JP3355007B2 - 超音波血流診断装置 - Google Patents

超音波血流診断装置

Info

Publication number
JP3355007B2
JP3355007B2 JP32659493A JP32659493A JP3355007B2 JP 3355007 B2 JP3355007 B2 JP 3355007B2 JP 32659493 A JP32659493 A JP 32659493A JP 32659493 A JP32659493 A JP 32659493A JP 3355007 B2 JP3355007 B2 JP 3355007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood vessel
image
blood
frame
interest
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32659493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07178091A (ja
Inventor
通 島崎
太宝 李
Original Assignee
ジーイー横河メディカルシステム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジーイー横河メディカルシステム株式会社 filed Critical ジーイー横河メディカルシステム株式会社
Priority to JP32659493A priority Critical patent/JP3355007B2/ja
Publication of JPH07178091A publication Critical patent/JPH07178091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3355007B2 publication Critical patent/JP3355007B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波アンジオグラ
フィおよび超音波血流診断装置に関し、更に詳しくは、
関心血管を他の血管と識別可能な表示態様で画像表示す
ることが出来る超音波アンジオグラフィおよび超音波血
流診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図21に示すように、3つの血管p,
q,rが近接して存在する部位(例えば動脈,静脈,門
脈が近接している肝臓)を想定する。この部位を、図2
2に示すように、超音波プローブをスキャン面に略垂直
な方向に移動させながら所定位置ごとに第1フレームF
1から第5フレームF5まで順にスキャンする。このス
キャンでBモードデータを取得すれば、各フレームF1
〜F5のBモード画像は、図23に示すB1〜B5のよ
うになる。p1〜p5は血管pであり、q1〜q5は血
管qであり、r1〜r5は血管rである。また、血管領
域のBモードデータを優先するような投影処理をBモー
ド画像B1〜B5に施せば、図24に示すようなBモー
ド投影画像PBが得られる。一方、前記スキャンでCF
Mデータを取得すれば、各フレームF1〜F5のCFM
画像は、図25に示すE1〜E5のようになる。p1〜
p5は血管pの血流であり、q1〜q5は血管qの血流
であり、r1〜r5は血管rの血流である。血管p,q
の血流は、同一方向の血流であり、同一表示色となる。
血管rの血流は、異なる方向の血流であり、血管p,q
の血流とは異なる表示色となる。また、血流方向と超音
波ビームとが直交する場所があったり、血流の脈動によ
り血流が停止状態になった瞬間にスキャンすると、r
2,r4のように無色になってしまうことがある。CF
Mデータを優先するような投影処理をCFM画像E1〜
E5に施せば、図26に示すようなCFM投影画像PE
が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図23のBモード画像
B1〜B5および図24のBモード投影画像PBでは、
3つの血管p,q,rが同じ表示態様になるため、3者
を明確に区別できない問題点がある。一方、図25のC
FM画像E1〜E5および図26のCFM投影画像PE
では、血流方向が同方向の血管p,qを明確に区別でき
ない問題点がある。そこで、この発明の目的は、関心血
管を他の血管と識別可能な表示態様で画像表示すること
が出来る超音波アンジオグラフィおよび超音波血流診断
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、複数の血管が表示される超音波画像上で所望の血
管領域を指定し、該所望の血管領域の表示態様を他の血
管領域と識別可能な表示態様に変更して画像表示するこ
とを特徴とする超音波アンジオグラフィを提供する。
【0005】第2の観点では、この発明は、超音波プロ
ーブをスキャン面に略垂直な方向に移動させるか又は電
子的にスキャン面を移動させながら所定位置ごとに第1
フレームから第N{N≧2}フレームのBモードデータ
またはCFMデータを順に取得するデータ取得ステップ
と、取得したBモードデータまたはCFMデータに基づ
くBモード画像またはCFM画像または投影画像を表示
しその画像上で操作者が関心血管中の一部領域を指定す
る関心血管指定ステップと、指定された一部領域につな
がる血管領域を前記第1フレームから第Nフレームで探
索するフレーム間関心血管探索ステップと、探索により
得られた血管領域の表示態様を他の血管領域と識別可能
な表示態様に変更して画像表示する画像表示ステップと
を有することを特徴とする超音波アンジオグラフィを提
供する。
【0006】第3の観点では、この発明は、複数の血管
が表示される超音波画像上で所望の血管領域を指定する
関心血管指定手段と、該所望の血管領域の表示態様を他
の血管領域と識別可能な表示態様に変更して画像表示す
る画像表示手段とを備えることを特徴とする超音波血流
診断装置を提供する。
【0007】第4の観点では、この発明は、超音波プロ
ーブと、その超音波プローブをスキャン面に略垂直な方
向に移動させるか又は電子的にスキャン面を移動させな
がら所定位置ごとに第1フレームから第N{N≧2}フ
レームのBモードデータまたはCFMデータを順に取得
するデータ取得手段と、取得したBモードデータまたは
CFMデータに基づくBモード画像またはCFM画像ま
たは投影画像を表示しその画像上で操作者が関心血管中
の一部領域を指定する関心血管指定手段と、指定された
一部領域につながる血管領域を前記第1フレームから第
Nフレームで探索するフレーム間関心血管探索手段と、
探索により得られた血管領域の表示態様を他の血管領域
と識別可能な表示態様に変更して画像表示する画像表示
手段とを有することを特徴とする超音波血流診断装置を
提供する。
【0008】第5の観点では、この発明は、超音波プロ
ーブと、その超音波プローブをスキャン面に略垂直な方
向に移動させるか又は電子的にスキャン面を移動させな
がら所定位置ごとに第1フレームから第N{N≧2}フ
レームのBモードデータまたはCFMデータを順に取得
するデータ取得手段と、取得したBモードデータまたは
CFMデータに基づいて脈動する血管または脈動しない
血管またはそれらの両方の一部領域を抽出する関心血管
抽出手段と、抽出した一部領域につながる血管領域を前
記第1フレームから第Nフレームで探索するフレーム間
関心血管探索手段と、探索により得られた血管領域の表
示態様を他の血管領域と識別可能な表示態様に変更して
画像表示する画像表示手段とを有することを特徴とする
超音波血流診断装置を提供する。
【0009】
【作用】上記第1の観点による超音波アンジオグラフィ
および上記第3の観点による超音波血流診断装置では、
超音波画像上で表示した複数の血管の中から操作者が所
望の血管領域を指定すると、その指定された血管領域の
表示態様を他の血管領域と識別可能な表示態様に変更し
て画像表示する。これにより、操作者の指定した関心血
管のみを他の血管と画像上で容易に識別できるようにな
る。
【0010】上記第2の観点による超音波アンジオグラ
フィおよび上記第4の観点による超音波血流診断装置で
は、超音波プローブをスキャン面に略垂直な方向に移動
させるか又は電子的にスキャン面を移動させながら所定
位置ごとに第1フレームから第NフレームのBモードデ
ータまたはCFMデータを順に取得し、取得したBモー
ドデータまたはCFMデータに基づいてBモード画像ま
たはCFM画像または投影画像を表示する。次に、表示
した画像上で操作者が関心血管の一部領域を指定する。
すると、指定された一部領域につながる血管領域を第1
から第Nまでの全てのフレームで探索し、得られた血管
領域の表示態様を他の血管領域と識別可能な表示態様に
変更して画像表示する。これにより、操作者の指定した
関心血管のみを他の血管と画像上で容易に識別できるよ
うになる。
【0011】上記第5の観点による超音波血流診断装置
では、超音波プローブをスキャン面に略垂直な方向に移
動させるか又は電子的にスキャン面を移動させながら所
定位置ごとに第1フレームから第NフレームのBモード
データまたはCFMデータを順に取得し、取得したBモ
ードデータまたはCFMデータに基づいて、脈動する血
管または脈動しない血管またはそれらの両方の一部領域
を抽出する。次に、抽出した一部領域につながる血管領
域を第1から第Nまでの全てのフレームで探索し、得ら
れた血管領域の表示態様を他の血管領域と識別可能な表
示態様に変更して画像表示する。これにより、脈動する
血管と脈動しない血管とを画像上で容易に識別できるよ
うになる。
【0012】
【実施例】以下、図に示す実施例を用いてこの発明をさ
らに詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定
されるものではない。図1は、この発明の超音波血流診
断装置の一実施例のブロック図である。この超音波血流
診断装置100は、超音波プローブ1と、ビームフォー
マ2と、Bモード処理部3と、カラーフロー処理部4
と、投影処理部5と、血管探索および表示態様変更処理
部6と、指定操作部7と、DSC8と、CRT9とを具
備している。
【0013】図2は、上記超音波血流診断装置100の
動作を説明するフローチャートである。ステップV1で
は、手動により又は機械的に超音波プローブ1をスキャ
ン面に略垂直な方向に移動させるか又は2次元アレイで
電子的にスキャン面を移動させながら、図3に示すよう
に、所定位置ごとに第1フレームF1から第5フレーム
F5(N=5の場合)までビームフォーマ2により連続
的にスキャンする。なお、図3で、p,q,rは血管で
ある。そして、Bモード処理部3でBモードデータを取
得し、そのBモードデータを投影処理部5およびDSC
8に送る。なお、スムージング処理やフレームアベレー
ジング処理などの前処理によりS/N比を高めておくの
が好ましい。DSC8はBモード画像を生成し、CRT
9はBモード画像を表示する。各フレームF1〜F5の
Bモード画像は、図4に示すB1〜B5のようになる。
なお、図4で、p1〜p5は血管pであり、q1〜q5
は血管qであり、r1〜r5は血管rである。
【0014】ステップV2では、操作者が指定操作部7
を用いて観察方向を指定する。ステップV3では、投影
処理部5は、血管領域のBモードデータを優先するよう
な投影処理をBモードデータに施して、観察方向に沿っ
て投影した投影データを生成する。そして、その投影デ
ータをDSC8に送る。DSC8は投影画像を生成し、
CRT9は投影画像を表示する。観察方向をスキャン面
に略垂直な方向としたときの投影画像は、図5に示すP
Bのようになる。なお、図5で、p,q,rは血管であ
る。
【0015】ステップV4では、Bモード画像B1〜B
5または投影画像PB上で関心血管を操作者が判別し、
その関心血管中の判りやすい一点を開始点として指定操
作部7を用いて指定する。例えば、図6に示すように、
投影画像PB上で関心血管中に開始点Qを指定する。ま
た、その関心血管を他の血管と識別できるような表示態
様を指定する。例えば、関心血管が動脈系なら、表示色
を“赤色”とするように指定する。なお、デフォルトの
表示態様を決めておけば、表示態様の指定を省略するこ
とが出来る。
【0016】ステップV5では、血管探索および表示態
様変更処理部6は、指定された開始点につながる血管領
域を第1フレームF1から第5フレームF5で探索し、
その探索により得られた血管領域の表示態様を指定の表
示態様に変更する。図7および図8は、上記血管探索お
よび表示態様変更処理部6に関連する動作のフローチャ
ートである。ステップS1では、操作者は、指定操作部
7を用いて、往復回数Mを指定する。Mは、任意の自然
数である。ステップS2では、開始点Q1が血管領域に
あるか否かを観測方向手前のフレームのBモード画像か
ら順に調査し、開始点Q1が血管領域にあるフレームの
番号kを求める。例えば、図6の開始点Qは、観察方向
をスキャン面に略垂直な方向としたとき、図9に示すよ
うに、最も手前の第1フレームF1のBモード画像B1
で血管領域q1にあるから、k=1が求まる。ステップ
S3では、往復回数カウンタm=0に初期化する。
【0017】ステップS4では、図10に示すように、
第kフレームにおいて開始点Qを含む血管領域内をマー
ク値で塗り潰す。マーク値は、Bモードデータとして存
在しないような特殊な値とする。この塗り潰しは、公知
の閉領域塗り潰しアルゴリズムを利用することが出来
る。なお、既にマーク値になっている領域は、重ねて塗
り潰しせず、スキップする。
【0018】ステップS5では、k=Nか否かをチェッ
クする。k=NでないならステップS6に進み、k=N
ならステップS10に進む。ステップS6では、k=k
+1とする。ステップS7では、直前に塗り潰した第
(k−1)フレームの関心血管領域内の座標の範囲で第
kフレームを走査して、血管領域内の点(これを連結点
という)を探す。これは、同一の血管の領域は隣接フレ
ームでオーバラップし、異なる血管の領域は隣接フレー
ムでオーバラップしないという条件下で、血管の連結性
をフレーム間で探索することを意味している。上記条件
は、フレーム(スライス)の厚さ,フレーム間隔,スキ
ャンする部位によって、満たすことが可能である。な
お、既にマーク値になっている領域は血管領域と看做
す。ステップS8では、図11に示すように、連結点Q
2が見つかれば、ステップS9に進む。連結点が見つか
らなければステップS10に進む。ステップS9では、
連結点を開始点とし、前記ステップS4に戻る。これに
より、昇順に各フレームが関心血管の連結性をチェック
され、関心血管領域をマーク値で塗り潰されて行くこと
になる。この昇順ページングは、第Nフレームの塗り潰
しを終了するか又は途中で連結点が探知されなくなるま
で行われる。図12に、塗り潰し後の第2フレームF2
のBモード画像B2を示す。
【0019】ステップS10では、k=1か否かをチェ
ックする。k=1でないならステップ11に進み、k=
1ならステップS16に進む。ステップS11では、k
=k−1とする。ステップS12では、直前に塗り潰し
た第(k+1)フレームの関心血管領域内の座標の範囲
で第kフレームを走査して、血管領域内の連結点を探
す。ステップS13では、連結点が見つかれば、ステッ
プS14に進む。連結点が見つからなければステップS
16に進む。ステップS14では、連結点を開始点とす
る。ステップS15では、第kフレームの関心血管領域
内をマーク値で塗り潰す。そして、前記ステップS10
に戻る。これにより、降順に各フレームが関心血管の連
結性をチェックされ、関心血管領域をマーク値で塗り潰
されて行くことになる。この降順ページングは、第1フ
レームの塗り潰しを終了するか又は途中で連結点が探知
されなくなるまで行われる。
【0020】ステップS16では、往復回数カウンタm
=m+1とする。ステップS17では、m=Mか否かチ
ェックする。往復回数カウンタmが往復回数Mに達して
いなければ、前記ステップS5〜S16を反復実行す
る。往復回数カウンタmが往復回数Mに達すれば、ステ
ップS18に進む。図13の(a)に示すように、例え
ば、途中で分岐している関心血管の枝の一つの端で開始
点Qを指定したときは、1往復(M=1)で枝βも塗り
潰すことが出来るが、図13の(b)に示すように途中
で分岐している関心血管の枝の一つの途中で開始点Qを
指定したときは、2往復(M=2)にしないと枝βを塗
り潰せない。通常は、M=3くらいにしておくのが安全
である。なお、図14の(a)に示す開始点Qまたは図
14の(b)に示す開始点Qのように指定すれば、1往
復(M=1)で関心血管を塗り潰すことが出来る。すな
わち、太い根元の血管中に開始点を指定し、そこから枝
分れする末梢血管を探索するようにすれば、往復回数M
を小さく指定できるので、好ましい。
【0021】ステップS18では、各Bモード画像B1
〜B5のマーク値で塗り潰した領域の表示態様を、操作
者が指定した表示態様に変更する。そして、表示態様を
変更した各Bモード画像B1〜B5を投影処理部5に渡
す。
【0022】図2に戻って、ステップV6では、投影処
理部5は、表示態様を変更した各Bモード画像B1〜B
5について観察方向に沿って投影した投影データを生成
する。そして、その投影データをDSC8に送る。DS
C8は投影画像を生成し、CRT9は投影画像を表示す
る。観察方向をスキャン面に略垂直な方向としたときの
投影画像は、図15に示すPCのようになり、関心血管
qを他の血管p,rと明確に区別できるようになる。
【0023】ステップV7では、観察方向を変更するか
否かの指示を操作者に求める。操作者が観察方向を変更
することを指示したならば、前記ステップV2に戻る。
また、操作者が観察方向を変更しないことを指示したな
ら、動作を終了する。以上の3次元超音波血流診断装置
100によれば、操作者が指定した関心血管を他の血管
と画像上で容易に識別できるようになる。
【0024】上記実施例では関心血管が1つであった
が、複数の異なる関心血管とそれらの表示態様を同時に
指定してもよい。例えば3つの血管p,q,rとそれら
の表示態様(動脈系の表示色を“赤色”とし、静脈系の
表示色を“青色”とし、門脈系の表示色を“黄色”とす
る)を同時に指定すれば、図16に示すように、3つの
血管p,q,rを容易に識別可能な投影画像PDが得ら
れる。
【0025】また、上記実施例では、Bモードデータを
取得する場合を説明したが、CFMデータを取得する場
合も同様である。図17に、各フレームF1〜F5のC
FM画像E1〜E5を示す。図18に、CFM投影画像
PEを示す。図19に、CFM投影画像PE上での開始
点の指定を示す。図20に、血管qの表示態様を変更し
た後のCFM投影画像PFを示す。このCFM投影画像
PFでは、指定された血管を、例えば流速の絶対値また
はパワー値(血流量)またはそれらの演算値に応じた彩
度または明度変調を付けた指定色で表示する(この場合
は、流れ方向の情報は必要でない)。これにより、血管
qを、血管p,rと明確に識別することが出来ると共
に、流れの速さも識別することが出来る。なお、CFM
データの場合は、関心血管の途中に無色部分が混じった
ときにフレーム間の関心血管の連結性の探索がうまく行
かないので、診断時には、これを考慮する必要がある。
このため、Bモード投影画像と重畳して表示するのが好
ましい。
【0026】また、上記実施例では、関心血管を操作者
が指定する場合を説明したが、BモードデータまたはC
FMデータから血流の脈動を検出し、これにより脈動す
る血管と脈動しない血管とを識別し、脈動する血管の一
部領域または脈動しない血管の一部領域またはそれらの
両方の一部領域に開始点を自動的に設定するようにして
もよい。この場合は、脈動する血管と脈動しない血管と
を画面上で明確に識別できるようになる。
【0027】さらに他の実施例としては、色の変更の代
りに、白黒パターンを用いて表示態様を変更するものが
挙げられる。また、N枚の独立したフレームをそれぞれ
スキャンにより取得するのではなく、ジグザグ状のスキ
ャンで得たデータからN枚の独立したフレームを生成す
るものが挙げられる。
【0028】
【発明の効果】この発明の超音波アンジオグラフィおよ
び超音波血流診断装置によれば、関心血管を他の血管と
識別可能な表示態様で画像表示することが出来るように
なる。そこで、複数の血管の入り組んだ肝臓のような部
位の診断に特に有用となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の超音波血流診断装置の一実施例のブ
ロック図である。
【図2】図1の超音波血流診断装置の動作のフローチャ
ートである。
【図3】血管とフレーム群の説明図である。
【図4】Bモード画像の例示図である。
【図5】Bモード投影画像の例示図である。
【図6】Bモード投影画像上での開始点の指定の例示図
である。
【図7】血管探索および表示態様変更処理の動作のフロ
ーチャートである。
【図8】図7のフローチャートの続きである。
【図9】操作者が指定した開始点のあるフレームを求め
る処理の説明図である。
【図10】開始点を含む血管領域の塗り潰しの説明図で
ある。
【図11】フレーム間連結性探索による開始点の探知の
説明図である。
【図12】探知した開始点を含む血管領域の塗り潰しの
説明図である。
【図13】昇順ページングと降順ページングの往復の説
明図である。
【図14】開始点を指定する場所による往復回数の低減
の説明図である。
【図15】関心血管の表示態様を変えた後のBモード投
影画像の例示図である。
【図16】3つの関心血管の表示態様を変えた後のBモ
ード投影画像の例示図である。
【図17】CFM画像の例示図である。
【図18】CFM投影画像の例示図である。
【図19】開始点の指定の説明図である。
【図20】関心血管の表示態様を変えた後のCFM投影
画像の例示図である。
【図21】近接する3つの血管の斜視図である。
【図22】近接する3つの血管とフレーム群の説明図で
ある。
【図23】Bモード画像の例示図である。
【図24】Bモード投影画像の例示図である。
【図25】CFM画像の例示図である。
【図26】CFM投影画像の例示図である。
【符号の説明】
100 超音波血流診断装置 1 超音波プローブ 3 Bモード処理部 4 カラーフロー処理部 5 投影処理部 6 血管探索および表示態様変更処理
部 7 指定操作部 8 DSC 9 CRT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−23330(JP,A) 特開 平4−174655(JP,A) 特開 平5−228145(JP,A) 特開 平5−200025(JP,A) 特開 平7−47066(JP,A) 特開 平5−261101(JP,A) 特開 平3−140140(JP,A) 特開 平4−317641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15 G06T 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像に基づく3次元データにおけ
    る複数の血管が表示された1枚の画像又は該複数の画像
    を投影した複数の血管が表示された投影画像に対して、
    血管の一部となる所望の部分を指定する関心血管指定手
    段と、 前記指定した画像に隣接する画像について血管の連結部
    分を探索し、該探索処理を全ての画像に対して行うこと
    により連続した血管を識別する連結点探索手段と、 前記連続した血管を他の血管と識別可能な表示態様に変
    更して画像表示する画像表示手段とを備えたことを特徴
    とする超音波血流表示装置。
  2. 【請求項2】 超音波プローブと、その超音波プローブ
    をスキャン面に略垂直な方向に移動させるか又は電子的
    にスキャン面を移動させながら所定位置ごとに第1フレ
    ームから第N{N≧2}フレームのBモードデータまた
    はCFMデータを順に取得するデータ取得手段と、取得
    したBモードデータまたはCFMデータに基づくBモー
    ド画像またはCFM画像または投影画像を表示しその画
    像上で操作者が関心血管中の一部領域を指定する関心血
    管指定手段と、 前記指定した画像に隣接する画像について血管の連結部
    分を探索し、該探索処理を前記第1フレームから第Nフ
    レームに対して行うことにより連続した血管を識別する
    フレーム間関心血管探索手段と、 探索により得られた血管領域の表示態様を他の血管領域
    と識別可能な表示態様に変更して画像表示する画像表示
    手段とを備えたことを特徴とする超音波血流診断装置。
  3. 【請求項3】 超音波プローブと、その超音波プローブ
    をスキャン面に略垂直な方向に移動させるか又は電子的
    にスキャン面を移動させながら所定位置ごとに第1フレ
    ームから第N{N≧2}フレームのBモードデータまた
    はCFMデータを順に取得するデータ取得手段と、 取得したBモードデータまたはCFMデータに基づいて
    脈動する血管または脈動しない血管またはそれらの両方
    の一部領域を抽出する関心血管抽出手段と、 前記指定した画像に隣接する画像について血管の連結部
    分を探索し、該探索処理を前記第1フレームから第Nフ
    レームに対して行うことにより連続した血管を識別する
    フレーム間関心血管探索手段と、 探索により得られた血管領域の表示態様を他の血管領域
    と識別可能な表示態様に変更して画像表示する画像表示
    手段とを備えたことを特徴とする超音波血流診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載された超音
    波血流診断装置において、関心血管として動脈系の血管
    又は静脈系の血管における一部を指定することを特徴と
    する超音波血流診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載された超音
    波血流診断装置において、動脈系の血管の表示色を赤
    色、静脈系の血管の表示色を青色とすることを特徴とす
    る超音波血流診断装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された超音波血流診断装
    置において、関心血管として門脈系の血管における一部
    を指定し、門脈系の血管の表示色を黄色とすることを特
    徴とする超音波血流診断装置。
JP32659493A 1993-12-24 1993-12-24 超音波血流診断装置 Expired - Fee Related JP3355007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32659493A JP3355007B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 超音波血流診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32659493A JP3355007B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 超音波血流診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07178091A JPH07178091A (ja) 1995-07-18
JP3355007B2 true JP3355007B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=18189568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32659493A Expired - Fee Related JP3355007B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 超音波血流診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3355007B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6071241A (en) * 1998-12-31 2000-06-06 General Electric Company Ultrasound color flow display optimization by adjustment of threshold using sampling
JP4730125B2 (ja) * 2006-02-22 2011-07-20 株式会社日立製作所 血流画像表示装置
CN104981208B (zh) * 2013-03-22 2018-04-13 东芝医疗系统株式会社 超声波诊断装置及其控制程序
JP7130352B2 (ja) * 2015-08-24 2022-09-05 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 超音波診断装置および医用画像処理装置
WO2021014767A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 富士フイルム株式会社 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2845995B2 (ja) * 1989-10-27 1999-01-13 株式会社日立製作所 領域抽出手法
JP2965664B2 (ja) * 1990-11-06 1999-10-18 アロカ株式会社 超音波パルスドプラ法を用いた血流像投影表示装置
JP3109749B2 (ja) * 1991-04-17 2000-11-20 株式会社東芝 超音波映像化装置
JP3029706B2 (ja) * 1991-07-17 2000-04-04 株式会社東芝 超音波診断装置
JP3187148B2 (ja) * 1991-08-26 2001-07-11 株式会社東芝 超音波診断装置
JP3521918B2 (ja) * 1992-01-28 2004-04-26 株式会社日立メディコ 超音波ドプラ血流計測装置
JP3248001B2 (ja) * 1992-03-19 2002-01-21 株式会社日立メディコ 三次元カラードプラ画像表示方法及びその装置
JP3382675B2 (ja) * 1993-08-05 2003-03-04 オリンパス光学工業株式会社 超音波画像診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07178091A (ja) 1995-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6480732B1 (en) Medical image processing device for producing a composite image of the three-dimensional images
US7912269B2 (en) Medical image processing apparatus and method of processing medical image
US6807292B1 (en) Image displaying method and apparatus
US6503202B1 (en) Medical diagnostic ultrasound system and method for flow analysis
JPH119590A (ja) 画像処理装置
JP3489898B2 (ja) 医用画像処理装置
JPH08215192A (ja) 画像診断装置
US7893938B2 (en) Rendering anatomical structures with their nearby surrounding area
JP2834318B2 (ja) 三次元画像処理方法
JP3355007B2 (ja) 超音波血流診断装置
JP4651375B2 (ja) 医用画像表示装置及びその方法
JPH1176228A (ja) 三次元画像構成装置
JPH09327455A (ja) イメージ作成方法,イメージ作成装置及び医用画像診断装置
JPH0838433A (ja) 医用画像診断装置
EP0981109A2 (en) Image display method and apparatus
JP3329546B2 (ja) 連続体識別装置および超音波血流表示装置
US20160307358A1 (en) Medical image processing device, medical image processing method and computer readable medium
JP2004350791A (ja) 超音波画像処理装置及び三次元データ処理方法
JP2755267B2 (ja) 立体画像表示装置
JP2006075390A (ja) 医用画像表示装置
JPH04125779A (ja) 画像処理方法
JPH08103442A (ja) 超音波画像処理装置
JP4060420B2 (ja) 超音波診断装置及び画像処理装置
JP2768627B2 (ja) 超音波画像処理装置
JP2000325348A (ja) 3次元画像作成方法および超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees