JP3358829B2 - フィルム材の連続乾燥装置 - Google Patents

フィルム材の連続乾燥装置

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C71/00After-treatment of articles without altering their shape; Apparatus therefor

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム材の連続乾燥
装置に関する。特に、搬送中の極薄で幅広のフィルム材
を連続乾燥するのに利用される。
【0002】
【従来の技術】フィルム材を連続乾燥するための従来連
続乾燥装置を図3〜図5に示す。図3に示す型式は、加
熱空気が循環される水平炉体100H内に、入口側搬送
ローラ101Hと出口側搬送ローラ105Hとを用いて
フィルム材FをY方向に連続搬送しつつ乾燥させる構成
である。図4に示す型式は、垂直炉体100V内に配設
された上部側搬送ローラ101Vと下部側搬送ローラ1
05Vとを用いて行う構成である。また、図5に示す型
式は、搬送ローラ1H,5Hと垂直炉体110V内に配
設されたリターンローラ111とを用いてフィルム材F
を方向転換しつつ連続搬送して行う。
【0003】ここに、図3,図4に示す型式の場合は、
フィルム材Fを直線状に搬送するので、炉体100H,
100Vが長大となり、特に多数の処理槽を列配設した
表面処理装置内に組込む場合には不利不便が多い。ま
た、フィルム材Fが炉体100H,100V内で加熱空
気循環により遊動し、さらには蛇行するので円滑搬送と
均一乾燥とを妨げる。特に、水平炉体100Hの場合は
フィルム材Fが垂下がるので、一段と不利である。これ
に対して、図5に示す型式の場合は、装置小型化が図
れ、かつ炉体110V内での遊動も比較的に小さくでき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す型式の場合でも、各種のフィルム材Fを採用する多
様化と一層の高品質化とが強く求められる現今では、次
のような問題点が指摘されている。
【0005】すなわち、リターンローラ111は、合成
樹脂やセラミック材からなる軸受で炉体110V内に回
転可能に装着され、搬送ローラ5Hで搬送されるフィル
ム材Fの移動力で回動される。したがって、軸受の経時
的劣化等によってリターンローラ111の回転抵抗が増
大したり回転しにくくなると、これと接触するフィルム
材Fに傷や打痕をつけてしまう。すなわち、品質低下や
不良品発生を引起す。また、リターンローラ111の長
手方向寸法が長くなる程に、フィルム材Fとリターンロ
ーラ111の周面との摩擦抵抗の軸方向におけるバラツ
キが大きくなるので、フィルム材Fの蛇行が生じ易い。
【0006】特に、フィルム材Fが図6(A)に示すF
PC(FrexiblePrinted Circui
t)素材100の場合、このFPC素材100は極薄
(例えば25μm)の例えばポリミド樹脂膜102上に
極薄(例えば1μm)の銅箔101を蒸着により形成
し、あるいは銅箔101上に樹脂102をコーティング
することにより形成されている。また、FPC完成化工
程に備えて、樹脂102用のレジスト102R及び銅箔
101用のレジスト101Rが塗布されている。かかる
レジスト101R,102Rを一体化形成した場合で
も、総厚は100μm程度である。したがって、かかる
極薄のFPC素材100では、例えば張力300g,速
度0.3〜1.0m/minで搬送しなければならない
から、リターンローラ111とフィルム材Fとの摩擦抵
抗が通常よりも僅かだけ増大しても搬送そのものがスト
ップしてしまう。幅広となればなるほど影響は大きい。
【0007】さらに、フィルム材Fには許容される曲げ
径があるので、リターンローラ111の径はその曲げ径
以上としなければならない。したがって、曲げ径が大き
くなる程にリターンローラ111と接触する部分が多く
なり、かつその部分は乾燥されない。つまり、均一な乾
