JP3355923B2 - ホーンスイッチを備えたエアバッグ装置 - Google Patents

ホーンスイッチを備えたエアバッグ装置

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JP3355923B2
JP3355923B2 JP11680796A JP11680796A JP3355923B2 JP 3355923 B2 JP3355923 B2 JP 3355923B2 JP 11680796 A JP11680796 A JP 11680796A JP 11680796 A JP11680796 A JP 11680796A JP 3355923 B2 JP3355923 B2 JP 3355923B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールに配置され、面状のホーンスイッチを備えたエアバ
ッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のステアリングホイールに
配置されて、面状のホーンスイッチを備えたエアバッグ
装置としては、特開平6−312664号公報に記載さ
れたものが知られていた。
【0003】上記公報記載のエアバッグ装置は、ステア
リングホイールの中央のボス部における上部に配置され
ていた。そして、このエアバッグ装置は、折り畳まれた
エアバッグと、エアバッグに膨張用のガスを供給するイ
ンフレーターと、折り畳まれたエアバッグを覆うパッド
としてのアウタカバーと、エアバッグやインフレーター
等を保持するバッグホルダと、を備えていた。さらに、
エアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグとアウタカ
バーとの間に、面状のホーンスイッチと、ホーンスイッ
チを下面側から支持してアウタカバーより剛性を有する
支持プレートとしてのインナカバーと、を配設させて構
成されていた。
【0004】インナカバーは、ホーンスイッチを支持す
る支持部と、支持部の外周縁から下方へ延びてバッグホ
ルダにリベット止めされる略筒状の側壁部と、を備えて
構成されていた。側壁部には、エアバッグの膨張時にバ
ッグホルダとの連結を解除するとともに支持部側を開か
せて、エアバッグを突出させることができるように、薄
肉の破断予定部を所定位置に配置させていた。なお、側
壁部の一部は、破断予定部が配置されずに、エアバッグ
膨張時における支持部側の開き時のヒンジ部となってい
た。
【0005】また、側壁部には、アウタカバーを取り付
けるための係止孔が形成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなエ
アバッグ装置では、ホーンスイッチを支持する支持プレ
ートとしてのインナカバーが、バッグホルダに対して、
複数箇所でリベット止めされているため、エアバッグ装
置の組付部品点数が増加し、エアバッグ装置の組付工数
・組付コストが増大していた。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、面状のホーンスイッチを取り付けた支持プレート
を、バッグホルダに保持させる構造としても、組付工数
・組付コストを低減することができるエアバッグ装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアバッグ
装置は、折り畳まれて所定時膨張するエアバッグと、折
り畳まれた前記エアバッグを覆うパッドと、前記エアバ
ッグ・前記パッドを保持するバッグホルダと、を備える
とともに、折り畳まれた前記エアバッグと前記パッドと
の間に、面状のホーンスイッチと、該ホーンスイッチを
上面に取り付けて前記パッドより剛性を有する支持プレ
ートと、を配設させて構成されて、前記エアバッグが、
開口部の周縁に配置させたリテーナから延びるボルトを
前記開口部周縁と前記バッグホルダとに挿通させて、前
記ボルトをナット止めすることにより、前記バッグホル
ダに保持される構成として、ステアリングホイールに配
