JP3356955B2 - コンバインの前処理部構造 - Google Patents

コンバインの前処理部構造

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JP3356955B2
JP3356955B2 JP02242897A JP2242897A JP3356955B2 JP 3356955 B2 JP3356955 B2 JP 3356955B2 JP 02242897 A JP02242897 A JP 02242897A JP 2242897 A JP2242897 A JP 2242897A JP 3356955 B2 JP3356955 B2 JP 3356955B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植立穀稈に作用す
る引起し装置および刈取り装置を回刈り作業位置と中割
り作業位置とに走行機体の横方向にスライド操作自在に
備え、刈取り穀稈を受け継ぐとともに挟持搬送して脱穀
フィードチェーンに供給する穀稈搬送装置の搬送終端側
を機体横向きの第1軸芯および機体上下向きの第2軸芯
まわりで回動自在に走行機体に連結し、引起し装置およ
び刈取り装置を支持する刈取りフレームに上下に駆動揺
動自在に支持される操作アームが連動リンクを介して前
記穀稈搬送装置の搬送始端側を前記第1軸芯まわりで上
下に揺動操作して扱深さ調節を行うように構成してある
コンバインの前処理部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記コンバインは、引起し装置および刈
取り装置を機体横方向にスライド操作して回刈り作業位
置と中割り作業位置とに切り換えても、穀稈搬送装置が
第2軸芯まわりで機体横方向に揺動することにより、こ
の穀稈搬送装置の搬送終端側を脱穀フィードチェーンに
穀稈供給しやすい位置に維持しながら、搬送始端側を刈
取り装置の後方の刈取り穀稈受け継ぎ箇所に移動させ
て、穀稈搬送装置が刈取り穀稈を脱穀装置に支障なく供
給するようにできる。これにより、引起し装置および刈
取り装置を中割り作業位置にし、刈取り対象穀稈の両側
に位置する非刈取り対象穀稈を走行装置によって踏み倒
すことを容易に回避しながら中割り作業することも、引
起し装置および刈取り装置を回刈り作業位置にし、刈取
り対象穀稈の横一側方に位置する非刈取り対象穀稈を走
行装置によって踏み倒したり、走行装置によって未刈り
穀稈に泥寄せしたりすることを容易に回避しながら回刈
り作業することもできるというものである。
【0003】また、回刈りと中割りのいずれの作業を行
う場合でも、穀稈搬送装置を操作アームによって第1軸
芯まわりで揺動操作することによって扱深さ調節がで
き、刈取り穀稈の稈身長さが変化しても、その扱深さを
脱穀に適切なものに調節しながら作業できるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種のコンバインに
おいは、操作アームが穀稈搬送装置を昇降操作して扱深
さ調節を行う際、穀稈搬送装置は搬送終端側の第1軸芯
まわりで機体上下方向に揺動するため、この搬送装置の
搬送始端側に位置している連動リンクと穀稈搬送装置の
連結点は若干機体前後方向に位置変化する。このため、
扱深さ調節の際、連動リンクは操作アームに対して機体
横方向に揺動しながら昇降して穀稈搬送装置を昇降させ
る。
【0005】連動リンクが操作アームに対して大きく横
揺れすると、連動リンクの傾斜角度が大になり、連動リ
ンクが強度的に不利な姿勢で穀稈搬送装置を支持したり
昇降操作したりすることになる。すると、連動リンクが
早期に変形したり破損したりすることがある。また、連
動リンクと操作アームとが相対回動自在に連結している
連結点とか、連動リンクと穀稈搬送装置のリンク取付け
部材とが相対回動自在に連結している連結点とかに大き
な折れ曲がり発生し、その連結点を構成するボールジョ
イントが早期に磨滅するなど、耐久性の問題が発生す
る。
【0006】本発明の目的は、回刈り作業も中割り作業
もできるものでありながら、穀稈搬送装置の昇降操作機
構に磨滅などが極力発生しにくくしながら扱深さ調節で
きるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0008】 〔構成〕 植立穀稈に作用する引起し装置および刈取り装置を回刈
り作業位置と中割り作業位置とに走行機体の横方向にス
ライド操作自在に備え、刈取り穀稈を受け継ぐとともに
挟持搬送して脱穀フィードチェーンに供給する穀稈搬送
装置の搬送終端側を機体横向きの第1軸芯および機体上
下向きの第2軸芯まわりで回動自在に走行機体に連結
し、引起し装置および刈取り装置を支持する刈取りフレ
ームに上下に駆動揺動自在に支持される操作アームが連
動リンクを介して前記穀稈搬送装置の搬送始端側を前記
第1軸芯まわりで上下に揺動操作して扱深さ調節を行う
ように構成してあるコンバインの前処理部構造におい
て、引起し装置および刈取り装置が回刈り作業位置に位
置する状態で前記操作アームが穀稈搬送装置を扱深さ調
整用の全ストロークにわたって昇降操作する際、前記連
動リンクの前記操作アームに対して連結しているアーム
側連結点と、前記連動リンクの前記穀稈搬送装置に対し
て連結している搬送装置側連結点とを通る直線が、前記
アーム側連結点の移動軌跡に対して機体横方向に揺動す
る角度のうちの最大揺動角度が、引起し装置および刈取
り装置が中割り作業位置に位置する状態で前記操作アー
ムが穀稈搬送装置を扱深さ調整用の全ストロークにわた
って昇降操作する際、前記直線が前記移動軌跡に対して
機体横方向に揺動する角度のうちの最大揺動角度よりも
小になるように、操作アームおよび連動リンクを取り付
けてある
【0009】〔作用〕 この種コンバインでは、引起し装置および刈取り装置が
横スライドすると、操作アームは引起し装置と共に機体
横方向に移動するのに対し、穀稈搬送装置のリンク連結
部材と連動リンクとの連結点は、穀稈搬送装置の搬送終
端側の第2軸芯まわりで揺動して機体横方向に移動す
る。これにより、引起し装置および刈取り装置が横スラ
イドするに伴って連動リンクの操作アームに対する連結
姿勢が変化する。このため、連動リンクおよび操作アー
ムの取付け具合によっては、たとえば、中割り作業時に
おいて扱深さ調節される場合には、連動リンクが操作ア
ームに対してさほど大きくは横揺れしないで穀稈搬送装
置を昇降操作するが、回刈り作業時において扱深さ調節
される際には、連動リンクが操作アームに対して著しく
大きく横揺れしながら穀稈搬送装置を昇降操作するな
ど、連動リンクの操作アームに対する横揺れの大きさが
回刈り作業時と中割り作業時とでは相違することにな
る。また、コンバインでは一般に中割り作業よりも回刈
り作業の方が回数面でも時間面でも多く行われる。これ
らのことに鑑みて、連動リンクおよび操作アームの取付
け具合を適切に設定し、回刈り作業の際、連動リンクの
操作アームに対して連結しているアーム側連結点と、連
動リンクの穀稈搬送装置に対して連結している搬送装置
側連結点とを通る直線が、前記アーム側連結点の移動軌
跡に対して機体横方向に揺動する角度のうちの最大揺動
角度が、中割り作業の際のその最大揺動角度よりも小に
なるようにしたものである。すなわち、前記最大揺動角
度が中割り作業時よりも回刈り作業時の方が大である
と、回刈り作業と中割り作業の両作業を行うに当たり、
連動リンクが操作アームに対して最大揺動角度まで横揺
れする時間や回数が作業全体の時間や回数の割りには多
くなる。これに対し、前記最大揺動角度が中割り作業時
よりも回刈り作業時の方が小であると、連動リンクが操
作アームに対して最大揺動角度まで横揺れする事態が発
生する時間や回数を作業全体の時間や回数の割りには少
なく済ませながら作業できる。また、前記最大揺動角度
が両作業時で同じであると、回刈り作業を行う際に連動
リンクが中割り作業時と同様に大揺動角度まで揺動する
事態が発生する。これに対し、前記最大揺動角度が中割
り作業時よりも回刈り作業時の方が小であると、回刈り
作業時には、連動リンクが最大揺動角度まで揺動するこ
とがあっても、中割り作業時ほど大きくは揺動しないよ
うにしながら作業できる。
【0010】〔効果〕回刈りと中割り両作業を扱深さ調
節して行えるものでありながら、連動リンクが大きく揺
れ動く事態の発生する頻度が作業全体を行う時間や回数
の割りには少なくて、連動リンクが極力強度面で有利な
姿勢で作用するとともに、リンク連結点が折れ曲がりに
起因する磨滅など発生しにくい状態で作用し、長期にわ
たってスムーズに扱深さ調節できるように耐久性に富ん
だものになった。
【0011】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0012】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記引起し装置および刈取り装置を支持する前記刈
取りフレームを走行機体の支持部に機体横方向にスライ
ド自在に連結することにより、前記引起し装置および刈
取り装置の走行機体に対する横スライドを可能にしてあ
る。
【0013】〔作用〕引起し装置および刈取り装置を支
持する刈取りフレームを引起し装置および刈取り装置を
支持する先端側部分と、走行機体の支持部に連結する基
端側部分とに分割し、先端側部分を基端側部分に対して
スライド操作できるように構成することによっても、引
起し装置および刈取り装置を回刈り作業位置と中割り作
業位置とに横スライドできる。しかし、この場合には、
スライド部が刈取りフレームの先端側に位置し、刈取り
フレームの先端側がスライド構造のために重くなるとと
もに圃場から跳ね上がる泥水などがスライド部に入ると
かのトラブルが発生しやすくなる。これに対し、刈取り
フレームが走行機体の支持部との間でスライドするもの
であるから、重量物になるスライド部を走行機体側に位
置させて、かつ、スライド部を泥水などが入りにくいよ
うに高レベルに配置して引起し装置や刈取り装置を横ス
ライドできる。
【0014】〔効果〕スライド部を走行機体側に位置さ
せてコンバイン全体の前後重量が良好にバランスするよ
うにできるとともに、スライド部に泥水などが入って故
障やスライド不良が発生しにくくて長期にわたって良好
に使用できる。
【0015】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0016】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記第2軸芯を、高レベル側ほど機体前方側
で機体内側に位置する傾斜軸芯に設定してある。
【0017】〔作用〕穀稈搬送装置は一般に搬送穀稈を
搬送終端側で横倒れ姿勢に姿勢変更して脱穀フィードチ
ェーンに供給するものであるが、引起し装置および刈取
り装置が回刈り作業位置と中割り作業位置とにスライド
されても、前記傾斜姿勢の第2軸芯まわりで機体横方向
に揺動し、脱穀フィードチェーンに穀稈供給しやすい傾
斜姿勢を維持してスムーズに穀稈供給していく。
【0018】〔効果〕回刈り作業と中割り作業のいずれ
の場合も、刈取り穀稈を脱穀フーイドチェーンにスムー
ズに供給して能率よく脱穀処理できる。
【0019】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0020】〔構成〕請求項1〜3のいずれか1項によ
る発明の構成において、前記操作アームと、この操作ア
ームを駆動する電動モータとを、前記刈取りフレームの
うちの走行機体側から前記引起し装置の上端側に延出し
て連結する伝動用フレーム部分に支持させるとともに、
前記操作アームが前記連動リンクを介して前記穀稈搬送
装置を吊り下げ支持するように構成してある。
【0021】〔作用〕操作アームおよび電動モータが前
記伝動フレーム部分に支持されていることにより、この
操作アームやモータを圃場面から泥土が跳ね上がっても
付着しにくいように高レベルに配置しながら穀稈搬送装
置を昇降操作できる。
【0022】〔効果〕湿田の場合でも、操作アームや電
動モータに泥土が付着して故障や作動不良が発生するこ
とを容易に回避し、刈取り穀稈を精度よく確実に扱深さ
調節しながら作業できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1に示すように、稲、麦などの
植立穀稈を引き起こすとともに刈り取るなどの処理を行
う前処理部20を、左右一対のクローラ式走行装置1,
1によって自走するとともに運転部2を有する走行機体
の前部に機体横方向の軸芯Xまわりで上下に揺動操作で
きるように連結し、前記前処理部20からの刈取り穀稈
を扱き処理する脱穀装置3、脱穀粒を貯留する穀粒タン
ク4、脱穀排ワラを細断処理したり結束処理したりする
排ワラ処理装置6を前記走行機体に備えて、コンバイン
を構成してある。
【0024】図2〜図7に示すように、走行機体の機体
フレーム7に立設する左右一対の支柱8,8の一方が支
持するベアリングホルダー9と、他方の支柱8が支持す
るベアリングホルダー9とにわたって前記第1軸芯Xを
有する伝動軸10を回転自在に取り付け、この伝動軸1
0の両ベアリングホルダー9,9の間に位置する伝動軸
部分を走行機体の第1支持部10aとしてこの第1支持
部10aに基端部21aが相対回動および摺動自在に連
結している刈取りメインフレーム21と、この刈取りメ
インフレーム21の先端部から機体前向きに延出すると
ともに機体横方向に並列する複数本の分草杆22と、前
記刈取りメインフレーム21の基端部21aの一端側の
伝動ケース部分から機体前方向きに延出する伝動用フレ
ーム部分としての第1引起し伝動ケース23と、この第
1引起し伝動ケース23の先端部に上端側が連結してい
る機体上下方向の伝動ケース24と、この伝動ケース2
4の下端側と前記刈取りメインフレーム21の先端部と
にわたって連結している機体上下方向の刈刃伝動ケース
25と、前記刈取りメインフレーム21の先端部の横一
端側に立設している第2引起し伝動ケース26とによ
り、前記前処理部20の刈取りフレーム27を形成して
ある。そして、植立穀稈を刈取り対象穀稈と非刈取り対
象穀稈とに分草するとともに刈取り対象穀稈を分草杆2
2どうしの間の引起し経路に導入するサイド分草具28
aを、複数本の分草杆22のうちの両横外側に位置する
分草杆22の先端側に固定し、刈取り対象穀稈を左右一
対の引起し経路の一方と他方とに分草して導入するセン
ター分草具28bを、複数本の分草杆22のうちの中央
に位置する分草杆22の先端側に固定し、これら分草具
28a,28bからの刈取り対象穀稈を上昇移動する引
起し爪29aによって引起し処理する左右一対の引起し
装置29,29の一方を、前記分草杆22と前記第2引
起し伝動ケース26の上端側とにわたって取り付け、前
記両引起し装置29,29のうちの他方の引起し装置2
9を、前記分草杆22と前記第1引起し伝動ケース23
の前端側とにわたって取り付け、両引起し装置29,2
9が作用している植立穀稈の株元側を切断処理するバリ
カン型の刈取り装置30と、刈取り穀稈を刈取り装置3
0の機体横方向でのほぼ中央部に寄せ集めるとともに機
体後方側に送り込む左右一対の係止搬送装置31,31
と、両係止搬送装置31,31からの刈取り穀稈の株元
側を機体後方側に送り込む左右一対の回転体32,32
とを刈取りメインフレーム21の前端部に取り付け、係
止搬送装置31と回転体32からの刈取り穀稈を穂先側
に作用する係止搬送装置部分33aと、株元側に作用す
る挟持搬送装置部分33bとによって立ち姿勢で受け継
いで搬送ガイド板34に沿わせて機体後方に挟持搬送
し、搬送終端側で穂先側が機体内側に倒れる倒伏姿勢に
姿勢変更して脱穀装置3の脱穀フィードチェーン3aの
搬送始端部に供給する穀稈搬送装置33を、回転体32
と脱穀フィードチェーン3aとの間に配置して、前記前
処理部20を構成してある。
【0025】図3および図6に示すように、刈取りメイ
ンフレーム21の基端側の下側に操作部36aが当接す
るように位置する昇降操作枠36を取付け軸部36bに
よって前記一対の支柱8,8の上端側どうしにわたって
取付けるとともに、前記操作部36aと機体フレーム7
とにわたって取り付けたリフトシリンダ37を伸縮操作
すると、昇降操作枠36がリフトシリンダ37の駆動力
のために取付け軸部36bの軸芯まわりで支柱8に対し
て上下に揺動し、操作部36aによって刈取りメインフ
レーム21を第1支持部10aに対して上下に揺動操作
するように構成してある。刈取りメインフレーム21の
基端側を左右一対の押圧作用部38a,38aで挟むよ
うに位置するスライド操作具38を、この操作具38に
螺旋突条39aが送り作用するように噛み合っている横
送り軸39を介して前記昇降操作枠36に支持させると
ともに、前記横送り軸39に出力部40aが連結してい
る電動横送りモータ40を昇降操作枠36に取り付けて
ある。この横送りモータ40を駆動すると、横送り軸3
9が横送りモータ40の駆動力のために正回転方向また
は逆回転方向に駆動されてスライド操作具38をこの操
作具38の回り止めアーム部38bに係止するように構
成して昇降操作枠36に付設してある回り止め杆41に
沿わせて機体横方向に移動させ、スライド操作具38が
押圧作用部38aによって刈取りメインフレーム21を
第1支持部10aに沿わせてスライド移動させるように
構成してある。刈取りメインフレーム21が横送り軸3
9によるスライド操作具38の横送りストロークによっ
て決まる機体左側と右側のいずれのストロークエンドに
達しても、前記昇降操作枠36の操作部36aを刈取り
メインフレーム21に当接させて昇降操作させることが
できる機体横方向長さを操作部36aに備えてある。
【0026】図4に示すように、前記穀稈搬送装置33
の搬送終端側に備えた取付け部材に兼用の入力ケース4
2を、前記伝動軸10の一方のベアリングホルダー9か
ら機体横外側に突出する軸端部分10bに相対回動自在
に連結し、図3および図5に示すように、穀稈搬送装置
33の搬送始端側で搬送装置フレーム33fから延出す
るリンク取付けアーム43を、前記第1引起し伝動ケー
ス23が支持する操作アーム44から垂下する連動リン
ク45の下端側に連結してある。前記入力ケース42
は、前記係止搬送装置部分33aおよび挟持搬送装置部
分33bの搬送用無端回動チェーン33c,33dを駆
動する搬送装置駆動軸33eに相対回動自在に連結して
いるとともに、前記搬送装置駆動軸33eは、前記伝動
軸10の軸芯Xに対して図2および図4に示す如く傾斜
する方向の第2軸芯Yを備えている。図2、図3および
図5に示すように、前記穀稈搬送装置33の搬送始端側
で前記搬送装置フレーム33fから延出する支持アーム
46に固設した固定側部材47aと、この固定側部材4
7aが摺動自在に支持する可動側部材47bとによっ
て、穀稈搬送装置33側の伸縮自在な連結部材47を構
成し、前記可動側部材47bの連結用アーム部47cを
貫通する機体上下方向に長い円弧形状のガイドレールで
成る刈取りフレーム27側の連結部材48を刈取りフレ
ーム27の前記伝動ケース24と、前記一対の係止搬送
装置31,31のうちの一方の搬送装置カバーとにわた
って連結するとともに、前記可動側部材47bが前記連
結部材48に沿って摺動することを可能に構成してあ
る。これにより、穀稈搬送装置33の搬送終端側が、入
力ケース42により、走行機体の前記軸端部分で成る第
2支持部10bに前記軸芯Xと同じ軸芯である機体横向
きの第1軸芯Xまわりで回動自在に、かつ、前記搬送装
置駆動軸33eの軸芯であって高レベル側ほど機体前方
側で機体内側に位置する傾斜姿勢にある機体上下向きの
第2軸芯Yまわりで回動自在に連結しており、穀稈搬送
装置33の搬送始端側が、連結部材47と48とによ
り、刈取りフレーム27に機体上下方向には相対摺動自
在で機体横方向には一体移動自在に連結しているととも
に、操作アーム44により連動リンク45を介して吊り
下げ支持されている。したがって、操作アーム44を上
下に揺動操作すると、穀稈搬送装置33の全体が第1軸
芯Xまわりで走行機体に対して揺動し、搬送始端側が前
記連結部材48に沿って昇降する。そして、刈取りフレ
ーム27が第1支持部10aに沿ってスライド移動する
と、穀稈搬送装置33の全体が第2軸芯Yまわりで走行
機体に対して揺動し、搬送始端側が機体横方向に移動す
る。このとき、前記連結部材47が伸縮し、穀稈搬送装
置33の第2支持部10bに対する連結点と、連結部材
48に対する連結点との間隔の変化を吸収する。
【0027】これにより、横送りモータ40を操作する
と、図7および図8に示す如く刈取りフレーム27を横
送りモータ40の駆動力によって第1支持部10aに対
して機体横方向にスライド操作し、分草具28a,28
b、引起し装置29、刈取り装置30、係止搬送装置3
1および回転体32を走行機体に対して横方向にスライ
ド操作できるとともに、このスライド移動にかかわらず
穀稈搬送装置33の搬送始端側が係止搬送装置31およ
び回転体32の後方の所定の刈取り穀稈受け継ぎ箇所に
位置するように穀稈搬送装置33を第2軸芯Yまわりで
走行機体に対して揺動操作できる。そして、図7に示す
ように、刈取りフレーム27を機体左側のストロークエ
ンドまでスライド操作して第1支持部10aの左側に取
り付けると、分草具28a,28b、引起し装置29お
よび刈取り装置30が走行機体の運転部側とは反対の横
側に寄った回刈り作業位置になり、図8に示すように、
刈取りフレーム27を機体右側のストロークエンドまで
スライド操作して第1支持部10aの右側に取り付ける
と、分草具28a,28b、引起し装置29および刈取
り装置30が前記回刈り作業位置よりも運転部2の方に
寄った中割り作業位置になるように構成してある。そし
て、分草具28a,28b、引起し装置29および刈取
り装置30を回刈り作業位置と中割り作業位置とのいず
れにした場合でも、リフトシリンダ37を操作すること
により、刈取りフレーム27および穀稈搬送装置33を
軸芯Xまわりで走行機体に対して上下に揺動操作でき、
前処理部20を分草具28a,28b、引起し装置29
および刈取り装置30が地面近くに位置する下降作業位
置と、分草具28a,28b、引起し装置29および刈
取り装置30が地面から大きく離れる上昇非作業位置と
に切り換えられる。
【0028】図3および図5に示すように、前記操作ア
ーム44は、前記第1引起し伝動ケース23に取り付け
た支軸49にこの支軸49の第3軸芯Zまわりで回動自
在に支持させてある。この支軸49に外嵌する操作アー
ム44の取付け筒部44aに扇形の操作ギヤ50を一体
回動自在に備えさせ、この操作ギヤ50に出力ギヤ51
aが噛み合うとともに出力変化がないように一定の回転
速度で駆動されるように構成した電動モータで成る扱深
さ調節モータ51をモータ支持部材52を介して第1引
起し伝動ケース23に取り付けるとともに、操作アーム
44と操作ギヤ50とにわたって連結しているばね掛け
ピン53と、刈取りメインフレーム21の基端部21a
が備えるばね掛けアーム54とにわたって取り付けてあ
る引き上げばね55が操作アーム44を穀稈搬送装置3
3の引き上げ方向に揺動付勢するように構成してある。
これにより、扱深さ調節モータ51を操作すると、操作
アーム44が扱深さ調節モータ51の駆動力と引き上げ
ばね55による操作力とのために、機体横向きの前記第
3軸芯Zのまわりで上下に揺動操作され、連動リンク4
5を介して穀稈搬送装置33の搬送始端側を前記第1軸
芯Xまわりで昇降操作する。この昇降操作を行うと、穀
稈搬送装置33の前記挟持搬送装置部分33bの搬送始
端部が前記係止搬送装置31および回転体32から供給
される刈取穀稈に対してその稈身方向に移動し、挟持搬
送装置部分33bが係止搬送装置31および回転体32
から刈取穀稈を受け継ぎ挟持する際の穀稈挟持位置が変
化する。すると、穀稈搬送装置33が搬送穀稈を脱穀フ
ィードチェーン3aに供給する際に脱穀フィードチェー
ン3aが受け継ぎ挟持する位置が稈身方向に変化し、脱
穀フィードチェーン3aによって扱室に挿入される刈取
穀稈の長さが変化する。したがって、穀稈搬送装置33
は第1軸芯Xまわりで揺動操作されることによって脱穀
装置3での扱深さ調節を行う。この扱深さ調節は扱深さ
調節モータ51を操作することによって行える。
【0029】図2および図3に示すように、前記係止搬
送装置部分33aおよび挟持搬送装置部分33bの図5
の如き搬送ガイドレール33g,33hを支持するよう
に穀稈搬送装置33が備えているフレーム33jに、搬
送穀稈の稈身方向に並ぶ2個の稈長センサー56a,5
6bを取り付け、両稈長センサー56a,56bによっ
て刈取り穀稈の稈身長さを検出する稈長検出機構56を
構成するとともに、この稈長検出機構56に連係させた
扱深さ制御機構57を前記扱深さ調節モータ51に連係
させてある。
【0030】前記両稈長センサー56a,56bは、穀
稈搬送装置33が刈取り穀稈を搬送ガイド板34に沿わ
せて搬送する搬送経路の穂先側部分において穀稈に接触
作用する接触型センサーに構成してある。稈長検出機構
56は、両稈長センサー56a,56bのいずれもが穀
稈に接触すると、刈取り穀稈の稈身長さが標準長さより
も長いと検出し、両稈長センサー56a,56bのうち
の挟持搬送装置部分33bからの距離が大である方の稈
長センサー56aが穀稈に接触しなくて挟持搬送装置部
分33bに近い方の稈長センサー56bが穀稈に接触す
ると、刈取り穀稈の稈身長さが標準長さであると検出
し、両稈長センサー56a,56bのいずれもが穀稈に
接触しないと、刈取り穀稈の稈身長さが標準長さよりも
短いと検出し、各検出結果を電気信号として扱深さ制御
機構57に出力する。扱深さ制御機構57は、稈長検出
機構56から標準長さよりも長い検出結果を入力すると
穀稈搬送装置33の上昇側に、稈長検出機構56から標
準長さよりも短い検出結果を入力すると穀稈搬送装置3
3の下降側にそれぞれ扱深さ調節モータ51を自動的に
回動操作するとともに、稈長検出機構56が標準長さの
検出状態になると、扱深さ調節モータ51を停止操作す
るように構成してある。すなわち、扱深さ制御機構57
は、搬送穀稈の穂先が稈長センサー56aと56bとの
間を通り、稈長センサー56aが非接触状態で、稈長セ
ンサー56bが接触状態になるように扱き深さ制御を行
う。
【0031】図4に示すように、前記伝動軸10の一端
側に一体回動自在に備えてある入力ベルトプーリ11に
よってエンジン(図示せず)からの回転動力を伝動軸1
0に伝達し、伝動軸10の前記伝動軸部分10aが一体
回動および摺動自在に備える第1出力ギヤ60と、この
第1出力ギヤ60に噛み合う伝動ギヤ61とを前記基端
部21aの伝動ケース部分の内部に設けるとともに、前
記伝動ギヤ61が一端側に一体回動自在に連結している
伝動軸62を前記第1引起し伝動ケース23の内部に設
けて、この第1引起し伝動ケース23が伝動軸62によ
って伝動軸10の回動力を右側の引起し装置29に伝達
するように構成してある。前記伝動軸62の回動力を第
1引起し伝動ケース23から前記伝動ケース24および
刈刃伝動ケース25を介して右側の前記回転体32、右
側の係止搬送装置31、刈取り装置30のそれぞれに伝
達し、左右の回転体32,32の噛み合いによって右側
回転体32の回動力を左側の回転体に32に伝達すると
ともにこの左側回転体32の回動力を左側の係止搬送装
置31に伝達するように構成してある。前記刈刃伝動ケ
ース25からの出力を第2引起し伝動ケース26を介し
て左側の引起し装置29に伝達するように構成してあ
る。また、伝動軸10の前記軸端部分10bが一体回動
自在に備える第2出力ギヤ63と、この第2出力ギヤ6
3に噛み合うとともに前記搬送装置駆動軸33eに一体
回動自在に取り付けた伝動ギヤ64を前記入力ケース4
2の内部に設け、伝動軸10の回動力を係止搬送装置部
分33aと挟持搬送装置部分33bとに伝達するように
構成し、もって、前処理部20の各装置および回転体3
2の駆動を可能にしてある。
【0032】つまり、中割り作業を行う場合、刈取りフ
レーム27を横送りモータ40によって運転部側に横ス
ライドさせて第1支持部10aの右端側に取り付け、分
草具28a,28b、引起し装置29、刈取り装置30
を前記中割り作業位置にする。すると、図8に示すよう
に、刈取り対象穀稈aの両横側に位置する非刈取り対象
穀稈bから刈取り対象穀稈aの方に極力離れる箇所にク
ローラ走行装置1を位置させ、非刈取り対象穀稈bを走
行装置1によって踏み倒すことを回避しやすくしながら
作業できる。そして、回刈り作業を行う場合、刈取りフ
レーム27を横送りモータ40によって運転部側とは反
対側に横スライドさせて第1支持部10bの左側に取り
付け、分草具28a,28b、引起し装置29、刈取り
装置30を前記回刈り作業位置にする。すると、図7に
示すように、非刈取り対象穀稈bから刈取り対象穀稈a
の方に極力離れた箇所にクローラ走行装置1を位置さ
せ、未刈り地の非刈取り対象穀稈bをクローラ走行装置
1によって踏み倒したり、クローラ走行装置1によって
未刈り穀稈bに泥寄せしたりすることを回避しやすくし
ながら作業できる。そして、いずれの作業の場合にも、
扱深さ制御機構57が稈長検出機構56からの情報に基
づいて穀稈搬送装置33を自動的に昇降制御し、刈取り
穀稈の稈身長さが変化しても適切な扱深さで脱穀処理し
ながら作業できる。
【0033】引起し装置29および刈取り装置30を回
刈り作業位置と中割り作業位置とにスライド切り換えす
ると、操作アーム44は刈取りフレーム27と共に走行
機体に対して横スライドし、穀稈搬送装置33は第2軸
芯Yまわりで揺動することにより、引起し装置29およ
び刈取り装置30を回刈り作業位置と中割り作業位置と
に切り換える際の操作アーム44の横移動ストローク
と、連動リンク45のリンク連結アーム43に対する連
結点43aの横移動ストロークとが相違する。また、こ
の連結点43aは機体横方向にも機体前後方向にも位置
変化する。このため、引起し装置29および刈取り装置
30を回刈り作業位置にした場合(以下、回刈り作業時
と称する。)と、引起し装置29および刈取り装置30
を中割り作業位置にした場合(以下、中割り作業時と称
する。)とでは、操作アーム44が最下降操作位置PD
などの特定の操作位置に操作された場合における連動リ
ンク45の操作アーム44に対する連結姿勢が相違す
る。また、回刈り作業時においても、中割り作業時にお
いても、操作アーム44によって昇降操作される連動リ
ンク45は、操作アーム44に対して機体横方向に揺動
しながら穀稈搬送装置33を昇降操作する。このことに
鑑みて、回刈り作業時および中割り作業時における連動
リンク45の操作アーム44に対する連結姿勢が図9に
示す如くなるように、操作アーム44の第1引起し伝動
ケース23に対する取付け姿勢と、連動リンク44のリ
ンク連結アーム43に対する取付け姿勢とを設定してあ
る。
【0034】すなわち、図9に実線で示される連動リン
ク45は、回刈り作業時における連動リンクで、破線で
示される連動リンク45は、中割り作業時における連動
リンクである。操作アーム44の操作位置PDは最下降
操作位置で、操作位置PUは最上昇操作位置である。図
9に示す操作アーム44および刈取りメインフレーム2
1の横移動ストロークWは、引起し装置29および刈取
り装置30を回刈り作業位置と中割り作業位置とに切り
換える際に移動するストロークである。回刈り作業時に
は、機体前後方向視では、連動リンク45のリンク連結
アーム43との連結点43aが操作アーム44との連結
点44bよりも運転部側に位置する連結姿勢になり、操
作アーム44が最下降操作位置PDに操作された場合、
機体側面視では、連動リンク45と操作アーム44とが
角度D1をもって連結する姿勢になり、機体前後方向視
では、連動リンク45が連結点44bを通る水平線S2
に対して傾斜角D2で傾斜する姿勢になる。中割り作業
時には、機体前後方向視では、連動リンク45のリンク
連結アーム43との連結点43aが操作アーム44との
連結点44bよりも運転部側とは反対側に位置する連結
姿勢になり、操作アーム44が最下降操作位置PDに操
作された場合、機体側面視では、連動リンク45と操作
アーム44とが前記角度D1よりも小角度の角度D3を
もって連結する姿勢になり、機体前後方向視では、連動
リンク45が前記水平線S2に対して前記傾斜角D2よ
りも小角度の傾斜角D4で傾斜する姿勢になる。尚、図
9に示すQは、穀稈搬送装置33の挟持搬送装置部分3
3bの搬送始端を示す。
【0035】これにより、操作アーム44が穀稈搬送装
置33を昇降操作して扱深さ調節する際、連動リンク4
5は、図10に示す揺動特性Mで操作アーム44に対し
て機体横方向に揺動しながら穀稈搬送装置33を昇降操
作する。
【0036】すなわち、図10に示す横軸は、刈取りフ
レーム27の支軸部10aに対する取付け位置を示し、
取付け位置P1は、中割り作業時の取付け位置で、取付
け位置P2は、回刈り作業時の取付け位置である。縦軸
は、連動リンク45の操作アーム44に対する機体横方
向での揺動角度Aを示す。図9に示す如き揺動角度Aを
示す。つまり、中割り作業時においては、操作アーム4
4が最下降操作位置PDに操作されると、連動リンク4
5は操作アーム44に対して運転部側とは反対側に揺動
角度A=A2で傾斜する連結姿勢になり、操作アーム4
4が最上昇操作位置PUに操作されると、連動リンク4
5は操作アーム44に対して運転部側とは反対側に揺動
角度A=A1で傾斜する連結姿勢になる。回刈り作業時
においては、操作アーム44が最下降操作位置PDに操
作されると、連動リンク45は操作アーム44に対して
運転部側に揺動角度A=A3で傾斜する連結姿勢にな
り、操作アーム44が最上昇操作位置PUに操作される
と、連動リンク45は操作アーム44に対して運転部側
に揺動角度A=A4で傾斜する連結姿勢になる。回刈り
作業時において、操作アーム44の操作位置が下降側に
なるほど連動リンク45の操作アーム44に対する揺動
角度Aが小になる。そして、回刈り作業時における前記
揺動角度A3,A4が中割り作業時における前記揺動角
度A1,A2よりも小になる。尚、刈取りフレーム27
を取付け位置P1とP2との間に取り付けた場合、中割
り作業時や回刈り作業時よりも連動リンク45の操作ア
ーム44に対する揺動角度Aが小になる。
【0037】つまり、回刈り作業時に操作アーム44が
穀稈搬送装置33を扱深さ調整用の全ストロークにわた
って昇降操作する際に連動リンク45が操作アーム44
に対して機体横方向に揺動する角度Aのうちの最大の揺
動角度は、操作アーム44が最上昇位置PUにされたと
きの角度A4である。そして、中割り作業時に操作アー
ム44が穀稈搬送装置33を扱深さ調整用の全ストロー
クにわたって昇降操作する際に連動リンク45が操作ア
ーム44に対して揺動する角度Aのうちの最大の揺動角
、操作アーム44が最下降位置PDにされたときの
角度A2である。そして、回刈り作業時における最大揺
動角度A4は中割り作業時における最大揺動角度A2よ
りも小になる。
【0038】したがって、回刈り作業時には、連動リン
ク45の操作リンク44に対する横揺れを中割り作業時
のそれよりも小に抑制する状態で扱深さ調節しながら作
業できる。
【0039】尚、図10に示す揺動特性Nは、連動リン
ク45が穀稈搬送装置33を昇降操作する際の連動リン
ク45のリンク連結アーム43に対する機体横方向での
揺動角度Bを示すものである。図9に示す如き揺動角度
Bを示すものである。すなわち、中割り作業時におい
て、操作アーム44が最下降操作位置PDに操作される
と、連動リンク45はリンク連結アーム43に対して運
転部側に揺動角度B2で傾斜する連結姿勢になり、操作
アーム44が最上昇操作位置PUに操作されると、連動
リンク45はリンク連結アーム43に対して運転部側に
揺動角度B1で傾斜する連結姿勢になる。そして、回刈
り作業時において、操作アーム44が最下降操作位置P
Dに操作されると、連動リンク45はリンク連結アーム
43に対して運転部側とは反対側に揺動角度B3で傾斜
する連結姿勢になり、操作アーム44が最上昇操作位置
PUに操作されると、連動リンク45はリンク連結アー
ム43に対して運転部側とは反対側に揺動角度B4で傾
斜する連結姿勢になる。回刈り作業時において、操作ア
ーム44の操作位置が下降側になるほど連動リンク45
の揺動角度Bが小になる。そして、回刈り作業時におけ
る前記揺動角度B3,B4が中割り作業時における前記
揺動角度B1,B2よりも小になる。尚、刈取りフレー
ム27を取付け位置P1とP2との間に取り付けた場
合、中割り作業時や回刈り作業時よりも連動リンク45
のリンク連結アーム43に対する揺動角度Bが小にな
る。
【0040】尚、図7に示すWは、引起し搬送装置29
および刈取り装置30を中割り作業位置と回刈り作業位
置とに切り換える際に刈取りメインフレーム21が摺動
するストロークを示し、LEは、前記連結点43aから
前記第2軸芯Yまでの距離を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体の側面図
【図2】前処理部の側面図
【図3】穀稈搬送装置昇降制御部の側面図
【図4】刈取りフレーム取付け部の断面図
【図5】穀稈搬送装置の断面図
【図6】刈取りフレームスライド操作部の平面図
【図7】前処理部の回刈り作業状態での平面図
【図8】前処理部の中割り作業状態での平面図
【図9】連動リンクの取付け姿勢および作動を示す説明
【図10】連動リンクの揺動特性を示す説明図
【符号の説明】
3 脱穀装置 3a 脱穀フィードチェーン 10a 支持部 23 伝動用フレーム部分 23a 上端縁 27 刈取りフレーム 29 引起し装置 30 刈取り装置 33 穀稈搬送装置 44 操作アーム 45 リ連動リンク 51 電動モータ X 第1軸芯 Y 第2軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−153841(JP,A) 特開 平7−213142(JP,A) 実開 平5−37030(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 61/00 302

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植立穀稈に作用する引起し装置および刈
    取り装置を回刈り作業位置と中割り作業位置とに走行機
    体の横方向にスライド操作自在に備え、 刈取り穀稈を受け継ぐとともに挟持搬送して脱穀フィー
    ドチェーンに供給する穀稈搬送装置の搬送終端側を機体
    横向きの第1軸芯および機体上下向きの第2軸芯まわり
    で回動自在に走行機体に連結し、 引起し装置および刈取り装置を支持する刈取りフレーム
    に上下に駆動揺動自在に支持される操作アームが連動リ
    ンクを介して前記穀稈搬送装置の搬送始端側を前記第1
    軸芯まわりで上下に揺動操作して扱深さ調節を行うよう
    に構成してあるコンバインの前処理部構造であって、 引起し装置および刈取り装置が回刈り作業位置に位置す
    る状態で前記操作アームが穀稈搬送装置を扱深さ調整用
    の全ストロークにわたって昇降操作する際、前記連動リ
    ンクの前記操作アームに対して連結しているアーム側連
    結点と、前記連動リンクの前記穀稈搬送装置に対して連
    結している搬送装置側連結点とを通る直線が、前記アー
    ム側連結点の移動軌跡に対して機体横方向に揺動する角
    度のうちの最大揺動角度が、引起し装置および刈取り装
    置が中割り作業位置に位置する状態で前記操作アームが
    穀稈搬送装置を扱深さ調整用の全ストロークにわたって
    昇降操作する際、前記直線が前記移動軌跡に対して機体
    横方向に揺動する角度のうちの最大揺動角度よりも小に
    なるように、操作アームおよび連動リンクを取り付けて
    あるコンバインの前処理部構造。
  2. 【請求項2】 前記引起し装置および刈取り装置を支持
    する前記刈取りフレームを走行機体の支持部に機体横方
    向にスライド自在に連結することにより、前記引起し装
    置および刈取り装置の走行機体に対する横スライドを可
    能にしてある請求項1記載のコンバインの前処理部構
    造。
  3. 【請求項3】 前記第2軸芯を、高レベル側ほど機体前
    方側で機体内側に位置する傾斜軸芯に設定してある請求
    項1又は2記載のコンバインの前処理部構造。
  4. 【請求項4】 前記操作アームと、この操作アームを駆
    動する電動モータとを、前記刈取りフレームのうちの走
    行機体側から前記引起し装置の上端側に延出して連結す
    る伝動用フレーム部分に支持させるとともに、前記操作
    アームが前記連動リンクを介して前記穀稈搬送装置を吊
    り下げ支持するように構成してある請求項1〜3のいず
    れか1項に記載のコンバインの前処理部構造。
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