JP3357113B2 - 液晶表示素子の駆動方法 - Google Patents

液晶表示素子の駆動方法

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JP3357113B2
JP3357113B2 JP4456593A JP4456593A JP3357113B2 JP 3357113 B2 JP3357113 B2 JP 3357113B2 JP 4456593 A JP4456593 A JP 4456593A JP 4456593 A JP4456593 A JP 4456593A JP 3357113 B2 JP3357113 B2 JP 3357113B2
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武志 桑田
エヌ ルックモンガザン テムカー
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英昌 高
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子を高速に駆
動する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CRTの代わりに、薄くて、軽
く、コンパクトでかつ大容量の情報の表示を実現するも
のとして、液晶表示素子が注目されている。液晶表示素
子は、ツイステッドネマチック(TN)タイプの液晶表
示素子の画素各々をそれぞれに対応して形成された薄膜
フィルムトランジスタで駆動するもの(アクティブマト
リクスタイプ)と、いわゆるツイステッドネマチック
(TN)タイプもしくはスーパーツイステッドネマチッ
ク(STN)タイプの液晶表示素子を薄膜フィルムトラ
ンジスタを用いずに駆動するもの(単純マトリクスタイ
プ)との2種類に大きくは分けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】薄膜フィルムトランジ
スタを用いるものは、素子の製造工程が複雑で、製造コ
ストが高いという問題点がある。一方、単純マトリクス
タイプのものは、比較的素子の製造工程は単純である
が、多段階の階調表示に適していないという問題点があ
る。
【0004】従来の単純マトリクスタイプの素子は、い
わゆるフレーム変調またはパルス幅変調で行われてい
る。フレーム変調によると駆動の低周波成分が増し、フ
リッカが発生しやすい。また、パルス幅変調によると駆
動の高周波成分が増し、表示むらが発生しやすい欠点が
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、以下の液晶表示素子の駆
動方法を提供するものである。
【0006】複数の行電極と複数の列電極とからなるマ
トリクス型液晶表示素子の駆動方法において、行電極の
J×L本を(Jは1以上の整数でLは2以上の整数)そ
れぞれL本の行電極からなるJ個の行電極サブグループ
に分けて、この行電極サブグループについて一括して選
択して行う駆動方法であって、k番目の列で、j番目の
行電極サブグループ(ここでjは0〜J−1まで変化す
る整数)におけるi番目の行の画素を表示するために、
該画素の表示データをd(j L+i),k (d(j L+i),k はオ
フを示す1とオンを示す−1との間で正規化された値を
とる)で表現する場合に、以下の条件を満足して行う駆
動方法。
【0007】(1)選択電圧行列として、要素が+1も
しくは−1からなる行数がLである直交行列のうちのm
行n列の行列要素である[αmn]を選ぶ。 (2)行電極には、選択時には、電圧r ・αin(Vr
は正の数、α in はα mn のn列のなかで第i番目の行に位
置する行列要素)を印加し、非選択時には0(v)を印
加する。 (3)列電極には、d(j L+i),k で表されるデータを表
示するために以下の数3および数4によって表現される
2種類の電圧 c1,n とV c2,n に比例する電圧を
印加する。ここで LΣi=1[ ]は[ ]内の式につい
て、i=1からLの総和をとることを示す。
【0008】
【数3】
【0009】
【数4】
【0010】
【発明の実施の形態】 本発明を具体的に説明する。本出
願人は、高速液晶表示素子の駆動方法として、複数の行
電極を同時に選択することにより、液晶の緩和現象を抑
え、コントラスト比低下を抑制した駆動方法をすでに提
案している(例えば特願平4−304715号参照)。
以下、この方法をMLS(multi line selection)法と呼
ぶ。
【0011】本発明においては、行電極の選択に関し
て、この方法が一般に適用される。すなわち、複数の行
電極と複数の列電極とからなる液晶表示素子の行電極を
J個の(Jは1以上の整数)行電極サブグループに分け
て、この行電極サブグループについて一括して選択して
駆動する方法であって、以下の特徴を持つ。
【0012】(1)行電極には、選択時には中間電圧に
対して正または負の方向にVr (Vr >0)の振幅で電
圧印加され、また、非選択時には前記中間電圧を印加さ
れるように構成されること、 (2)選択電圧行列として、要素が電圧+Vr に対応す
る+1もしくは−Vrに対応する−1とからなる直交行
列が選ばれ、行電極サブグループの選択時には、選択電
圧行列の列ベクトルの要素と該行電極サブグループを構
成する行電極における電圧振幅とが対応するように電圧
印加されるように構成されること。
【0013】本発明においては、複数の行電極が一括し
て選択されるように構成される。一括して選択される行
電極の集まりを、「行電極サブグループ」と呼ぶ。行電
極サブグループを構成する行電極の本数をそれぞれ等し
くすることが好ましいが、各行電極サブグループを構成
する行電極の数をすべて等しくすることできない場合
は、ダミーの行電極を仮想して、すべての行電極サブグ
ループに含まれる行電極の数が等しいものとして、駆動
すればよい。
【0014】本発明の液晶表示素子は、高速応答性のも
のが好ましい。高速応答性の液晶表示素子は、液晶層の
厚みdを小さくするとともに、低粘性で、屈折率異方性
の大きい液晶を用いることによって得られる。このよう
な、条件を満たす液晶材料としては、トラン系のもの
(特開昭61−5631号公報)、ジフルオロスチルベ
ン系のもの(特開平1−96475号公報)などがあ
る。
【0015】行電極に印加する電圧については、非選択
時の電圧を0とした場合、選択時には+Vr ,−Vr
(Vr >0)のいずれかの電圧レベルをとるものとされ
る。ここで、非選択時の電圧0は、必ずしも大地に対す
る接地を意味するものではない。液晶素子の駆動電圧
は、行電極と列電極との間に印加される電圧(電位差)
で決まるものであり、両方の電極の電位を、並行して同
量変化させても、両電極間の電位差は変わらないからで
ある。
【0016】特定の行電極サブグループに印加される選
択時の電圧を、各行電極に印加される電圧を要素とする
L次のベクトルを時系列にしたがって並べたもので表
す。これを、「選択電圧ベクトル」と呼ぶ。そして、選
択電圧ベクトルをその列として含む行列を「選択電圧行
列」と呼ぶ。
【0017】選択電圧行列としては、基本的に要素が電
圧+Vr に対応する+1もしくは−Vr に対応する−
らなる直交行列が選ばれる。選択電圧行列の行の数
は、行電極サブグループに含まれる行電極の数に一致
し、列の数は1サイクルに含まれる選択パルスの数に一
致する。列の数をあまり大きくすると、行電極選択の1
サイクルに必要な選択パルスの数も大きくなるため、列
の数はとり得る値のうち最小の値とすることが好まし
い。また各選択電極に印加される選択電圧が交流化され
ていない場合には、選択電圧行列Aに続けて選択電圧行
列−Aを使用して駆動することにより交流化できる。
【0018】また、選択電圧行列としては、特にアダマ
ール行列を採用することが、表示むらを抑制するために
効果が大きい。
【0019】駆動に用いる選択電圧ベクトルの時系列の
配列順序は任意であって、サブグループごとに、もしく
は表示データごとに入れ替えて用いることもできる。実
際の駆動における表示むらを抑制するためには、上記の
入れ替えを適当に行いながら駆動することが好ましい場
合が多い。
【0020】述のように構成された選択電圧ベクトル
で表される選択パルスを各行電極に印加するタイミング
は以下のようである。
【0021】高速応答の液晶素子におけるフレーム応答
(液晶緩和現象)の抑制は、選択パルスを1サイクル内
で分散して印加して、各行電極についての非選択期間の
長さを短くすることにより行える。一般的には、選択電
圧ベクトル列の分割数を増やしたほうが、非選択期間が
短縮されるため、液晶の緩和現象防止にはより効果があ
る。また、選択パルスの分散は均一に行うことが好まし
い。すなわち、もっとも好ましいのはつの選択パルス
を印加するごとに次の行電極サブグループの選択に移る
ようなシーケンスをとることである。
【0022】以下、Aを表記の明確化のために、
[αmn]と書く。この表記によれば、i番目の行につい
ては、各nに対して時間軸に展開して、Vr ・αinを電
圧印加して選択することになる。
【0023】一方、k番目の列で、j番目の行電極サブ
グループ(ここでjは0〜J−1まで変化する整数)に
おけるi番目の行の画素の表示の階調レベルをd(j
L+i),kで表現する。ここで、d(j L+i),k は階調の程度
に応じてオフを示す1とオンを示す−1との間で正規化
された値をとる。例えば、4階調であれば、−3/3,
−1/3,1/3,3/3をとることができ、16階調
なら、−15/15,−13/15,・・・,13/1
5,15/15をとることができる。ただし、一般の液
晶表示素子においては、電圧−透過率曲線は直線でない
ので、(j L+i),k の間隔を均等にとることは好まし
くないことが多い。電圧−透過率曲線に応じて、各階調
の間隔を適宜設定することが好ましい。
【0024】そして、列電極には、d(j L+i),k で表さ
れるデータを表示するために前述の数3および数4によ
って表現される2種類の電圧を印加する。以下に、数3
で示される電圧を印加する期間を第1のタイムスロット
といい、数4で示される電圧を印加する期間を第2のタ
イムスロットということにする。
【0025】本発明では表示データの切り替えをすべて
の選択電圧ベクトルを印加し終えた時点のタイミングで
行う必要はない。すなわち、選択電圧行列[αmn]につ
いての選択電圧ベクトルを順次印加している途中で表示
データd(j L+i),k が切り替わってもよい。このような
場合は、若干直流成分が駆動信号にのることがあるが、
全体としては大きな問題にならない場合が多い。
【0026】特に、L=2p となる場合(pは整数)
は、K>Lであることから、選択電圧行列の大きさ(列
の数)が大きくなる。ここで、Kは直交行列の列数を意
味している。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】本発明において、J=1とした場合は、全
行電極を同時に選択する場合である。かかる場合は、非
選択期間がなくなるので、行電極に印加する電圧が2種
類となる点でメリットがあるが、ハードウエアが極めて
複雑になるため、上述のように適当な数の複数行を同時
選択し(すなわちJ>1とし)、かつ走査することが好
ましい。
【0031】本発明の駆動方法において複数行同時選択
する場合は、駆動回路を簡単なものとするために、行電
極サブグループを構成する行電極の本数をそれぞれ等し
くすることが好ましい。むろん、一般的なセル構成にお
いては、行電極全体の数が、行電極サブグループを構成
する行電極の本数の倍数となっているわけではないの
で、各行電極サブグループを構成する行電極の数をすべ
て等しくすることはできないことがある。
【0032】かかる、L本の行電極から構成される他の
行電極サブグループよりも少ないLr 本の行電極から構
成される行電極サブグループからなる部分について、そ
の行電極と列電極に印加する電圧については、(L−L
r )本の行電極を仮想的に加えて駆動することにより、
行電極サブグループを構成する行電極の本数がL本であ
る場合と同様に駆動できる。
【0033】すなわち、Lr 本の行電極からなるサブグ
ループを駆動する場合は、r +1) 番目、(Lr
)番目、・・・、L番目に相当する(L−Lr )本の
行電極を仮想的に考えるとともに、その仮想的な行電極
上の表示データも仮想的に選んで駆動すればよい。
【0034】本発明の駆動方法を実現するために採用し
た回路の一例が図3である。入力信号は、ディジタル信
号でR、G、Bそれぞれの表示データがフレームバッフ
ァメモリ1に入力される。このフレームバッファメモリ
1から選択されている行電極サブグループ上の表示デー
タを列電圧発生器2へ送る。また、行電極シーケンス発
生器3より所定の行電極選択パターンを列電圧発生器2
へ送る。
【0035】この列電圧発生器2では上記表示データと
行電極選択パターンとをもとに演算を行って列電圧をつ
くり、これをバッファメモリおよびデータフォーマッタ
4で表示パネルにデータを転送するのに適したフォーマ
ットに配列を変えてD−Aコンバータ5に送る。ここで
ディジタル信号からアナログ信号に変換された表示デー
タは、オフセットおよびゲイン補正器6でLCD駆動に
適したオフセット値と振幅に変換されて列ドライバ7に
送られる。列ドライバ7の出力はそれぞれLCD8の列
入力端子に接続されている。
【0036】一方、行電極選択シーケンス発生器3の出
力は行電極選択シーケンサ9へも送られ、ここで列側の
表示データとのタイミング調整を行って行ドライバ10
へ送られる。行ドライバ10の出力はそれぞれLCD8
の行入力端子に接続されている。
【0037】本発明を実施するための、列電圧発生器2
の回路構造を示したのが図1である。k列における、j
番目のサブグループ内のL個の表示データd(j L+i),k
(i=1,2,・・・,L)を、それぞれ列電圧発生器
2の表示データ入力端子に印加する。この表示データ
は、関数発生器16、17によって所定の演算を施した
後、切り替え手段20を介して、符号決定器18に入力
される。関数発生器16では、表示データをそれぞれF
11〜FL1に変換し、関数発生器17では、表示データを
それぞれF12〜FL2に変換する。ここで、 Fi1=d(j L+i),k+(1−d(j L+i),k 21/2 i2=d(j L+i),k−(1−d(j L+i),k 21/2 である。
【0038】第1のタイムスロットに関数発生器16の
出力を印加し、第2のタイムスロットに関数発生器17
の出力を印加する。印加はこの逆の順序でもよい。2つ
のタイムスロットの時間間隔幅は等しくなければならな
いが、2つを連続して印加する必要はなく、J個の行電
極サブグループの選択が終了するごとに入力切り替えを
行ってもよい。16、17を切り替える切り替え手段2
0としてはスイッチだけに限らない。例えば、16、1
7の演算結果を表にして1つのROMに入れておき、こ
のアドレスを切り替えることにより、16、17の出力
を選択するようにしてもよい。
【0039】演算結果が入力されるL個の符号決定器1
8それぞれには、同時に選択電圧ベクトルも入力され
る。そして、選択電圧ベクトルが+1のときは加算を、
−1のときは減算を行うようにデータ処理して加算器1
9に送り、L個のデータの加・減算を行い、列電極でデ
ータとして出力する。選択電圧行列の列の数だけの選択
電圧ベクトルに対して、上記演算を行って1つの表示サ
イクルを終了する。必要であれば、行電圧出力および列
電圧出力ともに符号のみを逆にした信号をさらに印加し
て、交流化を図ることもできる。
【0040】本出願人は、すでに、特願平4−2695
60号において、振幅変調による階調表示の方法を提案
している。この方法は、本明細書の表記にしたがえば、
以下のようなものである。
【0041】すなわち、L本の行電極を同時選択した場
合、選択電圧行列として、直交行列のうちのm行n列の
行列要素である[αmn]および直交行列[−αmn]を用
いる。そして、直交行列のうちのm行n列の行列要素で
ある[αmn]を選択電圧行列とする場合は、列電極に印
加する電圧を、数5のVd,1 に比例させ、直交行列[−
αmn]を選択電圧行列とする場合は、列電極に印加する
電圧を、数6のVd,2に比例させる。これは直交行列に
仮想行を1行加えて駆動することに対応する、と考える
ことができる。
【0042】
【数5】
【0043】
【数6】
【0044】ここで LΣi=1[ ]は[ ]内について、
i=1からLの総和をとることを示す。
【0045】かかる場合の回路構成において、列電圧発
生器2の回路構造を示したのが図2である。k列におけ
る、j番目のサブグループ内のL個の表示データd(j
L+i),k (i=1,2,・・・,L)を、それぞれ列電
圧発生器2の表示データ入力端子に印加する。この表示
データは、二乗演算器11で二乗され、加算器12でL
個の二乗データの加算を行い、関数発生器13によって
所定の演算を施し、符号決定器14に入力される。
【0046】二乗演算器11での演算はROMに二乗の
表を書き込んでおき、それを読み出すことによって行っ
てもよいし、実際に掛け算器を用いて二乗演算を行って
もよいが、ROMを用いたほうが高速に行える利点があ
る。関数発生器13はROMに所定の演算結果を書き込
んで使用すればよい。
【0047】関数発生器13の出力およびL個の表示デ
ータと、選択電圧行列として[αmn]と[−αmn]との
いずれを用いたかを示すデータを加えて、(L+1)個
の要素を有する選択電圧ベクトルとが符号決定器14に
入力される。符号決定器14では、選択電圧ベクトルが
+1のときは加算を、−1のときは減算を行うようにデ
ータを処理して加算器15に送る。加算器15では、
(L+1)個のデータの加・減算を行い、列電極データ
として出力する。選択電圧行列の列の数だけの選択電圧
ベクトルに対して、上記演算を行って1つの表示サイク
ルを終了する。必要であれば、行電圧出力および列電圧
出力ともに符号のみを逆にした信号をさらに印加して、
交流化を図ることもできる。
【0048】図2の列電圧発生回路の特徴は、非選択時
間内に素子に印加される実効電圧が表示パターンに依存
しないように加えられる補正電圧が、実際には表示され
ない仮想電極、すなわち、(L+1)本目の電極に加え
られると考えることができることである。そのため、1
つの表示を完了するのに要するシーケンス長は、一般的
にいって階調表示を行わないときとほとんど変わらない
という利点を持つ。
【0049】一方、図1に示した本発明の列電圧発生回
路の特徴は、非選択時間内に素子に印加される実効電圧
が表示パターンに依存しないように加えられる補正電圧
が、行電極サブグループ内のL本の電極に分散して加え
られることにある。つまり、第1のタイムスロット、第
2のタイムスロットに分けて印加されるため、一般的に
2倍のシーケンス長となる。しかし、関数発生器や加算
器の数が少ないこと、および、符号決定器に入力される
各データのタイミングが等しいため、図2の回路のよう
な位相合せが不要であることなど、回路構成が単純化で
きる利点を持つ。
【0050】
【実施例】上述の図1の回路構成を用いて平均応答時間
が2階調で50msec(25℃)のSTN液晶表示素
子を、行電極本数Nは245本に対して、L=7,J=
35とし、本発明の駆動方法で駆動をした。
【0051】選択電圧行列としては、8次のアダマール
行列から第1行を削除したものを採用した。印加電圧+
r を「+」と表し、印加電圧−Vr を「−」と表して
印加電圧を時系列にしたがって表した選択コードを表1
に示す。ただし、実際の印加においては、1つの行電極
サブグループに1つの選択コードに対応する電圧を印加
するごとに次の行電極サブグループに電圧印加すること
にして、液晶の緩和現象を防いだ。
【0052】
【表1】
【0053】表1の選択コードに振った番号にそれぞれ
対応する期間をt1〜t8とし、その期間における列電
極への電圧は以下のC1,x 〜C8,x (x=1,2で2つ
のタイムスロットに対応)に比例するようにして、最大
のコントラスト比が得られるようにした。
【0054】
【数7】
【0055】ここで、 Gn,1=αin(d(j L+i),k+(1−d(j L+i),k 21/2n,2=αin(d(j L+i),k−(1−d(j L+i),k 21/2 である。
【0056】この場合の電圧コントラスト比曲線は図2
に示した回路構成で行った階調表示と同等のものであ
り、また、階調間でのレスポンス時間の変化が同等に小
さいものであった。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、周波数成分をほとんど
変動させずに、複数行同時選択の駆動法において、多段
階の階調表示ができる。また、回路構成が比較的単純化
できる利点を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実現する列電圧発生回路の一例
を示すブロック図
【図2】すでに提案された方法を実現する列電圧発生回
路の一例を示すブロック図
【図3】本発明の方法を実現するための回路のブロック
【符号の説明】
1:フレームバッファメモリ 2:列電圧発生器 3:行電極選択シーケンス発生器 4:バッファメモリおよびデータフォーマッタ 5:D−Aコンバータ 6:オフセットおよびゲイン補正器 7:列ドライバ 8:LCD 9:行電極選択シーケンサ 10:行ドライバ 16、17:関数発生器 18:符号決定器 19:加算器 20:切り替え手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 豊 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町松原1160 番地 エイ・ジー・テクノロジー株式会 社内 (72)発明者 高 英昌 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町松原1160 番地 エイ・ジー・テクノロジー株式会 社内 (72)発明者 大西 孝宣 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町松原1160 番地 エイ・ジー・テクノロジー株式会 社内 (56)参考文献 特開 平7−72454(JP,A) 特開 平6−138854(JP,A) 特開 平6−89082(JP,A) 特開 平5−100642(JP,A) 特公 昭63−15593(JP,B1) 国際公開93/23844(WO,A1) T.N.RUCKMONGATHA N,“A GENERALIZED A DDRESSING TECHNIQU E FOR RMS RESPONDI NG MATRIX LCD”,CON FERENCE RECORD OF THE 1988 INTERNATION AL DISPLAY RESEARC H CONFERENCE,米国,1988 年12月18日,p.80−85 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G02F 1/133 505 - 580

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の行電極と複数の列電極とからなるマ
    トリクス型液晶表示素子の駆動方法において、 行電極のJ×L本を(Jは1以上の整数でLは2以上の
    整数)それぞれL本の行電極からなるJ個の行電極サブ
    グループに分けて、この行電極サブグループについて一
    括して選択して行う駆動方法であって、 k番目の列で、j番目の行電極サブグループ(ここでj
    は0〜J−1まで変化する整数)におけるi番目の行の
    画素を表示するために、該画素の表示データをd(j
    L+i),k (d(j L+i),k はオフを示す1とオンを示す−
    1との間で正規化された値をとる)で表現する場合に、
    以下の条件を満足して行う駆動方法。 (1)選択電圧行列として、要素が+1もしくは−1か
    らなる行数がLである直交行列のうちのm行n列の行列
    要素である[αmn]を選ぶ。 (2)行電極には、選択時には、電圧r ・αin(Vr
    は正の数、α in はα mn のn列のなかで第i番目の行に位
    置する行列要素)を印加し、非選択時には0(v)を印
    加する。 (3)列電極には、d(j L+i),k で表されるデータを表
    示するために以下の数1および数2によって表現される
    2種類の電圧 c1,n とV c2,n に比例する電圧を
    印加する。ここで LΣi=1[ ]は[ ]内の式につい
    て、i=1からLの総和をとることを示す。 【数1】 【数2】
  2. 【請求項2】Lr 本(Lr <L)の行電極から構成され
    る行電極サブグループからなる部分については、(L−
    r )本の仮想的な行電極とその行電極上の仮想的な表
    示データを加えたものとして請求項1記載の方法で駆動
    することを特徴とする液晶表示素子の駆動方法。
  3. 【請求項3】1種類の選択電圧を行電極サブグループに
    印加するごとに、次の行電極サブグループに選択電圧を
    印加する請求項1または2記載の液晶表示素子の駆動方
    法。
  4. 【請求項4】J>1である請求項1、2または3記載の
    液晶表示素子の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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T.N.RUCKMONGATHAN,"A GENERALIZED ADDRESSING TECHNIQUE FOR RMS RESPONDING MATRIX LCD",CONFERENCE RECORD OF THE 1988 INTERNATIONAL DISPLAY RESEARCH CONFERENCE,米国,1988年12月18日,p.80−85

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