JP3359496B2 - 伝送装置識別番号付与方法、伝送装置及び伝送システム管理装置 - Google Patents

伝送装置識別番号付与方法、伝送装置及び伝送システム管理装置

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JP3359496B2
JP3359496B2 JP15387296A JP15387296A JP3359496B2 JP 3359496 B2 JP3359496 B2 JP 3359496B2 JP 15387296 A JP15387296 A JP 15387296A JP 15387296 A JP15387296 A JP 15387296A JP 3359496 B2 JP3359496 B2 JP 3359496B2
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  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送システムにお
ける伝送装置識別番号の付与方法及び伝送装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光通信を利用した伝送システム等の遠隔
地間の伝送に供する伝送システムにおいて、伝送路上に
中継装置が介在されることが多い。
【0003】図2は、中継装置を有する伝送システムの
一例を示すものである。図2において、対向する端局装
置10及び11間には、複数(ここでは3個)の中継装
置21、22、23が介在されており、また、一方又は
各端局装置10、11には、伝送システム管理装置3
0、31が設けられている。
【0004】伝送システム管理装置30、31は、伝送
システムの安全な運用のため、監視回線を用いて、端局
装置10、11や中継装置21、22、23に故障が発
生していないかを常時監視する。この監視は、端局装置
10、11が収容している加入者回線の信号(以下、主
信号と呼ぶ)とは別個のシステム監視回線の信号(以
下、監視信号と呼ぶ)を、伝送システム管理装置30、
31と、監視対象の端局装置10、11又は中継装置2
1、22、23とで授受することで行なう。
【0005】ここで、どの伝送装置(端局装置10、1
1又は中継装置21、22、23)が監視対象となって
いるかは、監視対象の装置に付与されている装置識別番
号(以下、IDと呼ぶ)を監視信号に含めることで特定
している。
【0006】このようなIDは、従来においては、各伝
送装置に例えばディップスイッチでなるID設定用のス
イッチを設けて、作業者が装置設置時等において手作業
で設定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
伝送装置識別番号の付与方法は、以下のような課題を有
するものであった。
【0008】(1) 伝送システムの設置工事に先立って、
システム全体で重複のないように、作業者がIDを決め
る必要があり、伝送装置数が多い場合には、誤って同一
のIDを異なる伝送装置に付与する恐れがある。
【0009】(2) 設定ミス、設定忘れがあると、伝送シ
ステムの監視機能が有効に機能しなくなり、そのため、
この場合には、作業者が伝送装置の設定場所まで行って
設定しなければならない。
【0010】(3) 伝送システムに中継装置等の増設や廃
設がある毎に、重複がないようにIDを定めなければな
らず、また、増廃設に係る伝送装置以外の伝送装置のI
Dも変更した場合には、伝送装置設置場所に行って設定
しなければならない。
【0011】そのため、ID設定用のスイッチによらず
に、各伝送装置のIDを付与できる伝送装置識別番号付
与方法及び伝送装置が求められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、複
数の伝送装置が接続されていると共に少なくとも1個の
伝送装置に接続されている伝送システム管理装置を備え
た伝送システムにおける各伝送装置に識別番号を付与す
る伝送装置識別番号付与方法であって、(1) 全て又は一
部の上記各伝送装置が、自装置周辺の接続状況を各伝送
装置の装置固有情報で取得して保持しておき、(2) 伝送
システム管理装置が、自装置周辺の接続状況を取得して
いる全ての伝送装置からその情報を収集して伝送システ
ム全体の接続状況を捕らえて、全伝送装置に対する識別
番号を決定して各伝送装置に送信し、(3) 全ての伝送装
置がそれぞれ、送信されてきた自装置に付与された識別
番号を内部設定することを特徴とする。
【0013】請求項2の本発明は、複数の伝送装置が接
続されていると共に少なくとも1個の伝送装置に接続さ
れている伝送システム管理装置を備えた伝送システムに
おける伝送装置において、(1) 自装置周辺の接続状況を
各伝送装置の装置固有情報を取得して保持しておく周辺
接続状況取得手段と、(2) 伝送システム管理装置からの
周辺接続状況要求に応じて、保持している周辺接続状況
を伝送システム管理装置に送信する周辺接続状況送信手
段と、(3) 伝送システム管理装置からの自装置の識別番
号を含む識別番号設定要求に応じて、自装置の識別番号
を内部設定する識別番号設定手段とを有することを特徴
とする。
【0014】請求項3の本発明は、複数の伝送装置が接
続されていると共に少なくとも1個の伝送装置に接続さ
れている伝送システム管理装置を備えた伝送システムに
おける伝送システム管理装置において、(1) 自装置周辺
の接続状況を取得している全ての伝送装置からその周辺
接続状況を収集する隣接装置情報収集手段と、(2) 収集
した周辺接続状況から伝送システム全体の接続状況を捕
らえて、全伝送装置に対する識別番号を決定する装置識
別番号決定手段と、(3) 各伝送装置に、その伝送装置に
決定した識別番号を送信する識別番号送信手段とを有す
ることを特徴とする。
【0015】これら請求項1〜3の本発明により、伝送
システム上で識別番号が重複した伝送装置が生じること
をなくすことができ、識別番号の設定ミスや設定忘れが
起きず、また、増設時及び廃設時を含め識別番号の設定
のための操作を作業者がなんら実行する必要をなくすこ
とができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、本発明の伝送装置識別番号付与方法、伝送装置及
び伝送システム管理装置の第1の実施形態を図面を参照
しながら詳述する。以下では、この第1の実施形態に係
る伝送システムも、上述した図2に示す構成を有してい
るとして説明する。
【0022】(A−1)第1の実施形態の構成 図3は、中継装置2i(iは1、2、3)の内部要部構
成を示すものである。図3において、中継装置2iは、
各伝送方向用の監視信号分離部201、206、各伝送
方向用の主信号中継部202、205、各伝送方向用の
監視信号多重部203、204、遠隔監視制御部208
及び不揮発性メモリ(磁気ディスク、EEPROM)2
07などを有している。
【0023】なお、従来の伝送装置識別番号付与方法に
係る中継装置の場合には、以上の構成要素に加えて、遠
隔監視制御部に関連してID設定用スイッチが設けられ
ていたが、この実施形態の中継装置では、このID設定
用スイッチは設けられていない。
【0024】監視信号分離部201、206は、隣接局
からの伝送信号に多重化されている監視信号を分離して
遠隔監視制御部208に出力すると共に、主信号は主信
号中継部202、205に与えるものである。主信号中
継部202、205は、主信号を増幅して監視信号多重
部203、204に与えるものである。監視信号多重部
203、204は、主信号中継部202、205からの
主信号に、遠隔監視制御部208からの監視信号を多重
して隣接局に送出するものである。
【0025】遠隔監視制御部208は、監視信号分離部
201、206が分離した監視信号のメッセージを解読
し、自装置を制御したり、自装置の障害情報等を含む監
視信号を監視信号多重部203、204に与えるもので
ある。この実施形態の場合、この遠隔監視制御部208
が、後述するような当該中継装置2iにおけるID付与
制御動作を実行するものである。
【0026】この実施形態の不揮発性メモリ207は、
遠隔監視制御部208によってアクセスされるものであ
り、この不揮発性メモリ207には、自装置の障害履
歴、装置ID、装置名、装置製造業者名、装置製造番号
に加えて、隣接局(中継装置又は端局装置)との接続情
報(隣接局の装置名、装置製造業者名、装置製造番号)
などが保存されている。
【0027】図4は、端局装置1j(jは1、2)及び
伝送システム管理装置3jの内部要部構成を示すもので
ある。図4において、端局装置1jは、第1の実施形態
の端局装置の内部要部構成を示すブロック図である。
【0028】端局装置1jは、主信号多重部101、監
視信号挿入部102、主信号分離部103、監視信号分
離部104、監視制御部105及び不揮発性メモリ10
6などを有している。
【0029】主信号多重部101は、複数の加入者回線
からの主信号を多重するものであり、多重された主信号
を監視信号挿入部102に出力するものである。監視信
号挿入部102は、主信号多重部101からの主信号に
監視制御部105から与えられた監視信号を多重して隣
接局へ出力するものである。主信号分離部103は、監
視信号分離部104からの多重されている主信号を加入
者回線毎の主信号に分離して各加入者回線に出力するも
のである。監視信号分離部104は、伝送信号から監視
信号を分離して監視制御部105に与え、分離後の主信
号を主信号分離部103に与えるものである。
【0030】監視制御部105は、監視信号分離部10
4が分離した自装置宛の監視信号のメッセージを解読し
て自装置を制御したり、また、伝送システム管理装置3
jからの自装置宛の監視情報に応じて自装置を制御した
り、さらに、伝送システム管理装置3jからの他装置宛
の監視情報に応じて監視信号を監視信号挿入部102に
出力したりするものである。この実施形態の場合、この
監視制御部105が、後述するような当該端局装置1j
におけるID付与制御動作を実行するものである。
【0031】この実施形態の不揮発性メモリ106は、
監視制御部105によってアクセスされるものであり、
この不揮発性メモリ106には、自装置の障害履歴、装
置ID、装置名、装置製造業者名、装置製造番号に加え
て、隣接局(中継装置)との接続情報(隣接局の装置
名、装置製造業者名、装置製造番号)などが保存されて
いる。
【0032】伝送システム管理装置3jは、作業者が適
宜保守管理操作を実行し得る、端局装置1jの監視制御
部105に接続されているワークステーションなどの情
報処理装置で構成されており、特に、そのソフトウェア
部分が伝送システムの管理機能を実現するものである。
【0033】伝送システム管理装置3jの機能として、
大きく見れば、端局装置1jや中継装置2iに対して、
情報収集などのためのコマンドを生成するコマンド生成
部301と、収集した監視情報をそのまま表示したり警
報を伴って表示したりする警報表示部302と、各伝送
装置からの隣接局情報に基づいて伝送システムの接続関
係を把握して各伝送装置に対するIDを決定したりする
接続状態把握部303などを有している。
【0034】(A−2)第1の実施形態の動作 次に、この第1の実施形態のID付与に関連する各種動
作を図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明に
おいて、端局装置10側を上流と呼び、端局装置11側
を下流と呼ぶことにする。また、一方の伝送システム管
理装置(ここでは30とする)がID付与に関連する動
作の主たる制御装置であるとして説明を行なう。
【0035】まず、図5のシーケンス図を参照しなが
ら、各伝送装置が隣接局(中継装置又は端局装置)の情
報を取込む動作を、中継装置22を例に説明する。
【0036】この隣接局情報の取込み動作は、(1) 増設
された伝送装置が立ち上げられた際に(電源が投入され
た際に)その増設された伝送装置が実行するものであ
り、(2) また、システム管理装置30がある一定周期
(例えば1時間に1回)毎の同報送信で「隣接局情報更
新要求」を送信した場合に、各伝送装置が実行するもの
である。
【0037】手順T1; 中継装置22(その遠隔監視
制御部208)は、隣接局情報の取込み動作を開始する
と、「隣接局情報変更要求」に、不揮発性メモリ207
に格納されている自装置22の固有情報である「装置製
造業者名+装置名+装置製造番号」を付与して、隣接局
へのメッセージ(ID以外の情報で特定したり、リンク
を隣接局との間でのみ確立させることで特定する)とし
て上流及び下流の隣接局である中継装置21、23へ送
信する。
【0038】手順T2; このメッセージを受信した中
継装置21の遠隔監視制御部208は、不揮発性メモリ
207における自装置の下流側の隣接局情報を、受信し
たメッセージに含まれている「装置製造業者名+装置名
+装置製造番号」(すなわち、中継装置22の装置固有
情報)に更新する。同様に、このメッセージを受信した
中継装置23の遠隔監視制御部208は、不揮発性メモ
リ207における自装置の上流側の隣接局情報を、受信
したメッセージに含まれている「装置製造業者名+装置
名+装置製造番号」(すなわち、中継装置22の装置固
有情報)に更新する。
【0039】手順T3; 以上のような隣接局情報の変
更を終了した中継装置21の遠隔監視制御部208は、
「隣接局情報変更要求受信確認」に、不揮発性メモリ2
07に格納されている自装置21の固有情報である「装
置製造業者名+装置名+装置製造番号」を付与して、メ
ッセージを送信してきた隣接局(中継装置22)に返送
する。同様に、中継装置21の遠隔監視制御部208
は、「隣接局情報変更要求受信確認」に、不揮発性メモ
リ207に格納されている自装置23の固有情報である
「装置製造業者名+装置名+装置製造番号」を付与し
て、メッセージを送信してきた隣接局(中継装置22)
に返送する。
【0040】手順T4; このような返送を受けた中継
装置22の遠隔監視制御部208は、不揮発性メモリ2
07における自装置の上流側の隣接局情報として、中継
装置21から受信した返送内容に含まれている「装置製
造業者名+装置名+装置製造番号」(すなわち、中継装
置22の装置固有情報)を設定(更新の場合を含む)す
ると共に、不揮発性メモリ207における自装置の下流
側の隣接局情報として、中継装置23から受信した返送
内容に含まれている「装置製造業者名+装置名+装置製
造番号」(すなわち、中継装置23の装置固有情報)を
設定(更新の場合を含む)する。
【0041】以上のような処理を通じて、各伝送装置
は、自己の隣接局の装置固有情報を得て保持することが
できる。
【0042】次に、各伝送装置のIDを決定して各伝送
装置に設定する際の動作を、図1のシーケンス図を参照
しながら説明する。
【0043】手順T11; 伝送システム管理装置30
は、ある一定周期(例えば1時間に1回)で、全伝送装
置に対して「隣接局情報要求」を同報発信する。
【0044】手順T12; 「隣接局情報要求」の同報
送信を受けた各伝送装置(中継装置21、22、23、
端局装置10、11)はそれぞれ、「隣接局情報要求受
信確認」に自装置に固有の「装置製造業者名+装置名+
装置製造番号」と自装置の隣接局についての「隣接局情
報」とを付与して伝送システム管理装置30に応答す
る。例えば、中継装置22は、「隣接局情報要求」の同
報送信を受けると、「隣接局情報要求受信確認」に自装
置22に固有の「装置製造業者名+装置名+装置製造番
号」と、自装置22に隣接している中継装置21及び2
3についての「装置製造業者名+装置名+装置製造番
号」とを付与して伝送システム管理装置30に応答す
る。
【0045】手順T13; 伝送システム管理装置30
は、このようにして伝送システム上の全伝送装置の隣接
局情報が集まると、この隣接局情報をもとに、伝送シス
テムの接続状況を作成、更新し、得られた接続状況に応
じて各伝送装置に対するIDを決定する。なお、この段
階では、決定されたIDは、バッファメモリに格納され
ており、IDの格納領域には格納されない。
【0046】手順T14; その後、伝送システム管理
装置30は、各伝送装置にそれぞれ、「ID設定要求」
に、その伝送装置に付与した「ID」と、その伝送装置
に固有な「装置製造業者名+装置名+装置製造番号」と
を付加したメッセージを伝送システム上に送信する。
【0047】手順T15; 自装置に固有な「装置製造
業者名+装置名+装置製造番号」が含まれているメッセ
ージを受信した場合には、各伝送装置は、自己宛へのメ
ッセージとして取込み、そのメッセージに含まれている
IDを、自装置に付与されたIDとして不揮発性メモリ
(106、207)に書き込む。
【0048】手順T16; そして、各伝送装置は、
「ID設定要求受信確認」に自装置に付与された「I
D」と自装置の固有な「装置製造業者名+装置名+装置
製造番号」とを追加した応答を伝送システム管理装置3
0に返送する。
【0049】手順T17; 各伝送措置からの応答を受
信した伝送システム管理装置30は、応答内容に基づい
て、各伝送装置で正しくIDが設定されたかを確認した
後、IDの格納領域に格納されている各伝送装置につい
てのIDを、今回決定したIDに更新(初めて設定する
場合を含む)する。これにより、伝送システム管理装置
30は、以降のシステム管理をこのIDで行なうことに
なる。
【0050】以上のようにして、伝送システム管理装置
30が、各伝送装置のIDを決定して各伝送装置に設定
することができる。
【0051】なお、他方の伝送システム管理装置31を
同じIDの管理状態にする方法としては、伝送システム
管理装置31が別個独立にIDの設定動作を行なう方法
を挙げることができる。この場合、最も下流又は上流の
伝送装置に対するIDの値を定めておき、同じID設定
アルゴリズムを実行することで、両伝送システム管理装
置30及び31のID管理状態を同じにすることができ
る。
【0052】また、他方の伝送システム管理装置31を
同じIDの管理状態にする方法としては、図1に示すよ
うに、伝送システム管理装置30から、他方の伝送シス
テム管理装置31に、「ID設定要求」に、各伝送装置
の「ID」及び「装置固有情報」を付加したメッセージ
を送信し(手順T17)、このメッセージの受信によ
り、他方の伝送システム管理装置31が各伝送装置の
「ID」を設定する(手順T19)方法を挙げることが
できる。
【0053】この第1の実施形態において、伝送システ
ムの立上げ時においては、伝送システム管理装置30
が、同報送信で「隣接局情報更新要求」を送信して(シ
ーケンス図は省略している)、各伝送装置に図5のシー
ケンスにより隣接局の情報を取得させ、その後、伝送シ
ステム管理装置30が、全伝送装置に対して同報通信で
「隣接局情報要求」を送信することから始まる図1に示
したシーケンスを実行することにより、各伝送装置にI
Dを付与することができる。
【0054】また、伝送システムに新たな伝送装置が増
設された場合には、その増設された伝送装置が電源投入
時に、図5に示すシーケンスを実行して隣接局の情報を
取得しておき、その後、伝送システム管理装置30が、
全伝送装置に対して同報通信で「隣接局情報要求」を送
信することから始まる図1に示したシーケンスを実行す
ることにより、増設された伝送装置を含めて各伝送装置
にIDを付与し直すことができる。
【0055】なお、図6には、中継装置22が増設され
た直後で隣接局の情報を取り出していない状態での各伝
送装置の格納情報例を示しており、図7は、上述した増
設時の一連の処理によりIDが付与され直された状態で
の各伝送装置の格納情報例を示している。
【0056】さらに、伝送システムからいずれかの伝送
装置が廃設された場合には、伝送システム管理装置30
が、同報送信で「隣接局情報更新要求」を送信して(シ
ーケンス図は省略している)、各伝送装置に図5のシー
ケンスにより隣接局の情報を取得させ、その後、伝送シ
ステム管理装置30が、全伝送装置に対して同報通信で
「隣接局情報要求」を送信することから始まる図1に示
したシーケンスを実行することにより、各伝送装置にI
Dを付与し直すことができる。
【0057】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態によれば、各伝送装置
に、各装置に固有な隣接局の情報を取得させ、伝送シス
テム管理装置が、その隣接局情報を各伝送装置から収集
して各伝送装置間の接続状況をとらえて各伝送装置に対
するIDを付与し、各伝送装置に設定させるようにした
ので、以下の効果を奏することができる。
【0058】(1) 各装置の固有情報である「装置製造業
者名、装置名及び装置製造番号」を得て接続状況をとら
えて各伝送装置にIDを付与するようにしたので、伝送
システム上でIDが重複した伝送装置が生じることをな
くすことができる。
【0059】(2) ID決定を伝送システム管理装置が自
動的に行ない、各伝送装置が自動的にID設定を行なう
ので、設定ミスや設定忘れが起きず、また、ID設定の
ための操作を作業者がなんら実行する必要がない。
【0060】(3) 伝送システムに、伝送装置の増設や廃
設があっても、ID決定を伝送システム管理装置が自動
的に行ない、各伝送装置が自動的にID設定を行なうの
で、設定ミスや設定忘れが起きず、また、ID設定の変
更のための操作を作業者がなんら実行する必要がなく、
しかも、この場合でもIDが重複して付与されることが
ない。
【0061】(B)第2の実施形態 次に、本発明の伝送装置識別番号付与方法及び伝送装置
の第2の実施形態を図面を参照しながら詳述する。以下
では、この第2の実施形態に係る伝送システムも、上述
した図2に示す構成を有しているとして説明する。
【0062】なお、この第2の実施形態は、伝送システ
ム管理装置がID付与に機能しないで、端局装置及び中
継装置の協働によりID付与、設定を実行するようにし
たものである。
【0063】(B−1)第2の実施形態の構成 端局装置1j、中継装置2i及び伝送システム管理装置
3jの内部構成も、第1の実施形態に係る図3又は図4
に示したと同様な構成を有している。
【0064】しかし、各端局装置1jや中継装置2iの
不揮発性メモリ106や207には、自装置の装置固有
情報だけでなく隣接局の装置固有情報も格納されていな
い。すなわち、この第2の実施形態は、装置固有情報を
ID付与に利用していないものである。また、各端局装
置1jや中継装置2iの監視制御部105や遠隔監視制
御部208の処理内容も当然に第1の実施形態と異なる
ようになされている。さらに、この第2の実施形態の場
合、伝送システム管理装置3jがID付与に関与しない
ので、伝送システム管理装置3jには接続状態把握部3
03が設けられていない。
【0065】(B−2)第2の実施形態の動作 次に、第2の実施形態でのID設定動作を、図8のシー
ケンス図を参照しながら説明する。
【0066】手順T21; 伝送システムが構築されて
端局装置10が初期動作を開始した場合、端局装置10
は中継装置21に「リンク確立確認」コマンドを送信す
る。中継装置21は、「リンク確立確認」コマンドを受
信すると、隣接局22とのリンク確立を確認後、「リン
ク確立確認」コマンドを中継装置22に送信する。中継
装置22は、「リンク確立確認」コマンドを受信する
と、隣接局23とのリンク確立を確認後、「リンク確立
確認」コマンドを中継装置23に送信する。中継装置2
3は「リンク確立確認」コマンドを受信すると、隣接局
11とのリンク確立確認後、「リンク確立確認」コマン
ドを端局装置11に送信する。
【0067】手順T22; 端局装置11は、「リンク
確立確認」コマンドを受信すると、対向する端局装置1
0に「リンク確立」コマンドを送信する。
【0068】手順T23; 端局装置10は、中継装置
21に「リンク確立確認」コマンド送信後、対向する端
局装置11から「リンク確立」コマンドを送信されてく
ることを待ち受けており、所定時間経過しても「リンク
確立」コマンドが返信されてこない場合や、いずれかの
伝送装置から確立異常を示すコマンドが与えられた場合
には、伝送システム管理装置30にリンク確立異常を通
知する。
【0069】一方、対向する端局装置11から「リンク
確立」コマンドが返信され、伝送システム全体のリンク
確立が正しく実行されたことを確認できると、端局装置
10は、自装置のIDを初期値「n」に設定する(不揮
発性メモリ106に格納する)。そして、端局装置10
は、隣接する中継装置21に「ID設定要求」コマンド
に自己のID値より1だけ大きいID値「n+1」を付
けて送信する。
【0070】手順T24; 中継装置21は、「ID設
定要求」コマンドを受信すると、そのコマンドに含まれ
ているID値「n+1」を自装置のID値に設定する
(不揮発性メモリ207に格納する)。次に、中継装置
21は、隣接する中継装置22に「ID設定要求」コマ
ンドに自己のID値より1だけ大きいID値「n+2」
を付けて送信する。
【0071】手順T25; 中継装置22は、「ID設
定要求」コマンドを受信すると、そのコマンドに含まれ
ているID値「n+2」を自装置のID値に設定する
(不揮発性メモリ207に格納する)。次に、中継装置
22は、隣接する中継装置23に「ID設定要求」コマ
ンドに自己のID値より1だけ大きいID値「n+3」
を付けて送信する。
【0072】手順T26; 中継装置23は、「ID設
定要求」コマンドを受信すると、そのコマンドに含まれ
ているID値「n+3」を自装置のID値に設定する
(不揮発性メモリ207に格納する)。次に、中継装置
23は、隣接する端局装置11に「ID設定要求」コマ
ンドに自己のID値より1だけ大きいID値「n+4」
を付けて送信する。
【0073】手順T27; 端局装置11は、「ID設
定要求」コマンドを受信すると、そのコマンドに含まれ
ているID値「n+4」を自装置のID値に設定する
(不揮発性メモリ106に格納する)。そして、端局装
置11は、対向する端局装置10に「ID設定終了」コ
マンドを送信する。
【0074】端局装置10は、「ID設定終了」コマン
ドを受信すると、ID設定処理を終了する。なお、端局
装置10は、隣接する中継装置21に「ID設定要求」
コマンドに送出した時点から所定時間内に「ID設定終
了」コマンドを受信できない場合等の異常時には、上述
した手順T23の処理を再度行なう。そして、「ID設
定終了」コマンドを受信できない場合等の異常が複数回
生じたときには、伝送システム管理装置30に通知す
る。
【0075】この第2の実施形態は、伝送システム管理
装置30、31が各伝送装置のIDを格納して管理する
ことがない伝送システムを意識している。このような伝
送システムでも、作業者は端局装置10が設定する初期
値と伝送装置の個数とを認識しているので、その都度、
作業者が入力操作によってIDを入力してその装置から
監視信号を取り出すようなことができる。また、伝送装
置からIDが付与された障害情報等の監視信号が与えら
れた場合には、ID毎に集計すれば良いので、また、受
信したIDを付与してなんらかのコマンドをその伝送装
置に送出すれば良い。
【0076】なお、この第2の実施形態において、伝送
システム管理装置30、31が各伝送装置のIDを格納
して管理するようにしようとした場合には、例えば、端
局装置10から伝送システム管理装置30、31にID
設定終了を通知し、伝送システム管理装置30が「設定
ID要求」コマンドを同報通信で各伝送装置に送信し、
各伝送装置がIDを、又は、IDに装置固有情報を付加
して返信するようにすれば良い。
【0077】伝送システムに伝送装置の増設や廃設があ
った場合にも、上述した図8に示すシーケンスを実行さ
せることにより、各伝送装置に対するIDを付与、設定
し直す。
【0078】(B−3)第2の実施形態の効果 以上のように、第2の実施形態によれば、各伝送装置が
自己にIDを設定しては隣接局にその次の値のIDを送
信するようにして、各伝送装置にIDを設定させるよう
にしたので、以下の効果を奏することができる。
【0079】(1) 各伝送装置がIDのインクリメント処
理を行なってIDを隣接局に送信するので、伝送システ
ム上でIDが重複した伝送装置が生じることをなくすこ
とができる。
【0080】(2) ID決定を、端局装置及び中継装置の
協働により自動的に行なうので、設定ミスや設定忘れが
起きず、また、ID設定のための操作を作業者がなんら
実行する必要がない。
【0081】(3) 伝送システムに、伝送装置の増設や廃
設があっても、システム立上げ時と同様な設定処理によ
りID設定を行なうので、設定ミスや設定忘れが起き
ず、また、ID設定の変更のための操作を作業者がなん
ら実行する必要がなく、しかも、この場合でもIDが重
複して付与されることがない。
【0082】(C)他の実施形態 (C−1)第1の実施形態を変形した他の実施形態 上記第1の実施形態においては、装置固有情報が「装置
製造業者名、装置名、装置製造番号」であるものを示し
たが、その他の装置固有情報を用いても良いことは勿論
である。
【0083】また、上記第1の実施形態においては、各
伝送装置は、上流及び又は下流のそれぞれに1個の伝送
装置が接続された、各伝送装置が縦続接続された伝送シ
ステムに適用したものを示したが、一部の伝送装置が上
流又は及び下流に2個以上の伝送装置が接続されている
伝送システムに対しても、本発明を適用できるものであ
る。
【0084】さらに、上記第1の実施形態においては、
伝送システム管理装置が「隣接局情報要求」や「隣接局
情報更新要求」を周期的に送信するものを示したが、作
業者から指示操作があったときに送信するようにしても
良い。また、「隣接局情報更新要求」を送信した場合
に、各伝送装置から隣接局情報を取得したときに伝送シ
ステム管理装置に終了通知を返送させるようにし、全伝
送装置から終了通知が与えられたときに、「隣接局情報
要求」を送信するようにしても良い。
【0085】さらにまた、上記第1の実施形態において
は、端局装置及び中継装置が共に、隣接局の情報を取得
しておくものを示したが、中継装置だけが隣接局情報を
取得するようにしても良い。このようにしても、伝送シ
ステム管理装置は伝送システムの接続状況をとらえるこ
とができる。
【0086】また、上記第1の実施形態においては、各
伝送装置は、増設されたときを除けば、伝送システム管
理装置から「隣接局情報更新要求」が与えられたときに
隣接局情報の取得動作を実行するものを示したが、伝送
システム管理装置から「隣接局情報更新要求」を伝送装
置に与えることなく、各伝送装置が周期的に隣接局情報
の取得動作を実行するようにしても良い。
【0087】さらに、上記第1の実施形態においては、
伝送システム管理装置が各伝送装置に決定したIDを個
別に送信するものを示したが、IDと装置固有情報とで
なる各伝送装置の情報を全て含んだ「ID設定要求」メ
ッセージを同報送信し、各伝送装置がそのメッセージか
ら自装置に係る情報部分を抜き出して自装置に付与され
たIDを内部設定するようにしても良い。
【0088】(C−2)第2の実施形態を変形した他の
実施形態 上記第2の実施形態においては、上記各伝送装置が次の
伝送装置に対して、次の伝送装置に関するIDを送信す
るものを示したが、上記各伝送装置が次の伝送装置に対
して、自己の伝送装置に関するIDを送信し、次の伝送
装置が受信したIDをインクリメントした後に自己装置
に設定するようにしても良い。
【0089】また、上記第2の実施形態においては、隣
合う伝送装置間のID値が1だけ異なるものを示した
が、任意の数(負数を含む)だけ異なるようにしても良
い。
【0090】(C−3)第1及び第2の実施形態の双方
に関連した他の実施形態 ID付与に関連した通信手順を実行する監視制御部10
5及び遠隔監視制御部208は、ハードウエア及びソフ
トウエアのいずれでID付与に関連した通信手順を実行
するようにしても良い。
【0091】コマンド及び通信手順等を対象となってい
る伝送システムに応じて選定することにより、本発明
は、端局装置及び中継装置でなる伝送システムに限定さ
れるものではない。例えば、光伝送用の伝送システムに
本発明を適用することができ、また、監視信号と主信号
とを別個の物理的な信号線で授受する伝送システムにも
本発明を適用することができる。
【0092】
【発明の効果】以上のように、第1の本発明(請求項1
〜3に対応)によれば、各伝送装置に、各装置に固有な
隣接局の情報を取得させ、伝送システム管理装置が、そ
の隣接局情報を各伝送装置から収集して各伝送装置間の
接続状況をとらえて各伝送装置に対する識別番号を付与
し、各伝送装置に設定させるようにしたので、伝送シス
テム上で識別番号が重複した伝送装置が生じることをな
くすことができ、識別番号の設定ミスや設定忘れが起き
ず、また、増設時及び廃設時を含め識別番号の設定のた
めの操作を作業者がなんら実行する必要をなくすことが
できる。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の識別番号設定処理を示すシー
ケンス図である。
【図2】伝送システムの構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】第1の実施形態の中継装置の内部要部構成を示
すブロック図である。
【図4】第1の実施形態の端局装置及び伝送システム管
理装置の内部要部構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態の隣接局情報の収集処理を示す
シーケンス図である。
【図6】第1の実施形態の伝送装置増設時の変更前の各
伝送装置の保持情報例を示すブロック図である。
【図7】第1の実施形態の伝送装置増設時の変更後の各
伝送装置の保持情報例を示すブロック図である。
【図8】第2の実施形態の識別番号設定処理を示すシー
ケンス図である。
【符号の説明】
10、11…端局装置、21〜23…中継装置、31、
32…伝送システム管理装置、102…監視信号挿入
部、104…監視信号分離部、105…監視制御部、1
06…不揮発性メモリ、201、206…監視信号分離
部、203、204…監視信号多重部、207…不揮発
性メモリ、208…遠隔監視制御部、301…コマンド
生成部、302…警報表示部、303…接続状態把握
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−182029(JP,A) 特開 平4−157556(JP,A) 特開 平7−191949(JP,A) 特開 平8−163058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/46 H04B 1/76 H04B 17/00 H04Q 3/58

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の伝送装置が接続されていると共に
    少なくとも1個の伝送装置に接続されている伝送システ
    ム管理装置を備えた伝送システムにおける各伝送装置に
    識別番号を付与する伝送装置識別番号付与方法であっ
    て、 全て又は一部の上記各伝送装置が、自装置周辺の接続状
    況を各伝送装置の装置固有情報で取得して保持してお
    き、 上記伝送システム管理装置が、自装置周辺の接続状況を
    取得している全ての伝送装置からその情報を収集して伝
    送システム全体の接続状況を捕らえて、全伝送装置に対
    する識別番号を決定して各伝送装置に送信し、 全ての上記伝送装置がそれぞれ、送信されてきた自装置
    に付与された識別番号を内部設定することを特徴とする
    伝送装置識別番号付与方法。
  2. 【請求項2】 複数の伝送装置が接続されていると共に
    少なくとも1個の伝送装置に接続されている伝送システ
    ム管理装置を備えた伝送システムにおける伝送装置にお
    いて、 自装置周辺の接続状況を各伝送装置の装置固有情報を取
    得して保持しておく周辺接続状況取得手段と、 上記伝送システム管理装置からの周辺接続状況要求に応
    じて、保持している周辺接続状況を上記伝送システム管
    理装置に送信する周辺接続状況送信手段と、 上記伝送システム管理装置からの自装置の識別番号を含
    む識別番号設定要求に応じて、自装置の識別番号を内部
    設定する識別番号設定手段とを有することを特徴とする
    伝送装置。
  3. 【請求項3】 複数の伝送装置が接続されていると共に
    少なくとも1個の伝送装置に接続されている伝送システ
    ム管理装置を備えた伝送システムにおける伝送システム
    管理装置において、 自装置周辺の接続状況を取得している全ての伝送装置か
    らその周辺接続状況を収集する隣接装置情報収集手段
    と、 収集した周辺接続状況から伝送システム全体の接続状況
    を捕らえて、全伝送装置に対する識別番号を決定する装
    置識別番号決定手段と、 各伝送装置に、その伝送装置に決定した識別番号を送信
    する識別番号送信手段とを有することを特徴とする伝送
    システム管理装置。
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