JP3360266B2 - 冷陰極発光素子 - Google Patents

冷陰極発光素子

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JP3360266B2 JP09386997A JP9386997A JP3360266B2 JP 3360266 B2 JP3360266 B2 JP 3360266B2 JP 09386997 A JP09386997 A JP 09386997A JP 9386997 A JP9386997 A JP 9386997A JP 3360266 B2 JP3360266 B2 JP 3360266B2
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耕三郎 柴山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は大画面ディスプレ
イ装置、特にカラー大画面ディスプレイ装置の画素を構
成する冷陰極発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、平板型表示装置(フラット・パネ
ル・ディスプレイ)が盛んに開発されてきている。その
中でも、平面状に配置された電界放出型陰極(冷陰極)
からなる電子源を備えた冷陰極発光素子を用いたFED
(Field Emission Display)
は、高輝度、広視野角、高速応答、および低消費電力を
達成できる自発光型表示装置として注目されている。
【0003】このような冷陰極を用いたカラー大画面デ
ィスプレイ装置の発光素子を本願発明者らは既に提案し
ている。(特願平7−264200号参照)。図14乃
至図16は上記先願発明による冷陰極発光素子の構成を
示す図であり、図14は冷陰極発光素子の断面図、図1
5は図14のB部分の拡大図、図16は図14のセラミ
ック基板8aの正面図である。図において、1は四角形
の枠状をなすガラスで作られたスペーサ、2は蛍光体1
06の塗布された前面パネル、3は背面パネルである。
4は低融点ガラス5を用いたスペーサ1、前面パネル2
および背面パネル3を気密に接合した真空容器である。
6は前面パネルの内面にマトリクス状に配列された赤
R、青B、緑Gの蛍光体106で形成される蛍光面であ
って、発光効率を上げるためにアルミバック9を施して
ある。また、アルミバック9は蛍光面6全体に施してあ
り、同時に陽極を兼ねており、9はアルミバック陽極と
も称する。8aは蛍光体106に2〜4mmの距離をお
いて設置された厚さ1mm程度のセラミック基板で、こ
のセラミック基板8aを上から(即ち、前面パネル2側
から)見たものを図16に示している。このセラミック
基板8aは前面パネル2の蛍光体106のそれぞれに対
応してその上に1蛍光体毎に1個の冷陰極群20をもっ
ている。
【0004】1個の冷陰極群20は、図15に示すよう
に多数個の冷陰極23とゲート電極55とから成り立っ
ている。冷陰極23のまわりはドーナツ状のゲート電極
55に取り囲まれている。23は走査電極22上に電気
的に接続されるように半導体形成手段を用いてモリブデ
ン等を蒸着させて形成された尖頭部を有する冷陰極で、
一つの蛍光体106に対して複数の冷陰極23によって
構成されている。また、10は排気管の中を通って陽極
9へ電位を供給するための給電線、17は排気管、18
は排気口、24は真空のコンダクタンスを良くするため
に、セラミック基板8aにあけた多くの穴である。
【0005】ゲート電極55付きの1個の冷陰極23の
大きさは大略1μm程度であり、1個の冷陰極群20の
大きさは発散角を考えて数mm角の蛍光面6よりも数分
の一程度に相似的に小さくなる。しかし、1個の冷陰極
23の大きさが1μm程度であるので、数mm角の蛍光
面6に対応している1個の冷陰極群20には数千個以上
のゲート電極付きの冷陰極23があることになる。ま
た、このセラミック基板8aの背面電極3側にはガス吸
着用のゲッタ14が多数個配設されており、このセラミ
ック基板8aと背面電極3の外部電極16との間を配線
することで外部からの制御電圧をゲート電極55や冷陰
極23の載っている走査電極22へ与えている。尚、図
15において、15はゲッタ膜、60はゲッタの飛散の
様子を示す飛散説明線である。
【0006】次にこのように構成された従来の冷陰極発
光素子の動作について説明する。冷陰極23がのってい
る走査電極22とゲート電極55間に電圧を印加し、こ
の間の電位差が数10V以上となると円錐形状の冷陰極
23の先端から電子が放出される。この放出された電子
はゲート電極55の穴を通過して加速用のアルミバック
陽極9に印加された高電圧により加速され、蛍光体10
6に衝突し、これを発光させる。電子が蛍光体106に
衝突し発光したときにでるガスは、セラミック基板8a
にあいている多数の穴24を通してセラミック基板8a
の裏側にあるゲッタ膜15により吸着され、管の内部を
高真空に保つようになっている。
【0007】そして、このような冷陰極発光素子は縦横
に所定個ずつマトリクス配列され、大画面ディスプレイ
