JP3357684B2 - 可飽和リアクトル - Google Patents

可飽和リアクトル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子銃やクライストロ
ンなどに高電圧矩形波パルスを供給するパルス発生装置
用の磁気スイッチを形成する可飽和リアクトルに係り、
特に、絶縁性能の向上を図った可飽和リアクトルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、ブルームライン線路を用いた矩
形波パルス発生装置の回路図を示したものである。図に
示した様に、充電電源1によりコンデンサ2を充電し、
サイリスタスイッチ3を動作させ、パルストランス4の
一次側にパルス電圧を供給する。次に、パルストランス
4により数倍に昇圧した電圧を、パルス成形回路ブルー
ムライン6に印加する。
【0003】このブルームライン6に印加された電圧が
ある一定の値と時間になると、ブルームライン線路6に
結合された可飽和リアクトル5が飽和状態になり、可飽
和リアクトル5の両端のインピーダンスが急激に小さく
なって、あたかもスイッチONしたような状態になる。
この作用により得られた急峻波パルスは、ブルームライ
ン6を伝搬し、矩形波パルスとなって負荷10に印加さ
れる。
【0004】前記ブルームライン6において、第1の導
体61と第2の導体62との間のインピーダンスを
1 、第2の導体62と第3の導体63との間のインピ
ーダンスをZ2 とし、負荷10のインピーダンスをRと
したとき、R/2=Z1 =Z2 の関係となるようにする
ことにより、充電電圧の波高値と等しい矩形波パルスの
出力電圧が得られる。
【0005】この様に、入力した電圧と等しい波高値の
出力電圧を得られることが、ブルームライン線路を利用
したパルス発生装置の特徴となっている。このパルス発
生装置は、高繰返し用として期待されており、スイッチ
としては、上記の様に高繰返しに耐える可飽和リアクト
ルが用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この可飽和リアクトル
5の特性を最大限に利用するためには、パルストランス
4による可飽和リアクトル5の充電時の電流の方向と反
対の方向に、鉄心をあらかじめ磁気飽和させておく必要
がある。磁気飽和させる具体的な方法について、図3を
参照して説明する。
【0007】即ち、可飽和リアクトル5において、鉄心
53の周囲に、主回路に接続される主巻線51と磁気飽
和させるための巻線52(以下、リセット巻線と称す)
とが巻回されている。前記リセット巻線52には、直流
電源保護用のコイル16を通して直流電源17が接続さ
れている。なお、この場合、直流電源17から供給され
る電流の方向は、主巻線51に流れる電流の方向と反対
になるように構成されている。これにより、鉄心53を
主巻線51に流れる電流方向と反対方向に磁気飽和させ
ることができる。
【0008】図4は、前記可飽和リアクトルの主巻線及
びリセット巻線部分の具体的構成を示したものである。
即ち、鉄心12の周囲に主巻線9が巻回され、その周囲
にリセット巻線14が巻回されて構成されている。な
お、図4は主巻線を2並列にしたものである。
【0009】しかしながら、図4に示した従来の構成で
は、リセット巻線14と主巻線9との間の電位差が大き
いため、両巻線間に大がかりな絶縁を施さなければなら
なかった。また、この部分はくさび状ギャップのある絶
縁部であるため、高電圧化するに従い絶縁方法が難しく
なることが予想される。一方、鉄心は改良されるたびに
小形化される傾向にあるため、鉄心周囲の絶縁は小さな
スペースで実施することが必要になる。この点からも絶
縁方法が難しくなることが予想される。
【0010】本発明は、上述した様な従来技術の問題点
を解消するために提案されたもので、その目的は、リセ
ット巻線と主巻線の間の電位差の低減を可能とし、両者
間の絶縁性能の安定化を図った可飽和リアクトルを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、パルストラン
スとブルームラインを利用した矩形波パルス発生装置に
おける巻線の一端を、高電位にあるブルームラインの一
つの線路に結合し、他端を接地して磁気スイッチを形成
した可飽和リアクトルにおいて、可飽和リアクトル用主
巻線の接地側巻線部に近接するように、可飽和リアクト
ル鉄心のリセット巻線を巻回したことを特徴とするもの
である。
【0012】
【作用】本発明の可飽和リアクトルにおいては、可飽和
リアクトル用主巻線の接地側巻線部に近接するように鉄
心のリセット巻線を巻くことにより、主巻線とリセット
用巻線間には大きな電位差がなくなり、両者間には、ほ
ぼリセット巻線に誘導される電圧だけが加わることにな
るため、この電圧を対象とした絶縁を施すだけで良い。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて具
体的に説明する。なお、図4に示した従来型と同一の部
材には同一の符号を付して、説明は省略する。
【0014】本実施例においては、図1に示した様に、
鉄心12の周囲に主巻線9が巻回され、その両端部はそ
れぞれ高圧側接続端子7及び接地側接続端子8に接続さ
れている。また、前記主巻線9の接地側から数えて第1
ターン目の巻線部分20に近接するように、鉄心12の
リセット巻線21が巻回されている。なお、図は、2本
の主巻線9を並列に巻いた状態を示している。
【0015】この様な構成を有する本実施例の可飽和リ
アクトルは、以下に述べる様に作用する。即ち、可飽和
リアクトルの高圧側接続端子7と接地側接続端子8の間
に電圧が印加された場合、高圧側接続端子7側は高電位
になるが、接地側接続端子8側は接地電位に近くなる。
従って、主巻線9の接地側から数えて第1ターン目の巻
線20の部分は、ほぼ零電位になる。
【0016】一方、リセット巻線21の線間には、印加
電圧×(リセット巻線21の巻数)/(主巻線9の巻
数)だけの電圧が誘導される。この電圧は、一般的に主
巻線間電圧の1/10〜1/20程度である。
【0017】従って、本実施例の様に主巻線9の接地側
にリセット巻線21を巻回すれば、リセット巻線21と
第1ターン目の巻線20の間の電位差は、ほぼリセット
巻線21の線間電圧に等しい電位差になる。その結果、
主巻線9とリセット巻線21間には大きな電位差がなく
なり、両者間には、ほぼリセット巻線21に誘導される
電圧(主巻線間電圧の1/10〜1/20程度)だけが
加わることになるため、この電圧を対象とした絶縁を施
すだけで良くなる。
【0018】この様に、本実施例によれば、リセット巻
線21を接地側に近い第1ターン目の巻線20に近接し
て巻くことにより、可飽和リアクトルの主巻線とリセッ
ト巻線間の電圧を従来の1/10〜1/20程度とする
ことができるため、主巻線9とリセット巻線21間の絶
縁手段を簡略化でき、大幅な絶縁低減が可能となる。ま
た、これにより、可飽和リアクトルの工数低減、コスト
低減、絶縁性能の安定化も可能となる。さらに、今後予
想される可飽和リアクトルの高電圧化、縮小化にも十分
対応することができる。
【0019】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、可飽和リアクトルのリセット巻線は、
主巻線の接地側に近い第1ターン目に近接して巻回する
のが最も効果的であるが、接地側巻線部に近接して巻回
されていれば上記効果を得ることができる。また、可飽
和リアクトル周囲の絶縁媒体は、絶縁油、SF6 ガス、
空気などを対象にしているが、絶縁性を有する媒体であ
れば特に種類を問わない。さらに、鉄心の内径側貫通部
において、リセット巻線を絶縁筒内を通して配線するこ
ともできる。この場合においても、リセット巻線は接地
側の近くに配置することが必要である。また、主巻線及
びリセット巻線の形状、絶縁方法は特に限定されない。
【0020】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば、可飽
和リアクトル用主巻線の接地側巻線部に近接するよう
に、可飽和リアクトル鉄心のリセット巻線を巻回するこ
とにより、リセット巻線と主巻線の間の電位差の低減を
可能とし、両者間の絶縁性能の安定化を図った可飽和リ
アクトルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可飽和リアクトルの一実施例を示す斜
視図
【図2】ブルームライン線路を用いた矩形波パルス発生
装置の回路図
【図3】可飽和リアクトルのリセット方法を示す図
【図4】従来の可飽和リアクトルの巻線構成の一例を示
す斜視図
【符号の説明】
1…充電電源 2…電源用コンデンサ 3…サイリスタ 4…パルストランス 5…可飽和リアクトル 51…主巻線 52…リセット巻線 52…鉄心 6…ブルームライン 7…高圧側接続端子 8…接地側接続端子 9…主巻線 10…負荷 12…鉄心 14…リセット巻線 20…接地側からの第1ターン目の巻線 21…リセット巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日比野 正 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝 浜川崎工場内 (56)参考文献 特開 平3−185911(JP,A) 特開 昭63−77373(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 29/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルストランスとブルームラインを利用
    した矩形波パルス発生装置における巻線の一端を、高電
    位にあるブルームラインの一つの線路に結合し、他端を
    接地して磁気スイッチを形成した可飽和リアクトルにお
    いて、 前記可飽和リアクトル用主巻線の接地側巻線部に近接す
    るように、可飽和リアクトル鉄心のリセット巻線を巻回
    したことを特徴とする可飽和リアクトル。
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