JP3359766B2 - 高圧液注入車 - Google Patents

高圧液注入車

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JP3359766B2
JP3359766B2 JP33700594A JP33700594A JP3359766B2 JP 3359766 B2 JP3359766 B2 JP 3359766B2 JP 33700594 A JP33700594 A JP 33700594A JP 33700594 A JP33700594 A JP 33700594A JP 3359766 B2 JP3359766 B2 JP 3359766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、芝地等を走行して土
中へ散布液を注入しエアレートや防除を行う高圧液注入
車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場やサッカー場等の芝生の育成管
理のために、高圧液注入車で芝地を走行して、ノズルよ
り散布液を芝地へ注入することが行われている。
【0003】図2は従来の高圧液注入車120の構成図で
ある。後述のこの発明の実施例と同一要素については、
同符号で指示して、説明は省略し、主要点について概略
説明する。薬液タンク122は、容量が300〜2000
リットル程度であり、薬液124は、薬液タンク122内に貯
留され、撹拌機128により撹拌される。薬液タンク122の
生成手順は、最初に原液を別容器内において水で5〜1
0倍に希釈した一次希釈液を生成し、その一次希釈液を
薬液タンク122の上部の投入口から薬液タンク122内へ投
入し、さらに、薬液タンク122内へ水を供給して、一次
希釈液を500〜2000倍に希釈する。高圧往復ポン
プ54は、ストレーナ126を介して薬液タンク122から薬液
124を吸入して、間欠的な吐出行程において吐出通路66
へ吐出する。複数個のノズル102は、高圧液注入車120の
左右方向へ一列に配列され、高圧往復ポンプ54から間欠
的に圧送されて来る薬液124を、芝生106へ向かって間欠
噴射し、土104へ注入する。撹拌機128は、スイッチ130
を介してバッテリ46から供給される電力により駆動され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の高圧液注入車12
0の問題点を列挙すると、次のとおりである。 (a)作業者は、別容器で一次希釈液を生成した後、こ
れを薬液タンク122へ投入するので、その際、一次希釈
液との接触に最大限の注意を払わなければならない。 (b)作業者は、一次希釈液を大型の高圧液注入車120
の上部から投入することになるので、投入が繁雑とな
る。 (c)作業終了後、吸入通路64及び吐出通路66を水で洗
浄するときは、薬液タンク122内から薬液124を全部排出
して、薬液タンク122内へ上部投入口から水を投入する
必要があり、手間がかかる。 (d)撹拌機128は、大量の薬液124を撹拌する必要があ
るので、大型化する。 (e)注入作業終了後に薬液タンク122内に余った薬液1
24は、そのまま垂れ流すと、地下水や河川の汚染の原因
になり、処分が難しい。 (f)土104への薬液124の注入作業中、芝生106の状況
により薬液124の濃度を適宜調整することは困難であ
る。 (g)土104への薬液124の注入作業中、状況に応じて、
薬液124の注入による防除及びエアレートと、水の注入
によるエアレートのみとへ、切替えることが困難であ
る。 (h)薬液の濃度が一定であるので、高圧液注入車120
の走行速度の変化により、単位面積当たりの注入量が変
化してしまう。
【0005】第1発明の目的は、上述の(a)〜(c)
の問題点を克服する高圧液注入車を提供することであ
る。第2発明の目的は、上述の(d)の問題点を克服す
