JP3352762B2 - インサーキットエミュレータのクロック供給装置 - Google Patents

インサーキットエミュレータのクロック供給装置

Info

Publication number
JP3352762B2
JP3352762B2 JP15520193A JP15520193A JP3352762B2 JP 3352762 B2 JP3352762 B2 JP 3352762B2 JP 15520193 A JP15520193 A JP 15520193A JP 15520193 A JP15520193 A JP 15520193A JP 3352762 B2 JP3352762 B2 JP 3352762B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock signal
clock
timing
signal
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15520193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0713801A (ja
Inventor
英幸 川北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP15520193A priority Critical patent/JP3352762B2/ja
Publication of JPH0713801A publication Critical patent/JPH0713801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3352762B2 publication Critical patent/JP3352762B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロプロセッサの
応用製品のハードウェアのデバッグ支援ツールであるイ
ンサーキットエミュレータのクロック供給装置に関し、
特に、プロセッサに関するクロックに同期した信号の入
出力に関して、プロセッサから出力される信号の遅延時
間が大き過ぎて正しい動作を行わない場合、クロックタ
イミングを連続的に変化させて正しい動作を行なう状態
にさせることにより、不具合の箇所を特定することを可
能としたインサーキットエミュレータのクロック供給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインサーキットエミュレータに
おいては、ターゲットとなるハードウェアの電気的透過
性を確保するために、様々な方法が取られている。
【0003】例えば、PLL回路によってクロック信号
を生成し、バッファやケーブルを経由することにより生
じる電気的遅延や、信号の負荷の増加による影響を除去
できるようになり、インサーキットエミュレータ接続時
であっても、実際にプロセッサが接続されている状況と
同じように動作することが可能となった(特願平3−2
60365)。
【0004】従来のインサーキットエミュレータの構成
を図7に示す。デバッグのターゲットとなるユーザボー
ド3上のクロック信号生成回路15により、クロック信
号TCLKを生成して、アドレスデコードタイミング発
生回路17、並びにソケット14を介して、インサーキ
ットエミュレータ101に供給する。
【0005】アドレスデコードタイミング発生回路17
は、アドレスの内容をデコードして判断し、メモリ19
に対して、チップセレクト信号CS#を出力し、インサ
ーキットエミュレータ101に対して、データ転送終了
を示すデータ転送完了信号DC#をLOWレベルにす
る。
【0006】アドレスデコードタイミング発生回路17
は、クロック信号TCLKに同期して動作し、クロック
信号TCLKの立ち上がりでバススタート信号BS#が
LOWレベルで、しかもアドレスバスの上位(A0〜A
15) が、メモリ19を示している時は、データ転送完
了信号DC#信号をLOWレベルにする。また、メモリ
19に対しても同様に、アドレスバスA0〜A15が、
メモリ19を示し、アドレスストローブ信号AS#がL
OWレベルならば、デバイス選択を示すチップセレクト
信号CS#をLOWレベルにする。
【0007】メモリ19は、チップセレクト信号CS#
がLOWレベルの時に、データバスD0〜D31に対し
て、アドレスバスの下位A16〜A31で選択された内
容を出力する。
【0008】インサーキットエミュレータ101のクロ
ック供給装置13は、プロセッサ11に対して、電気的
透過性を維持しながら、クロック信号PCLKを供給す
る。つまり、プロセッサ11に供給されるクロック信号
PCLKは、ユーザボード3上で得られるクロック信号
TCLKに対して遅延の無い状態で変化する。従って、
プロセッサ11は、ソケット14の位置にプロセッサ1
1がある場合と同じタイミングで動作することになる。
【0009】プロセッサ11は、クロック信号PCLK
の立ち上がりから、バスサイクルを起動し、アドレスバ
スA0〜A31にアドレスを出力すると、同時に、バス
サイクル開始を示すバススタート信号BS#をLOWレ
ベルにする。そのクロック信号PCLKの立ち上がりで
アドレスストローブ信号AS#をLOWレベルにする。
次のクロック信号PCLKの立ち上がりで、バススター
ト信号BS#をHIGHレベルにし、そのクロック信号
PCLKの立ち下がりで、データ転送完了信号DC#信
号を調べ、LOWレベルになっている場合は、次のクロ
ック信号PCLKの立ち上がりで、データバスD0〜D
31からデータを取り込む。
【0010】一方、クロック信号PCLKの立ち下がり
で、データ転送完了信号DC#信号がHIGHレベルの
時は、クロック信号PCLKにおける次のクロック以降
の毎クロックの立ち下がりで、データ転送完了信号DC
#がLOWレベルになるのを待ち、データ転送完了信号
DC#がLOWレベルとなったら、次のクロック信号P
CLKの立ち上がりで、データバスD0〜D31からデ
ータを取り込む。
【0011】ここで、従来のインサーキツトエミュレー
タ101をユーザボード3に接続し、0ウェイトのバス
サイクルを行う設計であったものが、アドレスデコード
タイミング発生回路17の信号出力の遅れ等により、デ
ータ転送完了信号DC#信号がLOWレベルとなるため
の十分なセットアップタイムが確保できず、正しいバス
サイクルが行われない様子を、図8に示すタイミングチ
ャートを用いて説明する。
【0012】プロセッサ11は、クロック信号TCLK
の立ち上がりから、バススタート信号BS#をLOWレ
ベルにし、アドレスバスA0〜A31にアドレスデータ
