JP3351145B2 - ローラー搬送における運搬物の方向制御方法とそれを用いた方向制御搬送ローラーおよびローラーユニットならびに搬送システム - Google Patents

ローラー搬送における運搬物の方向制御方法とそれを用いた方向制御搬送ローラーおよびローラーユニットならびに搬送システム

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JP3351145B2 JP31862294A JP31862294A JP3351145B2 JP 3351145 B2 JP3351145 B2 JP 3351145B2 JP 31862294 A JP31862294 A JP 31862294A JP 31862294 A JP31862294 A JP 31862294A JP 3351145 B2 JP3351145 B2 JP 3351145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はローラー搬送に用いられ
る搬送ローラーに関し、具体的には搬送ローラーに運搬
物の方向制御機能を持たせることで、特別な方向制御機
構を別途設ける必要の無いローラー搬送における搬送物
の方向制御方法と、それを用いた方向制御搬送ローラー
およびローラーユニット、ならびに搬送システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、重量物の搬送にはローラー搬
送が一般的に用いられている。これはコロの原理を利用
したもので、図27に示すようにローラー200を中央
にして両側にローラー支持フレーム202を配置した構
造となっている。これは水平に設置すると軽い力で運搬
物を搬送できるという特徴があり、工場の生産ラインや
物流ラインでは特に多用されている。そしてこのような
従来のローラー搬送ラインは、図から明らかなように直
線方向の搬送を基本としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、運搬物の方向
制御を行おうとすると、複雑なライン構成が必要であっ
た。その一例を図28に示す。図は、手前方向から搬送
される運搬物を、3つの仕分けラインに振り分けて搬送
する場合のライン構成例を表したものである。なお、図
では説明を分かりやすくするため搬送ラインを枠囲いで
表し、直線ライン、移載ライン、振り分けラインの違い
を線の種類を変えることで表現している。具体的には、
直線ライン204によって図中手前方向から搬送されて
くる運搬物を移載ライン206上に移し、例えば大きさ
や品種によって区別してさらに3つの仕分ライン208
〜212に振り分けて搬送するものである。従って図か
ら判るように、1つの直線ライン、1つの移載ライン、
3つの仕分けラインの計5つのローラーコンベアを配置
しなければならず、極めてライン構成が複雑になるとと
もに、専用ラインとなってしまうので汎用性も低くなっ
てしまうという問題点がある。加えて、例えば移載ライ
ン206への乗り移りを確実に行うためには、直線ライ
ン204において、進行方向の右端または左端に運搬物
を幅寄せすることも必要になる。ところが従来のローラ
ー搬送にあっては、幅寄せにためには例えば図29のよ
うな、ローラーを傾斜状態に取り付けた幅寄せ用のライ
ン214が別途必要となる。図例は、搬送用ローラー2
00を傾斜させて一方向に配列したものであり、ローラ
ーの傾斜を大きくする程、より短い距離の間で幅寄せを
行うことができる。ところが、幅寄せ用の前記ライン2
14から移載ライン206に運搬物を移載するには、幅
寄せ用ライン214のローラー間に、両側に搬送用ベル
ト等の搬送手段216を設けた、上下動可能の移載ライ
ン206を介装しなければならない。従って、幅寄せラ
イン214のローラーの傾斜具合は、このベルト216
の部分が介装できうる傾斜角に留めておかなければなら
ない。このことは結局、幅寄せに要する直線距離の短縮
化を阻害する要因となり、ラインの大型化をもたらす原
因となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は上記課題
を解決し、搬送ローラーに運搬物の方向制御機能を持た
せることで、特別な方向制御機構を別途設ける必要の無
いローラー搬送における搬送物の方向制御方法と、それ
を用いた方向制御搬送ローラーおよびローラーユニッ
ト、ならびに搬送システムを実現するところにある。こ
のような本発明のうち、ローラー搬送における搬送物の
方向制御方法は、回転軸の周囲に、回転軸に対して相対
的に回転不能でかつ回転軸方向に沿って複数に分割され
たローラー分割体を設けた搬送ローラーを用い、それぞ
れのローラー分割体を、回転軸の半回転毎に回転軸方向
に沿って異なる方向にスライド移動させながら搬送ロー
ラー上の運搬物を搬送することによって運搬物の進行方
向を制御するものである。
【0005】次にこの方法を用いた方向制御搬送ローラ
ーは、回転軸となるシャフトと;シャフトの周囲にシャ
フトの長手方向に沿って設けられ、その外周面を搬送面
とした複数のローラー分割体と;複数のローラー分割体
とシャフトとの間を、複数のローラー分割体がシャフト
に対して相対的に回転不能で、且つ少なくともその一つ
をシャフトの長手方向に沿ってスライド自在に連結する
係合手段と;を備えた構成により実現できる。
【0006】さらにローラーユニットは、回転軸となる
シャフトと;シャフトの周囲にシャフトの長手方向に沿
って設けられ、その外周面を搬送面とした複数のローラ
ー分割体と;複数のローラー分割体とシャフトとの間
を、複数のローラー分割体がシャフトに対して相対的に
回転不能で、且つ少なくともその一つをシャフトの長手
方向に沿ってスライド自在に連結する係合手段と;ロー
ラー分割体がシャフトを中心にしてシャフトとともに回
転する際に、ローラー分割体に対して滑動可能に係合ま
たは当接されるとともに、係合または当接された滑動面
によって描かれる公転面がシャフトの回転中心と交差し
且つ交差角が可変となる位置関係で配設された規制部材
と;を備えた構成により実現できる。
【0007】そして、このローラーユニットを実現する
具体的構造としては、以下のものがある。係合手段とし
てシャフトの外周面とローラー分割体の両方に、シャフ
トの長手方向に沿って両者が互いに噛み合い得る凹凸条
が形成されるとともに、ローラー分割体の長手方向両端
面から規制片が突設され、シャフトの回転に伴う規制片
との環状当接面を有する規制部材が、ローラー分割体の
両端側にシャフトに挿通して設けられたもの(第1のロ
ーラーユニット)。
【0008】係合手段としてローラー分割体の内周側に
内歯歯車が、シャフト側には内歯歯車と同一直径のピニ
オンが設けられるとともに、ローラー分割体の長手方向
両端面から規制片が突設され、シャフトの回転に伴う規
制片との環状当接面を有する規制部材が、ローラー分割
体の両端側にシャフトに挿通して設けられたもの(第2
のローラーユニット)。
【0009】係合手段としてシャフトの外周面とローラ
ー分割体の両方に、シャフトの長手方向に沿って両者が
互いに噛み合い得る凹凸条が形成され、ローラー分割体
の少なくとも一端側には、円錐形状の側面を有する内側
部材と当該内側部材の側面と所定の間隔をおいて嵌合関
係を有する外側部材とが備えられ且つ内側部材と外側部
材との間に滑動用ローラーが介装された規制部材が設け
られ、この規制部材がシャフトに挿通されるとともにそ
の内側部材の底面がローラー分割体の端面と連結された
状態で設けられたもの(第3のローラーユニット)。
【0010】係合手段としてローラー分割体の内周側に
内歯歯車が、シャフト側には内歯歯車と同一直径のピニ
オンが設けられ、ローラー分割体の少なくとも一端側に
は、円錐形状の側面を有する内側部材と当該内側部材の
側面と所定の間隔をおいて嵌合関係を有する外側部材と
が備えられ且つ内側部材と外側部材との間に滑動用ロー
ラーを介装した規制部材が設けられ、この規制部材がシ
ャフトに挿通されるとともにその内側部材の底面がロー
ラー分割体の端面と連結された状態で設けられたもの
(第4のローラーユニット)。
【0011】両端部にはローラー分割体の内部空間から
外部に突出した支持軸が設けられるとともに、その一端
側であってローラー分割体の内部空間には、支持軸に取
り付けられたローラー駆動用モーターが収容され、ロー
ラー駆動用モーターの回転軸をシャフトとしてこのシャ
フト側に設けられたピニオンと、ローラー分割体の内周
側に設けられた前記ピニオンと同一直径を有する内歯歯
車とによって係合手段が構成される一方;他端側であっ
てローラー分割体の内部空間には支持軸に取り付けられ
たローラースライド用モーターが収容され、ローラース
ライド用モーターの回転軸にはネジ溝が形成されるとと
もに、このネジ溝と螺合することによってローラースラ
イド用モーターの回転軸の回転に伴ってその長手方向に
スライド可能とした規制駆動部材が設けられ;ローラー
分割体の内周面からは規制片が突設される一方、他端側
の支持軸には外周端面の全周に亙って規制片が滑動可能