が構成される。このとき、隣接する冷陰極発光素子間の
間隙が大きいと、ディスプレイ全体をみた場合に、境界
部分(継ぎ目、シーム)が目立ってしまい、視覚上の問
題となる。従って、隣接する冷陰極発光素子との間隙は
なるべく小さいことが望ましく、そのため、外部電極1
6や排気管17は冷陰極発光素子の背面側に設ける必要
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】先行発明(特願平7ー
264200号)による従来の冷陰極発光素子は、以上
のように構成されているので次のような問題があった。
【0009】解像度を比較的高くして精細度の高い大画
面ディスプレイを実現しようとすると、それを構成する
冷陰極発光素子の蛍光面の解像度も高くする必要がある
が、このことは、蛍光体の数が増えてそれぞれの蛍光体
も小さくなり、それに応じて冷陰極群の数も増えること
になりそれぞれの冷陰極も相対的に小さくなることを意
味する。従って、セラミック基板と背面パネルにある外
部電極間の配線が極めて煩雑になり、多くの労力を要す
るようになる。そこで、このセラミック基板を省いて背
面パネル上に直接冷陰極群を形成することが考えられ
る。しかしながら、この場合には、背面パネルには冷陰
極群が形成・配置されているため、真空容器内を真空排
気するための排気口を背面パネルの例えば中央部付近に
設けようとしても、大きさを十分に確保することができ
ないため、排気効率が低下して、内部の真空度を低くで
きないという問題がある。
【0010】また、排気効率を上げるため、個々の蛍光
体やそれに対向して設けられている冷陰極群などより相
対的に大きな(コンダクタンスの大きい)真空排気用の
排気口を設ければ、その部分にあるべき冷陰極群20は
除去されて、解像度を高くできないという問題がある。
【0011】さらに、セラミック基板の裏面にゲッタ膜
を形成していたので、セラミック基板を除去して背面パ
ネルに直接冷陰極群を形成すると、ゲッタを配設する場
所がなくなるという問題が生じる。また、このようなセ
ラミック基板を有しているため、前面パネルと背面パネ
ルの間の距離が大きくなり、さらに真空容器は高真空度
に耐える必要があるため、従来の冷陰極発光素子はその
形状を薄くすることができなかった。
【0012】本発明は上述のような課題を解決するため
になされたもので、背面パネルに冷陰極群を形成した場
合であっても、排気コンダクタンスを低下させることな
く、背面パネル側から効率的に比較的短時間で排気が行
える冷陰極発光素子を得ることを目的とする。
【0013】また、背面パネルに冷陰極群を形成した場
合であっても、大きなガス吸着面積を確保するためのゲ
ッタを配設することができる冷陰極発光素子を得ること
を目的とする。また、薄型化された冷陰極発光素子を得
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る冷陰極発
光素子は、透明な物質で作られ、その内面にアルミバッ
ク陽極をもつ蛍光体を塗布された前面パネルと、この前
面パネルに対向して設けらた背面パネルと、前面パネル
と背面パネルとの間に挿入されたスペーサによって構成
され、内部が真空に保持された真空容器とからなる冷陰
極発光素子において、背面パネル上に前記蛍光体に正対
する位置に冷陰極群を配置すると共に、複数の排気口を
背面パネルの中央及びその周囲の冷陰極群の間隙に設け
たものである。
【0015】また、この発明に係る冷陰極発光素子は、
複数の排気口を含むように先端開口部を拡大した排気管
を備えたものである。
【0016】また、この発明に係る冷陰極発光素子は、
透明な物質で作られ、その内面にアルミバック陽極をも
つ蛍光体を塗布された前面パネルと、この前面パネルに
対向して設けらた背面パネルと、前面パネルと背面パネ
ルとの間に挿入されたスペーサによって構成され、内部
が真空に保持された真空容器とからなる冷陰極発光素子
において、背面パネル上に蛍光体に正対する位置に冷陰
極群を配置すると共に、この冷陰極群の配置された部分
より内周かつ冷陰極群の間隙に非蒸発型のゲッタを配設
したものである。
【0017】また、この発明に係る冷陰極発光素子は、
背面パネルの外周部に沿って冷陰極群が配置された部分
を囲むように非蒸発型のゲッタを配設したものである。
【0018】また、この発明に係る冷陰極発光素子は、
背面パネルの冷陰極群の配置された部分より内周かつ冷
陰極群の間隙に溝を設け、その中に非蒸発型のゲッタを
配設したものである。
【0019】また、この発明に係る冷陰極発光素子は、
背面パネルの外周部に沿って冷陰極群が配置された部分
を囲むように溝を設け、その中に非蒸発型のゲッタを配
設したものである。
【0020】また、この発明に係る冷陰極発光素子は、
透明な物質で作られ、その内面にアルミバック陽極をも
つ蛍光体を塗布された前面パネルと、この前面パネルに
対向して設けらた背面パネルと、前面パネルと背面パネ
ルとの間に挿入されたスペーサによって構成され、内部
が真空に保持された真空容器とからなる冷陰極発光素子
において、背面パネル上に蛍光体に正対する位置に冷陰
