JP3359028B2 - 地盤改良体の造成装置 - Google Patents

地盤改良体の造成装置

Info

Publication number
JP3359028B2
JP3359028B2 JP2001168625A JP2001168625A JP3359028B2 JP 3359028 B2 JP3359028 B2 JP 3359028B2 JP 2001168625 A JP2001168625 A JP 2001168625A JP 2001168625 A JP2001168625 A JP 2001168625A JP 3359028 B2 JP3359028 B2 JP 3359028B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mud
ground
water
unit
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001168625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002363970A (ja
Inventor
順一 秋田
重夫 渡辺
智一 西田
賢一 畑
Original Assignee
成幸工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 成幸工業株式会社 filed Critical 成幸工業株式会社
Priority to JP2001168625A priority Critical patent/JP3359028B2/ja
Publication of JP2002363970A publication Critical patent/JP2002363970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3359028B2 publication Critical patent/JP3359028B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Revetment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤改良体の造成
装置に関するものであり、特に、地盤改良体を造成する
に当たって、地上に排出した泥土を有効に再利用する技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から地盤を掘削する際に発生する泥
土やセメント混合泥土は投棄処理されており、処理費用
がかかると共に、環境を悪化させる原因となっていた。
そこで、地盤を掘削する際に発生する泥土を再利用して
投棄処理する泥土量を減らすようにしたものが、例え
ば、特開平6−33447号公報等などにより知られて
いる。この従来例は掘削時に生じた泥土を地上に排出
し、この地上に排出した泥土を用いて地上でソイルセメ
ントを製造し、この地上で製造したソイルセメントを掘
削孔に充填して地盤中にソイルセメント柱である地盤改
良体を形成するようになっている。
【0003】上記の従来例においては、地上に排出した
泥土を泥土タンクに貯留し、泥土タンクに貯留した泥土
を破砕装置、又は分離装置で壊砕し、ポンプにより混合
プラントに送給し、混合プラントでセメントと混合して
ソイルセメントを製造して掘削軸の先端部から掘削孔内
に噴出して掘削孔内にソイルセメントを充填するように
している。
【0004】ところで、地上に排出された泥土は泥土タ
ンクに貯留しているだけでは水と土とが分離し、水分量
が多すぎると泥土を破砕装置、又は分離装置で壊砕する
際に破砕がスムーズにできず、また、水分量の多すぎる
泥土をポンプで混合プラントに送給して混合プラントで
セメントと混合してソイルセメントを製造すると、水分
量が多すぎるといわゆるじゃぶじゃぶの状態のソイルセ
メントとなって、目的とする設計通りのソイルセメント
を製造できないという事態が発生するおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、ソイルセメントを製造するに
当たって、地上に排出された泥土を一定粒度となるよう
に解泥する際に同時に泥土の水分量が多すぎる場合に余
剰の水分を簡単な装置で除去できて地上において目的と
する水分量のソイルセメントを簡単に製造できる地盤改
