JP3359785B2 - チップドレッサ及びそのコントローラ - Google Patents
チップドレッサ及びそのコントローラInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップドレッサ及びその
コントローラに関し、特にテーブルトップ、ジェネラル
ウェルダン等のスポット溶接機の電極チップをドレッシ
ング(研磨)するチップドレッサ及びそのコントローラ
に関する。
コントローラに関し、特にテーブルトップ、ジェネラル
ウェルダン等のスポット溶接機の電極チップをドレッシ
ング(研磨)するチップドレッサ及びそのコントローラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】スポット溶接機においては、加圧通電を
繰返すことによって電極チップが摩耗するなどしてその
形状が変形すると、溶接品質を確保できないことから、
電極チップを研磨するチップドレッサが用いられてい
る。
繰返すことによって電極チップが摩耗するなどしてその
形状が変形すると、溶接品質を確保できないことから、
電極チップを研磨するチップドレッサが用いられてい
る。
【0003】従来のチップドレッサとしては、例えば特
開平1−181985号公報に開示されているように、
基台上に固定されたフレームに移動体を昇降自在に支持
し、この移動体にドレッサ本体を固定し、このドレッサ
本体にエアモータで回転駆動されるカッタ刃を取付け
て、このカッタ刃に上下から電極チップを押圧した状態
で、カッタ刃をエアモータで回転させることによって電
極チップを研磨するようにした据置き型チップドレッサ
が知られている。
開平1−181985号公報に開示されているように、
基台上に固定されたフレームに移動体を昇降自在に支持
し、この移動体にドレッサ本体を固定し、このドレッサ
本体にエアモータで回転駆動されるカッタ刃を取付け
て、このカッタ刃に上下から電極チップを押圧した状態
で、カッタ刃をエアモータで回転させることによって電
極チップを研磨するようにした据置き型チップドレッサ
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のチップドレッサにあっては、据置き型チップド
レッサであるために、溶接機1台に対してチップドレッ
サ1台を対応設置しなければならず、溶接設備の大型化
やコストの上昇を招き、特にテーブルトップ、ジェネラ
ルウェルダン等の多数の溶接機が配置される溶接設備に
適用することは不可能である。
た従来のチップドレッサにあっては、据置き型チップド
レッサであるために、溶接機1台に対してチップドレッ
サ1台を対応設置しなければならず、溶接設備の大型化
やコストの上昇を招き、特にテーブルトップ、ジェネラ
ルウェルダン等の多数の溶接機が配置される溶接設備に
適用することは不可能である。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、多数の溶接機が配置される溶接設備に適用可能
なチップドレッサ及びそのコントローラを提供すること
を目的とする。
であり、多数の溶接機が配置される溶接設備に適用可能
なチップドレッサ及びそのコントローラを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め請求項1のチップドレッサは、溶接機の電極チップを
研磨するチップドレッサにおいて、前記電極チップを研
磨するドレッサ本体と、前記溶接機の電極チップによる
前記ドレッサ本体の加圧/非加圧及び加圧力を制御する
前記ドレッサ本体とは別体のコントローラとからなり、
このコントローラには前記電極チップを駆動するアクチ
ュエータに供給するエアー圧を設定する電空比例弁を備
えた。
め請求項1のチップドレッサは、溶接機の電極チップを
研磨するチップドレッサにおいて、前記電極チップを研
磨するドレッサ本体と、前記溶接機の電極チップによる
前記ドレッサ本体の加圧/非加圧及び加圧力を制御する
前記ドレッサ本体とは別体のコントローラとからなり、
このコントローラには前記電極チップを駆動するアクチ
ュエータに供給するエアー圧を設定する電空比例弁を備
えた。
【0007】請求項2のチップドレッサのコントローラ
は、溶接機の電極チップを研磨するドレッサ本体を有す
るチップドレッサのコントローラであって、このコント
ローラは前記ドレッサ本体とは別体をなし、ドレス開始
を指示する起動スイッチ手段と、この起動スイッチ手段
の出力を整形してドレス開始信号を生成出力するチャタ
リング防止手段と、このチャタリング防止手段からのド
レス開始信号に基づいて前記電極チップによって前記ド
レッサ本体を加圧させる起動信号を生成する起動信号生
成手段と、この起動信号生成手段からの起動信号に基づ
いて所定の加圧パターンに応じたタイミング信号を生成
出力するタイミング生成手段と、このタイミング生成手
段からのタイミング信号に応じて前記起動信号生成手段
から出力する起動信号を保持させるホールド手段と、前
記タイミング生成手段からのタイミング信号に応じて前
記電極チップによる前記ドレッサ本体の加圧力を設定す
るドレス圧設定手段と、前記起動信号生成手段からの起
動信号に応じて前記電極チップによるドレッサ本体の加
圧/非加圧を切換制御するスイッチング手段と、前記ド
レス圧設定手段で設定する加圧力を切換える加圧力切換
手段とを設けた。
は、溶接機の電極チップを研磨するドレッサ本体を有す
るチップドレッサのコントローラであって、このコント
ローラは前記ドレッサ本体とは別体をなし、ドレス開始
を指示する起動スイッチ手段と、この起動スイッチ手段
の出力を整形してドレス開始信号を生成出力するチャタ
リング防止手段と、このチャタリング防止手段からのド
レス開始信号に基づいて前記電極チップによって前記ド
レッサ本体を加圧させる起動信号を生成する起動信号生
成手段と、この起動信号生成手段からの起動信号に基づ
いて所定の加圧パターンに応じたタイミング信号を生成
出力するタイミング生成手段と、このタイミング生成手
段からのタイミング信号に応じて前記起動信号生成手段
から出力する起動信号を保持させるホールド手段と、前
記タイミング生成手段からのタイミング信号に応じて前
記電極チップによる前記ドレッサ本体の加圧力を設定す
るドレス圧設定手段と、前記起動信号生成手段からの起
動信号に応じて前記電極チップによるドレッサ本体の加
圧/非加圧を切換制御するスイッチング手段と、前記ド
レス圧設定手段で設定する加圧力を切換える加圧力切換
手段とを設けた。
【0008】
【作用】請求項1のチップドレッサは、電極チップを研
磨するドレッサ本体と、溶接機の電極チップによるドレ
ッサ本体の加圧/非加圧及び加圧力を制御するドレッサ
本体とは別体のコントローラとからなり、このコントロ
ーラには電極チップを駆動するアクチュエータに供給す
るエアー圧を設定する電空比例弁を備えたので、電空比
例弁を溶接機の電極チップを駆動するアクチュエータへ
のエアー供給路に接続して、コントローラで電極チップ
によるドレッサ本体の加圧/非加圧及び加圧力を制御し
ながらドレッサ本体で電極チップを研磨することがで
き、多数の溶接機が配置される溶接設備に適用して、個
々の溶接機の電極チップを順次研磨することができる。
磨するドレッサ本体と、溶接機の電極チップによるドレ
ッサ本体の加圧/非加圧及び加圧力を制御するドレッサ
本体とは別体のコントローラとからなり、このコントロ
ーラには電極チップを駆動するアクチュエータに供給す
るエアー圧を設定する電空比例弁を備えたので、電空比
例弁を溶接機の電極チップを駆動するアクチュエータへ
のエアー供給路に接続して、コントローラで電極チップ
によるドレッサ本体の加圧/非加圧及び加圧力を制御し
ながらドレッサ本体で電極チップを研磨することがで
き、多数の溶接機が配置される溶接設備に適用して、個
々の溶接機の電極チップを順次研磨することができる。
【0009】請求項2のチップドレッサのコントローラ
は、ドレッサ本体とは別体をなし、起動スイッチ手段で
ドレス開始を指示すると、チャタリング防止手段からド
レス開始指示信号が出力され、起動信号生成手段、タイ
ミング生成手段及びホールド手段によって、所定の加圧
パターンで起動信号及びタイミング信号が生成され、ド
レス圧設定手段でタイミング信号に応じて電極チップに
よるドレッサ本体の加圧力(ドレス圧)が設定され、ス
イッチング手段で起動信号に応じてドレッサ本体の加圧
が制御されるので、溶接機の電極チップでドレッサ本体
を加圧した状態で、ドレッサ本体を駆動して電極チップ
を研磨することができると共に、加圧力切換手段によっ
てドレス圧設定手段で設定する加圧力を切換えることが
できて、溶接機に応じたドレス圧を設定することが可能
になり、多数の溶接機が配置される溶接設備に適用し