極群を配置すると共に、スペーサの中央部から背面パネ
ル側近傍に庇(ひさし)状の突起部を設け、その下に非
蒸発型のゲッタを配設したものである。
【0021】また、この発明に係る冷陰極発光素子は、
透明な物質で作られ、その内面にアルミバック陽極をも
つ蛍光体を塗布された前面パネルと、この前面パネルに
対向して設けらた背面パネルと、この前面パネルに対向
して設けらた背面パネルと、前面パネルと背面パネルと
の間に挿入されたスペーサによって構成され、内部が真
空に保持された真空容器とからなる冷陰極発光素子にお
いて、蛍光体に正対する位置に冷陰極群が配置されたガ
ラス基板を背面パネル上に配設すると共に、冷陰極群の
間隙にガラス基板および背面パネルを貫通する複数の排
気口を設けたものである。
【0022】また、この発明に係る冷陰極発光素子は、
透明な物質で作られ、その内面にアルミバック陽極をも
つ蛍光体を塗布された前面パネルと、この前面パネルに
対向して設けらた背面パネルと、前面パネルと背面パネ
ルとの間に挿入されたスペーサによって構成され、内部
が真空に保持された真空容器とからなる冷陰極発光素子
において、蛍光体に正対する位置に冷陰極群が配置され
たガラス基板を背面パネルに配設すると共に、ガラス基
板の冷陰極群が配置された以外のところに非蒸発型のゲ
ッタを配設したものである。
【0023】また、この発明に係る冷陰極発光素子は、
ガラス基板の冷陰極群が配置された以外のところに溝を
設け、その中に非蒸発型のゲッタを配設したものであ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態を図に基づ
いて説明する。尚、図において、従来と同一符号は従来
のものと同一あるいは相当のものを表す。図1はこの発
明の実施の形態1である冷陰極発光素子の構成を示す断
面図、図2は背面パネル3の正面図およびAA断面図、
図3は同じく図1のB部分の拡大図である。図におい
て、1は四角形の枠状をなすガラスで作られたスペー
サ、2は蛍光体106の塗布された前面パネル、3は背
面パネルである。4は低融点ガラス5にてスペーサ1、
前面パネル2、背面パネル3を気密に接合した真空容器
である。6は前面パネル2の内面にマトリクス状に配列
された赤R、青B、緑Gの蛍光体106で形成される蛍
光面で、発光効率を上げるためにアルミバック9を施し
てある。また、アルミバック9は蛍光面6全体に施して
あり、同時に陽極を兼ねているので、9はアルミバック
陽極と称する。
【0025】背面パネル3は蛍光体106に数mmの距
離をおいて設置されている。この背面パネル3は、図2
に示すように、前面パネル2の蛍光体106に対応して
蛍光体毎に1個の冷陰極群20を有している。そして、
それぞれの冷陰極群20は、図3に示すように多数個の
冷陰極23とゲート電極55とから成り立っている。冷
陰極23のまわりはドーナツ状のゲート電極55に取り
囲まれている。ゲート電極55付きの1個の冷陰極23
の大きさは大略1μm程度であり、1個の冷陰極群20
の大きさは発散角を考えて数mm角の蛍光面6よりも数
分の一程度と小さくなる。しかし、1個の冷陰極23の
大きさが1μm程度であるので、1個の冷陰極群20に
は数千個以上のゲート電極付きの冷陰極23があること
になる。
【0026】23は走査電極22上に電気的に接続され
るように半導体形成手段等を用いてモリブデン等を蒸着
させて形成された尖頭部を有する冷陰極で、一つの蛍光
体106に対して複数の冷陰極23によって冷陰極群2
0が構成されている。また、16aは冷陰極群20の走
査電極22やゲート電極55などの多数個の配線を外部
に取り出すための外部電極である。17aは先の部分が
拡大されて大きくなった排気管、18aは真空のコンダ
クタンスを良くするための複数本の排気口、10は排気
管の中を通ってアルミバック陽極9へ電位を供給するた
めの給電線である。
【0027】さらに、背面パネル3の冷陰極群20が設
置された以外の部分に溝を設け、その中に非蒸発型のゲ
ッタを配設する。本実施の形態においては、特に背面パ
ネル3の冷陰極群20が設置された部分のさらに外周部
に細い溝13を形成し、その中に細いワイヤ状の非蒸発
型のゲッタ14aをその頭が背面パネル3の上面を飛び
でないように(その上部が背面パネル3の内面(上面)
より下になるように)、背面パネル3の外周部に沿って
冷陰極群20の配置された部分を取り囲むように一周に
わたり設置してある。非蒸発型のゲッタ14aとして
は、例えばワイヤ状またはリボン状のものが市販されて
おり、本実施の形態においてもそれを用いることが可能
である。非蒸発型のゲッタ14aは芯線と被覆線との2
重構造をもっており、その芯線にはゲッタを高温にする
ためのニクロム線があり、そのまわりを例えばジルコニ
ウムを主成分とする合金からなるゲッタ材料で被覆して
いて、通電することでニクロム線を高温にして、ニクロ
ム線を被服したゲッタ材を加熱することにより、ガス吸
着を行う状態となるよう活性化する。
【0028】図4は、非蒸発型のゲッタ14aの構成例
を示す図である。図4(a)に示すように、一本のワイ
ヤ状またはリボン状の非蒸発型のゲッタ14aを四角状