良体の造成装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る地盤改良体の造成装置は、地盤1を掘削
軸2により掘削して地盤改良体6を造成するに当たっ
て、水又はベントナイト液を噴出しながら地盤1を掘進
するとともに地盤1掘進の過程で生じる水又はベントナ
イト液と掘削土とが混合した泥土4を地上に排出し、こ
の地上に排出した泥土4を解泥して一定粒度となるよう
に解泥装置19により解泥調整し、調整した泥土4をセ
メントと混合して撹拌することでソイルセメント3を製
造し、掘削軸2により水又はベントナイト液を噴出しな
がら地盤1を所定深さまで掘削した後、上記ソイルセメ
ント製造部により製造したソイルセメント3を水又はベ
ントナイト液に代えて掘削孔8に噴出しながら掘削軸2
を引き上げて掘削孔8内に充填されている水又はベント
ナイト液と掘削土とが混合した泥土4を地上に排出しつ
つ掘削孔8内にソイルセメント3を充填して地盤1中に
地盤改良体9を造成するための装置であって、解泥装置
19を一端部の上部に泥土供給部19aが設けられ且つ
他端部の下部に排出部19bが設けられた解砕部19c
と、解砕部19cの排出部19bから排出された解砕さ
れた泥土4を目的とする粒度に分級するための分級部1
9dと、分級されて目的の粒度となった泥土4を撹拌す
るための分級粒度撹拌部19eとで構成し、解砕部19
cの泥土供給部19aを設けた側の端部の下面に透水板
19nを有する排水部19oを設けて成ることを特徴と
するものである。
【0007】このような構成とすることで、地上に排出
された泥土を利用してソイルセメント3を地上で製造
し、この地上で製造した高品質のソイルセメントを掘削
孔8内に充填してソイルセメント柱よりなる地盤改良体
9を形成でき、泥土の有効利用を図ることができるもの
である。そして、このように泥土の有効利用を図るに当
たって、本発明においては、解泥装置19の解砕部19
cで解砕し、分級部19dで分級し、分級されて目的の
粒度となった泥土4を分級粒度撹拌部19eにおいて撹
拌することで分級された泥土4が分離しない状態で次工
程に送って設計通りのソイルセメント3を製造すること
ができるものであり、しかも、解砕部19cの泥土供給
部19aに水分が多い泥土が供給されても、解砕部19
cの泥土供給部19aを設けた側の端部の下面に設けた
透水板19nを有する排水部19oから余剰の水を排水
できて、効果的に解砕部19cで泥土を解砕できるもの
である。
【0008】また、排水部19oから排水された水を掘
削軸2により地盤1を掘進する際に地盤1中に噴出する
水又はベントナイト液の水分として用いる水槽39に溜
めることが好ましい。このような構成とすることで、排
水部19oから排水された水を再び地盤1を掘進する際
に地盤1中に噴出する水又はベントナイト液の水分とし
てとして有効利用することができることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0010】図1には本発明の地盤改良体の造成装置の
概略構成図が示してある。図中14は掘削軸2を有する
掘削機であり、添付図面に示す実施形態では複数の掘削
軸2を有する多軸掘削機の例が示してある。掘削軸2は
駆動部15により回転駆動されるようになっている。掘
削軸2には外周にスクリュー部16を有している。掘削
軸2の先端には噴出口10が設けてあり、掘削軸2の上
端部に設けたスイベル17を介して掘削軸2に供給ホー
ス18が接続してあり、供給ホース18、掘削軸2内
部、掘削軸2の先端の噴出口10が連通している。供給
ホース18にはポンプのような圧送供給部26に接続し
てあり、この圧送供給部26に水又はベントナイト液を
供給するための掘進液供給流路27と後述のソイルセメ
ント供給流路25とが接続してあり、圧送供給部26部
分に切り換え手段12が設けてあって、圧送供給部26
により掘削軸2の噴出口10に水又はベントナイト液を
供給するかあるいはソイルセメント3を供給するかを切
り換えることができるようになっている。
【0011】地上には泥土4を解泥して細かく砕き、目
的とする粒度に調整するための解泥装置部19が設けて
ある。解泥装置部19により解泥されて目的とする粒度
に調整された泥土4を泥土ポンプ20により泥土ホース
21を介して泥土4の水分量を調整するための水分量調
整部22に供給するようになっている。水分量調整部2
2で水分量が調整された泥土4は泥土撹拌手段6を備え
た泥土撹拌貯留部5に送られ、泥土撹拌貯留部5におい