る高圧液注入車を提供することである。第3発明の目的
は、上述の(e)の問題点を克服する高圧液注入車を提
供することである。第4発明の目的は、濃縮散布液タン
クにおける原液の一次希釈による濃縮散布液の生成及び
濃縮散布液タンクの洗浄を能率化できる高圧液注入車を
提供することである。第5発明の目的は、上述の(f)
の問題点を克服する高圧液注入車を提供することであ
る。第6発明の目的は、上述の(g)の問題点を克服す
る高圧液注入車を提供することである。第7発明の目的
は、上述の(h)の問題点を克服する高圧液注入車を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。第1発明の高圧
液注入車(10)は次の(a)〜(e)の構成要素を有して
いる。 (a)水(36)を貯留する水タンク(34) (b)容量が水タンク(34)より小さく濃縮散布液(40)を
貯留する濃縮散布液タンク(38) (c)水タンク(34)から水(36)を吸入して吐出する主ポ
ンプ(54) (d)主ポンプ(54)の吸入流量に比例する流量で濃縮散
布液タンク(38)内の濃縮散布液(40)を主ポンプ(54)の吸
入側へ導入する導入用ポンプ(86) (e)主ポンプ(54)から圧送されて来る液体を噴射して
地中へ注入するノズル(102)
【0007】第2発明の高圧液注入車(10)は、第1発明
の高圧液注入車(10)において、さらに、(f)濃縮散布
液タンク(38)内の濃縮散布液(40)を撹拌する撹拌機(50)
を有している。
【0008】第3発明の高圧液注入車(10)は、第1又は
第2発明の高圧液注入車(10)において、さらに、(g)
濃縮散布液タンク(38)から濃縮散布液(40)を抜く排出弁
(94)を有している。
【0009】第4発明の高圧液注入車(10)は、第1〜第
3発明のいずれかの高圧液注入車(10)において、さら
に、(h)水タンク(34)から濃縮散布液タンク(38)への
水(36)の導入を制御する水導入弁(44)を有している。
【0010】第5発明の高圧液注入車(10)は、第1〜第
4発明のいずれかの高圧液注入車(10)において、さら
に、(i)主ポンプ(54)の駆動回転速度に比例する駆動
回転速度で駆動される入力側部材(80)と導入用ポンプ(8
6)を駆動する出力側部材(84)と変速比を調整するための
変速部材(108)とを備える無段変速機(76)を有してい
る。
【0011】第6発明の高圧液注入車(10)は、第1〜第
5発明のいずれかの高圧液注入車(10)において、さら
に、(j)導入用ポンプ(86)からの濃縮散布液(40)を主
ポンプ(54)の吸入側へ導入する第1の切替位置と濃縮散
布液タンク(38)へ戻す第2の切替位置とに切替自在であ
る切替弁(96)を有している。
【0012】第7発明の高圧液注入車(10)では、第5発
の高圧液注入車(10)において、さらに、動力伝達装置
用変速機(14)は、駆動輪(22)へ回転動力を伝達する動力
伝達装置に設けられて、変速部材(32)により変速比を調
整される。リンク(114)は動力伝達装置用変速機(14)の
変速部材(32)と無段変速機(76)の変速部材(108)とを相
互に連結している。
【0013】
【作用】第1発明の高圧液注入車(10)では、作業者は、
小型の濃縮散布液タンク(38)内へ原液を投入し、さら
に、水を濃縮散布液タンク(38)へ投入して、濃縮散布液
タンク(38)内に濃縮散布液(40)を生成する。主ポンプ(5
4)は、水タンク(34)から水(36)を吸入して、吐出する。
導入用ポンプ(86)は、主ポンプ(54)の吸入流量に比例す
る流量で、濃縮散布液タンク(38)から濃縮散布液(40)を
吸入して、主ポンプ(54)の吸入側へ導入する。こうし
て、主ポンプ(54)が吐出する液体には、濃縮散布液(40)
が一定の比率で混合し、ノズル(102)は、主ポンプ(54)
から圧送されて来る水(36)と濃縮散布液(40)との混合液
を噴射して、地中へ注入する。
【0014】第2発明の高圧液注入車(10)では、濃縮散
布液(40)は、濃縮散布液タンク(38)内で撹拌機(50)によ
り十分に撹拌され、良好な撹拌状態で導入用ポンプ(86)
へ吸入される。
【0015】第3発明の高圧液注入車(10)では、液体の
注入作業終了後、濃縮散布液タンク(38)内に余った濃縮
散布液(40)は、排出弁(94)を介して濃縮散布液タンク(3
8)から抜かれ、所定の容器内に保存される。
【0016】第4発明の高圧液注入車(10)では、濃縮散
布液タンク(38)内で原液から濃縮散布液(40)を生成する
際に使用される水(36)は、水導入弁(44)を開いて、水タ
ンク(34)から濃縮散布液タンク(38)内へ供給される。ま
た、濃縮散布液タンク(38)の洗浄時も、濃縮散布液タン
ク(38)内を空にした後、水導入弁(44)を開いて、水(36)
を水タンク(34)から導入し、導入した水(36)で濃縮散布
液タンク(38)内を洗浄する。さらに、主ポンプ(54)及び
導入用ポンプ(86)が作動すると、水タンク(34)及び濃縮
散布液タンク(38)内の水(36)が、ノズル(102)へ導か
れ、注入作業時に濃縮散布液(40)が通った通路系を洗浄
する。
【0017】第5発明の高圧液注入車(10)では、無段変
速機(76)における変速部材(108)が操作され、無段変速
機(76)の変速比が変更される。これにより、導入用ポン
プ(86)の駆動回転速度は、主ポンプ(54)の駆動回転速度
との比例関係を維持しつつ、増減され、濃縮散布液タン
ク(38)内の濃縮散布液(40)は、主ポンプ(54)の吸入側へ
の混入比率を変更される。
【0018】第6発明の高圧液注入車(10)では、切替弁
(96)を第1の切替位置とすると、導入用ポンプ(86)から
の濃縮散布液(40)は、主ポンプ(54)の吸入側へ導入され
て、水タンク(34)からの水(36)と混合し、ノズル(102)
からは、濃縮散布液(40)と水(36)との混合液が噴射さ
れ、エアレートと共に防除及び施肥等が行われる。ま
た、切替弁(96)を第2の切替位置とすると、導入用ポン
プ(86)からの濃縮散布液(40)は、主ポンプ(54)の吸入側
へ送られることなく、濃縮散布液タンク(38)へ戻され、
ノズル(102)からは、水(36)のみが噴射され、エアレー
トのみが行われる。
【0019】第7発明の高圧液注入車(10)では、動力伝
達装置の動力伝達装置用変速機(14)における変速部材(3
2)の位置が切替えられると、変速部材(32)の位置の変更
がリンク(114)を介して無段変速機(76)の変速部材(108)
へ伝達され、無段変速機(76)の変速比が変更され、導入
用ポンプ(86)の駆動回転速度が変化する。こうして、導
入用ポンプ(86)の駆動回転速度は、高圧液注入車(10)の
走行速度の増大に連れて、増大し、導入用ポンプ(86)に
よる主ポンプ(54)の吸入側への濃縮散布液(40)の混入比
率が増大し、注入噴出液の濃度が増大する。
【0020】
【実施例】以下、この発明を図1の実施例について説明
する。図1は高圧液注入車10の構成図である。走行用エ
ンジン12は、その点火装置へエンジンスイッチ48を介し
てバッテリ46より電力を供給されて、運転され、ベルト
13を介してHST(油圧ポンプモータ)14を駆動する。
HST14の出力の回転動力は、歯車式変速機16及びプロ
ペラシャフト18を経てデフ装置20へ伝達され、デフ装置
20から左右の後輪22へ分配される。ステアリングホィー
ル24は、運転席に設けられ、ステアリングリンク28を介
して左右の前輪26を操舵する。変速レバー30は、運転席
の側部に設けられ、HST14の変速アーム32を遠隔操作
して、HST14の出力回転速度を無段階に変化させる。
【0021】水タンク34は、容量が300〜2000リ
ットルであり、内部に水36を貯留する。一次希釈液タン
