JP3358778B2 - 立体写真による建築物の表示方法及び建築物表示用立体写真 - Google Patents

立体写真による建築物の表示方法及び建築物表示用立体写真

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築予定等の建築
物について予めCADシステムで作成した3次元形状デ
ータに基いて、当該建築物を立体写真により表示するよ
うにした立体写真による建築物の表示方法、並びに係る
方法によって作成される建築物表示用立体写真に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、新築すべき住宅の設計に際して
は、敷地条件や顧客の要望等に応じて、建築様式、床面
積、間取り等を個別に検討、決定するのが一般化してい
る。その場合、顧客に設計図面等を見せるのみでは、住
宅の細部に関する具体的なイメージが得られにくく、実
際に建築した住宅が顧客の想像していたものと微妙に相
違する場合がある。
【0003】そのため、従来、顧客との相談、検討の結
果、建築すべき住宅の一応の設計が出来た段階で、この
住宅の縮小模型を作成し、これを写真撮影してイメージ
スキャナ等によりコンピュータに入力したり、或いは、
前記建築すべき住宅の設計図面等をCADシステムによ
り作成して、これらをCRT等の表示装置に表示できる
ようにした画像作成表示方法が提案されている(特開平
5−78699号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記縮
小模型から得た画像データを表示する場合、個々の住宅
について、一々縮小模型を作成しなければならず、住宅
の設計変更を行った場合は、縮小模型も作成し直す必要
があって煩雑になると共に、通常、住宅の外部を表示で
きるのみで、個々の部屋の内部等は表示できず、且つ縮
小模型であるので、外壁表面の質感等のニュアンスが実
物と微妙に相違する場合があった。
【0005】一方、CADデータを用いて表示を行う場
合、予め各部屋毎の画像データを作成しておけば、住宅
の外部のみでなく、各部屋の内部等も表示できるもので
あるが、このような表示は平面的な画像により行われる
ものであるから、奥行き感や凹凸等が把握しにくい問題
を有していた。更に、CADデータに基いて、直接表示
を行う場合、表示可能な部分やアングル等が制限される
問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、CADデータ又はCADデータに基いて
生成されるCG(コンピュータグラフィックス)画像に
基いて、建築予定等の建築物を表す立体写真を作成する
ことを目的としている。
【0007】すなわち、請求項1に係る立体写真による
建築物の表示方法は、建築物に関する3次元形状データ
をCADシステムにより作成し、この3次元形状データ
に基いて前記建築物を描写する一対の同一の画像を印刷
し、これらの一対の画像を人の左右の目の間隔と略等し
い間隔で左右に並べて配置すると共に、前記一対の画像
の前方に人の左右の目の間隔と略等しい間隔で左右一対
のレンズを配置することにより立体写真を構成して前記
建築物を表示するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0008】ここでは、CADデータに基いて立体写真
を作成するようにしたので、前記のような模型の作成は
不要となり、且つ、CRT等にCADデータを平面的に
表示する場合と異なり、立体写真によって、建築物の奥
行き感や凹凸も正確に把握できるようになる。なお、本
明細書において、一対の同一の画像を印刷するとは、少
なくとも前記CADデータ等に基いてフルカラー等のプ
リンタで画像を印刷する場合と、前記CADデータ等に
基いてCRT等の表示装置に表示される画像を写真フィ
ルムに撮影して、現像、焼付けを行う場合とを含むもの
であり、後者の場合、焼き付けられた写真が前記一対の
画像を構成する。
【0009】請求項2に係る立体写真による建築物の表
示方法は、建築物に関する3次元形状データをCADシ
ステムにより作成し、前記3次元形状データに対して設
定した視点位置を停止又は移動させながら所定の演算を
行うことによって前記建築物をCG画像により静止画又
は動画として表示し、係るCG画像中から前記建築物の
所望の部位を所望の方向から描写する画像を抽出して当
該画像を一対印刷し、これらの一対の画像を人の左右の
目の間隔と略等しい間隔で左右に並べて配置すると共
に、前記一対の画像の前方に人の左右の目の間隔と略等
しい間隔で左右一対のレンズを配置することにより立体
写真を構成して前記建築物を表示するようにしたことを
特徴とするものである。
【0010】ここでは、前記CADデータに基いて、動
画又は静止画としてのCG画像を生成し、このCG画像
から任意に画像を抽出して立体写真を作成するようにし
たので、CADデータから直接、立体写真を作成する場
合と異なり、前記建築物の所望の部位を所望のアングル
から描写した画像を立体写真として構成することができ
る利点がある。
【0011】請求項3に係る立体写真による建築物の表
示方法は、請求項1又は2記載の方法において、前記建
築物が建築予定の仮想の建築物であることを特徴とする
ものである。これにより、未建築の仮想の建築物につい
て作成したCADデータに基いて前記建築物を立体写真
により表示し、該建築物を実在しているのと同様の感覚
で観察、検討することができるので、前記建築予定の建
築物について不都合な部分があれば、事前に修正するこ
とにより、一層理想に近い住まいを実現することができ
る。
【0012】請求項4に係る建築物表示用立体写真は、
CADシステムにより作成した建築物に関する3次元形
状データに基いて印刷され、人の左右の目の間隔と略等
しい間隔で左右に並べて配置された、前記建築物を描写
する一対の同一の画像と、前記一対の画像の前方に、人
の左右の目の間隔と略等しい間隔で配置された左右一対
のレンズとを備えてなることを特徴とするものである。
このようにCADデータに基いて作成した立体写真によ
って、前記建築物の奥行き感や凹凸も正確に把握できる
ようになる。
【0013】請求項5に係る建築物表示用立体写真は、
CADシステムにより作成した建築物に関する3次元形
状データに対して設定した視点位置を停止又は所望方向
へ移動させながら所定の演算を行わせることによって前
記建築物を静止画又は動画として表示するCG画像中か
ら抽出されて印刷され、人の左右の目の間隔と略等しい
間隔で左右に並べて配置された一対の同一の画像と、前
記一対の画像の前方に、人の左右の目の間隔と略等しい
間隔で配置された左右一対のレンズとを備えてなること
を特徴とするものである。
【0014】このようにCADデータに基づくCG画像
から所望の画像を抽出して作成した立体写真によって、
前記建築物の奥行き感や凹凸も正確に把握できるように
なると共に、CADデータから直接、立体写真を作成す
る場合と異なり、前記建築物の所望の部位を所望のアン
グルから描写する画像を立体写真として鑑賞することが
可能となる。
【0015】請求項6に係る建築物表示用立体写真は、
請求項4又は5の構成において、前記一対の画像は透光
性樹脂からなるケース内に配置され、前記一対のレンズ
は前記ケースと一体に設けられていることを特徴とする
ものである。これにより、前記画像をケースにより保護
することができると共に、レンズをケースと一体に設け
ることにより、部品点数を削減することができる。
【0016】請求項7に係る建築物表示用立体写真は、
請求項4乃至6のいずれかの構成において、前記建築物
が建築予定の仮想の建築物であることを特徴とするもの
である。これにより、未建築の仮想の建築物について作
成したCADデータに基いて該建築物を表示する立体写
真を作成し、この立体写真に基いて前記建築物を実在し
ているのと同様の感覚で観察、検討することができるの
で、前記建築予定の建築物について不都合な部分があれ
ば、事前に修正することにより、一層理想に近い住まい
を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。この実施の形態では、建築予定等の
建築物に関する3次元形状データをCADシステムによ
り作成し、このCADデータに基いて、CGの技法によ
り前記建築物を動画又は静止画として表示すると共に、
必要により、前記CG画像から所望の画像を抽出して、
立体写真を作成するようになっている。以下、まず、前
記CADデータに基いてCG画像を生成して表示するた