て、個々の溶接機の電極チップを順次適切なドレス圧で
研磨することができる。
は、ドレッサ本体とは別体をなし、起動スイッチ手段で
ドレス開始を指示すると、チャタリング防止手段からド
レス開始指示信号が出力され、起動信号生成手段、タイ
ミング生成手段及びホールド手段によって、所定の加圧
パターンで起動信号及びタイミング信号が生成され、ド
レス圧設定手段でタイミング信号に応じて電極チップに
よるドレッサ本体の加圧力(ドレス圧)が設定され、ス
イッチング手段で起動信号に応じてドレッサ本体の加圧
が制御されるので、溶接機の電極チップでドレッサ本体
を加圧した状態で、ドレッサ本体を駆動して電極チップ
を研磨することができると共に、加圧力切換手段によっ
てドレス圧設定手段で設定する加圧力を切換えることが
できて、溶接機に応じたドレス圧を設定することが可能
になり、多数の溶接機が配置される溶接設備に適用し
て、個々の溶接機の電極チップを順次適切なドレス圧で
研磨することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例を示す全体システム構
成図、図2はコントローラのブロック図、図3は図2の
チャタリング防止回路、起動信号生成回路及び誤動作防
止回路の詳細を示す回路図、図4は図2のタイミング生
成回路の詳細を示す回路図、図5は図2のチップドレス
圧設定回路、本加圧切換回路の詳細を示す回路図、図6
は図2の加圧バルブスイッチング回路等の詳細を示す回
路図である。
明する。図1は本発明の一実施例を示す全体システム構
成図、図2はコントローラのブロック図、図3は図2の
チャタリング防止回路、起動信号生成回路及び誤動作防
止回路の詳細を示す回路図、図4は図2のタイミング生
成回路の詳細を示す回路図、図5は図2のチップドレス
圧設定回路、本加圧切換回路の詳細を示す回路図、図6
は図2の加圧バルブスイッチング回路等の詳細を示す回
路図である。
【0011】このチップドレッサは、溶接機の上部ガン
1A及び下部ガン1Bの電極チップ1a,1bを研磨す
るための刃具を有するドレッサ本体2と、このドレッサ
本体2を用いて電極チップ1a,1bをドレスするとき
の制御を司るコントローラ3と、このコントローラ3で
制御されてドレス時に電極チップ1a,1bによるドレ
ッサ本体2の加圧力(ドレス圧)を設定するための電空
比例弁4と、コントローラ3に対してドレス開始を指示
するドレス加圧信号S1を出力する起動スイッチ手段で
あるドレス起動スイッチ5等とを備え、コントローラ3
及び電空比例弁4とはコントローラユニット6として一
体化し、ドレッサ本体2とは別体としている。
1A及び下部ガン1Bの電極チップ1a,1bを研磨す
るための刃具を有するドレッサ本体2と、このドレッサ
本体2を用いて電極チップ1a,1bをドレスするとき
の制御を司るコントローラ3と、このコントローラ3で
制御されてドレス時に電極チップ1a,1bによるドレ
ッサ本体2の加圧力(ドレス圧)を設定するための電空
比例弁4と、コントローラ3に対してドレス開始を指示
するドレス加圧信号S1を出力する起動スイッチ手段で
あるドレス起動スイッチ5等とを備え、コントローラ3
及び電空比例弁4とはコントローラユニット6として一
体化し、ドレッサ本体2とは別体としている。
【0012】ドレス起動スイッチ5はコントローラ3に
対してドレス加圧信号S1を出力し、コントローラ3は
このドレス起動スイッチ5からのドレス加圧信号S1に
応じて電空比例弁4に対して加圧レベル設定信号S2を
出力して、電空比例弁4から所要のエアー圧を出力させ
ると共に、溶接機の加圧ソレノイドバルブ7に加圧/非
加圧を切換える加圧信号S3を出力して、電極チップ1
a,1bを駆動するシリンダ8を駆動させる。
対してドレス加圧信号S1を出力し、コントローラ3は
このドレス起動スイッチ5からのドレス加圧信号S1に
応じて電空比例弁4に対して加圧レベル設定信号S2を
出力して、電空比例弁4から所要のエアー圧を出力させ
ると共に、溶接機の加圧ソレノイドバルブ7に加圧/非
加圧を切換える加圧信号S3を出力して、電極チップ1
a,1bを駆動するシリンダ8を駆動させる。
【0013】このコントローラ3は、図2に示すよう
に、チャタリング防止手段であるチャタリング防止回路
31、起動信号生成手段である起動信号生成回路32、
タイミング生成手段であるタイミング生成回路33、ホ
ールド手段であるホールド指令回路34及び論理回路3
5、ドレス圧設定手段であるインタフェース回路36及
びチップドレス圧設定回路37、加圧力切換手段である
本加圧切換回路38、スイッチング手段である加圧バル
ブスイッチング回路39、誤動作防止回路40を備えて
いる。
に、チャタリング防止手段であるチャタリング防止回路
31、起動信号生成手段である起動信号生成回路32、
タイミング生成手段であるタイミング生成回路33、ホ
ールド手段であるホールド指令回路34及び論理回路3
5、ドレス圧設定手段であるインタフェース回路36及
びチップドレス圧設定回路37、加圧力切換手段である
本加圧切換回路38、スイッチング手段である加圧バル
ブスイッチング回路39、誤動作防止回路40を備えて
いる。
【0014】チャタリング防止回路31は、ドレス起動
スイッチ(PB)5の出力信号(ドレス加圧信号S1)
を整形してドレス開始信号S5を生成し、このドレス開
始信号S5を論理回路35を介して起動信号生成回路3
2に出力する。起動信号生成回路32は、チャタリング
防止回路31からのドレス開始信号S5及び後述するホ
ールド指令回路34からのホールド指令信号S8を論理
回路35を介して入力し、これらの各入力信号に基づい
て電極チップ1a,1bによってドレッサ本体2を加圧
させる起動信号S6を生成して、この起動信号S6をタ
イミング生成回路33及び加圧バルブスイッチング回路
39に出力する。
スイッチ(PB)5の出力信号(ドレス加圧信号S1)
を整形してドレス開始信号S5を生成し、このドレス開
始信号S5を論理回路35を介して起動信号生成回路3
2に出力する。起動信号生成回路32は、チャタリング
防止回路31からのドレス開始信号S5及び後述するホ
ールド指令回路34からのホールド指令信号S8を論理
回路35を介して入力し、これらの各入力信号に基づい
て電極チップ1a,1bによってドレッサ本体2を加圧
させる起動信号S6を生成して、この起動信号S6をタ
イミング生成回路33及び加圧バルブスイッチング回路
39に出力する。
【0015】タイミング生成回路33は、起動信号生成
回路32からの起動信号S6に基づいて所定の加圧パタ
ーンに応じたタイミング信号S7を生成して、ホールド
指令回路34、インタフェース回路36を介してチップ
ドレス圧設定回路37に出力する。ホールド指令回路3
4は、タイミング生成回路33からのタイミング信号S
7に応じて起動信号生成回路32から出力する起動信号
S6を保持させるホールド指令信号S8を論理回路35
を介して起動信号生成回路32に出力する。
回路32からの起動信号S6に基づいて所定の加圧パタ
ーンに応じたタイミング信号S7を生成して、ホールド
指令回路34、インタフェース回路36を介してチップ
ドレス圧設定回路37に出力する。ホールド指令回路3
4は、タイミング生成回路33からのタイミング信号S
7に応じて起動信号生成回路32から出力する起動信号
S6を保持させるホールド指令信号S8を論理回路35
を介して起動信号生成回路32に出力する。
【0016】ここで、「所定の加圧パターン」とは、ド
レス圧と当該ドレス圧を加える時間との関係を示すもの
であり、本実施例では、加圧力を予加圧、本加圧、仕上
圧の3段階に設定して(図10参照)、予加圧の加圧力
を加える時間を予加圧時間、本加圧の加圧力を加える時
間を本加圧時間として、タイミング生成回路33によっ
て予加圧時間及び本加圧時間のタイミング信号を生成す
るようにしている。
レス圧と当該ドレス圧を加える時間との関係を示すもの
であり、本実施例では、加圧力を予加圧、本加圧、仕上
圧の3段階に設定して(図10参照)、予加圧の加圧力
を加える時間を予加圧時間、本加圧の加圧力を加える時
間を本加圧時間として、タイミング生成回路33によっ
て予加圧時間及び本加圧時間のタイミング信号を生成す
るようにしている。
【0017】チップドレス圧設定回路37は、タイミン
グ生成回路33からのタイミング信号S7に応じて(本
加圧については本加圧切換回路38の切換結果にも応じ
て)電極チップ1a,1bによるドレッサ本体2の加圧
力を設定するための電圧信号である加圧力レベル設定信
号S2を前記電空制御弁5に出力する。加圧バルブスイ
ッチング回路39は、起動信号生成回路32からの起動
信号S6に応じて加圧ソレノイドバルブ7に加圧信号S
3を出力して、電極チップ1a,1bによるドレッサ本
体2の加圧/非加圧を切換える。
