JP3357659B2 - 掘削機用ふるい装置 - Google Patents

掘削機用ふるい装置

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JP3357659B2
JP3357659B2 JP2000335453A JP2000335453A JP3357659B2 JP 3357659 B2 JP3357659 B2 JP 3357659B2 JP 2000335453 A JP2000335453 A JP 2000335453A JP 2000335453 A JP2000335453 A JP 2000335453A JP 3357659 B2 JP3357659 B2 JP 3357659B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削機のアームの
先端部に取り付けて使用される掘削機用ふるい装置に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば瓦礫の混じった
土砂から瓦礫と土砂とを分離する場合、或いは建設廃材
と土砂とを分離したりする場合には、ふるい装置が使用
される。このような場合、ふるい装置の専用機を使用し
ようとすると大掛かりになる。また、ふるい装置の専用
機は高価である。そこで、それらを簡易的に分離するも
のとして、例えば次のようなふるい装置が考えられてい
る。
【0003】すなわち、底部となる部位にふるい用のス
クリーンを有すると共に、開口部側の端部に掬い部を有
するバケットを、バックホーなどの掘削機のアームの先
端部に取り付ける構成とする。このものにおいて、例え
ば瓦礫混じりの土砂から瓦礫と土砂とを分離する場合、
上記掬い部を利用してバケット内に瓦礫混じりの土砂を
掬い取ると共に、そのバケットを振動させるようにす
る。これにより、スクリーンの隙間より小さな土砂など
はふるい落とされると共に、スクリーンの隙間より大き
な瓦礫などはバケット内に残されるようになる。バケッ
ト内に残された瓦礫などは、所定の場所にあけるように
する。このようにすることにより、掘削機を使用する作
業現場で、瓦礫などの大きなものと土砂とを簡易的に分
離することができるようになる。また、バケット内の底
部に回転部材を設け、その回転部材を回転させながら、
ふるうようにしたものも考えられている。
【0004】しかしながら、上記した従来構成のもので
は、ふるう部分がいずれもバケットの底部のみであるた
め、ふるい効率が悪いという欠点がある。
【0005】そこで、本発明者らは、次のような構成の
ふるい装置を考えた。それは、周壁部に金網を張ってふ
るい用開口部を有する構成とすると共に、開口部側の前
端部に掬い部を設けたかご状のふるい用容器を備え、こ
のふるい用容器を回転させる構成としたものであり、こ
のような構成のふるい装置を掘削機のアームの先端部に
取り付ける構成とする。
【0006】このものにおいて、例えば瓦礫混じりの土
砂から瓦礫と土砂とを分離する場合、上記掬い部を利用
してふるい用容器内に瓦礫混じりの土砂を掬い取り、そ
のふるい用容器を回転させる。すると、ふるい用開口部
より小さな粒の土砂などはふるい用開口部からふるい落
とされ、ふるい用開口部より大きな瓦礫などはふるい用
容器内に残されるようになり、これにより瓦礫と土砂と
を分離することができる。このものによれば、ふるい用
容器ごと回転させ、周壁部のふるい用開口部でふるうの
で、ふるうための面積が大きく、しかも遠心力も利用で
きるので、ふるい効率が良い。また、ふるい用容器の回
転に伴い、ふるい用容器内で大きな瓦礫などが踊るよう
になるので、目詰まりも極力防止できるようになる。
【0007】しかしながら、このような構成のもでは、
次のような不具合があることが分かった。それは、土砂
などをふるう場合、通常はふるい用容器を、これの開口
部が斜め上向きとなるように傾斜させた状態で行うので
あるが、ふるい用容器内の被ふるい物が底部(後部)側
に集まりがちとなるために、ふるい効率が低下しやす
い。また、ふるい用容器の回転に伴い、ふるい用容器内
の被ふるい物が前部の開口部からこぼれ落ちやすいこと
もあった。
【0008】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ふるい用容器を回転させること
により、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物を
ふるい分ける構成としたものにおいて、ふるい効率を一
層向上できる掘削機用ふるい装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、掘削機のアームの先端部に取
り付けられ、周壁部にふるい用開口部を有すると共に開
口部側の前端部に掬い部を有するふるい用容器を備え、
このふるい用容器を回転させることにより、当該ふるい
用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成と
したものにおいて、前記ふるい用容器内の後部に、当該
ふるい用容器の回転に伴い後部側の被ふるい物を前部側
へ押し出すように作用する押出し用羽根を設けると共
に、前記ふるい用容器の前部に、当該ふるい用容器の回
転に伴い前部側の被ふるい物を後部側へ押し返すように
作用する押返し用羽根を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0010】このものによれば、ふるい用容器の回転に
伴い、後部側の被ふるい物が押出し用羽根により前部側
へ押し出されるようになるので、被ふるい物がふるい用
容器の底部(後部)側に集まることが防止されるように
り、また、前部側の被ふるい物が押返し用羽根により
後部側へ押し返されるようになるので、被ふるい物がふ
るい用容器の前部の開口部からこぼれ落ちることが防止
されるようになる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】請求項の発明は、請求項の掘削機用ふ
るい装置において、押返し用羽根を、ふるい用容器の開
口部側から見て掬い部の左右両側に位置させて設けたこ
とを特徴とするものである。これによれば、被ふるい物
がふるい用容器の開口部からこぼれ落ちることを一層良
好に防止できるようになる。
【0016】請求項の発明は、ふるい用容器はほぼ円
筒状をなしていると共に、周壁部に、掬い部と当該ふる
い用容器の底部とを連結する連結板が設けられていて、
この連結板を、ふるい用容器の周壁部に沿うような曲面
状に形成したことを特徴とするものである。これによれ
ば、ふるい用容器の周壁部における連結板を曲面状に形
成することにより、その連結板を平板状に形成した場合
に比べて、ふるい用容器の回転時における被ふるい物の
動きがスムーズになり、被ふるい物がふるい用容器の開
口部からこぼれ落ちることを一層防止できるようにな
る。
【0017】請求項の発明は、ふるい用容器の開口部
の周縁部に、その開口部を狭めるように内方に向けて突
出し被ふるい物の飛び出しを規制する飛出し規制部を設
けたことを特徴とするものである。これによれば、飛出
し規制部により、被ふるい物がふるい用容器の開口部か
ら飛び出すことが規制される。
【0018】請求項の発明は、上記飛出し規制部の先
端部に、後方に向けて突出する折返し部を設けたことを
特徴とするものである。これによれば、被ふるい物がふ
るい用容器の開口部から飛び出すことを、一層良好に防
止できるようになる。
【0019】請求項6の発明は、掬い部の左右両側に、
掬い部を利用して被ふるい物を掬い取る際にその掬い取
りを補助するサイドプレートを設けたことを特徴とする
ものである。これによれば、被ふるい物を掬い取る際
に、掬い部の両側に位置するサイドプレートによっても
補助的に被ふるい物を掬い取ることができるようになる
ため、被ふるい物の掬い取りを一層良好に行うことがで
きるようなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1ないし図4を参照して説明する。まず、図2にお
いて、掘削機1は油圧式のバックホーであり、旋回台2
の上に運転室3及びブーム4が設けられている。ブーム
4の先端部にはアーム5が回動可能に設けられており、
ブーム4及びアーム5はそれぞれ油圧式のブームシリン
ダ6、アームシリンダ7により回動操作される。この掘
削機1は、バックホーとして使用される場合には、アー
ム5の先端部に図示しない掘削用のバケットが取り付け
られ、そのバケットは油圧式のバケットシリンダ8によ
り、バケットリンク9を介して接続ピン10を中心に回
動されるようになっている。
【0021】しかして、この実施例においては、上記ア
ーム5の先端部に、前記バケットに代えて本発明のふる
い装置11が装着されており、以下、このふるい装置1
1について詳述する。
【0022】ふるい装置11の取付けベース12は、円
板状をなす鉄板製のベース板12aと、このベース板1
2aの背面に固着された2枚の鉄板製の取付板12bと
を有していて、取付板12bが上記接続ピン10を介し
てアーム5の先端部に回動可能に取り付けられていると
共に、接続ピン13を介して前記バケットリンク9の先
端部に回動可能に取り付けられている。上記ベース板1
2aの背面において、取付板12b,12b間の外周部
寄りの部位には、図3に示すように、回転駆動手段を構
成する油圧モータ14が取り付けられている。この油圧
モータ14は、運転室3側での操作により制御されるよ
うになっている。
【0023】また、ベース板12aの前面側(図3にお
いて右側の面)には、回転伝達機構16を介してふるい
用容器17が回転可能に設けられている。その回転伝達
機構16は、図3に示すように、リング状をなすアウタ
リング18と、このアウタリング18の内周部に多数個
のボール19を介して回転可能に配設され、内周部に多
数個の歯部20aが形成されたリング状をなすインター
ナルギヤ20と、このインターナルギヤ20の内側にあ
って当該インターナルギヤ20の回転中心Oから偏心し
た部位に配置されると共に、外周部の歯部21aがイン
ターナルギヤ20の歯部20aに歯合するように設けら
れたピニオン21とから構成されていて、ピニオン21
が前記油圧モータ14の回転軸に取着されている。そし
て、アウタリング18が、前記取付ベース12のベース
板12aにボルト22により固定され、また、上記ふる
い用容器17の底部を構成する鉄板製の底板23が、イ
ンターナルギヤ20にボルト24により固定されてい
る。
【0024】ここで、油圧モータ14によりピニオン2
1が回転されると、インターナルギヤ20が回転され、
このインターナルギヤ20と一体にふるい用容器17が
回転中心Oを中心に回転される。なお、上記した回転伝
達機構16は、バックホーなどの掘削機1において、旋
回台2を回転可能に支持する旋回座軸受と同様な構成の
もので、強度や振動に強く、耐久性に優れている。
【0025】前記ふるい用容器17は、図1、図3及び
図4に示すように、前記底板23と、周壁部の枠を構成
する枠材26と、この枠材26に取り付けられて周壁部
を構成する金網27と、周壁部の1箇所に軸方向に延び
るように設けられた鉄板製の平板状の連結板28と、開
口部17a側の前端部に連結板28より斜め前方へ突出
するように設けられた鉄板製の掬い部29と、開口部1
7aの周縁部に掬い部29に対向する部位に設けられた
鉄板製の半円弧状の前部フレーム30と、掬い部29の
左右両側に前部フレーム30に連なるように設けられた
鉄板製のサイドプレート31とからほぼ円筒容器状に形
成されていて、周壁部の金網27の網目をふるい用開口
部32としている。
【0026】この場合、金網27は、周方向に3枚に分
割されていて、それぞれ枠材26にボルト33により取
り付けられている。従って、金網27は交換できるよう
になっている。前記連結板28は、円筒状をなす周壁部
の一部(約60度分)を平坦に形成していて、前記底板
23と掬い部29との間を連結している。掬い部29も
平板状をなしている。この掬い部29には、複数個の爪
部34が設けられている。
【0027】上記前部フレーム30には、ふるい用容器
17の開口部17aを狭めるように内方へ突出する飛出
し規制部35が設けられていると共に、この飛出し規制
部35の先端部には、斜め後方(底板23方向)に向け
て突出する折返し部36が設けられている。上記サイド
プレート31には、それぞれサイドカッター37がボル
ト38により取り付けられている。
【0028】そして、ふるい用容器17内の後部には、
前記連結板28上に位置させて、板状の押出し用羽根4
0が内方へ突出する状態で固着されている。この押出し
用羽根40は、図1及び図4において、前方(開口部1
7a側)から見て右側部40aが左側部40bよりも前
側に位置するように、斜めに配置されている。また、ふ
るい用容器17内の前部には、前部フレーム30の内側
に位置させて、板状の押返し用羽根41が内方へ突出す
る状態で固着されている。この押返し用羽根41は、図
1及び図4において、前方(開口部17a側)から見て
右側部41aが左側部41bよりも後側(底板23側)
に位置するように、斜めに配置されている。
【0029】次に上記構成の作用を説明する。被ふるい
物として例えば瓦礫の混じった土砂から、瓦礫と土砂と
を分離する場合には、まず、掬い部29を下側にした状
態で、土砂などを掬い部29を利用してふるい用容器1
7内に掬い取る。このとき、掬い部29は平板状で、か
つ幅広であり、しかも掬い角度が設定されているので、
被ふるい物を容易に、しかも効率良く掬うことができ
る。また、ふるい用容器17には、掬い部29の左右両
側にサイドプレート31及びサイドカッター37が設け
られているので、それらサイドプレート31及びサイド
カッター37によっても補助的に被ふるい物を掬い取る
ことができるようになり、被ふるい物の掬い取りを一層
良好に行うことができる。
【0030】そして、図2に示すように、ふるい用容器
17をアンダーサイズ用貯留部42の上方に位置させた
状態で、ふるい用容器17の傾きを調整しながら、油圧
モータ14を回転させることによりふるい用容器17
を、図1及び図2中矢印A方向へ回転させる。すると、
ふるい用容器17内のふるい用開口部32より小さな粒
の土砂43などは、そのふるい用開口部32からふるい
落とされてアンダーサイズ用貯留部42に貯留され、ま
た、ふるい用開口部32より大きな瓦礫44などはふる
い用容器17内に残されるようになる。土砂のふるいが
終わったら、ふるい用容器17の回転を止め、ふるい用
容器17内に残された瓦礫44などは、オーバーサイズ
用貯留部45にあける。このようにすることにより、大
きな瓦礫44などと土砂43などとを容易に分離するこ
とができるようになる。
【0031】この場合、ふるい用容器17ごと回転さ
せ、ふるい用容器17周壁部のふるい用開口部32でふ
るうので、ふるうための面積が大きく、しかも遠心力も
利用できるので、ふるい効率が良い。また、ふるい用容
器17の回転に伴い、ふるい用容器17内でふるい用開
口部32より大きな瓦礫44などが踊るようになるの
で、目詰まりも極力防止できるようになり、ふるい効率
を一層向上できるようになる。
【0032】またこのとき、ふるい用容器17の回転に
伴い、ふるい用容器17内の後部側の被ふるい物が、押
出し用羽根40に沿って矢印B(図1及び図4参照)に
示すように前部側へ押し出されるようになるので、被ふ
るい物がふるい用容器17の底部(後部)側に集まるこ
とが防止されるようになる。しかも、ふるい用容器17
の回転に伴い、前部側の被ふるい物が、押返し用羽根4
1に沿って矢印C(図1及び図4参照)に示すように後
部側へ押し返されるようになるので、被ふるい物がふる
い用容器17の前部の開口部17aからこぼれ落ちるこ
とが防止されるようになる。これらにより、ふるい効率
を一層向上できるようになる。
【0033】さらに、ふるい用容器17の前部には、飛
出し規制部35及び折返し部36を設けているので、こ
れら飛出し規制部35及び折返し部36により、被ふる
い物がふるい用容器17の開口部17aから飛び出すこ
とを防止でき、これによってもふるい効率を一層向上で
きるようになる。
【0034】また、土砂43などを除去した後のふるい
用容器17内に残された物の中に、比較的重量の軽い可
燃物のような物がある場合には、ふるい用容器17を上
下に振動させると、重い瓦礫44などは軽い物(可燃物
など)の下に入り込むようになるので、ふるい用容器1
7の傾きを調整しながら、上の物(可燃物など)と下の
物(瓦礫44など)とを別々に排出することにより、ふ
るい用容器17内に残された物の分別も可能となる。
【0035】また、上記した実施例においては、ふるい
用容器17の周壁部に、当該ふるい用容器17の開口部
17aとは反対側の底板23と開口部17a側の掬い部
29との間を連結する連結板28を設けた構成としてい
て、掬い部29と連結板28と底板23とがほぼL字形
に連なった形態となっているため、土砂などを掬い部2
9を利用して掬い取る際の強度を大きくできる利点があ
る。
【0036】さらに、回転駆動手段を構成する油圧モー
タ14とふるい用容器17との間に回転伝達機構16を
設けていて、この回転伝達機構16におけるインターナ
ルギヤ20の回転中心から偏心した部位に配置したピニ
オン21を油圧モータ14により回転させることに基づ
き、インターナルギヤ20を介してふるい用容器17を
回転させる構成としているので、ふるい用容器17をこ
れの回転中心で回転駆動手段により直接回転させる場合
とは違い、ふるい用容器17を比較的小さな駆動力で回
転させることができる。これにより、油圧モータ14に
かかる負担を軽減できる。また、ピニオン21はインタ
ーナルギヤ20の内側に配置されているので、そのピニ
オン21やこれを駆動する油圧モータ14が径方向の外
部に突出しないようにできる。
【0037】また、ふるい用容器17の回転駆動手段と
して油圧モータ14を用いているので、油圧駆動式の掘
削機1の場合には、その油圧モータ14の配管などが容
易にできる。しかも、油圧モータ14は、正転及び逆転
も容易に切り替えることができるため、使い勝手も良
い。
【0038】本発明の掘削機用ふるい装置11は、上記
した場合の他にも、例えば、ゴミ混じりの残土からゴミ
を除去する場合、或いは建設廃材から土砂を除去する場
合、山砂採取場で山砂を選別する場合、砂利採取場で砂
利を選別する場合などにも利用できる。
【0039】また、金網27の網目のサイズの違う物を
複数種類用意しておき、用途に応じて交換することがで
きる。このようにした場合には、選別を一層良好に行う
ことができると共に、一層いろいろな用途に利用するこ
とができるようになる。
【0040】次に本発明の第2実施例について、図5な
いし図7を参照して説明する。この第2実施例は、上記
した第1実施例とは次の点が異なっている。すなわち、
ふるい用容器17の周壁部に設けられた連結板50は、
当該ふるい用容器17の金網27(周壁部)に沿うよう
な曲面状に形成されている(図7参照)。この連結板5
0の下面側の左右両側部には、断面がV字状をなす金属
板製の転がり防止用金具51が固着されている。
【0041】ふるい用容器17内の後部には、連結板5
0上に位置させて、押出し用羽根52が固着されてい
る。この押出し用羽根52は、第1実施例の押出し用羽
根40よりも内方への突出寸法が大きくなっている。ま
た、ふるい用容器17内の前部には、開口部17a側か
ら見て掬い部29の左側に位置させて、第1実施例の押
返し用羽根40と同様な構成の第1の押返し用羽根53
が固着されていると共に、掬い部29の右側に位置させ
て第2の押返し用羽根54が固着されている。これら第
1及び第2の押返し用羽根53及び54は、ふるい用容
器17が矢印A方向へ回転された際に、被ふるい物を後
部側へ押返すように(図6の矢印C参照)斜めに配置さ
れている。
【0042】上記した実施例によれば、第1及び第2の
押返し用羽根53及び54を、ふるい用容器17の開口
部17a側から見て掬い部29の左右両側に位置させて
設けた構成としたことにより、ふるい用容器17の回転
時に被ふるい物が開口部17aからこぼれ落ちることを
一層良好に防止できるようになる。
【0043】また、ふるい用容器17の周壁部における
連結板50を、周壁部に沿うような曲面状に形成したこ
とにより、ふるい用容器17の回転時における被ふるい
物の当該連結板50上での動きがスムーズになり、被ふ
るい物がふるい用容器17の開口部からこぼれ落ちるこ
とを一層防止できるようになる。
【0044】ちなみに、連結板が平板状の場合、ふるい
用容器17の回転時に被ふるい物がその平板状をなす連
結板上を一気に滑り降りるような動きとなるため、被ふ
るい物が連結板横の金網27に勢い良く当たるようにな
る。このため、被ふるい物の特に石などが跳ねて飛び出
したり、金網27を損傷させたりするおそれがあった。
この点、本実施例のように、連結板50を曲面状に形成
することで、このような不具合を防止できるようにな
る。
【0045】しかも、連結板50を曲面状に形成するこ
とで、それを平板状に形成した場合に比べて、中落ちに
なりレベルが下がるため、掬い部29で掬い取った被ふ
るい物がふるい用容器17内に入りやすくなる。さら
に、一般に鋼板は平板状で使うよりも、平板を曲面状に
まげて使う方が外部からの衝撃に対して強く、変形しに
くい性質があるため、連結板50は曲面状にした方が強
度を増す上からも好ましい。
【0046】なお、連結板50を曲面状に形成した場
合、ふるい用容器17をその連結板50を下にした状態
で置くと不安定となり、ふるい装置11を運搬したり、
地面に置いたりした際に危険である。この点、本実施例
においては、連結板50の下面に転がり防止金具51を
設けているので、ふるい用容器17を安定した状態で置
くことができるようになり(図7参照)、ふるい装置1
1を運搬したりする際の危険を防止できる。
【0047】本発明は、上記した各実施例にのみ限定さ
れるものではなく、例えば回転駆動手段としては、油圧
モータ14に代えて電動モータを用いても良いなど、要
旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施することがで
きる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を得ることができる。請求項1
の掘削機用ふるい装置によれば、ふるい用容器ごと回転
させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被
ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、ふる
い用容器内の後部に押出し用羽根を設けると共に、前部
に押返し用羽根を設けたことにより、被ふるい物がふる
い用容器の底部(後部)側に集まることを防止できると
共に、被ふるい物がふるい用容器の前部の開口部からこ
ぼれ落ちることを防止でき、ふるい効率を一層向上でき
るようになる。
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す前方からの斜視図
【図2】掘削機に取り付けた使用状態での斜視図
【図3】破断側面図
【図4】横断平面図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】図4相当図
【図7】連結板部分の縦断正面図
【符号の説明】
図面中、1は掘削機、5はアーム、11はふるい装置、
12は取付けベース、14は油圧モータ(回転駆動手
段)、16は回転伝達機構、17はふるい用容器、18
はアウタリング、20はインターナルギヤ、21はピニ
オン、27は金網、28は連結板、29は掬い部、30
は前部フレーム、31はサイドプレート、32はふるい
用開口部、34は爪部、35は飛出し規制部、36は折
返し部、40は押出し用羽根、41は押返し用羽根、4
3は土砂、44は瓦礫、50は連結板、52は押出し用
羽根、53は第1の押返し用羽根、54は第2の押返し
用羽根を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 3/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削機のアームの先端部に取り付けら
    れ、周壁部にふるい用開口部を有すると共に開口部側の
    前端部に掬い部を有するふるい用容器を備え、このふる
    い用容器を回転させることにより、当該ふるい用容器内
    に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたもの
    において、 前記ふるい用容器内の後部に、当該ふるい用容器の回転
    に伴い後部側の被ふるい物を前部側へ押し出すように作
    用する押出し用羽根を設けると共に、前記ふるい用容器
    の前部に、当該ふるい用容器の回転に伴い前部側の被ふ
    るい物を後部側へ押し返すように作用する押返し用羽根
    を設けたことを特徴とする掘削機用ふるい装置。
  2. 【請求項2】 押返し用羽根は、ふるい用容器の開口部
    側から見て掬い部の左右両側に位置させて設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の掘削機用ふるい装
    置。
  3. 【請求項3】 ふるい用容器はほぼ円筒状をなしている
    と共に、周壁部に、掬い部と当該ふるい用容器の底部と
    を連結する連結板が設けられていて、この連結板を、ふ
    るい用容器の周壁部に沿うような曲面状に形成したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の掘削機用ふるい装
    置。
  4. 【請求項4】 ふるい用容器の開口部の周縁部に、その
    開口部を狭めるように内方に向けて突出し被ふるい物の
    飛び出しを規制する飛出し規制部を設けたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の掘削機用ふる
    い装置。
  5. 【請求項5】 飛出し規制部の先端部に、後方に向けて
    突出する折返し部を設けたことを特徴とする請求項4
    載の掘削機用ふるい装置。
  6. 【請求項6】 ふるい用容器の開口部側から見て掬い部
    の左右両側に、掬い部を利用して被ふるい物を掬い取る
    際にその掬い取りを補助するサイドプレートを設けたこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の掘
    削機用ふるい装置。
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