置されるホーンスイッチを備えたエアバッグ装置であっ
て、前記パッドが、天井部と、該天井部の外周縁から下
方へ延びて複数の係止孔を備えた略筒状の側壁部と、を
備え、前記天井部における前記側壁部で囲まれて折り畳
まれた前記エアバッグを覆う部位に、周囲に破断予定部
を配置させて前記エアバッグの膨張時に開く扉部が配設
され、前記バッグホルダが、前記パッド側壁部の内周面
側に配置される側壁を備えるとともに、該側壁に、前記
各係止孔に挿入係止される係止爪を備え、前記パッド側
壁部が、前記各係止爪を前記係止孔に挿入係止させた状
態で、外周面側に押え板を配置されて、前記バッグホル
ダに保持され、前記ホーンスイッチと前記支持プレート
の前記ホーンスイッチを支持する支持部とが、前記パッ
ドの扉部の下方に配置されるとともに、前記支持プレー
トが、前記支持部から延びて先端に膨出部を有した取付
脚を備え、該取付脚を前記パッド側壁部と前記バッグホ
ルダ側壁との間に挿入させるとともに、前記膨出部を前
記パッド側壁部若しくは前記バッグホルダ側壁の下端か
ら突出させて抜け止め部位として、前記バッグホルダに
取り付けられ 前記押え板が、 前記バッグホルダと別体
として、前記リテーナの前記ボルトを挿通させて前記ボ
ルトをナット止めすることにより、前記バッグホルダに
取り付けられる構成、 若しくは、前記バッグホルダと一
体化されている構成、としていることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】本発明に係るエアバッグ装置では、支持
プレートが、面状のホーンスイッチを取り付けた支持部
から延びて先端に膨出部を有した取付脚を備えて構成さ
れている。この支持プレートは、取付脚をパッド側壁部
とバッグホルダ側壁との間に挿入させるとともに、膨出
部をパッド側壁部若しくはバッグホルダ側壁の下端から
突出させて抜け止め部位として、バッグホルダに取り付
けられている。
【0010】また、パッド側壁部は、バッグホルダの側
壁に設けられた係止爪をパッド側壁部に設けた係止孔に
挿入係止され、かつ、パッド側壁部の外周面側に配置さ
れる押え板に押えられているため、エアバッグの膨張
時、係止爪から外れるように外方へ広がらず、強固にバ
ッグホルダに保持されることとなる。
【0011】そのため、エアバッグの膨張に伴って扉部
が開き、扉部とともに支持プレートの支持部が開く際、
取付脚がバッグホルダ側壁とパッド側壁部との間で強固
に保持されることとなり、取付脚の所定部位を回転中心
として、支持プレートの支持部が円滑に開くこととな
る。
【0012】したがって、面状のホーンスイッチを取り
付けた支持プレートのバッグホルダへの取り付けは、パ
ッド側壁部をバッグホルダに取り付ける押え板を利用す
るものであり、支持プレートをバッグホルダに取り付け
るリベットを不要にすることができることから、組付工
数・組付コストを低減することができる。
【0013】さらに、押え板自体が、バッグホルダと別
体としていても、リベットを利用せずに、エアバッグを
バッグホルダに取り付けるリテーナのボルトを利用し
て、バッグホルダに取り付けられており、エアバッグ装
置の組付工数・組付コストを著しく低減することができ
る。
【0014】また、本発明のエアバッグ装置では、エア
バッグの膨張時に パッドの天井部における扉部の周囲
の破断予定部を破断させるものであり、従来のインナカ
バーの側壁部を破断するものでない。すなわち、従来の
インナカバーでは、ホーンスイッチを取り付けて支持す
るための剛性を必要とする部位と、エアバッグの膨張時
に破断させる破断予定部を設ける部位と、さらに、エア
バッグ膨張時に開かせるヒンジ部位を設ける必要が生じ
ており、3つの性質を発揮できるように、インナカバー
の材料の選択や寸法の設定に、工数がかかることとなっ
ていた。しかし、本発明のエアバッグ装置では、支持プ
レートに破断予定部を設けなくとも良いことから、支持
プレートの条件が減って、支持プレートの材料の選択や
寸法の設定に、工数をかけなくとも良くなり、支持プレ
ートの設計の自由度を増加させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】実施形態のエアバッグ装置1は、図1・2
に示すように、ステアリングホイールWの中央のボス部
Bにおける上部に配置され、エアバッグ2、インフレー
ター7、パッド9、バッグホルダ20、押え板24、ホ
ーンスイッチ28、及び、支持プレート33、を備えて
構成されている。
【0017】エアバッグ2は、下部に円形の開口部2a
を備えた略球状の袋状として、折り畳まれてエアバッグ
装置1内に収納されている。インフレーター7は、エア
バッグ2に膨張用ガスを供給するもので、上部にガス吐
出口7bを配置させた略円柱状の本体7aと、本体7a
の外周から突出する略四角環状のフランジ部7cと、か
ら構成されている。
【0018】パッド9は、オレフィン系等の熱可塑性エ
ラストマーから形成され、折り畳まれたエアバッグ2を
覆う天井部10と、天井部10の外周縁から下方へ延び
る略四角筒形状の側壁部17と、を備えて構成されてい
る。
【0019】天井部10における側壁部17で囲まれた
略全面には、周囲に薄肉の破断予定部11を配置させて
エアバッグ2の膨張時に開く扉部12が配設されてい
る。扉部12は、上方から見て略U字状に配置される破
断予定部11に囲まれて形成され、パッド9の前方側を
開き時のヒンジ部10aとしている。この扉部12は、
折り畳まれたエアバッグ2の上方を覆っている。
【0020】また、扉部12の裏面には、ホーンスイッ
チ28の作動時に押圧するための複数の押圧用突起13
が所定位置に形成されている。さらに、扉部12の裏面
には、破断予定部11の近傍に、支持プレート33の後
述する支持部34における外周縁付近に当接可能な複数
の支持突起15(図3の二点鎖線参照と図2参照)が配
設されている。さらにまた、扉部12の裏面には、ヒン
ジ部10aから離れた部位の2箇所に、支持プレート3
3の位置決め凹部36(図3参照)に挿入されて、支持
プレート33の支持部34上に取り付けたホーンスイッ
チ28に対して、各押圧用突起13を適確に配置させる
ための図示しない位置決め突起が形成されている。
【0021】なお、支持突起15は、支持部34と扉部
12の裏面との間に、不必要に各押圧用突起13が当接
してホーンスイッチ28を作動させないように、所定間
隔を空けるためのものである。
【0022】パッド9の側壁部17は、折り畳まれたエ
アバッグ2の側部周囲を覆って、パッド9をバッグホル
ダ20に連結する部位となる。側壁部17には、バッグ
ホルダ20の後述する側壁22から延びる係止爪22a
を挿入させるための、係止孔17aが、所定位置に形成
されている。
【0023】バッグホルダ20は、板金からなり、図2
・5・6に示すように、略長方形の板状の底壁21と、
底壁21の外周縁の略全周から下方へ延びる側壁22
と、を備えて構成されている。
【0024】底壁21には、中央に、インフレーター7
の本体7aを下方から挿入させるための挿通孔21aが
形成され、挿通孔21aの周縁には、4つの貫通孔21
bと8つの係止孔21cとが形成されている。さらに、
底壁21における側壁22の近傍の所定位置には、挿通
孔21dが形成されている。
【0025】側壁22には、パッド9の側壁部17に設
けられた各係止孔17aに挿入係止される12個の係止
爪22aが、所定位置に形成され、また、エアバッグ装
置1をステアリングホイールWに取り付けるための取付
孔22bが2箇所に形成されている。さらに、側壁22
の外周面は、支持プレート33の後述する取付脚39の
内周側に当接する部位を除いて、パッド9の側壁部17
における内周面の略全面に当接するように構成されてい
る。そして、側壁22における支持プレート33の取付
脚39を配置させる部位は、図5に示すように、取付脚
39の肉厚分、内側へ凹んでいる。
【0026】押え板24は、板金から形成されて、図2
・7〜9に示すように、バッグホルダ20の底壁21と
略同形とした横板部25と、横板部25の外周縁の略全
周から断面U字状に延びる嵌合部26と、から構成され
ている。
【0027】横板部25には、底壁21の挿通孔21a
に対応して、インフレーター7の本体7aを下方から挿
入させるための挿通孔25aが形成されている。挿通孔
25aの周縁には、バッグホルダ底壁21の貫通孔21
bに対応した位置に、4つの貫通孔25bが形成され、
また、バッグホルダ底壁21の係止孔21cに対応した
位置に、8つの有底の凹部25cが形成されている。さ
らに、バッグホルダ底壁21の挿通孔21dに対応した
位置に、挿通孔25dが形成されている。
【0028】嵌合部26は、パッド側壁部17の外周面
側に配置される外周壁26aと、バッグホルダ側壁22
の内周側に配置される内周壁26bと、周壁26a・2
6b相互を連結する連結壁26cと、を備えて構成され
ている。そして、嵌合部26の外周壁26aが、バッグ
ホルダ側壁22の各係止爪22aをパッド側壁部17の
係止孔17aに係止させた後、エアバッグ2の膨張時に
その係止が外れないように、側壁部17を押える役目を
果す。
【0029】バッグホルダ20のエアバッグ2やインフ
レーター7の保持は、略四角環状の板金製のリテーナ3
(図2参照)を利用して行なわれている。すなわち、リ
テーナ3には、下方へ延びる4本のボルト3a(図9参
照)と図示しない8本の切り起こし爪とが突設されてお
り、リテーナ3をエアバッグ2内の開口部2aの周縁に
配置させ、リテーナ3の各ボルト3aをエアバッグ開口
部2aの周縁、バッグホルダ底壁21の貫通孔21b、
押え板横板部25の貫通孔25b、及び、インフレータ
ー7における四角環状のフランジ部7cを挿通させると
ともに(エアバッグ開口部2aの周縁とインフレーター
7における四角環状のフランジ部7cとには、各ボルト
3aを挿通させる貫通孔が形成されている)、リテーナ
3の図示しない各切り起こし爪をエアバッグ開口部2a
の周縁、バッグホルダ底壁21の係止孔21c、及び、
押え板横板部25の凹部25cに差し込み(エアバッグ
開口部2aの周縁には、各切り起こし爪を挿通させる貫
通孔が形成されている)、そして、各ボルト3aをナッ
ト4止めすることにより、バッグホルダ20に、エアバ
ッグ2とインフレーター7とが取り付けられている。ま
た、パッド9は、その取付時における押え板24を配置
させる前に、側壁部17をバッグホルダ20の側壁22
の外周側に配置させて、側壁部17の各係止孔17aに
側壁22の係止爪22aを係止させた後、押え板横板部
25の貫通孔25bや凹部25cにリテーナ3の各ボル
ト3aや切り起こし爪を差し込むように配置させて、嵌
合部26を、側壁部17と側壁22とに対して挟むよう
に嵌め、リテーナ3の各ボルト3aにナット4を螺合さ
せれば、バッグホルダ20に取り付けられることとな
る。
【0030】ホーンスイッチ28は、図1・3・4に示
すように、扉部12と対応したような形状の大きなメン
ブレンスイッチから構成され、このメンブレンスイッチ
は、図示しない多数の絶縁性を有したスペーサを介在さ
せて、2枚の薄い電極板29・30が上下方向に対向し
て配置され、それらの電極板29・30を保護フィルム
31が覆って構成されている。各電極板29・30は、
扉部12のヒンジ部10a側に延びて、それらの端部に
リード線29a・30aが接続されている。また、ホー
ンスイッチ28の4箇所の部位には、支持プレート33
の後述する支持部34の係止突起35を挿通させる取付
孔28aが形成されている。
【0031】支持プレート33は、パッド19より剛性
のあるオレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂
からなり、ホーンスイッチ28の下面に配置されてホー
ンスイッチ28を取り付ける支持部34と、支持部34
の前方側の縁から下方へ延びる取付脚39と、を備えて
構成されている。
【0032】支持部34は、扉部12と略等しい外形形
状に形成され、裏面側の外周縁に、剛性を高めるための
リブ34aが形成されている。また、上面側の外周縁に
は、取付脚39側に配置される4つの係止突起35と、
支持部34の後方側に配置されてそれぞれ桟部34bを
介在させた2つの位置決め凹部36と、支持部34の後
方側に配置される3つの取付突起37と、が形成されて
いる。
【0033】各係止突起35は、ホーンスイッチ28を
支持部34に取り付ける際に、熱かしめする部位であ
り、取付孔28aに挿入させて先端を溶融させて膨出さ
せている。
【0034】各位置決め凹部36は、パッド扉部12の
図示しない位置決め突起を挿入させる部位であり、貫通
された孔として構成され、各位置決め凹部36への扉部
12の位置決め突起の挿入により、扉部12の各押圧用
突起13が、支持部34上に取り付けたホーンスイッチ
28の図示しないスペーサからずれた位置の上方に、適
確に配置されることとなる。
【0035】各取付突起37には、元部の内側に、凹溝
37aが形成され、これらの凹溝37aは、ホーンスイ
ッチ28の外周縁を嵌合させることとなる。
【0036】取付脚39には、下端に、前後に膨出する
膨出部39aが形成され、膨出部39aは、バッグホル
ダ側壁22と、押え板24の外周壁26aで押えたパッ
ド側壁部17と、で抜け止めされて、支持プレート33
をバッグホルダ20に取り付ける部位となる。
【0037】このエアバッグ装置1の組み立てについて
説明すると、まず、エアバッグ2内にリテーナ3を配置
させて、リテーナ3の各ボルト3aと図示しない切り起
こし爪とを開口部2aの周縁から突出させ、エアバッグ
2を折り畳む。なお、折り畳んだ後には、折り崩れを防
止するために、破断可能なストラップ5(図2参照)
を、折り畳んだエアバッグ2を包むようにして、リテー
ナ3のボルト3aに引っ掛けておく。
【0038】また、支持プレート33の支持部34の上
面に、ホーンスイッチ28を取り付けておく。この取り
付け作業は、各取付突起37の凹溝37a内にホーンス
イッチ28の後側の縁を嵌め込むとともに、各取付孔2
8a内に係止突起35を挿入させて熱かしめすれば良
い。
【0039】そして、ホーンスイッチ28を取り付けた
支持プレート33の支持部34をパッド9の扉部12の
裏面側に配置させて、扉部12の図示しない位置決め突
起を支持部34の位置決め凹部36に挿入させるととも
に、支持プレート33の取付脚39をパッド側壁部17
の前方側の内周面に沿わせて、膨出部39aを側壁部1
7の下端面の位置に配置させておく。
【0040】その後、リテーナ3のボルト3aや図示し
ない切り起こし爪をバッグホルダ底壁21の貫通孔21
bや係止孔21cに挿入させて、バッグホルダ20の底
壁21上に折り畳んだエアバッグ2を配置させるととも
に、その上方から、支持プレート33を配置させたパッ
ド9を被せ、パッド側壁部17の各係止孔17aにバッ
グホルダ側壁22の係止爪22aを係止させる。なお、
この時、支持プレート33の取付脚39における下端の
膨出部39aは、側壁22の下端面の位置に配置させて
おく。また、ホーンスイッチ28の各リード線29a・
30aを、バッグホルダ底壁21の挿通孔21dから突
出させておく。
【0041】ついで、押え板24の嵌合部26を、パッ
ド側壁部17とバッグホルダ側壁22とに嵌めつつ、リ
テーナ3のボルト3aや図示しない切り起こし爪を押え
板横板部25の貫通孔25bや凹部25cに差し込みつ
つ、押え板24をバッグホルダ20の下面側に配置させ
る。なお、この時、ホーンスイッチ28の各リード線2
9a・30aは、押え板横板部25の挿通孔25dから
突出させておく。
【0042】そして、挿通孔25a・21aに下方から
インフレーター7の本体7aを挿入させるとともに、リ
テーナ3から延びるボルト3aをインフレーターフラン
ジ部7cに挿通させ、各ボルト3aにナット4を螺合さ
せれば、エアバッグ装置1を組み立てることができる。
【0043】なお、エアバッグ装置1の組み立て後にお
いては、折り畳まれたエアバッグ2が復元しようとし
て、支持プレート33の支持部34がパッド扉部12に
接触することとなるが、パッド天井部10に支持突起1
5が形成されており、扉部12の各押圧用突起13とホ
ーンスイッチ28との間には、所定の間隙が配設される
こととなる。
【0044】その後、バッグホルダ20の側壁22に設
けられた取付孔22bを利用して、ステアリングホイー
ルWに取り付ければ、エアバッグ装置1をステアリング
ホイールWに装着することができる。なお、ホーンスイ
ッチ28のリード線29a・30aは、所定のホーンス
イッチ作動回路に接続させておく。
【0045】ステアリングホイールWへの装着後、パッ
ド9の扉部12を押圧すれば、所定の押圧用突起13が
ホーンスイッチ28の電極板29を押し下げることか
ら、電極板29・30相互が接触し、ホーンを作動させ
ることとなる。
【0046】そして、インフレーター7のガス吐出口7
bからガスが吐出されれば、エアバッグ2が膨張し始め
る。すると、支持プレート33の支持部34とホーンス
イッチ28とを介して、パッド天井部10の扉部12が
エアバッグ2に押される。そして、破断予定部11が破
断し、図2の二点鎖線で示すように、扉部12がヒンジ
部10cを回転中心として開き、開いた開口からエアバ
ッグ2が大きく膨張することとなる。
【0047】その際、ホーンスイッチ28を取り付けた
支持プレート33は、取付脚39をパッド側壁部17と
バッグホルダ側壁22との間に挿入させるとともに、膨
出部39をパッド側壁部17若しくはバッグホルダ側壁
22の下端から突出させて抜け止め部位として、バッグ
ホルダ20に取り付けられている。
【0048】また、パッド側壁部17は、バッグホルダ
20の側壁22に設けられた係止爪22aをパッド側壁
部17に設けた係止孔17aに挿入係止され、かつ、パ
ッド側壁部17の外周面側に配置される押え板外周壁2
6aに押えられているため、エアバッグ2の膨張時、係
止爪22aから外れるように外方へ広がらず、強固にバ
ッグホルダ20に保持されることとなる。
【0049】そのため、エアバッグ2の膨張に伴って扉
部12が開き、扉部12とともに支持プレート33の支
持部34が開く際、取付脚39がバッグホルダ側壁22
とパッド側壁部17との間で強固に保持されることとな
り、取付脚39の上部付近を回転中心として、支持プレ
ート33の支持部34が円滑に開くこととなる。
【0050】したがって、面状のホーンスイッチ28を
取り付けた支持プレート33のバッグホルダ20への取
り付けは、パッド側壁部17をバッグホルダ20に取り
付ける押え板24を利用するものであり、支持プレート
33をバッグホルダ20に取り付けるリベットを不要に
することができることから、組付工数・組付コストを低
減することができる。
【0051】なお、実施形態の場合、押え板24自体
も、リベットを利用せずに、エアバッグ2やインフレー
ター7をバッグホルダ20に取り付けるリテーナ3のボ
ルト3aを利用して、バッグホルダ20に取り付けられ
ており、エアバッグ装置1の組付工数・組付コストを著
しく低減することができる。
【0052】
【0053】さらに、実施形態では、バッグホルダ20
として、押え板24と別体としたものを示したが、図1
に示すように、バッグホルダ50自体に、図2に示す
嵌合部26のような、底壁51から延びるような押え板
52を一体的に形成しても良い。押え板52は、側壁部
17の外周面を押える外周壁52aと、各係止孔17a
を係止する係止爪52cを有して側壁部17や取付脚3
9の内周側に配置される内周壁52bと、周壁52a・
52bを連結する連結壁52dと、から構成されてい
る。各係止爪52cは、側壁部17を押え板52に嵌め
た後、曲げ変形させることとなる。
【0054】また、実施形態のエアバッグ装置1では、
エアバッグ2の膨張時に パッド9の天井部10におけ
る扉部12の周囲の破断予定部11を破断させるもので
あり、従来のインナカバーの側壁部を破断するものでな
い。そのため、支持プレート33は、ホーンスイッチ2
8を取り付けて支持するための剛性を発揮できる機能
と、エアバッグ2の膨張時に開かせるための撓み可能な
性質を発揮できる機能と、の2つを考慮するだけで良
く、支持プレート33の材料の選択や寸法の設定が容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアバッグ装置の平面図である。
【図2】図1のII−II部位の断面図である。
【図3】同実施形態のホーンスイッチを配置させた支持
プレートの平面図である。
【図4】同実施形態のホーンスイッチを配置させた支持
プレートの側面図である。
【図5】同実施形態のバッグホルダの平面図である。
【図6】同実施形態のバッグホルダの側面図である。
【図7】同実施形態の押え板の平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII部位の断面図である。
【図9】同実施形態のエアバッグ装置の底面図である。
【図10】他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…エアバッグ装置、 2…エアバッグ、 7…インフレーター、 9…パッド、 10…天井部、 11…破断予定部、 12…扉部、 17…側壁部、 17a…係止孔、 20・50…バッグホルダ、 22…側壁、 22a・52c…係止爪、 24・44・52…押え板、 28…ホーンスイッチ、 33…支持プレート、 34…支持部、 39…取付脚、 39a…膨出部、 W…ステアリングホイール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 真一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−52742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/20 B62D 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳まれて所定時膨張するエアバッグ
    と、折り畳まれた前記エアバッグを覆うパッドと、前記
    エアバッグ・前記パッドを保持するバッグホルダと、を
    備えるとともに、 折り畳まれた前記エアバッグと前記パッドとの間に、面
    状のホーンスイッチと、該ホーンスイッチを上面に取り
    付けて前記パッドより剛性を有する支持プレートと、を
    配設させて構成されて、前記エアバッグが、開口部の周縁に配置させたリテーナ
    から延びるボルトを前記開口部周縁と前記バッグホルダ
    とに挿通させて、前記ボルトをナット止めすることによ
    り、前記バッグホルダに保持される構成として、 ステアリングホイールに配置されるホーンスイッチを備
    えたエアバッグ装置であって、 前記パッドが、天井部と、該天井部の外周縁から下方へ
    延びて複数の係止孔を備えた略筒状の側壁部と、を備
    え、 前記天井部における前記側壁部で囲まれて折り畳まれた
    前記エアバッグを覆う部位に、周囲に破断予定部を配置
    させて前記エアバッグの膨張時に開く扉部が配設され、 前記バッグホルダが、前記パッド側壁部の内周面側に配
    置される側壁を備えるとともに、該側壁に、前記各係止
    孔に挿入係止される係止爪を備え、 前記パッド側壁部が、前記各係止爪を前記係止孔に挿入
    係止させた状態で、外周面側に押え板を配置されて、前
    記バッグホルダに保持され、 前記ホーンスイッチと前記支持プレートの前記ホーンス
    イッチを支持する支持部とが、前記パッドの扉部の下方
    に配置されるとともに、 前記支持プレートが、前記支持部から延びて先端に膨出
    部を有した取付脚を備え、該取付脚を前記パッド側壁部
    と前記バッグホルダ側壁との間に挿入させるとともに、
    前記膨出部を前記パッド側壁部若しくは前記バッグホル
    ダ側壁の下端から突出させて抜け止め部位として、前記
    バッグホルダに取り付けられ 前記押え板が、 前記バッグホルダと別体として、前記リテーナの前記ボ
    ルトを挿通させて前記 ボルトをナット止めすることによ
    り、前記バッグホルダに取り付けられる構成、 若しくは、前記バッグホルダと一体化されている構成、
    とし ていることを特徴とするホーンスイッチを備えたエ
    アバッグ装置。
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