JP3359054B2 - 光磁気情報記録再生装置 - Google Patents

光磁気情報記録再生装置

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JP3359054B2
JP3359054B2 JP19030992A JP19030992A JP3359054B2 JP 3359054 B2 JP3359054 B2 JP 3359054B2 JP 19030992 A JP19030992 A JP 19030992A JP 19030992 A JP19030992 A JP 19030992A JP 3359054 B2 JP3359054 B2 JP 3359054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気情報記録再生装置
に関し、特に磁界変調記録方式の光磁気情報記録再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
高密度・大容量のメモリとしてレーザ光を用いて記録再
生を行う光メモリの研究開発が盛んであり、なかでも光
磁気記録媒体は書き換えが可能なメモリとして大いに注
目されている。
【0003】光磁気記録媒体では、レーザ光をスポット
照射して磁性層を局部的に加熱することにより、記録ピ
ット即ち他の部分と異なる磁化の向きを有する磁区の配
列(情報トラック)として情報が記録される。また、こ
の様に記録ピット列として記録された情報は、スポット
状に集光したレーザ光で走査し、このレーザ光の反射光
を検光子を通して検出することにより、磁気光学効果を
用いて再生することができる。
【0004】近年の大容量化の要請に伴い、光磁気記録
媒体の高密度化を達成するためには、記録ピットを可能
な限り小さくしなければならない。この様な小さな記録
ピットを形成する方式として、レーザ光を連続照射しな
がら記録信号に応じて磁界を変調させて記録ピットを形
成する磁界変調記録方式がある。この磁界変調記録方式
によれば、レーザ光のスポット径より小さな記録ピット
を形成することができる。
【0005】図12に、磁界変調記録方式の概略説明図
を示す。(a)の様な記録信号を記録する場合、(c)
の様にレーザ光強度を記録パワーとし、記録信号に応じ
た変調磁界(b)を記録部位に印加する。その結果、
(d)に示す様な記録ピットパターンが形成され、記録
が行われる。この記録ピットパターンを再生すると、光
磁気信号として(e)に示される様な再生波形が読み出
される。この再生波形(e)を例えばスライスレベルに
より2値化することで、(f)で示される様な再生信号
が得られ、この再生信号は記録信号(a)に対応してい
る。尚、この様な磁界変調記録方式によれば、記録媒体
の磁性層構造を適宜選択することにより、書き込み以前
の記録ピットの有無にかかわらず情報を重ね書き(オー
バーライト)することができる。
【0006】ところで、以上の様な光磁気記録再生にお
いては、記録ピットパターンの磁化反転間隔がレーザ波
長及び集光レンズの性能により決定される再生用光ビー
ムスポット径より小さくなった場合、空間的にフィルタ
がかかった状態となり、記録ピットのトラック方向での
符号間干渉が起こり、再生波形の振幅が低下する。この
様な再生波形を2値化して得た再生信号にはエッジシフ
トが発生し、エラーレートが増加するという問題があっ
た。
【0007】図13に、この再生信号のエッジシフト発
生の概略説明図を示す。再生用のレーザ光スポット径よ
りも記録ピットの方が小さい場合には、前後の記録ピッ
トが同時に再生されてしまい、再生波形が(e)の破線
の様になり、実線で示す本来の理想的な再生波形より振
幅が小さくなる。この再生波形を或るスライスレベルで
2値化して得られる再生信号は(f)に示される様に前
後のエッジが本来のエッジ位置よりそれぞれτL ,τT
づつずれてしまい(エッジシフト)、パルス長が短くな
る。このエッジシフトは高密度記録の要請に伴うピット
エッジ記録においては、大きな欠点となる。
【0008】また、記録ピット幅には、記録ピット長依
存性があることが知られており、記録ピット長が短い場
合には記録ピット幅が狭くなり、短いピット長でオーバ
ーライトした場合には消し残り量が多くなるという問題
があった。更に、オーバーライト時に記録パワーの変動
やデトラック等により消し残りが発生した場合、符号間
干渉により再生波形の振幅が小さくなるために、消し残
りによる振幅変動の影響を受けやすく、エッジシフトの
増加即ちエラーレートの増大を招くという問題があっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の如き課題を解決す
るために、本発明によれば、光ビームを光磁気記録媒体
にスポット照射して形成される光スポットを前記記録媒
体に対し走査しながら該記録媒体の光スポット形成部位
に対し記録信号に応じて変調された磁界を印加して該記
録媒体に対し前記光スポット走査の経路に記録信号に応
じた磁化の向きを有する磁区の列として情報トラックを
形成して情報を記録し、前記記録媒体に光ビームをスポ
ット照射して形成される光スポットで前記情報トラック
を走査しながら前記磁区の磁化により磁気光学効果を受
けた光を順次検出して情報を再生する光磁気情報記録再
生装置において、前記記録信号中の所定のパターンを検
出する所定パターン検出手段を有しており、前記所定の
パターンは最短パターンであり、前記最短パターン検出
手段により前記最短パターンの前エッジより前に該最短
パターン以外のパターンが存在することが検出された時
には前記記録信号中の該当最短パターンの前エッジを前
へと移動させ、前記最短パターン検出手段により前記最
短パターンの後エッジより後に該最短パターン以外のパ
ターンが存在することが検出された時には前記記録信号
中の該当最短パターンの後エッジを後へと移動させ、こ
れらエッジ移動処理後の記録信号を用いて記録動作を行
うことを特徴とする光磁気情報記録再生装置、が提供さ
れる。
【0010】
【0011】
【0012】本発明の一態様においては、前記前エッジ
の移動量及び前記後エッジの移動量が可変である。
【0013】
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施例の概略構成
を示す図である。図1において、1は光磁気記録媒体で
ある光磁気ディスク、2は光磁気ディスク1を所定の回
転数で回転させるスピンドルモータ、3はレーザ光を用
いて光磁気ディスク1上に情報の記録を行い且つ光磁気
ディスク1上に記録された情報の読み出しを行う光ヘッ
ドである。4は光ヘッド3に内蔵されている情報の読み
出し用光センサからの信号を増幅するヘッドアンプ、5
は該ヘッドアンプからの再生信号の特に最短パターンが
連続する場合の符号間干渉を再生時に低減するための波
形等化回路、6は波形等化回路5の出力のアナログ信号
波形を“1”,“0”のデジタル信号に変換するための
2値化回路、7はCPU、8は符号化及び復号化を行う
ためのエンデック、9は記録データ信号の中から所定の
パターンを見つけだすためのパターン検出回路、10は
検出回路9の検出信号に基づいて記録信号のタイミング
を早くしたり遅くしたりするためのタイミング調整回路
である。検出回路9とタイミング調整回路10とにより
記録補償回路13が構成される。11は、記録信号に応
じて光磁気ディスク1に印加する磁界の極性を切換える
浮上磁気ヘッド、12は該浮上磁気ヘッドのコアに巻か
れたコイルに記録信号に応じた電流を供給するための磁
気ヘッドドライバである。
【0016】次に、記録補償を必要とするパターンとし
ては、他のパターンと連続する最短パターンがある。例
えば、(1−7)NRZ符号の場合には、最短パターン
2Tとそれ以外のパターンとが連続する場合即ち2T−
3T,2T−4T,・・・・・,2T−8Tの組み合わ
せの場合である。
【0017】図2に最短パターン2Tを検出するための
パターン検出回路9の例を示す。図3及び図4はこの最
短パターン検出回路の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【0018】先ず、図2及び図3を用いて、記録信号の
負の側の最短パターン2Tの検出を説明する。記録デー
タ信号をシフトレジスタに入力し、1ビットづつシフト
した信号A,B,C,Dを得る。AとBとをOR回路に
入力すると、その出力はEになり、CとDとをOR回路
に入力すると、その出力はFになる。EとFとをAND
回路に入力してGを得、これとCの反転信号であるHと
のAND出力をとると、信号Cに対応して負の側の2T
の前エッジ信号Iが検出される。このIを更にシフトレ
ジスタで2ビットシフトさせると、負の側の2Tの後エ
ッジ信号Jが得られる。
【0019】次に、図2及び図4を用いて、記録信号の
正の側の最短パターン2Tの検出を説明する。記録デー
タ信号をシフトレジスタに入力し、1ビットづつシフト
した信号を得、更にこれらの信号の反転信号A’,
B’,C’,D’を得る。A’とB’とをOR回路に入
力すると、その出力はE’になり、C’とD’とをOR
回路に入力すると、その出力はF’になる。E’とF’
とをAND回路に入力してG’を得、これとC即ちH’
とのAND出力をとると、信号Cに対応して正の側の2
Tの前エッジ信号I’が検出される。このI’を更にシ
フトレジスタで2ビットシフトさせると、正の側の2T
の後エッジ信号J’が得られる。
【0020】従って、図2に示されている様に、Iと
I’とのORをとることによってパターン2Tの前エッ
ジの検出信号が得られ、JとJ’とのORをとることに
よってパターン2Tの後エッジの検出信号が得られる。
【0021】次に、図5に記録タイミング調整回路10
の例を示す。記録データ信号を3つのディレイラインD
L1,DL2,DL3に入力する。この入力時点での時
刻をt0 とおくと、各々の出力X,Y,Zの時刻は、X
=t0 +τ1 ,Y=t0 +τ2 ,Z=t0 +τ3 (0<
τ1 <τ2 <τ3 )となる。ここで、Yを基準記録信号
とすると、Xを進んだ信号、Zを遅れた信号とみなすこ
とができ、前記パターン検出回路9で得られた最短パタ
ーン検出信号である前エッジ信号及び後エッジ信号をマ
ルチプレクサのコントロール信号として用いて、前記信
号X,Y,Zを各々選択することによって記録のタイミ
ングを調整することができる(記録補償)。即ち、前エ
ッジ信号から前エッジの存在が示された場合には該前エ
ッジの存在する信号部分については前記信号Xを選択し
て出力させ、後エッジ信号から後エッジの存在が示され
た場合には該後エッジの存在する信号部分については前
記信号Zを選択して出力させ、それ以外は前記信号Yを
出力させる。これにより、最短パターンの幅を広げるこ
とができる。
【0022】次に、以上の様な記録信号のエッジ移動と
再生信号との関係を図6を用いて説明する。(a)に実
線で示される記録補償前の最短パターン記録信号に従っ
て記録された(b)に実線で示される記録ピットを
(b)で示されるレーザ光スポットを照射して再生する
と、符号間干渉により再生波形は(c)に破線で示され
る様になり、これを2値化して得られる再生信号は
(d)に破線で示される様に前記記録信号の幅より短く
なる。そこで、前記の如く、最短パターン記録信号の前
エッジを前方に移動させ後エッジを後方に移動させ、最
短パターン記録信号のパルス幅を長くして(a)に破線
で示される様に記録補償を行う。これにより、記録媒体
に形成される記録ピットの長さは(b)に破線で示され
る様に記録補償前のものより長くなる。しかして、この
補償後の記録ピットを(b)で示されるレーザ光スポッ
トを照射して再生すると、符号間干渉により再生波形は
(c)に実線で示される様になり、これを2値化して得
られる再生信号は(d)に実線で示される様に前記補償
前の記録信号の幅と同一となる(こうなる様に前記τ
1 ,τ2 ,τ3 を設定する)。
【0023】以上の様な記録補償は、最短記録パターン
の前後に最短記録パターン以外のパターンが存在する場
合に適用すると効果が大きい。しかし、最短記録パター
ンの前及び後の一方に最短記録パターン以外のパターン
が存在する場合にも、該最短記録パターン以外のパター
ンの側の最短記録パターンエッジを移動させることによ
り、エラーレートを低下させることができる。
【0024】図7は、本発明の第2の実施例の概略構成
を示す図である。本図において、図1と同一の部分には
同一の符号が付されている。
【0025】光磁気ディスクへの高密度記録の更なる手
法の1つとして、ZCAVがある。ZCAVでは、光磁
気ディスクを半径方向にいくつかのゾーンに分け、その
ゾーン毎に記録周波数を変化させることにより、全ゾー
ンに形成される対応記録ピットの大きさを一定にし且つ
再生可能な範囲でできるだけ小さくして記録容量を増加
させる。従来のCAVだと、ディスク半径方向位置によ
って対応記録ピットの大きさが変化するので、大容量化
には不利である。
【0026】本実施例では、ZCAVに対応可能な記録
補償回路を用いる。即ち、図7において、図1と異なる
ところは、記録タイミング調整回路10aの調整時間
(τ1,τ2 ,τ3 )を任意に変化させることができる
ところである。この可変タイミング調整回路10aにつ
き、図8を用いて説明する。ZCAVでは、記録周波数
がゾーン毎に変化するので、最適な補償量もゾーン毎に
変化する。この補償量をゾーン毎に調整可能としたのが
可変タイミング調整回路である。具体的には記録ゾーン
によって異なる記録周波数に応じて最短パターンの記録
信号の前エッジ及び後エッジの移動量を調整できる回路
である。即ち、図7に示されている様に、記録データを
3つのプログラマブルディレイラインPDL1,PDL
2,PDL3に入力する。これらプログラマブルディレ
イラインはCPU7からのゾーン情報によってディレイ
量を変化させることができる。入力時点での時刻をt
0 ’とおくと、各々の出力X’,Y’,Z’の時刻は、
X’=t0 ’+τ1 ’,Y’=t0 ’+τ2 ’,Z’=
0 ’+τ3 ’(0<τ1 ’<τ2 ’<τ3 ’;τ
1 ’,τ2 ’,τ3 ’は可変)となる。ここで、Y’を
基準記録信号とすると、X’を進んだ信号、Z’を遅れ
た信号とみなすことができ、前記第1の実施例と同様に
して記録補償を行うことができる。もちろん、前記τ
1 ’,τ2 ’,τ3 ’は記録するゾーンに応じて適宜変
化せしめられる。
【0027】尚、記録媒体にテスト用の記録領域を設け
ておき、ここで予め記録再生テストを行って、前記τ
1 ,τ2 ,τ3 やτ1 ’,τ2 ’,τ3 ’をその時の条
件下で最適なものに設定することもできる。
【0028】図9は、本発明の第3の実施例の概略構成
を示す図である。図9において、21はガラスあるいは
プラスチックを素材とした基板22に磁性層23を被着
し更に保護膜24を形成した光磁気ディスクである。こ
の光磁気ディスク21はマグネットチャッキング等で不
図示のスピンドルモータに支持され、回転軸に対して回
転自在の構造となっている。25はアクチュエータ、2
6は半導体レーザ、27は集光レンズ、28はビーム整
形レンズ、29はビームスプリッタ、30は1/2波長
板、31は偏光ビームスプリッタ、32は集光レンズ、
33は光センサである。以上の25〜33は光磁気ディ
スク21にレーザ光をスポット照射し更にその反射光か
ら情報を得る光ヘッドを構成する部材である。
【0029】半導体レーザ26から出射されたレーザ光
はビーム整形レンズ28、ビームスプリッタ29、集光
レンズ27を介して光磁気ディスク21に照射される。
この時、集光レンズ27はアクチュエータ25の制御に
よってフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動
してレーザ光が光磁気ディスク21の磁性層23上に焦
点を結ぶ様に制御され、且つ光磁気ディスク上に刻まれ
ている案内溝に沿ってトラッキングする構成になってい
る。光磁気ディスク21で反射されたレーザ光はビーム
スプリッタ29により偏光ビームスプリッタ31の方に
光路が変えられ、1/2波長板30、偏光ビームスプリ
ッタ31を介して光磁気ディスクの磁性層23の磁化の
極性によってそれぞれセンサ33にレンズ32によって
集められる。それぞれのセンサの出力は差動アンプ34
により差動増幅され、光磁気信号を出力する構成となっ
ている。
【0030】コントローラ37は、温度センサ36の出
力、光磁気ディスクの回転数及び記録部位の半径方向位
置を入力情報として、半導体レーザ26を駆動するため
のLDドライバ38を制御するものである。更に、コン
トローラ37は、記録動作を行う半径方向位置、回転数
から記録チャネル周波数を決定し、且つ所定パターン検
出及び位相調整回路41に記録レーザ光のパワーの切り
替えタイミングと変調磁界との位相情報を出力するもの
である。所定パターン検出及び位相調整回路41は、記
録信号の所定パターンを検出し、記録レーザパワーを強
くする期間を決定する回路であり、且つコントローラ3
7から出力された記録レーザパワーの切り替えタイミン
グと変調磁界との位相情報に従い、レーザパワーの切り
替えタイミングと変調磁界との位相を所定の値にする回
路である。従って、この所定パターン検出及び位相調整
回路41からはLDドライバ38に記録レーザパワー変
調信号が出力され、磁界変調ドライバ40には変調磁界
信号が出力される。
【0031】39は記録動作時に光磁気ディスクのレー
ザ光照射部位に変調磁界を印加するための浮上磁気ヘッ
ドであり、光磁気ディスク21をはさみ、集光レンズ2
7と対向して配設されている。この浮上磁気ヘッド39
は所定パターン検出及び位相調整回路41から出力され
た記録信号のタイミングに対応して、磁界変調ドライバ
40により極性の異なる磁界を発生する様になってい
る。また、浮上磁気ヘッド39は光ヘッドと連動して光
磁気ディスク21の半径方向に移動し、記録時には逐次
光磁気ディスク21の磁性層23のレーザ光照射部位に
磁界を印加することで情報を記録する様になっている。
【0032】図10は、本実施例における動作のタイミ
ング図であり、(a)は記録信号、(b)は変調磁界、
(c)は記録レーザ光強度、(d)は記録ピットパター
ン、(e)は再生光磁気信号波形、(f)は再生2値化
信号である。
【0033】(a)に示す様な信号を記録する場合に
は、先ずコントローラ37から所定パターン検出及び位
相調整回路41に記録信号が送られる。このとき、コン
トローラ37は記録動作を行う半径位置、回転数から所
定の記録レーザパワーを算出し、更に温度センサ36で
光磁気ディスク21の近傍の温度を検出して、雰囲気温
度による記録感度の変化を考慮して最終的に最適な所定
の2つの記録パワー情報をLDドライバ38に送る。ま
た、コントローラ37から所定パターン検出及び位相調
整回路41に、この条件下における記録レーザパワーの
切り替えタイミングと変調磁界との間でずらすべき所定
の位相情報が送られている。所定パターン検出及び位相
調整回路41は所定の記録パターン(ここでは最小磁化
反転間隔の最短パターン)を記録する場合には、その期
間高いレーザパワーを出力する様にLDドライバ38に
信号を出力する。このとき、この所定パターン検出及び
位相調整回路41は、コントローラ37から出力された
位相情報に従い、磁界変調ドライバ40に出力する記録
信号の位相とLDドライバ38に出力する記録レーザパ
ワーの切り替え信号の位相とを、図10中の(b)と
(c)とに示されている様に、磁界変調信号に対して記
録レーザパワーの切り替えタイミングが早くなる様に設
定している。これは、記録レーザパワーを強くした場
合、記録が行われる磁性膜の温度上昇にある程度の時間
がかかるため、所定パターンでの磁区の幅が広がる様に
記録レーザパワーの切り替えタイミングと変調磁界との
位相を補正するものである。この様にして決定された変
調磁界と記録レーザパワーとの組み合わせで記録を行っ
た場合、模式的に(d)に示す様な記録ピットが形成さ
れる。ここで白抜き部は磁化の向きが下向きの磁区が形
成されている状態であり、斜線部は磁化の向きが上向き
の磁区が形成されている状態である。ここで示す様に、
本実施例においては、所定の記録パターン(最小磁化反
転間隔の最短パターン)を記録した場合のみ記録ピット
の幅方向への広がりが大きくなる。
【0034】従って、図11に示す様に、従来方式では
(d)に破線で示す様なピットパターンを再生すると
(e)に破線で示す様に光磁気信号振幅が減少し(f)
に破線で示す様に再生2値化信号にエッジシフトが発生
するが、本実施例では(d)に実線で示す様なピットパ
ターンを再生するので(e)に実線で示す様に従来方式
に比べて光磁気信号振幅が増加する結果(f)に実線で
示す様に再生2値化信号のエッジシフトを十分に軽減さ
せることができ、エラーレートの増加を防止することが
できる。
【0035】更に、光磁気信号振幅が増加することによ
り、記録パワー変動やデトラックなどにより消し残りが
存在した場合にも、消し残りによる光磁気信号の振幅変
動の影響を受けにくく、エラーレートの増加を軽減でき
る。また、更に所定パターンを記録した場合には、記録
ピットの幅方向の広がりが大きいため、消し残り自体の
発生も防止することができる。
【0036】尚、本実施例では、所定パターンを最小磁
化反転間隔の最短パターンとし、記録レーザパワーを2
値としたが、所定パターンとしては符号間干渉が発生す
るパターン全てを対象とすることができ、エッジシフト
に応じて記録レーザパワーを異なる値となし多値で制御
することにより、より大きな効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、符
号間干渉が顕著である最短パターンの前方、後方、ある
いは前後方に最短パターン以外が存在する時に、最短パ
ターンの記録信号の前エッジは前方に後エッジは後方に
移動させる記録補償を施すことによって、再生時の2値
化後のパルス信号のエッジ位置及びパルス幅を適正なも
のとすることができ、これにより安定した記録再生を行
うことができ、大容量化が可能になる。更に、ZCAV
に対応して、ゾーン毎の記録周波数に応じて最短パター
ンの記録信号の前エッジ、後エッジの移動量を調整する
ことによって、更なる大容量化が安定して行える。
【0038】また、本発明によれば、孤立あるいは連続
した最小磁化反転間隔のピットパターンを記録する場合
に、記録レーザパワーを変調する手段により記録レーザ
パワーを他のピットパターンを記録する時の記録レーザ
パワーよりも高くし、更に記録レーザパワーを高くする
タイミングを変調磁界の位相よりも早くすることで所定
のピットパターンを幅方向に大きく記録して、所定ピッ
トパターンの符号間干渉による再生光磁気信号振幅の低
下を抑えてエッジシフトを軽減する効果がある。更に
は、再生光磁気信号振幅の増加により、消し残りが発生
した場合に生ずる振幅変動の影響によるエッジシフトも
軽減でき、且つ所定のピットパターンの場合に磁区を幅
方向に広く記録することにより、オーバーライトのピッ
ト長が短い場合にも消し残り自体を少なくできるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の概略構成を示す図であ
る。
【図2】最短パターン検出回路の例を示す。
【図3】最短パターン検出回路の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図4】最短パターン検出回路の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図5】記録タイミング調整回路の例を示す図である。
【図6】記録信号のエッジ移動と再生信号との関係を示
す図である。
【図7】本発明の第2の実施例の概略構成を示す図であ
る。
【図8】可変タイミング調整回路の例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例の概略構成を示す図であ
る。
【図10】図9の実施例の動作のタイミング図である。
【図11】図9の実施例の動作のタイミング図である。
【図12】磁界変調記録方式の概略説明図である。
【図13】再生信号のエッジシフト発生の概略説明図で
ある。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ヘッド 4 ヘッドアンプ 5 波形等化回路 6 2値化回路 7 CPU 8 エンデック 9 パターン検出回路 10,10a タイミング調整回路 11 浮上磁気ヘッド 12 磁気ヘッドドライバ 13 記録補償回路 21 光磁気ディスク 25 アクチュエータ 26 半導体レーザ 27 集光レンズ 28 ビーム整形レンズ 29 ビームスプリッタ 30 1/2波長板 31 偏光ビームスプリッタ 32 集光レンズ 33 光センサ 34 差動アンプ 36 温度センサ 37 コントローラ 38 LDドライバ 39 浮上磁気ヘッド 40 磁界変調ドライバ 41 所定パターン検出及び位相調整回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/105 G11B 7/125

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを光磁気記録媒体にスポット照
    射して形成される光スポットを前記記録媒体に対し走査
    しながら該記録媒体の光スポット形成部位に対し記録信
    号に応じて変調された磁界を印加して該記録媒体に対し
    前記光スポット走査の経路に記録信号に応じた磁化の向
    きを有する磁区の列として情報トラックを形成して情報
    を記録し、前記記録媒体に光ビームをスポット照射して
    形成される光スポットで前記情報トラックを走査しなが
    ら前記磁区の磁化により磁気光学効果を受けた光を順次
    検出して情報を再生する光磁気情報記録再生装置におい
    て、 前記記録信号中の所定のパターンを検出する所定パター
    ン検出手段を有しており、前記所定のパターンは最短パ
    ターンであり、 前記最短パターン検出手段により前記最短パターンの前
    エッジより前に該最短パターン以外のパターンが存在す
    ることが検出された時には前記記録信号中の該当最短パ
    ターンの前エッジを前へと移動させ、前記最短パターン
    検出手段により前記最短パターンの後エッジより後に該
    最短パターン以外のパターンが存在することが検出され
    た時には前記記録信号中の該当最短パターンの後エッジ
    を後へと移動させ、これらエッジ移動処理後の記録信号
    を用いて記録動作を行うことを特徴とする光磁気情報記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記前エッジの移動量及び前記後エッジ
    の移動量が可変である、請求項1に記載の光磁気情報記
    録再生装置。
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