に略直角に折り曲げ、曲がり角近傍および非蒸発型のゲ
ッタ14aの端部付近でゲッタ用の外部電極16aとゲ
ッタ芯線とをスポット溶接などの溶接により接続する。
または、図4(b)に示すように、4本のワイヤ状また
はリボン状の非蒸発型のゲッタ14aのそれぞれの端部
付近で、ゲッタ用の外部電極16aとゲッタ芯線とをス
ポット溶接などの溶接により接続する。
【0029】図5は、図4に示した非蒸発型のゲッタ1
4aの配置の様子を示す図であり、図に示すように、ゲ
ッタ用の外部電極16aが背面パネル3を貫通して素子
の外部に取出されており、非蒸発型のゲッタ14aは背
面パネル3に設けられた溝13の中にゲッタ用の外部電
極16aを介して配設されている。そして、真空容器4
内を高真空状態となるように排気する際に、ゲッタ用の
外部電極16a間に通電することにより、非蒸発ゲッタ
14aを加熱して活性化する。通電に際して、図4
(a)に示した構成においては、非蒸発型のゲッタ14
aの端部に接合された2本のゲッタ用の外部電極16a
間に通電すれば四角状に折り曲げられた非蒸発型のゲッ
タ14a全体に通電される。図4(b)に示した構成に
おいては、4本の非蒸発型のゲッタ14aのそれぞれの
端部に接合されたゲッタ用の外部電極16a間に個別に
通電する。ここで非蒸発型のゲッタ14aを加熱する際
に、その熱が直接背面パネル3に伝導し、それによる熱
的歪みにより背面パネル3が割れることを防止するため
に、非蒸発型のゲッタ14aが直接背面パネルに接触し
ないように、ゲッタ用の電極16aを介して浮かせて配
設される。
【0030】次にこのように構成された冷陰極発光素子
の動作について説明する。冷陰極群20がのっている走
査電極22とゲート電極55間に電圧を印加し、この間
の電位差が数10V以上となると冷陰極群20中の円錐
形状の冷陰極23の先端から電子が放出される。この放
出された電子はゲート電極55の穴を通過して加速用陽
極9に印加された高電圧により加速され、蛍光体106
に衝突し、これを発光させる。
【0031】電子が蛍光体106に衝突し発光したとき
に放出されるガスは、図2に示しているように、背面パ
ネル3の外周部に沿って冷陰極群20が設置された部分
をとり囲むように配設された非蒸発型のゲッタ14aに
よって吸着され、真空容器4の内部を高真空に保つよう
になっている。ここで示した非蒸発型のゲッタ14aは
直径が1mm以下の細いワイヤタイプで、前述したよう
にそのベースとなるワイヤは細いニクロム線などで構成
され、従来の蒸発型のように飛散することなく、数Vと
いう低い電圧で高温度に表層部のゲッタを加熱でき、真
空容器内で発生するガスを容易に吸着できるように作ら
れている。また、このゲッタ14aの上部はその部分か
らの不要な電界放射を起こさないように、既に述べたよ
うに背面パネル3の内面より下となるように配設されて
いる。
【0032】また、従来の冷陰極発光素子では穴の多数
あいたセラミック基板8aがあったので、精細度を上げ
ても冷陰極群20が欠落することなく背面パネル3の中
央に大きな(たとえば直径が5mm程度)排気口18を
あけることが出来たが、セラミック基板8aを別途設け
ることなく背面パネル3上に直接冷陰極群20を配設す
る場合には、冷陰極群20が欠落しないためには排気口
は大きいものはあけることができない。そこで、図2の
背面パネル3の正面図に示しているように、冷陰極群2
0の欠落がなくしかもコンダクタンスを上げるために、
排気口18aの周囲にも冷陰極群20の間隙に小さい排
気口25を複数本(図は4本の場合を示している。)あ
けている。
【0033】しかも、これらの排気口18aおよびその
周囲に設けられた小さな排気口25を全部真空容器4内
を真空状態に排気するための排気口として使えるよう
に、図1に示したように、排気口18aおよびその周囲
の穴からなる複数個の排気口を全て含むよう、排気管1
7aの先端開口部を拡大して背面パネル3に接合してい
る。これにより、排気管17aから真空容器4内を効率
よく比較的短時間で高真空状態に排気することが可能と
なる。特に真空容器内の高さ(前面パネル2と背面パネ
ル3との間隔)が小さいときには、真空容器4内の排気
状態を均一にして排気することも可能となる。
【0034】なお、上記実施の形態においては、冷陰極
群が設置された部分よりさらに外周部に非蒸発型のゲッ
タを配置したが、それ以外の背面パネル3の冷陰極群2
0が設置・形成された以外のところにも配置することが
可能である。例えば、図6に示すように、冷陰極群20
と干渉しないように内周の適当なところに配置すること
もできる。図6は背面パネル3の正面図およびCC断面
図を示しており、非蒸発型のゲッタ14aを冷陰極群2
0の間隙にそれと干渉しないように内周の適当なところ
に、例えば2セット設置した場合を示している。
【0035】この場合の非蒸発型のゲッタ14aは、図
4に示したものと同様、図7(a)に示すように、一本
のワイヤ状またはリボン状の非蒸発型のゲッタ14aを
四角状に略直角に折り曲げ、曲がり角近傍および非蒸発
型のゲッタ14aの端部付近でゲッタ用の外部電極16
aとゲッタ芯線とをスポット溶接などの溶接により接続
する。または、同図(b)に示すように、4本のワイヤ
状またはリボン状の非蒸発型のゲッタ14aのそれぞれ
の端部付近で、ゲッタ用の外部電極16aとゲッタ芯線
とをスポット溶接などの溶接により接続する。そして、
図8に示すように、ゲッタ用の外部電極16aが背面パ
ネル3を貫通して素子の外部に取出されており、非蒸発
型のゲッタ14aは背面パネル3に設けられた溝13の
中にゲッタ用の外部電極16aを介して配設されてい
る。真空容器4内を高真空状態となるように排気する際
に、図4および図5をもとに説明したのと同様に、ゲッ
タ用の外部電極16a間に通電することにより、非蒸発
ゲッタ14aを加熱して活性化する。
【0036】以上のように、本実施の形態によれば、背
面パネルの冷陰極群の間隙に複数個の排気口を設けたの
で、背面パネルに配置した冷陰極群に影響することな
く、排気コンダクタンスを充分に大きく確保することが
でき、効率良く短時間で真空容器内の排気を行うことが
可能となる。また、背面パネルの冷陰極群の設置された
以外のところに非蒸発型のゲッタを配設したので、真空
容器内で発生するガスに対する高い吸着能力を維持でき
るうえ、ゲッタ飛散による電極間の短絡をなくすことが
できる。さらに、背面パネルの外周部に沿って前記冷陰
極群の配置された部分を囲むように非蒸発型のゲッタを
配設することにより、大きなガス吸着面積を確保するこ
とができる。また、背面パネルの冷陰極群が設置された
以外のところに溝を設け、その中にそのゲッタを配設す
ることにより、前面パネルに設けた陽極とゲッタ間にお
ける不要電界放射の危険を少なくすることができる。
尚、セラミック陰極板を除去し背面パネルにその機能を
持たせているので、冷陰極発光素子を薄く構成すること
ができる上、セラミック基板と背面パネル間の配線の手
間がなくなり、また、材料費も削減できるという効果も
ある。
【0037】実施の形態2.上記実施の形態1において
は、背面パネルの冷陰極群が設置された部分のさらに外
周部に細い溝を形成し、その中に細いワイヤ状の非蒸発
型のゲッタを配置したが、陽極と非蒸発型のゲッタとの
間に不要な電界放射の可能性が少ない場合には、特に溝
を設けることなく、背面パネルの上に配置することも可
能である。図9は、この発明の実施の形態2による冷陰
極発光素子の構成例を示す図であり、 図9(a)は正
面図、図9(b)はそのA’A’断面図である。また、
図10は、この発明の実施の形態2による冷陰極発光素
子の他の構成例を示す図であり、 図10(a)は正面
図、図10(b)はそのC’C’断面図である。
【0038】図に示すように、非蒸発型のゲッタ14a
は上記実施の形態1とは異なり、背面パネルに溝を形成
することなく背面パネル3上に設置されている。この場
合、ゲッタが溝の中ではなく背面パネル3の上に設置さ
れているので、その分アルミバック陽極9までの距離が
近くなりゲッタからの不要な電界放射の可能性も現れる
が、それが特に問題とならない程度であれば、溝を形成
することなく背面パネルの構成および非蒸発型のゲッタ
の配置を簡素化することができ、ひいては冷陰極発光素
子を安価に作製することが可能となる。
【0039】実施の形態3.図11は、本発明の実施の
形態3による冷陰極発光素子の構成を示す断面図、図1
2(a)はその一部分(スペーサ部分)の拡大図であ
る。また、図12(b)はスペーサ部分の他の例を示す
図である。図において、1aは中央部から下の一部分を
大きくなるようにしたスペーサである。図12(a)に
示すように、スペーサ1aには、図12(a)あるいは
図12(b)に示すような庇(ひさし)状の突起部が設
けられており、その下に例えば直径1mm以下の細い非
蒸発型のゲッタ14aを配設したものである。
【0040】このようにして非蒸発型のゲッタ14aを
配設することにより、陽極電界の影響を少なくし、ゲッ
タ14aからの不要電界放射(フィールドエミッショ
ン)を防止することができる。なお、スペーサ1aの形
状は、図12(a)あるいは図12(b)に示すような
ものの他にもいろいろな形状とすることができる。要
は、細い線状の非蒸発型のゲッタ14aが直接陽極電界
に曝されることがないように庇状の突起部あるいは溝状
の凹部の類を工夫すればよいのである。
【0041】実施の形態4.一般的に、冷陰極群20を
基板上に形成するには、例えば半導体製造プロセスを流
用することが考えられる。この場合には、基板の厚さが
制限(例えば、1mm程度)される。前述の実施の形態
1乃至3に示したように、冷陰極群20を背面パネル3
に直接形成する場合には、外部電極16aが貫通された
背面パネル3をこのような基板厚さの制限された冷陰極
群20の製造プロセスを通すことは困難となる。
【0042】また、予め外部電極16aが貫通するため
の穴を背面パネル3に設けておき、冷陰極群20を形成
した後に外部電極16aをこの穴に通して周囲を低融点
ガラス等で塞ぐことも考えられるが、特に解像度が高
く、冷陰極群20の密度の高い場合には、外部電極16
aの周囲を低融点ガラスで塞ぐ際に穴の周囲の背面パネ
ル3が局部的に変形して、冷陰極群20の平坦度に影響
を及ぼすことが考えられる。一方、真空容器4は内部を
高真空状態とされるので、真空容器4を構成するスペー
サ1、前面パネル2、背面パネル3のそれぞれの厚さを
真空容器4の周囲の大気圧との差に耐えうるような厚さ
とする必要がある。
【0043】本実施の形態4は、このような問題点も解
決するためになされたものであり、図13は実施の形態
4による冷陰極発光素子の構成を示す断面図である。前
述した実施の形態1乃至3においては、背面パネル3上
に直接冷陰極群20を形成するようにしたが、本実施の
形態では、図13に示すように冷陰極群20を半導体製
造プロセスを用いて形成するの適した例えば厚さ1mm
程度のガラス基板26の上に冷陰極群20および非蒸発
型のゲッタ14aを形成し、このガラス基板26を背面
パネル3の上に重ねるように構成したものである。
【0044】図に示すように、冷陰極群20が形成され
たガラス基板26には、背面パネル3の排気口18aお
よび25に対応した位置(重なる位置)に、排気口18
bおよび25bが設けられる。また、ガラス基板26は
その周囲を例えば低融点ガラス(図示せず)により背面
パネル3に固定される。ここで、ガラス基板26に設け
られた排気口18bおよび25bは、冷陰極群20の間
隙に設けられていることは言うまでもない。そして、ス
ペーサ1、前面パネル2、および背面パネル3を低融点
ガラス5で気密に接合した真空容器4は、排気管17a
により排気口18a、18b、25、25bを介して排
気される。
【0045】更に、上記実施の形態1と同様に、ガラス
基板26には冷陰極群20が設置された以外の部分に溝
を設け、その中に非蒸発型のゲッタ14bを配設する。
この場合にも、特にガラス基板26の冷陰極群20が設
置された部分のさらに外周部に細い溝13bを形成し、
その中に細いワイヤ状の非蒸発型のゲッタ14bをその
頭がガラス基板26の上面を飛びでないように(その上
部がガラス基板26の内面(上面)より下になるよう
に)、ガラス基板26の外周部に沿って冷陰極群20の
配置された部分を取り囲むように一周にわたり設置す
る。また、非蒸発型のゲッタ14に接続された外部電極
16bがガラス基板26および背面基板3を貫通して配
設されている。
【0046】なお、ガラス基板26に設けた溝13b
は、ガラス基板26を貫通させて穴とすることもでき
る。また、実施の形態2と同様に、陽極と非蒸発型のゲ
ッタとの間に不要な電界放射の可能性が少ない場合に
は、非蒸発型のゲッタ14bは特に溝を設けることな
く、ガラス基板26の上に配置することも可能である。
また、上記各実施の形態においては、スペーサ1は四角
形の枠状をなすガラスで作製したが、真空容器封着時に
4枚の長方形ガラス板を四角形の枠状となるように、前
面パネル2、背面パネル3を低融点ガラスにて接合する
ようにしてもよい。また、真空容器4は、スペーサ1、
前面パネル2、背面パネル3を低融点ガラス5にて気密
に接合して構成したが、特に前面パネル2と背面パネル
3との間隔(ギャップ)が小さい場合には、特にスペー
サ1を用いることなく、前面パネル2および背面パネル
3の間隔が所定のものとなるようにその周囲を直接低融
点ガラスで封着して構成しても良い。
【0047】以上のように本実施の形態によれば、冷陰
極群20を製造するのに適した厚さ(例えば、1mm程
度)のガラス基板26に冷陰極群20を形成しておき、
それを予め外部電極16が貫通された背面パネルの上に
重ね、その後、ガラス基板26の上の各冷陰極群20の
走査電極22やゲート電極55などとスポット溶接等に
より配線すればよいので、基板厚さの制限された半導体
製造プロセスを用いて冷陰極群20をガラス基板26に
形成して冷陰極発光素子を容易に製作することが可能と
なる。また、真空容器4が所望の耐圧となるように背面
パネル3の厚さを設定することも可能となる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、背面パネル上に前記蛍
光体に正対する位置に冷陰極群を配置すると共に、複数
の排気口を背面パネルの中央及びその周囲の冷陰極群の
間隙に設けたので、背面パネルに配置した冷陰極群に影
響することなく、排気コンダクタンスを充分に大きく確
保することができ、効率良く短時間で真空容器内の排気
を行うことが可能な冷陰極発光素子を提供できるという
効果がある。
【0049】また、この発明によれば、複数の排気口を
含むように先端開口部を拡大した排気管を備えたので、
排気コンダクタンスを低下させることなく、一本の排気
管によって背面側から効率良く短時間で真空容器内の排
気を行うことが可能な冷陰極発光素子を提供できるとい
う効果がある。
【0050】また、この発明によれば、背面パネル上に
蛍光体に正対する位置に冷陰極群を配置すると共に、
の冷陰極群の配置された部分より内周かつ冷陰極群の間
隙に非蒸発型のゲッタを配設したので、真空容器内で発
生するガスに対する高い吸着能力を維持できるうえ、ゲ
ッタ飛散による電極間の短絡をなくすことができる冷陰
極発光素子を提供できるという効果がある。