燥を妨げる。
【0008】本発明の目的は、極薄で幅広のフィルム材
を円滑に搬送できかつ均一に連続乾燥できる小型で適用
性の広いフィルム材の連続乾燥装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフィルム材
の連続乾燥装置は、搬送ローラ間に形成されたフィルム
材の垂下部分を収容する縦型の乾燥炉体と、この乾燥炉
体内に収容された該垂下部分の各外面とこれらと対応す
る各炉内壁面との間に気体を吐出する一対の外面側吐出
ノズルと,該垂下部分の両内面が形成する湾曲部内に気
体を吐出する内面側吐出ノズルとを有する気体吐出手段
と、乾燥炉体の底部吸込口から吸込んだ気体を加圧して
該気体吐出手段に供給する気体循環手段と、該垂下部分
の下端の上下方向位置を検出する位置検出センサを含み
その下端位置を一定の範囲内に調整する位置調整制御手
段と、を備えてなる。
【0010】
【作用】上記構成による本発明では、乾燥炉体内にフィ
ルム材の垂下部分が収容セットされると、気体吐出手段
を形成する一対の外面側吐出ノズルから垂下部分の各外
面と対応する各炉内壁面との間に気体が吐出される、と
同時に内面側吐出ノズルから垂下部分の両内面が形成す
る湾曲部内に気体が吐出される。したがって、垂下部分
は、従来リターンローラでガイドされた如くU字形状に
湾曲し、かつ炉内壁面等と非接触となる。したがって、
摩擦抵抗の増大という問題が生じないから、極薄で幅広
のフィルム材を低張力で円滑に搬送でき、かつフィルム
材に傷や打痕をつけることがない。また、乾燥炉体内に
おけるフィルム材(垂下部分)は非接触であるから、均
一な乾燥ができる。
【0011】ここに、気体吐出手段から吐出される気体
は、底部吸込口から吸込まれかつ気体循環手段で加圧さ
れて循環供給されるので、クリーン度を保てかつ加熱気
体を用いる場合には熱効率を向上できる。さらに、連続
搬送の関係から垂下部分の下端位置が上下方向に変化す
ると、位置検出センサを含む位置調整制御手段が働き、
下端位置を一定範囲内に戻す。したがって、ループ調整
機能を発揮できかつフィルム材に加わる張力を一定に保
持できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本連続乾燥装置は、図1,図2に示す如く、乾燥
炉体10と一対の外面側吐出ノズル21,22と内面側
吐出ノズル25とを有する気体吐出手段20と,気体循
環手段30と,位置検出センサ41,42を含む位置調
整制御手段40とを備え、搬送ローラ1,5間に形成さ
れたフィルム材Fの垂下部分Fdを乾燥炉体10内に非
接触でかつループ調整部を形成するように収容させ、気
体を加圧循環させて連続乾燥する構成とされている。
【0013】図1において、縦型の乾燥炉体10の上方
には、上流側の搬送ローラ1(一対のディスク2と連結
用シャフト3)と下流側の搬送ローラ5(一対のディス
ク6と連結用シャフト7)とが配設され、フィルム材F
は両者1,5間に垂下部分Fdを形成するように張設さ
れかつY方向に連続搬送される。なお、各搬送ローラ
1,5を、一対のディスクとこれらを同芯かつ同期回転
可能に連結するシャフトから形成し、フィルム材Fと搬
送ローラとの接触面積を減らして、摩擦抵抗の軽減を図
っている。また、搬送ローラ1は図2に示すモータ1M
で回転される。
【0014】ここに、フィルム材Fは、図6で説明した
FPC100(101,102)であり、厚さが50μ
mの極薄で、幅寸法Wは図7(B)に示す如くパターン
110をパターン幅寸法により3〜10数個だけ並列形
成することができる250mmの幅広とされている。搬
送速度は0.5m/minで、張力は300gと設定さ
れている。
【0015】さて、乾燥炉体10は、図1に示す如く、
上部に開口部11を有する縦型である。底部の形状は垂
下部分Fdの形状に対応させた円弧形状とされかつ吸込
口12が設けられている。なお、乾燥炉体10の上部に
は、垂下部分Fdを収容セットした後にその開口部11
を閉塞するための上蓋カバー16が開閉自在に装着され
ている。また、この乾燥炉体10の幅方向寸法Wtは、
フィルム材Fの幅寸法Wよりも1〜1.5mmだけ大き
くされており、1〜1.5mmの範囲内で蛇行規制が行
える。また、長手方向寸法と深さは、フィルム材Fの垂
下部分Fdの曲げ径と調整ストロークを確保できるもの
とされている。
【0016】次に、気体吐出手段20を形成する一対の
外面側吐出ノズル21,22は、乾燥炉体10の上部側
に取付けられており、垂下部分Fdの各外面Foと乾燥
炉体10の対応する各炉内壁面14,15との間に気体
を吐出する。したがって、吐出された気体は、下方流A
d,Adとなって吸込口12に向って流動する。よっ
て、フィルム材F(垂下部分Fdの各外面Fo)と炉内
壁面14,15とを非接触とすることができる。
【0017】一方、内面側吐出ノズル25は、垂下部分
Fdの両内面Fi,Fiが形成する湾曲部S内に気体を
吐出する手段で、開口部11の中央部分に配設されてい
る。したがって、湾曲部Sの形状を当該フィルム材Fで
許容される曲げ径以上に保持できるとともに、下端Fd
bの内側を下方に押圧するので、フィルム材Fに一定の
張力を付加できる。この張力は、内面側吐出ノズル25
から下方に向って吐出される気体量(気体圧力)によっ
て変化させることができる。
【0018】すなわち、フィルム材F(Fd)に加わる
張力は、垂下部分Fdの重量と気体の吐出量(気体圧
力)によって加えられた張力とを重畳させた値となる。
詳しくは、後記ブロワー31の吸込側に連結された吸込
口12に生成される負圧によって下端Fdbの外側を下
方に引張る力も重畳される。
【0019】また、気体循環手段30は、乾燥炉体10
の吸込口12から吸込んだ気体を加圧して気体吐出手段
20(21,22,25)に循環供給する手段で、図
1,図2に示すブロワー31と循環管34と3つの分枝
管36,34B,38とから形成されている。各分枝管
36,34B,38への気体流量比率は、分枝管36,
38に介装された流量調整ダンパー37,39の開度に
よって決められる。なお、図1中の33は排気量を調整
する排気ダンパーである。
【0020】また、この実施例では、上記気体が空気と
され、かつブロワー31の下流側にヒータユニット50
を設け、各ノズル21,22,25に加熱空気を供給す
るものと形成されている。但し、本発明における気体は
加熱空気には限定されない。つまり、ヒータユニット5
0を設けずに加圧空気を供給して、フィルム材Fを水切
乾燥する場合も含まれる。該ヒータユニット50は、温
度可変型である。
【0021】次に、位置調整制御手段は、図1,図2に
示す駆動制御盤40と一対の位置検出センサ41,42
とインバータ回路45とから形成されている。この駆動
制御盤40は、本装置全体を駆動制御するもので、CP
U,ROM,RAM等を含む。すなわち、位置調整制御
手段は、垂下部分Fdの下端Fdbの上下方向位置に応
じて搬送ローラ1からのフィルム材Fの送り量を増減調
整するもので、この実施例では位置検出センサ41が下
端Fdbを検出した場合にインバータ45に信号を送っ
てモータ1Mの回転数を高めて送り量を増大し、位置検
出センサ42が下端Fdbを検出した場合に回転数を低
めて減少させる。
【0022】したがって、下端Fdbの上下方向位置
を、両位置検出センサ41,42の配設位置間に保持で
きるから、フィルム材Fの垂下部分Fdの重量と湾曲部
S内への加圧力(吸込口12の負圧による吸引力を含
む)とを重畳させた力で、フィルム材Fを搬送ローラ
1,5間に緊張させられる。つまり、例えば300gの
低張力で円滑な搬送を保障できる。
【0023】次に、この実施例の作用を説明する。フィ
ルム材Fの垂下部分Fdを乾燥炉体10内に収容セット
させてから、その開口部11を上蓋カバー16で閉塞す
る。その下端Fdbの上下方向位置は、両位置検出セン
サ41,42間のほぼ中間とされる。そして、気体循環
手段30を駆動する。なお、気体循環手段30は、各ノ
ズル21,22,25から吐出される加圧空気が所定温
度となるように予め駆動しておいてもよい。
【0024】すると、垂下部分Fdの各外面Fo,Fo
と乾燥炉体10の各炉内壁面14,15との間に一対の
外面側吐出ノズル21,22から加圧・加熱空気が吐出
され、これらは下方流Ad,Adとなって流動する。つ
まり、両者間Fo,14、Fo,15間に空気膜層が形
成されるので、フィルム材F(Fd)を炉内壁面14,
15と非接触とすることができる。
【0025】また、湾曲部S内には、内面側吐出ノズル
25から加圧・加熱空気が吐出される。この吐出空気
は、下端Fdbを下方に押圧する。したがって、湾曲部
Sの形状は、従来リターンローラ(111)に接触ガイ
ドされた場合と同様に、フィルム材Fの許容曲げ径の円
弧形成となるから、フィルム材Fに過度の折曲を与えず
亀裂も生じさせない。しかも、非接触であるから、摩擦
抵抗の増大に係る問題を一掃でき低張力で低速の搬送を
円滑に行える。また、フィルム材Fに傷や打痕をつける
心配もない。
【0026】と同時に、各吐出ノズル21,22,25
から吐出される加熱空気によってフィルム材Fは迅速に
乾燥される。垂下部分Fdは湾曲Sして方向転換される
ので、加熱空気に加えるエネルギーを小さくしても安定
乾燥が行え、かつ乾燥有効長を長くとれるので乾燥炉体
10の小型化が図れる。しかも、湾曲部Sの内面Fiは
従来のようにリターンローラ(111)に接触されない
から、フィルム材Fを全面的かつ均一に乾燥できる。
【0027】途中に、垂下部分Fd(下端Fdb)が上
昇し、位置検出センサ41がそれを検出すると、位置調
整制御手段40が働く。つまり、モータ1Mの回転数を
高めて搬送ローラ1によるフィルム材Fの送り量を増大
させる。これとは反対に、位置検出センサ42が下端F
dbを検出すると、送り量が減少するので下端Fdbは
上昇する。
【0028】かくして、垂下部分Fdの下端Fdbの上
下方向位置は、両センサ41,42間の中間に位置制御
されるので、Y方向に連続搬送されるフィルム材Fにそ
の垂下部分Fdの重量とノズル25からの吐出空気によ
る押圧力と負圧による吸引力とを重畳させた一定範囲内
の張力を付加できる。この点からもフィルム材Fの搬送
を安定して行える。しかも、乾燥炉体10の幅寸法Wt
がフィルム材Fの幅寸法Wよりも1〜1.5mmだけ大
きいので、フィルム材Fの生じ得る蛇行を1〜1.5m
m以内に規制できる。
【0029】しかして、この実施例によれば、乾燥炉体
10と一対の外面側吐出ノズル21,22と内面側吐出
ノズル35とを有する気体吐出手段20と,気体循環手
段30と,位置検出センサ41,42を含む位置調整制
御手段40とを備え、搬送ローラ1,5間に形成された
フィルム材Fの垂下部分Fdを乾燥炉体10内に非接触
でかつループ調整部を形成するように収容させ、気体を
加圧循環させて連続乾燥する構成とされているので、極
薄で幅広のフィルム材を円滑に搬送できかつ均一に連続
乾燥できる小型で適用性の広いフィルム材の連続乾燥装
置を提供することができる。
【0030】また、乾燥炉体10内で非接触として連続
乾燥されるので、全面的品質を大幅に向上でき、傷や打
痕を一掃できるから生産コストの低減が図れる。
【0031】また、乾燥炉体10内での非接触搬送であ
るから、フィルム材Fとリターンローラ(111)との
摩擦抵抗増大という従来欠点の生ずる余地がないので、
低張力で低速の連続搬送を安定して行える。
【0032】また、気体循環手段30は、ブロワー31
を含み気体吐出手段20(21,22,25)に加圧空
気を循環させるものとされているので、確実運転が保障
され吐出空気流量の増減調整を容易に行える。
【0033】また、気体循環手段30にはヒータユニッ
ト50が設けられているので迅速な乾燥ができる。しか
も、フィルム材Fは乾燥炉体10内で非接触でリターン
するので効率がよい。また、上蓋カバー16が設けられ
ているので熱消費量も少ない。
【0034】また、位置調整制御手段(40等)は下端
Fdbの検出された上下方向位置に応じてインバータ4
5に送る信号を可変してモータ1Mの回転数を増減しつ
つ送り量を調整する構成であるから、フィルム材Fに常
に一定の張力を与えられる。
【0035】また、乾燥炉体10の幅寸法Wtはフィル
ム材Fの幅寸法Wよりも1〜1.5mmだけ大きくされ
ているので、1〜1.5mm以内の蛇行に規制できると
ともに、長手方向寸法と深さとをフィルム材Fの曲げ径
と調整ストロークを許容するものとされているので、フ
ィルム材Fに折ぐせを発生させる等の不都合を一掃で
き、この点からも一定の張力での搬送を円滑に行える。
【0036】さらに、搬送ローラ1(5)はディスク2
(6)とシャフト3(7)とからなり、フィルム材Fと
の接触面積が小さいので摩擦抵抗を最小とすることがで
き、例えば300gの低張力でも安定して搬送できる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、乾燥炉体と一対の外面
側吐出ノズルと内面側吐出ノズルとを有する気体吐出手
段と,気体循環手段と,位置検出センサを含む位置調整
制御手段とを備え、搬送ローラ間に形成されたフィルム
材Fの垂下部分を乾燥炉体内に非接触でかつループ調整
部を形成するように収容させ、気体を加圧循環させて連
続乾燥する構成とされているので、極薄で幅広のフィル
ム材を円滑に搬送できかつ均一に連続乾燥できる小型で
適用性の広いフィルム材の連続乾燥装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の主に機械的構成を示す斜視図
である。
【図2】同じく、主に電子的構成を示すブロック図であ
る。
【図3】従来例(1)を示す概略図である。
【図4】従来例(2)を示す概略図である。
【図5】従来例(3)を示す概略図である。
【図6】本発明及び従来例のフィルム材の一例を説明す
るための縦断面図である。
【図7】同じく、平面図である。
【符号の説明】
1,5 搬送ローラ 1M モータ 10 乾燥炉体 11 開放口 12 吸込口 14,15 炉内壁面 20 気体吐出手段 21,22 外面側吐出ノズル 25 内面側吐出ノズル 30 気体循環手段 31 ブロワー 32 モータ 33 排気ダンパー 34 循環管 36,38 分枝管 37,39 流量調整ダンパー 40 駆動制御盤(位置調整制御手段) 41,42 位置検出センサ(位置調整制御手段) 45 インバータ(位置調整制御手段) 50 ヒータユニット F フィルム材 Fd 垂下部分 Fdb 下端 Fo 外面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−139594(JP,A) 特開 平3−45794(JP,A) 特開 昭58−35375(JP,A) 特開 平6−115780(JP,A) 特開 平6−115785(JP,A) 実開 平6−84286(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 35/00 - 35/18 B29C 71/00 - 71/04 B65H 20/00 - 20/40 F26B 13/00 - 13/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ローラ間に形成されたフィルム材の
    垂下部分を収容する縦型の乾燥炉体と、この乾燥炉体内
    に収容された該垂下部分の各外面とこれらと対応する各
    炉内壁面との間に気体を吐出する一対の外面側吐出ノズ
    ルと,該垂下部分の両内面が形成する湾曲部内に気体を
    吐出する内面側吐出ノズルとを有する気体吐出手段と、
    乾燥炉体の底部吸込口から吸込んだ気体を加圧して該気
    体吐出手段に供給する気体循環手段と、該垂下部分の下
    端の上下方向位置を検出する位置検出センサを含みその
    下端位置を一定の範囲内に調整する位置調整制御手段
    と、を備えてなるフィルム材の連続乾燥装置。
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