JP3354404B2 - フロッピーディスク用ケース - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
クを安全確実に郵送できる定形郵便物の規格内の形状、
寸法（長さが１４〜２３．５ｃｍ、幅が９〜１２ｃｍ、
厚さが１ｃｍまでのもの）の郵送ケースで、該郵送ケー
ス自体と、フロッピーディスクである内容物、または、
郵送ケース自体とフロッピーディスクとハガキ、パンフ
レット等の内容物との総重量が５０ｇ以内であり、しか
も９０円以内で郵送できるようにしたフロッピーディス
ク用ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来は、プラスチックケース内に収納
し、これを封筒内に貼付した２枚の合成樹脂シートの間
に空気層を備えた緩衝材を介して収納したもの。あるい
は発泡スチロール等の緩衝材を挿入して、この緩衝材の
間に挟み込んで郵送するもの。また、フロッピーディス
ク用ケースではないが、紙箱本体と外蓋と中蓋とを有す
る組立紙箱として、紙箱本体は底部とその四周の側壁と
各側壁の左右両側端部間に形成された連結片とからな
り、一方の相対向する二側壁はそれぞれ本体底部に連成
された延出部材が内側に折返されることによって外側壁
と内側壁とを有する二重壁に構成されると共にこの折返
し先端部が本体底部に貼着され、他の相対向する二側壁
の一方の側壁上端には外蓋が連設され、他方の側壁上端
には中蓋が連設されると共にこの中蓋先端には閉止用の
延出片が形成され、前記連結片には内向きに折込むため
の対角線方向の折目が形成されてなる組立紙箱（実開昭
５８−６７７３２号公報参照）等が存在している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術である封筒内に緩衝材を介在してその緩衝材の
間にフロッピーディスクを挟み込んで郵送するものは、
先ず、定形郵便物の条件である重量を５０ｇ以内におさ
えること、及び厚みを１ｃｍ以内におさえることが至難
の技であるという問題があった。

【０００４】また、従来技術である組立紙箱は、フロッ
ピーディスクを郵送するものではなく、紙製の折り畳み
箱ではあるが、形状、寸法、重量の考慮は一切なされて
いないという問題があった。

【０００５】本発明は、これらの事情に鑑み、フロッピ
ーディスクを安全確実に、郵送料を定形郵便物の形状、
寸法である長さ１４〜２３．５ｃｍ、幅９〜１２ｃｍ、
厚み１ｃｍまでのもので９０円以内におさえる関係で、
ケースの風体と内容物の総重量を５０ｇ以内にするため
に、フロッピーディスク用ケース自体の重量を２５ｇ以
内にし、しかも、定形郵便物の最大厚さである１ｃｍを
クリアーし、さらにハガキ等が収納できるようにしたフ
ロッピーディスク用ケースを提供することを目的とする
ものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、次のような技術手段を採用した。請求項
１記載の発明においては、定形郵便物として扱えるフロ
ッピーディスク用ケースにおいて、ケース本体は、底部
と、該底部に連設した左右側壁に連続した左右折り畳み
ガイド片と、前記底部に連設した上下側壁に連続した蓋
体と係止用蓋とを連設し、前記ケース本体の左右折り畳
みガイド片のどちらか一方にフロッピーディスクの一隅
に形成されている切り欠き部分に係合する位置決めの傾
斜部を形成するという技術手段を採用した。

【０００７】請求項２記載の発明において、定形郵便物
として扱えるフロッピーディスク用ケースにおいて、ケ
ース本体は、底部と、該底部に連設した左右側壁に連続
した左右折り畳みガイド片と、前記底部に連設した上下
側壁に連続した蓋体と係止用蓋とを連設し、前記ケース
本体の蓋体に係止孔を穿設し、この係止孔に対向するよ
うに、係止用蓋に切り起し係合片を形成し、前記ケース
本体の左右折り畳みガイド片のどちらか一方にフロッピ
ーディスクの一隅に形成されている切り欠き部分に係合
する位置決めの傾斜部を形成するという技術手段を採用
した。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明は、公害問題のない最適な
実施の形態である第一実施例としては、ケース本体が段
ボール紙製で組み立てることができるフロッピーディス
ク用ケースである。この段ボール紙製組立フロッピーデ
ィスク用ケースは、段ボール紙を雄版面側から打抜き、
切断、罫線を形成したので製作工程が簡素化され、しか
も、段ボール紙を折り曲げ組み立てるケース本体は、底
部と、該底部に連設した左右側壁に連続した左右折り畳
みガイド片と、前記底部に連設した上下側壁に連続した
蓋体と係止用蓋を連設形成したので、左右、上下方向へ
の大きい曲げ外力に対しても耐えるものである。

【０００９】このケース本体を有する段ボール紙製フロ
ッピーディスク用ケースにおいて、段ボール紙における
弾力性、及び緩衝力のある、曲げ、ショックに強いフロ
ッピーディスクを傷つけない定形郵便物として扱えるフ
ロッピーディスク用ケースで、ケース本体は底部と、該
底部に連設した左右側壁に連続した左右折り畳みガイド
片と、前記底部に連設した上下側壁に連続した蓋体と係
止用蓋を連設したものである。

【００１０】さらに、前記蓋体の適宣部位に切り抜き係
止孔を穿設する。そして、係止用蓋に前記係止孔に対応
する部位に切り起こし係止片を形成する。

【００１１】以上のような構成をしたフロッピーディス
ク用ケースは、まず、左右折り畳みガイド片を折り曲
げ、この左右折り畳みガイド片に連設されている側壁が
折り曲げ立ち上げられ、この空隙にハガキ等を収納でき
るものである。この左右折り畳みガイド片を底部の内側
方向に折り曲げ、該折り曲げた左右折り畳みガイド片に
は普通の接着糊が塗布されているので蓋体を折り畳み接
着させる。こうすることにより、ケース本体底部上にフ
ロッピーディスクのガイド部が形成される。

【００１２】さらに、重合接着されたケース本体底部と
左右折り畳みガイド片と蓋体で形成された空隙部にフロ
ッピーディスクを挿入する。また、前記蓋体には係止孔
が穿設されている。そして、係止用蓋を覆うように折り
曲げ、係止用蓋に形成した切り起こし係止片を前記蓋体
に穿設した係止孔に押し込み係止するものである。

【００１３】したがって、外力が掛った際に、弱い部分
を無くし、よりフロッピーディスクに対する安全性が高
められる。しかも公害の恐れのある緩衝材は使用せず、
再生紙を含めたダンボール紙だけで確実に安全にフロッ
ピーディスクを郵送することができる。さらに定形郵便
物として扱うことができるようにしたものである。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面で詳細に
説明する。材料としては、フロッピーディスクの保護の
ために緩衝材としての役目を備えた段ボール紙製が考え
られる。但し、公害を考慮しなければ発泡合成樹脂シー
ト等の採用も可能なことはいうまでもない。

【００１５】そして、第一実施例としての構成の概略に
ついて図１〜図３に基づいて説明すると、公害の心配の
ない材料を選択したものとして、段ボール紙製組立フロ
ッピーディスク用ケースについて説明する。図１に示す
ようにケース本体は、段ボール紙を、雄版面側から、打
抜き、切断、罫線３を形成し、底部１と左右の側壁４に
連続して左右折り畳みガイド片９を形成し、下方の側壁
１３には蓋体２が連設され、該蓋体２は、ケース本体底
部１に連設した左右折り畳みガイド片９と重合するよう
に側壁４を介して内側に折り返される。さらに、蓋体２
を折り曲げて左右折り畳みガイド片９と接着剤１０で接
着する。

【００１６】該蓋体２に穿設した係止孔５に係合できる
切り起こし係止片６を係止用蓋７に設け、係止用蓋７
を、蓋体２に対して折り曲げ重合した際、切り起こし係
止片６を係止孔５に押し込むようにして係止するもので
ある。なお、１４は切り起こし係止片６を蓋体２に穿設
した係止孔５に押し込み係止する上で確実に係止孔５に
挿し込むために左右折り畳みガイド片９に穿設した切り
欠き部である。しかも重量を軽くする上にも良いもので
ある。

【００１７】左右折り畳みガイド片９の一方の一隅には
フロッピーの一隅に形成されている切り欠き部分に係合
する傾斜部１１を形成し、また左右折り畳みガイド片９
の両方にフロッピーディスク位置決め片１２を形成して
ある。また、蓋体２にはフロッピー取り出し用の切り抜
き部８が形成されている。

【００１８】以上のような構成をしたフロッピーディス
ク用ケースは、まず、左右折り畳みガイド片９を折り曲
げ、この左右折り畳みガイド片９に連設されている左右
側壁４が折り曲げ立ち上げられた際、この間隙をハガキ
等の収納部にするものである。前記、左右折り畳みガイ
ド片９に塗布された糊面が蓋体２と接合するように蓋体
２を折り畳み接着させる。こうすることにより、蓋体２
と左右折り畳みガイド片９とでフロッピーディスクのガ
イド部が形成される。

【００１９】さらに、重合接着された蓋体２には係止孔
５が穿設されている。該係止孔５に対応するように、係
止用蓋７に形成した切り起こし係止片６が形成されてい
る。前記、左右折り畳みガイド片９の傾斜部１１に適合
するようにフロッピーディスクを収納した上で、係止用
蓋７で覆うように折り曲げ、シール等で接合するもので
ある。

【００２０】ここで、収納物であるフロッピーディスク
を取り出す場合には、蓋体２に形成した切り抜き部８か
らフロッピーディスクを取り出すものである。

【００２１】このケースを収納ケースとして使用する場
合は、本体底部１と左右折り畳みガイド片９と蓋体２で
囲むようにフロッピーディスクを収納した上で、係止用
蓋７で覆うように折り曲げ、係止用蓋７に形成した切り
起こし係止片６を前記蓋体２に穿設した係止孔５に押し
込み係止するものである。

【００２２】以上のように構成されていることにより、
フロッピーディスクは、蓋体２と左右折り畳みガイド片
９と、本体底部１で保持され、この保持は、傾斜部１１
とフロッピーディスク位置決め片１２により、郵送中に
ずれたりすることがない。

【００２３】さらに、詳細に説明すると、一枚の比較的
薄い段ボール紙材から、図１に示す展開状態のように打
抜き形成する。

【００２４】そして、この比較的薄い段ボール紙材の外
側は印刷、あるいは筆記できるような材料を採用してい
る。すなわち、定形郵便物の規格内でおさまっているケ
ース本体は、図１に示すようにハガキ大のものである。

【００２５】そして、本体底部１と左右側壁４と左右折
り畳みガイド片９及び上下側壁１３と蓋体２と係止用蓋
７の間には罫線３が形成されている。この左右折り畳み
ガイド片９は左右側壁４を介して罫線３の部分で内側に
折り曲げ、蓋体２は上下側壁１３を介して罫線３の部分
で内側に折り曲げ左右折り畳みガイド片９と蓋体２を接
着する。

【００２６】さらに、蓋体２の適宣部位に係止孔５を穿
設し、この係止孔５に対応するように、係止用蓋７に係
止孔５に対応する部位に切り起こし係止片６が形成され
ている。

【００２７】定形郵便物の９０円で郵送できる規格は、
長さ１４ｃｍ以上、２３．５ｃｍ以下、幅９ｃｍ以上、
１２ｃｍ以下、厚さ１ｃｍ以下、重さは５０ｇ以下であ
る。そして、この条件をクリヤーするには、ケース本体
とフロッピーディスクの内容物との総重量を５０ｇ以内
にできるようにしたフロッピーディスク用ケースが必要
である。

【００２８】これを具体的に説明すると、フロッピーデ
ィスク用ケースを組み立てた時、内側になる面を上にし
て、いいかえれば雄版が押圧される側を上にして図１の
ようにひろげ、そして、フロッピーディスクが保持され
るように左右折り畳みガイド片９を折り畳み、蓋体２と
重合して接着して作り上げる。

【００２９】そして最後に、左右折り畳みガイド片９の
部分をガイドとして本体底部１と蓋体２の間にフロッピ
ーディスクを収納し、係止用蓋７を上下側壁１３の罫線
３を介して内側に折り曲げフロッピーディスクを保持し
て覆うようにして、最後にシール等で封緘する。また、
フロッピーディスクを取り出し、再度収納する場合に
は、シール等で封緘せずに、係止用蓋７に形成した切り
起こし係止片６と、蓋体２に穿設した係止孔５とで押し
込み係止するものである。

【００３０】以上、具体的な実施例について説明した
が、軽量の点を主に設計すれば、切り抜き量を多くした
り、公害の点を考慮せず、軽量材料（例えば発泡スチロ
ール等）を使用することができるが、強度の問題、公害
の問題が生じる。ところが強度の点を主に設計すると、
段ボール紙の厚いもの、切り抜き部分を少なくする等が
考えられるが、重量が重くなって郵便料金が高くなって
しまう。

【００３１】以上のような相矛盾する点をバランス良く
設計し、コンパクトディスク用ケースとコンパクトディ
スクの総重量を５０ｇ以内にすることは種々設計できる
ことはいうまでもない。

【００３２】次に、他の実施例として考えられるもの
は、図４、図５に基づいてフロッピーディスクを２枚収
納できるフロッピーディスク用ケースを説明する。構成
はケース本体として、底部２０と、該底部２０に連設し
た左右側壁２３に連続した左右折り畳みガイド片２９
と、蓋体２１と、該蓋体２１に連設した左右側壁２３に
連続した左右折り畳みガイド片２９と、前記底部２０に
連設した上下側壁２５に連続した蓋体２１と係止用蓋２
２に連設したフロッピーディスク用ケースで、左右折り
畳みガイド片２９を底部２０と蓋体２１の両方に左右側
壁２３に連設して設けたもので、その他の構成、作用、
効果は第一実施例と同一なので詳細な説明は省略する。

【００３３】なお、２４は切り抜き部、２６は取り出し
用切り欠き部、２７は係止孔、２８は切り起こし係止
片、３０は接着剤、３１は傾斜部、３２はフロッピーデ
ィスク位置決め片、３３は罫線をそれぞれ示すものであ
る。

【００３４】この実施例は、定形郵便物としては不可能
であるが、本発明の延長線上の具体的実施例として、Ｍ
Ｏを収納したり、フロッピーディスク２枚を収納するの
に使用することができるものである。また、フロッピー
ディスクの最軽量のものを選んでフロッピーディスク２
枚だけを収納して郵送する場合は、定形郵便物として９
０円で送ることも可能である。

【００３５】

【発明の効果】本発明は、以上の構成を採用した結果、
次の効果を得ることができる。（１）フロッピーディス
クをセットし、破損防止を確実にしながら、定形郵便物
として扱うことができ、格安の郵便料金で郵送できる。

【００３６】（２）ケース本体を偏平な状態で適数枚重
ねて販売、輸送、保管できるので、嵩張ず取り扱いが簡
便である。

【００３７】（３）フロッピーディスクの厚み分は折り
畳みガイド片の厚み分で対応できるためフロッピーディ
スクと同封して、側壁部の厚み部分にハガキ等を収納で
きる定形郵便物として摘要できるものである。

【００３８】（４）フロッピーディスクを傷付けず安全
に郵送できる。

【００３９】（５）切り欠き部、切り抜き部が重量を軽
減し、傾斜部とフロッピーディスク位置決め片が、位置
決めを簡便にしている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施例であるフロッピーディスク
用ケースのケース本体の展開状態を示す平面図である。

【図２】前記第一実施例における、フロッピーディスク
の組立途中の状態を示す斜視図である。

【図３】前記第一実施例における、フロッピーディスク
を収納保持した状態を示す横断面図である。

【図４】本発明の第二実施例である２枚のフロッピーデ
ィスクが収納できるフロッピーディスク用ケースのケー
ス本体の展開状態を示す平面図である。

【図５】前記第二実施例における、フロッピーディスク
の組立途中の状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１‥‥本体底部 ２‥‥蓋体 ３‥‥罫線 ４‥‥側壁 ５‥‥係止孔 ６‥‥切り
起こし係止片 ７‥‥係止用蓋 ８‥‥切り
抜き部 ９‥‥折り畳みガイド片 １０‥‥接着
剤 １１‥‥傾斜部 １２‥‥フロッピーディスク位置決め片 １３‥‥上下側壁 １４‥‥切
り欠き部 ２０‥‥底部 ２１‥‥蓋
体 ２２‥‥係止用蓋 ２３‥‥左
右側壁 ２４‥‥切り抜き部 ２５‥‥上
下側壁 ２６‥‥取り出し用切り欠き部 ２７‥‥係
止孔 ２８‥‥切り起こし係止片 ２９‥‥折
り畳みガイド片 ３０‥‥接着剤 ３１‥‥傾
斜部 ３２‥‥フロッピーディスク位置決め片 ３３‥‥罫
線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B65D 85/57

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 定形郵便物として扱えるフロッピーディ
   スク用ケースにおいて、ケース本体は、底部と、該底部
   に連設した左右側壁に連続した左右折り畳みガイド片
   と、前記底部に連設した上下側壁に連続した蓋体と係止
   用蓋とを連設し、前記ケース本体の左右折り畳みガイド
   片のどちらか一方にフロッピーディスクの一隅に形成さ
   れている切り欠き部分に係合する位置決めの傾斜部を形
   成したことを特徴とするフロッピーディスク用ケース。
2. 【請求項２】 定形郵便物として扱えるフロッピーディ
   スク用ケースにおいて、ケース本体は、底部と、該底部
   に連設した左右側壁に連続した左右折り畳みガイド片
   と、前記底部に連設した上下側壁に連続した蓋体と係止
   用蓋とを連設し、前記ケース本体の蓋体に係止孔を穿設
   し、この係止孔に対向するように、係止用蓋に切り起し
   係合片を形成し、前記ケース本体の左右折り畳みガイド
   片のどちらか一方にフロッピーディスクの一隅に形成さ
   れている切り欠き部分に係合する位置決めの傾斜部を形
   成したことを特徴とするフロッピーディスク用ケース。