ク38は、容量が水タンク34の容量に比して十分に小さ
く、水タンク34より低い位置に設けられ、内部に一次希
釈液40を貯留する。水導入管路42は、水タンク34の底部
を一次希釈液タンク38の上部へ連通させ、開閉コック44
により開閉される。撹拌機50は、スイッチ52を介してバ
ッテリ46から供給される電力により駆動され、一次希釈
液タンク38内の一次希釈液40を撹拌する。
【0022】ポンプ駆動用エンジン56は、その点火装置
へエンジンスイッチ57を介してバッテリ46から電力を供
給されて、運転される。ポンプ駆動用エンジン56の回転
動力は、ベルト58及び電磁クラッチ60を介して高圧往復
ポンプ54へ伝達されて、高圧往復ポンプ54を駆動する。
電磁クラッチ60は、スイッチ62により通電を制御され、
通電時は接となる。高圧往復ポンプ54は、吸入通路64を
介して水タンク34内の水36を吸入し、吐出通路66へ吐出
する。ドレン用開閉コック68は、吸入通路64からの分岐
通路に設けられ、水タンク34から水36を抜く際に、開か
れる。戻し通路70は、吐出通路66から分岐して、水タン
ク34の上部へ連通する。安全弁72は、戻し通路70に設け
られて、高圧往復ポンプ54の吐出圧が過大になったと
き、開く。
【0023】CVT(無段変速機)76は、継手82を介し
て高圧往復ポンプ54の駆動軸78ヘ結合している入力軸8
0、及びベルト88を介して定量吐出ポンプ86を回転駆動
する出力軸84を有している。定量吐出ポンプ86は、吸入
通路90を介して一次希釈液タンク38内の一次希釈液40を
吸入し、吐出通路92へ吐出する。定量吐出ポンプ86は、
その吸排量が駆動回転速度に比例するタイプであれば、
任意の種類のポンプでよく、往復ポンプに限定されな
い。吐出通路92は下流端において吸入通路64へ連通し、
三方コック96は、吐出通路92に設けられて、定量吐出ポ
ンプ86からの吐出液を、第1の切替位置では吸入通路64
へ導き、第2の切替位置では、戻し通路98を介して一次
希釈液タンク38内へ戻す。ドレンコック94は、吸入通路
90から分岐した通路に設けられ、一次希釈液タンク38か
ら一次希釈液40を抜く際に開かれる。
【0024】ノズル管100は左右方向へ水平に配設さ
れ、複数個のノズル102は、下向きにされて、等間隔で
ノズル管100に取付けられている。土104は芝生106によ
り覆われ、ノズル102から高圧で間欠噴射した液体が、
芝生106を貫通して、土104へ所定深さまで注入される。
【0025】変速アーム108は、その揺動位置に応じて
CVT76の変速比を変化させ、変速アーム32,108に
は、それぞれ複数個の係止孔110,112が穿設されてい
る。リンクロッド114は、両端部を選択された係止孔11
0,112へ回転自在に係止され、変速アーム32の変位を変
速アーム108へ伝達する。
【0026】高圧液注入車10の作用について述べる。水
タンク34の上部の蓋を開いて、水タンク34内へ水36を投
入する。また、作業者は、防除や施肥等の原液を一次希
釈液タンク38へ投入し、次に、開閉コック44を開いて、
一次希釈液タンク38内へ所定量の水36を導入して、5〜
10倍に希釈した一次希釈液40を生成する。撹拌機50は
一次希釈液タンク38内の一次希釈液40を撹拌する。スイ
ッチ62をオンにすると、電磁クラッチ60が接状態になっ
て、高圧往復ポンプ54が回転駆動され、高圧往復ポンプ
54は、吸入通路64を介して水タンク34内の水36を吸入す
る。一方、ポンプ駆動用エンジン56からの回転動力は、
さらに、CVT76を経て、定量吐出ポンプ86へ伝達さ
れ、定量吐出ポンプ86を回転駆動する。定量吐出ポンプ
86は、吸入通路90を介して一次希釈液タンク38内の一次
希釈液40を吸入し、吐出通路92へ吐出する。三方コック
96が第1の切替位置であるときは、定量吐出ポンプ86か
らの一次希釈液40が吸入通路64へ導入されて、水タンク
34からの水36と混合し、高圧往復ポンプ54は、その混合
液を吸入して、ノズル102へ間欠的に圧送し、混合液
は、ノズル102から芝生106へ向けて間欠的に高圧噴射さ
れ、土104内へ所定深さまで注入される。
【0027】土104のエアレートのみを行うときは、三
方コック96を第2の切替位置とする。これにより、定量
吐出ポンプ86から吐出された一次希釈液40は、三方コッ
ク96及び戻し通路98を経て一次希釈液タンク38へ戻さ
れ、吐出通路66へは導入されず、ノズル102へは、水タ
ンク34内の水36のみが高圧往復ポンプ54から間欠的に圧
送されて来て、水36は、ノズル102から間欠的に噴射さ
れ、土104へ注入されて、所定深さのエアレート用通孔
を土104内に形成する。
【0028】芝生106の状況に応じて、1噴射当たりの
注入液の原液換算の量を変更するときには、変速アーム
108の揺動位置を手動で変更する。すなわち、リンクロ
ッド114を変速アーム108から外して、変速アーム108を
所定の揺動位置へ変更し、その揺動位置に適合する係止
孔112へリンクロッド114の端を再び係止させる。高圧液
注入車10の揺動位置の変更により、CVT76の変速比が
変化し、定量吐出ポンプ86の駆動回転速度、すなわち一
次希釈液40の吐出流量が変化し、これにより、高圧往復
ポンプ54が吸入してノズル102へ吐出する水36と一次希
釈液40との混合比が変化する。一次希釈液40の割合が増
える程、ノズル102から1回当たりに噴射される液体は
濃くなる。こうして、散布状況に応じた濃さの混合液を
土104へ注入する。
【0029】運転手が、高圧液注入車10の走行速度を変
更するために、変速レバー30を操作すると、HST14の
変速アーム32の揺動位置が変化する。HST14は、変速
アーム32の揺動位置の変化に伴い、変速比を変化させ
て、これにより、後輪22の回転速度が変化して、高圧液
注入車10の走行速度が変化する。一方、変速アーム32の
揺動位置の変化に伴い、リンクロッド114が変位し、変
速アーム108の揺動位置を変化させる。こうして、高圧
液注入車10の走行速度の増大に伴い、CVT76の変速比
が高速側へ移行して、定量吐出ポンプ86の駆動回転速度
が増大し、吸入通路64への一次希釈液40の混入比率が増
大する。したがって、単位面積当たりの原液換算の散布
量は、高圧液注入車10の走行速度に関係なくほぼ等しく
なる。高圧液注入車10の走行速度に対して定量吐出ポン
プ86の駆動回転速度が最適化されるように、リンクロッ
ド114の端が係止される係止孔110が選択される。
【0030】注入作業終了後は、ドレンコック94を開い
て、一次希釈液40を一次希釈液タンク38から抜き、所定
の容器へ移して、保管する。次に、ドレンコック94を閉
じて、開閉コック44を開き、水タンク34内の水36を一次
希釈液タンク38へ導入する。スイッチ62をオンにして、
高圧往復ポンプ54及び定量吐出ポンプ86を再び回転駆動
状態にして、一次希釈液40に代えて、水36を流して、一
次希釈液40の付着している管路やノズル102を洗浄す
る。
【0031】
【発明の効果】第1発明では、原液を小型の濃縮散布液
タンク内へ投入して、濃縮散布液タンク内で濃縮散布液
を生成するので、別容器で生成した濃縮散布液を大型の
薬液タンクの上部から薬液タンク内へ投入するのに比し
て、安全性を著しく高めることができ、かつ、作業能率
も向上する。
【0032】第2発明では、撹拌は、濃縮散布液を貯留
する濃縮散布液タンク内で行われるので、撹拌機を小型
化できる。
【0033】第3発明では、注入作業の終了後は、濃縮
散布液タンク内の濃縮散布液を、排出弁を介して排出し
て、所定の容器に保存等できるので、注入液の残りを、
環境汚染等の問題を引き起こすことなく、取り扱うこと
ができる。
【0034】第4発明では、水導入弁により水タンク内
の水を適宜濃縮散布液タンク内へ導入できるので、濃縮
散布液タンクにおける濃縮散布液の生成及び濃縮散布液
タンクの洗浄を能率化できる。
【0035】第5発明では、無段変速機の変速比の調整
により、導入用ポンプの駆動回転速度を、主ポンプの駆
動回転速度と比例関係に維持しつつ、増減できるので、
水と濃縮散布液との混合比を調整して、散布状況にあっ
た濃度で注入液を注入できる。
【0036】第6発明では、切替弁により濃縮散布液の
混入及び戻しを切替えることにより、ノズルからの噴射
を、水のみ、及び水と濃縮散布液との混合液に、適宜切
替えることができる。
【0037】第7発明では、動力伝達装置用変速機の変
速比が変更されて、高圧液注入車の走行速度が変化する
のに伴い、無段変速機の変速比も変化して、導入用ポン
プからの濃縮散布液の混入比率が変化するようになって
いるので、高圧液注入車の走行速度に関係なく、単位面
積当たり原液換算で一定量の散布液を散布することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高圧液注入車の構成図である。
【図2】従来の高圧液注入車の構成図である。
【符号の説明】
10 高圧液注入車 14 HST(動力伝達装置用変速機) 22 後輪(駆動輪) 32 変速アーム(変速部材) 34 水タンク 36 水 38 一次希釈液タンク(濃縮散布液タンク) 40 一次希釈液(濃縮散布液) 44 開閉コック(水導入弁) 50 撹拌機 54 高圧往復ポンプ(主ポンプ) 76 CVT(無段変速機) 80 入力軸(入力側部材) 84 出力軸(出力側部材) 86 定量吐出ポンプ(導入用ポンプ) 94 ドレンコック(排出弁) 96 三方コック(切替弁) 102 ノズル 108 変速アーム(変速部材) 114 リンクロッド(リンク)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 45/02 A01M 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)水(36)を貯留する水タンク
    (34)、 (b)容量が前記水タンク(34)より小さく濃縮散布
    液(40)を貯留する濃縮散布液タンク(38)、 (c)前記水タンク(34)から前記水(36)を吸入
    して吐出する主ポンプ(54)、 (d)前記主ポンプ(54)の吸入流量に比例する流量
    で前記濃縮散布液タンク(38)内の前記濃縮散布液
    (40)を前記主ポンプ(54)の吸入側へ導入する導
    入用ポンプ(86) e)前記主ポンプ(54)から圧送されて来る液体を
    噴射して地中へ注入するノズル(102)、及び (f)前記主ポンプ(54)の駆動回転速度に比例する
    駆動回転速度で駆動される入力側部材(80)と、前記
    導入用ポンプ(86)を駆動する出力側部材(84)
    と、変速比を調整するための変速部材(108)とを備
    える無段変速機(76) を有していることを特徴とする
    高圧液注入車。
  2. 【請求項2】 (g)前記導入用ポンプ(86)からの
    濃縮散布液(40)を前記主ポンプ(54)の吸入側へ
    導入する第1の切替位置と、前記濃縮散布液タンク(3
    8)へ戻す第2の切替位置とに切替自在である切替弁
    (96)を有していることを特徴とする請求項1記載の
    高圧液注入車。
  3. 【請求項3】 動力伝達装置用変速機(14)が、駆動
    輪(22)へ回転動力を伝達する動力伝達装置に設けら
    れて、変速部材(32)により変速比を調整され、リン
    ク(114)が前記動力伝達装置用変速機(14)の前
    記変速部材(32)と前記無段変速機(76)の変速部
    材(108)とを相互に連結していることを特徴とする
    請求項1記載の高圧液注入車。
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