JP3360433B2 - 変倍レンズ - Google Patents

変倍レンズ

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JP3360433B2 JP23391594A JP23391594A JP3360433B2 JP 3360433 B2 JP3360433 B2 JP 3360433B2 JP 23391594 A JP23391594 A JP 23391594A JP 23391594 A JP23391594 A JP 23391594A JP 3360433 B2 JP3360433 B2 JP 3360433B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にビデオカメラに使
用する、全長の短い変倍レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラに使用する変倍レン
ズは、全体として全体として正、負、負、正の屈折力配
置で、正の第1群を繰り出してフォーカシングを行う所
謂前玉繰り出し式ズームレンズから、全体として正、
負、正、正の屈折力配置で、固定の第3群の直前に絞り
を配置し、負の第2群を移動して主に変倍を行い、正の
第4群で焦点位置を調節する所謂インナーフォーカス式
ズームレンズへ移行することで、小型化とコスト低減と
を達成した。特に正の第3群を凸単レンズとして、少な
くともその1面を非球面とし、正の第4群を凹レンズと
凸レンズとで構成し、最も像側の面を非球面として、9
枚で構成した変倍レンズが、変倍比、明るさ、小型化お
よびコストのバランスが取れて、広く普及している。そ
の一例が例えば特開平3−33710号公報(以下、同
公報の第1図に開示された技術を従来例1と記す)に開
示されており、この従来例1を図5に示す。
【0003】従来例1の構成では、第1群1から第4群
4の4つの群の屈折力配置には、あまり自由度が無く、
全長を短縮する目的には、十分ではなかった。
【0004】従来例1より全長を短くすることを目的と
した技術が、例えば特開平4−104114号公報(以
下、同公報の第11図に開示された技術を従来例2と記
す)が開示されており、この従来例2を図6に示す。従
来例2は、従来例1の構成を基本に、第3群のレンズ構
成を工夫して第3群と第4群とで望遠タイプを構成し
て、第3群から像面までの長さを短くするとともに、絞
りを第3群の間に配置して、第1群から第3群までの長
さを短縮し、第3群に入射する光束の広がりも抑えて、
全体を短縮している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例1と従来例2とを比較すると、従来例2でレンズ枚
数が1枚増えていることが分かる。従来例2では第3群
又は第4群の少なくとも1つのレンズが非球面を有する
か不均質媒質からなることを特徴としているが、小型化
を追及すると、第3群と第4群の両方に非球面か不均質
媒質を取り入れる必要があることが分かり、従来例1に
比べて球面レンズ1枚分コストが高くなってしまう。ビ
デオカメラ市場では、低価格化競争が激しく、コストの
増加は極力避けなければならない。
【0006】本発明は、従来例2と同様の小型を達成す
るとともに、コストの増加を極力抑えて、小型化とコス
トにおいて、競争力の強い変倍レンズを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を、以下に
説明する。
【0008】請求項1に記載の構成は、物体側より順に
正の屈折力を有する第1群と、負の屈折力を有する第2
群とよりなる変倍系と、正の屈折力を有し常時固定の第
3群と、正の屈折力を有し変倍時および被写体距離の変
化等の時に焦点位置を調節するために可動である第4群
とよりなる変倍レンズにおいて、前記第3群が物体側よ
り順に凸レンズおよび凸レンズと凹レンズとの接合凹レ
ンズとにて構成され、前記凸レンズと接合凹レンズとの
間に絞りを配置し、前記第4群が物体側より順に屈折力
の弱いレンズと両凸レンズとにて構成され、前記第3群
の少なくとも1つの面および前記第4群の屈折力の弱い
レンズの少なくとも1つの面が非球面であることを特徴
とする。
【0009】請求項2に記載の構成は、請求項1に記載
の変倍レンズにおいて、前記第4群の屈折力の弱いレン
ズの材質をプラスチックとしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の目的を達成するため、上記の各構成要
件により、以下の改善作用が得られる。
【0011】請求項1に記載の構成は、全長を短縮する
ための構成要件で、第3群を物体側より順に凸レンズ、
凸レンズおよび凹レンズの3枚構成にして主点を物体側
に寄せて全長の短縮を図るとともに、2番目の凸レンズ
と凹レンズとを接合して偏心に対する敏感度を下げる。
また2番目の凸レンズより凹レンズの外径が大きい、段
差のある接合レンズとし、凹レンズを鏡筒で保持する構
造にすることで、2番目の凸レンズの外径を小さくし、
厚みを加工能力の限界まで薄くすることが出来る。絞り
を第3群の間に配置することで、望遠端で第2群と第3
群の間に絞り空間を開ける必要が無くなり、第1群と第
3群を近づけるとともに、第3群に入射する光束の広が
りを抑えてバックフォーカスが不要に長く伸びることを
避けられる。第4群は、主な屈折力を球面のみの両凸レ
ンズに持たせ、収差補正のために不可欠な非球面を屈折
力の弱いレンズに取り入れることで、非球面を形成する
材質の選択の幅を広げる効果を得る。使用する撮像素子
の特性によっては、射出瞳位置が像面に近すぎると周辺
光量不足の原因になるが、第4群の主な屈折力が後ろ寄
りになるため、射出瞳位置を適度に遠ざけることと、全
長の短縮を両立出来る。射出瞳位置を適度に遠ざけるた
めに、第3群と第4群は接近させるのに制限があり、第
3群と第4群の両凸レンズの間に屈折力の弱いレンズを
配置することが、全長を短縮する妨げにはならない。
【0012】請求項2に記載の構成は、第4群の非球面
レンズが屈折力が弱いことを活かし、射出成形によるプ
ラスチックレンズとして、コストの安い非球面を導入す
ることが目的で、全体として11枚構成で、従来例1お
よび従来例2より枚数が多いにもかかわらず、ガラスモ
ールド非球面レンズ2枚を使った従来例1と同等の製造
コストを実現する。プラスチックの成形では、偏肉(肉
厚の極端な不均一)やボテ肉(分厚い肉厚)が成形時間
の増加を招き、成形のコスト増加の要因になるが、屈折
力が弱いため偏肉やボテ肉を避けることが出来る。また
屈折力が弱いためプラスチックの温度依存性(線膨張係
数、屈折率の温度変化など)の影響を受けにくく、全体
としてガラスモールド非球面レンズを使った変倍レンズ
と同等の性能が得られる。第4群の非球面レンズの焦点
距離をf4-1、球面両凸レンズの焦点球をf4-2とする
と、 |f4-2/f4-1|<0.2 とすると上述の作用が容易に得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0014】図1は本発明の変倍レンズの実施例の構成
を示す。
【0015】図1に基づいて本実施例の構成を説明する
と、物体側より順に正の屈折力を有する第1群1と、負
の屈折力を有する第2群2とよりなる変倍系と、正の屈
折力を有し常時固定の第3群3と、正の屈折力を有し変
倍時および被写体距離の変化等の時に焦点位置を調節す
るために可動である第4群4とよりなる変倍レンズにお
いて、前記第3群3が物体側より順に凸レンズL5およ
び凸レンズと凹レンズとの接合凹レンズL6とにて構成
され、前記凸レンズL5と接合凹レンズL6との間に絞
りPを配置し、前記第4群4が物体側より順に屈折力の
弱いレンズL7と両凸レンズL8とにて構成され、前記
第3群3の少なくとも1つの面および前記第4群4の屈
折力の弱いレンズL7はプラスチックレンズである。
【0016】物体側より順に、前記第1群1は凹レンズ
と凸レンズとの接合凸レンズL1と凸メニスカスレンズ
L2よりなり、前記第2群2は凹レンズL3および凹レ
ンズと凸レンズとの接合凹レンズL4よりなり、前記第
3群3は凸レンズL5および凸レンズと凹レンズとの接
合凹レンズL6よりなり、前記第4群4は屈折力の弱い
レンズL7と両凸レンズL8よりなる。尚、図1中、Q
はフィルターに相当する平面ガラス、Kは像面である。
【0017】次に、本実施例の数値例を表1〜表3に示
す。
【0018】
【表1】
【0019】上記において、 ri-j:レンズLiのj番目の面の曲率半径 di-j:レンズLiのj番目の面間隔 ni-j:レンズLiのj番目の媒質のe線における屈折
率n νi−j:レンズLiのj番目の媒質のe線におけるア
ッベ数νei :第i番目の可変間隔 r9-19-2面はフィルタに相当する平面ガラス を示す。
【0020】
【表2】
【0021】非球面の定義:非球面の深さをχi、光軸
からの高さをHとして、下記の数式1で表される。
【0022】
【数1】 χi=H2/ri{1+(1−H2/ri 21/2}+ΣAj・Hj 絞りはr5-2面の前方 0.8、 絞りの開放径 Φ=5.6 f4-1=61489.0、 f4-2=8.066 |f4-2/f4-1|=1.312×10-4
【0023】
【表3】
【0024】図2、図3および図4にf=4.500、
f=18.057、およびf=36.000の球面収
差、非点収差、歪曲収差を示す。
【0025】以上説明したように、従来コスト増加と引
き換えに達成していた全長の短縮を、レンズ枚数は増加
してもプラスチックを効果的に使うことで、従来の最も
コストの安いズームレンズと同等のコストで、全長の短
縮を達成出来た。即ち、従来の4群インナーフォーカス
式ズームレンズでは、レンズの屈折力配置の自由度が小
さく、全長を短くするのに限界があったが、前記実施例
では、4群インナーフォーカスを基本としながら、レン
ズ構成を工夫することで、×8ズームで後述するように
約1割の全長短縮を達成できた。また、4群ズームの基
本は変わらないので、アクチュエータや制御ソフトは従
来技術が適用できる。さらに、前記実施例では、r1-1
面から像面Kまでの空気換算全長が約39.8であり、
同仕様を従来例1の手法で設計すると44程度が限界に
なり、本実施例の効果として約1割の全長短縮が得られ
た。
【0026】尚、前記実施例によれば、ビデオカメラの
変倍レンズについて説明したが、スチルカメラ等の他の
カメラの変倍レンズに前記実施例を適用できることは勿
論である。
【0027】
【発明の効果】以上説明した各構成要件の効果により、
従来コスト増加と引き換えに達成していた全長の短縮
を、レンズ枚数は増加してもプラスチックを効果的に使
うことで、従来の最もコストの安いズームレンズと同等
のコストで、全長の短縮を達成出来る。即ち、本発明で
は、従来のものと比較して約1割の全長短縮が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変倍レンズの実施例を示す構成図。
【図2】(a),(b),(c)は、広角端の焦点距離
(f=4.500)における球面収差,非点収差,歪曲
収差を示す各収差曲線図。
【図3】(a),(b),(c)は、中間の焦点距離
(f=18.057)における球面収差,非点収差,歪
曲収差を示す各収差曲線図。
【図4】(a),(b),(c)は、望遠端(f=3
6.000)における球面収差,非点収差,歪曲収差を
示す各収差曲線図。
【図5】従来例の変倍レンズを示す構成図。
【図6】他の従来例の変倍レンズを示す構成図。
【符号の説明】
1…第1群 2…第2群 3…第3群 4…第4群 L5…凸レンズ L6…接合凹レンズ P…絞り L7…屈折力の弱いレンズ L8…両凸レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−51199(JP,A) 特開 平6−235861(JP,A) 特開 平6−51200(JP,A) 特開 平4−208912(JP,A) 特開 平5−88083(JP,A) 特開 平5−150160(JP,A) 特開 昭62−247316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 15/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に正の屈折力を有する第1
    群と、負の屈折力を有する第2群とよりなる変倍系と、
    正の屈折力を有し常時固定の第3群と、正の屈折力を有
    し変倍時および被写体距離の変化等の時に焦点位置を調
    節するために可動である第4群とよりなる変倍レンズに
    おいて、前記第3群が物体側より順に凸レンズおよび凸
    レンズと凹レンズとの接合凹レンズとにて構成され、前
    記凸レンズと接合凹レンズとの間に絞りを配置し、前記
    第4群が物体側より順に屈折力の弱いレンズと両凸レン
    ズとにて構成され、前記第3群の少なくとも1つの面お
    よび前記第4群の屈折力の弱いレンズの少なくとも1つ
    の面が非球面であることを特徴とする変倍レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変倍レンズにおいて、
    前記第4群の屈折力の弱いレンズの材質をプラスチック
    としたことを特徴とする変倍レンズ。
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