JP3352452B2 - 菓子収容容器 - Google Patents
菓子収容容器Info
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Description
うに改良した菓子収容容器に関する。より詳細には、容
器内に収容された菓子を容器外部に簡単かつ確実に取り
出すことができるように工夫された菓子収容容器に関す
る。
の観点から、包装が施されて消費者に提供される。とり
わけ、壊れ易い性状又は形状の菓子は、合成樹脂、紙等
によって形成された、より硬質の容器に収容される場合
が多い。
等の形状を備えるコーン菓子は、とくにその頂点部分、
角部分、フランジ部分が、流通過程、売り場等において
加えられる衝撃によって壊れる場合が多いことから、一
般に、図5に示すような合成樹脂製の容器10やスリー
ブ包装に収容されて、衝撃から保護されている。
ムアイスに使用されるコーン菓子14(容器10に収容
された状態で、一部示されている)は、段差等がある形
状を備えているため、クリーム状のアイスを満量又は緻
密に充填することは困難であり、頂点部分、角部分等に
未充填の隙間が残るのは避けられない。このため、この
隙間部分に向けて外部から衝撃が加わった場合は、その
領域の菓子が損傷を受け易い。
ンジ部分14aは外側に突出した形状を備えているの
で、損傷を受け易い部分である。このため、コーン菓子
14は、該コーン菓子14の形状に合わせて成型された
合成樹脂製の容器10に、前記フランジ部分14aが収
まるように、コーン菓子14全体が収容されることによ
って、衝撃から保護されている。
収容する容器においては、次のような解決すべき技術的
課題あった。
によっては菓子が取り出し難い場合があった。図5、図
6に示された、ソフトクリームアイス用のコーン菓子1
4を収容する容器を例にとって説明すると、容器10に
コーン菓子14部分が収容された商品形態を備えるソフ
トクリームアイスを食べる場合、容器10部分(例え
ば、フランジ部12の下方領域の外壁面11周辺)を手
で把持して、盛り上がったソフトクリームアイス(図示
せず)を舐めたりしながら食べ進んでいくと、コーン菓
子14のフランジ部分14aに至ることになる。
残りのアイスとコーン菓子14を食べようとする場合、
コーン菓子14が容器10に収容された状態のままで食
べることは困難であった。また、容器10の裁断された
フランジ部12に口を近づけると、該フランジ部12で
唇を切ってしまうおそれがあった。
り出して食べようとするときには、コーン菓子14のフ
ランジ部14aを、やや強引に指でつまんで取り出すこ
とになるが、この方法では、このフランジ部分14aは
容器10に収容されているために、取り出すのに手間が
かかっていた。
子14を容器10から取り出すことも可能ではあるが、
特に子供にはその加減が難しく、アイスを食べ残した状
態でコーン菓子14を落としてしまう場合もあった。
湾曲した外壁面11を内側に押し込むことによって、コ
ーン菓子14を押し上げようと試みたとしても、外壁面
11とコーン菓子14の間には空隙13があることか
ら、コーン菓子14を充分に押し上げることができなか
った。
子を容器外部に簡単かつ確実に取り出すことができるよ
うに工夫された菓子収容容器を提供することを目的とす
る。
記技術的課題を解決するために、本発明では、次の手段
を採用する。
成された菓子収容容器の外壁面に、収容されている前記
菓子を前記容器の開口部から押し出すための指圧用窪み
を形成する。
成された指圧用窪み部分を指で押圧することによって、
収容されている前記菓子が、容器の開口部から外側に押
し出されるという作用が発揮され、菓子を容器から容易
に取り出すことができるようになる。
は、指先で押圧するための専用部位として、容器外壁面
の所定位置に、容器内側に湾曲等させて形成した凹部を
意味する。
側に押し込まれたときに、該指圧用窪みの内壁面が、収
容されている前記菓子の外壁面に当接し、該外壁面を押
圧する作用が発揮されるように構成することによって、
前記菓子が容器の開口部から確実に押し出されるように
構成することができる。
ーム(本願においては、コーンにアイスが盛り上げられ
て充填されたアイス、ジェラートを総称するものとす
る)に使用されるコーン菓子が、フランジ部分まで容器
に収容されている場合においては、コーン菓子の内部に
充填されているアイスを食べようとする場合は、コーン
菓子を容器から取り出す必要がある。本発明では、指で
容器を軽く押すだけで、簡単にコーン菓子を取り出せる
ように工夫したので、非常に便利である。
容器に、菓子取り出し機能を新たに付加するという技術
的意義を有している。
ついて、添付した図1〜図4を参照しながら説明する。
であるソフトクリーム用のコーン菓子収容容器の外観側
面図、図2は同容器を上方開口部側から見た図、図3
(A)は同容器のフランジ近傍部分を、コーン菓子が収
容された状態で表わした部分断面図、図3(B)は
(A)において丸囲いしたZ部分の拡大図、図4は同容
器の使用状態を示す外観斜視図、である。
菓子収容容器1(以下、単に「容器1」という)は、図
1に示されているように、上方に開口する内部空洞の略
円錐形状の形態を備えた合成樹脂製の容器であって、ほ
ぼ、収容するコーン菓子の外形に沿った形態を備えてい
る。
(図1)向かって下方側に口径が除々に窄まる長円錐部
2と、該長円錐部2の上部に形成された膨出部3と、該
膨出部3の上部に、周囲にせり出して形成されたフラン
ジ部4と、を備え、前記膨出部3の外壁面3aには、内
側方向に湾曲形成された、正面視略楕円形の指圧用窪み
5が設けられている。
子7を開口部6から上方に押し出すために設けられた部
位である。消費者が、コーン菓子7に盛り上げ充填され
たアイス部分(図示せず)を食べ終わって、さらに容器
1に収容されたコーン菓子7と該コーン菓子7の内部に
充填されたアイス9(図4参照)を食べようとするとき
に、この指圧用窪み5を指で押すことによって、コーン
菓子7が容器1の開口部6から上方側へ、所定長押し出
されることになる。
てきたコーン菓子7の上端部、例えば、図4において符
号7cで示されたフランジ部分を指8でつまんで容器1
から引き出すことによって、コーン菓子7を容器1から
簡易に取り出して食べることができる。
窪み5は、容器1の開口部6近傍の膨出部3に、90°
間隔で計4箇所設けられている。消費者は、対向する一
対の指圧用窪み5,5の一組を選択し、例えばそれぞれ
親指と人差し指でつまんで、容器内側方向(矢印X方
向)に押圧する。
示したように、コーン菓子7の膨出部7'と対向し、こ
の膨出部7'の外壁面7aに、軽く接触するか又は近接
する程度に内側方向に湾曲されて、形成されている。
に矢印X方向に軽く押圧するだけで、指圧用窪み5の内
壁面5aは、コーン菓子7の膨出部7'の外壁面7aを
押圧し、その結果、その押圧力P(図3(B)参照)の
上方側ベクトルの力P1によって、コーン菓子7は、矢
印Yで示す上方向に、約1cm程度押し上げられること
になる(図4の状態を参照)。
の形状、大きさ、数は、適選択可能であるが、次の点を
とくに留意すべきである。
当てるときのフィット感が良く、押圧し易い方が望まし
い。数については、親指と人差し指又は中指でつまんで
押圧できるようにするために、少なくとも相対向する一
対の指圧用窪み5,5を設けるようにする。
形成されていないと、指圧用窪み5部分を探し出す手間
が必要となることから好ましくなく、逆に多すぎると容
器1の形状が複雑になってデザイン上不具合となるとと
もに、成型がし難くなる。このため、指圧用窪み5は、
図示した実施例のように、2対、計4箇所設けるのが望
ましい。
者が食するときに容器1を把持する部位の中から、簡易
かつ確実に収容されたコーン菓子7を押し出せる部位を
採択する。食するときに把持する部位とコーン菓子7を
押し出すときに指で押圧する部位が異なると、持ち替え
たりする必要があるので不便だからである。
例のような湾曲する外壁面7aを備えるコーン菓子7に
おいては、図3(A)の丸で囲った符号Z部分を拡大し
た図3(B)に示すように、指圧用窪み5の内壁面5a
の天頂部5bが、コーン菓子7の外壁面7aの天頂部7
bやや下方部分に対向するように形成する構成が、特に
望ましい。この構成により、指圧用窪み5の押圧力Pの
上方ベクトルの力P1を効果的に作用し、コーン菓子7
を上方に向けて滑るようにスムーズに押し出すことがで
きる。
ン菓子7の膨出部7aの外壁面との間隔が離れすぎてい
ると、内壁面5aが膨出部7aの外壁面と接触させるた
めに強く指圧用窪み5を内側に押し込む必要が生じると
ともに、押圧の強さの加減も難しくなるので好ましくな
い。
ーン菓子7の形状誤差を見込んだ上で、膨出部7aの外
壁面と3.0mm以下、特に好適には2.0mm以下離
れる程度に離間させて近接させるか、軽く接触する程度
に形成することが望ましい。この構成では、指圧用窪み
5を軽く押圧するだけで、コーン菓子7を容器1から押
し出すことができる。
一部分に外側に湾曲する外形の膨出部7aを備えている
コーン菓子7を収容する容器1であるが、本発明の技術
的思想は、様々な形態の菓子その他の食材にも適用でき
るものであって、当該食材を収容する容器の中で、当該
食材を簡易かつ確実に押し出すことができる最適な部位
を採択し、その部位に指圧用窪み5を形成すればよい。
下の通りである。
ば、該容器に収容されて食べ難い状態にある菓子を、容
器に設けられた指圧用窪み部分を軽く押圧するだけ、簡
易かつ確実に取り出すことができるので便利である。
持たなかった容器に、菓子取り出し機能を新たに付加す
ることができるので、菓子収容容器の新たな需要を開拓
し、容器製造産業、ひいては食品産業の発達に寄与す
る。
トクリーム用のコーン菓子収容容器の外観側面図
子が収容された状態で表わした部分断面図(B)同断面
図のZ部分の拡大図
Claims (1)
- 【請求項1】 コーン菓子を収容するために所定形状に
形成された合成樹脂製の容器であって、下方側に口径が除々に窄まる長円錐部の上部に形成され
た膨出部の外壁面には、内側方向に湾曲形成された少な
くとも一対の指圧用窪みが形成され、 前記指圧用窪みが内側に指圧されて押し込まれたとき
に、該指圧用窪みの内壁面が、収容されている前記コー
ン菓子の外側に湾曲する外壁面を押圧することによっ
て、該コーン菓子が容器開口部から押し出されるように
構成 されたことを特徴とする菓子収容容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000281334A JP3352452B2 (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 菓子収容容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000281334A JP3352452B2 (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | 菓子収容容器 |
Publications (2)
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JP2002087489A JP2002087489A (ja) | 2002-03-27 |
JP3352452B2 true JP3352452B2 (ja) | 2002-12-03 |
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JP (1) | JP3352452B2 (ja) |
-
2000
- 2000-09-18 JP JP2000281334A patent/JP3352452B2/ja not_active Expired - Fee Related
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