JP3353312B2 - メモリ領域の管理方法 - Google Patents

メモリ領域の管理方法

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JP3353312B2
JP3353312B2 JP28572391A JP28572391A JP3353312B2 JP 3353312 B2 JP3353312 B2 JP 3353312B2 JP 28572391 A JP28572391 A JP 28572391A JP 28572391 A JP28572391 A JP 28572391A JP 3353312 B2 JP3353312 B2 JP 3353312B2
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義和 池ノ上
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ又はプリ
ンタ装置などの周辺装置に実装されたメモリのメモリ領
域を管理するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ装置などに実装された
大容量のメモリには、複数の領域に区分可能なメモリ領
域が設けられ、処理プログラムなどから領域要求があっ
たときには、そのメモリ領域内の空き領域の一部を作業
領域としてその要求元に割り当てるような管理が行われ
ている。
【0003】このようなメモリ領域の管理は、いわゆる
メモリマネジャ(MM)と呼ばれるメモリ管理のための
制御プログラムにより行われることが多いが、メモリを
有効利用するための最適化を行ってメモリの管理効率の
向上を図ることが大きなポイントとなっている。
【0004】従来から用いられているメモリマネジャ
は、領域要求の受け付け及び要求されたメモリ領域の割
り当て、及び、使用済みのメモリ領域の解放の受け付け
及び解放されたメモリ領域の管理という機能を有してい
る。
【0005】その場合において、メモリ領域の割り当て
は、実装されているメモリの容量によって制限を受ける
ため、一定量の領域以上を割り当てることができない。
そのため、空き領域が不足した場合には当該装置の処理
が中断してしまうことがある。
【0006】したがって、例えば通信ネットワークに接
続されたプリンタ装置のメモリ領域が不足した場合に
は、プリンタ装置が停止してしまうことになるが、プリ
ンタ装置が離れた場所に設置されているためオペレータ
がそれに気が付かず、極めて不都合な事態を引き起こす
恐れがある。
【0007】従来より、このような問題を回避するた
め、メモリ領域に空き領域が不足した場合に種々の処理
を行って空き領域を作成するための種々のメモリの圧縮
方法が提案されている。
【0008】例えば、(a)メモリ領域に格納されたデ
ータをそのまま圧縮する方法、(b)不用になったデー
タを破棄する方法、(c)アウトラインフォントなどの
ように復元可能なデータを破棄する方法、(d)すぐに
は使用しないデータを一時的に補助記憶装置に待避する
方法、及び(e)メモリ領域内においてデータを移動し
て隙間を詰める方法などがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のいずれの方法においても、メモリ領域の用途に応じて
適不適があるにも係わらず、メモリマネジャなどの制御
プログラムによって一括して管理されているため、装置
全体の制御が複雑になってしまうという問題があった。
【0010】また、どのようなデータに対してどのよう
な方法でメモリの圧縮を行えば最適であるかがメモリマ
ネジャには認識できないので、データによっては圧縮効
率が低下するという問題がある。
【0011】すなわち、規模の小さなシステムにおいて
は、扱うデータに応じていずれかの方法を選択すればよ
いが、例えば最近のプリンタ装置のように実装されるメ
モリの容量が大きくなり且つ扱うデータの種類も多様化
してくると、1つの方法のみではメモリの利用効率の向
上を図ることができない。
【0012】したがって、例えば、扱うデータによって
メモリの圧縮方法を選択して切り換えるようにすること
が考えられるが、データの特性や使用状況に応じた判断
をメモリマネジャに負担させた場合にはその処理が複雑
になり、処理に多くの時間を要してスループットが低下
し、またメモリを有効利用するための最適化を細部にわ
たって行うことができないなど、種々の問題が発生す
る。
【0013】本発明は、上述の問題に鑑み、システム又
は装置の全体を管理する処理を複雑にすることなく、メ
モリ領域の管理効率を向上することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、上述の課題を解決するため、図1に示すように、
複数の領域に区分可能なメモリ領域34を有するメモリ
に対して領域要求があったときに、前記メモリ領域34
内の空き領域を作業領域WEとして要求元に割り当てる
ようにするためのメモリ領域の管理方法であって、要求
元RQに対して作業領域WEを割り当てる際に、当該作
業領域の圧縮処理方法Fに関する情報を登録しておき、
前記メモリ領域34の空き領域が少なくなったときに、
登録された情報に基づいて前記作業領域WEの圧縮処理
を行う。
【0015】請求項2の発明に係る方法は、要求元RQ
に対して作業領域WEを割り当てる際に、当該要求元R
Qから当該領域要求に付随して出された当該作業領域の
圧縮処理方法Fに関する情報及び圧縮処理を行う優先度
Pに関する情報を登録しておき、前記メモリ領域34の
空き領域が少なくなったときに、登録された優先度Pに
関する情報に基づいて圧縮処理を行う作業領域WEを選
択し、選択された作業領域WEに対して登録された圧縮
処理方法Fに関する情報に基づいて圧縮処理を行う。
【0016】
【作用】処理プログラムなどの要求元RQが領域要求を
出す場合に、それに付随して圧縮処理方法Fに関する情
報、又はこれと優先度Pに関する情報を出す。
【0017】領域管理プログラムMMなどのメモリ領域
34を管理する部分は、領域管理テーブル51を作成し
てそこに圧縮処理方法F及び優先度Pに基づいた情報を
登録する。
【0018】メモリ領域34の空き領域が無くなったり
不足したりして少なくなったときは、領域管理テーブル
51に登録された情報に基づいて、圧縮処理を行う作業
領域WEを選択し、選択された作業領域WEに対して、
例えば適当な圧縮処理プログラムCPを起動して圧縮処
理を行う。
【0019】
【実施例】図2は本発明のメモリ領域の管理方法を適用
したプリンタ装置1のブロック図である。
【0020】プリンタ装置1は、コントローラ6及びエ
ンジン7から構成されている。コントローラ6はコンピ
ュータ2に接続されており、コンピュータ2から、文字
データ、ラスターデータ、外字データなどの印字デー
タ、及び制御データなどの種々のデータを受信する。
【0021】コントローラ6は、プロセッサ11、メモ
リ12、外部IF13、エンジンIF14、フォント1
5、タイマー15などからなっている。プロセッサ11
は、メモリ12に格納された種々のプログラムを実行す
ることによって、コンピュータ2からの受信データを解
析し、解析したデータをメモリ12の所定の領域にイメ
ージデータとして展開し、編集されたデータをエンジン
7に出力するなど、コントローラ6の全体を制御する。
【0022】メモリ12は、プリンタ装置1の処理動作
に必要な種々のプログラム、及びデータを格納する。図
3はメモリ12のメモリ空間の割り当て状態を示す図で
ある。
【0023】メモリ12のメモリ空間は、プログラム領
域31とデータ領域32とに区分されている。図1をも
参照して、プログラム領域31には、データ領域32特
にメモリ領域34を管理するための領域管理プログラム
MM、圧縮処理を行うための複数種類の圧縮処理プログ
ラムCP、その他の種々の処理を行う処理プログラム、
及び種々のテーブルなどが格納されている。
【0024】データ領域32は、メモリ領域34、Aバ
ッファ35、Bバッファ36、ラスター領域37、ダウ
ンロード領域38、及びメモリプール39のそれぞれの
領域に区分されている。
【0025】メモリ領域34は、複数の小さな領域に区
分可能であり、処理プログラムなどから領域要求があっ
たときに、領域管理プログラムMMによってメモリ領域
34内の空き領域(メモリプール)が作業領域WEとし
て要求元RQ(処理プログラム)に割り当てられる。
【0026】例えば、仮編集領域41は、コンピュータ
2からの受信データを仮編集するための作業領域として
割り当てられたものである。仮編集領域41は、受信デ
ータを実際のイメージ編集に先立って解析した結果を格
納しておくための領域であり、1ページの紙面を複数の
領域に区分した小領域に対応して、作業領域WEである
バンドが確保される。
【0027】それぞれのバンドの領域は、それぞれのバ
ンドが確保された後の当該バンドへのデータの追加に迅
速に対応するため、当初から余分の大きさ(容量)を確
保する。受信データの編集及びエンジン7への出力はバ
ンド単位で行われる。
【0028】Aバッファ35及びBバッファ36は、仮
編集領域41の仮編集結果などに基づいてイメージデー
タが展開される領域であり、これらに展開されたイメー
ジデータはエンジン7へ出力される。AとBの2つのバ
ッファ35,36が設けられているのは、展開と出力と
を並行して行ってエンジン7への出力を連続的に行うた
めである。
【0029】ラスター領域37は、受信データに含まれ
る印字データのうちのラスターデータを一時的に記憶し
ておくための領域であり、データを受信する度毎に領域
が拡張される。
【0030】ダウンロード領域38は、受信データに含
まれる印字データのうちの外字データを一時的に記憶し
ておくための領域であり、データを受信する度毎に領域
が拡張される。
【0031】メモリプール39は、データ領域32にお
いて割り当てが未だ行われていない領域である。フォン
ト15には、ドットイメージで構成されたフォントデー
タ、及びアウトラインフォントのデータが格納されてい
る。アウトラインフォントは使用時においてフォントパ
ターンに展開(復元)され、展開されたフォントパター
ンはその状態で記憶されるが、展開処理が短時間で行わ
れるものについては、メモリ領域34の空き領域の状態
に応じて破棄される。
【0032】図4は領域管理テーブル51を示す図であ
る。領域管理テーブル51は、領域要求に基づいてメモ
リ領域34内の空き領域を作業領域WEとして要求元R
Qに割り当てる際に、その作業領域WE毎に作成されて
種々の情報が登録される。
【0033】領域管理テーブル51には、管理番号M
N、領域の先頭アドレスMA、領域のサイズMS、圧縮
処理プログラムのアドレスFA、優先順位PG、及び最
終使用時刻TFが登録される。
【0034】管理番号MNは、領域要求に基づいて作業
領域WEが割り当てられる毎に付与されるものであり、
この管理番号MNに基づいて、当該作業領域WEの管理
が行われる。但し、1回の領域要求に対して、アドレス
の連続しない複数の作業領域を割り当てた場合にはそれ
ぞれの作業領域に対して領域管理テーブル51が作成さ
れるが、その場合の管理番号MNが同一のものが付与さ
れる。
【0035】領域の先頭アドレスMAは、割り当てた作
業領域の先頭アドレスを示すものであり、領域のサイズ
MSはその大きさを示すものである。圧縮処理プログラ
ムのアドレスFAは、割り当てた作業領域WEを圧縮す
る際に、その圧縮処理を行うプログラムの先頭アドレス
を示すものである。このアドレスFAは、要求元RQか
ら領域要求に付随して出された圧縮処理方法Fに関する
情報に基づいたものである。
【0036】つまり、処理プログラムなどが領域要求を
出す場合には、その領域要求によって割り当てられた作
業領域を圧縮する場合に、どのような処理を行って圧縮
するかという圧縮処理方法Fを自ら申請する。圧縮処理
方法に関する情報としては、例えば、サブルーチン名、
手続き名、関数名、ファイル名、ラベル名、又はアドレ
スなどである。
【0037】領域管理プログラムMMは、要求元RQか
ら申請された圧縮処理方法Fに基づいて、それに対応す
る圧縮処理プログラムCPが格納されているアドレスF
Aを領域管理テーブル51に登録しておき、メモリ領域
34の空き領域が少なくなって当該作業領域の圧縮処理
を行うことになったときに、登録されたアドレスFAに
基づいて圧縮処理プログラムを起動するのである。
【0038】優先順位PGは、メモリ領域34の圧縮処
理を行う際に、どの作業領域から順に圧縮処理を行うか
という順位を示すものである。この優先順位PGは、要
求元から領域要求に付随して出された優先度Pに関する
情報に基づいたものである。優先度Pは、当該作業領域
に格納されるデータの重要度、圧縮処理を行った後にそ
のデータを使用するために復元処理が必要が否か、また
その復元処理を行う際の処理時間、圧縮処理又は復元処
理を行うことによる装置のスループットに与える影響度
合いなどを勘案して予め決められる。
【0039】例えば、重要度が低いものは優先度Pが高
くなり、これとは逆に重要度が高いものは優先度Pが低
くなる。優先度Pが最も高い場合に優先順位PGを例え
ば「5」とし、優先度Pが最も低い場合に優先順位PG
を例えば「1」とする。メモリ領域34の空き領域が少
なくなったときには、領域管理プログラムMMが優先順
位PGの数値の大きいものから順に検索し、圧縮処理を
行うべき作業領域WEを決定する。
【0040】最終使用時刻TFは、当該作業領域WEの
データをアクセスした最終の時刻である。図5はバンド
管理テーブル52を示す図である。
【0041】バンド管理テーブル52は、仮編集領域4
1の各バンドに対してデータの追加又は読み出しを行う
際に参照され又は更新されるものであり、バンド番号B
N、領域の先頭アドレスBA、領域のサイズBS、及び
領域内の有効データ数BDが登録される。
【0042】バンド管理テーブル52は、例えば仮編集
に際してバンドへのデータ(印字データ)の追加があっ
たときに、領域のサイズBS及び有効データ数BDから
その空き状態をチェックし、バンドの領域を拡張するこ
となくデータの追加が行えるか否かを調べるときに参照
される。
【0043】次に、領域管理プログラムMMによるメモ
リ領域34の管理動作を中心に、コントローラ6の処理
動作についてフローチャートを参照しながら説明する。
なお、以下のフローチャートにおいて、文字解析処理ル
ーチン、ラスター解析ルーチン、ダウンロード登録処理
ルーチンなどが要求元RQである処理プログラムに相当
し、仮編集の圧縮処理ルーチン、フォント圧縮処理ルー
チン、ラスター圧縮処理ルーチンなどが圧縮処理プログ
ラムCPに相当する。
【0044】図6はプロセッサ11によるメインルーチ
ンを示すフローチャートである。電源が投入されると、
初期化が行われ(ステップ#1)、受信データの解析が
行われ(ステップ#2,3)、ページフラグがセットさ
れている場合には描画処理が行われる(ステップ#4,
5)。
【0045】図7は解析処理を示すフローチャートであ
る。受信データは、文字データ、ラスターデータ、ダウ
ンロードデータ(外字データ)に分けられ(ステップ#
22,24,26,28)、それぞれ、文字解析処理
(ステップ#23)、ラスター解析処理(ステップ#2
5)、ダウンロード登録処理(ステップ#27)又はダ
ウンロード抹消処理(ステップ#29)が行われる。
【0046】1ページ分の処理が終了すると(ステップ
#30)、ページフラグがセットされ(ステップ#3
1)、これによって上述したステップ#5の描画処理が
開始される。
【0047】図8は描画処理を示すフローチャートであ
る。描画処理では、仮編集領域41内のバンドに仮編集
が行われたデータを、Aバッファ35及びBバッファ3
6にイメージデータとして展開するとともに、展開した
データをエンジン7に出力する処理が行われる。
【0048】まず、Aバッファ35又はBバッファ36
のうちの描画を行おうとする側をクリアし(ステップ#
41)、仮編集されたバンドにデータが有るか否かをチ
ェックする(ステップ#42)。
【0049】バンドにデータが有る場合にはデータを読
み出し(ステップ#43)、それがダウンロードデータ
やアウトラインフォントなどのような圧縮データである
場合には復元描画を行い(ステップ#46)、そうでな
いイメージデータである場合には通常描画を行い(ステ
ップ#45)、これをバンド内の全部のデータについて
行う(ステップ#47)。
【0050】描画が終了したバッファ内のデータをエン
ジン7へ出力し(ステップ#48)、Aバッファ35と
Bバッファ36とを切り換え(ステップ#49)、1ペ
ージ分のデータの描画処理が終了するまで繰り返す(ス
テップ#50)。
【0051】そして、ページフラグがリセットされ(ス
テップ#51)、そのページについて使用していた仮編
集領域41及びラスター領域37が開放される(ステッ
プ#52,53)。
【0052】図9は文字解析処理を示すフローチャート
である。まず、印字データ毎に用紙のどの位置に印字す
るかを計算し(ステップ#61)、その計算結果に基づ
いて、該当するバンドの位置を計算する(ステップ#6
2)。
【0053】該当するバンドに空き領域が有る場合には
(ステップ#63でイエス)、当該バンドに印字データ
を追加して書き込む(ステップ#68)。該当するバン
ドが無い場合には(ステップ#63でノー、ステップ#
64でイエス)、領域要求処理を行い(ステップ#6
5)、これによって所定の作業領域を確保する。
【0054】その際には、データの追加を考慮して余分
の領域を確保し、また、圧縮処理方法F及び優先度Pを
申請する。ここでは、余分の領域を開放することで圧縮
処理が可能であるから、圧縮処理方法Fとして「仮編集
の圧縮」を申請し、圧縮処理はデータの移動のみであっ
て復元処理を行う必要がないから、優先度Pとして
「4」を申請する。これによって領域管理テーブル51
が作成されて管理番号MNが返されてくるので、その管
理番号MNを記憶しておく。
【0055】該当するバンドに空き領域が無い場合には
(ステップ#63及び64でノー)、領域拡張のための
領域要求処理を行い(ステップ#69)、これによって
所定の作業領域を追加する。
【0056】その際には、記憶しておいた管理番号MN
を付して領域要求を行い、さらなるデータの追加を考慮
して余分の領域を確保する。このような追加の際には、
既に確保されている作業領域に同種類のデータを格納す
るため、圧縮処理方法Fの申請は行わない。
【0057】空き領域が無い場合には(ステップ#66
でイエス)、印字の継続が不可能となるため、処理を停
止する(ステップ#70)。作業領域が確保されると、
印字データを追加して書き込む(ステップ#68)。
【0058】図10はラスター解析処理を示すフローチ
ャートである。まず、領域要求処理を行い(ステップ#
81)、これによって所定の作業領域を確保する。その
際には、圧縮処理方法F及び優先度Pを申請する。ここ
では、圧縮処理方法Fとして「ラスター圧縮」を申請
し、優先度Pとして「3」を申請する。
【0059】作業領域を確保できない場合には(ステッ
プ#82又は89でノー)、印字の継続が不可能となる
ため、処理を停止する(ステップ#83,90)。空き
領域が有って作業領域が確保できる場合には、ラスター
データの終了するまで受信データを記憶し(ステップ#
84,85,91)、途中で作業領域がなくなった場合
には領域拡張のための領域要求処理を行い(ステップ#
88)、作業領域を追加していく。
【0060】図11はラスター抹消処理を示すフローチ
ャートである。ラスター抹消処理は、領域開放処理を行
うことによって実行される(ステップ#101)。
【0061】図12はダウンロード登録処理を示すフロ
ーチャートである。作業領域をフォント毎に確保するた
め、まず、領域要求処理を行う(ステップ#111)。
その際には、圧縮処理方法F及び優先度Pを申請する。
ここでは、圧縮処理方法Fとして「フォント圧縮」を申
請し、フォントパターンの復元処理には時間を要するた
め、優先度Pとして「2」を申請する。
【0062】作業領域を確保できない場合には(ステッ
プ#112又は117でノー)、印字の継続が不可能と
なるため処理を停止する(ステップ#113,12
0)。作業領域が確保できる場合には、ダウンロードデ
ータの終了するまで受信データを記憶し(ステップ#1
14,115,121)、途中で作業領域がなくなった
場合には領域拡張のための領域要求処理を行い(ステッ
プ#118)、作業領域を追加していく。
【0063】図13はダウンロード抹消処理を示すフロ
ーチャートである。ダウンロード抹消処理は、領域開放
処理を行うことによって実行される(ステップ#13
1)。
【0064】図14は領域要求処理を示すフローチャー
トである。まず、検索処理に用いる優先順位変数PAを
最大値である「5」に設定する(ステップ#141)。
【0065】そして、メモリ領域34に空き領域が有る
か否かをチェックする(ステップ#142)。充分な空
き領域が有る場合にはその一部を区分して作業領域とし
て割り当てるとともに(ステップ#148)、管理番号
MNを付けて要求元へ返す(ステップ#153)。
【0066】その際に、作業領域を新規に作成した場合
には(ステップ#149でノー)、領域管理テーブル5
1を新規に作成し、圧縮処理プログラムのアドレスF
A、優先順位PGなど、必要な情報を登録する。
【0067】既に有る作業領域を拡張する場合には(ス
テップ#149でイエス)、追加する作業領域を確保す
るために、領域管理テーブル51を参照して領域を移動
して隙間を詰めるとともに(ステップ#151)、それ
に応じて領域管理テーブル51を更新する(ステップ#
152)。
【0068】ステップ#142においてノーの場合、す
なわち空き領域が不足する場合には、領域管理テーブル
51を参照して優先順位PGの大きい作業領域から順に
選択するための検索処理を行い(ステップ#143)、
圧縮可能な作業領域が検索されると(ステップ#144
でイエス)、その作業領域について登録されている圧縮
処理プログラムを起動する(ステップ#146)。
【0069】圧縮処理の結果、開放された空き領域が所
定の大きさになれば(ステップ#147でイエス)、そ
の空き領域を作業領域として区分して割り当て(ステッ
プ#148)、充分な空き領域が得られず作業領域の確
保が不可能であれば、印字の継続が不可能となるため処
理を停止する(ステップ#145)。
【0070】図15は領域開放処理を示すフローチャー
トである。まず、管理番号MNによって指定された作業
領域について、その中に格納されているデータを移動し
て隙間を詰め(ステップ#161)、作業領域の一部を
開放する場合には領域管理テーブル51を更新し(ステ
ップ#164)、作業領域の全部を開放する場合には当
該作業領域の領域管理テーブル51を抹消する(ステッ
プ#163)。
【0071】図16は検索処理を示すフローチャートで
ある。領域管理テーブル51を参照し、上述のステップ
#141で設定された優先順位変数PAの値「5」と等
しい優先順位PGの作業領域を検索する(ステップ#1
72)。
【0072】該当する作業領域が2つ以上あった場合に
は(ステップ#173でイエス)、最終使用時刻TFの
最も古い作業領域を圧縮処理対象として選択する(ステ
ップ#174)。
【0073】該当する作業領域が1つだけあった場合に
は(ステップ#173でノー、ステップ#175でイエ
ス)、当該作業領域を圧縮処理対象として選択する(ス
テップ#176)。
【0074】該当する作業領域がなかった場合には、優
先順位変数PAを1つ減算し(ステップ#177)、上
述の処理を繰り返す。優先順位変数PAが「1」になる
まで検索を行っても該当する作業領域がなかった場合に
は(ステップ#178でイエス)、圧縮処理が可能な作
業領域は無しとする(ステップ#179)。
【0075】図17は仮編集の圧縮処理を示すフローチ
ャートである。まず、バンドに確保されている領域に空
き領域が有るか否かを、バンド管理テーブル52を参照
してチェックする(ステップ#181)。空き領域があ
る場合には、それ以降のデータを移動して空き領域を詰
める(ステップ#183)。
【0076】全部のバンドについて上述の処理を行い、
それによって集められた空き領域を領域管理プログラム
に返還することによって開放する(ステップ#18
5)。その際に管理番号MNを付加する。
【0077】図18はフォント圧縮処理を示すフローチ
ャートである。フォントパターンの圧縮処理は、全部の
フォントパターンについて行われるのではなく、そのう
ちの復元処理に要する時間が一定よりも短いものについ
てのみ行われる。これは、復元処理に要する時間が長い
場合には、フォントパターンの展開に時間を要してエン
ジン7に対して正常に出力することができないからであ
る。
【0078】まず、復元時間を計算し(ステップ#19
1)、それが短時間である場合に(ステップ#192で
イエス)、展開されているフォントパターンデータを破
棄するなどして圧縮処理を行う(ステップ#193)。
【0079】全部のフォントパターンについて上述の処
理を行い、残ったデータを整理して空き領域を集め(ス
テップ#195)、集められた空き領域を開放する(ス
テップ#196)。
【0080】図19はラスター圧縮処理を示すフローチ
ャートである。まず、復元時間を計算し(ステップ#2
01)、それが短時間である場合に(ステップ#202
でイエス)、展開されているラスターデータを破棄する
(ステップ#203)。
【0081】全部のラスターデータについて上述の処理
を行い、残ったデータを整理して空き領域を集め(ステ
ップ#205)、集められた空き領域を開放する(ステ
ップ#206)。
【0082】上述の実施例によると、領域管理テーブル
51が設けられ、領域要求を出したときにその要求元R
Qが自ら圧縮処理方法Fを申請してこれが領域管理テー
ブル51に登録されるから、メモリ領域34の空き領域
が不足した場合に、登録されている最適の圧縮処理方法
Fに基づいて作業領域WEを圧縮処理することができ
る。メモリ領域34を管理する領域管理プログラムMM
は、圧縮処理を行うタイミングを図って圧縮処理プログ
ラムCPを起動するだけであるから、領域管理プログラ
ムMMの制御が複雑とはならない。したがって、制御プ
ログラムによって一括して管理されている従来の場合の
ように装置全体の制御が複雑になることなく、且つスル
ープットが低下することないので、メモリ領域34の管
理効率を向上することができる。
【0083】また、領域管理テーブル51には要求元R
Qが自ら申請した優先度Pに基づく優先順位PGが登録
されており、圧縮処理を行う際に、その優先順位PGに
応じて圧縮処理を行う作業領域WEが迅速に選択される
ので、従来のように制御プログラムが調停を行う必要が
なく、復元処理の必要のないもの、復元処理の時間が短
いもの、装置全体に対する影響度合いの小さいものなど
が優先的に選択されて圧縮処理され、装置のスループッ
トの低下を最小限に止めることができる。
【0084】上述の実施例においては、圧縮処理プログ
ラムCPはプログラム領域31に格納されているものと
したが、プログラム領域31に格納された処理プログラ
ム又は領域管理プログラムの一部として、又はこれらの
プログラムとは独立して、さらにはプログラム領域31
以外のデータ領域32やその他の適当な領域又はメモリ
内に、それぞれ格納されるようにしてもよい。
【0085】上述の実施例においては、メモリ12の中
にメモリ領域34を設けたが、メモリ12とは別個に設
けてもよく、また複数のメモリ素子にわたってメモリ領
域34が設けられてもよい。
【0086】上述の実施例においては、プリンタ装置1
に本発明を適用した例を説明したが、プリンタ装置以外
の周辺装置、コンピュータ、その他の種々の装置又はシ
ステムに適用することができる。
【0087】
【発明の効果】本発明によると、システム又は装置の全
体を管理する処理を複雑にすることなく、メモリ領域の
管理効率を向上することができる。
【0088】請求項2の発明によると、復元処理の必要
のないもの、復元処理の時間が短いもの、装置全体に対
する影響度合いの小さいものなどが優先的に選択されて
圧縮処理され、装置のスループットの低下を最小限に止
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のメモリ領域の管理方法を適用したプリ
ンタ装置のブロック図である。
【図3】メモリのメモリ空間の割り当て状態を示す図で
ある。
【図4】領域管理テーブルを示す図である。
【図5】バンド管理テーブルを示す図である。
【図6】プロセッサによるメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図7】解析処理を示すフローチャートである。
【図8】描画処理を示すフローチャートである。
【図9】文字解析処理を示すフローチャートである。
【図10】ラスター解析処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】ラスター抹消処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】ダウンロード登録処理を示すフローチャート
である。
【図13】ダウンロード抹消処理を示すフローチャート
である。
【図14】領域要求処理を示すフローチャートである。
【図15】領域開放処理を示すフローチャートである。
【図16】検索処理を示すフローチャートである。
【図17】仮編集の圧縮処理を示すフローチャートであ
る。
【図18】フォント圧縮処理を示すフローチャートであ
る。
【図19】ラスター圧縮処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
34 メモリ領域 WE 作業領域 RQ 要求元 F 圧縮処理方法 P 優先度

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の領域に区分可能なメモリ領域を有す
    るメモリに対して領域要求があったときに、前記メモリ
    領域内の空き領域を作業領域として要求元に割り当てる
    ようにするためのメモリ領域の管理方法であって、 要求元に対して作業領域を割り当てる際に、当該作業領
    域の圧縮処理方法に関する情報を登録しておき、 前記メモリ領域の空き領域が少なくなったときに、登録
    された情報に基づいて前記作業領域の圧縮処理を行うこ
    とを特徴とするメモリ領域の管理方法。
  2. 【請求項2】複数の領域に区分可能なメモリ領域を有す
    るメモリに対して領域要求があったときに、前記メモリ
    領域内の空き領域を作業領域として要求元に割り当てる
    ようにするためのメモリ領域の管理方法であって、 要求元に対して作業領域を割り当てる際に、当該要求元
    から当該領域要求に付随して出された当該作業領域の圧
    縮処理方法に関する情報及び圧縮処理を行う優先度に関
    する情報を登録しておき、 前記メモリ領域の空き領域が少なくなったときに、登録
    された優先度に関する情報に基づいて圧縮処理を行う作
    業領域を選択するとともに、 選択された作業領域に対して、登録された圧縮処理方法
    に関する情報に基づいて圧縮処理を行うことを特徴とす
    るメモリ領域の管理方法。
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