【0051】また、この発明によれば、背面パネルの外
周部に沿って冷陰極群が配置された部分を囲むように非
蒸発型のゲッタを配設したので、大きなガス吸着面積を
確保することができる冷陰極発光素子を提供できるとい
う効果がある。
【0052】また、この発明によれば、背面パネルの冷
陰極群の配置された部分より内周かつ冷陰極群の間隙に
溝を設け、その中に非蒸発型のゲッタを配設したので、
前面パネルに設けたアルミバック陽極とゲッタ間におけ
る不要電界放射の危険を少なくすることができると共
に、真空容器内で発生するガスに対する高い吸着能力を
維持したうえ、ゲッタ飛散による電極間の短絡をなくす
ことができる冷陰極発光素子を提供できるという効果が
ある。
【0053】また、この発明によれば、背面パネルの外
周部に沿って冷陰極群が配置された部分を囲むように溝
を設け、その中に非蒸発型のゲッタを配設したので、大
きなガス吸着面積を確保できる上に、前面パネルに設け
た陽極とゲッタ間における不要電界放射の危険を少なく
することができる冷陰極発光素子を提供できるという効
果がある。
【0054】また、この発明によれば、スペーサの中央
部から背面パネル側近傍に庇状の突起部を設け、その下
に非蒸発型のゲッタを配設したので、ガス吸着面積を確
保できる上に、前面パネルに設けたアルミバック陽極と
ゲッタ間における不要電界放射の危険を少なくすること
ができる冷陰極発光素子を提供できるという効果があ
る。
【0055】また、この発明によれば、蛍光体に正対す
る位置に冷陰極群が配置されたガラス基板を背面パネル
上に配設すると共に、冷陰極群の間隙にガラス基板およ
び背面パネルを貫通する複数の排気口を設けたので、半
導体プロセスを用いて容易に冷陰極群を形成できる共
に、冷陰極群に影響することなく、排気コンダクタンス
を充分に大きく確保することが可能な冷陰極発光素子を
提供できるという効果がある。
【0056】また、この発明によれば、蛍光体に正対す
る位置に冷陰極群が配置されたガラス基板を背面パネル
に配設すると共に、ガラス基板の冷陰極群が配置された
以外のところに非蒸発型のゲッタを配設したので、半導
体プロセスを用いて容易に冷陰極群を容易に形成できる
共に、真空容器内で発生するガスに対する高い吸着能力
を維持できるうえ、ゲッタ飛散による電極間の短絡をな
くすことができる冷陰極発光素子を提供できるという効
果がある。
【0057】また、この発明によれば、ガラス基板の冷
陰極群が配置された以外のところに溝を設け、その中に
非蒸発型のゲッタを配設したので、半導体プロセスを用
いて容易に冷陰極群を容易に形成できると共に、真空容
器内で発生するガスに対する高い吸着能力を維持したう
え、ゲッタ飛散による電極間の短絡をなくすことがで
き、かつ前面パネルに設けたアルミバック陽極とゲッタ
間における不要電界放射の危険も少なくすることができ
る冷陰極発光素子を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による冷陰極発光素子
の構成を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1による冷陰極発光素子
の背面パネルの正面図およびAA断面図である。
【図3】 図1のB部分の拡大説明図である。
【図4】 実施の形態1による冷陰極発光素子の非蒸発
型のゲッタの構成を示す図である。
【図5】 実施の形態1による冷陰極発光素子の非蒸発
型のゲッタの配置を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態1である冷陰極発光素子
の他の例における背面パネルの正面図およびCC断面図
である。
【図7】 実施の形態1による冷陰極発光素子の他の例
における非蒸発型のゲッタの構成を示す図である。
【図8】 実施の形態1による冷陰極発光素子の他の例
における非蒸発型のゲッタの配置を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態2による冷陰極発光素子
の背面パネルの正面図およびA’A’断面図である。
【図10】 実施の形態2による冷陰極発光素子の他の
例における背面パネルの正面図およびC’C’断面図で
ある。
【図11】 本発明の実施の形態3による冷陰極発光素
子の構成を示す断面図である。
【図12】 図11のスペーサ部分の拡大図である。
【図13】 本発明の実施の形態4による冷陰極発光素
子の構成を示す断面図である。
【図14】 従来の冷陰極発光素子の構成を示す断面図
である。
【図15】 図13のB部分の拡大説明図である。
【図16】 従来の冷陰極発光素子のセラミック基板の
正面図である。
【符号の説明】
1,1a スペーサ 2 前面パネル 3 背面パネル 4 真空容器 5 低融点ガラス 6 蛍光面 8a セラミック基板 9 アルミバ
ック陽極 10 給電線 13 ゲッタ設
置用の溝 14a 非蒸発型のゲッタ 16a,16b 外部電
極 17a 排気管 18a 排気口 20 冷陰極群 22 走査電極 23 冷陰極 25 排気口 26 ガラス基板 55 ゲート電
極 106 蛍光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 修司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−171871(JP,A) 特開 平5−121015(JP,A) 特開 平6−52813(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 63/00 H01J 31/12 H01J 29/94 H01J 9/385

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な物質で作られ、その内面にアルミ
    バック陽極をもつ蛍光体を塗布された前面パネルと、こ
    の前面パネルに対向して設けらた背面パネルと、前記前
    面パネルと前記背面パネルとの間に挿入されたスペーサ
    によって構成され、内部が真空に保持された真空容器と
    からなる冷陰極発光素子において、 前記背面パネル上に前記蛍光体に正対する位置に冷陰極
    群を配置すると共に、複数の排気口を前記背面パネルの
    中央及びその周囲の冷陰極群の間隙に設けたことを特徴
    とする冷陰極発光素子。
  2. 【請求項2】 複数の排気口を含むように先端開口部を
    拡大した排気管を備えたことを特徴とする請求項1に記
    載の冷陰極発光素子。
  3. 【請求項3】 透明な物質で作られ、その内面にアルミ
    バック陽極をもつ蛍光体を塗布された前面パネルと、こ
    の前面パネルに対向して設けらた背面パネルと、前記前
    面パネルと前記背面パネルとの間に挿入されたスペーサ
    によって構成され、内部が真空に保持された真空容器と
    からなる冷陰極発光素子において、 前記背面パネル上に前記蛍光体に正対する位置に冷陰極
    群を配置すると共に、冷陰極群の配置された部分より内
    周かつ冷陰極群の間隙に非蒸発型のゲッタを配設したこ
    とを特徴とする冷陰極発光素子。
  4. 【請求項4】 背面パネルの外周部に沿って冷陰極群が
    配置された部分を囲むように非蒸発型のゲッタを配設し
    たことを特徴とする請求項3に記載の冷陰極発光素子。
  5. 【請求項5】 背面パネルの冷陰極群の配置された部分
    より内周かつ冷陰極群の間隙に溝を設け、その中に非蒸
    発型のゲッタを配設したことを特徴とする請求項3に記
    載の冷陰極発光素子。
  6. 【請求項6】 背面パネルの外周部に沿って冷陰極群が
    配置された部分を囲むように溝を設け、その中に非蒸発
    型のゲッタを配設したことを特徴とする請求項3に記載
    の冷陰極発光素子。
  7. 【請求項7】 透明な物質で作られ、その内面にアルミ
    バック陽極をもつ蛍光体を塗布された前面パネルと、こ
    の前面パネルに対向して設けらた背面パネルと、前記前
    面パネルと前記背面パネルとの間に挿入されたスペーサ
    によって構成 され、内部が真空に保持された真空容器と
    からなる冷陰極発光素子において、 前記背面パネル上に前記蛍光体に正対する位置に冷陰極
    群を配置すると共に、 スペーサの中央部から背面パネル
    側近傍に庇状の突起部を設け、その下に非蒸発型のゲッ
    タを配設したことを特徴とする冷陰極発光素子。
  8. 【請求項8】 透明な物質で作られ、その内面にアル
    ミバック陽極をもつ蛍光体を塗布された前面パネルと、
    この前面パネルに対向して設けらた背面パネルと、前記
    前面パネルと前記背面パネルとの間に挿入されたスペー
    サによって構成され、内部が真空に保持された真空容器
    とからなる冷陰極発光素子において、 前記蛍光体に正対する位置に冷陰極群が配置されたガラ
    ス基板を前記背面パネル上に配設すると共に、前記冷陰
    極群の間隙に前記ガラス基板および前記背面パネルを貫
    通する複数の排気口を設けたことを特徴とする冷陰極発
    光素子。
  9. 【請求項9】 透明な物質で作られ、その内面にアルミ
    バック陽極をもつ蛍光体を塗布された前面パネルと、こ
    の前面パネルに対向して設けらた背面パネルと、前記前
    面パネルと前記背面パネルとの間に挿入されたスペーサ
    によって構成され、内部が真空に保持された真空容器と
    からなる冷陰極発光素子において、 前記蛍光体に正対する位置に冷陰極群が配置されたガラ
    ス基板を前記背面パネルに配設すると共に、前記ガラス
    基板の前記冷陰極群が配置された以外のところに非蒸発
    型のゲッタを配設したことを特徴とする冷陰極発光素
    子。
  10. 【請求項10】 ガラス基板の冷陰極群が配置された以
    外のところに溝を設け、その中に非蒸発型のゲッタを配
    設したことを特徴とする請求項9に記載の冷陰極発光素
    子。
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