aを出力する。すると、ユーザボード3のアドレスデコ
ードタイミング発生回路17は、これに合わせて、メモ
リ19にチップセレクト信号CS#を出力すると共に、
インサーキットエミュレータ101に対してデータ転送
完了信号DC#を出力する。
【0013】しかしここでは、データ転送完了信号DC
#を認識する際のクロック信号PCLKの立ち上がりに
対するセットアップタイムが不足しているために、プロ
セッサ11は、バスサイクルがまだ継続しているものと
判断し、データバスD0〜D31からデータを取り込む
ことを行わず、アドレスバスA0〜A31の値を保持し
て、データ転送完了信号DC#信号がLOWレベルにな
るのを待っている。しかしながら、アドレスデコードタ
イミング発生回路17は、すでに、バスサイクルは終了
したものとして、データ転送完了信号DC#をHIGH
レベルにしており、この場合、バスサイクルは終了せ
ず、この状態を繰り返してしまう。
【0014】これらの技術を利用したインサーキットエ
ミュレータ101を利用しても、実際に動かないユーザ
ボード3は、結局動かない状態を忠実に再現するだけ
で、例えば、どの程度セットアップタイムが不足してい
るか、これとは逆にどの程度セットアップタイムに余裕
があるかなどを実際に確認することは不可能であった。
従って、このような場合には、以下に示す2つの方法に
より実際に確認を行っていた。
【0015】(1)ユーザボード上のプロセッサに与え
るクロック周期を変化させる。
【0016】タイミングが厳しい場合、クロック信号の
周期を長くし、セットアップタイムに余裕を持たせる。
また、タイミングマージンの限界を調べる場合、クロッ
ク信号の周期を短くして、セットアップタイムの余裕な
どをなくしている。
【0017】この(1)の方法の場合、すべてのバスサ
イクルに関して、セットアップタイムが変化してしまう
ため、どのデバイスに対するバスサイクルでセットアッ
プタイムが不足しているかなどを調べることが困難であ
った。
【0018】(2)アドレスデコードタイミング発生回
路17、メモリ19等の回路を構成する部品を交換す
る。或いは、アドレスデコードタイミング発生回路17
の構成を変更するなどにより、デコード時間などを変化
させ、セットアップタイムを変化させる。
【0019】この(2)の方法では、主に、ボード上の
部品の交換、あるいは、配線の変更などが必要であり、
効率的に作業を行うことが困難であった。また、セット
アップタイムを連続的に変化させることは容易ではな
い。
【0020】従来のインサーキットエミュレータでは、
このような状況下で、セットアップタイムの過不足を実
際に動かして測定することに関して、特に支援を行って
いなかった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
インサーキットエミュレータのクロック供給装置では、
クロック信号に対するセットアップタイムがどの程度不
足しているか、またはどの程度余裕があるか等を実際に
確認することは不可能であり、例えば、ユーザボード上
のプロセッサに与えるクロック周期を変化させる方法に
よる場合には、バスサイクルを特定することが困難であ
る、また、回路の構成部品の交換による方法では、デバ
ッグ作業を効率的に行うことが困難であり、セットアッ
プタイムを連続的に変化させることが難しいという問題
があった。
【0022】本発明は、上記問題点を解決するもので、
その目的は、プロセッサに関するクロックに同期した信
号の入出力に関して、プロセッサから出力される信号の
遅延時間が大き過ぎて正しい動作を行わない場合、クロ
ックタイミングを連続的に変化させて正しい動作を行な
う状態にさせることにより、不具合の箇所を特定するこ
とを可能としたインサーキットエミュレータのクロック
供給装置を提供することである。
【0023】前記課題を解決するために、本発明では、
図1に示す如く、指定される時間差情報apdtに基づき、
当該インサーキットエミュレータ1のターゲットである
ユーザボード3を動作させる第1のクロック信号TCL
Kの位相をずらした第2のクロック信号DCLK1を生
成する第1のクロック供給回路23と、前記ユーザボー
ド3上の特定の構成要素19−i(i=1〜n;nは任
意の正整数)に対するアクセスであるか否かを検出し
て、当該インサーキットエミュレータ1内のプロセッサ
11に供給する第3のクロック信号PCLKのタイミン
グ調整を行なうか否かを決定する判定手段25と、前記
判定手段25の判定結果に基づき、前記第1のクロック
信号TCLK及び第2のクロック信号DCLK1を選択
して出力する選択手段27とを具備することである。
【0024】また、本発明の別の特徴は、インサーキッ
トエミュレータ1のクロック供給装置13において、前
記判定手段25は、指定される前記ユーザボード3にお
けるメモリ空間内での位置情報apadr と、前記ユーザボ
ードをアクセスするアドレスADRとを比較するアドレ
ス比較手段31を具備し、前記アドレス比較手段31の
比較結果に基づき、当該インサーキットエミュレータ1
内のプロセッサ11に供給する第3のクロック信号PC
LKのタイミング調整を行なうか否かを決定することで
ある。
【0025】更に、本発明の別の特徴は、インサーキッ
トエミュレータ1のクロック供給装置13において、前
記判定手段25は、指定されるタイミング情報aptim に
より、バスサイクル中の特定タイミングを設定するタイ
ミング設定手段33を具備し、前記アドレス比較手段3
1の比較結果及び前記タイミング設定手段33の特定タ
イミングに基づき、当該インサーキットエミュレータ1
内のプロセッサ11に供給する第3のクロック信号PC
LKのタイミング調整を行なうか否かを決定することで
ある。
【0026】更に、本発明の別の特徴は、インサーキッ
トエミュレータ1のクロック供給装置13において、前
記インサーキットエミュレータ1のクロック供給装置1
3は、前記第1のクロック信号TCLKと前記第3のク
ロック信号PCLKが同相となるような第4のクロック
信号TCLK1を生成する第2のクロック供給回路21
を具備し、前記選択手段27は、前記判定手段25の判
定結果sel に基づき、前記第4のクロック信号TCLK
1及び第2のクロック信号DCLK1を選択して出力す
ることである。
【0027】更に、本発明の別の特徴は、クロック供給
装置13において、前記ユーザボード3におけるメモリ
空間内での位置情報apadr 及び前記タイミング情報apti
m は、それぞれ前記アドレス比較手段31及び前記タイ
ミング設定手段33内に設定可能であることである。
【0028】更に、本発明の別の特徴は、インサーキッ
トエミュレータ1のクロック供給装置において、前記時
間差情報adptは、前記第1のクロック供給回路23内に
設定可能であることである。
【0029】
【作用】本発明のインサーキットエミュレータのクロッ
ク供給装置13は、図1に示す如く、n個(nは任意の
正整数)の構成要素19−1〜19−nと、前記構成要
素19−1〜19−nを駆動する第1のクロック信号T
CLKを生成するクロック信号生成回路15とを備える
ユーザボード3に対して、ホストマシン5の制御の基
に、エミュレーションを行なうインサーキットエミュレ
ータ1内に搭載されるものである。
【0030】本発明の第1の特徴のインサーキットエミ
ュレータのクロック供給装置では、第1のクロック供給
回路23により、指定される時間差情報apdtに基づい
て、第1のクロック信号TCLKに時間差を与えた第2
のクロック信号DCLK1を生成し、判定手段25によ
り、ユーザボード3上の特定の構成要素19−i(i=
1〜n)に対するアクセスであるか否かを検出して、プ
ロセッサ11に供給する第3のクロック信号PCLKの
タイミング調整を行なうか否かを決定し、判定手段25
の判定結果に基づき、選択手段27によって第1のクロ
ック信号TCLK及び第2のクロック信号DCLK1を
選択してプロセッサ11に供給するようにしている。
【0031】これにより、プロセッサ11に供給する第
3のクロック信号PCLKとして、ユーザボード3から
供給される状態と一致させて供給する場合と、予め指定
した時間差を与えて供給する場合とで選択可能となり、
また、判定手段25によりユーザボード3上の特定の構
成要素19−iに対するアクセスであるか否かで判断し
て、時間差を持つクロック信号として供給する場合を決
定しているので、不具合の原因となっているバスサイク
ルを特定することができ、プロセッサから出力される信
号の遅延時間が大き過ぎて正しい動作を行わない場合に
も、これを連続的に変化させることにより、正しい動作
を行なう状態にさせることにより、不具合の箇所を特定
することが可能となる。
【0032】また、本発明の第2の特徴のインサーキッ
トエミュレータのクロック供給装置では、判定手段25
は、指定されるメモリ空間内での位置情報apadr と、ユ
ーザボードをアクセスするアドレスADRとを比較する
アドレス比較手段31を備えて、アドレス比較手段31
の比較結果に基づいて、プロセッサ11に供給する第3
のクロック信号PCLKのタイミング調整を行なうか否
かを決定するようにしている。
【0033】これにより、第1の特徴のインサーキット
エミュレータのクロック供給装置と同様に、不具合の原
因となっているバスサイクルを特定することができる。
【0034】また、本発明の第3の特徴のインサーキッ
トエミュレータのクロック供給装置では、判定手段25
は、指定されるタイミング情報aptim により、バスサイ
クル中の特定タイミングを設定するタイミング設定手段
33を備えて、アドレス比較手段31の比較結果及びタ
イミング設定手段33の特定タイミングに基づき、例え
ばこれらの出力の論理和を取って、プロセッサ11に供
給する第3のクロック信号PCLKのタイミング調整を
行なうか否かを決定している。
【0035】これにより、第1及び第2のインサーキッ
トエミュレータのクロック供給装置と同様に、不具合の
原因となっているバスサイクルを特定すると共に、該バ
スサイクル中のどのタイミングで、第3のクロック信号
PCLKのタイミング調整を行なうかを指定することに
より、更に細かく不具合の箇所を特定することができ
る。
【0036】また、本発明の第4の特徴のインサーキッ
トエミュレータのクロック供給装置では、第1のクロッ
ク信号TCLKと第3のクロック信号PCLKが同相と
なるような第4のクロック信号TCLK1を生成する第
2のクロック供給回路21を、例えば、位相比較器、ロ
ーパスフィルタ、及び電圧制御発振器、並びにまたは分
周器等で構成して、選択手段27において、判定手段2
5の判定結果sel に基づき、第4のクロック信号TCL
K1及び第2のクロック信号DCLK1を選択して出力
するようにしている。
【0037】これにより、第1、第2、及び第3のイン
サーキットエミュレータのクロック供給装置と同様の効
果を有すると共に、ユーザボード3から供給される第1
のクロック信号TCLKに対して、遅延のない第3のク
ロック信号PCLKをインサーキットエミュレータ1内
部へ供給することができ、電気的に極めて透過性の高い
状態を維持することができる。
【0038】更に、本発明の第5及び第6の特徴のイン
サーキットエミュレータのクロック供給装置では、ユー
ザボード3におけるメモリ空間内での位置情報apadr 及
びタイミング情報aptim は、それぞれアドレス比較手段
31内のレジスタCOMP及びタイミング設定手段33
内のレジスタDELAYに設定可能とし、また時間差情
報apdtも第1クロック供給回路23内のレジスタDIF
F(図示せず)に設定可能としている。
【0039】つまり、ホストマシン5からのコマンドに
よって、レジスタCOMP及びレジスタDELAYにバ
スサイクルを特定する情報と、バスサイクル中のタイミ
ングを特定する情報とをそれぞれ設定し、更にレジスタ
DIFFにタイミングを微調整する情報を設定すること
により、判定手段25における判定処理を容易に行なう
ことができ、エミュレーションの作業効率を高めること
ができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。尚、記述中の信号名称について、信号名に続
いて#の付くものは、その信号が負論理信号であること
を示す。
【0041】図2に本発明の一実施例に係るインサーキ
ットエミュレータ、ユーザボード、及びホストマシンの
接続構成図を示す。本実施例では、エミュレーションの
ターゲットとなるユーザボード3にインサーキットエミ
ュレータ1を接続して、ホストマシン5の制御のもとに
エミュレーションを実行する。
【0042】即ち、ユーザボード3上の本来プロセッサ
11が接続されるソケット14及びケーブルを介して、
第1のクロック信号TCLK、アドレスバスA0〜A3
1、データバスD0〜D31、バスサイクル制御信号W
R#,BS#,及びAS#等、並びにデータ転送終了信
号DC#等が、インサーキットエミュレータ1と接続さ
れる。また、インサーキットエミュレータ1はホストマ
シン5と接続され、オペレータとの対話により、即ち、
オペレータからの指示に応じてインサーキットエミュレ
ータ1によるデバッグ処理が行なわれる。
【0043】ユーザボード3上では、クロック信号生成
回路15により第1のクロック信号TCLKを生成し
て、アドレスデコードタイミング発生回路17、並びに
ソケット14を介してインサーキットエミュレータ1に
供給している。
【0044】アドレスデコードタイミング発生回路17
は、アドレスA0〜A15の内容をデコードして判断
し、メモリ19に対してチップセレクト信号CS#を出
力し、インサーキットエミュレータ1に対してデータ転
送完了信号DC#を出力する。
【0045】アドレスデコードタイミング発生回路17
は、第1のクロック信号TCLKに同期して動作し、第
1のクロック信号TCLKの立ち上がりでバススタート
信号BS#がLOWレベルで、しかもアドレスバスの上
位(A0〜A15) が、メモリ19を示している時は、
データ転送完了信号DC#信号をLOWレベルにする。
また、メモリ19に対しても同様に、アドレスバスA0
〜A15が、メモリ19を示し、アドレスストローブ信
号AS#がLOWレベルならば、デバイス選択を示すチ
ップセレクト信号CS#を出力する。
【0046】メモリ19は、チップセレクト信号CS#
がLOWレベルの時に、データバスD0〜D31に対し
て、アドレスバスの下位A16〜A31で選択された内
容を出力する。
【0047】インサーキットエミュレータ1のクロック
供給装置13は、プロセッサ11に対して、電気的透過
性を維持しながら、第3のクロック信号PCLKを供給
する。つまり、プロセッサ11に供給される第3のクロ
ック信号PCLKは、ユーザボード3上で得られる第1
のクロック信号TCLKに対して遅延の無い状態で変化
する。従って、プロセッサ11は、ソケット14の位置
にプロセッサ11がある場合と同じタイミングで動作す
ることになる。
【0048】プロセッサ11は、第3のクロック信号P
CLKの立ち上がりから、バスサイクルを起動し、アド
レスバスA0〜A31にアドレスを出力すると同時に、
バススタート信号BS#をLOWレベルにする。次の第
3のクロック信号PCLKの立ち上がりで、バススター
ト信号BS#をHIGHレベルにし、次の第3のクロッ
ク信号PCLKの立ち下がりで、データ転送完了信号D
C#信号を調べ、LOWレベルになっている場合は、次
の第3のクロック信号PCLKの立ち上がりで、データ
バスD0〜D31からデータを取り込む。
【0049】一方、第3のクロック信号PCLKの立ち
下がりで、データ転送完了信号DC#信号がHIGHレ
ベルの時は、第3のクロック信号PCLKにおける次の
クロック以降の毎クロックの立ち下がりで、データ転送
完了信号DC#がLOWレベルになるのを待ち、データ
転送完了信号DC#がLOWレベルとなったら、次の第
3のクロツク信号PCLKの立ち上がりで、データバス
D0〜D31からデータを取り込む。
【0050】以上の動作説明は、従来のインサーキット
エミュレータにおけるものと同じである。本実施例では
クロック供給装置13を図3に示すような構成とするこ
とにより、以下に述べる機能を備えている。
【0051】先ず、図3に従って、クロック供給装置1
3の構成を説明する。同図において、本実施例のインサ
ーキットエミュレータのクロック供給装置は、ホストマ
シン5からの時間差指定信号apdtにより時間差Δtを保
持する時間差指定レジスタDIFFと、時間差指定レジ
スタDIFFに保持されたディジタル量の時間差Δtを
アナログ量に変換して時間差指定信号apdt’に出力する
DAコンバータ22と、第1のクロック信号TCLKの
位相を、時間差指定信号apdt’に基づき時間差Δtだけ
ずらした第2のクロック信号DCLK1を生成する第1
のクロック供給回路23’と、第1のクロック信号TC
LKとプロセッサ11に供給される第3のクロック信号
PCLKとが同相となるように第4のクロック信号TC
LK1を生成する第2のクロック供給回路21と、ユー
ザボード3上の特定の構成要素に対するアクセスである
か否かを検出して、プロセッサ11に供給する第3のク
ロック信号PCLKのタイミング調整を行なうか否かを
決定する判定手段25と、判定手段25の判定結果に基
づき、第4のクロック信号TCLK1及び第2のクロッ
ク信号DCLK1を選択して出力する選択手段27とか
ら構成されている。
【0052】第1のクロック供給回路23’、第1のク
ロック信号TCLKに対して一定の時間差(Δt)を持
つ第2のクロック信号DCLK1を生成する。この時間
差(Δt)は、予めホストマシン5からの時間差指定信
号apdtにより指定される。尚、時間差指定信号apdtの最
小変化量(量子)は、第1のクロックTCLKの周期に
比較して、無視できる程小さい(細かい)ものであると
する。
【0053】第2のクロック供給回路21は、例えば、
位相比較器、ローパスフィルタ、及び電圧制御発振器、
並びにまたは分周器等で構成して(特願平3−2605
65参照)、ユーザボード3から得られる第1のクロッ
ク信号TCLKに対して、プロセッサ11に供給する第
3のクロック信号PCLKの位相が一致するように、後
記信号選択ゲートG3の遅延時間を考慮した第4のクロ
ック信号TCLK1と、第4のクロック信号TCLK1
の立ち上がり/立ち下がりでは常に立ち上がりとなる、
即ち第4のクロック信号TCLK1の1/2周期の第5
のクロック信号TCLK2とを生成する。
【0054】判定手段25は、ホストマシン5によって
指定されるユーザボード3上のメモリ空間内でのアドレ
ス指定信号apadr 、並びにプロセッサ11がユーザボー
ド3をアクセスするアドレスデータA0〜A15を比較
するアドレス比較回路31と、ホストマシン5によって
指定されるタイミング指定信号aptim により、バスサイ
クル中の特定タイミングを設定するカウンタ33とアド
レス比較回路31及びカウンタ33の出力の否定論理和
を取るORゲートG2とから成っている。
【0055】アドレス比較回路31は、どのアドレスに
対するバスアクセスに対して第4のクロック信号PCL
Kのタイミングの変更を行うかを指定するもので、その
対象となるアドレスの上位αをアドレス指定レジスタC
OMPに保持し、アドレスバスの上位A0〜A15の内
容がαと一致した時に、一致信号equal#をLOWレベル
とし、一致しない時にはHIGHレベルとして出力す
る。アドレス指定レジスタCOMPの値は、予めホスト
マシン5からのアドレス指定信号apadr により指定され
る。
【0056】カウンタ33は、どのクロックの変化する
タイミングを指定したものに変更するかを指定するもの
で、バススタート信号BS#信号が、HIGHレベルか
ら、LOWレベルに変化した時に、カウンタ33の内容
をクリアして値を”0”とする。またカウンタ33の内
容が、タイミング指定レジスタDELAYの値と一致し
た時に、カウンタ出力WAIT# をLOWレベルとし、一致
しない時にはHIGHレベルとして出力する。タイミン
グ指定レジスタDELAYの値は、予めホストマシン5