て泥土撹拌手段6により分離しないように撹拌されなが
ら貯留される。泥土撹拌手段6に貯留された泥土4は泥
土供給流路29を経てソイルセメント製造部7に供給さ
れるようになっており、このソイルセメント製造部7に
はセメントサイロ23に溜めたセメントをセメント供給
部24から供給するようになっている。ソイルセメント
製造部7において泥土4とセメントとを混合して設計通
りの配合のソイルセメント3を地上で製造するものであ
り、ソイルセメント製造部7で製造されたソイルセメン
ト3はソイルセメント供給流路25を介して圧送供給部
26に送られるようになっている。
【0012】解泥装置部19は図2に示すように一端部
の上部にホッパーよりなる泥土供給部19aが設けられ
且つ他端部の下部に排出部19bが設けられた解砕部1
9cと、解砕部19cから供給された解砕された泥土4
を目的とする粒度に分級するための振動篩よりなる分級
部19dと、分級されて目的の粒度となった泥土4を撹
拌するための分級粒度撹拌部19eとで構成してある。
【0013】ホッパーよりなる泥土供給部19aの上開
口には網19fが張設してあって、大きな土の塊が泥土
供給部19a内に入らないようにしている。解砕部19
cは外筒19g内に解砕軸19iを回転自在に内装し、
解砕軸19iの泥土供給部19aの下端開口の直下部分
に解砕軸19iに沿って泥土供給部19aから供給され
た泥土4を排出部19b側に送るための搬送スクリュー
部19hが設けてあり、解砕軸19iの他の部分に泥土
4を解砕するための解砕翼部19kが設けてある。解砕
部19cケーシングを構成する外筒19gの泥土供給部
19aを設けた側の下面部には多数のスリットを設けた
孔あき板や網目を有する網体よりなる透水板19nを有
する排水部19oを設けてある。排水部19oから排水
された水は配水管又は排水ホースよりなる排水路40を
介して予備水溜め部41にいったん溜められ、予備水溜
め部41に溜められた水はポンプ42により掘削軸2に
より地盤1を掘進する際に地盤1中に噴出する水又はベ
ントナイト液の水分として用いる水槽39に送られて溜
められるようになっている。ここで、排水部19oから
排水された水を排水路40から直接水槽39に送って溜
めるようにしてもよく、この場合には予備水溜め部41
を設ける必要がない。
【0014】振動篩よりなる分級部19dの一端部には
振動篩を通過しないで残った径の大きい泥土4を外部に
排出するための排出部19mが設けてある。分級粒度撹
拌部19eにおいては分級されて目的の粒度となった泥
土4を後述の水分量調整部22に供給するに当たって、
水と土とが分離しないように撹拌し、できるだけ均質な
状態の泥土4を安定して水分量調整部22に供給するこ
とができるようになっている。排出部19iから排出さ
れた径の大きい泥土4は泥土予備溜まり部45に溜めら
れ、泥土予備溜まり部45に溜めた泥土4はバックホー
と称される掘削バケット機30などですくって後述の泥
土溜まり部28に返される。
【0015】水分量調整部22は目的とする粒径に調整
した泥土4の水分量を調整するための部分で、水分量調
整部22には水供給部(図示せず)が設けてあり、水分
量調整部22に供給された目的とする粒径に調整した泥
土の比重を計測して必要な水分量となるように水を加え
たり、土を加えたりして水分量の調整を行うようになっ
ている。ここで、泥土に必要以上に水が含まれていて一
定以下の水分量となるように泥土から水を除去するのは
きわめて難しく、また、土を加えると、余剰泥土が発生
しやすいので、水分量調整部22では水を加えることで
水分量の調整を行うようにすることが好ましい。このた
め、例えば、掘削軸2による掘進時に掘削軸2の噴出口
10から噴出する水やベントナイト液等の量を調整する
ことで、地上に排出される泥土の水分量を一定以下とな
るように調整することができ、これにより水分量調整部
22では水を加えることで、泥土の水分量の調整ができ
るものである。もちろん、本発明において、泥土を脱水
して水分量を調整したり、薬剤や土を加えて水分量を調
整したりしてもかまわないものである。
【0016】上記解泥装置部19と水分量調整部22と
により泥土調整手段13が構成してある。
【0017】水分量調整部22の下部には開閉弁(図示
せず)があり、開閉弁を開くことで水分量調整部22で
水分調整された泥土が泥土撹拌貯留部5に送られて泥土
撹拌貯留部5に貯留されるようになっている。泥土撹拌
貯留部5は筒体内に泥土撹拌手段6を構成する撹拌羽根
部6a付きの撹拌軸6bを回転自在に内装して構成して
あり、水分調整された泥土を溜めて土と水とが分離せず
均質な状態となるように撹拌しながら貯留している。泥
土撹拌貯留部5からソイルセメント製造部7に泥土を供
給するための泥土供給流路29には開閉弁29aが設け
てあり、開閉弁29aを閉じている状態では泥土撹拌貯
留部5に貯留された泥土がソイルセメント製造部7に供
給されず、開閉弁29aを開くと泥土撹拌手段6を構成
する撹拌羽根部6a付きの撹拌軸6bの回転による圧送
力により泥土撹拌貯留部5に貯留された泥土がソイルセ
メント製造部7に継続して安定して供給されるようにな
っている。
【0018】しかして、上記のような装置を用いて地盤
1を掘削して地盤改良体9を造成するに当たっては以下
のようにして行うものである。
【0019】すなわち、掘削軸2の先端の噴出口10か
ら水又はベントナイト液を噴出しながら地盤1を掘進し
ていく。このように掘削軸2の先端の噴出口10から水
又はベントナイト液を噴出しながら地盤1を掘進するこ
とで、地盤1を容易に掘進することができる。この掘削
軸2による地盤1の掘進の過程で水又はベントナイト液
と掘削土とが混合した泥土4が形成されつつある掘削孔
8内に充填されるが、同時に水又はベントナイト液と掘
削土とが混合した泥土4が地上に排出してくる。この地
上に排出した泥土4は地上に泥土溜まり部28を形成し
ていったんここに溜める。泥土溜まり部28は掘削中の
掘削孔8の上端開口に隣接して地表面をバックホウと称
される掘削バケット機30により溝を掘って形成する。
【0020】地上に排出されて泥土溜まり部28に溜ま
った泥土4は解泥装置部19のホッパーよりなる泥土供
給部19aに供給され掘削バケット機30によりすくっ
て供給する。泥土供給部19aに供給された泥土4を解
砕部19cに送って解砕し、次に、分級部19dで目的
とする粒度に分級し、分級されて目的の粒度となった泥
土が分離しないように分級粒度撹拌部19eで撹拌し、
これを泥土ポンプ20により泥土ホース21を介して泥
土の水分量を調整するための水分量調整部22に供給す
る。
【0021】ところで、解砕部19cで解砕するに当た
って、解砕部19cの泥土供給部19aを設けた側の下
面部には透水板19nを有する排水部19oを設けてあ
るので、解破部19cで解砕するに先だって泥土中の余
剰の水分が排水部19oから排水されるようになってい
る。特に、泥土溜まり部28において泥土4が図6のよ
うに土塊部4aと水4bとに分離している場合があり、
この分離した状態の泥土4を掘削バケット機30により
すくって泥土供給部19aに供給する場合、泥土4中の
水の多いところのみを掘削バケット機30ですくって供
給することがあり、このような場合には水分量が異常に
多いため、解砕部19cにおける解砕効果が発揮出来な
いが、上記のように解砕部19cで解砕する際に余剰水
を排水部19oから排水することで支障なく解砕するこ
とができるものである。
【0022】排水部19oから排水された水は配水管又
は排水ホースよりなる排水路40を介して予備水溜め部
41から水槽39に送られて溜められ又は直接水槽39
に送られて溜められ、この水槽39の水を掘削軸2によ
り地盤1を掘進する際に地盤1中に噴出する水又はベン
トナイト液の水分として再利用されるものである。
【0023】また、分級部19dで振動篩を通過しない
で残った径の大きい泥土は排出部19iから排出されて
泥土は泥土予備溜まり部45に溜められ、泥土予備溜ま
り部45に溜めた泥土は泥土溜まり部28に返され、再
び解泥装置部19の泥土供給部19aに供給されて解砕
されることになる。
【0024】水分量調整部22に供給された汚泥は目的
となる水分量になるように調整され、水分量調整部22
で水分調整された泥土は泥土撹拌貯留部5に送られて貯
留する。泥土撹拌貯留部5においては泥土撹拌手段6に
より水分調整された泥土を溜めて土と水とが分離せず均
質な状態となるように撹拌しながら貯留される。
【0025】上記のようにして掘削軸2によって地盤1
を掘進しながら掘削孔8を形成していきながら、地上に
排出された泥土を地上で泥土調整手段13により目的と
する状態となるように調整し、この調整後の泥土を土と
水とが分離しないように泥土撹拌貯留部5において泥土
撹拌手段6により撹拌しながら貯留しておく。
【0026】掘削軸2による掘進を続け、掘削軸2の先
端部が目的とする深さまで至る少し前になると、開閉弁