グ生成回路33からのタイミング信号S7に応じて(本
加圧については本加圧切換回路38の切換結果にも応じ
て)電極チップ1a,1bによるドレッサ本体2の加圧
力を設定するための電圧信号である加圧力レベル設定信
号S2を前記電空制御弁5に出力する。加圧バルブスイ
ッチング回路39は、起動信号生成回路32からの起動
信号S6に応じて加圧ソレノイドバルブ7に加圧信号S
3を出力して、電極チップ1a,1bによるドレッサ本
体2の加圧/非加圧を切換える。
【0018】誤動作防止回路40は、ドレス電源投入時
にチャタリング防止回路31からのドレス開始信号S1
及び起動信号生成回路32からの起動信号S6が出力さ
れるのを阻止するための阻止信号S9,S10を出力す
る。
にチャタリング防止回路31からのドレス開始信号S1
及び起動信号生成回路32からの起動信号S6が出力さ
れるのを阻止するための阻止信号S9,S10を出力す
る。
【0019】次に、各部の詳細について図3以降をも参
照して説明する。まず、図3を参照して、ドレス起動ス
イッチ5は、a(常開)接点5a及びb(常閉)接点5
bを有するプッシュボタン(PB)型スイッチである。
チャタリング防止回路31は、ドレス起動スイッチ5の
常開接点5a及び常閉接点5bを電源Vccにプルアッ
プするプルアップ抵抗R1,R2と、ネガティブ・エッ
ジ・ゴーイング型のJ−K型フリップフロップ(以下
「FF」という。)回路51と、AND回路52と、コ
ンデンサC1とからなる。
照して説明する。まず、図3を参照して、ドレス起動ス
イッチ5は、a(常開)接点5a及びb(常閉)接点5
bを有するプッシュボタン(PB)型スイッチである。
チャタリング防止回路31は、ドレス起動スイッチ5の
常開接点5a及び常閉接点5bを電源Vccにプルアッ
プするプルアップ抵抗R1,R2と、ネガティブ・エッ
ジ・ゴーイング型のJ−K型フリップフロップ(以下
「FF」という。)回路51と、AND回路52と、コ
ンデンサC1とからなる。
【0020】FF回路51は、J端子、K端子、CK
(クロック)端子を接地し、プリセット(PR)端子に
ドレス起動スイッチ5の常開接点5aの出力信号(ドレ
ス加圧信号)S1aを入力し、クリア(CLR)端子に
ドレス起動スイッチ5の常閉接点5bの出力信号(ドレ
ス加圧信号)S1bをAND回路52を介して入力して
いる。
(クロック)端子を接地し、プリセット(PR)端子に
ドレス起動スイッチ5の常開接点5aの出力信号(ドレ
ス加圧信号)S1aを入力し、クリア(CLR)端子に
ドレス起動スイッチ5の常閉接点5bの出力信号(ドレ
ス加圧信号)S1bをAND回路52を介して入力して
いる。
【0021】AND回路52は、後述する誤動作防止回
路40の出力である阻止信号S9がハイレベルH(以
下、単に「H」で表わす。)のときに、ドレス起動スイ
ッチ5の常閉接点5bの出力信号S1bを通過させるゲ
ート回路である。そして、このFF回路51のQ出力を
ドレス開始信号S5aとして、反転Q出力をドレス開始
信号S5bとしてそれぞれ起動信号生成回路32に出力
する。
路40の出力である阻止信号S9がハイレベルH(以
下、単に「H」で表わす。)のときに、ドレス起動スイ
ッチ5の常閉接点5bの出力信号S1bを通過させるゲ
ート回路である。そして、このFF回路51のQ出力を
ドレス開始信号S5aとして、反転Q出力をドレス開始
信号S5bとしてそれぞれ起動信号生成回路32に出力
する。
【0022】起動信号生成回路32は、ネガティブ・エ
ッジ・ゴーイング型のJ−K型FF回路53と、シュミ
ットトリガインバータ54と、ノアゲート回路55,5
6とからなる。FF回路53は、J端子、K端子及びP
R端子を電源Vccに接続し、ノアゲート回路である論
理回路35の出力をシュミットトリガインバータ54を
介してCK端子に入力し、CLR端子に誤動作防止回路
40からの阻止信号S9を入力する。論理回路35には
チャタリング防止回路31のFF回路51の反転Q出力
であるドレス開始信号S5b及びホールド指令回路34
からのホールド指令信号S8を入力している。
ッジ・ゴーイング型のJ−K型FF回路53と、シュミ
ットトリガインバータ54と、ノアゲート回路55,5
6とからなる。FF回路53は、J端子、K端子及びP
R端子を電源Vccに接続し、ノアゲート回路である論
理回路35の出力をシュミットトリガインバータ54を
介してCK端子に入力し、CLR端子に誤動作防止回路
40からの阻止信号S9を入力する。論理回路35には
チャタリング防止回路31のFF回路51の反転Q出力
であるドレス開始信号S5b及びホールド指令回路34
からのホールド指令信号S8を入力している。
【0023】そして、FF回路53のQ出力とチャタリ
ング防止回路31のFF回路51のQ出力であるドレス
開始信号S5aとをノアゲート回路55に入力し、この
ノアゲート回路55の出力を、誤動作防止回路40の阻
止信号S10を他方入力とするノアゲート回路56を介
して、起動信号S6として出力する。
ング防止回路31のFF回路51のQ出力であるドレス
開始信号S5aとをノアゲート回路55に入力し、この
ノアゲート回路55の出力を、誤動作防止回路40の阻
止信号S10を他方入力とするノアゲート回路56を介
して、起動信号S6として出力する。
【0024】一方、誤動作防止回路40は、抵抗R3、
コンデンサC2及びダイオードD1からなる遅延回路5
9と、シュミットトリガインバータ60〜62からな
り、遅延回路59で電源Vccの立上がりを遅延させて
シュミットトリガインバータ60,61を介して得られ
る阻止信号S9をチャタリング防止回路31のAND回
路52及び起動信号生成回路32のFF回路53に出力
すると共に、この阻止信号S9をシュミットトリガイン
バータ62を介して得られる阻止信号S10を起動信号
生成回路32のノアゲート回路56に出力する。
コンデンサC2及びダイオードD1からなる遅延回路5
9と、シュミットトリガインバータ60〜62からな
り、遅延回路59で電源Vccの立上がりを遅延させて
シュミットトリガインバータ60,61を介して得られ
る阻止信号S9をチャタリング防止回路31のAND回
路52及び起動信号生成回路32のFF回路53に出力
すると共に、この阻止信号S9をシュミットトリガイン
バータ62を介して得られる阻止信号S10を起動信号
生成回路32のノアゲート回路56に出力する。
【0025】次に、図4を参照して、タイミング生成回
路33は、ディユアル・リトリガブル・モノステーブル
・マルチバイブレータからなる予加圧用モノマルチ63
と、このモノマルチ63のパルス幅(予加圧時間)を設
定するための可変抵抗VR1、抵抗R5、コンデンサC
3と、ディユアル・リトリガブル・モノステーブル・マ
ルチバイブレータからなる本加圧用モノマルチ64と、
このモノマルチ64のパルス幅(本加圧時間)を設定す
るための可変抵抗VR2、抵抗R6、コンデンサC4
と、AND回路65、66と、抵抗R7及びコンデンサ
C5からなる積分回路67と、シュミットトリガインバ
ータ68とからなる。
路33は、ディユアル・リトリガブル・モノステーブル
・マルチバイブレータからなる予加圧用モノマルチ63
と、このモノマルチ63のパルス幅(予加圧時間)を設
定するための可変抵抗VR1、抵抗R5、コンデンサC
3と、ディユアル・リトリガブル・モノステーブル・マ
ルチバイブレータからなる本加圧用モノマルチ64と、
このモノマルチ64のパルス幅(本加圧時間)を設定す
るための可変抵抗VR2、抵抗R6、コンデンサC4
と、AND回路65、66と、抵抗R7及びコンデンサ
C5からなる積分回路67と、シュミットトリガインバ
ータ68とからなる。
【0026】予加圧用モノマルチ63には起動信号生成
回路32からの起動信号S6を入力し、この予加圧用モ
ノマルチ63の反転Q出力である信号S12と起動信号
S6を積分する積分回路67の積分出力S13とをAN
D回路65に入力し、このAND回路65の出力を本加
圧用モノマルチ64に入力し、予加圧用モノマルチ63
の反転Q出力(信号)S12、本加圧用モノマルチ64
の反転Q出力(信号)S14及び積分回路67の積分出
力S13をAND回路66に入力している。
回路32からの起動信号S6を入力し、この予加圧用モ
ノマルチ63の反転Q出力である信号S12と起動信号
S6を積分する積分回路67の積分出力S13とをAN
D回路65に入力し、このAND回路65の出力を本加
圧用モノマルチ64に入力し、予加圧用モノマルチ63
の反転Q出力(信号)S12、本加圧用モノマルチ64
の反転Q出力(信号)S14及び積分回路67の積分出
力S13をAND回路66に入力している。
【0027】そして、予加圧用モノマルチ63の反転Q
出力S12、本加圧用モノマルチ64の反転Q出力S1
4及びAND回路66の出力S18をシュミットトリガ
インバータ68で反転した出力S16を、それぞれイン
タフェース回路36を介してチップドレス圧設定回路3
7に出力すると共に、本加圧用モノマルチ64のQ出力
S17、AND回路66の出力S18をホールド指令回
路34に入力している。
出力S12、本加圧用モノマルチ64の反転Q出力S1
4及びAND回路66の出力S18をシュミットトリガ
インバータ68で反転した出力S16を、それぞれイン
タフェース回路36を介してチップドレス圧設定回路3
7に出力すると共に、本加圧用モノマルチ64のQ出力
S17、AND回路66の出力S18をホールド指令回
路34に入力している。
【0028】ホールド指令回路34は、ノアゲート回路
からなり、上記のように本加圧用モノマルチ64のQ出
力S17とAND回路66の出力S18とを入力して、
前述した論理回路35にホールド指令信号S8として出
力する。
からなり、上記のように本加圧用モノマルチ64のQ出
力S17とAND回路66の出力S18とを入力して、
前述した論理回路35にホールド指令信号S8として出
力する。
【0029】次に、図5を参照して、インタフェース回
路36は、タイミング生成回路33の予加圧用モノマル
チ63の反転Q出力S12、本加圧用モノマルチ64の
反転Q出力S14、シュミットトリガインバータ68の
出力S16及び起動信号生成回路32からの起動信号S
6をそれぞれ入力する4個のフォトカプラ71〜74と
抵抗R8とからなる。
路36は、タイミング生成回路33の予加圧用モノマル
チ63の反転Q出力S12、本加圧用モノマルチ64の
反転Q出力S14、シュミットトリガインバータ68の
出力S16及び起動信号生成回路32からの起動信号S
6をそれぞれ入力する4個のフォトカプラ71〜74と
抵抗R8とからなる。
【0030】チップドレス圧設定回路37は、インタフ
ェース回路36のフォトカプラ71の出力側に接続した
抵抗R10、可変抵抗VR3及び抵抗R9とダイオード
D2からなる予加圧用加圧力レベル設定部と、フォトカ
プラ72の出力側に接続した抵抗R11、本加圧切換回
路38でいずれかが選択される可変抵抗VR4a,VR
4b,VR4c,抵抗R9及びダイオードD3a〜D3
cからなる本加圧用加圧力レベル設定部と、フォトカプ
ラ73の出力側に接続した抵抗R12、可変抵抗VR
5,抵抗R9及びダイオードD4からなる仕上圧用加圧
力レベル設定部と、フォトカプラ74の出力側に接続し
た可変抵抗VR6及び抵抗R13、ダイオードD5から
なるガン解放圧設定部とからなり、可変抵抗VR3,V
R4a,VR4b,VR4c,VR5,VR6の抵抗値
に応じた電圧信号を加圧力レベル設定信号S2として電
空比例弁4に出力する。
ェース回路36のフォトカプラ71の出力側に接続した
抵抗R10、可変抵抗VR3及び抵抗R9とダイオード
D2からなる予加圧用加圧力レベル設定部と、フォトカ
プラ72の出力側に接続した抵抗R11、本加圧切換回
路38でいずれかが選択される可変抵抗VR4a,VR
4b,VR4c,抵抗R9及びダイオードD3a〜D3
cからなる本加圧用加圧力レベル設定部と、フォトカプ
ラ73の出力側に接続した抵抗R12、可変抵抗VR
5,抵抗R9及びダイオードD4からなる仕上圧用加圧
力レベル設定部と、フォトカプラ74の出力側に接続し
た可変抵抗VR6及び抵抗R13、ダイオードD5から
なるガン解放圧設定部とからなり、可変抵抗VR3,V
R4a,VR4b,VR4c,VR5,VR6の抵抗値
に応じた電圧信号を加圧力レベル設定信号S2として電
空比例弁4に出力する。
【0031】本加圧切換回路38はチップドレス圧設定
回路37の抵抗R11と可変抵抗VR4a,VR4b,
VR4cとの間に介装した手動操作で回転可能な3接点
ロータリスイッチ75からなり、可変抵抗VR4a,V
R4b,VR4cのいずれかを選択する。
回路37の抵抗R11と可変抵抗VR4a,VR4b,
VR4cとの間に介装した手動操作で回転可能な3接点
ロータリスイッチ75からなり、可変抵抗VR4a,V
R4b,VR4cのいずれかを選択する。
【0032】次に、図6を参照して、加圧バルブスイッ
チング回路39は、スイッチング用トランジスタTR
1、フォトトライアック76、サージ吸収素子77、抵
抗R14,R15からなり、起動信号生成回路32から
の起動信号S6を抵抗R14を介してトランジスタTR
1に入力し、フォトトライアック76の出力端を加圧ソ
レノイドバルブ7への給電路中に介装し、発光素子側を
スイッチングするようにしている。
チング回路39は、スイッチング用トランジスタTR
1、フォトトライアック76、サージ吸収素子77、抵
抗R14,R15からなり、起動信号生成回路32から
の起動信号S6を抵抗R14を介してトランジスタTR
1に入力し、フォトトライアック76の出力端を加圧ソ
レノイドバルブ7への給電路中に介装し、発光素子側を
スイッチングするようにしている。
【0033】次に、以上のように構成したチップドレッ
サシステムの作用について図7以降をも参照して説明す
る。先ず、電源投入後、誤動作防止回路40のコンデン
サC2の両端電圧が所定レベルに立上がったときには、
阻止信号S9はローレベル「L」(以下、単に「L」と
表わす。)、阻止信号S10は「H」になり、チャタリ
ング防止回路31のAND回路52はゲートが開いた状
態になっている。
サシステムの作用について図7以降をも参照して説明す
る。先ず、電源投入後、誤動作防止回路40のコンデン
サC2の両端電圧が所定レベルに立上がったときには、
阻止信号S9はローレベル「L」(以下、単に「L」と
表わす。)、阻止信号S10は「H」になり、チャタリ
ング防止回路31のAND回路52はゲートが開いた状
態になっている。
【0034】この状態の下で、ドレス起動スイッチ5を
押し下げると、常開接点5aの出力信号S1aが「L」
になって、この出力信号S1aがFF回路51のPR端
子に入力され、常閉接点5bの出力信号S1bが「H」
なって、この出力信号S1bが開状態のAND回路52
を介してFF回路51のCLR端子に入力される。
押し下げると、常開接点5aの出力信号S1aが「L」
になって、この出力信号S1aがFF回路51のPR端
子に入力され、常閉接点5bの出力信号S1bが「H」
なって、この出力信号S1bが開状態のAND回路52
を介してFF回路51のCLR端子に入力される。
【0035】この場合、プッシュボタン型のドレス起動
スイッチ5の各接点にはチャタリングが発生するため
に、ドレス起動スイッチ5を押し下げると、図7に示す
ようにドレス起動スイッチ5の常開接点5aの出力信号
S1aは同図(a)に示すように「H」からチャタリン
グを生じた後「L」になって安定し、このとき常閉接点
5bの出力信号S1bは同図(b)に示すように常開接
点aの作動よりも所定の時間t1だけ早く「L」からチ
ャタリングを生じた後「H」になって安定している。ま
た、ドレス起動スイッチ5の押し下げを解除すると、同
図に示すように常開接点5aの復帰が常閉接点5bの復
帰より早く、出力信号S1aがチャタリングを生じて安
定状態に移行し、これに遅れて出力信号S1bがチャタ
リングを生じて安定状態に移行する。
スイッチ5の各接点にはチャタリングが発生するため
に、ドレス起動スイッチ5を押し下げると、図7に示す
ようにドレス起動スイッチ5の常開接点5aの出力信号
S1aは同図(a)に示すように「H」からチャタリン
グを生じた後「L」になって安定し、このとき常閉接点
5bの出力信号S1bは同図(b)に示すように常開接
点aの作動よりも所定の時間t1だけ早く「L」からチ
ャタリングを生じた後「H」になって安定している。ま
た、ドレス起動スイッチ5の押し下げを解除すると、同
図に示すように常開接点5aの復帰が常閉接点5bの復
帰より早く、出力信号S1aがチャタリングを生じて安
定状態に移行し、これに遅れて出力信号S1bがチャタ
リングを生じて安定状態に移行する。
【0036】ここで、FF回路51はJ端子及びK端子
がいずれも「H」であるので、PR端子が「L」でCL
R端子が「H」になったときにQ出力を「H」にし、P
R端子が「H」でCLR端子が「L」になったときにQ
出力を「L」にする。したがって、FF回路51からは
同図(c)に示すようにドレス起動スイッチ5を押し下
げたときには、常開接点5aが閉じたときから「H」に
なり、ドレス起動スイッチ5の押し下げを解除したとき
には、常閉接点5bが閉じたときに「L」になるQ出力
が得られ、このQ出力がドレス開始信号S5aとして出
力され、同図(d)に示すようにこれとは逆の反転Q出
力がドレス開始信号S5bとして出力される。
がいずれも「H」であるので、PR端子が「L」でCL
R端子が「H」になったときにQ出力を「H」にし、P
R端子が「H」でCLR端子が「L」になったときにQ
出力を「L」にする。したがって、FF回路51からは
同図(c)に示すようにドレス起動スイッチ5を押し下
げたときには、常開接点5aが閉じたときから「H」に
なり、ドレス起動スイッチ5の押し下げを解除したとき
には、常閉接点5bが閉じたときに「L」になるQ出力
が得られ、このQ出力がドレス開始信号S5aとして出
力され、同図(d)に示すようにこれとは逆の反転Q出
力がドレス開始信号S5bとして出力される。
【0037】このように、a接点及びb接点を有するプ
ッシュボタン型スイッチであるドレス起動スイッチ5
と、抵抗R1,R2及びFF回路51からなる回路を用
いて、ドレス起動スイッチ5の各接点のチャタリングを
含む出力信号を組合わせることで、チャタリングを除去
したドレス開始信号を得ることができる。そして、この
ようなプッシュボタン型スイッチを起動スイッチとして
用いることで、後述するように予加圧時のインチング操
作を容易にすることができる。
ッシュボタン型スイッチであるドレス起動スイッチ5
と、抵抗R1,R2及びFF回路51からなる回路を用
いて、ドレス起動スイッチ5の各接点のチャタリングを
含む出力信号を組合わせることで、チャタリングを除去
したドレス開始信号を得ることができる。そして、この
ようなプッシュボタン型スイッチを起動スイッチとして
用いることで、後述するように予加圧時のインチング操
作を容易にすることができる。
【0038】次に、起動信号生成回路32は、シュミッ
トトリガインバータ54への入力信号(論理回路35の
出力信号)が「L」から「H」になったときにFF回路
53のクロック入力によって出力が反転するので、図8
(a),(b)に示すようにドレス起動スイッチ5を押
し下げてドレス開始を指示(加圧指示)をすることによ
って、チャタリング防止回路31からドレス開始信号S
5a,S5bが出力される。誤動作防止回路40からの
阻止信号S9が「L」であるとすると、チャタリング防
止回路31からのドレス開始信号S5aが「H」になる
ことによって、ノアゲート回路55の出力がFF回路5
3のQ出力に関係なく「L」になってノアゲート回路5
6の出力である起動信号S6が同図(c)に示すように
「H」になる。なお、起動信号S6が「H」になること
によって加圧バルブスイッチング回路39がオン状態に
なって加圧ソレノイドバルブ7に給電される。
トトリガインバータ54への入力信号(論理回路35の
出力信号)が「L」から「H」になったときにFF回路
53のクロック入力によって出力が反転するので、図8
(a),(b)に示すようにドレス起動スイッチ5を押
し下げてドレス開始を指示(加圧指示)をすることによ
って、チャタリング防止回路31からドレス開始信号S
5a,S5bが出力される。誤動作防止回路40からの
阻止信号S9が「L」であるとすると、チャタリング防
止回路31からのドレス開始信号S5aが「H」になる
ことによって、ノアゲート回路55の出力がFF回路5
3のQ出力に関係なく「L」になってノアゲート回路5
6の出力である起動信号S6が同図(c)に示すように
「H」になる。なお、起動信号S6が「H」になること
によって加圧バルブスイッチング回路39がオン状態に
なって加圧ソレノイドバルブ7に給電される。
【0039】そこで、後述するようにホールド指令回路
34から同図(d)に示すように起動信号S6の立ち上
がりから予め定めた所定時間(予加圧時間)t2を経過
した時に「L」になり、その後所定時間(再びドレス起
動スイッチ5を押し下げて、起動信号S6が「L」とな
るまでの時間)が経過した時に「H」になるホールド指
令信号S8を出力する。そうすると、予加圧時間t2が
経過するまでの間は、論理回路35の出力は「L」に維
持されるので、FF回路53の出力は反転せず、同図
(a),(c)に破線で示すようにチャタリング防止回
路31からのドレス開始信号S5aが「H」になるごと
に起動信号S6が「H」になる。
34から同図(d)に示すように起動信号S6の立ち上
がりから予め定めた所定時間(予加圧時間)t2を経過
した時に「L」になり、その後所定時間(再びドレス起
動スイッチ5を押し下げて、起動信号S6が「L」とな
るまでの時間)が経過した時に「H」になるホールド指
令信号S8を出力する。そうすると、予加圧時間t2が
経過するまでの間は、論理回路35の出力は「L」に維
持されるので、FF回路53の出力は反転せず、同図
(a),(c)に破線で示すようにチャタリング防止回
路31からのドレス開始信号S5aが「H」になるごと
に起動信号S6が「H」になる。
【0040】これによって、ドレス起動スイッチ5を押
してから予加圧時間が経過するまでの間は、ドレス起動
スイッチ5の押し下げ及び押し下げ解除を繰り返すこと
によって、加圧/非加圧を切換制御すること(インチン
グ操作)ができて、電極チップ1a,1bにドレッサ本
体2がうまくなじむように両者の位置合わせを行うこと
ができる。
してから予加圧時間が経過するまでの間は、ドレス起動
スイッチ5の押し下げ及び押し下げ解除を繰り返すこと
によって、加圧/非加圧を切換制御すること(インチン
グ操作)ができて、電極チップ1a,1bにドレッサ本
体2がうまくなじむように両者の位置合わせを行うこと
ができる。
【0041】そして、ドレス起動スイッチ5を押したま
まの状態で予加圧時間t2が経過した時には、ホールド
指令信号S8が「H」から「L」になり、このとき同図
(b)に示すようにドレス起動信号S5bは「L」にな
っているので、論理回路35の出力が「L」から「H」
になってFF回路53にクロックが入力され、FF回路
53のQ出力が「H」になる。したがって、その後にド
レス起動スイッチ5の押し下げが解除されてチャタリン
グ防止回路31のドレス起動信号S5aが「L」になっ
ても、ノアゲート回路55の出力が「H」にホールドさ
れた状態になり、ノアゲート回路56の出力である起動
信号S6も「H」に保持されたままになる。
まの状態で予加圧時間t2が経過した時には、ホールド
指令信号S8が「H」から「L」になり、このとき同図
(b)に示すようにドレス起動信号S5bは「L」にな
っているので、論理回路35の出力が「L」から「H」
になってFF回路53にクロックが入力され、FF回路
53のQ出力が「H」になる。したがって、その後にド
レス起動スイッチ5の押し下げが解除されてチャタリン
グ防止回路31のドレス起動信号S5aが「L」になっ
ても、ノアゲート回路55の出力が「H」にホールドさ
れた状態になり、ノアゲート回路56の出力である起動
信号S6も「H」に保持されたままになる。
【0042】したがって、予加圧時間t2を経過した後
は、ドレス起動スイッチ5から手を離して押し下げを解
除しても、起動信号生成回路32の起動信号S6がホー
ルドされて、電極チップ1a,1bによるドレッサ本体
2の加圧が保持されているので、ドレス作業に集中する
ことができる。
は、ドレス起動スイッチ5から手を離して押し下げを解
除しても、起動信号生成回路32の起動信号S6がホー
ルドされて、電極チップ1a,1bによるドレッサ本体
2の加圧が保持されているので、ドレス作業に集中する
ことができる。
【0043】その後、この状態の下で再度ドレス起動ス
イッチ5を押し下げることによってFF回路53にクロ
ックが入力されてそのQ出力が「L」になってノアゲー
ト回路56からの起動信号S6が「L」になる、つまり
起動信号S6が出力されなくなる。
イッチ5を押し下げることによってFF回路53にクロ
ックが入力されてそのQ出力が「L」になってノアゲー
ト回路56からの起動信号S6が「L」になる、つまり
起動信号S6が出力されなくなる。
【0044】ここで、誤動作防止回路40について説明
すると、電源Vccを直接的にチャタリング防止回路3
1のFF回路51及び起動信号生成回路32のFF回路
53の各CLR端子が入力しておくと、このコントロー
ラ3の電源が投入された時にFF回路51,53のCL
R端子が「H」になってドレス起動スイッチ5を押す前
にドレスが1サイクル実行されてしまうことになるの
で、抵抗R3、コンデンサC2及びダイオードD1から
なる遅延回路59及びシュミットトリガインバータ3個
の組合わせを設けることによって、このコントローラ3
の電源が投入された時には所定の遅延時間経過後に
「H」になる阻止信号S9を出力させて、チャタリング
防止回路31のFF回路51及び起動信号生成回路32
のFF回路53がリセットするに要するに充分な時間各
FF回路51,53のCLR端子に「L」入力を与えて
誤動作しないようにしている。
すると、電源Vccを直接的にチャタリング防止回路3
1のFF回路51及び起動信号生成回路32のFF回路
53の各CLR端子が入力しておくと、このコントロー
ラ3の電源が投入された時にFF回路51,53のCL
R端子が「H」になってドレス起動スイッチ5を押す前
にドレスが1サイクル実行されてしまうことになるの
で、抵抗R3、コンデンサC2及びダイオードD1から
なる遅延回路59及びシュミットトリガインバータ3個
の組合わせを設けることによって、このコントローラ3
の電源が投入された時には所定の遅延時間経過後に
「H」になる阻止信号S9を出力させて、チャタリング
防止回路31のFF回路51及び起動信号生成回路32
のFF回路53がリセットするに要するに充分な時間各
FF回路51,53のCLR端子に「L」入力を与えて
誤動作しないようにしている。
【0045】次に、タイミング生成回路33は、図9
(a)に示すように起動信号生成回路32からの起動信
号S6が入力される(「H」になる)と、同図(b)に
示すように予加圧用モノマルチ63から可変抵抗VR
1,抵抗R5及びコンデンサC3の各値に応じて定まる
所定時間(予加圧時間t2)だけ「L」になる信号S1
2が出力され、この予加圧用モノマルチ63の信号S1
2が「H」に立ち上がると、同図(c)に示すように本
加圧用モノマルチ64から可変抵抗VR2,抵抗R6及
びコンデンサC4の各値に応じて定まる所定時間(本加
圧時間t3)だけ「L」になる反転Q出力である信号S
14が出力される。
(a)に示すように起動信号生成回路32からの起動信
号S6が入力される(「H」になる)と、同図(b)に
示すように予加圧用モノマルチ63から可変抵抗VR
1,抵抗R5及びコンデンサC3の各値に応じて定まる
所定時間(予加圧時間t2)だけ「L」になる信号S1
2が出力され、この予加圧用モノマルチ63の信号S1
2が「H」に立ち上がると、同図(c)に示すように本
加圧用モノマルチ64から可変抵抗VR2,抵抗R6及
びコンデンサC4の各値に応じて定まる所定時間(本加
圧時間t3)だけ「L」になる反転Q出力である信号S
14が出力される。
【0046】ここで、予加圧用モノマルチ63及び本加
圧用モノマルチ64は起動信号が入力されなくなったと
きにリセットする必要があるので、各モノマルチ63,
64のCLR端子には起動信号S6を入力しなければな
らない。ところが、このように起動信号S6を予加圧用
モノマルチ63及び本加圧用モノマルチ64のCLR端
子に入力した場合に、予加圧用モノマルチ63の反転Q
出力(信号S12)を直接本加圧用モノマルチ64に入
力する、つまり単純にタイマとなるモノマルチを2個組
合わせて所定にパターンに応じたタイミングを生成しよ
うとすると、同図(b)に示すように、モノマルチのト
ランジェント特性によって起動信号S6が入力されたと
きから予加圧用モノマルチ63の反転Q出力が「L」に
なるまでの間に遅延時間Δt1が発生してしまうため、
起動信号S6が入力されたときに同図(c)に破線で示
すように本加圧用モノマルチ64も作動してしまうとい
う不都合が生じる。
圧用モノマルチ64は起動信号が入力されなくなったと
きにリセットする必要があるので、各モノマルチ63,
64のCLR端子には起動信号S6を入力しなければな
らない。ところが、このように起動信号S6を予加圧用
モノマルチ63及び本加圧用モノマルチ64のCLR端
子に入力した場合に、予加圧用モノマルチ63の反転Q
出力(信号S12)を直接本加圧用モノマルチ64に入
力する、つまり単純にタイマとなるモノマルチを2個組
合わせて所定にパターンに応じたタイミングを生成しよ
うとすると、同図(b)に示すように、モノマルチのト
ランジェント特性によって起動信号S6が入力されたと
きから予加圧用モノマルチ63の反転Q出力が「L」に
なるまでの間に遅延時間Δt1が発生してしまうため、
起動信号S6が入力されたときに同図(c)に破線で示
すように本加圧用モノマルチ64も作動してしまうとい
う不都合が生じる。
【0047】そこで、本実施例では、起動信号S6と予
加圧用モノマルチ63の反転Q出力(信号S12)との
ANDをとるAND回路65を設けることによって、起
動信号S6が「H」の状態で予加圧用モノマルチ63の
反転Q出力が「L」から「H」になったときに本加圧用
モノマルチ64が作動を開始するようにして、トランジ
ェント効果による誤動作を防止するようにしている。
加圧用モノマルチ63の反転Q出力(信号S12)との
ANDをとるAND回路65を設けることによって、起
動信号S6が「H」の状態で予加圧用モノマルチ63の
反転Q出力が「L」から「H」になったときに本加圧用
モノマルチ64が作動を開始するようにして、トランジ
ェント効果による誤動作を防止するようにしている。
【0048】また、このタイミング生成回路33におい
ては、予加圧用モノマルチ63の反転Q出力、本加圧用
モノマルチ64の反転Q出力及び起動信号S6を入力す
るAND回路66の出力と本加圧用モノマルチ64のQ
出力とをホールド信号S8を生成するホールド指令回路
34に入力している。
ては、予加圧用モノマルチ63の反転Q出力、本加圧用
モノマルチ64の反転Q出力及び起動信号S6を入力す
るAND回路66の出力と本加圧用モノマルチ64のQ
出力とをホールド信号S8を生成するホールド指令回路
34に入力している。
【0049】この場合、起動信号S6をそのままAND
回路66及びAND回路65に入力すると、上述したト
ランジェント効果によってホールド指令回路34から起
動信号S6が入力されたときに、図9(e)に破線で示
すようにAND回路66の出力が「H」になり(AND
回路65の出力も同じ)、同図(g)に破線で示すよう
にホールド指令回路34から1パルスがホールド指令信
号S8として出力され、前述した起動信号生成回路32
で述べたようにFF回路53のクロック入力となって起
動信号S6がホールド状態になってしまう。その結果、
予加圧時間でのインチング操作が不能になるばかりか、
その後ドレス起動スイッチ5を押してもタイミング生成
回路33のモノマルチ63,64をリセットできなくな
る。
回路66及びAND回路65に入力すると、上述したト
ランジェント効果によってホールド指令回路34から起
動信号S6が入力されたときに、図9(e)に破線で示
すようにAND回路66の出力が「H」になり(AND
回路65の出力も同じ)、同図(g)に破線で示すよう
にホールド指令回路34から1パルスがホールド指令信
号S8として出力され、前述した起動信号生成回路32
で述べたようにFF回路53のクロック入力となって起
動信号S6がホールド状態になってしまう。その結果、
予加圧時間でのインチング操作が不能になるばかりか、
その後ドレス起動スイッチ5を押してもタイミング生成
回路33のモノマルチ63,64をリセットできなくな
る。
【0050】そこで、起動信号S6をそのままAND回
路66及びAND回路65に入力しないで、積分回路6
7を設けて起動信号S6を積分した出力をAND回路6
6及びAND回路65に入力することによって、この積
分回路67の出力(信号S13)は図9(f)に示すよ
うにモノマルチ63の反転Q出力が「L」になるまでの
間は「H」にならないので、トランジェント効果による
遅れ時間の間にホールド指令信号S8が出力されること
を防止することができる。
路66及びAND回路65に入力しないで、積分回路6
7を設けて起動信号S6を積分した出力をAND回路6
6及びAND回路65に入力することによって、この積
分回路67の出力(信号S13)は図9(f)に示すよ
うにモノマルチ63の反転Q出力が「L」になるまでの
間は「H」にならないので、トランジェント効果による
遅れ時間の間にホールド指令信号S8が出力されること
を防止することができる。
【0051】次に、図5を参照してチップドレス圧設定
回路37は、予加圧用モノマルチ63からの信号S12
が「L」の間はインタフェース回路36のフォトカプラ
71がオン状態になるので、抵抗R9,R10及び可変
抵抗VR3で定まる抵抗値に応じた電圧信号を、加圧力
レベル設定信号S2として電空比例弁4に出力して、電
極チップ1a,1bによるドレッサ本体2の予加圧時の
加圧力を設定する。
回路37は、予加圧用モノマルチ63からの信号S12
が「L」の間はインタフェース回路36のフォトカプラ
71がオン状態になるので、抵抗R9,R10及び可変
抵抗VR3で定まる抵抗値に応じた電圧信号を、加圧力
レベル設定信号S2として電空比例弁4に出力して、電
極チップ1a,1bによるドレッサ本体2の予加圧時の
加圧力を設定する。
【0052】また、本加圧用モノマルチ64からの信号
S14が「L」の間はフォトカプラ72がオン状態にな
るので、本加圧切換回路38のロータリスイッチ75の
選択位置に応じて、抵抗R9,R11及び可変抵抗VR
4a〜VR4cのいずれかで定まる抵抗値に応じた電圧
信号を、加圧力レベル設定信号S2として電空比例弁4
に出力して、電極チップ1a,1bによるドレッサ本体
2の本加圧時の加圧力を設定する。
S14が「L」の間はフォトカプラ72がオン状態にな
るので、本加圧切換回路38のロータリスイッチ75の
選択位置に応じて、抵抗R9,R11及び可変抵抗VR
4a〜VR4cのいずれかで定まる抵抗値に応じた電圧
信号を、加圧力レベル設定信号S2として電空比例弁4
に出力して、電極チップ1a,1bによるドレッサ本体
2の本加圧時の加圧力を設定する。
【0053】更に、シュミットトリガインバータ68か
らの信号S16(図9(e)の反転信号)が「L」の間
はフォトカプラ73がオン状態になるので、抵抗R9,
R12及び可変抵抗VR5で定まる抵抗値に応じた電圧
信号を、加圧力レベル設定信号S2として電空比例弁4
に出力して、電極チップ1a,1bによるドレッサ本体
2の仕上時の加圧力を設定する。
らの信号S16(図9(e)の反転信号)が「L」の間
はフォトカプラ73がオン状態になるので、抵抗R9,
R12及び可変抵抗VR5で定まる抵抗値に応じた電圧
信号を、加圧力レベル設定信号S2として電空比例弁4
に出力して、電極チップ1a,1bによるドレッサ本体
2の仕上時の加圧力を設定する。
【0054】したがって、可変抵抗VR3〜VR5を調
整することによって、予加圧の加圧力、本加圧の加圧
力、本加圧後(仕上圧)の加圧力を設定することができ
ると共に、本加圧切換回路38によって本加圧時の加圧
力を切換設定することができる。これによって、各溶接
機のガン形状、シリンダ容量等が異なるテーブルトッ
プ、ジェネラルウェルダン等の多数の溶接機を備えた溶
接設備に適用する場合に、各溶接機のガン形状、シリン
ダ容量等に応じた本加圧時の加圧力を設定することがで
き、適切な加圧力で電極チップのドレスを行うことがで
きる。
整することによって、予加圧の加圧力、本加圧の加圧
力、本加圧後(仕上圧)の加圧力を設定することができ
ると共に、本加圧切換回路38によって本加圧時の加圧
力を切換設定することができる。これによって、各溶接
機のガン形状、シリンダ容量等が異なるテーブルトッ
プ、ジェネラルウェルダン等の多数の溶接機を備えた溶
接設備に適用する場合に、各溶接機のガン形状、シリン
ダ容量等に応じた本加圧時の加圧力を設定することがで
き、適切な加圧力で電極チップのドレスを行うことがで
きる。
【0055】なお、上記のようにフォトカプラとダイオ
ードアレイを用いて1つの出力信号を生成することによ
って、スイッチングリレーを用いる場合に比べて基板上
の専有スペースが少なくて済み、また抵抗と可変抵抗を
組合わせることによって調整範囲を広く取ることができ
る。
ードアレイを用いて1つの出力信号を生成することによ
って、スイッチングリレーを用いる場合に比べて基板上
の専有スペースが少なくて済み、また抵抗と可変抵抗を
組合わせることによって調整範囲を広く取ることができ
る。
【0056】また、チップドレス圧設定回路37は、起
動信号生成回路32からの起動信号S6が入力されてい
ないときにフォトカプラ74がオン状態になるので、可
変抵抗VR6及び抵抗R13の抵抗値に応じた電圧信号
を、ドレス圧設定信号S2として電空比例弁4に出力
し、ガン解放時のガン解放圧を設定する。
動信号生成回路32からの起動信号S6が入力されてい
ないときにフォトカプラ74がオン状態になるので、可
変抵抗VR6及び抵抗R13の抵抗値に応じた電圧信号
を、ドレス圧設定信号S2として電空比例弁4に出力
し、ガン解放時のガン解放圧を設定する。
【0057】そこで、このコントローラ3を用いたチッ
プドレス操作手順について図10も参照して説明する
と、コントローラユニット6の電空比例弁4を加圧ソレ
ノイドバルブ7へのエアー供給路に配管して接続した
後、溶接機のガン形状やシリンダ容量に応じて本加圧切
換回路38のロータリスイッチ75を切換操作して適切
な本加圧力を選択する。
プドレス操作手順について図10も参照して説明する
と、コントローラユニット6の電空比例弁4を加圧ソレ
ノイドバルブ7へのエアー供給路に配管して接続した
後、溶接機のガン形状やシリンダ容量に応じて本加圧切
換回路38のロータリスイッチ75を切換操作して適切
な本加圧力を選択する。
【0058】そして、ドレッサ本体2を溶接機の下側の
電極チップ1b上にセットして、ドレス起動スイッチ5
を押すと、同図(a)に示すようにドレス加圧信号S1
(ドレス指令)がコントローラ3のチャタリング防止回
路31に入力されて、チャタリング防止回路31からド
レス開始信号S5が出力され、起動信号生成回路32か
ら起動信号S6が出力されて、同図(b)に示すように
加圧バルブスイッチング回路39によって加圧ソレノイ
ドバルブ7が作動し、エアー供給路を開くので、溶接機
の上部ガン1Aが下降して、ドレッサ本体2が電極チッ
プ1a,1b間に挟まれて加圧される。このとき、加圧
力(チップドレス圧)は、タイミング生成回路33から
の信号S12に応じて、チップドレス圧設定回路37に
よって予加圧時の加圧力を設定する加圧力レベル設定信
号S2が空電比例弁21に出力されるので、予加圧の加
圧力に設定される。
電極チップ1b上にセットして、ドレス起動スイッチ5
を押すと、同図(a)に示すようにドレス加圧信号S1
(ドレス指令)がコントローラ3のチャタリング防止回
路31に入力されて、チャタリング防止回路31からド
レス開始信号S5が出力され、起動信号生成回路32か
ら起動信号S6が出力されて、同図(b)に示すように
加圧バルブスイッチング回路39によって加圧ソレノイ
ドバルブ7が作動し、エアー供給路を開くので、溶接機
の上部ガン1Aが下降して、ドレッサ本体2が電極チッ
プ1a,1b間に挟まれて加圧される。このとき、加圧
力(チップドレス圧)は、タイミング生成回路33から
の信号S12に応じて、チップドレス圧設定回路37に
よって予加圧時の加圧力を設定する加圧力レベル設定信
号S2が空電比例弁21に出力されるので、予加圧の加
圧力に設定される。
【0059】この場合、電極チップ1a,1bとドレッ
サ本体2との位置合わせ等の不具合が生じたときには、
前述したように予加圧時にはインチング操作が可能であ
るので、ドレス起動スイッチ5の押し下げを解除するこ
とによって、溶接機の上部ガン1Aが開放して電極チッ
プ1a,1bによるドレッサ本体2の加圧が停止される
ので、再度ドレス起動スイッチ5を押して位置合わせを
行うことができる。
サ本体2との位置合わせ等の不具合が生じたときには、
前述したように予加圧時にはインチング操作が可能であ
るので、ドレス起動スイッチ5の押し下げを解除するこ
とによって、溶接機の上部ガン1Aが開放して電極チッ
プ1a,1bによるドレッサ本体2の加圧が停止される
ので、再度ドレス起動スイッチ5を押して位置合わせを
行うことができる。
【0060】ここで、加圧力は同図(c)に示すように
予加圧より本加圧の加圧力を高く、予加圧より仕上圧の
加圧力を低く設定しているので、ドレス起動スイッチ5
を押したままでドレッサ本体2でドレス動作を行うと、
初期の予加圧時には軽く、途中で本加圧に移行すると重
く感じるようになる。そこで、ドレス起動スイッチ5を
離すと、前述したように自己保持(ホールド)状態にな
るので、ドレス作業に集中することができる。
予加圧より本加圧の加圧力を高く、予加圧より仕上圧の
加圧力を低く設定しているので、ドレス起動スイッチ5
を押したままでドレッサ本体2でドレス動作を行うと、
初期の予加圧時には軽く、途中で本加圧に移行すると重
く感じるようになる。そこで、ドレス起動スイッチ5を
離すと、前述したように自己保持(ホールド)状態にな
るので、ドレス作業に集中することができる。
【0061】更に、ドレス作業を続けていくと、仕上圧
に移行したときに反復作業が軽くなるので、数回程度ド
レス作業を行った後、ドレス起動スイッチ5を押すと、
上部ガン1Aが開放してドレス作業が完了する。
に移行したときに反復作業が軽くなるので、数回程度ド
レス作業を行った後、ドレス起動スイッチ5を押すと、
上部ガン1Aが開放してドレス作業が完了する。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のチップ
ドレッサによれば、電極チップを研磨するドレッサ本体
と、溶接機の電極チップによるドレッサ本体の加圧/非
加圧及び加圧力を制御するドレッサ本体とは別体のコン
トローラとからなり、このコントローラには電極チップ
を駆動するアクチュエータに供給するエアー圧を設定す
る電空比例弁を備えたので、電空比例弁を溶接機の電極
チップを駆動するアクチュエータへのエアー供給路に接
続して、コントローラで電極チップによるドレッサ本体
の加圧/非加圧及び加圧力を制御しながらドレッサ本体
で電極チップを研磨することができ、多数の溶接機が配
置される溶接設備に適用して、個々の溶接機の電極チッ
プを順次研磨することができる。
ドレッサによれば、電極チップを研磨するドレッサ本体
と、溶接機の電極チップによるドレッサ本体の加圧/非
加圧及び加圧力を制御するドレッサ本体とは別体のコン
トローラとからなり、このコントローラには電極チップ
を駆動するアクチュエータに供給するエアー圧を設定す
る電空比例弁を備えたので、電空比例弁を溶接機の電極
チップを駆動するアクチュエータへのエアー供給路に接
続して、コントローラで電極チップによるドレッサ本体
の加圧/非加圧及び加圧力を制御しながらドレッサ本体
で電極チップを研磨することができ、多数の溶接機が配
置される溶接設備に適用して、個々の溶接機の電極チッ
プを順次研磨することができる。
【0063】請求項2のチップドレッサのコントローラ
によれば、ドレッサ本体とは別体をなし、起動スイッチ
手段でドレス開始を指示すると、チャタリング防止手段
からドレス開始指示信号が出力され、起動信号生成手
段、タイミング生成手段及びホールド手段によって、所
定の加圧パターンで起動信号及びタイミング信号が生成
され、ドレス圧設定手段でタイミング信号に応じて電極
チップによるドレッサ本体の加圧力(ドレス圧)が設定
され、スイッチング手段で起動信号に応じてドレッサ本
体の加圧が制御されるので、溶接機の電極チップでドレ
ッサ本体を加圧した状態で、ドレッサ本体を駆動して電
極チップを研磨することができると共に、加圧力切換手
段によってドレス圧設定手段で設定する加圧力を切換え
ることができて、溶接機に応じたドレス圧を設定するこ
とが可能になり、多数の溶接機が配置される溶接設備に
適用して、個々の溶接機の電極チップを順次適切なドレ
ス圧で研磨することができる。
によれば、ドレッサ本体とは別体をなし、起動スイッチ
手段でドレス開始を指示すると、チャタリング防止手段
からドレス開始指示信号が出力され、起動信号生成手
段、タイミング生成手段及びホールド手段によって、所
定の加圧パターンで起動信号及びタイミング信号が生成
され、ドレス圧設定手段でタイミング信号に応じて電極
チップによるドレッサ本体の加圧力(ドレス圧)が設定
され、スイッチング手段で起動信号に応じてドレッサ本
体の加圧が制御されるので、溶接機の電極チップでドレ
ッサ本体を加圧した状態で、ドレッサ本体を駆動して電
極チップを研磨することができると共に、加圧力切換手
段によってドレス圧設定手段で設定する加圧力を切換え
ることができて、溶接機に応じたドレス圧を設定するこ
とが可能になり、多数の溶接機が配置される溶接設備に
適用して、個々の溶接機の電極チップを順次適切なドレ
ス圧で研磨することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す全体システム構成図
【図2】コントローラのブロック図
【図3】図2のチャタリング防止回路、起動信号生成回
路及び誤動作防止回路の詳細を示す回路図
路及び誤動作防止回路の詳細を示す回路図
【図4】図2のタイミング生成回路の詳細を示す回路図
【図5】図2のチップドレス圧設定回路等の詳細を示す
回路図
回路図
【図6】図2の加圧バルブスイッチング回路等の詳細を
示す回路図
示す回路図
【図7】チャタリング防止回路の動作説明に供するタイ
ミング図
ミング図
【図8】起動信号生成回路及びホールド手段の動作説明
に供するタイミング図
に供するタイミング図
【図9】タイミング生成回路及びホールド手段の動作説
明に供するタイミング図
明に供するタイミング図
【図10】チップドレス作業の説明に供する説明図
1A…上部ガン、1B…下部ガン、1a,1b…電極チ
ップ、2…ドレッサ本体、3…コントローラ、4…電空
比例弁、5…ドレス起動スイッチ、6…コントローラユ
ニット、7…加圧ソレノイドバルブ、31…チャタリン
グ防止回路、32…起動信号生成回路、33…タイミン
グ生成回路、34…ホールド指令回路、35…論理回
路、37…チップドレス圧設定回路、38…本加圧切換
回路、39…加圧バルブスイッチング回路、40…誤動
作防止回路。
ップ、2…ドレッサ本体、3…コントローラ、4…電空
比例弁、5…ドレス起動スイッチ、6…コントローラユ
ニット、7…加圧ソレノイドバルブ、31…チャタリン
グ防止回路、32…起動信号生成回路、33…タイミン
グ生成回路、34…ホールド指令回路、35…論理回
路、37…チップドレス圧設定回路、38…本加圧切換
回路、39…加圧バルブスイッチング回路、40…誤動
作防止回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 49/18 B24B 53/00 B23K 11/30
Claims (2)
- 【請求項1】 溶接機の電極チップを研磨するチップド
レッサにおいて、前記電極チップを研磨するドレッサ本
体と、前記溶接機の電極チップによる前記ドレッサ本体
の加圧/非加圧及び加圧力を制御する前記ドレッサ本体
とは別体のコントローラとからなり、このコントローラ
には前記電極チップを駆動するアクチュエータに供給す
るエアー圧を設定する電空比例弁を備えたことを特徴と
するチップドレッサ。 - 【請求項2】 溶接機の電極チップを研磨するドレッサ
本体を有するチップドレッサのコントローラであって、
このコントローラは前記ドレッサ本体とは別体をなし、
ドレス開始を指示する起動スイッチ手段と、この起動ス
イッチ手段の出力を整形してドレス開始信号を生成出力
するチャタリング防止手段と、このチャタリング防止手
段からのドレス開始信号に基づいて前記電極チップによ
って前記ドレッサ本体を加圧させる起動信号を生成する
起動信号生成手段と、この起動信号生成手段からの起動
信号に基づいて所定の加圧パターンに応じたタイミング
信号を生成出力するタイミング生成手段と、このタイミ
ング生成手段からのタイミング信号に応じて前記起動信
号生成手段から出力する起動信号を保持させるホールド
手段と、前記タイミング生成手段からのタイミング信号
に応じて前記電極チップによる前記ドレッサ本体の加圧
力を設定するドレス圧設定手段と、前記起動信号生成手
段からの起動信号に応じて前記電極チップによるドレッ
サ本体の加圧/非加圧を切換制御するスイッチング手段
と、前記ドレス圧設定手段で設定する加圧力を切換える
加圧力切換手段とを設けてなることを特徴とするチップ
ドレッサのコントローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15466495A JP3359785B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | チップドレッサ及びそのコントローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15466495A JP3359785B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | チップドレッサ及びそのコントローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0911127A JPH0911127A (ja) | 1997-01-14 |
JP3359785B2 true JP3359785B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=15589198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15466495A Expired - Fee Related JP3359785B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | チップドレッサ及びそのコントローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3359785B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102343553B (zh) * | 2011-09-28 | 2015-06-17 | 上海华虹宏力半导体制造有限公司 | 修整器装置及其检测方法 |
CN106624316A (zh) * | 2016-12-27 | 2017-05-10 | 深圳市朗能动力技术有限公司 | 一种精密焊接头系统及其控制方法与应用 |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP15466495A patent/JP3359785B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0911127A (ja) | 1997-01-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |