JP3355735B2 - ゴルフクラブヘッドにおける質量調節用錘固定方法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッドにおける質量調節用錘固定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外殻が繊維強化プラ
スチック(以下、FRPと記す)で形成されたゴルフ用
クラブヘッドに質量調節のための錘を固定する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の技術として、例えば図4に例示
したように、外殻2がFRPによって成形されたクラブ
ヘッド1の、打球部3と対向する後方4の内面などに、
例えば外殻2と同一素材からなるシート状部材5を融着
させることで、質量調節のための錘6をシート状部材5
の下に埋設して固定する技術が周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の従
来のクラブヘッド1においては、長年の使用によってシ
ート状部材5の外殻2からの剥離が進行し、遂には錘6
の脱落が生じることがあると云った問題点があり、この
点の解決が課題とされていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した従来技
術の課題を解決するためになされたもので、ゴルフクラ
ブヘッドにおける繊維強化プラスチック製外殻の内面と
シート状部材との間に、質量調節用の錘を埋設して固定
する方法であって、前記錘を両面に交互に位置すべく縫
い目状に保持した錘保持体を、前記外殻内面と前記シー
ト状部材との間に挿設し、前記外殻と前記錘保持体と前
記シート状部材との接触部の融着によって前記錘を固定
するゴルフクラブヘッドにおける質量調節用錘固定方法
である。
【0005】
【作用】錘保持体の表側に位置する部位の錘はシート状
部材と錘保持体との融着部によって、錘保持体の下に位
置する部位の錘は錘保持体と外殻との融着部によって、
それぞれ固定されるため、前記融着部の錘を囲繞してい
る周長が長くなって、錘に作用する打球時の力が分散さ
れ、これにより錘を固定している前記融着部の剥離が防
止される。
【0006】
【実施例】以下、図1〜図3に基づいて本発明のゴルフ
クラブヘッドにおける質量調節用錘の固定方法をさらに
詳細に説明する。なお、これらの図においても、理解を
容易にするため、前記図4と同一の機能を有する部分に
は同一の符号を付した。
【0007】図1と図2は本発明の第1の実施例であ
り、この場合のクラブヘッド1は、外殻2が例えば炭素
繊維をエポキシ樹脂に分散させたFRPなどから形成さ
れたもので、打球部3と対向する後方4の内面に、外殻
2と同一樹脂マトリックスからなる錘保持体7およびシ
ート状部材5が、外殻2の成形時または外殻2の成形後
に融着されて、錘保持体7が保持する質量調節のための
例えば鉛製の錘6が、シート状部材5の下に埋設された
状態で固定されている。
【0008】錘6の前記部位への固定に当たっては、例
えば図2に示したように、板状に形成した錘保持体7に
よって、この両面に錘6が交互に位置すべく縫い目状に
保持して、外殻2とシート状部材5との間に挿設されて
いる。
【0009】具体的には、錘6を例えば幅が1cm、長
さが7cm、厚みが2mmなどのテープに形成し、例え
ば幅が6cm、長さが9cm、厚みが2.5mmなどに
形成した錘保持体7の例えば1cm間隔に設けたスリッ
ト7aに交互に差し込むことで、錘保持体7の両面に錘
6を交互に位置させている。
【0010】このため、シート状部材5を被着して埋設
された状態の錘6は、錘保持体7の上に位置する部位の
錘6aは、シート状部材5と錘保持体7との融着部によ
って固定され、錘保持体7の下に位置する部位の錘6b
は、錘保持体7と外殻2との融着部によって固定される
ため、3本の錘6それぞれを囲繞している融着部の周長
は、それぞれに22cmであり、3本の錘6それぞれの
質量は、鉛の密度が11.34g・cm-2であるから、
7×1×0.20×11.34≒15.88gで、錘1
g当たりの前記周長は22÷15.88≒1.39cm
にもなる。
【0011】このため、ハードヒッターのゴルファーが
フルスイングで打球すると、クラブヘッド1が0.2k
g程度のクラブでは、打球時におけるヘッドの加速度は
5×104 [m・s-2]にも達し、外殻2の内面に固定
した錘6もこの加速度で速度が変化するため、錘6を固
定しているシート状部材5と錘保持体7とに剥離方向の
強い力が作用しても、錘6が長い前記周長によって固定
されているので、融着部から剥離して錘6が脱落すると
云った懸念がない。
【0012】すなわち、外殻2の内面に固定した錘6が
前記5×104 [m・s-2]の加速度で速度変化すると
きには、3本の錘6を固定しているシート状部材5と錘
保持体7とに、反力としてそれぞれの錘毎に合わせて5
×104 ×0.01588=794Nもの強い力が作用
するが、外殻2、シート状部材5、錘保持体7を形成し
ているFRPのT剥離強度(JIS K6854:接着
剤のはく離接着強さ試験方法)は4000N・m-1程度
以上はあり、しかも前記したように3個の錘6それぞれ
を囲繞して融着している前記周長はそれぞれ0.22m
もあるので、それぞれの錘毎にその融着部は4000N
・m-1×0.22m=880Nを越える力が作用しない
限り剥離することがないから、長年に渡って打球を繰り
返し行っても、シート状部材5などが剥離して錘6が脱
落すると云った懸念がない。
【0013】図3は第2の実施例の要部を示したもので
あり、この場合の錘保持体7としては、図のように例え
ば複数のテープ状FRP7bによって編んだ構成とし、
この中心部に複数、例えば3本のテープ状の鉛製の錘6
を編み込んで保持し、これを外殻2とシート状部材5と
の間に挿設するように設けることも可能である。
【0014】この場合も、前記図2に示した錘保持体7
と同様に、融着部の錘6を囲繞している周長が錘保持体
7を使用しないときに比べて顕著に増加するので、錘6
に作用する打球時の力を分散して受け止めることが可能
になるから、錘6が脱落する懸念がない。
【0015】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨に沿って
各種の変形実施が可能である。
【0016】例えば、錘6としては、線状や棒状に形成
することができるし、表面を粗く形成して、外殻2や錘
保持体7などから剥離し難くすることなども可能であ
る。
【0017】また、錘6を固定するシート状部材5など
が最も剥離し易い部位は、上記実施例に示したクラブヘ
ッド1の後方4の内面に錘6を固定したときであるの
で、他の適宜の部位、例えばクラブヘッド1の上部内
面、下部内面、側部内面、打球部2の内面などの何れ
か、あるいはこれらの部位に適宜分散して錘6を固定す
ることも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、融
着部の錘を囲繞している周長が長くなって、錘に作用す
る打球時の力が分散されることから、シート状部材と錘
保持体との融着部や、錘保持体と外殻との融着部が剥離
し難くなり、これにより錘の脱落が効果的に防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例を示す説明図。
【図2】 第1の実施例における錘保持体の構成を示す
説明図。
【図3】 第2の実施例における錘保持体の構成を示す
説明図。
【図4】 従来技術を示す説明図。
【符号の説明】
1…クラブヘッド 2…外殻 3…打球部 4…後方
5…シート状部材 6…錘 7…錘保持体、7a…スリ
ット、7b…テープ状FRP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−84333(JP,A) 特開 平5−42234(JP,A) 特開 平1−265980(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 53/06 A63B 53/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフクラブヘッドにおける繊維強化プ
    ラスチック製外殻の内面とシート状部材との間に、質量
    調節用の錘を埋設して固定する方法であって、前記錘を
    両面に交互に位置すべく縫い目状に保持した錘保持体
    を、前記外殻内面と前記シート状部材との間に挿設し、
    前記外殻と前記錘保持体と前記シート状部材との接触部
    の融着によって前記錘を固定することを特徴とするゴル
    フクラブヘッドにおける質量調節用錘固定方法。
JP31399793A 1993-11-22 1993-11-22 ゴルフクラブヘッドにおける質量調節用錘固定方法 Expired - Fee Related JP3355735B2 (ja)

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JP2006130065A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフクラブヘッド
JP2013183972A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Globeride Inc ゴルフクラブヘッド

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