JP3351939B2 - 文字列変形配置方法 - Google Patents

文字列変形配置方法

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JP3351939B2 JP26232495A JP26232495A JP3351939B2 JP 3351939 B2 JP3351939 B2 JP 3351939B2 JP 26232495 A JP26232495 A JP 26232495A JP 26232495 A JP26232495 A JP 26232495A JP 3351939 B2 JP3351939 B2 JP 3351939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉図形内に文字列
(1文字以上の文字で構成されたもの)を変形して配置
する文字列変形配置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円,楕円,多角形などの各種閉図形内に
文字列を配置する場合、単に文字列を配置するのではな
く、閉図形(以下、単に図形という場合がある)の輪郭
に応じて文字列を変形して配置することにより、デザイ
ン的にも優れたものとなり、人の目を引きつけやすくな
る。
【0003】従来においては、例えば、特開平3−17
5836号公報に、多角形内に文字列を変形して配置す
る方法が開示されている。即ち、この既提案例では、多
角形の或る一辺(底辺)に沿って多角形内に文字を並べ
た後、文字の各部分を底辺に垂直な方向に多角形内で延
ばして、多角形の輪郭に対応して文字列を変形してい
た。
【0004】また、例えば、特開平4−269569号
公報には、扇状の図形内に文字列を変形して配置する方
法が開示されていた。即ち、この既提案例では、扇状の
図形の輪郭の一部を構成する円弧に沿って図形内に文字
を並べた後、文字の各部分をその円弧に対し垂直な方向
に図形内で延ばして、文字列を変形していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た2つの既提案例では、共に、図形の輪郭の一部を構成
する辺や円弧を基準として、それらに垂直な方向にのみ
文字の各部を延ばすようにして、文字列を変形して配置
しているため、文字列変形のバリエーションが限られて
しまうと言った問題があった。
【0006】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、文字列変形のバリエーションの多
彩な文字列変形配置方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した目的を達成するために、第1の発明は、互いに直
交する第1及び第2の座標軸によって表される直交座標
系内に配置された閉図形内に、文字列を前記第1の座標
軸と平行な方向に変形して配置する文字列変形配置方法
であって、前記閉図形における第2の座標軸の最大座標
値と最小座標値を求める第1の工程と、前記文字列が前
記第2の座標軸と平行な方向に関して前記最大座標値と
前記最小座標値との間に納まるように、対応する大きさ
の文字列を得て配置する第2の工程と、前記文字列が前
記閉図形内に納まるように、前記文字列を前記第1の座
標軸と平行な方向に変形する第3の工程と、を備えるこ
とを要旨とする。
【0008】このように、本発明では、まず、第1の工
程において、閉図形における第2の座標軸の最大座標値
と最小座標値を求める。次に、第2の工程において、文
字列が第2の座標軸と平行な方向に関して最大座標値と
最小座標値との間に納まるように、対応する大きさの文
字列を得て配置する。続いて、第3の工程において、文
字列が閉図形内に納まるように、文字列を第1の座標軸
と平行な方向に変形する。ここで、第1の座標軸と平行
な方向に変形するとは、第2の座標軸と平行な方向には
変形させずに(即ち、第2の座標軸の座標値はそれぞれ
一定としたまま)、第1の座標軸と平行な方向に拡大・
縮小して変形することである。
【0009】従って、第1の発明によれば、文字列を変
形する方向が図形の輪郭の一部を構成する辺や円弧など
に無関係であるため、文字列変形のバリエーションが多
彩になる。また、文字列を変形する方向が座標軸と平行
な方向であるため、変形された文字列は見た目にもバラ
ンスのとれたものとなる。
【0010】また、上記した文字変形配置方法におい
て、前記第3の工程は、前記第1の座標軸と平行な直線
を仮定し、前記文字列の文字列枠矩形の輪郭線と前記直
線とが交わる第1及び第2の交点および前記閉図形の輪
郭線と前記直線とが交わる第3及び第4の交点を得ると
共に、前記文字列を構成する文字の輪郭線と前記直線と
が交わる第5の交点を得る工程と、前記文字の変形後の
輪郭線を構成する点として、前記第5の交点が前記第1
及び第2の交点を結ぶ線分を内分する際の内分比と等し
い内分比で前記第3及び第4の交点を結ぶ線分を内分す
る内分点を求める工程と、を含むことが好ましい。
【0011】このような工程を含むことにより、文字列
枠矩形の境界線が閉図形の輪郭線と一致するように、文
字列矩形内の文字列が第1の座標軸と平行な方向に変形
されるため、変形された文字列の形は閉図形の輪郭に対
応した形となる。
【0012】また、上記した文字変形配置方法におい
て、前記第2の工程は、前記閉図形内に配置すべき文字
列の文字列枠によって構成される文字列枠矩形における
前記第2の座標軸と平行な方向の長さが、前記最大座標
値と前記最小座標値との差に、等しくなるような前記文
字列の大きさを求める工程を含むことが好ましい。
【0013】このように文字列の大きさを求めることに
より、文字列が第2の座標軸と平行な方向に関して最大
座標値と最小座標値との間に納まる文字列の大きさの中
で、最も大きなものを求めることができる。
【0014】また、上記した文字変形配置方法におい
て、前記第2の工程は、前記第2の座標軸と平行な方向
に関して前記文字列枠矩形の中心が、前記最大座標値と
前記最小座標値の中心に位置するように、前記文字列を
配置する工程を含むことが好ましい。このように文字列
を配置することにより、図形に対し文字列をバランス良
く配置することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例として
の文字列変形配置方法を実行するための装置の概略構成
を示すブロック図である。
【0016】図1において、CPU20は、本装置の各
種制御や各種演算等を行なうものであり、領域内組版処
理部22、X方向変形処理部24、Y方向変形処理部2
6を備えている。実際には、CPU20がプログラムに
従って動作し、領域内組版処理部22、X方向変形処理
部24、Y方向変形処理部26等として機能する。内部
メモリ28は、プログラムや後述する図形データ、文字
列変形要素データ、採字入力データ、組版データなど各
種データを記憶するための記憶部である。なお、CPU
20と内部メモリ28はコンピュータ本体内に収納され
ている。
【0017】また、キーボード30,マウス32はそれ
ぞれコンピュータ本体に図形や文字を入力したり、オペ
レータの指示を伝えたりするための入力装置である。ハ
ードディスク装置34は、多数の文字のベクトルフォン
トデータ(アウトラインフォントデータ)を格納してい
る記憶装置である。ディスプレイ38は、図形や文字を
表示するための表示装置である。以上の各構成要素は、
それぞれ、コンピュータ本体のバス40に直接または間
接的に接続されている。なお、上記の他にも必要に応じ
て、図形や文字等を紙やフィルム等に印刷するためのプ
リンタや、他の処理装置等に図形や文字等を転送するた
めのインターフェース装置などが接続される。
【0018】図2は本発明の一実施例としての文字列変
形配置方法の処理の流れを示すフローチャートである。
この処理が開始されると、まず、文字列が変形配置され
る図形を作成する処理を行なう(ステップS50)。即
ち、オペレータ(図示せず)がディスプレイ38の表示
画面を見ながらマウス32などを操作して、円や、楕円
や、多角形などの所望の図形の作成を指示する。CPU
20は、指示された図形を作成して、図形データとして
内部メモリ28に記憶すると共に、ディスプレイ38の
画面上に表示する。
【0019】図3は内部メモリ28に記憶される図形デ
ータの例を示す説明図である。例えば、図3(a−2)
に示すような三角形の図形を作成した場合は、図3(a
−1)に示すように、図形データとして、図形識別情報
(“連続線”)、座標点数(“3”)、三角形の各頂点
のX,Y座標値が順次記憶される。また、図3(b−
2)に示すような円の図形を作成した場合は、図3(b
−1)に示すように、図形データとして、図形識別情報
(“円”)、円の中心のX,Y座標値、円の半径が順次
記憶される。
【0020】なお、上記したオペレータによる図形作成
の指示は、オペレータがマウス32を操作して、例え
ば、図4に示すような画面42上の作図処理ボタン44
をクリックすることにより開始される。また、作成され
た図形50,51は図4に示す如く画面42上にそれぞ
れ表示される。また、これらの図形は閉図形である。
【0021】次に、作成した複数の図形の中から一つの
図形を選択する処理を行なう(ステップS52)。即
ち、オペレータはディスプレイ38の表示画面を見なが
らマウス32などを操作して、ステップS50で作成し
た複数の図形の中から、文字列を配置したい図形を一つ
選択する。これにより、文字列が変形配置される図形が
設定される。
【0022】次に、文字列変形要素を設定する処理を行
なう(ステップS54)。即ち、オペレータがディスプ
レイ38の表示画面を見ながらマウス32などを操作し
て、図形内に配置する文字列について、書体名、変形方
法、組方向などの文字列変形要素をそれぞれ設定する。
CPU20はその設定に従って、文字列変形要素設定デ
ータを作成し内部メモリ28に記憶する。
【0023】なお、オペレータによる文字列変形要素の
設定は、図4に示すような画面42上の文字列変形要素
設定領域48において行なわれる。ここで、変形方法や
組方向の設定は例えば次のようにして行なわれる。図6
において、まず、オペレータがマウス32を操作して、
選択ボタン54,56をクリックする。そうすると、選
択枝メニュー58,60がプルダウンして、対応する選
択枝が表示される。オペレータはマウス32を使ってそ
の中から所望のものを選ぶ。
【0024】図5は内部メモリ28に記憶される文字列
変形要素設定データの一例を示す説明図である。図5に
示すように、文字列変形要素設定データは、図形内に配
置したい文字の書体名、配置した文字列の変形方法、文
字列の組方向の各情報で構成されている。文字列の変形
方法としては、後述するように、文字列をX方向に拡大
・縮小して変形する方法(X方向変形)とY方向に拡大
・縮小して変形する方法(Y方向変形)の2つがあり、
X方向変形が選択された場合は“0”が、Y方向変形が
選択された場合は“1”が、それぞれ書き込まれる。ま
た、文字列の組方向としては縦組と横組があり、何れか
一つが選択されて書き込まれる。なお、本実施例におい
て、縦組とはY方向に沿って文字列を組む場合を言い、
横組はX方向に沿って組む場合を言う。
【0025】こうして文字列変形要素の設定処理が終了
すると、次に、採字入力の処理を行なう(ステップS5
6)。即ち、オペレータが、キーボード30等を用い
て、変形配置したい文字を順次入力する。また、予め採
字入力した文字列データをハードディスク装置34に記
憶しておき、それを読み出してもよい。入力する文字は
1文字であっても良いし、複数であっても良い。CPU
20は、入力された文字列を採字入力データとして内部
メモリ28に記憶すると共に、ディスプレイ38の画面
上に表示する。
【0026】図7は内部メモリ28に記憶される採字入
力データの一例を示す説明図である。この例では、採字
入力として“H”,“N”の2文字が入力されている。
なお、図7において、“00”は文字列の区切りを表す
データである。また、この場合、ディスプレイ38の画
面上には、図4に示すように画面42の下段52に
“H”,“N”の2文字が表示される。
【0027】次に、領域内組版処理を行なう(ステップ
S58)。この領域内組版処理は、例えば、オペレータ
がマウス32を操作して、図4に示すような画面42上
の組版処理ボタン46をクリックすることにより開始さ
れる。即ち、このようなオペレータからの指示により、
CPU20の領域内組版処理部22が、図8に示す手順
に従って処理を行なう。図8は図2の領域内組版処理の
詳細な内容を示すフローチャートである。また、図9は
図8の領域内組版処理により図形に対し文字を組版する
様子を示す説明図である。
【0028】図8に示す処理ルーチンが開始されると、
まず、図形を構成する各点をもとにして図形の外接矩
形、即ち図形のX座標、Y座標のそれぞれ最大座標値と
最小座標値を求める処理を行なう(ステップS70)。
具体的には、領域内組版処理部22は、ステップS52
で選択された図形について、図形データを内部メモリ2
8より読み出し、その図形データより図形を構成する各
点を導き出す。そして、導き出した各点をもとにして、
X座標、Y座標のそれぞれ最大座標値と最小座標値とを
求め、上記図形に外接する矩形を求める。例えば、選択
された図形が図9(b)に示すように三角形78である
場合には、X座標の最大座標値と最小座標値はそれぞれ
Xmax ,Xmin と、Y座標の最大座標値と最小座標値は
それぞれYmax ,Ymin となり、その外接矩形は80の
ようになる。
【0029】次に、設定された文字列の変形方法がX方
向変形であるか、Y方向変形であるかを判断する処理を
行なった後(ステップS72)、設定された文字列の組
方向が縦組であるか、横組であるかを判断する処理を行
なう(ステップS74,76)。
【0030】ここで、変形方法がY方向変形であって、
組方向が横組(即ち、X方向に組む)である場合は、ス
テップS80に進み、ステップS70で求めた外接矩形
のX方向の長さxを、図形内に配置すべき文字列の行長
Gとして設定する処理を行なう(ステップS80)。ま
た、X方向変形であって縦組(即ち、Y方向に組む)で
ある場合は、ステップS82に進み、外接矩形のY方向
の長さyを文字列の行長Gとして設定する処理を行なう
(ステップS82)。即ち、文字列の変形させる方向と
文字列を組む方向とが異なる場合は、文字列を組む方向
と同じ方向の外接矩形の長さを文字列の行長として設定
するようにしている。
【0031】続いて、文字サイズを10mmとした時の
文字列の長さMを求める処理を行なう(ステップS8
6)。即ち、例えば、図形内に配置すべき文字列とし
て、ステップS54において“H”,“N”の2文字が
入力され、それらが縦組に組まれていた場合は、図9
(a)に示すごとくになり、この時、文字サイズを10
mmとすると、文字列の長さMは20mmとなる。な
お、図9(a)において、文字74,76はそれぞれ正
方形の文字枠70,71によって囲まれており、これら
文字枠の一辺の長さが文字サイズとなっている。また、
これら2つの文字枠70,71によって文字列枠矩形7
2が構成されている。
【0032】次に、ステップS80,82で設定した行
長GとステップS86で求めた文字列の長さMをもとに
して、計算により、図形内に配置すべき文字の文字サイ
ズSを求める処理を行なう(ステップS88)。即ち、
文字サイズを10mmとした時の文字列の長さ(即ち、
行長)はMであり、文字サイズをSとした時の行長はG
であるため、 10/M=S/G ……(1) となる。従って、文字サイズSは S=(10×G)/M [mm] ……(2) となる。
【0033】よって、例えば、図9(a)に示すような
縦組の“H”,“N”の2文字をX方向に変形する場合
は、図9(c)に示すように、ステップS82におい
て、外接矩形80のY方向の長さyを行長Gとして設定
しているので、G=yである。また、前述したように、
M=20mmである。従って、これらを式(2)に代入
すると、文字サイズSはy/2となる。
【0034】さて、一方、ステップS72,74,76
の判断処理において、変形方法がY方向変形であって、
組方向が縦組(即ち、Y方向に組む)である場合には、
ステップS78に進み、ステップS70で求めた外接矩
形のX方向の長さxを、図形内に配置すべき文字の文字
サイズSとして設定する処理を行なう(ステップS7
8)。また、X方向変形であって横組(即ち、X方向に
組む)である場合は、ステップS84に進み、外接矩形
のY方向の長さyを文字サイズSとして設定する処理を
行なう(ステップS84)。即ち、文字列の変形させる
方向と文字列を組む方向とが等しい場合は、それらの方
向とは異なる方向の外接矩形の長さを文字サイズとして
設定するようにしている。
【0035】従って、例えば、図9(a)に示すような
縦組の“H”,“N”の2文字をY方向に変形する場合
は、ステップS78において、外接矩形80のX方向の
長さxを文字サイズSとして設定するので、図9(d)
に示すように文字サイズSはxとなる。
【0036】以上のようにして、図形内に配置すべき文
字の文字サイズSが得られたら、次に、その文字サイズ
Sを組版データに登録する処理を行なうと共に(ステッ
プS90)、その文字サイズSをもとに、図形内に配置
すべき各文字の仮の左下点を求めて、同じく組版データ
に登録する処理を行なう(ステップS92)。即ち、領
域内組版処理部22は内部メモリ28に記憶されている
組版データに対し、文字サイズSと各文字の左下点の
X,Y座標値を登録する。
【0037】図10は内部メモリ28に記憶されている
組版データの一例を示す説明図である。図10に示すよ
うに、組版データは、書体名、組方向、文字サイズ、文
字数の他、各文字の文字コードと仮の左下点のX,Y座
標値が組み込まれている。なお、図4に示したように、
採字入力された文字列は画面42の下段52に表示され
るため、採字入力された文字列と図形50,51との位
置関係は確定していない。そのため、ステップS92で
は、文字サイズSをもとにして、各文字の仮の左下点を
求めるようにしている。即ち、例えば、図4では文字
“N”の左下点をX,Y座標値の原点(0,0)とし
て、文字“H”の左下点のX,Y座標値(0,50)を
求めるようにする。
【0038】なお、図10に示す組版データのうち、書
体名及び組方向については、ステップS54で書体名と
組方向を設定した際に併せて組版データに登録され、文
字数及び文字コードについては、ステップS56で採字
入力した際に併せて組版データに登録される。
【0039】次に、文字列の中心が外接矩形の中心と一
致するよう文字列を位置決めし、登録した各文字の左下
点を変更する処理を行なう(ステップS94)。即ち、
ステップS92では、図形とその図形内に配置する文字
との位置関係は未だ確定してはいなかった。そこで、こ
こでは、外接矩形の中心に文字列の中心(言い換えれ
ば、文字列枠矩形の中心)が来るように、文字列の位置
を確定する。例えば、図9(c)の例では、原点(0,
0)とした文字“N”の左下点Aの座標が〔1/2(X
max +Xmin −S),Ymin 〕となるように座標をシフ
トし、また図9(d)の例では、左下点Aの座標が、
〔Xmin ,1/2(Xmax +Xmin )−S〕となるよう
に座標をシフトする。ステップS92では登録した各文
字の仮の左下点のX,Y座標値を、この座標のシフト量
に基づいてシフトさせ、これを確定した位置の左下点の
X,Y座標値として入れ替える。
【0040】こうして、図8に示した全ての処理が終了
したら、再び、図2のフローチャートに戻り、ステップ
S54で設定された文字列の変形方向がX方向変形であ
るか、Y方向変形であるかを判断する処理を行なう(ス
テップS60)。X方向変形である場合は、CPU20
のX方向変形処理部24がX方向変形処理を行ない(ス
テップS62)、Y方向変形である場合は、Y方向変形
処理部26がY方向変形処理を行なう(ステップS6
4)。なお、X方向変形処理とY方向変形処理は、単に
変形方向が異なるだけで、処理内容は実質的に同じであ
るため、以下、X方向変形処理について詳しく説明す
る。
【0041】図11は図2のX方向変形処理の詳細な内
容を示すフローチャートである。また、図12は図11
のX方向変形処理により文字列をX方向に変形させる様
子を示す説明図である。
【0042】図11に示す処理ルーチンが開始される
と、まず、ベクトルフォントデータを読み出す処理を行
なう(ステップS100)。即ち、X方向変形処理部2
4は、内部メモリ28に記憶されている組版データを読
み出し、その組版データに登録されている書体名、文字
サイズに対応するベクトルフォントのうち、一番最初の
文字コードに対応するベクトルフォントデータをハード
ディスク装置34より読み出す。
【0043】次に、X方向変形処理部24は、読み出し
たベクトルフォントデータから、このベクトルフォント
データの表す文字の輪郭線を得た後(ステップS10
2)、その輪郭線を線分に分割して、各線分の両端の点
をそれぞれ得る(ステップS104)。すなわち、ベク
トルフォントデータをもとにして、文字の輪郭線を構成
する直線や曲線を生成した後、その生成した直線や曲線
を複数の細かい線分に分割して、各線分の両端の点(言
い換えれば、線分同士をつなぐ接続点)を得る。このよ
うな処理を行なうことによって、ベクトルフォントデー
タが文字の各頂点などの情報しか持っていなくても、頂
点と頂点との間に連なる複数の点(輪郭線に沿った点)
を得ることができる。
【0044】次に、X方向変形処理部24は、得られた
複数の点の中から、一つの点Pi(但し、i=1,2,
…)を取り出す処理を行ない(ステップS106)、そ
の後、その点Piを通るように、X軸に平行に直線を引
く(ステップS108)。そして、その直線と図形との
交点Qai,Qbiを得ると共に、その直線と文字列枠
矩形との交点Rai,Rbiを得る(ステップS10
8)。例えば、図9(b)に示した例に従えば、図12
に示すにように、一つの点として点P1を取り出した場
合、その点P1を通るように直線Lを引くと、三角形7
8との交点としてはQa1,Qb1をそれぞれ得、文字
列枠矩形72との交点としてはRa1,Rb1をそれぞ
れ得る。
【0045】次に、X方向変形処理部24は、点Piに
ついて、文字変形を行なった後の点Pi’の位置(即
ち、X,Y座標値)を、計算により求める処理を行なう
(ステップS110)。例えば、上記した例の場合、そ
の点P1’の位置は次のようにして求める。即ち、点P
1’の位置は、点P1が線分[Ra1,Rb1]を内分
する際の内分比と等しい内分比で線分[Qa1,Qb
1]を内分する内分点の位置と同じ位置である。従っ
て、今、線分[Ra1,P1]の長さをT、線分[Qa
1,Qb1]の長さをU、線分[Qa1,P1’]の長
さをVとすると、線分[Ra1,Rb1]の長さは文字
サイズSと同じであるので、次の式(3)が成り立つ。
【0046】 S:T=U:V ……(3) 式(3)を線分[Qa1,P1’]の長さVについて解
くと、 V=(T×U)/S ……(4) となる。よって、点Qa1のX,Y座標値が(Qx1,
Qy1)であるとすると、点P1’のX,Y座標値(P
x1’,Py1’)は、 Px1’=Qx1+(T×U)/S Py1’=Qy1 ……(5) というように求められる。なお、線分[Ra1,P1]
の長さT、線分[Qa1,Qb1]の長さUは、それぞ
れ、点Ra1,P1,Qa1,Qb1の各X座標値を用
いて容易に求めることができる。
【0047】次に、X方向変形処理部24は、ステップ
S104で得られた全ての点について上述した処理を行
なったか否かの判断を行ない(ステップS112)、全
ての点について未だ処理を行なっていなければ、ステッ
プS106に戻って、次の点を一つ取り出す。一方、全
ての点について処理が済んでいれば、次に、X方向変形
処理部24は、組版データに登録されている全ての文字
について上述した処理を行なったか否かの判断を行なう
(ステップS114)。全ての文字について未だ処理を
行なっていなければ、ステップS100に戻って、次の
1文字分のベクトルフォントデータを読み出す処理を行
なう。全ての文字について処理が済んでいれば、図11
に示すX方向変形処理を終えて、図2のフローチャート
に戻る。
【0048】こうして、図形内に配置すべき文字列につ
いてX方向の変形が終了したら、次に、それら文字列及
び図形を画面上に表示する処理を行なう(ステップS6
6)。即ち、CPU20は、図形及びその図形内に変形
して配置された文字列をディスプレイ38の画面上に表
示させて、オペレータに見せる。また、その他、これら
図形及び変形した文字列を、プリンタによって紙やフィ
ルム等に印刷させても良いし、インタフェース装置を用
いて他の処理装置に転送させても良い。
【0049】図13は図形内でX方向に変形して配置し
た文字列の一例を示す説明図である。即ち、図12に示
した例について、図11に示したX方向変形処理を行な
うと、図13に示すような変形した文字列を得ることが
できる。
【0050】ところで、Y方向変形処理は、前述したと
おりX方向変形処理と処理内容は実質的に同じである
が、次の点が異なる。即ち、図11のステップS108
において、X軸に平行に直線を引く代わりに、Y軸に平
行に直線を引くようにする。
【0051】図14はY方向変形処理により縦組の文字
列をY方向に変形させる様子を示す説明図である。例え
ば、図9(b)に示した例において、図14に示すよう
に、一つの点として点P1を取り出した場合、その点P
1を通るようにY軸に平行に直線Lを引くと、三角形7
8との交点としてはQa1,Qb1をそれぞれ得、文字
列枠矩形72との交点としてはRa1,Rb1をそれぞ
れ得る。
【0052】また、図12に示した例では、縦組の文字
列をX方向に変形しており、文字列の組方向と変形方向
とが異なっているのに対し、図14に示す例では、縦組
の文字列をY方向に変形していて、文字列の組方向と変
形方向とが一致している。そのため、図14に示す例で
は、図12に示した例と処理の内容が以下の点で異な
る。即ち、図14に示す例では、線分[Ra1,Rb
1]の長さが文字サイズSではなく行長Gと同じとなっ
ているので、前述した式(3)〜(5)において、Sの
代わりにGを用いることになる。
【0053】図15は図形内でY方向に変形して配置し
た文字列の一例を示す説明図である。即ち、図14に示
した例について、Y方向変形処理を行なうと、図15に
示すような変形した文字列を得ることができる。
【0054】図16は図形内でX方向に変形して配置し
た文字列の他の例を示す説明図、図17は図形内でY方
向に変形して配置した文字列の他の例を示す説明図であ
る。これら例では、図形内に配置する文字列として横組
の“あう”と“○”を用い、図形として円と台形を用い
ている。なお、変形の結果は図16,図17においてそ
れぞれ右欄に記載されている。
【0055】なお、本発明は上記した実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様にて実施することが可能である。例え
ば、上記した実施例においては、特に、図形内に配置す
る文字列は縦組或いは横組に一列に並んだ文字列を対象
としていたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、図18(a)〜(d)に示すように、縦組或いは横
組に二列以上並んだ文字列を対象としても良い。
【0056】また、上記した実施例では、図8のステッ
プS78〜84において、文字列の変形させる方向と文
字列を組む方向とが異なる場合は、文字列を組む方向と
同じ方向の外接矩形の長さを文字列の行長として設定
し、文字列の変形させる方向と文字列を組む方向とが等
しい場合は、それらの方向とは異なる方向の外接矩形の
長さを文字サイズとして設定するようにしていた。しか
し、文字列の行長または文字サイズは、外接矩形の上記
長さよりも短くなるように設定しても良いし、文字列の
部分が外接矩形の輪郭線にかからない範囲内であれば、
外接矩形の上記長さよりも長くなるように設定しても良
い。
【0057】また、上記した実施例では、図8のステッ
プS94において、図形に対して文字列の位置を位置決
めする際、外接矩形の中心に文字列の中心(言い換えれ
ば、文字列枠矩形の中心)が来るようにしていたが、外
接矩形の中心でなくても、外接矩形の中心を通る変形方
向と同じ方向の直線と同一の直線上に、文字列の中心
(文字列枠矩形の中心)が来るようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての文字列変形配置方法
を実行するための装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例としての文字列変形配置方法
の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】内部メモリ28に記憶される図形データの例を
示す説明図である。
【図4】ディスプレイ38の表示画面の一例を示す説明
図である。
【図5】内部メモリ28に記憶される文字列変形要素設
定データの一例を示す説明図である。
【図6】図4の文字列変形要素設計領域での変形方向及
び組方法の設定の仕方を説明するための説明図である。
【図7】内部メモリ28に記憶される採字入力データの
一例を示す説明図である。
【図8】図2の領域内組版処理の詳細な内容を示すフロ
ーチャートである。
【図9】図8の領域内組版処理により図形に対し文字列
を組版する様子を示す説明図である。
【図10】内部メモリ28に記憶されている組版データ
の一例を示す説明図である。
【図11】図2のX方向変形処理の詳細な内容を示すフ
ローチャートである。
【図12】図11のX方向変形処理により文字列をX方
向に変形させる様子を示す説明図である。
【図13】図形内でX方向に変形して配置した文字列の
一例を示す説明図である。
【図14】Y方向変形処理により縦組の文字列をY方向
に変形させる様子を示す説明図である。
【図15】図形内でY方向に変形して配置した文字列の
一例を示す説明図である。
【図16】図形内でX方向に変形して配置した文字列の
他の例を示す説明図である。
【図17】図形内でY方向に変形して配置した文字列の
他の例を示す説明図である。
【図18】図形内に配置する文字列の他の例を示す説明
図である。
【符号の説明】
20…CPU 22…領域内組版処理部 24…X方向変形処理部 26…Y方向変形処理部 28…内部メモリ 30…キーボード 32…マウス 34…ハードディスク装置 38…ディスプレイ 40…バス 42…画面 44…作図処理ボタン 46…組版処理ボタン 48…文字列変形要素設定領域 50,51…図形 52…下段 54,56…選択ボタン 58,60…選択枝メニュー 70,71…文字枠 72…文字列枠矩形 74,76…文字 78…三角形 80…外接矩形 G…行長 L…直線 P1…点 Qai,Qbi…交点 Rai,Rbi…交点 S…文字サイズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−296292(JP,A) 特開 平4−373067(JP,A) 特開 平5−127654(JP,A) 特開 平6−96182(JP,A) 特許3065223(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/22 - 5/32 G06T 11/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する第1及び第2の座標軸に
    よって表される直交座標系内に配置された閉図形内に、
    文字列を前記第1の座標軸と平行な方向に変形して配置
    する文字列変形配置方法であって、 前記閉図形における第2の座標軸の最大座標値と最小座
    標値を求める第1の工程と、 前記文字列が前記第2の座標軸と平行な方向に関して前
    記最大座標値と前記最小座標値との間に納まるように、
    対応する大きさの文字列を得て配置する第2の工程と、 前記文字列が前記閉図形内に納まるように、前記文字列
    を前記第1の座標軸と平行な方向に変形する第3の工程
    と、 を備える文字列変形配置方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の文字列変形配置方法に
    おいて、 前記第3の工程は、前記第1の座標軸と平行な直線を仮
    定し、前記文字列の文字列枠矩形の輪郭線と前記直線と
    が交わる第1及び第2の交点および前記閉図形の輪郭線
    と前記直線とが交わる第3及び第4の交点を得ると共
    に、前記文字列を構成する文字の輪郭線と前記直線とが
    交わる第5の交点を得る工程と、 前記文字の変形後の輪郭線を構成する点として、前記第
    5の交点が前記第1及び第2の交点を結ぶ線分を内分す
    る際の内分比と等しい内分比で前記第3及び第4の交点
    を結ぶ線分を内分する内分点を求める工程と、 を含む文字列変形配置方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の文字列変形配
    置方法において、 前記第2の工程は、前記閉図形内に配置すべき文字列の
    文字列枠によって構成される文字列枠矩形における前記
    第2の座標軸と平行な方向の長さが、前記最大座標値と
    前記最小座標値との差に、等しくなるような前記文字列
    の大きさを求める工程を含む文字列変形配置方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の文字列変形配
    置方法において、 前記第2の工程は、前記第2の座標軸と平行な方向に関
    して前記文字列枠矩形の中心が、前記最大座標値と前記
    最小座標値の中心に位置するように、前記文字列を配置
    する工程を含む文字列変形配置方法。
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