29aを開いて泥土撹拌貯留部5に貯留された泥土をソ
イルセメント製造部7に所定量供給すると共にセメント
供給部24からソイルセメント製造部7に所定の量のセ
メントを供給して混合することで目的とする設計通りの
ソイルセメント3を製造する。
【0027】掘削軸2による目的とする深度までの掘削
が完了すると、切り換え手段12を切り換えて圧送供給
部26により掘削軸2の噴出口10に水又はベントナイ
ト液に代えてソイルセメント製造部7で製造したソイル
セメント3を供給して噴出口10からソイルセメント3
を噴出しながら掘削軸2を上方に引き上げていく。この
ように、噴出口10からソイルセメント3を噴出しなが
ら掘削軸2を上方に引き上げていくと、掘削孔8内には
下から順にソイルセメント3が充填されていき、ソイル
セメント3の充填により掘削孔8に充填していた泥土4
が地上に排出されるというように、掘削孔8内において
ソイルセメント3と泥土4とが置換される。この場合、
ソイルセメント3と泥土4とはソイルセメント3が比重
が大きいので比重差で泥土4が上に浮き上がり、スムー
ズに地上に排出されて置換されるのである。そして、掘
削軸2を完全に地上に引き上げると掘削孔8内にはソイ
ルセメント3が充填され、このソイルセメント3が硬化
することで、ソイルセメント柱よりなる地盤改良体が形
成されることになる。
【0028】掘削軸2の引き上げ時にソイルセメント3
と置換されて地上に排出する泥土は前述と同様に泥土溜
まり部28に溜まり、次に掘削軸2により地盤1を掘進
する際に地上に排出される泥土と共に前述のようにして
解泥装置部19に送られ、以降は上記と同様にして泥土
を調整し、調整した泥土を泥土撹拌貯留部5において撹
拌しながら貯留し、これをソイルセメント製造部7に送
ってソイルセメント3を製造し、掘削軸2の引き上げ時
に掘削軸2から掘削孔8内に噴出するのである。
【0029】なお、供給ホース18から供給される水又
はベントナイト液の流量やソイルセメントの流量は流量
計37で計測して、計測データを制御部38に送って制
御部38の制御により圧送供給部26の圧送調整を行う
ようになっている。また、セメントの供給制御、開閉弁
29aの開閉制御、水の供給制御の種々の制御も制御部
38において制御するようになっている。
【0030】また、本発明の装置において、掘削液供給
部11からの噴出口10への水又はベントナイト液の供
給と、ソイルセメント製造部7から噴出口10へのソイ
ルセメント3の供給とを切り換えるための切り換え手段
12を設けて、装置の構造を簡略化しているが、本発明
の方法を実現するに当たっては、上記した装置にのみ限
定されず、掘削軸2に水又はベントナイト液の供給を噴
出する噴出口と、ソイルセメント3を噴出する噴出口と
を別々に設けたものであってもよいものである。
【0031】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、水又はベントナイト液を噴出しながら地
盤を掘進するとともに地盤掘進の過程で生じる水又はベ
ントナイト液と掘削土とが混合した泥土を地上に排出
し、この地上に排出した泥土を解泥して一定粒度となる
ように解泥装置により解泥調整し、調整した泥土をセメ
ントと混合して撹拌することでソイルセメントを製造
し、掘削軸により水又はベントナイト液を噴出しながら
地盤を所定深さまで掘削した後、上記ソイルセメント製
造部により製造したソイルセメントを水又はベントナイ
ト液に代えて掘削孔に噴出しながら掘削軸を引き上げて
掘削孔内に充填されている水又はベントナイト液と掘削
土とが混合した泥土を地上に排出しつつ掘削孔内にソイ
ルセメントを充填して地盤中に地盤改良体を造成するた
めの装置であるので、簡単な装置により地上に排出され
た泥土を利用してソイルセメントを地上で製造し、この
地上で製造した高品質のソイルセメントを掘削孔内に充
填してソイルセメント柱よりなる地盤改良体を形成でき
て、泥土の有効利用を図ることができ、泥土の廃棄処分
を大幅に減少できてコストダウン及び環境の破壊を防止
できるものであり、しかもこのように泥土の有効利用を
図るに当たって、解泥装置を、一端部の上部に泥土供給
部が設けられ且つ他端部の下部に排出部が設けられた解
砕部と、解砕部の排出部から排出された解砕された泥土
を目的とする粒度に分級するための分級部と、分級され
て目的の粒度となった泥土を撹拌するための分級粒度撹
拌部とで構成してあるので、解泥装置の解砕部で解砕
し、分級部で分級し、分級されて目的の粒度となった泥
土を分級粒度撹拌部において撹拌することで簡単な装置
により解泥して分級された泥土が分離しない状態で次工
程に送って設計通りのソイルセメントを製造することが
できるものであり、しかも、解泥部の泥土供給部を設け
た側の端部の下面に透水板を有する排水部を設けてある
ので、解砕部の泥土供給部に水分が多い泥土が供給され
ても、解砕部の泥土供給部を設けた側の端部の下面に設
けた透水板を有する排水部から余剰の水を排水できて、
簡単な装置で効果的に解砕部で泥土を解砕して設計通り
のソイルセメントを製造する装置を提供できるものであ
る。
【0032】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、排水部から排水
された水を掘削軸により地盤を掘進する際に地盤中に噴
出する水又はベントナイト液の水分として用いる水槽に
溜めるので、簡単な構成で排水部から排水された水を再
び地盤を掘進する際に地盤中に噴出する水又はベントナ
イト液の水分としてとして有効利用することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の概略構成図である。
【図2】(a)は同上の解砕装置部の断面図であり、
(b)は解砕部の排水部部分の断面図である。
【図3】同上の掘削軸による地盤の掘進途中の状態を示
す断面図である。
【図4】同上の掘削軸が所定の深さに到達した後に掘削
軸を引き上げている途中の状態の断面図である。
【図5】同上の掘削軸を引き上げて掘削孔内にソイルセ
メントが充填された状態を示す断面図である。
【図6】同上の泥土溜まり部を説明するための説明図で
ある。
【符号の説明】
1 地盤 2 掘削軸 3 ソイルセメント 4 泥土 8 掘削孔 9 地盤改良体 19 解泥装置 19a 泥土供給部 19b 排出部 19c 解砕部 19d 分級部 19e 分級粒度撹拌部 19n 透水板 19o 排水部 39 水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 賢一 大阪市中央区大手前1丁目7番24号 成 幸工業株式会社内 (56)参考文献 特開2001−132013(JP,A) 特開 平7−300852(JP,A) 特許3108916(JP,B2) 登録実用新案3072063(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 3/12 E02F 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤を掘削軸により掘削して地盤改良体
    を造成するに当たって、水又はベントナイト液を噴出し
    ながら地盤を掘進するとともに地盤掘進の過程で生じる
    水又はベントナイト液と掘削土とが混合した泥土を地上
    に排出し、この地上に排出した泥土を解泥して一定粒度
    となるように解泥装置により解泥調整し、調整した泥土
    をセメントと混合して撹拌することでソイルセメントを
    製造し、掘削軸により水又はベントナイト液を噴出しな
    がら地盤を所定深さまで掘削した後、上記ソイルセメン
    ト製造部により製造したソイルセメントを水又はベント
    ナイト液に代えて掘削孔に噴出しながら掘削軸を引き上
    げて掘削孔内に充填されている水又はベントナイト液と
    掘削土とが混合した泥土を地上に排出しつつ掘削孔内に
    ソイルセメントを充填して地盤中に地盤改良体を造成す
    るための装置であって、解泥装置を一端部の上部に泥土
    供給部が設けられ且つ他端部の下部に排出部が設けられ
    た解砕部と、解砕部の排出部から排出された解砕された
    泥土を目的とする粒度に分級するための分級部と、分級
    されて目的の粒度となった泥土を撹拌するための分級粒
    度撹拌部とで構成し、解泥部の泥土供給部を設けた側の
    端部の下面に透水板を有する排水部を設けて成ることを
    特徴とする地盤改良体の造成装置。
  2. 【請求項2】 排水部から排水された水を掘削軸により
    地盤を掘進する際に地盤中に噴出する水又はベントナイ
    ト液の水分として用いる水槽に溜めることを特徴とする
    請求項1記載の地盤改良体の造成装置。
JP2001168625A 2001-06-04 2001-06-04 地盤改良体の造成装置 Expired - Fee Related JP3359028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001168625A JP3359028B2 (ja) 2001-06-04 2001-06-04 地盤改良体の造成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001168625A JP3359028B2 (ja) 2001-06-04 2001-06-04 地盤改良体の造成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002363970A JP2002363970A (ja) 2002-12-18
JP3359028B2 true JP3359028B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=19010832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001168625A Expired - Fee Related JP3359028B2 (ja) 2001-06-04 2001-06-04 地盤改良体の造成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3359028B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6306249B1 (ja) * 2017-06-05 2018-04-04 株式会社マルシン 充填材の製造方法、及び充填材の充填方法
CN108040525A (zh) * 2017-12-22 2018-05-18 福建省春天生态科技股份有限公司 一种改良式滩涂土壤覆盖的植被种植方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002363970A (ja) 2002-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3280710B2 (ja) 地盤改良工法
KR102222835B1 (ko) 유기질토층 지반 개량 방법
JP3359028B2 (ja) 地盤改良体の造成装置
JP3399666B2 (ja) 地盤改良工法およびそれに用いる地盤改良装置
US7040842B2 (en) Method and device for making a foundation member
JP2012057407A (ja) 安定液の再利用方法
JP4072968B2 (ja) 柱状杭造成装置および柱状杭造成方法
JP3416774B2 (ja) 地盤の混合処理工法及び装置
JP3359027B2 (ja) 地盤改良体の造成方法
KR102098185B1 (ko) 가이드비트가 구비된 교반장치와 이를 이용한 고강도 연속벽체 형성 및 심층혼합처리 공법
JP3757415B2 (ja) 地盤改良工法と地盤改良装置
JP3408248B2 (ja) ソイルセメント連続壁の造成方法
JP5541018B2 (ja) 埋め戻し材の製造方法
JP2018145700A (ja) 杭基礎の構築装置及び方法
JP2010053668A (ja) 柱状地盤改良体の構築方法
JP3392407B2 (ja) ソイルセメント連続壁の造成方法
JP2005180168A (ja) モルタル高圧噴射を通した置き換え式柱状固結体形成装置及び形成方法
JP4702821B2 (ja) 固化処理杭の造成装置及び造成方法
JPH10338931A (ja) 高圧噴射攪拌工法用排泥処理方法
JP2012057355A (ja) 埋め戻し材の製造方法、埋め戻し材の埋め戻し方法、安定液の再利用方法、埋め戻し材の埋め戻しシステム、及び安定液の再利用システム
JP2002356839A (ja) 地盤改良体の造成方法及びその装置
JP2015031047A (ja) 地盤改良方法
JP3714625B2 (ja) 泥土のリサイクルによるソイルセメント柱又はソイルセメント壁の造成方法
JP4558360B2 (ja) 泥水分級工法
JP3019752B2 (ja) 泥水固化壁の造成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020910

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees