JP3356983B2 - 冷菓製造装置 - Google Patents

冷菓製造装置

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JP3356983B2
JP3356983B2 JP35748297A JP35748297A JP3356983B2 JP 3356983 B2 JP3356983 B2 JP 3356983B2 JP 35748297 A JP35748297 A JP 35748297A JP 35748297 A JP35748297 A JP 35748297A JP 3356983 B2 JP3356983 B2 JP 3356983B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シロップと炭酸ガ
スとを含んだ半冷凍飲料を製造する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シロップと炭酸ガスとを含んだ半冷凍飲
料(以下、「冷菓」という)を製造する装置として、図
4に示すような冷菓製造装置が知られている。図4にお
いて、1は基台であり、この基台1の上には、シロップ
と炭酸ガスとを含んだ原料液を冷却するための冷凍ケー
シング2が横置きに設置されている。この冷凍ケーシン
グ2は円筒形を呈しており、その外周にコイル状に巻回
された冷却管3には図示しない凝縮器から冷媒が供給さ
れるようになっている。
【0003】冷凍ケーシング2はその一端側にケーシン
グ蓋2aを有しており、このケーシング蓋2aには注出
コック4が設けられている。また、冷凍ケーシング2は
例えばステンレス鋼で形成されており、この冷凍ケーシ
ング2に収容された原料液は撹拌ブレード5a,5bに
よって撹拌される。これらの撹拌ブレード5a,5bは
冷凍ケーシング2の中心部に略水平に設けられた撹拌軸
6に取り付けられており、この撹拌軸6を冷凍ケーシン
グ2の外部から回転駆動する駆動モータ7のモータ軸7
aと撹拌軸6との連結部には、冷菓の粘度変化を撹拌軸
6のトルクとして検出するトルク検出機構8が設けられ
ている(特開平9−159333号参照)。
【0004】ところで、このような冷菓製造装置では、
撹拌軸6を駆動する駆動モータ7が冷凍ケーシング2の
外部に設置されているため、シロップを含んだ原料液が
撹拌軸6を伝わって冷凍ケーシング2の外部に漏出する
惧れがある。このため、従来では冷凍ケーシング2の内
部にメカニカルシ−ル9を設け、このメカニカルシ−ル
9によって原料液の漏出を防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では原料液の漏出を完全に防止することは技
術的に極めて困難であり、メカニカルシ−ル9のシール
機能が低下した場合には、撹拌軸6を伝わって冷凍ケー
シング2の外部に漏出した原料液がトルク検出機構8に
入り込み、トルク検出機構8のトルク検出性能を低下さ
せる惧れがあった。また、撹拌軸6を伝わって冷凍ケー
シング2の外部に漏出した原料液が機外へ漏れ出すこと
もあった。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、撹拌軸を伝わって冷凍ケーシングの外部に漏出し
た原料液によってトルク検出機構のトルク検出性能が低
下することを防止することのできる冷菓製造装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる目的を達成する
ために、請求項1の発明は、基台の上に横置きに設置さ
れた冷凍ケーシングと、この冷凍ケーシングの中心部に
回転可能に設けられた撹拌軸と、この撹拌軸を前記冷凍
ケーシングの外部から回転駆動する駆動モータと、この
駆動モータと撹拌軸との連結部に設けられたトルク検出
機構とを備えた冷菓製造装置において、トルク検出機構
と冷凍ケーシングとの間に撹拌軸と一体に回転すると共
に撹拌軸を伝わって冷凍ケーシングの外部に漏出した原
料液を受ける第1の環状体を設けるとともに、この第1
の環状体とトルク検出機構との間に撹拌軸及び第1の環
状体から離間して撹拌軸と一体に回転しない第2の環状
体を固定し、この第2の環状体に第1の環状体の先端部
に対向すると共に第1の環状体の先端部から滴下する
料液を受けて撹拌軸の下側に案内する環状の案内溝を設
けたことを特徴とする。請求項の発明は、案内溝の下
方に、案内溝から滴下する原料液を装置外に排出するド
レン排出手段が設けられていることを特徴とする。請求
の発明は、第1の環状体が、撹拌軸にOリングを介
して取着される第1の回転環状部と、この第1の回転環
状部の外周縁部から第2の環状体に向かって延出する回
転筒状部と、この回転筒状部の先端部から撹拌軸の中心
に向かって延出する第2の回転環状部とを備えて構成さ
れることを特徴とする。請求項の発明は、第2の環状
体が、冷凍ケーシングに一体形成されたスリーブの内周
面にOリングを介して固着される固定環状部と、この固
定環状部の中央部から第1の環状体に向かって延出する
固定筒状部とを備えて構成され、案内溝が固定筒状部の
外周面に形成されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図3に基づいて説明する。なお、図4に示したもの
と同一部分には同一符号を付して説明する。図1は本発
明の一実施形態に係る冷菓製造装置の要部を示す図であ
って、同図に示すように、トルク検出機構8と冷凍ケー
シング2との間には第1の環状体10が設けられ、この
第1の環状体10とトルク検出機構8との間には第2の
環状体11が設けられている。
【0009】第1の環状体10は撹拌軸6にOリングを
介して取り付けられており、撹拌軸6と一体に回転する
構成となっている。また、図2に示されるように、第1
の環状体10は撹拌軸6にOリングを介して取着される
第1の回転環状部10aと、この第1の回転環状部10
aの外周縁部から第2の環状体11に向かって延出する
回転筒状部10bと、この回転筒状部10bの先端部か
ら撹拌軸6の中心に向かって延出する第2の回転環状部
10cとを備えて構成されており、第1の回転環状部1
0aの内周面にはOリング収容溝10dが形成されてい
る。
【0010】第2の環状体11は冷凍ケーシング2に形
成されたスリーブ2aの内周面にOリングを介して固定
されており、撹拌軸6とは一体に回転しない構成となっ
ている。また、図3に示されるように、第2の環状体1
1は上記スリーブ2aの内周面にOリングを介して固定
される固定環状部11aと、この固定環状部11aの中
央部から第1の環状体10に向かって延出する固定筒状
部11bとを備えて構成されており、固定筒状部11b
の外周面には環状の案内溝12が形成されている。な
お、固定環状部11aの外周面にはOリング収容溝11
cが形成されている。
【0011】案内溝12は第1の環状体10から滴下す
る液体を受けて撹拌軸6の下側に案内するためのもの
で、この案内溝12の下方には、同案内溝12から滴下
する液体を装置外に排出するためのドレン排出管13
(図1参照)が設けられている。
【0012】上述した実施形態では、トルク検出機構8
と冷凍ケーシング2との間に撹拌軸6と一体に回転する
第1の環状体10が設けられ、この第1の環状体10と
トルク検出機構8との間には撹拌軸6と一体に回転しな
い第2の環状体11が設けられているため、撹拌軸6を
伝わって冷凍ケーシング2の外部に漏出した原料液は第
1の環状体10から第2の環状体11に形成された案内
溝12に滴下する。したがって、メカニカルシール9の
シール機能が低下しても原料液がトルク検出機構8内に
入り込むことがないため、撹拌軸を伝わって冷凍ケーシ
ングの外部に漏出した原料液によってトルク検出機構の
トルク検出性能が低下することを防止できる。
【0013】また、上述した実施形態では第1の環状体
10が撹拌軸6にOリングを介して取着される第1の回
転環状部10aと、この第1の回転環状部10aの外周
縁部から第2の環状体11に向かって延出する回転筒状
部10bと、この回転筒状部10bの先端部から撹拌軸
6の中心に向かって延出する第2の回転環状部10cと
を備えて構成されているため、撹拌軸6を伝わって冷凍
ケーシング2の外部に漏出した原料液を案内溝12に確
実に落下させることができる。さら、上述した実施形態
では第2の環状体11がスリーブ2aの内周面にOリン
グを介して固定される固定環状部11aと、この固定環
状部11aの中央部から第1の環状体10に向かって延
出する固定筒状部11bとを備えて構成されているた
め、第2の環状体11から滴下する原料液を固定筒状部
11bの外周面に形成された案内溝12で確実に受ける
ことができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撹拌軸を伝わって冷凍ケーシングの外部に漏出した原料
液によってトルク検出機構のトルク検出性能が低下する
ことを防止することのできる冷菓製造装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る冷菓製造装置を示
す図である。
【図2】 図1に示す第1の環状体の断面図である。
【図3】 図1に示す第2の環状体の断面図である。
【図4】 従来の冷菓製造装置を示す図である。
【符号の説明】
1…基台、2…冷凍ケーシング、3…冷却管、5a,5
b…撹拌ブレード、6…撹拌軸、7…駆動モータ、8…
トルク検出機構、9…メカニカルシール、10…第1の
環状体、10a…第1の回転環状部、10b…回転筒状
部、10c…第2の回転環状部、11…第2の環状体、
11a…固定環状部、10b…固定筒状部、12…案内
溝、13…ドレン排出管。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台の上に横置きに設置された冷凍ケー
    シングと、この冷凍ケーシングの中心部に回転可能に設
    けられた撹拌軸と、この撹拌軸を前記冷凍ケーシングの
    外部から回転駆動する駆動モータと、この駆動モータと
    前記撹拌軸との連結部に設けられたトルク検出機構とを
    備えた冷菓製造装置において、 前記トルク検出機構と前記冷凍ケーシングとの間に前記
    撹拌軸と一体に回転すると共に前記撹拌軸を伝わって冷
    凍ケーシングの外部に漏出した原料液を受ける第1の環
    状体を設けるとともに、この第1の環状体と前記トルク
    検出機構との間に前記撹拌軸及び第1の環状体から離間
    して前記撹拌軸と一体に回転しない第2の環状体を固定
    、この第2の環状体に前記第1の環状体の先端部に対
    向すると共に前記第1の環状体の先端部から滴下する
    料液を受けて前記撹拌軸の下側に案内する環状の案内溝
    を設けたことを特徴とする冷菓製造装置。
  2. 【請求項2】 前記案内溝の下方には、前記案内溝から
    滴下する原料液を装置外に排出するドレン排出手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の冷菓製造
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の環状体は、前記撹拌軸にOリ
    ングを介して取着される第1の回転環状部と、この第1
    の回転環状部の外周縁部から前記第2の環状体に向かっ
    て延出する回転筒状部と、この回転筒状部の先端部から
    前記撹拌軸の中心に向かって延出する第2の回転環状部
    とを備えて構成されることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の冷菓製造装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の環状体は、前記冷凍ケーシン
    グに一体形成されたスリーブの内周面にOリングを介し
    て固着される固定環状部と、この固定環状部の中央部か
    ら前記第1の環状体に向かって延出する固定筒状部とを
    備えて構成され、前記案内溝は前記固定筒状部の外周面
    に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか一項記載の冷菓製造装置。
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