JP3354872B2 - 防風・防砂柵 - Google Patents

防風・防砂柵

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JP3354872B2 JP19488298A JP19488298A JP3354872B2 JP 3354872 B2 JP3354872 B2 JP 3354872B2 JP 19488298 A JP19488298 A JP 19488298A JP 19488298 A JP19488298 A JP 19488298A JP 3354872 B2 JP3354872 B2 JP 3354872B2
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俊幸 井上
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池田屋紙器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砂浜、砂丘、砂漠
等の砂地に開かれた圃場等の周囲を囲って、植裁されて
いる苗木、幼芽等の植物を風や砂から保護するために用
いられる防風・防砂柵に関し、特に、紙製廃棄物を利用
し、植物を風や砂から保護する機能を有するとともに、
数カ月程度の間に砂地中で自然分解され、塩分とセルロ
ーズが溶解して、砂地を肥沃化し、併せてその保水力を
高めることにより、植物の成育を促進することができる
ようにした防風・防砂柵に関するものである。
【0002】
【従来の技術】砂浜、砂丘、砂漠等の砂地に開かれた圃
場等の周囲を幕状のネットを展開することにより囲っ
て、植裁されている植物を風や砂から保護する防風・防
砂柵が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この防風・
防砂柵には、主として、合成樹脂製又は金属製のものが
多用されているが、防風・防砂柵は、真っ向から受ける
大きな風力に抗しきれず、長期間の使用により破損、埋
没等した場合にも、そのまま放置されることが多く、景
観を害するという問題があり、また、これを環境に悪影
響を与えることなく処理するためには、多大な費用を要
するという問題があった。
【0004】一方、廃棄物処分場の絶対量の不足や環境
保護の気運の高まりとともに、紙類、金属類等の廃棄物
の再利用が進められてきてはいるが、例えば、各種原紙
を巻き取るために使用され、原紙を使用することにより
不用となった廃紙管や、各種用途に使用した後の紙製
品、裁断紙屑等の品質の一定しない廃紙、例えば、セロ
ファン等のセルローズを主原料とする廃紙は、再生紙等
の原料として再利用することが困難であった。
【0005】本発明は、上記従来の防風・防砂柵の有す
る問題点に鑑み、再利用することが困難な廃紙管等の紙
製廃棄物を利用して、植物を風や砂から保護する機能を
有するとともに、数カ月程度の間に砂地中で自然分解さ
れ、塩分とセルローズが溶解して、砂地を肥沃化し、併
せてその保水力を高めることにより、植物の成育を促進
することができるようにした防風・防砂柵を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の防風・防砂柵は、廃紙管の少なくとも上端
部に透孔を形成し、該透孔にロープを挿通することによ
り、多数本の廃紙管を連結し、廃紙管の下部を砂地中に
埋設するようにしたことを特徴とする。
【0007】この防風・防砂柵は、各種原紙を巻き取る
ために使用され、原紙を使用することにより不用となっ
た廃紙管の少なくとも上端部に透孔を形成し、この透孔
にロープを挿通することにより、多数本の廃紙管を連結
し、廃紙管の下部を砂地中に埋設することにより、砂
浜、砂丘、砂漠等の砂地に開かれた圃場等に使用するこ
とができる。
【0008】この場合において、廃紙管の中空部に廃紙
を充填することができる。
【0009】これにより、各種用途に使用した後の紙製
品、裁断紙屑等の品質の一定しない廃紙を有効利用する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の防風・防砂柵の実
施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】図1〜図3に、本発明の防風・防砂柵の一
実施例を示す。この防風・防砂Fは、各種原紙を巻き取
るために使用され、原紙を使用することにより不用とな
った、例えば、長さ100〜200cm、直径110m
m、内径80mm(形状はこれに限定されるものではな
い。)の廃紙管1の上端部に2個の透孔11を対向して
形成し、この透孔11にロープ2を挿通することによ
り、多数本の廃紙管1を連結し、廃紙管1の下部を砂地
4中に埋設することにより、砂浜、砂丘、砂漠等の砂地
に開かれた圃場等の周囲を囲って使用し、これにより、
植裁されている苗木、幼芽等の植物を風や砂から保護す
るようにする。
【0012】この防風・防砂Fを構成する廃紙管1は、
数カ月程度の間に砂地4中で自然分解されるため、その
まま放置しても景観を害することがなく、また、廃紙管
1を構成する紙繊維が自然分解され、塩分とセルローズ
が砂地4中に溶解して、砂地4が肥沃化し、併せてその
保水力が高められることにより、砂地4を苗木、幼芽等
の植物の生育に適した状態に保持して植物の成育を促進
することができるものとなる。この場合、図1に示すよ
うに、廃紙管1は、種々の長さを有するもの等、異なる
種類のものを組み合わせて用いることができる。また、
廃紙管1に、多数の通水孔12を形成することにより、
自然分解を促進することができる。なお、防風・防砂F
を構成する廃紙管1は、地上部が分解されにくいため、
適当な時期に、地上部を砂地4中に打ち込むことによ
り、廃紙管1の全体を砂地4中に埋設することが望まし
い。
【0013】この場合において、廃紙管1の中空部に
は、図3に示すように、各種用途に使用した後の紙製
品、裁断紙屑等の品質の一定しない廃紙、例えば、本件
出願人が先に提案した、波形紙の食品と接する面にシー
ト状のセロファン紙を貼着して一体とした食品載置用段
ボール紙(商品名「セロバン」)の使用後の廃棄物31
を巻いたもの、同食品載置用段ボール紙の裁断紙屑32
や数cm角程度の小切片33等からなる廃紙3を充填す
ることができる。
【0014】これにより、防風・防砂柵Fを構成する廃
紙管1の重量を増して、防風・防砂柵Fの設置状態を安
定させることができるとともに、廃紙3は、数カ月程度
の間に砂地4中で自然分解されるため、廃紙3を構成す
る紙繊維が自然分解され、塩分とセルローズが砂地4中
に溶解して、砂地4が肥沃化し、併せてその保水力が高
められることにより、砂地4を苗木、幼芽等の植物の生
育に適した状態に保持して植物の成育を促進することが
できるものとなる。
【0015】ところで、廃紙3の廃紙管1の中空部への
充填作業は、いつでも行うことができるが、ロープ2を
挿通する透孔11を廃紙管Fの軸心からずらして形成す
ることにより、ロープ2を挿通した後でも、廃紙3を廃
紙管1の中空部へ容易に充填することができるものとな
る。
【0016】廃紙管1を連結するロープ2は、天然繊
維、合成繊維、合成樹脂フィルム等からなる任意のロー
プ2を用いることができるが、特に、数カ月程度の間に
自然分解される天然繊維や生分解性の合成繊維、合成樹
脂フィルムからなるロープを用いることが好ましい。
【0017】また、本実施例においては、廃紙管1の上
端部に2個の透孔11を対向して形成し、この透孔11
にロープ2を挿通することにより、多数本の廃紙管1を
連結するようにしたが、これに限定されず、廃紙管1を
2箇所以上で連結するようにすることもできる。
【0018】また、本実施例においては、多数本の廃紙
管1を、廃紙管1同士の間に若干の風及び砂が透過する
程度の隙間を設けて砂地4中に埋設することにより、防
風・防砂柵Fが受ける風圧に対する耐力を向上すること
ができるようにしたが、これに限定されず、隣接する廃
紙管1同士を密接して砂地4中に埋設するようにした
り、廃紙管1同士の間にさらに大きな所定の隙間を設け
て砂地4中に埋設するように構成することができる。
【0019】以上、本発明の防風・防砂柵を、その一実
施例に基づいて説明したが、本発明の防風・防砂柵は、
これに限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜の
変更を加えることができるものである。
【0020】
【発明の効果】本発明の防風・防砂柵によれば、再利用
することが困難な、各種原紙を巻き取るために使用さ
れ、原紙を使用することにより不用となった廃紙管を用
い、廃紙管の少なくとも上端部に透孔を形成し、この透
孔にロープを挿通して、多数本の廃紙管を連結し、廃紙
管の下部を砂地中に埋設することにより、低廉なコスト
で、砂浜、砂丘、砂漠等の砂地に開かれた圃場等の周囲
を囲って、植裁されている苗木、幼芽等の植物を風や砂
から保護することができるとともに、廃紙管は、数カ月
程度の間に砂地中で自然分解されるため、そのまま放置
しても景観を害することがなく、また、廃紙管を構成す
る紙繊維が自然分解され、塩分とセルローズが砂地中に
溶解して、砂地が肥沃化し、併せてその保水力が高めら
れることにより、砂地を苗木、幼芽等の植物の生育に適
した状態に保持して植物の成育を促進することができ、
これにより、再利用することが困難であった廃紙管を有
効利用することができる。
【0021】また、廃紙管の中空部に、再利用すること
が困難な、各種用途に使用した後の紙製品、裁断紙屑等
の品質の一定しない廃紙、例えば、セロファン等のセル
ローズを主原料とする廃紙を充填することにより、防風
・防砂柵を構成する廃紙管の重量を増して、防風・防砂
柵の設置状態を安定させることができるとともに、廃紙
は、数カ月程度の間に砂地中で自然分解されるため、廃
紙を構成する紙繊維が自然分解され、塩分とセルローズ
が砂地中に溶解して、砂地が一層肥沃化し、併せてその
保水力が高められることにより、砂地を苗木、幼芽等の
植物の生育に適した状態に保持して植物の成育を促進す
ることができ、これにより、再利用することが困難であ
った廃紙を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防風・防砂柵の設置状態を示す説明図
である。
【図2】同防風・防砂柵を構成する廃紙管を示し、
(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図3】同防風・防砂柵を構成する廃紙管及びこの廃紙
管に充填する廃紙を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
F 防風・防砂柵 1 廃紙管 11 透孔 12 通水孔 2 ロープ 3 廃紙 4 砂地

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃紙管の少なくとも上端部に透孔を形成
    し、該透孔にロープを挿通することにより、多数本の廃
    紙管を連結し、廃紙管の下部を砂地中に埋設するように
    したことを特徴とする防風・防砂柵。
  2. 【請求項2】 廃紙管の中空部に廃紙を充填したことを
    特徴とする請求項1記載の防風・防砂柵。
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