からのタイミング指定信号aptim により指定される。
【0057】ORゲートG2は、アドレス比較が一致
(一致信号equal#がLOWレベル)し、しかも、指定し
たクロックカウントになった時(カウンタ出力WAIT# が
LOWレベル)に、出力Btiming#をLOWレベルとし、
そうでない時は、HIGHレベルとして出力する。ま
た、この出力Btiming#を受けるフリップフロップDFF
は、第5のクロック信号TCLK2の立ち下がりで、O
RゲートG2の出力Btiming#がHIGHレベルの時、切
り替え信号A/B#をHIGHレベルとし、出力Btimin
g#がLOWレベルの時には切り替え信号A/B#をLO
Wレベルとする。尚、切り替え信号A/Bは信号A/B
#の反転信号である。またフリップフロップDFFは、
第5のクロック信号TCLK2が立ち下がるタイミング
以外はその値を保持する。
【0058】また選択手段27は、信号選択ゲートG3
により構成され、第4のクロック信号TCLK1及び第
2のクロック信号DCLK1の何れをプロセッサ11に
第2のクロック信号PCLKとして出力するかを切り替
え信号A/B#によって指定し、切り替え信号A/B#
がHIGHレベルの時は、第4のクロック信号TCLK
1を出力し、切り替え信号A/B#がLOWレベルの時
は、第2のクロック信号DCLK1を出力する。
【0059】次に、本実施例の動作を図4、図5、及び
図6に示すタイミングチャートを用いて説明する。
【0060】先ず図4は、時間差指定apdt=0、アドレ
ス指定apadr (アドレスバスの上位A0〜A15)=
α、タイミング指定aptim =1の下で、バスサイクルが
0ウェイトで行なわれる場合のタイミングチャートであ
る。
【0061】クロック信号生成回路15から生成される
第1のクロック信号TCLKに対して、第2のクロック
信号DCLK1は時間差指定apdt=0のため同位相、同
周期の信号として、第4のクロック信号は同周期で、信
号選択ゲートG3の遅延時間分(t1)だけ位相の進ん
だ信号として生成され、また第5のクロック信号TCL
K2は、第4のクロック信号TCLK1の1/2周期の
信号として生成されている。また、予め切り替え信号A
/B#はHIGHレベルになっているので、プロセッサ
11には、第1のクロック信号TCLKとタイミングの
一致した第3のクロック信号PCLKが入力されてい
る。
【0062】この状態で、プロセッサ11はバスサイク
ルを開始し、アドレスバスA0〜A31にアドレス信号
を出力する。また、アドレス比較回路31内のアドレス
指定レジスタCOMPには値”α”が設定されており、
カウンタ33内のタイミング指定レジスタDELAYに
は値”1”が設定されている。
【0063】アドレスバスの上位A0〜A15が値”
α”の時、アドレス比較回路31では、アドレス指定レ
ジスタCOMP内の値と一致するので、一致信号equal#
はLOWレベルとなる。一方カウンタ33は、バススタ
ート信号BS#信号がLOWレベルに変化した時に内容
がクリアされて、その後、第5のクロック信号TCLK
2の立ち上がりでカウントアップされていくが、カウン
タ33の内容とタイミング指定レジスタDELAYの内
容(=1)が一致する時、出力WAIT# はLOWレベルと
なる。
【0064】その結果、ORゲートG2の出力である信
号Btiming#はLOWレベルとなり、切り替え信号A/B
#がLOWレベルとなる間、信号選択ゲートG3では第
2のクロック信号DCLK1が選択されることとなる。
【0065】プロセッサ11は、第3のクロック信号P
CLKの立ち下がりのタイミングを基準点として、デー
タ転送完了信号DC#をサンプリングしている。この場
合は、時間差指定apdt=0であるため、データ転送完了
信号DC#の第3のクロック信号PCLKに対するセッ
トアップタイムが不足しており、この時点ではHIGH
レベルであると判断する。プロセッサ11は、第3クロ
ック信号において次にLOWレベルになる時点を待つ
が、この場合も、従来技術の説明で述べた場合と同様に
バスサイクルが終了しなくなってしまう。
【0066】このような場合、本実施例のインサーキッ
トエミュレータのクロック供給装置では、時間差指定ap
dt及びまたはタイミング指定aptim を変えて不具合とな
っているバスサイクル中のタイミングを特定することが
できる。
【0067】図5は、時間差指定apdt=Δt、アドレス
指定apadr (アドレスバスの上位A0〜A15)=α、
タイミング指定aptim =1の下で、バスサイクルが0ウ
ェイトで行なわれる場合のタイミングチャートである。
【0068】この場合も、図4と同様に、データ転送完
了信号DC#を入力する時の基準となる第3のクロック
信号PCLKの立ち下がりが、ユーザボード3から得ら
れる第1のクロック信号TCLKとは異なったタイミン
グで行なわれることになる。
【0069】この時、データ転送完了信号DC#の第3
のクロック信号PCLKに対するセットアップタイム
は、図4の場合よりも指定された時間差Δtだけ多く確
保されているので、プロセッサ11は、ここでLOWレ
ベルであると判断する。従って、プロセッサ11は第3
のクロック信号PCLKにおける次の立ち上がりで、デ
ータバスD0〜D31からデータを取り込むことができ
る。
【0070】つまり、時間差指定apdt=Δt、アドレス
指定apadr (アドレスバスの上位A0〜A15)=α、
タイミング指定aptim =1の設定により正常な動作が確
認できたことにより、メモリ19に対するバスサイクル
において、データ転送完了信号DC#の第3のクロック
信号PCLKに対するセットアップタイムがΔtだけ不
足している、と判断できる。
【0071】更に、図6は時間差指定apdt=Δt、アド
レス指定apadr (アドレスバスの上位A0〜A15)=
α、タイミング指定aptim =2の下で、バスサイクルが
0ウェイトで行なわれる場合のタイミングチャートであ
る。
【0072】この場合には、プロセッサ11に第3のク
ロック信号PCLKを供給して、データバスD0〜D3
1からデータを取り込む時に、第3のクロック信号PC
LKの立ち上がりタイミングが指定された時間差Δt
(正確には、Δt+t1)だけ遅れて、データの取り込
みが行なわれることになる。
【0073】即ち、カウンタ33内のタイミング指定レ
ジスタDELAYには、予め値”2”が設定されてお
り、カウンタ33の内容とタイミング指定レジスタDE
LAYの内容(=2)が一致する時、出力WAIT# はLO
Wレベルとなり、ORゲートG2の出力信号Btiming#は
LOWレベルとなり、切り替え信号A/B#がLOWレ
ベルとなる間、第3のクロック信号PCLKとして第2
のクロック信号DCLK1が選択されることとなり、デ
ータバスD0〜D31上のデータを読み込む時のセット
アップタイムが時間差Δtだけ余分に与えられたことに
なる。
【0074】つまり図6では、データの読み込みタイミ
ングに関しての時間的余裕を確かめており、時間差Δt
を設定する時間差指定信号apdtは、ホストマシン5から
与えることが可能であり、時間差指定信号apdtを変化さ
せることにより、どの程度の時間差Δtの指定で正しい
バスサイクルが行なえるかを調べることが可能である。
【0075】このように、本実施例のインサーキットエ
ミュレータ1のクロック供給装置13によれば、任意の
アドレスに対するバスサイクルの任意のクロツクの変化
するタイミングに対して、任意の遅延時間Δtを設定す
ることが可能であり、バスサイクルを特定して、タイミ
ングの確認を行なうことが可能である。
【0076】また、クロック供給装置13内部で保持す
るアドレス指定レジスタCOMP、タイミング指定レジ
スタDELAYの値、並びにプロセッサ11に供給する
第3のクロック信号PCLKのタイミングのずれ(Δ
t)は、ホストマシン5から与えられるデバッグコマン
ドによって指定することができるので、これをプログラ
ム化することにより、バスサイクルの特定、並びに任意
のバスサイクルにおける第3のクロック信号PCLKの
タイミングの特定を、連続的に変化させて、エミュレー
ションを実施することができ、デバッグ作業を効率良く
行なうことが可能である。
【0077】尚、本実施例では、時間差指定レジスタD
IFFに保持される時間差Δt(ディジタル量)をアナ
ログ量に変換する手段としてDAコンバータ22を使用
したが、時間差指定レジスタDIFF内の値に応じて電
圧(アナログ量)を発生する可変電圧手段を使用しても
実現可能である。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1及び第2の
特徴のインサーキットエミュレータのクロック供給装置
によれば、第1のクロック供給回路により、指定される
時間差情報に基づいて第1のクロック信号に時間差を与
えた第2のクロック信号を生成し、判定手段により、ア
ドレス比較手段における指定されるメモリ空間内での位
置情報とユーザボードをアクセスするアドレスとの比較
結果に基づいて、プロセッサに供給する第3のクロック
信号のタイミング調整を行なうか否かを決定し、判定手
段の判定結果に基づき、選択手段によって第1のクロッ
ク信号及び第2のクロック信号を選択してプロセッサに
供給することとしたので、プロセッサに供給する第3の
クロック信号として、ユーザボードから供給される状態
と一致させて供給する場合と、予め指定した時間差を与
えて供給する場合との選択が可能となり、また、判定手
段によりユーザボード上の特定の構成要素に対するアク
セスであるか否かで判断して、時間差を持つクロック信
号として供給する場合を決定しているので、不具合の原
因となっているバスサイクルを特定することができ、プ
ロセッサから出力される信号の遅延時間が大き過ぎて正
しい動作を行わない場合にも、これを連続的に変化させ
ることにより、正しい動作を行なう状態にさせることに
より、不具合の箇所を特定することの可能なインサーキ
ットエミュレータのクロック供給装置を提供することが
できる。
【0079】また、本発明の第3の特徴のインサーキッ
トエミュレータのクロック供給装置によれば、判定手段
において、アドレス比較手段による比較結果、並びにタ
イミング設定手段により特定タイミングに基づき、例え
ばこれらの出力の論理和を取って、プロセッサに供給す
る第3のクロック信号のタイミング調整を行なうか否か
を決定することとしたので、第1及び第2のインサーキ
ットエミュレータのクロック供給装置と同様に、不具合
の原因となっているバスサイクルを特定すると共に、該
バスサイクル中のどのタイミングで第3のクロック信号
のタイミング調整を行なうかを指定することにより、更
に細かく不具合の箇所を特定することの可能なインサー
キットエミュレータのクロック供給装置を提供すること
ができる。
【0080】また、本発明の第4の特徴のインサーキッ
トエミュレータのクロック供給装置によれば、第1のク
ロック信号と第3のクロック信号が同相となるような第
4のクロック信号を生成する第2のクロック供給回路
を、例えば、位相比較器、ローパスフィルタ、及び電圧
制御発振器、並びにまたは分周器等で構成して、選択手
段において、判定手段の判定結果に基づき、第4のクロ
ック信号及び第2のクロック信号を選択して出力するこ
ととしたので、第1、第2、及び第3のインサーキット
エミュレータのクロック供給装置と同様の効果を有する
と共に、ユーザボードから供給される第1のクロック信
号に対して、遅延のない第3のクロック信号をインサー
キットエミュレータ内部へ供給することができ、電気的
に極めて透過性の高い状態を維持可能なインサーキット
エミュレータのクロック供給装置を提供することができ
る。
【0081】更に、本発明の第5及び6の特徴のインサ
ーキットエミュレータのクロック供給装置によれば、ユ
ーザボードにおけるメモリ空間内での位置情報及びタイ
ミング情報を、それぞれアドレス比較手段内のレジスタ
及びタイミング設定手段内のレジスタに設定可能とし、
また、時間差情報を第1クロック供給回路内のレジスタ
に設定可能としたので、ホストマシンからのコマンドに
よって、各レジスタにバスサイクルを特定する情報、バ
スサイクル中のタイミングを特定する情報、及びタイミ
ングを微調整する情報をそれぞれ設定することにより、
判定手段における判定処理を容易に行なうことができ、
エミュレーションの作業効率を高めることの可能なイン
サーキットエミュレータのクロック供給装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係るインサーキットエミュ
レータ、ユーザボード、及びホストマシンの接続構成図
である。
【図3】実施例のインサーキットエミュレータのクロッ
ク供給装置の回路構成図である。
【図4】実施例において時間差指定apdt=0、アドレス
指定apadr =α、タイミング指定aptim =1の下で、バ
スサイクルが0ウェイトで行なわれる場合のタイミング
チャートである。
【図5】実施例において時間差指定apdt=Δt、アドレ
ス指定apadr =α、タイミング指定aptim =1の下で、
バスサイクルが0ウェイトで行なわれる場合のタイミン
グチャートである。
【図6】実施例において時間差指定apdt=Δt、アドレ
ス指定apadr =α、タイミング指定aptim =2の下で、
バスサイクルが0ウェイトで行なわれる場合のタイミン
グチャートである。
【図7】従来のインサーキットエミュレータの構成図で
ある。
【図8】従来のインサーキットエミュレータの動作を説
明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,101 インサーキットエミュレータ 3 ユーザボード 5 ホストマシン 11 プロセッサ 13,113 クロック供給装置 14 ソケット 15 クロック信号生成回路 17 アドレスデコードタイミング発生回路 19 メモリ 19−i(i=1〜n) ユーザボード上の構成要素 21 第2のクロック供給回路 22 DAコンバータ 23,23’ 第1のクロック供給回路 25 判定手段 27 選択手段 31 アドレス比較回路(アドレス比較手段) 33 カウンタ(タイミング設定手段) TCLK 第1のクロック信号 DCLK1 第2のクロック信号 PCLK 第3のクロック信号 TCLK1 第4のクロック信号 TCLK2 第5のクロック信号 apadr アドレス指定信号(メモリ空間内の位置情報) ADR アドレス aptim タイミング指定信号 apdt,apdt’ 時間差指定信号 sel 判定手段の判定結果 A0〜A31 アドレスバス D0〜D31 データバス WR# ライト信号 BS# バススタート信号 AS# アドレスストローブ信号 DC# データ転送終了信号 CS# チップセレクト信号 G1 ANDゲート G2 ORゲート G3 信号選択ゲート COMP アドレス指定レジスタ DELAY タイミング指定レジスタ DIFF 時間差指定レジスタ DFF フリップフロップ equal# 一致信号 WAIT# カウンタ出力 Btiming# ORゲート出力 A/B#,A/B 切り替え信号 Δt 指定された時間差 t1 位相差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−169815(JP,A) 特開 平5−66993(JP,A) 特開 昭61−183751(JP,A) 特開 平5−100887(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/22 - 11/277 G06F 12/00,12/06 G06F 13/20 - 13/42 G06F 1/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセッサと、このプロセッサがアクセ
    スする複数の構成要素を搭載したユーザボードのデバッ
    クを行うためのインサーキットエミュレータにクロック
    信号を供給するクロック供給装置であって、指定される
    時間差情報に基づき、当該インサーキットエミュレータ
    のターゲットである前記ユーザボードに接続され、前記
    ユーザボードを動作させる第1のクロック信号を受け、
    前記第1のクロック信号の位相をずらした第2のクロッ
    ク信号を生成する第1のクロック供給回路と、前記ユー
    ザボード上の前記構成要素の中から任意に選択された1
    つの構成要素に対して、当該インサーキットエミュレー
    タ内のプロセッサによるアクセスが行われたか否かを検
    出して、当該インサーキットエミュレータ内のプロセッ
    サを動作させる第3のクロック信号のタイミング調整を
    行なうか否かを決定する判定手段と、前記判定手段の判
    定結果に基づき、前記第1のクロック信号及び第2のク
    ロック信号のいずれかを前記第3のクロック信号として
    選択して出力する選択手段とを有すると共に前記判定手
    段は、指定される前記ユーザボードにおけるメモリ空間
    内での、前記選択された1つの構成要素の位置情報と、
    前記ユーザボードをアクセスするアドレスとを比較する
    アドレス比較手段を有し、前記アドレス比較手段の比較
    結果に基づき、当該インサーキットエミュレータ内のプ
    ロセッサに供給する第3のクロック信号のタイミング調
    整を行なうか否かを決定することを特徴とするインサー
    キットエミュレータのクロック供給装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、指定されるタイミング
    情報により、バスサイクル中の特定タイミングを設定す
    るタイミング設定手段を有し、前記アドレス比較手段の
    比較結果及び前記タイミング設定手段の特定タイミング
    に基づき、当該インサーキットエミュレータ内のプロセ
    ッサに供給する第3のクロック信号のタイミング調整を
    行なうか否かを決定することを特徴とする請求項に記
    載のインサーキットエミュレータのクロック供給装置。
  3. 【請求項3】 前記インサーキットエミュレータのクロ
    ック供給装置は、前記第1のクロック信号と前記第3の
    クロック信号が同相となるように前記第1のクロック信
    号の位相を調整する第2のクロック供給回路を有し、前
    記選択手段は、前記判定手段の判定結果に基づき、前記
    第2のクロック供給回路で調整された前記第1のクロッ
    ク信号と前記第2のクロック信号のいずれかを選択して
    出力することを特徴とする請求項1または2に記載のイ
    ンサーキットエミュレータのクロック供給装置。
  4. 【請求項4】 前記ユーザボードにおけるメモリ空間内
    での位置情報及び前記タイミング情報は、それぞれ前記
    アドレス比較手段及び前記タイミング設定手段内に設定
    可能であることを特徴とする請求項2または3に記載の
    インサーキットエミュレータのクロック供給装置。
  5. 【請求項5】 前記時間差情報は、前記第1のクロック
    供給回路内に設定可能であることを特徴とする請求項
    1、2、3、または4に記載のインサーキットエミュレ
    ータのクロック供給装置。
  6. 【請求項6】 プロセッサと、このプロセッサがアクセ
    スする複数の構成要素を搭載したユーザボードのデバッ
    クを行うためのインサーキットエミュレータにクロック
    信号を供給するクロック供給装置であって、指定される
    時間差情報に基づき、当該インサーキットエミュレータ
    のターゲットである前記ユーザボードに接続され、前記
    ユーザボードを動作させる第1のクロック信号を受け、
    前記第1のクロック信号の位相をずらした第2のクロッ
    ク信号を生成する第1のクロック供給回路と、前記ユー
    ザボード上の前記構成要素の中から選択された1つの構
    成要素に対して、当該インサーキットエミュレータ内の
    プロセッサを動作させる第3のクロック信号のタイミン
    グ調整を行なうか否かを決定する判定手段と、前記判定
    手段の判定結果に基づき、前記第1のクロック信号及び
    第2のクロック信号のいずれかを前記第3のクロック信
    号として選択して出力する選択手段とを有すると共に前
    記判定手段は、指定されるタイミング情報により、バス
    サイクル中の特定タイミングを設定するタイミング設定
    手段を有し、前記タイミング設定手段の特定タイミング
    に基づき、当該インサーキットエミュレータ内のプロセ
    ッサに供給する第3のクロック信号のタイミング調整を
    行なうか否かを決定することを特徴とするインサーキッ
    トエミュレータのクロック供給装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記第1のクロック信
    号をカウントするカウンタを含み、任意のカウント値が
    前記タイミング設定手段に保持され、前記カウンタの値
    が、前記タイミング設定手段に保持されたカウント値と
    一致した時に 、当該インサーキットエミュレータ内のプ
    ロセッサに供給する第3のクロック信号のタイミング調
    整を行なうことを特徴とする請求項6に記載のインサー
    キットエミュレータのクロック供給装置。
JP15520193A 1993-06-25 1993-06-25 インサーキットエミュレータのクロック供給装置 Expired - Fee Related JP3352762B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15520193A JP3352762B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 インサーキットエミュレータのクロック供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15520193A JP3352762B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 インサーキットエミュレータのクロック供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0713801A JPH0713801A (ja) 1995-01-17
JP3352762B2 true JP3352762B2 (ja) 2002-12-03

Family

ID=15600713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15520193A Expired - Fee Related JP3352762B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 インサーキットエミュレータのクロック供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3352762B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0713801A (ja) 1995-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5623638A (en) Memory control unit with programmable edge generator to minimize delay periods for critical DRAM timing parameters
US5491814A (en) Apparatus using a state machine for generating selectable clock frequencies and a fixed frequency for operating a computer bus
EP0426329A1 (en) Combined synchronous and asynchronous memory controller
JPH0535925B2 (ja)
JP2000332205A (ja) プロセッサ内蔵半導体集積回路装置
EP0855653B1 (en) Memory controller with a programmable strobe delay
EP2026354B1 (en) Apparatus and methods for tuning a memory interface
US5664165A (en) Generation of a synthetic clock signal in synchronism with a high frequency clock signal and corresponding to a low frequency clock signal
JP2010182359A (ja) 半導体記憶装置及びそのテスト方法
JP3352762B2 (ja) インサーキットエミュレータのクロック供給装置
US6769051B2 (en) Memory controller and memory control method for controlling an external memory device to be accessible even in an addressing mode that is not supported thereby
JP2001184212A (ja) トレース制御回路
JP5025638B2 (ja) 信号出力装置、試験装置、およびプログラム
JPH10254425A (ja) タイミング調整回路
KR100222158B1 (ko) 버스 제어 장치 및 정보 처리 장치
US5537664A (en) Methods and apparatus for generating I/O recovery delays in a computer system
JPH023172A (ja) 半導体記憶装置
JP2000339229A (ja) メモリテスト回路
JP2005011451A (ja) 試験装置、及びプログラム
JPH03144990A (ja) メモリ装置
JP2001319494A (ja) メモリ回路用の組込み自己試験装置
JP2001175586A (ja) データプロセッサ及びデータ処理システム
JPH10239395A (ja) 半導体試験装置
JPS59132376A (ja) パターン読出し試験装置
JPH06265597A (ja) 半導体集積回路の試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees