診断の開始
に伴って前記燃料蒸散防止装置内を密閉した後、該燃料
蒸散防止装置内の圧力を調圧すべく前記パージ制御弁を
所定開度に開成し、該開成によって前記燃料蒸散防止装
置内の圧力が所定の圧力に調圧された後、再び同燃料蒸
散防止装置内を密閉すべく前記パージ制御弁を全閉とす
るときの該パージ制御弁の弁位置を徐変制御するものと
して構成する。
【0018】また、請求項7記載の発明では、上記請求
項1乃至6の何れかに記載の発明の構成において、前記
キャニスタ内に貯留された燃料ガスの濃度を検出する燃
料ガス濃度検出手段を更に具え、前記パージ制御弁徐変
制御手段を、この検出される燃料ガス濃度に応じた所定
の速度にて前記パージ制御弁の弁位置を徐変制御するも
のとして構成する。
【0019】また、請求項8記載の発明では、上記請求
項7記載の発明の構成において、前記内燃機関が、その
供給される混合気の空燃比を排気ガスの酸素濃度に基づ
きフィードバック制御する空燃比フィードバック制御手
段を具えるとするとき、前記燃料ガス濃度検出手段を、
この空燃比フィードバック制御に際して逐次求められる
フィードバック補正係数の平均値に基づき前記キャニス
タ内に貯留された燃料ガスの濃度を推定するものとして
構成する。
【0020】また、請求項9記載の発明では、これら請
求項1乃至8の何れかに記載の発明の構成において、大
気圧を検出する大気圧センサと、診断中に検出される大
気圧の変化が所定の量以上となるとき、当該診断処理を
停止、若しくは診断結果を無効とする保護手段とを更に
具える構成とする。
【0021】
【作用】従来の診断装置のように、診断に際して燃料蒸
散防止装置内の圧力を調圧するために、パージ制御弁及
びキャニスタ閉塞弁を単に全閉或いは開弁に制御したの
では、それら弁の開閉に伴って燃料供給量或いは吸入空
気量が急に増減し、たとえ車両の走行中に診断を実行す
ることができたとしても、ドライバビリティ不良やエン
ジンストールを招く懸念があることは前述した通りであ
る。
【0022】そこで、請求項1記載の発明では、例えば
キャニスタ閉塞弁として構成される上記大気孔開閉手段
に併せ、 ・前記診断に関して前記燃料蒸散防止装置内の圧力を調
圧するために前記パージ制御弁の開度を調整する際、そ
の弁位置を所定速度で徐々に変化せしめるパージ制御弁
徐変制御手段。及び ・前記パージ制御弁が全閉となっている条件で前記大気
孔開閉手段の開閉態様を制御する大気孔開閉制御手段。 といった制御手段を具えるようにしている。
【0023】特にパージ制御弁徐変制御手段によれば、
燃料蒸散防止装置内の調圧に際してパージ制御弁が開閉
されるとき、その弁位置は上述のように、所定の速度で
徐々に変化するようになるため、その開閉に伴って内燃
機関への燃料供給量或いは吸入空気量が急に増減するよ
うな事態は少なくとも回避されるようになる。
【0024】また、上記大気孔開閉手段は、大気孔開閉
制御手段によって、上記パージ制御弁が全閉となってい
る条件でのみ開閉駆動されるため、吸気管に供給される
混合気の混合比(空燃比)が、該大気孔開閉手段の開閉
駆動に起因して変化する懸念もない。
【0025】したがって、たとえ車両の走行中に診断が
実行される場合であれ、何らのドライバビリティ不良も
招くことなく、燃料ガスの漏洩等、燃料蒸散防止装置の
異常の有無に関する精度の高い診断が行われるようにな
る。
【0026】また、請求項2記載の発明によるように、
パージ制御弁徐変制御手段を、 ・前記診断の開始に伴って前記燃料蒸散防止装置内を密
閉した後、該燃料蒸散防止装置内の圧力を調圧すべく前
記パージ制御弁を所定開度に開成するときの該パージ制
御弁の弁位置を徐変制御するもの。 として構成すれば、当の診断に際して内燃機関への燃料
供給量或いは吸入空気量が最も急変しやすい期間におけ
る上記パージ制御弁の開成駆動が徐変制御されることと
なり、上述したドライバビリティ不良を回避する上で特
に好ましい成果を得ることができるようになる。
【0027】しかもこの場合、請求項3記載の発明によ
るように、前記燃料タンク内若しくは該燃料タンクから
前記キャニスタまでの区間の圧力を検出する圧力センサ
を具えるとき、該パージ制御弁徐変制御手段を、 ・この検出される圧力に対応した所定の開度まで前記パ
ージ制御弁の弁位置を徐変制御するもの。 として構成すれば、診断の開始に伴って燃料蒸散防止装
置内の圧力を調圧するに、該燃料蒸散防止装置のその都
度の状態に応じた最も好ましい開度に上記パージ制御弁
の開度を設定することができるようになる。因みにこの
開度は、上記検出される圧力に比例するかたちで設定さ
れる。
【0028】また、上記パージ制御弁徐変制御手段とし
ては他にも、請求項4記載の発明によるように、 ・前記診断の開始に伴って前記燃料蒸散防止装置内を密
閉すべく前記パージ制御弁を全閉とするときの該パージ
制御弁の弁位置を徐変制御するもの。 或いは、請求項5記載の発明によるように、 ・前記診断の終了に伴って前記パージ制御弁の開度を内
燃機関の運転状態に応じた開度に戻すときの同パージ制
御弁の弁位置を徐変制御するもの。 また更には、請求項6記載の発明によるように、 ・前記診断の開始に伴って前記燃料蒸散防止装置内を密
閉した後、該燃料蒸散防止装置内の圧力を調圧すべく前
記パージ制御弁を所定開度に開成し、該開成によって前
記燃料蒸散防止装置内の圧力が所定の圧力に調圧された
後、再び同燃料蒸散防止装置内を密閉すべく前記パージ
制御弁を全閉とするときの該パージ制御弁の弁位置を徐
変制御するもの。 として構成することもできる。これらの構成によって
も、診断に係わる機関への燃料供給量或いは吸入空気量
の急激な変動を好適に抑制することができ、ドライバビ
リティ不良を回避する上での好ましい成果を得ることが
できる。
【0029】なお、パージ制御弁徐変制御手段としての
これら各構成は互いに組み合わせることもでき、特に同
パージ制御弁徐変制御手段として、上記全ての時期にお
いてパージ制御弁の開閉駆動を徐変制御する構成によれ
ば、診断にかかる全ての期間に亘って上記燃料供給量或
いは吸入空気量の急激な変動が抑制されるようになり、
ドライバビリティ不良を回避する上でより好ましい成果
を得ることができるようにもなる。
【0030】一方、請求項7記載の発明によるように、
当該診断装置が前記キャニスタ内に貯留された燃料ガス
の濃度を検出する燃料ガス濃度検出手段を具えるとき、
上記パージ制御弁徐変制御手段を、 ・この検出される燃料ガス濃度に応じた所定の速度にて
前記パージ制御弁の弁位置を徐変制御するもの。 として構成すれば、上記燃料供給量或いは吸入空気量の
急激な変動を抑制する上で、無駄のない、更に望ましい
態様でのパージ制御弁徐変制御が実現されるようにな
る。因みにこの場合、上記パージ制御弁の弁位置は、上
記貯留された燃料ガスの濃度(エバポ濃度)が高いほど
緩やかに、逆に同燃料ガスの濃度が低いほど速やかに徐
変制御される。このような制御が併せ実行されることに
より、最良のかたちで上記ドライバビリティ不良が回避
されるようになる。
【0031】なお、請求項8記載の発明によるように、
内燃機関がその供給される混合気の空燃比を排気ガスの
酸素濃度に基づきフィードバック制御する空燃比フィー
ドバック制御手段を具えるときには、上記燃料ガス濃度
検出手段を、 ・この空燃比フィードバック制御に際して逐次求められ
るフィードバック補正係数の平均値に基づき前記キャニ
スタ内に貯留された燃料ガスの濃度を推定するもの。 として構成することができる。燃料ガス濃度検出手段と
してのこのような構成によれば、上記貯留された燃料ガ
スの濃度(エバポ濃度)を測定するための何ら特別なセ
ンサを用いることなく、同濃度の測定が可能となる。
【0032】ところで、燃料蒸散防止装置からの燃料ガ
スの漏洩の有無を診断しようとすると、自ずとその周囲
の圧力である大気圧の影響が大きく、例えば登坂と降坂
とが繰り返される坂道を走行するなど、診断中に大気圧
が頻繁に変化するような場合には、その正確な診断が極
めて難しくなる。
【0033】そこで、請求項9記載の発明によるよう
に、以上の各構成において、 ・大気圧を検出する大気圧センサ。及び ・診断中に検出される大気圧の変化が所定の量以上とな
るとき、当該診断処理を停止、若しくは診断結果を無効
とする保護手段。 を更に具えるようにすれば、上記大気圧の変化に起因す
る誤診断といったものは回避され、同診断装置としての
信頼性も向上されるようになる。
【0034】
【実施例】図1に、この発明にかかる燃料蒸散防止装置
の診断装置についてその一実施例を示す。
【0035】この実施例の診断装置は、車載されたガソ
リンエンジン(内燃機関)に装着されている燃料蒸散防
止装置の異常の有無、すなわちそのパージ通路等からの
燃料ガスの漏洩の有無を診断する装置として構成されて
いる。
【0036】はじめに、同図1を参照して、この実施例
の装置が診断対象とするエンジン並びにその燃料蒸散防
止装置の構成について説明する。同図1に示されるよう
に、エンジン1には、吸気管2と排気管3が接続されて
いる。吸気管2の上流には、空気を濾過するエアクリー
ナ4が配設されており、このエアクリーナ4を介して空
気が吸気管2に吸入される。また、吸気管2内には、ア
クセルペダル5に連動して開閉動作するスロットルバル
ブ6が設けられており、上記吸入された空気は、このス
ロットルバルブ6並びに吸気バルブ7を介して燃焼室8
に供給される。そして、この燃焼室8で燃焼された排気
ガスが排気バルブ9を介して排気管3に排出されるよう
になる。
【0037】なお、排気管3には、上記排気ガスの酸素
濃度を検出するO2 センサ10が配設されている。この
O2 センサ10の出力は、後述する空燃比のフィードバ
ック制御において、その都度の空燃比の「リッチ/リー
ン」状態をモニタするために参照される。
【0038】また、エンジン1のウォータージャケット
には水温センサ11が配設されている。この水温センサ
11は、同エンジン1の冷却水温、すなわち機関温度を
検出するためのセンサである。
【0039】一方、液体燃料(ガソリン)が収納された
燃料タンク12には燃料ポンプ13が接続されている。
燃料タンク12内に収納されている燃料は、この燃料ポ
ンプ13により加圧された状態で、吸気管2に設けられ
ている燃料噴射弁14に搬送され、同燃料噴射弁14の
開弁動作に伴って吸気管2内に噴射供給される。すなわ
ち、この噴射供給された燃料が、吸気管2内で上記吸入
空気と混合され、実際にはその混合気が、上記吸気バル
ブ7を介して燃焼室8に供給され、燃焼されることとな
る。
【0040】また、燃料タンク12は、連通管15を通
じてキャニスタ16にも接続されている。なお、これら
燃料タンク12や連通管15も含め、以下に説明する各
部は、当該機関の燃料蒸散防止装置を構成する。
【0041】すなわち同燃料蒸散防止装置において、上
記キャニスタ16の本体であるキャニスタ本体17内に
は、燃料タンク12内で発生した燃料ガスを吸着するた
めの例えば活性炭からなる吸着体18が収納されてい
る。同装置としてのこのような構成により、燃料タンク
12内で発生した燃料ガスは、連通管15を介してキャ
ニスタ本体17に取り込まれ、同キャニスタ本体17内
でこの吸着体18に吸着されるようになる。
【0042】また、キャニスタ本体17には、大気に解
放された大気孔19が形成されており、同キャニスタ本
体17では、この大気孔19を介して、外部の空気を内
部に吸入できるようになっている。なお、この大気孔1
9にはキャニスタ閉塞弁20が配設されており、必要に
応じてこれを閉塞することができるようになっている。
該キャニスタ閉塞弁20の弁構造を参考までに図2に示
す。
【0043】すなわち、この図2に示されるキャニスタ
閉塞弁20において、コイル20aに所定の電圧(例え
ば6ボルト以上)が印加されていない場合、弁体20b
は、スプリング20cによって付勢(吸引)されて、上
記大気孔19と連通する導管20dを解放状態とする。
他方、コイル20aに所定の電圧が印加された場合、弁
体20bは、その励磁力により、上記スプリング20c
による付勢力に抗して同図中右方に移動し、上記導管2
0d、したがって上記大気孔19を閉塞状態とする。な
お、コイル20aへの上記所定電圧の印加の有無は、後
述する電子制御装置40を通じて制御される。
【0044】また、図1に示される同燃料蒸散防止装置
において、上記キャニスタ本体17の他方面にはホース
接続部21が形成されている。このホース接続部21に
は、供給管22が装着され、また同供給管22の他方端
は、パージ制御弁23が接続される。そしてこのパージ
制御弁23の他方端が、更に供給管24を介して上記吸
気管2に接続される構造となる。同燃料蒸散防止装置の
こうした構造によれば、上記パージ制御弁23が開弁さ
れることによって吸気管2とキャニスタ16とが連通状
態となり、逆に同制御弁23が閉弁されることによって
これら吸気管2とキャニスタ16とが閉塞状態となる。
キャニスタ16にあって上記吸着体18に吸着されてい
る燃料ガスは、パージ制御弁23の開弁に基づく上記連
通状態にて、吸気管2内に発生する負圧に基づき同吸気
管2内に導入されるようになる。図3に、上記パージ制
御弁23の弁構造を参考までに示す。
【0045】この図3に示されるパージ制御弁23にお
いて、ポート23aは供給管22が接続されるキャニス
タ側ポートであり、ポート23bは供給管24が接続さ
れる吸気管側ポートである。また、通路23cは、これ
ら各ポート23a及び23bを結ぶ通路であり、弁体2
3dの位置に応じてその開度、すなわちパージ流量が決
定されるようになっている。弁体23dは、通常はスプ
リング23eによる付勢によって同図に示される如く通
路23cを塞ぐ位置にあり、コイル23fへの通電があ
ると、その通電量に応じて、上記スプリング23eによ
る付勢に抗するかたちで、図中左方へ移動する。なお、
該コイル23fへの通電は、デューティ制御されるパル
ス信号によって行われ、弁体23dの位置に基づいて決
定される上記パージ流量も、同パルス信号のデューティ
比に基づき、例えば図4に示される態様で連続的に変化
する。こうしたパージ流量のデューティ制御も、後述す
る電子制御装置40を通じて実行される。
【0046】なお、図1に示される同燃料蒸散防止装置
において、このパージ制御弁23に接続される上記供給
管22及び24は、ゴムホースやナイロンホース等の可
撓性を有するもので形成されている。また、上記燃料タ
ンク12とキャニスタ16とを結ぶ連通管15も、部分
的にはゴムホースなどによって形成されている。
【0047】また一方、上記燃料タンク12には、同タ
ンク12内の圧力が例えば−40〜150mmHgを超
える圧力となった場合にこれを逃がすリリーフ弁12a
が設けられている。このため、燃料タンク12からキャ
ニスタ16までの区間に圧力変動が生じる場合であれ、
その変動は、常にこのリリーフ圧範囲以下に抑えられる
ようになる。
【0048】また、燃料タンク12には更に、同タンク
12内の圧力を検出する圧力センサ25が配設されてい
る。この圧力センサ25の出力は、上記燃料蒸散防止装
置を対象に実行される後述の診断処理において、上記タ
ンク内圧を示す信号(測定値)として用いられる他、同
燃料蒸散防止装置内の圧力を調圧する際のモニタ信号と
しても利用される。なお、この圧力センサ25として
は、上記リリーフ圧範囲に耐え得る構造のもので足り
る。また、同実施例の装置では、この圧力センサ25と
して、上記タンク内圧と大気圧との差圧(相対圧)を検
出する差圧センサを用いるものとする。
【0049】その他、同システムにあっては、図1に併
せ示されるように、上記スロットルバルブ6の開度を検
出するスロットル開度センサ26、エンジン1のアイド
ル状態の有無を示すアイドルスイッチ27、当該車両の
速度を検出する車速センサ28、エンジン1の回転数を
検出する回転数センサ29、上記吸気管2内の圧力を検
出する吸気管圧力センサ30、そして大気圧を検出する
大気圧センサ31がそれぞれ設けられている。上述した
O2 センサ10や水温センサ11、圧力センサ25をは
じめ、これら各センサの出力は何れも、電子制御装置4
0に取り込まれるようになる。
【0050】電子制御装置40は、周知のCPU41を
はじめ、制御や診断用のプログラム並びにデータが予め
格納されたROM42、制御データや診断データが一時
格納されるRAM43、そして上記各種センサやアクチ
ュエータに接続される入出力回路44が、コモンバス4
5を介して相互に接続されて構成されている。
【0051】同電子制御装置40では、上記各種センサ
による検出信号に基づいて、燃料噴射弁14を駆動し、
またパージ制御弁23やキャニスタ閉塞弁20を駆動し
て、燃料噴射制御をはじめ、キャニスタパージ制御、燃
料蒸散防止装置の診断処理等を統括的に実行する。
【0052】図5は、同電子制御装置40の、主にこれ
ら燃料噴射制御、キャニスタパージ制御、燃料蒸散防止
装置の診断処理にかかる構成を機能的に示したものであ
り、次に、同図5を併せ参照して、同実施例の装置の構
成、並びに各部の機能を具体的に説明する。
【0053】同図5に示す電子制御装置40において、
基本噴射量演算部401は、上記取り込まれるセンサ信
号のうち、回転数センサ29の出力(回転数)NE及び
吸気管圧力センサ30の出力(吸気圧)PMに基づいて
エンジン1への基本燃料噴射量Tpを演算する部分であ
る。この演算には例えば、これら回転数NE及び吸気圧
PMの各値に応じて決まる各運転域に対応して適合され
た同基本燃料噴射量Tpの値が予めメモリ登録されたマ
ップを使用することができる。この演算された基本燃料
噴射量Tpの値は、燃料噴射量演算部402に対し出力
される。
【0054】燃料噴射量演算部402は、上記基本噴射
量演算部401を通じて算出された基本燃料噴射量Tp
と後述するFAFメモリ405に格納されている空燃比
補正係数FAFとに基づき、次式の演算を実行して、最
終的な燃料噴射量TAUを求める部分である。 TAU=FAF・Tp・FALL …(1) なおここで、FALLは、上記空燃比補正係数FAFに
よらない他の補正係数である。
【0055】また、この求められた燃料噴射量TAU
は、燃料噴射弁14の操作量(操作時間)を示す情報と
して駆動回路(燃料噴射弁駆動回路)403に与えられ
る。同駆動回路403では、こうして燃料噴射量TAU
が与えられることにより、上記エンジン1の吸入行程に
同期して、その燃料噴射量TAUにより示される時間、
上記燃料噴射弁14を駆動する。
【0056】また、同電子制御装置40において、空燃
比補正係数演算部404は、空燃比フィードバック条件
が満たされていることを条件に、上記水温センサ11の
出力THWに基づいて目標空燃比を設定するとともに、
この設定された目標空燃比と上記O2 センサ10の出力
R(リッチ)/L(リーン)に基づいて空燃比補正係数
FAFを演算する部分である。
【0057】なおここで、上記空燃比フィードバック条
件とは、 (イ)上記水温センサ11の出力THWが水温40℃以
上を示していること。 (ロ)上記スロットル開度センサ26の出力SPがスロ
ットル開度70度以下を示していること。 が共に満たされていることをいうものとする。
【0058】また、FAFメモリ405は、こうして演
算された空燃比補正係数FAFが一時格納されるメモリ
である。これら一時格納された空燃比補正係数FAF
は、上述した燃料噴射量演算部402やエバポ濃度検出
部406によって読み込まれることとなる。なお、これ
ら格納された空燃比補正係数FAFは、後述するパージ
制御部409により、必要に応じて補正されることもあ
る。
【0059】エバポ濃度検出部406は、上記FAFメ
モリ405に格納されている空燃比補正係数FAFに基
づいてエバポ濃度CPV、すなわち上記燃料蒸散防止装
置内の燃料ガス濃度を検出する部分である。また、同エ
バポ濃度検出部406では併せて、この検出したエバポ
濃度CPVに対応するパージ制御弁23の開度情報θ、
すなわちパージ流量を設定する。これら検出されたエバ
ポ濃度CPV及び設定されたパージ制御弁23の開度情
報θは、それぞれCPVメモリ407及びθメモリ40
8に対して一時格納される。
【0060】また、パージ制御部409は、パージ実行
条件として、例えば (イ)空燃比フィードバック制御中であること。 (ロ)燃料カットが行われていないこと。 等が満たされていることを条件に、上記燃料蒸散防止装
置を通じてキャニスタパージ制御を実行する部分であ
る。このパージ制御の実行に際しては、上記θメモリ4
08に格納されているパージ制御弁23の開度情報θが
参照される。すなわちパージ制御部409では、同パー
ジ制御の実行に際し、このθメモリ408に格納されて
いる開度情報θを参照してパージ制御弁23のその都度
の開度を決定する。そして、その決定した開度に見合う
よう、駆動回路(パージ制御弁駆動回路)411を制御
する。駆動回路411は、その決定された開度に基づ
き、先の図4に示される態様で、パージ制御弁23の開
度をデューティ制御する回路である。
【0061】また、同パージ制御部409では上述した
ように、必要に応じて、上記FAFメモリ405に格納
されている空燃比補正係数FAFを、その時々のパージ
流量に見合うよう補正する。
【0062】一方、同電子制御装置40において、診断
部410は、上記圧力センサ25の出力(タンク内圧)
Pや大気圧センサ31の出力(大気圧)PAh、並びに
上記CPVメモリ407に格納されているエバポ濃度C
PV及びθメモリ408に格納されている開度情報θに
基づいてパージ制御弁23やキャニスタ閉塞弁20の開
閉を制御しつつ、上記燃料蒸散防止装置における燃料ガ
スの漏洩の有無等を診断する部分である。
【0063】ここで、上記駆動回路411では、この診
断部410からパージ制御弁23についての開度情報
(指令)が与えられるとき、上記パージ制御部409か
らの同情報(指令)よりも優先して、該診断部410か
らの開度情報(指令)に基づくデューティ制御を上記パ
ージ制御弁23に対し行うものとする。
【0064】また、駆動回路(キャニスタ閉塞弁駆動回
路)412は、この診断部410からの指令に基づいて
上記キャニスタ閉塞弁20を開閉駆動する回路である。
その他、タイマ413は、上記診断部410によってリ
セットスタートされて以後の時間Tを計時する部分であ
り、PAsメモリ414は、診断処理の開始時に同診断
部410を通じて読み込まれた大気圧センサ31の出力
PAhが大気圧初期情報PAsとして格納されるメモリ
である。
【0065】また、第1測定値メモリ415及び第2測
定値メモリ416はそれぞれ、上記タンク内圧Pについ
ての同診断部410による測定値が一時格納されるメモ
リであり、フラグ(Xfail)メモリ417は、それ
ら測定値に基づく診断結果として、上記燃料蒸散防止装
置に燃料ガスの漏洩などがある旨判定される場合に、異
常フラグXfailがセットされるメモリである。な
お、このフラグメモリ417に異常フラグXfailが
セット(=1)される場合には、例えば (イ)図示しない警告ランプ等を通じてその旨運転者に
旨通知する。 (ロ)その後、ディーラー等での診断・修理に際して参
照されるエラーフラグとして、それ専用のメモリに登録
する。 等の処理が行われるものとする。
【0066】図6〜図13は、上記電子制御装置40を
通じて実行される主に上記診断処理に関して、その実行
手順を示したものであり、以下、これら図6〜図13を
併せ参照して、同実施例の装置による診断処理を更に詳
述する。
【0067】まず図6は、電子制御装置40の主に上記
空燃比補正係数演算部404を通じて実行される空燃比
補正係数FAFの演算手順を示すものである。なおこの
演算処理は、エンジン1の回転に同期して、例えば36
0°CA(クランク角)毎に実行されるものとする。
【0068】さて、同演算処理において、電子制御装置
40はまず、ステップ100にて、上述した空燃比のフ
ィードバック(F/B)条件が成立しているか否かを判
断する。この結果、該条件が成立していない旨判断され
る場合には、ステップ101にて、空燃比補正係数FA
Fを「1.0」に設定して当該処理を一旦抜ける。すな
わちこの場合、空燃比の補正は行われない。
【0069】一方、この空燃比フィードバック(F/
B)条件が成立している旨判断される場合、電子制御装
置40は更に、ステップ102にて上記O2 センサ10
の出力を読み込み、これがR(リッチ)/L(リーン)
の何れを示しているかを判断する。なおこの判断には、
上記目標空燃比がその判定基準として参照される。
【0070】このステップ102において、該O2 セン
サ10の出力がR(リッチ)である旨判断される場合、
電子制御装置40は、ステップ103にて前回の判定結
果と比較し、今回の判定でL(リーン)からR(リッ
チ)に反転したものか否かを更に判断する。そして、今
回新たにL(リーン)からR(リッチ)に反転した旨判
断される場合には、ステップ104にて、 FAF←FAF−α(α:スキップ量) …(2) なるFAFを、新たな空燃比補正係数FAFとして算出
する。他方、前回も既にR(リッチ)となっていて、今
回新たにL(リーン)から反転したものではない旨判断
される場合には、ステップ105にて、 FAF←FAF−β(β:積分量、α>β) …(3) なるFAFを、新たな空燃比補正係数FAFとして算出
する。
【0071】また、上記ステップ102において、該O
2 センサ10の出力がL(リーン)である旨判断される
場合、電子制御装置40は、ステップ106にて前回の
判定結果と比較し、今回の判定でR(リッチ)からL
(リーン)に反転したものか否かを更に判断する。そし
て、今回新たにR(リッチ)からL(リーン)に反転し
た旨判断される場合には、ステップ107にて、 FAF←FAF+α(α:スキップ量) …(4) なるFAFを、新たな空燃比補正係数FAFとして算出
する。他方、前回も既にL(リーン)となっていて、今
回新たにR(リッチ)から反転したものではない旨判断
される場合には、ステップ108にて、 FAF←FAF+β(β:積分量) …(5) なるFAFを、新たな空燃比補正係数FAFとして算出
する。
【0072】空燃比補正係数FAFについてのこのよう
な演算処理が行われることにより、R(リッチ)とL
(リーン)との間で反転がある場合には、同補正係数F
AFについての大きな補正(スキップ)が行われ、R
(リッチ)またはL(リーン)の判定が維持される場合
には、比較的なだらかな補正(積分)が同補正係数FA
Fに対して行われるようになる。
【0073】そして、こうして算出された空燃比補正係
数FAFが、FAFメモリ405に対して逐次格納され
ることとなる。なお、同実施例の装置において、上記F
AFメモリ405には、今回算出された空燃比補正係数
FAFiと前回算出された同補正係数FAFi-1との2
つの値が格納されるものとする。すなわち、空燃比補正
係数FAFが新たに算出される都度、該算出された新た
な値によって、順次それら過去の値が更新される。
【0074】図7は、電子制御装置40の主に上記エバ
ポ濃度検出部406を通じて実行されるエバポ濃度CP
Vの検出手順、並びに該検出されるエバポ濃度CPVに
対応した値として設定されるパージ制御弁開度θの設定
手順を示すものである。なお同処理は、例えば512m
s(ミリ秒)毎の時間割り込みにて実行されるものとす
る。
【0075】さて、このエバポ濃度検出処理において、
電子制御装置40はまず、ステップ201にて、上記パ
ージ制御部409を通じてのパージ制御が実行中である
か否かを判断する。この結果、パージ制御が実行されて
いない旨判断される場合には、そのまま当該処理を一旦
抜ける。
【0076】一方、パージ制御が実行中である旨判断さ
れる場合、電子制御装置40は、次のステップ202に
て、FAFメモリ405に格納されている上記空燃比補
正係数FAFi及びFAFi-1からその平均値FAFA
Vを算出する。そして、この算出した空燃比補正係数の
平均値FAFAVをもとに、ステップ210〜230に
てその大きさを測定し、それら測定される大きさに応じ
て、それぞれステップ211〜231に示される態様
で、該当するエバポ濃度CPVを検出する。
【0077】すなわち、上記平均値FAFAVの目標値
が「1.0」であるとすると、その判定値KF1として
は例えば「0.95」が、また判定値KF2としては例
えば「1.05」がそれぞれ設定され、これら判定値K
F1及びKF2に基づいて同平均値FAFAVの大きさ
が測定される。そしてこの測定の結果、例えばステップ
210を通じて、同FAFAVの大きさが判定値KF1
(「0.95」)以下である旨判断される場合には、そ
の該当するステップ211を通じて、 CPV=CPV+KCP …(6) といったかたちで、エバポ濃度CPVが検出(増加補
正)される。ここで、上記値KCPは、濃度補正のため
の所定の定数値である。同様に、上記測定の結果、例え
ばステップ220を通じて、同FAFAVの大きさが KF1<FAFAV<KF2 である旨判断される場合には、その該当するステップ2
21を通じて、 CPV=CPV …(7) といったかたちで、エバポ濃度CPVが検出(現状維
持)される。そして同じく、上記測定の結果、例えばス
テップ230を通じて、同FAFAVの大きさが判定値
KF2(「1.05」)以上である旨判断される場合に
は、その該当するステップ231を通じて、 CPV=CPV−KCP …(8) といったかたちで、エバポ濃度CPVが検出(減少補
正)される。なお、これら検出(補正)されたエバポ濃
度CPVは何れも、上記CPVメモリ407に対して逐
次更新格納される。
【0078】また、こうしてエバポ濃度CPVを検出し
た電子制御装置40は更に、該検出したエバポ濃度CP
Vをもとに、ステップ240〜260にてその濃淡を判
定し、それら判定される濃淡に応じて、それぞれステッ
プ241〜261に示される態様で、パージ制御弁23
の開度情報θを修正する。
【0079】すなわち、上記ステップ240〜260に
おいて、判定値KPV1は、その該当するエバポ濃度C
PVに対してパージ制御弁23が開きすぎである旨を判
定するために適合された値であり、判定値KPV2は逆
に、その該当するエバポ濃度CPVに対してパージ制御
弁23が閉じすぎである旨を判定するために適合された
値である。このため、上記検出(補正)されたエバポ濃
度CPVが、例えばステップ240を通じて、上記判定
値KPV1以下である旨判定される場合には、パージ制
御弁23が開きすぎであるとして、その該当するステッ
プ241を通じて、 θ=θ−KS1 …(9) といったかたちで、開度情報θが閉方向に修正される。
ここで、上記値KS1は、同パージ制御弁23の開度修
正のための所定の定数値である。同様に、上記判定の結
果、例えばステップ250を通じて、同エバポ濃度CP
Vが KPV1<CPV<KPV2 である旨判断される場合には、パージ制御弁23が適切
な開度であるとして、その該当するステップ251を通
じて、 θ=θ …(10) といったかたちで、開度情報θが設定(現状維持)され
る。そして同じく、上記判定の結果、例えばステップ2
60を通じて、同エバポ濃度CPVが上記判定値KPV
2以上である旨判断される場合には、パージ制御弁23
が閉じすぎであるとして、その該当するステップ261
を通じて、 θ=θ+KS1 …(11) といったかたちで、開度情報θが開方向に修正される。
これら設定(修正)された開度情報θは何れも、上記θ
メモリ408に対して逐次更新格納される。
【0080】図8〜図13は、電子制御装置40の主に
上記診断部410を通じて実行される先の燃料蒸散防止
装置の診断処理についてその処理手順を示すものであ
る。なお同診断処理は、適宜のフラグ処理を通じて、例
えば256ms毎等の時間割り込みにて実行されるもの
であるが、これら図8〜図13においては便宜上、一連
の継続した処理としてその処理手順を示している。
【0081】さて、この診断処理において、電子制御装
置40はまず、ステップ301にて、エンジン1の始動
後、400秒経過したか否かを判断する。この結果、未
だ400秒に達していない旨判断される場合には、始動
直後の不安定な運転状態であるとして、そのまま当該処
理を一旦抜ける(図10参照)。
【0082】一方、始動後、400秒経過している旨判
断される場合、電子制御装置40は、次のステップ30
2にて、上記大気圧センサ31の出力PAhを読み込
み、これを大気圧初期情報PAsとしてPAsメモリ4
14に格納する。
【0083】こうして大気圧初期情報PAsを格納した
電子制御装置40は次に、ステップ303にて、上記パ
ージ制御弁23を徐々に全閉とする。このパージ制御弁
徐閉処理については、図11にその詳細を示す。
【0084】すなわちこのパージ制御弁徐閉処理におい
て、電子制御装置40(診断部410)は、ステップ3
031にて上記θメモリ408に格納されている開度情
報θを読み込んだ後、ステップ3032にて上記CPV
メモリ407に格納されているエバポ濃度CPVを読み
込み、次のステップ3033にて、この読み込んだエバ
ポ濃度CPVに対応する徐変量Δθ1をマップ演算す
る。同図に併せ示されるように、この徐変量Δθ1は、
エバポ濃度CPVが高いほど小さくなる値として算出さ
れる。こうして徐変量Δθ1を求めた電子制御装置40
は、ステップ3034及び3035にて、パージ制御弁
23が全閉となるまで、演算 θ←θ−Δθ1 …(12) を繰り返し実行する。この演算された開度θは逐次上記
駆動回路411に与えられ、同駆動回路411を通じ
て、それら開度θに見合うようパージ制御弁23の開度
がデューティ制御される。この結果、同パージ制御弁2
3は、そのときの運転状態に応じて設定されている開度
θrから、そのときのエバポ濃度CPVに応じた速度Δ
θ1にて、徐々に全閉状態まで駆動されるようになる。
【0085】こうしてパージ制御弁23の徐閉処理を終
えると、電子制御装置40は次に、ステップ304(図
8)にてキャニスタ閉塞弁20を閉弁し、引き続きステ
ップ305にて、上記全閉としたパージ制御弁23を、
タンク内圧Pに応じた所定の診断開度θtまで、徐々に
開弁する。このパージ制御弁徐開処理Aについては、図
12にその詳細を示す。
【0086】すなわちこのパージ制御弁徐開処理Aにお
いて、電子制御装置40(診断部410)は、ステップ
3051にて上記圧力センサ25の出力、すなわちタン
ク内圧Pを読み込み、次のステップ3052にて、この
読み込んだタンク内圧Pに対応する診断開度θtをマッ
プ演算する。同図に併せ示されるように、この診断開度
θtは、タンク内圧Pに比例して大きくなる値として算
出される。こうして診断開度θtを求めた電子制御装置
40は引き続き、ステップ3053にてCPVメモリ4
07に格納されているエバポ濃度CPVを読み込み、次
のステップ3054にて、この読み込んだエバポ濃度C
PVに対応する徐変量Δθ2をマップ演算する。この徐
変量Δθ2も上述した徐変量Δθ1同様、エバポ濃度C
PVが高いほど小さくなる値として算出される。その
後、電子制御装置40は、ステップ3055及び305
6にて、パージ制御弁23の開度が上記診断開度θtと
なるまで、演算 θ←θ+Δθ2 …(13) を繰り返し実行する。この演算された開度θが逐次上記
駆動回路411に与えられ、同駆動回路411を通じ
て、それら開度θに見合うようパージ制御弁23の開度
がデューティ制御されることは上述した通りである。そ
してこの結果、同パージ制御弁23は、全閉状態から、
そのときのエバポ濃度CPVに応じた速度Δθ2にて、
徐々にそのときのタンク内圧Pに対応した診断開度θt
まで駆動されるようになる。
【0087】なお、上述したステップ303〜305
(図8)の処理により、前記燃料蒸散防止装置にあって
は、燃料タンク12からパージ制御弁23までの区間が
一旦密閉された後、同パージ制御弁23の上記診断開度
θtまでの開弁に伴って、吸気管2から負圧が導入され
るようになる。
【0088】こうしてパージ制御弁23の診断開度θt
までの徐開処理Aを終えた電子制御装置40は次に、ス
テップ306にて上記タイマ413をリセットスタート
し、ステップ307及び308を通じて、上記負圧が導
入された燃料蒸散防止装置内の圧力を第1の診断圧力K
PLOWにセットする。因みに、この第1の診断圧力K
PLOWとは、例えば「−2kPa(キロパスカル)」
程度の負圧状態であるとする。
【0089】一方、ステップ308では、タンク内圧P
として測定される上記燃料蒸散防止装置内の圧力が所定
時間内に該第1の診断圧力KPLOWに達したか否かが
判定時間KTLOWに基づき監視される。この判定時間
KTLOWとしては、例えば「120秒」程度の時間が
設定される。もしもこの判定時間KTLOWを経過して
も燃料蒸散防止装置内の圧力が第1の診断圧力KPLO
Wに達しなかった場合には、前述したパージ通路が何ら
かの原因により閉塞されているものと判断して、上記フ
ラグメモリ417に異常フラグXfailをセットする
(図10ステップ333)。そしてこの場合には、キャ
ニスタ閉塞弁20を開弁し(図10ステップ334)、
パージ制御弁23を運転状態に応じた開度θrに徐々に
戻した上で(図10ステップ335)、当該診断にかか
る処理を一旦抜ける。
【0090】さて、こうしたステップ307〜308に
かかる圧力設定処理において、燃料蒸散防止装置内の圧
力が上記第1の診断圧力KPLOWに達した旨判断され
る場合には、同診断処理として、更に以下の処理が引き
続き実行される。
【0091】該圧力設定が完了した旨判断した電子制御
装置40はその後、ステップ309にてパージ制御弁2
3を再び全閉とし、ステップ310にてタイマ413を
再度リセットスタートする。そして、次のステップ31
1〜312を通じて、密閉状態とした燃料蒸散防止装置
内の圧力が安定するのを待つ。すなわちここで、判定時
間T1とは、燃料蒸散防止装置内の圧力変動が十分に収
まるであろう10秒程度の時間である。またここでは、
ステップ312によるように、同燃料蒸散防止装置内の
圧力(タンク内圧P)が上記第1の診断圧力KPLOW
から所定の圧力KPLOW’(例えば0.2kPa)だ
け上昇した場合にも、燃料蒸散防止装置内の圧力は安定
しているものとみなす。
【0092】こうして燃料蒸散防止装置内の圧力が安定
した旨判断した電子制御装置40は次に、ステップ31
3(図9)にてタイマ413をリセットスタートすると
ともに、ステップ314にて、そのときのタンク内圧P
を、測定値P1aとして第1測定値メモリ415に登録
する。そしてその後、ステップ315〜316を通じて
判定時間T2(例えば15秒)の経過を待ち、該時間T
2が経過した時点で再度、ステップ317としてそのと
きのタンク内圧Pを、測定値P1bとして第1測定値メ
モリ415に登録する。
【0093】なおここで、ステップ316の処理による
ように、上記時間T2の経過を待つ間に、所定の値KA
H(例えば0.5kPa)以上の大気圧変動があった場
合、すなわち先の診断開始時にPAsメモリ414に格
納した大気圧初期情報PAsとそのときに読み込まれる
大気圧センサ31の出力PAhとの差の絶対値|PAs
−PAh|が KAH≦|PAs−PAh| …(14) となる場合には、キャニスタ閉塞弁20を開弁し(図1
0ステップ334)、パージ制御弁23を運転状態に応
じた開度θrに徐々に戻した上で(図10ステップ33
5)、当該診断にかかる処理を一旦抜ける。これは、圧
力センサ25の出力Pが大気圧PAhの影響を受け易い
ために、こうした所定値以上の大気圧変動に起因して誤
診断が行われることを未然に防ぐための処置である。こ
うした処理が行われることにより、同実施例の診断装置
としての信頼性も大きく向上されるようになる。
【0094】さて、上記ステップ316を通じて同診断
処理が中断されなかった場合、電子制御装置40は更
に、ステップ318にて、第1測定値メモリ415に登
録した上記測定値P1a及びP1bに基づき、演算 ΔPM1←P1b−P1a …(15) を実行し、その得られた値ΔPM1、すなわち上記第1
の診断圧力KPLOWでの燃料ガスによる圧力上昇分を
同第1測定値メモリ415に別途登録する。そしてその
後、ステップ319にてキャニスタ閉塞弁20を開弁す
るとともに、ステップ320にてタイマ413をリセッ
トスタートして、上記燃料蒸散防止装置内の圧力を次の
第2の診断圧力KPHIにセットするための処理を開始
する。ただしここで、次のステップ321の処理による
ように、上記算出された圧力上昇分ΔPM1が、例えば
「0.5kPa」程度の値に設定される所定の圧力KD
PM以下であれば、同燃料蒸散防止装置内の密閉が十分
に保たれている旨の判断のもとに、キャニスタ閉塞弁2
0を開弁し(図10ステップ334:ただしここでは既
に開弁済み)、パージ制御弁23を運転状態に応じた開
度θrに徐々に戻して(図10ステップ335)、当該
診断処理を一旦終了する。すなわちこの場合、第2の診
断圧力KPHIに基づく測定は無条件にキャンセルされ
る。
【0095】上記ステップ321での条件が満たされな
かった場合、電子制御装置40は、先の第1の診断圧力
KPLOWに基づく圧力測定に準じた更に以下の手順に
て、第2の診断圧力KPHIに基づく圧力測定を実行す
る。
【0096】すなわち、同電子制御装置40ではまず、
ステップ322〜323を通じて、上記キャニスタ閉塞
弁20により解放された燃料蒸散防止装置内の圧力を第
2の診断圧力KPHIにセットする。因みにこの第2の
診断圧力KPHIは、例えば「−0.2kPa」程度の
大気圧近傍の値に設定される。
【0097】またここでは、上記燃料蒸散防止装置内の
圧力が同第2の診断圧力KPHIに達するであろう判定
時間KTHIとして、例えば「90秒」程度の時間が設
定される。したがって、タンク内圧Pとして測定される
上記燃料蒸散防止装置内の圧力が第2の診断圧力KPH
Iに達しなくとも、タイマ413によって計時される時
間Tが判定時間KTHIに達すれば、第2の診断圧力が
セットされたものとみなされる。
【0098】こうして燃料蒸散防止装置内の圧力が第2
の診断圧力KPHIに達すると、或いは上記計時される
時間Tが判定時間KTHIに達すると、電子制御装置4
0は次いで、ステップ324にて上記開弁しているキャ
ニスタ閉塞弁20を再度閉弁する。そしてその上で、ス
テップ325(図10)にてタイマ413をリセットス
タートするとともに、ステップ326にて、そのときの
タンク内圧Pを、測定値P2aとして第2測定値メモリ
416に登録する。そしてその後、ステップ327〜3
28を通じて判定時間T3(例えば15秒)の経過を待
ち、該時間T3が経過した時点で再度、ステップ329
としてそのときのタンク内圧Pを、測定値P2bとして
第2測定値メモリ416に登録する。
【0099】なお、ここでもステップ328の処理によ
るように、上記時間T3の経過を待つ間に、先の(1
4)式に示されるような所定の値KAH(0.5kP
a)以上の大気圧変動があった場合には、キャニスタ閉
塞弁20を開弁し(図10ステップ334)、パージ制
御弁23を運転状態に応じた開度θrに徐々に戻した上
で(図10ステップ335)、当該診断にかかる処理を
一旦抜ける。このような処理が、所定値以上の大気圧変
動に起因して誤診断が行われることを未然に防ぐための
処置であることは前述した通りである。
【0100】このステップ328においても同診断処理
が中断されなかった場合、電子制御装置40は更に、ス
テップ330にて、第2測定値メモリ416に登録した
上記測定値P2a及びP2bに基づき、演算 ΔPM2←P2b−P2a …(16) を実行し、その得られた値ΔPM2、すなわち上記第2
の診断圧力KPHIでの燃料ガスによる圧力上昇分を同
第2測定値メモリ416に別途登録する。
【0101】こうして第1及び第2測定値メモリ415
及び416に、それぞれ第1の診断圧力KPLOWでの
圧力上昇分ΔPM1及び第2の診断圧力KPHIでの圧
力上昇分ΔPM2を登録した電子制御装置40はその
後、ステップ331にて、これら値の差分「ΔPM1−
ΔPM2」を、予め設定されている判定値REFと比較
する。そしてその結果、 REF≧ΔPM1−ΔPM2 …(17) なる条件が成り立つ場合には、ステップ332にて、フ
ラグメモリ417の異常フラグXfailをクリアとし
(Xfail←0)、同(17)式の条件が成立しない
場合には、ステップ333にて、同フラグメモリ417
に異常フラグXfailをセットする(Xfail←
1)。すなわち、上記燃料蒸散防止装置に燃料ガスの漏
洩等が生じている場合には、上記第1の診断圧力KPL
OWのような負圧下では大気の流入があり(ΔPM1が
大きくなる)、上記第2の診断圧力KPHIのような正
圧下では大気への流出が起こる(ΔPM2が小さくな
る)。このため、上記差分「ΔPM1−ΔPM2」があ
る所定の値(REF)を超えて大きい場合には、同同燃
料蒸散防止装置に燃料ガス漏洩等の異常が生じている旨
の診断を下すことができる。なお、上記異常フラグXf
ailがセットされる場合、例えば (イ)図示しない警告ランプ等を通じてその旨運転者に
旨通知する。 (ロ)その後、ディーラー等での診断・修理に際して参
照されるエラーフラグとして、それ専用のメモリに登録
する。 等の処理が行われることは前述した。
【0102】こうして診断を終えると、電子制御装置4
0は最後に、ステップ334にてキャニスタ閉塞弁20
を開弁した後、ステップ335にて、全閉状態にあるパ
ージ制御弁23を、そのときの運転状態に応じた開度θ
rまで、徐々に開弁する。このパージ制御弁徐開処理B
については、図13にその詳細を示す。
【0103】すなわちこのパージ制御弁徐開処理Bにお
いて、電子制御装置40(診断部410)は、ステップ
3341にてθメモリ408に格納されている開度情報
θを上記運転状態に応じた開度θrとして読み込んだ
後、ステップ3342にてCPVメモリ407に格納さ
れているエバポ濃度CPVを読み込み、次のステップ3
343にて、この読み込んだエバポ濃度CPVに対応す
る徐変量Δθ3をマップ演算する。同図に併せ示される
ように、この徐変量Δθ3も先の徐変量Δθ1或いはΔ
θ2と同様、エバポ濃度CPVが高いほど小さくなる値
として算出される。こうして徐変量Δθ3を求めた電子
制御装置40は、ステップ3344及び3345にて、
パージ制御弁23が開度θrとなるまで、演算 θ←θ+Δθ3 …(18) を繰り返し実行する。この演算された開度θが逐次上記
駆動回路411に与えられ、同駆動回路411を通じ
て、それら開度θに見合うようパージ制御弁23の開度
がデューティ制御されることは上述したステップ303
或いは305の場合と同様である。そしてこの結果、同
パージ制御弁23は、全閉状態から、そのときのエバポ
濃度CPVに応じた速度Δθ3にて、徐々にそのときの
運転状態に応じた開度θrまで駆動されるようになる。
なお、先のステップ308(図8)を通じて異常フラグ
Xfailがセットされるような場合、或いは当該診断
処理が中断されるような場合、前記診断開度θtとこの
運転状態に応じた開度θrとの関係によっては、 θ←θ−Δθ3 …(18)’ といった徐閉制御が実行されることもある。
【0104】図14に、以上の診断処理に伴うキャニス
タ閉塞弁20、パージ制御弁23、並びに圧力センサ2
5を通じて検出されるタンク内圧Pの推移を総括して示
す。同図14に示されるように、この実施例の診断装置
によれば、 (1)パージ制御弁23の徐閉並びにキャニスタ閉塞弁
20の閉によって燃料蒸散防止装置が密閉された後、パ
ージ制御弁23の診断開度θtまでの徐開によって吸気
管2からの負圧が同燃料蒸散防止装置に導入される。な
おこの際、所定の時間KTLOWを経ても、タンク内圧
Pが第1の診断圧力KPLOWまで下がらなかった場合
には、パージ通路に閉塞された部分が存在するとして、
異常判定を行って当該診断を終了する。 (2)この負圧の導入によって、タンク内圧Pが第1の
診断圧力KPLOWまで下がったところでパージ制御弁
23が閉弁され、時間T1なる安定期間を経た後、時間
T2に亘って第1の測定が実行される。この測定では、
測定開始時点(時間T1を経た直後)におけるタンク内
圧P1aと時間T2経過後の同タンク内圧P1bとの圧
力差(圧力上昇分)ΔPM1が求められる。なお、図1
4(c)に一点鎖線にて付記するように、タンク内圧P
が第1の診断圧力KPLOWまで下がった後、同圧力が
KPLOW’だけ上昇した場合にも、タンク内圧Pが安
定したとして同第1の測定処理が開始される。またこの
際、同燃料蒸散防止装置に燃料ガスの漏洩等が生じてい
る場合には、上述の如く大気の流入があるため、正常時
のタンク内圧推移L1に対して、破線にて示す推移L2
のような大きな圧力上昇が生じるようになる。すなわ
ち、上記圧力差ΔPM1の値が大きくなる。 (3)その後、キャニスタ閉塞弁20が開かれ、同燃料
蒸散防止装置内に大気が導入される。 (4)この大気の導入によって、タンク内圧Pが第2の
診断圧力KPHIまで上がったところでキャニスタ閉塞
弁20が閉弁され、その後、時間T3に亘って第2の測
定が実行される。この測定では、測定開始時点における
タンク内圧P2aと時間T3経過後の同タンク内圧P2
bとの圧力差(圧力上昇分)ΔPM2が求められる。な
おこの際、同燃料蒸散防止装置に燃料ガスの漏洩等が生
じている場合には、上述の如く大気への流出があるた
め、正常時のタンク内圧推移L1に対して破線の推移L
2として示されるように、圧力上昇が抑えられるように
なる。すなわち、上記圧力差ΔPM2の値が小さくな
る。 (5)以上求めた値ΔPM1及びΔPM2による上記
(17)式の成立の有無に基づいて、診断結果がフラグ
メモリ417に登録される。ただし、上記(2)或いは
(4)での測定において、所定値KAH以上の大気圧変
動があった場合には、当該診断が中断終了される。 (6)診断の終了に伴って、キャニスタ閉塞弁20が開
弁され、且つ、パージ制御弁23がそのときの運転状態
に応じた開度θrまで徐開される。といった態様をもっ
て、診断処理が実行される。
【0105】したがって、同実施例の装置によれば、上
記燃料蒸散防止装置において、そのパージ通路に閉塞や
洩れがあった場合にその旨が速やかに、しかも正確に診
断されるようになる。
【0106】また、同実施例の装置によれば、燃料蒸散
防止装置内の調圧に際してパージ制御弁23が開閉され
るとき、その弁位置は上述のように、所定の速度で徐々
に変化するようになるため、その開閉に伴ってエンジン
1への燃料供給量或いは吸入空気量が急に増減するよう
な事態は回避されるようになる。
【0107】しかも、上記キャニスタ閉塞弁20は、電
子制御装置40(診断部410)による上述した制御を
通じて、パージ制御弁23が全閉となっている条件での
み開閉駆動されるため、吸気管に供給される混合気の混
合比(空燃比)が、該キャニスタ閉塞弁20の開閉駆動
に起因して変化する懸念もない。
【0108】したがって、たとえ車両の走行中に上記診
断が実行される場合であれ、何らのドライバビリティ不
良も招くことなく、燃料ガスの漏洩等、燃料蒸散防止装
置の異常の有無に関する精度の高い診断が行われるよう
になる。
【0109】ところで、上記第1及び第2の測定に際
し、大気圧が変化すると、それら測定されるタンク内圧
Pの圧力上昇態様、すなわちΔPM1或いはΔPM2の
値も、例えば図15に示される態様で変化する。
【0110】因みに図15において、実線L1は、通常
の大気圧でのタンク内圧Pの推移を示し、一点鎖線L3
は、高地等、大気圧が低いところでのタンク内圧Pの推
移を示している。タンク内圧Pはこのように、大気圧が
低いほど大きく上昇し(ΔPM1及びΔPM2が大きく
なり)、逆に大気圧が高いほどその上昇が抑制される
(ΔPM1及びΔPM2が小さくなる)傾向を示す。し
たがって、例えば登坂と降坂とが繰り返される坂道を走
行するなど、これら測定中に大気圧が大きく変化する場
合には、例えば図16に示される態様で、上記タンク内
圧Pの推移傾向に乱れが生じ、その診断される結果も疑
わしいものになる。
【0111】そこで、上記実施例の装置によるように、
これら測定中に検出される大気圧の変化|PAs−PA
h|が所定の値KAH以上となるとき、当該診断処理を
中断(停止)するようにすれば、少なくとも該大気圧の
変化に起因する誤診断といったものは回避され、同診断
装置としての信頼性も自ずと向上されるようになる。換
言すれば、こうした構成を採用することによって、その
診断機能が有効に保護され、上述した精度の高い診断処
理が常に適切に維持されるようになる。因みに図16の
例においては、同図16(d)に示されるように、上記
大気圧変化|PAs−PAh|が所定の値KAH以上と
なるタイミングtESCにおいて、当該診断処理が中断
されるようになる。
【0112】なお、同実施例の装置においてはこのよう
に、大気圧変化|PAs−PAh|が所定の値KAH以
上となった時点で、当該診断処理を停止するものとした
が、他に例えば、診断処理そのものは最後まで継続し、
このような所定値以上の大気圧変化があった場合にその
診断結果を無効とする処理を行うものとして構成しても
よいことは勿論である。
【0113】また、上記実施例の装置では、圧力センサ
25として前述した差圧センサを利用することで、タン
ク内圧を絶対圧力として測定するセンサを用いる場合に
比べ大幅にコストの低減を図ることを可能としている。
ただし、こうした差圧センサを利用する場合には、例え
ば上記大気圧センサ31で検出される大気圧PAhに応
じて、同圧力センサ25による検出圧力、若しくはその
判定値を補正することが望ましい。なお、圧力センサ2
5自体は、燃料タンク12内に限らず、同燃料タンク1
2からキャニスタ16までの区間であれば、何れの部分
に配設されてもよい。
【0114】また、上記実施例の装置では、先の診断処
理のステップ321(図9)での処理を通じて、上記第
1の測定によって求められたΔPM1の値が所定値KD
PM以下であった場合に、当該燃料蒸散防止装置は正常
であるとしてそのまま診断処理を抜けるようにしてい
る。このため、無駄な診断処理が継続されることはな
く、電子制御装置40としての限られた演算処理能力を
有効に活用することができるようにもなる。なお、この
ステップ321にかかる処理は、ステップ318のΔP
M1算出にかかる処理の直後に実行される処理構造であ
っても勿論よい。
【0115】また、上記実施例の装置では、同診断処理
のステップ309(図8)にかかる「パージ制御弁閉
弁」処理については特に徐閉処理を適用していないが、
実用上は、この閉弁処理についても、例えば図11に示
されるような手順を通じた徐閉処理を適用することがよ
り望ましい。因みにこの場合、同パージ制御弁23は、
図14(b)に二点鎖線にて示される態様で徐々に閉弁
されるようになり、ドライバビリティの更なる改善が期
待されるようになる。
【0116】また更に、上記実施例の装置では、上記第
1及び第2の測定を通じて求めた、いわば負圧下変化量
ΔPM1と大気圧下変化量ΔPM2との差分に基づいて
洩れの有無等に関する診断を行うようにしたが、これら
ΔPM1及びΔPM2の値が必ずしもこうした圧力下に
おいて抽出される必要はない。すなわち、これらΔPM
1及びΔPM2の値としては他に、共に大気圧以上の正
圧からの圧力変化量同士として抽出することも、或いは
逆に、共に負圧からの圧力変化量同士として抽出するこ
ともできる。そもそも、測定開始時の圧力値が異なれ
ば、破損箇所からの燃料ガスの漏れ速度(リーク)速度
も異なることとなるため、それら測定開始にかかる圧力
調整条件(調圧条件)が大気圧以上の圧力同士であれ、
或いは負圧同士であれ、リーク速度の差に注目すれば、
それら密閉区間でのリーク原因の有無を検出することは
できる。
【0117】また、上記実施例の装置では、空燃比補正
係数FAFの平均値FAFAVに基づいてエバポ濃度を
検出するようにしたが、同エバポ濃度については、それ
専用の濃度センサを用いて検出するようにしても勿論よ
い。もっとも、同実施例の装置のこうした構成によれ
ば、エバポ濃度を測定するための何ら特別なセンサを用
いることなく、同濃度を検出することができるようにな
る。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、燃料ガスの漏洩の有無等、燃料蒸散防止装置の異常
の有無に関する診断が車両の走行中に実行される場合で
あれ、何らのドライバビリティ不良も招くことなく、そ
れら異常の有無についての精度の高い診断を行うことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる診断装置の一実施例を示すブ
ロック図。
【図2】図1に示されるキャニスタ閉塞弁の弁構造を示
す断面図。
【図3】図1に示されるパージ制御弁の弁構造を示す断
面図。
【図4】同パージ制御弁のデューティ駆動態様を示すグ
ラフ。
【図5】図1に示される電子制御装置の機能的な構成を
示すブロック図。
【図6】同装置による空燃比補正係数の演算手順を示す
フローチャート。
【図7】同装置によるエバポ濃度の検出手順を示すフロ
ーチャート。
【図8】同装置による診断処理の処理手順を示すフロー
チャート。
【図9】同装置による診断処理の処理手順を示すフロー
チャート。
【図10】同装置による診断処理の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図11】同装置によるパージ制御弁の徐閉手順例を示
すフローチャート。
【図12】同装置によるパージ制御弁の徐開手順例を示
すフローチャート。
【図13】同装置によるパージ制御弁の徐開手順例を示
すフローチャート。
【図14】上記診断に伴う各弁及びタンク内圧推移を示
すタイムチャート。
【図15】上記タンク内圧の大気圧による影響を例示す
るタイムチャート。
【図16】タンク内圧と過大な大気圧変化との関係を示
すタイムチャート。
【符号の説明】
1…ガソリンエンジン(内燃機関)、2…吸気管、3…
排気管、4…エアクリーナ、5…アクセルペダル、6…
スロットルバルブ、7…吸気バルブ、8…燃焼室、9…
排気バルブ、10…O2 センサ、11…水温センサ、1
2…燃料タンク、12a…リリーフ弁、13…燃料ポン
プ、14…燃料噴射弁、15…連通管、16…キャニス
タ、17…キャニスタ本体、18…吸着体、19…大気
孔、20…キャニスタ閉塞弁、20a…コイル、20b
…弁体、20c…スプリング、20d…導管、21…ホ
ース接続部、22、24…供給管、23…パージ制御
弁、23a…キャニスタ側ポート、23b…吸気管側ポ
ート、23c…通路、23d…弁体、23e…スプリン
グ、23f…コイル、25…圧力センサ、26…スロッ
トル開度センサ、27…アイドルスイッチ、28…車速
センサ、29…回転数センサ、30…吸気管圧力セン
サ、31…大気圧センサ、40…電子制御装置、41…
CPU、42…ROM、43…RAM、44…入出力回
路、45…コモンバス、401…基本噴射量演算部、4
02…燃料噴射量演算部、403…駆動回路(燃料噴射
弁駆動回路)、404…空燃比補正係数演算部、405
…FAFメモリ、406…エバポ濃度検出部、407…
CPVメモリ、408…θメモリ、409…パージ制御
部、410…診断部、411…駆動回路(パージ制御弁
駆動回路)、412…駆動回路(キャニスタ閉塞弁駆動
回路)、413…タイマ、414…PAsメモリ、41
5…第1測定値メモリ、416…第2測定値メモリ、4
17…フラグ(Xfail)メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 F02M 25/08 311

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンク内で発生した燃料ガスを該燃料
    タンクと吸気管とを連通するパージ通路の途中に設けら
    れたキャニスタに貯留し該貯留した燃料ガスを前記パー
    ジ通路に設けられたパージ制御弁により内燃機関の運転
    状態に応じて流量調整しつつ吸気管に導入する燃料蒸散
    防止装置にあってその装置異常の有無を診断する燃料蒸
    散防止装置の診断装置であって、 前記キャニスタ内に大気を供給すべく設けられている大
    気孔を開閉する大気孔開閉手段と、 前記診断に関して前記燃料蒸散防止装置内の圧力を調圧
    するために前記パージ制御弁の開度を調整する際、その
    弁位置を所定速度で徐々に変化せしめるパージ制御弁徐
    変制御手段と、 前記パージ制御弁が全閉となっている条件で前記大気孔
    開閉手段の開閉態様を制御する大気孔開閉制御手段と、 を具えることを特徴とする燃料蒸散防止装置の診断装
    置。
  2. 【請求項2】前記パージ制御弁徐変制御手段は、前記診
    断の開始に伴って前記燃料蒸散防止装置内を密閉した
    後、該燃料蒸散防止装置内の圧力を調圧すべく前記パー
    ジ制御弁を所定開度に開成するときの該パージ制御弁の
    弁位置を徐変制御するものである請求項1記載の燃料蒸
    散防止装置の診断装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の燃料蒸散防止装置の診断装
    置において、 前記燃料タンク内若しくは該燃料タンクから前記キャニ
    スタまでの区間の圧力を検出する圧力センサを具え、 前記パージ制御弁徐変制御手段は、この検出される圧力
    に対応した所定の開度まで前記パージ制御弁の弁位置を
    徐変制御することを特徴とする燃料蒸散防止装置の診断
    装置。
  4. 【請求項4】前記パージ制御弁徐変制御手段は、前記診
    断の開始に伴って前記燃料蒸散防止装置内を密閉すべく
    前記パージ制御弁を全閉とするときの該パージ制御弁の
    弁位置を徐変制御するものである請求項1乃至3の何れ
    かに記載の燃料蒸散防止装置の診断装置。
  5. 【請求項5】前記パージ制御弁徐変制御手段は、前記診
    断の終了に伴って前記パージ制御弁の開度を内燃機関の
    運転状態に応じた開度に戻すときの前記パージ制御弁の
    弁位置を徐変制御するものである請求項1乃至4の何れ
    かに記載の燃料蒸散防止装置の診断装置。
  6. 【請求項6】前記パージ制御弁徐変制御手段は、前記診
    断の開始に伴って前記燃料蒸散防止装置内を密閉した
    後、該燃料蒸散防止装置内の圧力を調圧すべく前記パー
    ジ制御弁を所定開度に開成し、該開成によって前記燃料
    蒸散防止装置内の圧力が所定の圧力に調圧された後、再
    び同燃料蒸散防止装置内を密閉すべく前記パージ制御弁
    を全閉とするときの該パージ制御弁の弁位置を徐変制御
    するものである請求項1乃至5の何れかに記載の燃料蒸
    散防止装置の診断装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れかに記載の燃料蒸散
    防止装置の診断装置において、 前記キャニスタ内に貯留された燃料ガスの濃度を検出す
    る燃料ガス濃度検出手段を具え、 前記パージ制御弁徐変制御手段は、この検出される燃料
    ガス濃度に応じた所定の速度にて前記パージ制御弁の弁
    位置を徐変制御することを特徴とする燃料蒸散防止装置
    の診断装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の燃料蒸散防止装置の診断装
    置において、 前記内燃機関は、その供給される混合気の空燃比を排気
    ガスの酸素濃度に基づきフィードバック制御する空燃比
    フィードバック制御手段を具え、 前記燃料ガス濃度検出手段は、この空燃比フィードバッ
    ク制御に際して逐次求められるフィードバック補正係数
    の平均値に基づき前記キャニスタ内に貯留された燃料ガ
    スの濃度を推定することを特徴とする燃料蒸散防止装置
    の診断装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8の何れかに記載の燃料蒸散
    防止装置の診断装置において、 大気圧を検出する大気圧センサと、 診断中に検出される大気圧の変化が所定の量以上となる
    とき、当該診断処理を停止、若しくは診断結果を無効と
    する保護手段と、 を更に具えることを特徴とする燃料蒸散防止装置の診断
    装置。
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