JP3356669B2 - 不純物回収装置 - Google Patents

不純物回収装置

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JP3356669B2 JP33436697A JP33436697A JP3356669B2 JP 3356669 B2 JP3356669 B2 JP 3356669B2 JP 33436697 A JP33436697 A JP 33436697A JP 33436697 A JP33436697 A JP 33436697A JP 3356669 B2 JP3356669 B2 JP 3356669B2
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綾子 嶋崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板(ウェ
ーハ)の表面に存在する微量の不純物を回収する不純物
回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に形成される熱酸化膜など
の薄膜中にNa(ナトリウム)、Ka(カリウム)、F
e(鉄)、Cu(銅)などの不純物が含まれていると、
これら不純物は、容易に当該薄膜中を移動する。このた
め、従来より、これら不純物は、その量が微量であって
も、半導体デバイスの電気的特性を悪化させ、製造歩留
りや半導体デバイスの信頼性を低下させる原因となるこ
とが知られている。
【0003】従って、このような事態を回避するために
は、これらの不純物が薄膜中に混入しないような製造プ
ロセスを開発する必要がある。また、このような製造プ
ロセスの開発に当たっては、実際に、半導体基板上の薄
膜に、どんな種類の不純物がどれだけ含まれているかを
高感度に分析する必要がある。
【0004】従来、半導体基板表面の微量不純物の種類
及び量を分析する手法としては、高純度の液滴(例え
ば、塩酸0.4%+過酸化水素水3.5%)を用いて半
導体基板表面の不純物を回収し、分析する方法が知られ
ている。
【0005】この方法の要点は、半導体基板表面の薄膜
(SiO2 )を例えば弗酸の蒸気により溶解した後、液
滴を半導体基板表面で走査させ、液滴中に半導体基板表
面の不純物を回収する点にある。この方法を開示した文
献としては、例えば、特願平1−178610号があ
る。
【0006】なお、半導体基板(被検査物)表面での走
査を終了した液滴は、そのままフレームレス原子吸光装
置やICP/MS分析装置などの化学分析装置により分
析されるか、又は別の半導体基板上の1点で乾燥させて
から全反射蛍光X線分析装置などの物理分析装置により
分析される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図11は、液滴により
半導体基板表面の不純物を回収する様子を簡略化して示
したものである。半導体基板21上の不純物は、×印で
表している。液滴22は、半導体基板21上を一方向か
ら他方向へ一定速度で移動(例えば、半導体基板の中央
部からエッジ部に向かってスパイラル状に移動)する。
この時、液滴22は、半導体基板21表面の不純物を回
収する。
【0008】しかし、液滴22中に回収された不純物の
量が多くなると、液滴22により不純物を回収しきれな
くなったり、液滴22中に回収された不純物が再び半導
体基板21の表面に付着する。このため、不純物の回収
率は、60〜70%に止まり、高精度な分析が行えなく
なる欠点がある。
【0009】このように、従来は、半導体基板表面の不
純物の回収率を十分に向上させることができなかったた
め、分析精度が低下し、また、分析値の信頼性が低下す
るという欠点があった。
【0010】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、その目的は、半導体基板表面の不純物の回収率
を十分に向上させることができる不純物回収装置を開発
し、これにより、分析精度の向上と共に分析値の信頼性
の向上を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の不純物回収装置は、半導体基板の表面に液
滴を供給する液滴供給装置と、前記液滴を前記半導体基
板の表面で走査させ、前記半導体基板の表面に存在する
不純物を前記液滴中に回収する液滴走査装置と、前記半
導体基板の表面における走査を終えた前記液滴を保存す
る液滴保存装置と、前記液滴の不純物濃度が所定値に達
する前に前記半導体基板の表面における前記液滴の走査
を終え、前記液滴に代えて新たな液滴により前記半導体
基板の表面における走査を継続するための制御装置とを
備えている。
【0012】前記制御装置は、前記液滴の不純物濃度が
所定値に達しないような前記半導体基板に対する前記液
滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走査面
積を走査し終えたときに前記液滴を前記新たな液滴に交
換する。
【0013】本発明の不純物回収装置は、半導体基板の
表面に液滴を供給する液滴供給装置と、前記液滴を前記
半導体基板の表面で走査させ、前記半導体基板の表面に
存在する不純物を前記液滴中に回収する液滴走査装置
と、前記半導体基板の表面における走査を終えた前記液
滴を保存する液滴保存装置と、前記液滴の不純物濃度が
所定値に達する前に前記半導体基板の表面における前記
液滴の液量を増加させ、前記半導体基板の表面における
前記液滴の走査を継続するための制御装置とを備えてい
る。
【0014】前記制御装置は、前記液滴の不純物濃度が
所定値に達しないような前記半導体基板に対する前記液
滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走査面
積を走査し終えたときに前記液滴の液量を増加させる。
【0015】前記所定値は、100ppb以下の値であ
る。本発明の不純物回収装置は、半導体基板の表面に液
滴を供給する液滴供給装置と、前記液滴を前記半導体基
板の表面で走査させ、前記半導体基板の表面に存在する
不純物を前記液滴中に回収する液滴走査装置と、前記半
導体基板の表面における走査を終えた前記液滴を保存す
る液滴保存装置と、前記半導体基板の表面の一箇所に対
する前記液滴の接触時間が0.05秒以上になるように
するための制御装置とを備えている。
【0016】前記制御装置は、前記液滴の不純物濃度が
100ppbを超える場合に、前記半導体基板の表面の
一箇所に対する前記液滴の接触時間を0.15秒以下に
する。
【0017】本発明の記録媒体は、半導体基板の表面に
液滴を供給するステップと、前記液滴を前記半導体基板
の表面で走査させ、前記半導体基板の表面に存在する不
純物を前記液滴中に回収するステップと、前記半導体基
板の表面における走査を終えた前記液滴を保存するステ
ップと、前記液滴の不純物濃度が所定値に達する前に前
記半導体基板の表面における前記液滴の走査を終え、前
記液滴に代えて新たな液滴により前記半導体基板の表面
における走査を継続するステップとからなるプログラム
から構成される。
【0018】前記プログラムは、前記液滴の不純物濃度
が所定値に達しないような前記半導体基板に対する前記
液滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走査
面積を走査し終えたときに前記液滴を前記新たな液滴に
交換するステップをさらに含んでいる。
【0019】本発明の記録媒体は、半導体基板の表面に
液滴を供給するステップと、前記液滴を前記半導体基板
の表面で走査させ、前記半導体基板の表面に存在する不
純物を前記液滴中に回収するステップと、前記半導体基
板の表面における走査を終えた前記液滴を保存するステ
ップと、前記液滴の不純物濃度が所定値に達する前に前
記半導体基板の表面における前記液滴の液量を増加さ
せ、前記半導体基板の表面における前記液滴の走査を継
続するためのステップとからなるプログラムから構成さ
れる。
【0020】前記プログラムは、前記液滴の不純物濃度
が所定値に達しないような前記半導体基板に対する前記
液滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走査
面積を走査し終えたときに前記液滴の液量を増加させる
ステップを含んでいる。
【0021】前記プログラムは、前記所定値を100p
pb以下の値に設定するステップを含んでいる。本発明
の記録媒体は、半導体基板の表面に液滴を供給するステ
ップと、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査させ、
前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴中に
回収するステップと、前記半導体基板の表面における走
査を終えた前記液滴を保存するステップと、前記半導体
基板の表面の一箇所に対する前記液滴の接触時間が0.
05秒以上になるようにするステップとからなるプログ
ラムから構成される。
【0022】前記プログラムは、前記液滴の不純物濃度
が100ppbを超える場合に、前記半導体基板の表面
の一箇所に対する前記液滴の接触時間を0.15秒以下
にするステップを含んでいる。
【0023】本発明の不純物回収方法は、半導体基板の
表面に液滴を供給する第1工程と、前記液滴を前記半導
体基板の表面で走査させ、前記半導体基板の表面に存在
する不純物を前記液滴中に回収する第2工程と、前記半
導体基板の表面における走査を終えた前記液滴を保存す
る第3工程と、前記液滴の不純物濃度が所定値に達する
前に前記半導体基板の表面における前記液滴の走査を終
え、前記液滴に代えて新たな液滴により前記半導体基板
の表面における走査を継続する第4工程とを備えてい
る。
【0024】前記第4工程は、前記液滴の不純物濃度が
所定値に達しないような前記半導体基板に対する前記液
滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走査面
積を走査し終えたときに前記液滴を前記新たな液滴に代
えることにより実行される。
【0025】本発明の不純物回収方法は、半導体基板の
表面に液滴を供給する第1工程と、前記液滴を前記半導
体基板の表面で走査させ、前記半導体基板の表面に存在
する不純物を前記液滴中に回収する第2工程と、前記半
導体基板の表面における走査を終えた前記液滴を保存す
る第3工程と、前記液滴の不純物濃度が所定値に達する
前に前記半導体基板の表面における前記液滴の液量を増
加させ、前記半導体基板の表面における前記液滴の走査
を継続するための第4工程とを備えている。
【0026】前記第4工程は、前記液滴の不純物濃度が
所定値に達しないような前記半導体基板に対する前記液
滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走査面
積を走査し終えたときに前記液滴の液量を増加させるこ
とにより実行される。
【0027】前記所定値は、100ppb以下の値に設
定されている。本発明の不純物回収方法は、半導体基板
の表面に液滴を供給する第1工程と、前記液滴を前記半
導体基板の表面で走査させ、前記半導体基板の表面に存
在する不純物を前記液滴中に回収する第2工程と、前記
半導体基板の表面における走査を終えた前記液滴を保存
する第3工程とを備え、前記半導体基板の表面の一箇所
に対する前記液滴の接触時間は、0.05秒以上になる
ように設定されている。
【0028】前記液滴の不純物濃度が100ppbを超
える場合に、前記半導体基板の表面の一箇所に対する前
記液滴の接触時間は、0.15秒以下になるように設定
されている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の不純物回収装置について詳細に説明する。図1は、
本発明の第1実施の形態に関わる不純物回収装置を示し
ている。
【0030】11は、液滴走査装置である。液滴走査装
置11は、高純度の液滴(例えば、塩酸(HCl)0.
4%+過酸化水素水(H22 )3.5%)22を半導
体基板(ウェーハ)21の表面で走査させ、半導体基板
21表面の不純物を液滴22内に回収する機能を有す
る。半導体基板21表面の薄膜は、予め弗酸の蒸気によ
って溶解されている。液滴22は、例えば、半導体基板
21の中央部からエッジ部に向かってスパイラル状に移
動する。
【0031】12は、液滴供給装置である。液滴供給装
置12は、半導体基板21表面に任意の量の液滴22を
供給する機能を有する。13は、液滴保存装置である。
液滴保存装置13は、不純物回収を終えた液滴22を保
存するためのものである。液滴22の保存は、半導体基
板21表面の液滴22を、保存器具の溝内や別の半導体
基板(ウェーハ)上の1点に移動させたり、直接、容器
内に吸い取るなどして実行する。
【0032】14は、制御装置である。制御装置14
は、液滴走査装置11、液滴供給装置12及び液滴保存
装置13の動作を制御する。また、制御装置14は、走
査面積検出部15を含んでいる。走査面積検出部15
は、半導体基板21表面における液滴22の走査面積を
求める。
【0033】図2及び図3は、図1の不純物回収装置の
構成の一例を示している。この不純物回収装置は、液滴
走査装置11、液滴供給装置12、液滴保存装置13及
び制御装置14を備え、さらに、気相分解装置23及び
搬送装置25を備えている。
【0034】気相分解装置23内には、複数の半導体基
板(ウェーハ)が搭載されたキャリア24が配置され
る。気相分解装置23は、例えば、弗酸の蒸気を発生
し、複数の半導体基板の表面の薄膜を溶解する機能を有
する。
【0035】搬送装置25は、気相分解装置23のキャ
リア24内の半導体基板を液滴走査装置11に搬送し、
かつ、不純物回収の終了した半導体基板を気相分解装置
23のキャリア24に戻す機能を有する。
【0036】液滴走査装置11は、半導体基板21を保
持すると共に半導体基板21を任意の速度で回転させる
チャック26と、液滴22を、チャック26に保持され
た半導体基板21の中心からエッジに向かって任意の速
度で移動させるアーム27とを備えている。アーム27
は、液滴22を保持する保持部27aを有している。液
滴22は、チャック26の回転及びアーム27の回転に
より、半導体基板21表面をスパイラル状に移動する。
【0037】液滴供給装置12は、任意の量の液滴22
を半導体基板21上に滴らすドリッパーから構成され
る。液滴保存装置13は、円盤状の保存器具から構成さ
れ、その周囲には液滴22を保存するための複数の溝2
8が形成されている。
【0038】次に、図4を参照しながら、図1の不純物
回収装置の動作の第1例について詳細に説明する。ま
ず、半導体基板(ウェーハ)表面の単位面積当りの概ね
の不純物量を確認する(ステップST1)。この単位面
積当りの不純物量は、経験値により求めることができる
が、本発明以外の簡単な方法により求めてもよい。
【0039】次に、液滴の交換時期、即ち、液滴供給装
置から供給される液滴1つ当りの半導体基板上の走査面
積Sを決定する(ステップST2)。この走査面積S
は、以下のようにして求める。
【0040】図5は、液滴(塩酸0.4%+過酸化水素
水3.5%)中に含まれる不純物の濃度と半導体基板表
面に残存(再吸着)する不純物の量との関係を示すもの
である。即ち、液滴中の不純物濃度が所定値を超える
と、半導体基板表面に残存(再吸着)する不純物量は、
フロインドリッヒの吸着率に基づき、液滴中の不純物濃
度に比例して急激に増加する。そして、この所定値は、
100ppb前後である。そこで、半導体基板の単位面
積当りの不純物量及び許容される液滴中の不純物量の最
大値(100ppb以下)とに基づいて、液滴1つ当り
の半導体基板上の走査面積Sを求める。
【0041】例えば、半導体基板の単位面積当りに、C
u(銅)が3×1011atoms/cm2 、Na(ナト
リウム)が8×1011atoms/cm2 程度含まれて
いると仮定すると、100μリットル(=0.1mリットル、直
径8mm程度)の液滴中の不純物量を100ppb以下
に保つためには、液滴1つ当りの走査面積Sは、約31
4cm2 となる。この走査面積Sは、8インチウェーハ
の全面に相当するため、例えば、8インチウェーハの検
査(不純物回収)に際しては、液滴1つで足りることに
なる。
【0042】この後、実際に、半導体基板表面の不純物
を回収する動作に入ることになる。まず、半導体基板上
の所定の1点(例えば、半導体基板の中心点)に、液滴
供給装置から所定量の液滴(例えば、100μリットル、直
径8mm程度)が供給される(ステップST3)。この
後、半導体基板表面における液滴の走査が開始される
(ステップST4)。なお、液滴の走査は、例えば、図
2及び図3に示すような構成の装置を用いた場合にはス
パイラル状になる。
【0043】また、液滴の走査中においては、液滴の走
査面積がSに達したか否かが検出される(ステップST
5)。走査面積がSに達しないうちに、液滴が半導体基
板(ウェーハ)のエッジに到達した場合、即ち、液滴が
半導体基板の全面を走査した場合には、液滴の走査を終
了し、液滴を保存する(ステップST6〜ST8)。こ
の後、半導体基板を交換し、再び、同様の動作を行う
(ステップST9)。
【0044】液滴が半導体基板(ウェーハ)の全面を走
査しないうちに、走査面積がSに達した場合には、その
時点において液滴の走査を終了し、液滴を保存する(ス
テップST10〜ST11)。また、液滴の走査を終了
した箇所に、再び、液滴供給装置から所定量の液滴(例
えば、100μリットル、直径8mm程度)を供給し(ステ
ップST3)、半導体基板表面における液滴の走査を再
開する(ステップST4)。
【0045】また、液滴の走査中においては、走査面積
がSに達したか否かが検出され(ステップST5)、走
査面積がSに達する前に、液滴が半導体基板のエッジに
到達した場合には、液滴の走査を終了し、液滴を保存す
る(ステップST6〜ST8)。この後、半導体基板を
交換し、再び、同様の動作を行う(ステップST9)。
【0046】ここで、液滴の走査面積は、例えば、液滴
と半導体基板の接触面積(液滴は、半導体基板上の同一
箇所を走査しないものとする。但し、通常、走査箇所の
多少のオーバーラップは生じる。)及び液滴の移動量に
より求めることができる。
【0047】また、図2及び図3のような装置を用いた
場合には、アームの回転量(角度)から液滴の走査面積
を求めることもできる。即ち、アームの長さR、アーム
の回転量θ°から液滴の走査面積を求めることが可能で
ある。
【0048】本発明の不純物回収装置によれば、液滴中
の不純物濃度が所定の濃度値以上にならないようにして
いる。即ち、半導体基板(ウェーハ)の表面を走査する
液滴中の不純物濃度が所定の濃度値に達する前に、その
液滴を保存し、新たな液滴に交換するようにしている。
なお、所定の濃度値に達したか否かは、予め確認された
半導体基板表面の単位面積当りの不純物量及び液滴の走
査面積により知ることができる。
【0049】このように、液滴中の不純物濃度が所定の
濃度値以上にならないようにしたことで、液滴により不
純物を回収しきれなくなったり、液滴中に回収された不
純物が再び半導体基板の表面に付着するという事態を回
避できるようになる。このため、不純物の回収率は、9
0%以上を達成でき、高精度な分析が行えるようにな
る。
【0050】図6は、半導体基板上の不純物の残存量を
本発明と従来で比較して示すものである。本例では、8
インチウェーハの表面を100μリットル(直径約8mm)
の液滴を用いてスパイラル状に走査させ、ウェーハ表面
の不純物を回収する場合を想定した。ウェーハ表面の単
位面積当りの不純物(Cu,Naなど)の量を3〜8×
1012atoms/cm2 と仮定すると、従来では、ウ
ェーハのエッジに近くなるにつれて、ウェーハの表面に
残存(再付着)する不純物が次第に増えていたのに対
し、本発明では、ウェーハの中心からエッジまで不純物
がほとんど残存しなくなった。
【0051】図7は、図1の不純物回収装置の動作の第
2例を示すものである。まず、半導体基板(ウェーハ)
表面の単位面積当りの概ねの不純物量を確認する(ステ
ップST1)。この単位面積当りの不純物量は、経験値
により求めることができるが、本発明以外の簡単な方法
により求めてもよい。
【0052】次に、液滴の液量の増加時期、即ち、液滴
供給装置から液滴を追加供給する時期(液滴の走査面積
S)を決定する(ステップST2)。なお、液滴の走査
面積Sは、上述の第1例と同様にして求める。
【0053】この後、実際に、半導体基板表面の不純物
を回収する動作に入る。まず、半導体基板上の所定の1
点(例えば、半導体基板の中心点)に、液滴供給装置か
ら所定量の液滴(例えば、100μリットル、直径8mm程
度)が供給される(ステップST3)。この後、半導体
基板表面における液滴の走査が開始される(ステップS
T4)。なお、液滴の走査は、例えば、図2及び図3に
示すような構成の装置を用いた場合にはスパイラル状に
なる。
【0054】また、液滴の走査中においては、走査面積
がSに達したか否かが検出される(ステップST5)。
走査面積がSに達しないうちに、液滴が半導体基板(ウ
ェーハ)のエッジに到達した場合、即ち、液滴が半導体
基板の全面を走査した場合には、液滴の走査を終了し、
液滴を保存する(ステップST6〜ST8)。この後、
半導体基板を交換し、再び、同様の動作を行う(ステッ
プST9)。
【0055】液滴が半導体基板(ウェーハ)の全面を走
査しないうちに、走査面積がSに達した場合には、その
時点において液滴の走査を終了し、液滴供給装置から液
滴を追加供給し、液滴の液量を増加させる(ステップS
T10)。なお、液滴の増加量は、任意であるが、最初
の液滴の量と同じ量だけ追加するのがよい。この場合、
液滴の量は、当初の2倍となる。また、液滴の走査は、
継続される。
【0056】液滴の追加後、液滴の走査面積がS(液滴
の走査開始時期からは2S)に達したか否かが検出され
る(ステップST5)。液滴の追加後、走査面積がSに
達する前に、液滴が半導体基板のエッジに到達した場合
には、液滴の走査を終了し、液滴を保存する(ステップ
ST6〜ST8)。この後、半導体基板を交換し、再
び、同様の動作を行う(ステップST9)。
【0057】ここで、液滴の走査面積は、例えば、液滴
と半導体基板の接触面積(液滴は、半導体基板上の同一
箇所を走査しないものとする。但し、通常、走査箇所の
多少のオーバーラップは生じる。)及び液滴の移動量に
より求めることができる。
【0058】また、図2及び図3のような装置を用いた
場合には、アームの回転量(角度)から液滴の走査面積
を求めることができる。即ち、アームの長さR、アーム
の回転量θ°から液滴の走査面積を求めることが可能で
ある。
【0059】本発明の不純物回収装置によれば、液滴中
の不純物濃度が所定の濃度値以上にならないようにして
いる。即ち、半導体基板(ウェーハ)の表面を走査する
液滴中の不純物濃度が所定の濃度値に達する前に、その
液滴の液量を増加するようにしている。なお、所定の濃
度値に達したか否かは、予め確認された半導体基板表面
の単位面積当りの不純物量及び液滴の走査面積により求
められる。
【0060】このように、液滴中の不純物濃度が所定の
濃度値以上にならないようにしたことで、液滴により不
純物を回収しきれなくなったり、液滴中に回収された不
純物が再び半導体基板の表面に付着するという事態を回
避できるようになる。このため、不純物の回収率は、上
述の第1例と同様に、90%以上を達成でき、高精度な
分析が行えるようになる。
【0061】図8は、本発明の第2実施の形態に関わる
不純物回収装置を示している。11は、液滴走査装置で
ある。液滴走査装置11は、高純度の液滴(例えば、塩
酸0.4%+過酸化水素水3.5%)22を半導体基板
(ウェーハ)21の表面で走査させ、半導体基板21表
面の不純物を液滴22内に回収する機能を有する。半導
体基板21表面の薄膜は、予め弗酸の蒸気によって溶解
されている。液滴22は、例えば、半導体基板21の中
央部からエッジ部に向かってスパイラル状に移動する。
【0062】12は、液滴供給装置である。液滴供給装
置12は、半導体基板21表面に任意の量の液滴22を
供給する機能を有する。13は、液滴保存装置である。
液滴保存装置13は、不純物回収を終えた液滴22を保
存するためのものである。液滴22の保存は、半導体基
板21表面の液滴22を、保存器具の溝内や別の半導体
基板(ウェーハ)上の1点に移動させたり、直接、容器
内に吸い取るなどして実行する。
【0063】14は、制御装置である。制御装置14
は、液滴走査装置11、液滴供給装置12及び液滴保存
装置13の動作を制御する。また、制御装置14は、液
滴速度設定部16を含んでいる。液滴速度設定部16
は、半導体基板(ウェーハ)21に対する液滴22の速
度(走査速度)を設定し、液滴22の走査速度が所定の
範囲内に維持されるように液滴走査装置11の動作を制
御する。
【0064】図8の不純物回収装置は、図1の不純物回
収装置と同様に、例えば、図2及び図3に示すような構
成により実現することができる。この場合、制御装置1
4は、液滴速度設定部16で設定された所定範囲内に液
滴の速度が維持されるように、チャック26の回転速度
(ウェーハの回転速度)及び液滴を保持するアーム27
の回転速度を制御する。
【0065】次に、図8の不純物回収装置の動作につい
て詳細に説明する。まず、半導体基板上の所定の1点
(例えば、半導体基板の中心点)に、液滴供給装置から
所定量の液滴(例えば、100μリットル、直径8mm程
度)が供給され、半導体基板表面における液滴の走査が
開始される。なお、液滴の走査は、例えば、図2及び図
3に示すような構成の装置を用いた場合にはスパイラル
状になる。
【0066】なお、制御装置は、半導体基板(ウェー
ハ)に対する液滴の速度が予め設定された所定範囲内に
維持されるように液滴走査装置の動作を制御する。液滴
の走査速度は、以下のようにして設定される。
【0067】図9は、液滴がウェーハの所定箇所に接触
している時間とその所定箇所に残存(再付着)する不純
物の量との関係を示している。この関係によれば、ウェ
ーハの所定箇所に対する液滴の接触時間が短すぎても、
また、長すぎても、当該所定箇所に残存する不純物量は
減らないことがわかる。これは、液滴の接触時間が短い
と、ウェーハの表面の不純物が完全に液滴中に回収され
ないためであり、また、液滴の接触時間が長いと、液滴
中に回収された不純物が再付着するためであると考えら
れる。そこで、ウェーハ表面の不純物が液滴中に回収さ
れるのに十分な時間以上であって、液滴中の不純物がウ
ェーハ表面に再付着しないような時間以下の所定範囲を
設定する。
【0068】なお、この所定範囲は、0.05秒以上
0.15秒以下(液滴の走査速度に換算すると50mm
/s〜160mm/s:直径約8mmの液滴の場合)で
あることが実験結果により求められた。また、液滴の走
査速度の設定は、液滴中の不純物濃度が100ppbを
超えるような場合(図1で説明したように、液滴中の不
純物濃度が所定値を超えるような場合)に有効であるこ
ともわかった。
【0069】ところで、半導体基板(ウェーハ)の所定
箇所に対する液滴の接触時間は、半導体基板に対する液
滴の接触面積及び半導体基板に対する液滴の速度(走査
速度)により容易に求めることができる。
【0070】本発明の不純物回収装置によれば、半導体
基板(ウェーハ)に対する液滴の速度、即ち、半導体基
板の所定箇所に対する液滴の接触時間が所定範囲内に維
持されるようにしている。これにより、不純物を回収し
残したり、液滴中の不純物が再付着するという事態を回
避できるようになる。このため、不純物の回収率が90
%以上となり、高精度な分析が行えるようになる。な
お、図10に示すように、図1に示す不純物回収装置と
図8に示す不純物回収装置を組み合わせて用いれば、不
純物回収率の効果はさらに向上する。
【0071】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の不純物
回収装置によれば、次のような効果を奏する。第一に、
液滴中の不純物濃度が所定の濃度値以上にならないよう
に、液滴中の不純物濃度が所定の濃度値に達する前に、
その液滴を新たな液滴に交換するか、又はその液滴の液
量を増加するようにしている。また、第二に、半導体基
板に対する液滴の速度、即ち、半導体基板の所定箇所に
対する液滴の接触時間が所定範囲内に維持されるよう
に、液滴走査装置の動作を制御している。このため、液
滴により不純物を回収しきれなくなったり、液滴中に回
収された不純物が再び半導体基板の表面に付着するとい
う事態を回避できる。よって、不純物の回収率が90%
以上になり、高精度な分析が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に関わる不純物回収装
置を示す図。
【図2】図1の不純物回収装置の構成の一例を示す図。
【図3】図1の不純物回収装置の構成の一例を示す図。
【図4】図1の不純物回収装置の動作の第1例を示す
図。
【図5】液滴の不純物濃度と不純物の残存量との関係を
示す図。
【図6】ウェーハ内の位置と不純物残存量との関係を示
す図。
【図7】図1の不純物回収装置の動作の第2例を示す
図。
【図8】本発明の第2実施の形態に関わる不純物回収装
置を示す図。
【図9】ウェーハの所定箇所に対する液滴の接触時間と
不純物残存量との関係を示す図。
【図10】本発明の不純物回収装置の応用例を示す図。
【図11】従来の不純物回収の様子を示す図。
【符号の説明】
11 :液滴走査装置、 12 :液滴供給装置、 13 :液滴保存装置、 14 :制御装置、 15 :走査面積検出部、 16 :液滴速度設定部、 21 :半導体基板(ウェー
ハ)、 22 :薄膜、 23 :気相分解装置、 24 :キャリア、 25 :搬送装置、 26 :チャック、 27 :アーム、 27a :保持部、 28 :溝。
フロントページの続き (72)発明者 金子 美奈子 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会 社内 (56)参考文献 特開 平2−229428(JP,A) 特開 平5−283498(JP,A) 特開 平5−203548(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/28 G01N 31/00 G01N 33/00 H01L 21/66 JICSTファイル(JOIS)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に液滴を供給する液滴
    供給装置と、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査さ
    せ、前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴
    中に回収する液滴走査装置と、前記半導体基板の表面に
    おける走査を終えた前記液滴を保存する液滴保存装置
    と、前記液滴の不純物濃度が所定値に達する前に前記半
    導体基板の表面における前記液滴の走査を一時中断し、
    前記液滴走査装置を前記液滴保存装置上に移動させ、前
    記液滴を前記液滴保存装置に保存した後、前記液滴走査
    装置を前記一時中断した地点に再び戻し、前記液滴に代
    えて新たな液滴により前記半導体基板の表面における走
    査を継続するための制御装置とを具備することを特徴と
    する不純物回収装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記液滴の不純物濃度
    が所定値に達しないような前記半導体基板に対する前記
    液滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走査
    面積を走査し終えたときに前記液滴を前記新たな液滴に
    交換することを特徴とする請求項1記載の不純物回収装
    置。
  3. 【請求項3】 半導体基板の表面に液滴を供給する液滴
    供給装置と、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査さ
    せ、前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴
    中に回収する液滴走査装置と、前記半導体基板の表面に
    おける走査を終えた前記液滴を保存する液滴保存装置
    と、前記液滴の不純物濃度が所定値に達する前に前記半
    導体基板の表面における前記液滴の液量を増加させ、前
    記半導体基板の表面における前記液滴の走査を継続する
    ための制御装置とを具備することを特徴とする不純物回
    収装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記液滴の不純物濃度
    が所定値に達しないような前記半導体基板に対する前記
    液滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走査
    面積を走査し終えたときに前記液滴の液量を増加させる
    ことを特徴とする請求項3記載の不純物回収装置。
  5. 【請求項5】 前記所定値は、100ppb以下の値で
    あることを特徴とする請求項1又は3記載の不純物回収
    装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板の表面に液滴を供給する液滴
    供給装置と、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査さ
    せ、前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴
    中に回収する液滴走査装置と、前記半導体基板の表面に
    おける走査を終えた前記液滴を保存する液滴保存装置
    と、前記半導体基板の表面の一箇所に対する前記液滴の
    接触時間が0.05秒以上になるようにするための制御
    装置とを具備することを特徴とする不純物回収装置。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、前記液滴の不純物濃度
    が100ppbを超える場合に、前記半導体基板の表面
    の一箇所に対する前記液滴の接触時間を0.15秒以下
    にすることを特徴とする請求項6記載の不純物回収装
    置。
  8. 【請求項8】 半導体基板の表面に液滴を供給するステ
    ップと、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査させ、
    前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴中に
    回収するステップと、前記半導体基板の表面における走
    査を終えた前記液滴を保存溝内に保存するステップと、
    前記液滴の不純物濃度が所定値に達する前に前記半導体
    基板の表面における前記液滴の走査を一時中断し、前記
    液滴を前記保存溝上に移動させ、前記液滴を前記保存溝
    内に保存した後、前記液滴に代えて新たな液滴により
    前記一時中断した地点から前記半導体基板の表面におけ
    る走査を継続するステップとからなるプログラムが記録
    されたことを特徴とする記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記プログラムは、前記液滴の不純物濃
    度が所定値に達しないような前記半導体基板に対する前
    記液滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走
    査面積を走査し終えたときに前記液滴を前記新たな液滴
    に交換するステップをさらに含んでいることを特徴とす
    る請求項8記載の記録媒体。
  10. 【請求項10】 半導体基板の表面に液滴を供給するス
    テップと、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査さ
    せ、前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴
    中に回収するステップと、前記半導体基板の表面におけ
    る走査を終えた前記液滴を保存するステップと、前記液
    滴の不純物濃度が所定値に達する前に前記半導体基板の
    表面における前記液滴の液量を増加させ、前記半導体基
    板の表面における前記液滴の走査を継続するためのステ
    ップとからなるプログラムが記録されたことを特徴とす
    る記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記プログラムは、前記液滴の不純物
    濃度が所定値に達しないような前記半導体基板に対する
    前記液滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記
    走査面積を走査し終えたときに前記液滴の液量を増加さ
    せるステップを含んでいることを特徴とする請求項10
    記載の記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記プログラムは、前記所定値を10
    0ppb以下の値に設定するステップを含んでいること
    を特徴とする請求項8又は10記載の記録媒体。
  13. 【請求項13】 半導体基板の表面に液滴を供給するス
    テップと、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査さ
    せ、前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴
    中に回収するステップと、前記半導体基板の表面におけ
    る走査を終えた前記液滴を保存するステップと、前記半
    導体基板の表面の一箇所に対する前記液滴の接触時間が
    0.05秒以上になるようにするステップとからなるプ
    ログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記プログラムは、前記液滴の不純物
    濃度が100ppbを超える場合に、前記半導体基板の
    表面の一箇所に対する前記液滴の接触時間を0.15秒
    以下にするステップを含んでいることを特徴とする請求
    項13記載の記録媒体。
  15. 【請求項15】 半導体基板の表面に液滴を供給する第
    1工程と、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査さ
    せ、前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴
    中に回収する第2工程と、前記半導体基板の表面におけ
    る走査を終えた前記液滴を保存溝内に保存する第3工程
    と、前記液滴の不純物濃度が所定値に達する前に前記半
    導体基板の表面における前記液滴の走査を一時中断し、
    前記液滴を前記保存溝上に移動させ、前記液滴を前記保
    存溝内に保存した後、前記液滴に代えて新たな液滴によ
    、前記一時中断した地点から前記半導体基板の表面に
    おける走査を継続する第4工程とを具備することを特徴
    とする不純物回収方法。
  16. 【請求項16】 前記第4工程は、前記液滴の不純物濃
    度が所定値に達しないような前記半導体基板に対する前
    記液滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走
    査面積を走査し終えたときに前記液滴を前記新たな液滴
    に代えることにより実行されることを特徴とする請求項
    15記載の不純物回収方法。
  17. 【請求項17】 半導体基板の表面に液滴を供給する第
    1工程と、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査さ
    せ、前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴
    中に回収する第2工程と、前記半導体基板の表面におけ
    る走査を終えた前記液滴を保存する第3工程と、前記液
    滴の不純物濃度が所定値に達する前に前記半導体基板の
    表面における前記液滴の液量を増加させ、前記半導体基
    板の表面における前記液滴の走査を継続するための第4
    工程とを具備することを特徴とする不純物回収方法。
  18. 【請求項18】 前記第4工程は、前記液滴の不純物濃
    度が所定値に達しないような前記半導体基板に対する前
    記液滴の走査面積を予め求めておき、前記液滴が前記走
    査面積を走査し終えたときに前記液滴の液量を増加させ
    ることにより実行されることを特徴とする請求項17記
    載の不純物回収方法。
  19. 【請求項19】 前記所定値は、100ppb以下の値
    に設定されていることを特徴とする請求項15又は17
    記載の不純物回収方法。
  20. 【請求項20】 半導体基板の表面に液滴を供給する第
    1工程と、前記液滴を前記半導体基板の表面で走査さ
    せ、前記半導体基板の表面に存在する不純物を前記液滴
    中に回収する第2工程と、前記半導体基板の表面におけ
    る走査を終えた前記液滴を保存する第3工程とを具備
    し、前記半導体基板の表面の一箇所に対する前記液滴の
    接触時間は、0.05秒以上になるように設定されてい
    ることを特徴とする不純物回収方法。
  21. 【請求項21】 前記液滴の不純物濃度が100ppb
    を超える場合に、前記半導体基板の表面の一箇所に対す
    る前記液滴の接触時間は、0.15秒以下になるように
    設定されていることを特徴とする請求項20記載の不純
    物回収方法。
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