めの設備につき説明する。
【0018】図1に示すように、表示室1の壁2には、
大画面のスクリーン3(画素数は、例えば、1280×
1024ドット程度)が埋め込まれている。スクリーン
3には、例えば、裏面側から不図示のプロジェクタによ
って投影を行うことにより、建築物に関するCG画像が
表示されるようになっている。表示室1内には、鑑賞者
V(顧客)が使用可能な、テーブル4及び椅子5等が適
宜配置される。なお、6は鑑賞者Vが着用することによ
り、スクリーン3上に表示される画像を立体像として知
覚できるようにする立体化用メガネ6(例えば、液晶シ
ャッタメガネ)である。
【0019】図2に示すように、表示室1の片隅には、
この表示室1とは異なる部屋等に設置されたCADシス
テムにより予め作成されたCADデータに基いて、CG
画像を生成するワークステーション7が設置されてい
る。このワークステーション7は、テーブル8上に載置
されるCRT9(Cathode Ray Tube) 、キーボード1
0、マウス11、フルカラーのプリンタ12、及び前記
テーブル7の下方に配置される入出力兼演算装置13等
を備え、オペレータOによるキーボード10及びマウス
11等の操作に基いてCG画像用データを生成し、前記
CRT9とスクリーン3とにCG画像を動画又は静止画
として同時に表示させるものである。
【0020】入出力兼演算装置13は、図3に仮想的に
透視状態の斜視図を示すように、システムバススロッ
ト、グラフィックススロット、VMEバススロット等を
含むバス及びグラフィックススロット13aと、SCS
I−IIドライブスロット等を含むドライブスロット13
bと、電源ユニット13c等を内蔵している。前記バス
及びグラフィックススロット13aは、更に、CPU、
メモリ等を含んでいても良い。
【0021】図4にブロック構成図を示すように、前記
入出力兼演算装置13は、複数個、例えば、2個乃至2
4個程度のCPU15(150MHz) と、容量が64
MB乃至16GB程度、標準的には128MB程度の容
量を有するメインメモリ16と、I/Oシステム群17
とを備え、これらは同期式のシステムバス18(1.2
GB/s、256bit)と、入出力バス20(320
MB/s)とにより相互に連結されて、データの送受信
を行えるようになっている。
【0022】I/Oシステム群17は、グラフィックス
インターフェース21、所定数のHIOスロット22、
Ethernet23、VME64バス24及びSCS
I−IIインターフェース25を備えており、SCSI−
IIインターフェース25はハードディスク27に接続さ
れている。グラフィックスインターフェース21は、補
助画像処理部26(Reality Engine2)を介して前記C
RT9(画面サイズは、例えば、21インチ)に接続さ
れると共に、前記不図示のプロジェクタにも接続されて
いる。前記補助画像処理部26はグラフィックスインタ
ーフェース21からの画像データに対して、周知のアン
チエリアシング、テクスチャマッピング等の処理を施し
た後、CRT9等に出力するものである。
【0023】前記ワークステーション7を用いて表示室
1内で建築予定の住宅に関する画像データを作成する場
合、図5に示すように、予め、住宅CADシステムで、
建築予定の住宅の平面図(図示せず)を作成する(S
1)。続いて、前記住宅CADシステムで前記住宅の3
次元形状データを作成する(S2)。
【0024】又、必要により、外構CADシステムで、
前記住宅に付属する塀等の外構を表す3次元形状データ
を作成する一方(S3)、一般CADシステムで、前記
建築予定の住宅に隣接する実在の住宅、道路或いは遠景
の住宅、ビルディング等の実在の近隣環境に関する3次
元形状データを作成する(S4)。更に、一般CADシ
ステムで屋外及び屋内の点景部品、例えば、屋外の樹
木、自動車等の車両、石、自転車、道路標識等や、屋内
の家具、調度類、装飾品、絵画等に関する3次元形状デ
ータを予め作成し(S5)、これらを点景部品用のライ
ブラリーに蓄えておく(S6)。以上がCG画像の表示
に先立って行うべきCADシステムによる画像データの
作成手順である。
【0025】ワークステーション7で前記CADデータ
に基いて、住宅、外構、点景部品及び当該住宅の近隣環
境等をCG画像として作成、表示する場合、前記住宅、
外構等について各種CADシステムで各々作成した3次
元形状データを入出力兼演算装置13に読み込む(図6
中S7)。以後、ワークステーション7によりデータ統
合及び画像調整のための処理を行うが(S8)、この処
理方法としては、手作業による処理と自動化処理との2
通りがある。
【0026】その内、手作業による場合、まず、前記住
宅、外構、点景部品等に関する各種形状データを、レン
ダリングソフトを用いて、以後のCG画像の作成、表示
処理の際に読み取り可能なファイル形式にコンバートす
る。続いて、CADデータからコンバートされた面に対
し、各面単位或いは隣接する複数の面のグループ単位を
マウス等で選択し、素材情報を設定することにより、色
付けを行う。
【0027】一方、自動化処理を行う場合、前記CAD
システムにおいて、前記住宅に関する3次元形状データ
に、予め、建物仕様情報が付加される。該建物仕様情報
には、前記住宅の種類、外装材の色彩、屋根材の種類と
色彩等、住宅の外観を決定する上で重要な情報が含まれ
る。そして、前記CADデータがワークステーション6
に読み込まれた後、コンバートプログラムにより、形状
コンバート及び色付け作業が自動的に行われる。
【0028】前記外構、点景部品等に関するCADデー
タがワークステーション7に読み込まれ、前記住宅と同
様に形状コンバート及び色付けが行われた後、前記住
宅、外構、点景部品等を全て同一画面に合成状態で表示
できるように、各種ファイルの統合処理が行われて、全
体の構成が作成される(S9)。続いて、統合されたフ
ァイルに対して、ラジオシティ法等に基いて前記住宅等
の画像に日向又は日陰等に応じた陰影を付与するための
演算が行われると共に、照明計算、日当り計算等の各種
演算が行われる(S10)。
【0029】その後、前記ファイルに基いて、前記ワー
クステーション7でCG画像の表示用ソフトを用い、前
記3次元形状データに対して設定した視点位置を停止又
は所望方向へ移動させ、この視点位置の移動に伴ってリ
アルタイムの演算を行うことにより、各時点で前記視点
位置から前記住宅、外構、点景部品等を見た状態を仮想
的に再現するCG画像が動画又は静止画として生成され
(S11)、各種表示装置に出力されて表示される。
【0030】表示形態としては、例えば、他のCGシス
テム、前記スクリーン3等の大画面立体表示システム、
ヘッドマウントディスプレイ、前記CRT9等に出力し
て直接表示したり、前記CG画像をビデオテープに録画
し、これを家庭用ビデオデッキで再生して家庭用テレビ
ジョンで視聴できるようにしたり、前記CG画像に基い
て家庭用の遊戯機(いわゆる、ファミリーコンピュータ
等)用のソフトウェアを作成し、前記遊戯機と家庭用テ
レビジョンとを用いて表示したり、前記CG画像に基い
て立体写真を作成する等、種々の形態を採用することが
できる。
【0031】本実施の形態における表示形態である立体
写真を作成する方法については、後に詳述するが、以下
で、まず、前記ワークステーション7でリアルタイムの
レンダリングを行うことによって、前記住宅、外構、点
景部品等に関する静止画又は動画を作成し、これをCR
T9とスクリーン3とに表示する手順を簡単に説明す
る。図7に示すように、CRT9上にはカーソルCが表
示され、このカーソルCは、例えば、キーボード10上
の4個のカーソルキー10aを選択的に操作することに
より、CRT9の画面9a上で上下方向及び/又は左右
方向に移動可能である。
【0032】そして、前記レンダリングの基準となる前
記視点の向きは、カーソルCを前記画面9a上で上下、
左右へ移動させることにより、上下、左右へ旋回すると
共に、マウス11に付属した、左ボタン11aを押圧す
ると視点位置が前進し、中ボタン11bを押圧すると視
点の前後方向への移動が停止し、右ボタン11cを押圧
すると視点位置が後退するようになっている。
【0033】図8にCG画像としてスクリーン3に表示
された、建築予定の住宅Zの外観の一例を示す。図8に
不充分ながらドットで表わすように、住宅Zは前記ラジ
オシティ法等に基づく演算により陰影が付与されてい
る。前記CRT9上でカーソルCを移動させ、或いは、
マウス11の各ボタン11a乃至11cを操作すること
により、前記視点位置(又は方向)を移動させると、実
際に前記住宅Z1の外部を歩き回っているのと同様の動
画がCG画像として生成され(ウォークスルー)、この
動画は陰影を付与された状態で表示される。
【0034】カーソルキー10a及びマウス11の各ボ
タン11a乃至11cを操作することにより前記視点を
屋内に移動させると、例えば、図9乃至図11に示すよ
うに、前記3次元形状データに基いて屋内の洋室J、キ
ッチンK及び浴室Y等の状況がスクリーン3及びCRT
9上に表示される。
【0035】前記CG画像に基いて、立体写真を作成し
たい場合、前記視点位置を停止させて静止画状態とし、
キーボード10等で所定の操作を行うと、プリンタ12
によって前記静止画、例えば、前記住宅Zの外形がカラ
ー画像として印刷される。この場合、静止画の印刷は、
図12に示すように、一組の同一の画像が一対印刷され
る。この一対の画像30は、同一用紙上に左右方向に隣
接させて印刷されていても良く、或いは、2枚に分けて
印刷されたものを共通の台紙上に左右に隣接させて貼り
付けても良い。前記一対の画像30は、人の左右の目の
間隔と略等しい左右方向の間隔を明けて配置される。
【0036】なお、プリンタ12で印刷する代わりに、
スクリーン3又はCRT9に表示された静止画を写真フ
ィルムに撮影して、現像、焼付けを行うことにより、写
真によって一対の画像30を得るようにしても良い。
【0037】前記一対の画像30は、図13、図14に
示すような透明のケース31内に配置される。このケー
ス31は、全体が透光性樹脂からなり、一対の画像30
を載置、収容するケース本体32と、その後部がピン3
3によってケース本体32の後部に回動可能に接続され
た、開閉自在の蓋体34とを有している。蓋体34の前
端部には、閉蓋状態で斜め下方へ傾斜するレンズ面35
が形成されており、図15に示すように、このレンズ面
35には、ケース31の内向き、つまり、内部の一組の
画像30側へ膨らんだ左右一対の凸レンズ36が一体に
設けられている。左右一対の凸レンズ36間の間隔は、
人の左右の目の間隔と略等しく設定される。なお、凸レ
ンズ36の形状等は、適宜変更可能である。
【0038】上記一対の画像30と、凸レンズ36付の
ケース31とからなる立体写真は、通常、図13のよう
にケース31を閉じて一対の画像30を内部に収容して
おき、立体写真として前記住宅Zを眺める場合は、図1
4のように、ケース31の蓋体34を開くようにする。
蓋体34は、例えば、上方へ最大60°程度まで開くよ
うになっており、且つ全開状態で、レンズ面35と、ケ
ース本体32の底面、つまり、一対の画像30とが互い
に略平行をなすように設定されている。
【0039】前記全開状態で、一対の凸レンズ36を通
して一組の画像30を眺めると、周知のように、観察者
には一対の画像30が1つの画像として知覚され、しか
もこの画像は立体感を有して知覚される。従って、建築
物Zの観察者は奥行き感や凹凸等を正確に把握すること
ができる。
【0040】なお、ここでは、住宅Zの外形を一対の画
像30として印刷することにより立体写真を作成した
が、図9乃至図11に示すような、住宅Zの内部の各部
屋等を一対の画像30として印刷することにより、住宅
Zの内部を表す立体写真を作成することも可能である。
そして、一組の画像30の複数組作成した場合、それら
をケース31内に上下に重ねて収容しておくことがで
き、立体写真として眺める場合、所望の一対の画像30
を最上層に配置して眺めれば良い。又、上記では、CA
Dデータに基いてCG画像を生成し、このCG画像中か
ら所望の画像を抽出して立体写真を作成するようにした
が、CADデータから直接、立体写真を作成するように
しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る立体
写真による建築物の表示方法は、建築物に関する3次元
形状データをCADシステムにより作成し、この3次元
形状データに基いて前記建築物を描写する一対の同一の
画像を印刷し、これらの一対の画像を人の左右の目の間
隔と略等しい間隔で左右に並べて配置すると共に、前記
一対の画像の前方に人の左右の目の間隔と略等しい間隔
で左右一対のレンズを配置することにより立体写真を構
成して前記建築物を表示するようにしたので、従来のよ
うな模型の作成は不要となり、且つ、CRT等にCAD
データを平面的に表示する場合と異なり、立体写真によ
って奥行き感や凹凸も正確に把握できるようになる。
【0042】本発明に係る他の立体写真による建築物の
表示方法は、建築物に関する3次元形状データをCAD
システムにより作成し、前記3次元形状データに対して
設定した視点位置を停止又は所望方向へ移動させながら
所定の演算を行うことによって前記建築物をCG画像に
より静止画又は動画として表示し、係るCG画像中から
前記建築物の所望の部位を所望の方向から描写する画像
を抽出して当該画像を一対印刷し、これらの一対の画像
を人の左右の目の間隔と略等しい間隔で左右に並べて配
置すると共に、前記一対の画像の前方に人の左右の目の
間隔と略等しい間隔で左右一対のレンズを配置すること
により立体写真を構成して前記建築物を表示するように
したので、CADデータから直接、立体写真を作成する
場合と異なり、前記建築物の所望の部位を所望のアング
ルから描写した画像を立体写真として構成することがで
きる利点がある。
【0043】前記立体写真による建築物の表示方法にお
いて、前記建築物が建築予定の仮想の建築物であれば、
未建築の仮想の建築物について作成したCADデータに
基いて前記建築物を立体写真により表示し、該建築物を
実在しているのと同様の感覚で観察、検討することがで
きるので、前記建築予定の建築物について不都合な部分
があれば、事前に修正することにより、一層理想に近い
住まいを実現することができる。
【0044】本発明に係る建築物表示用立体写真は、C
ADシステムにより作成した建築物に関する3次元形状
データに基いて印刷され、人の左右の目の間隔と略等し
い間隔で左右に並べて配置された、前記建築物を描写す
る一対の同一の画像と、前記一対の画像の前方に、人の
左右の目の間隔と略等しい間隔で配置された左右一対の
レンズとを備えたものであるから、前記建築物の奥行き
感や凹凸も正確に把握できるようになる。
【0045】本発明に係る他の建築物表示用立体写真
は、CADシステムにより作成した建築物に関する3次
元形状データに対して設定した視点位置を停止又は所望
方向へ移動させながら所定の演算を行わせることによっ
て前記建築物を静止画又は動画として表示するCG画像
中から抽出されて印刷され、人の左右の目の間隔と略等
しい間隔で左右に並べて配置された一対の同一の画像
と、前記一対の画像の前方に、人の左右の目の間隔と略
等しい間隔で配置された左右一対のレンズとを備えたも
のであるから、前記建築物の奥行き感や凹凸も正確に把
握できるようになると共に、CADデータから直接、立
体写真を作成する場合と異なり、前記建築物の所望の部
位を所望のアングルから描写する画像を立体写真として
鑑賞することが可能となる。
【0046】前記建築物表示用立体写真において、前記
一対の画像は透光性樹脂からなるケース内に配置され、
前記一対のレンズは前記ケースと一体に設けられていれ
ば、前記画像をケースにより保護することができると共
に、レンズをケースと一体に設けたので、部品点数を削
減することができる。
【0047】前記建築物表示用立体写真において、前記
建築物が建築予定の仮想の建築物であれば、未建築の仮
想の建築物について作成したCADデータに基いて該建
築物を表示する立体写真を作成し、この立体写真に基い
て前記建築物を実在しているのと同様の感覚で観察、検
討することができるので、前記建築予定の建築物につい
て不都合な部分があれば、事前に修正することにより、
一層理想に近い住まいを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により建築物に関するCG画像を表示す
る表示室を示す斜視図。
【図2】前記表示室内に配置されるワークステーション
を示す斜視図。
【図3】前記ワークステーション中の入出力兼演算装置
を仮想的に透視状態で示す斜視図。
【図4】前記入出力兼演算装置を示すブロック図。
【図5】本発明によりCADデータを作成する手順を示
すフローチャート。
【図6】前記CADデータに基いてCG画像を生成する
手順を示すフローチャート。
【図7】前記ワークステーション中のCRTを示す概略
正面図。
【図8】前記表示室内のスクリーンに建築予定の住宅を
表示した状態を示す正面図。
【図9】前記スクリーンに前記住宅の洋室を表示した状
態を示す部分正面図。
【図10】前記スクリーンに前記住宅のキッチンを表示
した状態を示す部分正面図。
【図11】前記スクリーンに前記住宅の浴室を表示した
状態を示す部分正面図。
【図12】前記ワークステーションにより印刷した一対
の画像を示す正面図。
【図13】前記一対の画像と共に立体写真を構成するケ
ースを閉じた状態を示す斜視図。
【図14】前記ケースを開いた状態を示す斜視図。
【図15】前記ケースのレンズ面を示す断面図。
【符号の説明】
30 一対の画像 31 ケース 36 凸レンズ(一対のレンズ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−306484(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 610 G09F 19/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物に関する3次元形状データをCA
    Dシステムにより作成し、この3次元形状データに基い
    て前記建築物を描写する一対の同一の画像を印刷し、こ
    れらの一対の画像を人の左右の目の間隔と略等しい間隔
    で左右に並べて配置すると共に、前記一対の画像の前方
    に人の左右の目の間隔と略等しい間隔で左右一対のレン
    ズを配置することにより立体写真を構成して前記建築物
    を表示するようにしたことを特徴とする立体写真による
    建築物の表示方法。
  2. 【請求項2】 建築物に関する3次元形状データをCA
    Dシステムにより作成し、前記3次元形状データに対し
    て設定した視点位置を停止又は移動させながら所定の演
    算を行うことによって前記建築物をCG画像により静止
    画又は動画として表示し、係るCG画像中から前記建築
    物の所望の部位を所望の方向から描写する画像を抽出し
    て当該画像を一対印刷し、これらの一対の画像を人の左
    右の目の間隔と略等しい間隔で左右に並べて配置すると
    共に、前記一対の画像の前方に人の左右の目の間隔と略
    等しい間隔で左右一対のレンズを配置することにより立
    体写真を構成して前記建築物を表示するようにしたこと
    を特徴とする立体写真による建築物の表示方法。
  3. 【請求項3】 前記建築物が建築予定の仮想の建築物で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の立体写真に
    よる建築物の表示方法。
  4. 【請求項4】 CADシステムにより作成した建築物に
    関する3次元形状データに基いて印刷され、人の左右の
    目の間隔と略等しい間隔で左右に並べて配置された、前
    記建築物を描写する一対の同一の画像と、前記一対の画
    像の前方に、人の左右の目の間隔と略等しい間隔で配置
    された左右一対のレンズとを備えてなることを特徴とす
    る建築物表示用立体写真。
  5. 【請求項5】 CADシステムにより作成した建築物に
    関する3次元形状データに対して設定した視点位置を停
    止又は移動させながら所定の演算を行わせることによっ
    て前記建築物を静止画又は動画として表示するCG画像
    中から抽出されて印刷され、人の左右の目の間隔と略等
    しい間隔で左右に並べて配置された一対の同一の画像
    と、前記一対の画像の前方に、人の左右の目の間隔と略
    等しい間隔で配置された左右一対のレンズとを備えてな
    ることを特徴とする建築物表示用立体写真。
  6. 【請求項6】 前記一対の画像は透光性樹脂からなるケ
    ース内に配置され、前記一対のレンズは前記ケースと一
    体に設けられていることを特徴とする請求項4又は5記
    載の建築物表示用立体写真。
  7. 【請求項7】 前記建築物が建築予定の仮想の建築物で
    あることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか記載の
    建築物表示用立体写真。
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