に係合しうる環状溝を形成した円板状の規制部材が支持
されるとともに、規制駆動部材のスライドに伴って規制
部材と支持軸との交差角が変化し得る位置関係で規制部
材と規制駆動部材がリンクによって連結され;支持軸と
ローラー分割体の内周面との間には、支持軸に対してロ
ーラー分割体を回転かつスライド自在とするための回転
支持手段が設けられたもの(第5のローラーユニッ
ト)。
【0012】両端部にはローラー分割体の内部空間から
外部に突出した支持軸が設けられるとともに、その一端
側であってローラー分割体の内部空間には、支持軸に取
り付けられたローラー駆動用モーターが収容され、ロー
ラー駆動用モーターの回転軸をシャフトとしてこのシャ
フト側に設けられたピニオンと、ローラー分割体の内周
側に設けられた前記ピニオンと同一直径を有する内歯歯
車とによって係合手段が構成される一方;他端側であっ
て支持軸の軸心には支持軸の長手方向にローラースライ
ド用ロッドがその一端側を支持軸の先端から露出させた
状態で貫通され、このローラースライド用ロッドの他端
側にはネジ溝が形成されるとともに、このネジ溝と螺合
することによってローラースライド用ロッドの回転に伴
ってその長手方向にスライド可能とした規制駆動部材が
設けられ;ローラー分割体の内周面からは規制片が突設
される一方、他端側の支持軸には外周端面の全周に亙っ
て規制片が滑動可能に係合しうる環状溝を形成した円板
状の規制部材が支持されるとともに、規制駆動部材のス
ライドに伴って規制部材と支持軸との交差角が変化し得
る位置関係で規制部材と規制駆動部材がリンクによって
連結され;支持軸とローラー分割体の内周面との間に
は、支持軸に対してローラー分割体を回転かつスライド
自在とするための回転支持手段が設けられたもの(第6
のローラーユニット)。
【0013】両端部にはローラー分割体の内部空間から
外部に突出した支持軸が設けられるとともに、その一端
側であってローラー分割体の内部空間には、支持軸に取
り付けられたローラー駆動用モーターが収容され、ロー
ラー駆動用モーターの回転軸をシャフトとしてこのシャ
フト側に設けられたピニオンと、ローラー分割体の内周
側に設けられた前記ピニオンと同一直径を有する内歯歯
車とによって係合手段が構成される一方;他端側であっ
てローラー分割体の内部空間には支持軸に取り付けられ
たローラースライド用シリンダーが収容され;ローラー
分割体の内周面からは規制片が突設される一方、他端側
の支持軸には外周端面の全周に亙って規制片が滑動可能
に係合しうる環状溝を形成した円板状の規制部材が支持
されるとともに、ローラースライド用シリンダーのピス
トンロッドの出没に伴って規制部材と支持軸との交差角
が変化し得る位置関係で規制部材とピストンロッドが連
結され;支持軸とローラー分割体の内周面との間には、
支持軸に対してローラー分割体を回転かつスライド自在
とするための回転支持手段が設けられたもの(第7のロ
ーラーユニット)。
【0014】
【作用】本発明は上述の「課題を解決するための手段」
の構成により、ローラー搬送において搬送ローラーのみ
を用いながら、搬送ローラー上の運搬物の方向制御を行
うことができる。換言すれば、複数の搬送ローラーを一
方向に直線状に複列に配列した搬送ラインにおいて、運
搬物を直線方向のみならず任意の方向に自由自在に搬送
することを可能とするものである。以下、この方向制御
の仕組みについて説明する。
【0015】いま、シャフトに一体的なローラー部を設
けた従来の搬送ローラーにおけるローラー部表面の任意
の一点を考えると、この点はローラー部の回転に伴って
シャフト設置面を横切って当該面の上側を移動し、再び
シャフト設置面を横切って当該面の下側に沈むことにな
る。そして、上記ローラー部表面の任意の一点がシャフ
ト設置面の上側に存在している間、具体的には運搬物と
接触している間に、ローラー部をシャフト方向にスライ
ド移動させると、その上を搬送されている運搬物とロー
ラー部は接しているので運搬物にはこれを当該スライド
方向に移動させる力がはたらく。
【0016】しかしながら、シャフトの一端側に向かっ
てローラー部をスライド移動させた後には、連続的なス
ライド動作を得るためにローラー部をシャフトの他端
側、すなわちスライド移動前の位置に戻しておかなけれ
ばならないが、この場合には、運搬物に対して相反する
2つの方向のスライド移動力が加わり、結局は運搬物の
方向制御ができないことになる。
【0017】そこで本発明では、ローラー部を複数のロ
ーラー分割体に分割している。すなわち、一つのローラ
ー分割体に着目すると、シャフト一端側に向かうこのロ
ーラー分割体のスライド移動はローラー分割体と運搬物
とが接している時、例えばシャフト設置面の上側で、一
方シャフト他端側に戻るスライド移動はローラー分割体
と運搬物とが接していない時、例えばシャフト設置面の
下側で行うことができる。そして当該ローラー分割体の
シャフト他端側に戻るスライド移動が、ローラー分割体
と運搬物とが接していない時、例えばシャフト設置面の
下側で行われている時には、別のローラー分割体が運搬
物と接触しながらシャフト一端側に移動している。従っ
て各ローラー分割体は、例えばシャフト設置面によって
分けられる半回転毎に、シャフト方向に沿って異なる方
向にスライド移動し、運搬物に対して連続的に一方向へ
のスライド移動力が作用することになる。
【0018】
【実施例】このような上記作用は、ローラー分割体に対
して滑動可能に係合または当接される規制部材の姿勢制
御によって得ることができ、以下にその詳細について具
体的実施例に基づいて説明する。図1、2は、本発明の
方向制御方法における原理および上記作用を説明するた
めの説明図である。本図例は、回転軸となるシャフト1
と;シャフト1の周囲にシャフト1の長手方向に沿って
設けられ、その外周面を搬送面とした複数(2個)のロ
ーラー分割体3a,3bと;複数(2個)のローラー分
割体3a,3bとシャフト1との間を、複数(2個)の
ローラー分割体3a,3bがシャフト1に対して相対的
に回転不能で、且つ少なくともその一つをシャフト1の
長手方向に沿ってスライド自在に連結する係合手段(こ
こでは図示せず後述する)と;を備えた方向制御搬送ロ
ーラー5における、ローラー分割体3a,3b表面の任
意の点A,Bの動きを(イ)〜(ヘ)の6段階に分けて
表したものであり、図1がシャフト設置面の上側から見
たもの、図2は図1に対応してシャフト設置面の下側か
ら見たものである。従って、図1の紙面上を運搬物が搬
送される想定となっている。また、ローラー分割体3
a,3bの両端部には、ローラー分割体3a,3bと略
同一径を有する円板状部材よりなる規制部材7が設けら
れている。そして図示するように、この規制部材7にロ
ーラー分割体3a,3bから突設した規制片9が当接さ
れた状態でシャフト1が回転し、これに伴ってローラー
分割体3a,3bにスライド移動力を与えられるよう、
規制部材7は所定の傾斜角に可変で、かつ任意の位置で
固定できるようになっている。図例では、図1のように
上側から見て左側に傾いた位置で固定した状態を表して
いる。また、シャフト1は矢印で示す方向に回転するも
のとする。
【0019】先ず(イ)の状態にあっては、点A,Bと
もシャフト設置面とローラー分割体3a,3bとの交点
に位置している。そして2個のローラー分割体3a,3
bのそれぞれから突設された規制片9は上方から見てシ
ャフト上に位置し、この規制片9の突設位置において規
制部材7と2つのローラー分割体3a,3bとの間隔は
それぞれ等しくなり、2つのローラー分割体3a,3b
はいずれもスライドすることなく同一位置で重畳した状
態にある。この状態からシャフト1の回転が進んで
(ロ)の状態になると、規制部材7が傾いているため、
第1のローラー分割体3aは搬送面の上側から見て(図
1)左方向に、第2のローラー分割体3bは同右方向に
スライドし始める。従ってA点は左方向に、B点は右方
向にそれぞれ移動し、この上を搬送される運搬物にも、
左方向にスライドする力がはたらき始める。続いて
(ハ)〜(ニ)へとシャフト1の回転が進むにつれて2
つのローラー分割体3a,3bのスライド量は次第に大
きくなり、(ニ)において最大になる。この(ニ)の状
態に達するまでは第2のローラー分割体3bは搬送面の
上側から見て(図1)右方向にスライドしているが、そ
の間は運搬物と第2のローラー分割体3bとは接してお
らず、運搬物には右方向にスライドする力ははたらかな
い。そして(ニ)の状態から(ホ)へとシャフト1の回
転が進むと、今度は第2のローラー分割体3bと運搬物
が接するようになる。この(ニ)から(ホ)にかけて
は、(イ)〜(ニ)までとは逆に第1のローラー分割体
3aが搬送面の上側から見て(図1)右方向に、第2の
ローラー分割体3bが同左方向にスライドし始める。従
って運搬物には、これを左方向にスライドさせる力が継
続的に作用し続けることになる。さらにシャフト1の回
転により、2つのローラー分割体3a,3bが(ホ)と
同様の動きをしながら(ニ)の状態まで進み、やがて第
1のローラー分割体3aと第2のローラー分割体3bの
上下関係が逆転し、上記(イ)〜(ヘ)と同様の動きを
繰り返しながら回転を継続する。従って、その間には運
搬物には左方向へのスライド力が作用し続け、その結
果、運搬物はローラー搬送されながら次第に左方向への
進路を取り、運搬物の方向制御が行えることになる。
【0020】また上記図1、2に示したように、本発明
の方向制御搬送ローラー5によって運搬物の方向制御を
行うには、規制部材7によってローラー分割体3a,3
bのスライド動を制御すると便利である。この規制部材
7は、ローラー分割体3a,3bがシャフト1を中心に
してシャフト1とともに回転する際に、ローラー分割体
3a,3bに対して滑動可能に係合または当接されると
ともに、係合または当接された滑動面によって描かれる
公転面11がシャフト1の回転中心と交差し且つ交差角
が可変となる位置関係で配設されておればよく、前記方
向制御搬送ローラー5と規制部材7によってローラーユ
ニット13を構成することができる。
【0021】以下、このようなローラーユニット13の
具体的実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。図3
には、第1のローラーユニット13aの構造例を表して
いる。図例のものは回転軸となるシャフト1と;シャフ
ト1の周囲にシャフト1の長手方向に沿って設けられ、
その外周面を搬送面とした複数のローラー分割体3a,
3bと;複数のローラー分割体3a,3bとシャフト1
との間を、複数のローラー分割体3a,3bがシャフト
1に対して相対的に回転不能で、且つ少なくともその一
つをシャフト1の長手方向に沿ってスライド自在に連結
する係合手段15と;ローラー分割体3a,3bがシャ
フト1を中心にしてシャフト1とともに回転する際に、
ローラー分割体3a,3bに対して滑動可能に係合また
は当接されるとともに、係合または当接された滑動面に
よって描かれる公転面11がシャフト1の回転中心と交
差し且つ交差角が可変となる位置関係で配設された規制
部材7と;を備えたローラーユニット13aである。そ
してより具体的には、係合手段15としてシャフト1の
外周面とローラー分割体3a,3bの両方に、シャフト
1の長手方向に沿って両者が互いに噛み合い得る凹凸条
17が形成されるとともに、ローラー分割体3a,3b
の長手方向両端面から規制片9が突設され、シャフト1
の回転に伴う規制片9との環状当接面を有する規制部材
7が、ローラー分割体3a,3bの両端側にシャフト1
に挿通して設けられた構造である。
【0022】以下、さらに詳細に説明する。図例のロー
ラーユニット13aの、ローラー分割体3a,3bの部
分の断面図を図4に示している。図のように、シャフト
1と2つのローラー分割体3a,3bの両者には長手方
向に沿って歯車様の凹凸条17が設けられて係合手段1
5が構成され、これらが互いに噛み合うことでローラー
分割体3a,3bとシャフト1との間が相対的に回転不
能となり、両者が一体的に回転できるようになってい
る。一方、この凹凸条17はシャフト1の長手方向に直
線状に形成されているので、各ローラー分割体3a,3
bはシャフト1と噛み合いながら、シャフト1に対して
その長手方向にのみスライド移動可能となっている。ま
た、2つのローラー分割体3a,3bは図4に示してい
るように、互いにズレが生じることなく断面円形の搬送
外周面を確保できるよう、略T字状の突片19によって
互いに嵌合する構造をとっている。そしてシャフト1の
長手方向に沿った滑らかなスライドを容易とするため、
当該嵌合部にはベアリングボール21等の摩擦低減処理
が講じられている。なお図4において示される点線円2
3は、ローラー分割体3a,3bの長手方向両端面から
突設される規制片9の取り付け位置を表している。規制
部材7の形状は図5に示されるように、規制片9の滑動
面となる環状当接面25を有するリング状でかつその中
心にシャフト1の挿通孔27を有するものであり、一方
側に取り付けられる台座29によって適宜支持される。
そして台座29によって支持される際には、図中の中心
線Cを中心に回転可能とし、滑動面によって描かれる公
転面11がシャフト1の回転中心と交差しかつ交差角が
可変となる位置関係で支持される。また図3に示すよう
に、ローラー分割体3a,3bの両端側の2つの規制部
材7を連結手段31で連結すると、2つの規制部材7の
位置制御を簡便に行うことができる。このように、規制
部材7はローラー分割体3a,3bをシャフト1の長手
方向にスライドさせるものであり、図例のように、傾斜
時にあっては、規制片9と規制部材7との接点の描く軌
跡は楕円となる。従って、規制部材7が大きいほど傾斜
角、すなわちローラー分割体3a,3bのスライド量を
大きく取ることができる。
【0023】本ローラーユニット13の使用に当たって
は、図3に示しているようにシャフト1の両端を適当な
軸受け33で軸支し、シャフト1の両端または一端に取
り付けたスプロケット35に、チェーン37等によって
駆動力を与えればよい。
【0024】次に図6には、第2のローラーユニット1
3bの要部構造例を表している。図例のものは、図3に
示した第1のローラーユニット13aにおける凹凸条1
7の係合手段15を、歯車構造に置き換えたものであ
り、図にはこの係合手段15の部分のみを中心に表して
いる。すなわち本例では図示するように、係合手段15
としてローラー分割体3a,3bの内周側に内歯歯車3
9が、シャフト側には内歯歯車39と同一直径のピニオ
ン41が設けられ、両者が噛み合うことによってローラ
ー分割体3a,3bとシャフト1との間が相対的に回転
不能となり、両者を一体的に回転できるようになってい
る。従って、内歯歯車39の幅は、ピニオン41の幅よ
り当然ながら大きくなっており、内歯歯車39と噛み合
った状態ピニオン41がスライド移動できるようになっ
ている。ここで、内歯歯車39はローラー分割体3a,
3bの内周部に設けられているので、当然ながらピニオ
ン41の全周と噛み合う必要はなく、両者が確実に噛み
合いうる歯数があれば良い。そして、前記図3に示した
第1のローラーユニット13aと同一ゆえここでは特に
図示しないが、ローラー分割体の長手方向両端面からは
規制片が突設され、シャフトの回転に伴う規制片との環
状当接面を有する規制部材が、ローラー分割体の両端側
にシャフトを挿通して設けられた構造となっており、前
記第1のローラーユニット13aと同様の作用が得られ
るようになっている。このような構造では、ローラー分
割体3a,3bの内部空間に前記係合手段15が収容さ
れるため、ローラー分割体3a,3bの断面構造は図6
のような中空体となるが、図7のようにローラー分割体
3a,3bが互いにスライド可能なよう、ベアリングボ
ール21を介して2つの中空のローラー分割体3a,3
bが嵌合した構造とすることもできる。
【0025】また図8〜図10には、第4のローラーユ
ニット13dの構造例を表している。図例のものは回転
軸となるシャフト1と;シャフト1の周囲にシャフト1
の長手方向に沿って設けられ、その外周面を搬送面とし
た複数のローラー分割体3a,3bと;複数のローラー
分割体3a,3bとシャフト1との間を、複数のローラ
ー分割体3a,3bがシャフト1に対して相対的に回転
不能で、且つ少なくともその一つをシャフト1の長手方
向に沿ってスライド自在に連結する係合手段15と;ロ
ーラー分割体3a,3bがシャフト1を中心にしてシャ
フト1とともに回転する際に、ローラー分割体3a,3
bに対して滑動可能に係合または当接されるとともに、
係合または当接された滑動面によって描かれる公転面1
1がシャフト1の回転中心と交差し且つ交差角が可変と
なる位置関係で配設された規制部材7と;を備えたロー
ラーユニット13である。そしてより具体的には、係合
手段15としてローラー分割体3a,3bの内周側に内
歯歯車39が、シャフト1側には内歯歯車39と同一直
径のピニオン41が設けられ、ローラー分割体3a,3
bの少なくとも一端側には、円錐形状の側面43を有す
る内側部材45と当該内側部材45の側面43と所定の
間隔をおいて嵌合関係を有する外側部材47とが備えら
れ且つ内側部材45と外側部材47との間に滑動用ロー
ラー49を介装した規制部材7が設けられ、この規制部
材7がシャフト1に挿通されるとともにその内側部材4
5の底面51がローラー分割体3a,3bの端面と連結
された状態で設けられた構造である。このようなローラ
ーユニット13は、そのシャフト1の両端を適当な軸受
け33部材で支持し、これを一方向に配列することによ
って搬送ラインが構成される。この軸受け33は一般的
なベアリング等が用いられる。
【0026】以下、さらに詳細に説明する。図示するよ
うに、係合手段15としてローラー分割体3a,3bの
内周側に内歯歯車39が、シャフト1側には内歯歯車3
9と同一直径のピニオン41が設けられ、両者が噛み合
うことによってローラー分割体3a,3bとシャフト1
との間が相対的に回転不能となり、両者が一体的に回転
できるようになっている。従って、内歯歯車39の幅
は、ピニオン41の幅より当然ながら大きくなってお
り、内歯歯車39と噛み合った状態ピニオン41がスラ
イド移動できるようになっている。ここで、内歯歯車3
9はローラー分割体3a,3bの内周部に設けられてい
るので、当然ながらピニオン41の全周と噛み合う必要
はなく、両者が確実に噛み合いうる歯数があれば良い。
【0027】そして規制部材7については、本例ではロ
ーラー分割体3a,3bの一端側にのみ設けられてい
る。図例のように、ローラー分割体3a,3bの一端に
は、円錐の頂部をカットした形状でその側面を滑動面と
した内側部材45が、シャフト1に挿通された状態で連
結されている。この連結部は、ローラー分割体3a,3
bの端面から突設した取り付け部材53のピン55を、
内側部材45の底面51に設けた受け金具57の長孔5
9に挿通した構造となっている。一方この内側部材45
の外側には、当該内側部材45の側面と所定の間隔をお
いて嵌合関係を有する外側部材47が設けられ、内側部
材45との間には、ベアリングローラー等の滑動用ロー
ラー49が介装されている。外側部材47はシャフト1
に挿通された規制部材筐体61の内側に固設され、この
規制部材筐体61はその側壁の下端に設けられた取り付
け孔に挿通される支持棒65によって回動可能に支持さ
れている。またこの滑動用ローラー49は、内側部材4
5および外側部材47の側面の環状溝67に取り付けら
れた環状受け具69によって挟裝され、外側部材47に
対して内側部材45が回転可能に支持されている。そし
て環状受け具69の両端からは鍔部71が立設され、こ
の鍔部71によって滑動用ローラー49が抱え込まれる
ことによって、外側部材47からの内側部材45の抜け
落ちが防止されている。さらに規制部材筐体61の支持
軸はリンク部材73に固定されるとともに、このリンク
部材73には規制部材7の方向制御用のリンクロッド7
5が連結されている。
【0028】このようなローラーユニット13dにおい
て、ローラー分割体3a,3bがスライドする様子が続
く図9、図10に示される。図9はリンクロッド75を
手前に引くことにより、規制部材7を左回転方向に傾斜
させた状態を表しており、この規制部材7の動きに連動
して2つのローラー分割体3a,3bがそれぞれ逆方向
にスライドしている。この規制部材7の傾斜に伴って、
内側部材45の底面51に対するローラー分割体3a,
3bの取り付け部材53の位置が変化するが、この変化
は、取り付け部材53のピン55が内側部材45の底面
51に設けた受け金具57の長孔59内を移動すること
によって吸収されている。一方、図10には図9とは逆
方向、すなわち規制部材7を右回転方向に傾斜させた状
態を表している。このような規制部材7の方向変化にあ
って、上記内側部材45を円錐形状とし、その側面を滑
動面とすることによって、規制部材7が傾斜した状態で
各ローラー分割体3a,3bがそれぞれ滑らかに回転で
きることになる。また本例におけるローラー分割体3
a,3bの断面構造についても、ローラー分割体3a,
3bの内部空間に前記係合手段15が収容されるため、
図7に示したものと同様、ローラー分割体3a,3bは
中空体となるので、ローラー分割体3a,3bが互いに
スライド可能なよう、ベアリングボール21を介して2
つの中空のローラー分割体3a,3bが嵌合した構造と
なっている。
【0029】また、上記第4のローラーユニット13の
係合手段15を、前記第1のローラーユニット13aと
同様の凹凸条17による噛み合い構造にすると、第3の
ローラーユニット13cとなる。また、この凹凸条17
の構成を含めたローラー分割体3a,3bの構造は前記
図3、4に示したものと同一であるので、ここでは重複
説明は省略する。
【0030】続いて図11には、第5のローラーユニッ
ト13eの全体構造を表している。図例のものは、回転
軸となるシャフト1と;シャフト1の周囲にシャフト1
の長手方向に沿って設けられ、その外周面を搬送面とし
た複数のローラー分割体3a,3bと;複数のローラー
分割体3a,3bとシャフト1との間を、複数のローラ
ー分割体3a,3bがシャフト1に対して相対的に回転
不能で、且つ少なくともその一つをシャフト1の長手方
向に沿ってスライド自在に連結する係合手段15と;ロ
ーラー分割体3a,3bがシャフト1を中心にしてシャ
フト1とともに回転する際に、ローラー分割体3a,3
bに対して滑動可能に係合または当接されるとともに、
係合または当接された滑動面によって描かれる公転面1
1がシャフト1の回転中心と交差し且つ交差角が可変と
なる位置関係で配設された規制部材7と;を備えたロー
ラーユニット13eである。そしてより具体的には、両
端部にはローラー分割体3a,3bの内部空間から外部
に突出した支持軸77a,77bが設けられるととも
に、その一端側であってローラー分割体3a,3bの内
部空間には、支持軸77aに取り付けられたローラー駆
動用モーター79が収容され、ローラー駆動用モーター
79の回転軸81をシャフト1としてこのシャフト側に
設けられたピニオン41と、ローラー分割体3a,3b
の内周側に設けられた前記ピニオン41と同一直径を有
する内歯歯車39とによって係合手段15が構成される
一方;他端側であってローラー分割体3a,3bの内部
空間には支持軸77bに取り付けられたローラースライ
ド用モーター83が収容され、ローラースライド用モー
ター83の回転軸85にはネジ溝87が形成されるとと
もに、このネジ溝87と螺合することによってローラー
スライド用モーター83の回転軸85の回転に伴ってそ
の長手方向にスライド可能とした規制駆動部材89が設
けられ;ローラー分割体3a,3bの内周面からは規制
片9が突設される一方、他端側の支持軸77bには外周
端面の全周に亙って規制片9が滑動可能に係合しうる環
状溝7aを形成した円板状の規制部材7が支持されると
ともに、規制駆動部材89のスライドに伴って規制部材
7と支持軸77bとの交差角が変化し得る位置関係で規
制部材7と規制駆動部材89がリンク91によって連結
され;支持軸77a,77bとローラー分割体3a,3
bの内周面との間には、支持軸77a,77bに対して
ローラー分割体3a,3bを回転かつスライド自在とす
るための回転支持手段93が設けられた構造である。
【0031】以下、さらに詳細に説明する。ローラーユ
ニット13eの一端側には、ローラー分割体3a,3b
の内部空間から外部に突設した支持軸77aが設けら
れ、この支持軸77aにはローラー駆動用モーター79
が取り付けられている。このローラー駆動用モーター7
9は、支持軸側にステーターコイル95が固設されると
ともに、支持軸77aに対してベアリング等の軸受け9
7を介してローター99が回転可能に取り付けられてい
る。ステーターコイル95への導線101は支持軸77
aの内部を挿通することで外部に取り出される。ロータ
ー99からはシャフト1が固設され、このシャフト1の
先端部にはピニオン41が取り付けられ、一方、ローラ
ー分割体3a,3bの内周面にはこのピニオン41と同
一径の内歯歯車39が設けられ、前述の実施例と同様、
両者が噛み合うことでシャフト1の回転に伴ってローラ
ー分割体3a,3bが回転できるようになっている。支
持軸77aおよびシャフト1とローラー分割体3a,3
bとの間には、その回転支持のためのベアリング(回転
支持手段)93aが介装され、シャフト部分ではより回
転抵抗を低減するため、シャフト用ベアリング93bが
ローラー分割体3a,3b支持用の前記ベアリング93
aに加えて別途設けられている。
【0032】一方、ローラーユニット13eの他端側に
もローラー分割体3a,3bの内部空間から外部に突設
した支持軸77bが設けられ、この支持軸77bにロー
ラースライド用モーター83が取り付けられている。こ
のローラースライド用モーター83の回転軸85にはネ
ジ溝87を設けたネジ部107が形成されており、この
ネジ部107には適当な金属ブロック等の規制駆動部材
89が螺合されている。この規制駆動部材89は一例と
して直方体形状を有し、例えばその外周面の一つを支持
軸77bの切欠部109の平坦面111と当接すること
で、それ自身が回転軸85の回転に伴って回転しないよ
うになっている。従って、ローラースライド用モーター
83の回転軸85の回転に伴って、この回転軸85の長
手方向に沿ってスライド可能となっている。また、両支
持軸77a,77bとシャフト1とは、その中心線が一
致するように位置付けられている。
【0033】ローラー分割体3a,3bの内周面の適所
からは先端を球形状とした規制片9が突設され、これが
規制部材7の環状溝7aに嵌入されている。この規制部
材7は、円板状の部材の外周端面の全面に亙って前記規
制片9の球状先端部9aを嵌入しうる環状溝7aが形成
されたもので、中心部には支持軸77bが挿通され、規
制部材7と支持軸77bとの交差角が変化できるよう、
図12に示すように支持軸77bと環状下部との間とが
ピン113によって連結されている。さらにこの規制部
材7の外周部の適所と前記規制駆動部材89との間がリ
ンク91によって連結され、ローラースライド用モータ
ー83の回転軸85の回転に伴って規制駆動部材89が
回転軸85の長手方向に沿ってスライドし、これに連動
して規制部材7が傾斜することで規制部材7と支持軸7
7bとの交差角、すなわちシャフト1との交差角が変化
するようになっている。そして規制部材7が傾斜する
と、この環状溝7aに嵌入されている規制片9にスライ
ド力が加わり、2つのローラー分割体3a,3bが左右
にスライドすることになる。また規制部材7の傾斜角を
任意に設定するには、ローラースライド用モーター83
にパルスモーター等を用いて回転数を制御すればよい
し、また常にローラー分割体3a,3bのスライド量を
一定とする場合には、ローラースライド用モーター83
にパルスモータを用いずに、図示するようにリミットス
イッチ115等によって規制部材7の傾斜角が一定とな
るよう制御することもできる。そしてこの他端側の支持
軸77bにあっても、ローラースライド用モーター83
やリミットスイッチ115の導線101は支持軸77b
内を挿通させておけばよい。
【0034】また本例におけるローラー分割体3a,3
bの断面構造についても、ローラー分割体3a,3bの
内部空間に前記係合手段15が収容されるため、図7に
示したものと同様、ローラー分割体は中空体となるの
で、ローラー分割体が互いにスライド可能なよう、ベア
リングボールを介して2つの中空のローラー分割体が嵌
合した構造となっている。
【0035】続いて図13には、第6のローラーユニッ
ト13fの全体構造を表している。図例のものは、回転
軸81となるシャフト1と;シャフト1の周囲にシャフ
ト1の長手方向に沿って設けられ、その外周面を搬送面
とした複数のローラー分割体3a,3bと;複数のロー
ラー分割体3a,3bとシャフト1との間を、複数のロ
ーラー分割体3a,3bがシャフト1に対して相対的に
回転不能で、且つ少なくともその一つをシャフト1の長
手方向に沿ってスライド自在に連結する係合手段15
と;ローラー分割体3a,3bがシャフト1を中心にし
てシャフト1とともに回転する際に、ローラー分割体3
a,3bに対して滑動可能に係合または当接されるとと
もに、係合または当接された滑動面によって描かれる公
転面11がシャフト1の回転中心と交差し且つ交差角が
可変となる位置関係で配設された規制部材7と;を備え
たローラーユニット13fである。そしてより具体的に
は、両端部にはローラー分割体3a,3bの内部空間か
ら外部に突出した支持軸77a,77bが設けられると
ともに、その一端側であってローラー分割体3a,3b
の内部空間には、支持軸77aに取り付けられたローラ
ー駆動用モーター79が収容され、ローラー駆動用モー
ター79の回転軸81をシャフト1としてこのシャフト
側に設けられたピニオン41と、ローラー分割体3a,
3bの内周側に設けられた前記ピニオン41と同一直径
を有する内歯歯車39とによって係合手段15が構成さ
れる一方;他端側であって支持軸77bの軸心には支持
軸77bの長手方向にローラースライド用ロッド117
がその一端側を支持軸77bの先端から露出させた状態
で貫通され、このローラースライド用ロッド117の他
端側にはネジ溝119が形成されるとともに、このネジ
溝119と螺合することによってローラースライド用ロ
ッド117の回転に伴ってその長手方向にスライド可能
とした規制駆動部材89が設けられ;ローラー分割体3
a,3bの内周面からは規制片9が突設される一方、他
端側の支持軸77bには外周端面の全周に亙って規制片
9が滑動可能に係合しうる環状溝7aを形成した円板状
の規制部材7が支持されるとともに、規制駆動部材89
のスライドに伴って規制部材7と支持軸77bとの交差
角が変化し得る位置関係で規制部材7と規制駆動部材8
9がリンク91によって連結され;支持軸77a,77
bとローラー分割体3a,3bの内周面との間には、支
持軸77a,77bに対してローラー分割体3a,3b
を回転かつスライド自在とするための回転支持手段93
が設けられた構造である。
【0036】以下、さらに詳細に説明する。ローラーユ
ニット13fの一端側には、ローラー分割体3a,3b
の内部空間から外部に突設した支持軸77aが設けら
れ、この支持軸77aにはローラー駆動用モーター79
が取り付けられている。このローラー駆動用モーター7
9は、支持軸側にステーターコイル95が固設されると
ともに、支持軸77aに対してベアリング等の軸受け9
7を介してローター99が回転可能に取り付けられてい
る。ステーターコイル95への導線101は支持軸77
aの内部を挿通することで外部に取り出される。ロータ
ー99からはシャフト1が固設され、このシャフト1の
先端部にはピニオン41が取り付けられ、一方、ローラ
ー分割体3a,3bの内周面にはこのピニオン41と同
一径の内歯歯車39が設けられ、前述の実施例と同様、
両者が噛み合うことでシャフト1の回転に伴ってローラ
ー分割体3a,3bが回転できるようになっている。支
持軸77aおよびシャフト1とローラー分割体3a,3
bとの間には、その回転支持のためのベアリング(回転
支持手段)93aが介装され、シャフト部分ではより回
転抵抗を低減するため、シャフト用ベアリング93bが
ローラー分割体支持用の前記ベアリング93aに加えて
別途設けられている。
【0037】一方、ローラーユニット13fの他端側に
もローラー分割体3a,3bの内部空間から外部に突設
した支持軸77bが設けられ、この支持軸77bにはロ
ーラースライド用ロッド117がその一端側を支持軸7
7bの先端から露出させた状態で支持軸内に挿通されて
いる。そしてこのローラースライド用ロッド117が滑
らかに回転できるよう、支持軸内においてベアリング1
21で軸支されている。ローラースライド用ロッド11
7の他端側にはネジ溝119が形成されており、このネ
ジ溝119には適当な金属ブロック等の規制駆動部材8
9が螺合されている。この規制駆動部材89は一例とし
て直方体形状を有し、例えばその外周面の一つを支持軸
77bの切欠部109の平坦面111と当接すること
で、それ自身がローラースライド用ロッド117の回転
に伴って回転しないようになっている。従って、ローラ
ースライド用ロッド117の回転に伴って、このロッド
の長手方向に沿ってスライド可能となっている。また、
両支持軸77a,77bとシャフト1とは、その中心線
が一致するように位置付けられている。
【0038】ローラー分割体3a,3bの内周面の適所
からは先端を球形状とした規制片9が突設され、これが
規制部材7の環状溝7aに嵌入されている。この規制部
材7は、円板状の部材の外周端面の全面に亙って前記規
制片9の球状先端部9aを嵌入しうる環状溝7aが形成
されたもので、中心部には支持軸77bが挿通され、規
制部材7と支持軸77bとの交差角が変化できるよう、
図12にも示したように支持軸77bと環状下部との間
とがピン113によって連結されている。さらにこの規
制部材7の外周部の適所と前記規制駆動部材89との間
がリンク91によって連結され、ローラースライド用ロ
ッド117の回転に伴って規制駆動部材89がロッドの
長手方向に沿ってスライドし、これに連動して規制部材
7が傾斜することで規制部材7と支持軸77bとの交差
角、すなわちシャフト1との交差角が変化するようにな
っている。そして規制部材7が傾斜すると、この環状溝
7aに嵌入されている規制片9にスライド力が加わり、
2つのローラー分割体3a,3bが左右にスライドする
ことになる。
【0039】また本例におけるローラー分割体3a,3
bの断面構造についても、ローラー分割体3a,3bの
内部空間に前記係合手段15が収容されるため、図7に
示したものと同様、ローラー分割体は中空体となるの
で、ローラー分割体が互いにスライド可能なよう、ベア
リングボールを介して2つの中空のローラー分割体が嵌
合された構造となっている。
【0040】続いて図14には、第7のローラーユニッ
ト13gの全体構造を表している。図例のものは、回転
軸81となるシャフト1と;シャフト1の周囲にシャフ
ト1の長手方向に沿って設けられ、その外周面を搬送面
とした複数のローラー分割体3a,3bと;複数のロー
ラー分割体3a,3bとシャフト1との間を、複数のロ
ーラー分割体3a,3bがシャフト1に対して相対的に
回転不能で、且つ少なくともその一つをシャフト1の長
手方向に沿ってスライド自在に連結する係合手段15
と;ローラー分割体3a,3bがシャフト1を中心にし
てシャフト1とともに回転する際に、ローラー分割体3
a,3bに対して滑動可能に係合または当接されるとと
もに、係合または当接された滑動面によって描かれる公
転面11がシャフト1の回転中心と交差し且つ交差角が
可変となる位置関係で配設された規制部材7と;を備え
たローラーユニット13gである。そしてより具体的に
は、両端部にはローラー分割体3a,3bの内部空間か
ら外部に突出した支持軸77a,77bが設けられると
ともに、その一端側であってローラー分割体3a,3b
の内部空間には、支持軸77aに取り付けられたローラ
ー駆動用モーター79が収容され、ローラー駆動用モー
ター79の回転軸81をシャフト1としてこのシャフト
側に設けられたピニオン41と、ローラー分割体3a,
3bの内周側に設けられた前記ピニオン41と同一直径
を有する内歯歯車39とによって係合手段15が構成さ
れる一方;他端側であってローラー分割体3a,3bの
内部空間には支持軸77bに取り付けられたローラース
ライド用シリンダー121が収容され;ローラー分割体
3a,3bの内周面からは規制片9が突設される一方、
他端側の支持軸77bには外周端面の全周に亙って規制
片9が滑動可能に係合しうる環状溝7aを形成した円板
状の規制部材7が支持されるとともに、ローラースライ
ド用シリンダー121のピストンロッド123の出没に
伴って規制部材7と支持軸77bとの交差角が変化し得
る位置関係で規制部材7とピストンロッド123が連結
され;支持軸77a,77bとローラー分割体3a,3
bの内周面との間には、支持軸77a,77bに対して
ローラー分割体3a,3bを回転かつスライド自在とす
るための回転支持手段93が設けられた構造である。
【0041】以下、さらに詳細に説明する。ローラーユ
ニット13gの一端側には、ローラー分割体3a,3b
の内部空間から外部に突設した支持軸77aが設けら
れ、この支持軸77aにはローラー駆動用モーター79
が取り付けられている。このローラー駆動用モーター7
9は、支持軸側にステーターコイル95が固設されると
ともに、支持軸77aに対してベアリング等の軸受け9
7を介してローター99が回転可能に取り付けられてい
る。ステーターコイル95への導線101は支持軸77
aの内部を挿通することで外部に取り出される。ロータ
ー99からはシャフト1が固設され、このシャフト1の
先端部にはピニオン41が取り付けられ、一方、ローラ
ー分割体3a,3bの内周面にはこのピニオン41と同
一径の内歯歯車39が設けられ、前述の実施例と同様、
両者が噛み合うことでシャフト1の回転に伴ってローラ
ー分割体3a,3bが回転できるようになっている。支
持軸77a,77bおよびシャフト1とローラー分割体
3a,3bとの間には、その回転支持のためのベアリン
グ(回転支持手段)93aが介装され、シャフト部分で
はより回転抵抗を低減するため、シャフト用ベアリング
93bがローラー分割体3a,3b支持用の前記ベアリ
ング93aに加えて別途設けられている。
【0042】一方、ローラーユニット13gの他端側に
もローラー分割体3a,3bの内部空間から外部に突設
した支持軸77bが設けられ、この支持軸77bには、
支持軸77bの方向と平行な方向にピストンロッド12
3が出没する位置関係でシリンダー121が取り付けら
れている。またシリンダー121への流体配管125
は、支持軸内を挿通して外部に取り出されている。
【0043】ローラー分割体3a,3bの内周面の適所
からは先端を球形状とした規制片9が突設され、これが
規制部材7の環状溝7aに嵌入されている。この規制部
材7は、円板状の部材の外周端面の全面に亙って前記規
制片9の球状先端部9aを嵌入しうる環状溝7aが形成
されたもので、中心部には支持軸77bが挿通され、規
制部材7と支持軸77bとの交差角が変化できるよう、
図12にも示したように支持軸77bと環状下部との間
とがピン113によって連結されている。さらにこの規
制部材7の外周部の適所と前記ピストンロッド123と
の間が連結され、ピストンロッド123の出没に伴って
これに連動して規制部材7が傾斜することで規制部材7
と支持軸77bとの交差角が変化するようになってい
る。そして規制部材7が傾斜すると、この環状溝7aに
嵌入されている規制片9にスライド力が加わり、2つの
ローラー分割体3a,3bが左右にスライドすることに
なる。
【0044】また本例におけるローラー分割体3a,3
bの断面構造についても、ローラー分割体3a,3bの
内部空間に前記係合手段15が収容されるため、図7に
示したものと同様、ローラー分割体は中空体となるの
で、ローラー分割体が互いにスライド可能なよう、ベア
リングボールを介して2つの中空のローラー分割体が嵌
合された構造となっている。
【0045】以上に説明した第5〜7のローラーユニッ
ト13e〜13gにおいては、ローラー分割体3a,3
bのスライド機構がほぼ同一であるので、ローラー分割
体3a,3bが左右にスライドする様子を第6のローラ
ーユニット13fの例を用いて説明する。前述したよう
に、図11,13,14はローラー分割体3a,3bが
スライドしていない状態を表したものであったが、規制
部材7が傾斜すること、すなわち規制部材7と支持軸7
7bとの交差角が変化することによって図15,16に
示すようにローラー分割体3a,3bが左右にスライド
する。ここで図15のものはローラー分割体3aが右方
向に、ローラー分割体3bが左方向にスライドした状態
であり、図16はこれとは逆にローラー分割体3aが左
方向に、ローラー分割体3bが右方向にスライドした状
態をそれぞれ表している。このように、規制部材7が傾
斜した状態でシャフト1を回転させるとシャフト1と一
体的にローラー分割体3a,3bが回転し、規制部材7
が傾斜しているため2個のローラー分割体3a,3bは
回転軸(シャフト1)が半回転する毎に、それぞれ回転
軸方向に沿って異なる方向にスライド移動することにな
る。
【0046】次に、以上に説明したローラーユニット1
3を用いた搬送システムについて説明する。図17に
は、本発明の搬送システムの構成例を表している。図例
のものは、上述したうちのいずれかのローラーユニット
13を複数個一方向に配列したローラーユニット列12
7を複列に配置したローラー搬送手段129と;ローラ
ー搬送手段上を搬送される運搬物の種別を判別するとと
もに、判別した運搬物の種別に応じた信号を出力する運
搬物判別手段131と;運搬物判別手段131からの信
号に基づいて、ローラー搬送手段129を構成している
各ローラーユニット13の規制部材7におけるシャフト
1の回転中心との交差角を制御する規制部材制御手段1
33と;を備えた搬送システムである。
【0047】そしてより具体的には、上記ローラーユニ
ット13を複数個一方向に配列したローラーユニット列
127を3列横方向に並列的に配列してローラー搬送手
段129を構成し、各ローラーユニット列127a〜1
27cのシャフト1は、図18に示すようにユニバーサ
ルジョイント137によって連結されている。本図は図
3に示した第1のローラーユニット13aを用いた説明
図であり、各ローラーユニット列127a〜127cの
規制部材間が方向制御ロッド139によって連結されて
いる。従って、この方向制御ロッド139を押し/引き
することによって、一つのローラーユニット列127の
規制部材7の傾斜が一斉に制御できる構成となってい
る。そしてこの方向制御ロッド139の動作、すなわち
各ローラーユニット列127a〜127cのローラー分
割体3a,3bのスライド方向およびスライド量の制御
は、搬送される運搬物の種別の違いによって適宜決定さ
れることになるので、ビデオカメラ141と画像処理手
段143等によって運搬物の形状や寸法を判別する運搬
物判別手段131と、この運搬物判別手段131からの
信号に基づいて、ローラー搬送手段129を構成してい
る各ローラーユニット13の規制部材7におけるシャフ
ト1の回転中心との交差角を制御するための信号、具体
的にここでは方向制御ロッド139の押し/引きの方向
と量を出力し、この出力に基づいて実際に方向制御ロッ
ド139に駆動力を与える規制部材制御手段133とが
備えられている。
【0048】ここで以下の説明においては、図18のよ
うな方向に規制部材7が位置してローラー分割体3a,
3bがスライドしている場合に、便宜上図中に示す方向
の矢印でスライド方向を表すこととする。従ってこの矢
印の方向は、搬送される運搬物の進行方向を表すもので
ある。
【0049】次に図19〜図23は、規制部材7の制御
の組み合わせによって、3列のローラーユニット列12
7a〜127cを有するローラー搬送手段129におい
て5つの搬送経路a〜eの形成が可能なことを表してい
る。なお運搬物は図中下方向から上方向へと流れるもの
とする。先ず図19においては、全てのローラーユニッ
ト列127a〜127cの規制部材7が左方向に制御さ
れ、最も左端に搬送経路aが形成されている。図20に
おいては、ローラーユニット列127aの規制部材7を
右方向に、他の2つのローラーユニット列127b,1
27cの規制部材7を左方向に制御することにより中央
部左側に搬送経路bが形成されている。図21において
は、ローラーユニット列127cの規制部材7を左方向
に、他の2つのローラーユニット列127a,127b
の規制部材7を右方向に制御することにより中央部右側
に搬送経路cが形成されている。そして図22において
は、全てのローラーユニット列127a〜127cの規
制部材7が右方向に制御され、最も右端に搬送経路dが
形成されている。最後に図23においては、ローラーユ
ニット列127aの規制部材7を右方向に、ローラーユ
ニット列127cの規制部材7を左方向に、そしてロー
ラーユニット列127bの規制部材7を直進方向にそれ
ぞれ制御することにより、中央に搬送経路eが形成され
ている。
【0050】従って、図19〜図23において例えば下
流側、すなわち図中上方向に5つの仕分けライン145
a〜145eが配置されている場合でも、特別なストッ
パーや方向制御手段、仕分け手段を設けることなく、各
ローラーユニット列127a〜127cの規制部材7の
傾斜方向を制御するだけで所望の位置に運搬物を搬送さ
せることが可能となる。
【0051】さらに個々のローラーユニット13の規制
部材7の傾斜角をそれぞれ独立して制御しうる構成とす
れば、例えば図24に示すように、運搬物をジクザグに
搬送することもできる。これは、続く図25,図26に
示すように、適当な場所に上下動可能なストッパー部材
147を設けておき、ある運搬物149aをストッパー
部材147によって停止させている間に、後から来てい
る別の運搬物149bを先に追い越させて搬送したりす
ることもできる。ここで各運搬物149a,149bの
下流側到達位置、すなわち上述した5つの仕分けライン
145a〜145eのどれに到達させるかの制御も自由
に行えることは言うまでもない。
【0052】以上説明したように、本発明によれば複雑
な方向制御機構を設けることなく、ローラーユニット1
3を複数個一方向に配列したローラーユニット列127
を複列に配置したローラー搬送手段129を用いること
で、自由自在の運搬物の搬送方向制御が可能となる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、上記作用の項で説明し
たところにより、以下の優れた効果が得られる。本発明
では、回転軸の周囲に、回転軸に対して相対的に回転不
能でかつ回転軸方向に沿って複数に分割されたローラー
分割体を設けた搬送ローラーを用い、それぞれのローラ
ー分割体を、回転軸の半回転毎に回転軸方向に沿って異
なる方向にスライド移動させながら搬送ローラー上の運
搬物を搬送することにより、運搬物に対して進行方向を
変える力を作用させることができる。すなわち、運搬物
には、回転軸と直交する方向とローラー分割体のスライ
ド方向との合成ベクトルに相当する力(合力)が運搬力
として作用することになる。従って、従来のように特別
な方向制御機構を別途設けることなく、運搬物の運搬方
向制御を行うことができ、極めて簡単なシステム構成
で、複雑な搬送経路を持つローラー搬送システムの設計
が可能となる。また、この合成ベクトルのうちの横方向
成分は、ローラー分割体のスライド量を大きくすること
で容易に大きくすることができるので、極めて短い直線
距離の間に急峻な幅寄せを行うこともでき、搬送システ
ムの小型化に大きく寄与できる。
【0054】このような運搬物の動きは、具体的には以
下の作用によって極めて簡単かつ確実に得ることができ
る。いま一つのローラー分割体に着目すると、シャフト
一端側に向かうこのローラー分割体のスライド移動はロ
ーラー分割体と運搬物とが接している時、例えばシャフ
ト設置面の上側で、一方シャフト他端側に戻るスライド
移動はローラー分割体と運搬物とが接していない時、例
えばシャフト設置面の下側で行うことができる。そして
当該ローラー分割体のシャフト他端側に戻るスライド移
動が、ローラー分割体と運搬物とが接していない時、例
えばシャフト設置面の下側で行われている時には、別の
ローラー分割体が運搬物と接触しながらシャフト一端側
に移動している。従って各ローラー分割体は、例えばシ
ャフト設置面によって分けられる半回転毎に、シャフト
方向に沿って異なる方向にスライド移動し、運搬物に対
して連続的に一方向へのスライド移動力が作用すること
になる。
【0055】本発明の方向制御搬送ローラーはこのよう
な作用を有するので、それ自身簡単な構造でありなが
ら、極めて汎用性の高い複雑な方向制御を可能とするも
のである。そして本発明の方向制御ローラーに規制部材
を取り付けるだけでローラーユニットとなり、これを使
用目的に応じて自由自在に2次元的に配列することで、
極めて汎用性が高く且つ複雑な方向制御機能を持つ搬送
システムを、低コストで構築することができる。
【0056】そして具体的には、前述したようにローラ
ーユニットとして第1〜第7の構造例が挙げられ個々の
構造例においては、それぞれ以下の効果が得られる。第
1のローラーユニットでは、シャフトとローラー分割体
との間が凹凸条によって係合関係となるので、極めて簡
単な構造でローラーユニットを構成できる。また、シャ
フトの一端にチェーン等によって駆動力を伝達できる構
成となっているので、例えば一方向に配列した複数のロ
ーラーユニットを一つの駆動源で駆動することおよび複
数のローラーユニットのスライドも一つの駆動源によっ
て制御することが可能であり、従来に比べて大幅に駆動
系が複雑になることもない。第2のローラーユニットで
は、第1のローラーユニットの凹凸条に代わりピニオン
と内歯歯車での係合関係となるので、ローラー分割体の
長さ方向全体に亙って係合手段の寸法精度を厳密に確保
する必要が無く、製造コスト低減に寄与できる。また、
一つの駆動源で複数のローラーユニットの駆動とスライ
ドの制御ができる点は、第1のローラーユニットと同様
の効果である。
【0057】第3のローラーユニットは、ローラーのス
ライドの制御を、規制部材をローラーユニットの片方に
設けるだけで行うことができる構成であるので、機器の
簡略化が可能になるとともに、横方向に複数列ローラー
ユニットを設けるときに、各ローラーユニット間の距離
を短くでき、全体として搬送システムの小型化に寄与で
きる。そして一方向に配列した複数のローラーユニット
を一つの駆動源で駆動すること、および複数のローラー
ユニットのスライドも一つの駆動源によって制御するこ
とが可能であり、第1および第2のローラーユニット同
様、従来に比べて大幅に駆動系が複雑になることもな
い。第4のローラーユニットは、上記第3のローラーユ
ニットの効果に加え、シャフトとローラー分割体の間が
ピニオンと内歯歯車での係合関係となるので、ローラー
分割体の長さ方向全体に亙って係合手段の寸法精度を厳
密に確保する必要が無く、製造コスト低減に寄与でき
る。
【0058】第5〜第7のローラーユニットでは、前記
第1〜第4のローラーユニットと異なり、ローラーユニ
ット自身にローラー駆動のためのモーターを内蔵してい
るため、個々のローラーユニットを独立に駆動すること
が可能であることに加え、ローラー駆動部がローラーユ
ニットの外部に位置することがないので、搬送システム
の小型化に大きく寄与できる。また、ローラー分割体の
スライドのための駆動源も内蔵した構造であるので、搬
送システムにおいて各ローラー分割体のスライド、すな
わち方向制御を、個々のローラーユニット単位で単独に
行うことが可能となり、極めて複雑な搬送経路を実現す
ることができる。従って、極めて汎用性の高い搬送シス
テムの構築が可能になる。
【0059】さらに第5〜第7のローラーユニットそれ
ぞれに特有の主な効果としては、先ず第5のローラーユ
ニットでは、ローラー分割体のスライドにモーターを用
いるため、搬送システムの構築に当たっては、モーター
への配線のみを張りめぐらせばよいので、規制部材を駆
動するための部材を別に設ける必要もなく、搬送システ
ムの一層の小型化が実現できる。しかもスライド用の各
モーターをいっせいに駆動させることもできるので、ス
ライド制御にあたってその作業が煩雑になることもな
い。次に第6のローラーユニットでは、ローラー分割体
のスライドに手動が可能なスライド用ロッドを用いるた
め、小型のラインを安価に構築でき、且つ必要に応じて
人手でこまめな制御が可能となるので、小規模の生産ラ
インでの使い勝手に優れたものとなる。さらに第7のロ
ーラーユニットでは、スライドのための駆動にシリンダ
ーを用いるので、第5のローラーユニットの効果に加え
てスライドのための大きな駆動力を得ることができ、運
搬物が大型で且つ大重量のものでも確実な方向制御を行
うことができる。
【0060】このように本発明は、従来は一方向への搬
送機能しか持たなかった搬送用ローーラーに、進行方向
に対して横方向へのスライド機能、すなわち搬送システ
ムとしての運搬物の方向制御機能を新たに付加するもの
であり、従来のローラー搬送の常識を覆す極めて革新的
なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方向制御方法の原理を搬送面上方から
見て表した説明図
【図2】本発明の方向制御方法の原理を搬送面下方から
見て表した説明図
【図3】第1のローラーユニットの構造例を表す説明図
【図4】第1および第3のローラーユニットの要部断面
構造例を表す説明図
【図5】規制部材の構造例を表す説明図
【図6】第2のローラーユニットの構造例を説明するた
めの要部断面図
【図7】ローラー分割体の嵌合構造例を表す断面説明図
【図8】第4のローラーユニットの構造例を表す説明図
で、ローラー分割体がスライドしていない状態のもの
【図9】第4のローラーユニットのローラー分割体がス
ライドしている状態を表した説明図
【図10】第4のローラーユニットのローラー分割体が
図9とは別の方向にスライドしている状態を表した説明
【図11】第5のローラーユニットの構造例を表す説明
【図12】規制部材の構造例を表す説明図
【図13】第6のローラーユニットの構造例を表す説明
【図14】第7のローラーユニットの構造例を表す説明
【図15】第6のローラーユニットのローラー分割体が
スライドしている状態を表した説明図
【図16】第6のローラーユニットのローラー分割体が
図15とは別の方向にスライドしている状態を表した説
明図
【図17】本発明の搬送システムの構成例を表す説明図
【図18】本発明の搬送システムにおけるローラーユニ
ットのシャフト方向での連結構造例を表す説明図
【図19】本発明の搬送システムにおける方向制御パタ
ーンおよび搬送経路の形成態様を表す説明図
【図20】本発明の搬送システムにおける方向制御パタ
ーンおよび搬送経路の形成態様を表す説明図
【図21】本発明の搬送システムにおける方向制御パタ
ーンおよび搬送経路の形成態様を表す説明図
【図22】本発明の搬送システムにおける方向制御パタ
ーンおよび搬送経路の形成態様を表す説明図
【図23】本発明の搬送システムにおける方向制御パタ
ーンおよび搬送経路の形成態様を表す説明図
【図24】本発明の搬送システムにおける方向制御パタ
ーンの例を表す説明図
【図25】本発明の搬送システムを用いた運搬物の搬送
パターン例を表す説明図
【図26】本発明の搬送システムを用いた運搬物の搬送
パターン例を表す説明図
【図27】従来の搬送ローラーの構成を表す説明図
【図28】従来の搬送ローラーを用いた振り分けライン
の構成例を表す説明図
【図29】従来の搬送ローラーを用いた幅寄せラインの
構成例を表す説明図
【符号の説明】
1 シャフト 3a,3b ローラー分割体 5 方向制御搬送ローラー 7 規制部材 9 規制片 11 公転面 13 ローラーユニット 15 係合手段 17 凹凸条 19 突片 21 ベアリングボール 23 点線円 25 環状当接面 27 挿通孔 29 台座 31 連結手段 33,97 軸受け 35 スプロケット 37 チェーン 39 内歯歯車 41 ピニオン 43 円錐形の側面 45 内側部材 47 外側部材 49 滑動用ローラー 51 内側部材底面 53 取り付け部材 55 ピン 57 受け金具 59 長孔 61 規制部材筐体 63 取り付け孔 65 支持棒 67 環状溝 69 環状受け具 71 鍔部 73 リンク部材 75 リンクロッド 77a,77b 支持軸 79 ローラー駆動用モーター 81,85 回転軸 83 ローラースライド用モーター 87,119 ネジ溝 89 規制駆動部材 91 リンク 93 回転支持手段 95 ステーターコイル 99 ローター 101 導線 107 ネジ部 109 切欠部 111 平坦面 113 ピン 115 リミットスイッチ 117 ローラースライド用ロッド 121 ベアリング 122 ローラースライド用シリンダー 123 ピストンロッド 125 流体配管 127,127a〜127c ローラーユニット列 129 ローラー搬送手段 131 運搬物判別手段 133 規制部材制御手段 135 搬送システム 137 ユニバーサルジョイント 139 方向制御ロッド 141 ビデオカメラ 143 画像処理手段 145a〜145e 仕分けライン 147 ストッパー部材 149a,149b 運搬物 200 ローラー 202 支持フレーム 204 直線ライン 206 移載ライン 208,210,212 仕分けライン 214 幅寄せライン 216 搬送手段

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の周囲に、回転軸に対して相対的に
    回転不能でかつ回転軸方向に沿って複数に分割されたロ
    ーラー分割体を設けた搬送ローラーを用い、それぞれの
    ローラー分割体を、回転軸の半回転毎に回転軸方向に沿
    って異なる方向にスライド移動させながら搬送ローラー
    上の運搬物を搬送することによって運搬物の進行方向を
    制御する、ローラー搬送における運搬物の方向制御方
    法。
  2. 【請求項2】回転軸となるシャフトと、 シャフトの周囲にシャフトの長手方向に沿って設けら
    れ、その外周面を搬送面とした複数のローラー分割体
    と、 複数のローラー分割体とシャフトとの間を、複数のロー
    ラー分割体がシャフトに対して相対的に回転不能で、且
    つ少なくともその一つをシャフトの長手方向に沿ってス
    ライド自在に連結する係合手段と、を備えた方向制御搬
    送ローラー。
  3. 【請求項3】回転軸となるシャフトと、 シャフトの周囲にシャフトの長手方向に沿って設けら
    れ、その外周面を搬送面とした複数のローラー分割体
    と、 複数のローラー分割体とシャフトとの間を、複数のロー
    ラー分割体がシャフトに対して相対的に回転不能で、且
    つ少なくともその一つをシャフトの長手方向に沿ってス
    ライド自在に連結する係合手段と、 ローラー分割体がシャフトを中心にしてシャフトととも
    に回転する際に、ローラー分割体に対して滑動可能に係
    合または当接されるとともに、係合または当接された滑
    動面によって描かれる公転面がシャフトの回転中心と交
    差し且つ交差角が可変となる位置関係で配設された規制
    部材と、を備えたローラーユニット。
  4. 【請求項4】係合手段としてシャフトの外周面とローラ
    ー分割体の両方に、シャフトの長手方向に沿って両者が
    互いに噛み合い得る凹凸条が形成されるとともに、ロー
    ラー分割体の長手方向両端面から規制片が突設され、シ
    ャフトの回転に伴う規制片との環状当接面を有する規制
    部材が、ローラー分割体の両端側にシャフトに挿通して
    設けられた請求項3記載のローラーユニット。
  5. 【請求項5】係合手段としてローラー分割体の内周側に
    内歯歯車が、シャフト側には内歯歯車と同一直径のピニ
    オンが設けられるとともに、ローラー分割体の長手方向
    両端面から規制片が突設され、シャフトの回転に伴う規
    制片との環状当接面を有する規制部材が、ローラー分割
    体の両端側にシャフトに挿通して設けられた請求項3記
    載のローラーユニット。
  6. 【請求項6】係合手段としてシャフトの外周面とローラ
    ー分割体の両方に、シャフトの長手方向に沿って両者が
    互いに噛み合い得る凹凸条が形成され、ローラー分割体
    の少なくとも一端側には、円錐形状の側面を有する内側
    部材と当該内側部材の側面と所定の間隔をおいて嵌合関
    係を有する外側部材とが備えられ且つ内側部材と外側部
    材との間に滑動用ローラーが介装された規制部材が設け
    られ、この規制部材がシャフトに挿通されるとともにそ
    の内側部材の底面がローラー分割体の端面と連結された
    状態で設けられた請求項3記載のローラーユニット。
  7. 【請求項7】係合手段としてローラー分割体の内周側に
    内歯歯車が、シャフト側には内歯歯車と同一直径のピニ
    オンが設けられ、ローラー分割体の少なくとも一端側に
    は、円錐形状の側面を有する内側部材と当該内側部材の
    側面と所定の間隔をおいて嵌合関係を有する外側部材と
    が備えられ且つ内側部材と外側部材との間に滑動用ロー
    ラーを介装した規制部材が設けられ、この規制部材がシ
    ャフトに挿通されるとともにその内側部材の底面がロー
    ラー分割体の端面と連結された状態で設けられた請求項
    3記載のローラーユニット。
  8. 【請求項8】両端部にはローラー分割体の内部空間から
    外部に突出した支持軸が設けられるとともに、その一端
    側であってローラー分割体の内部空間には、支持軸に取
    り付けられたローラー駆動用モーターが収容され、ロー
    ラー駆動用モーターの回転軸をシャフトとしてこのシャ
    フト側に設けられたピニオンと、ローラー分割体の内周
    側に設けられた前記ピニオンと同一直径を有する内歯歯
    車とによって係合手段が構成される一方、 他端側であってローラー分割体の内部空間には支持軸に
    取り付けられたローラースライド用モーターが収容さ
    れ、ローラースライド用モーターの回転軸にはネジ溝が
    形成されるとともに、このネジ溝と螺合することによっ
    てローラースライド用モーターの回転軸の回転に伴って
    その長手方向にスライド可能とした規制駆動部材が設け
    られ、 ローラー分割体の内周面からは規制片が突設される一
    方、他端側の支持軸には外周端面の全周に亙って規制片
    が滑動可能に係合しうる環状溝を形成した円板状の規制
    部材が支持されるとともに、規制駆動部材のスライドに
    伴って規制部材と支持軸との交差角が変化し得る位置関
    係で規制部材と規制駆動部材がリンクによって連結さ
    れ、 支持軸とローラー分割体の内周面との間には、支持軸に
    対してローラー分割体を回転かつスライド自在とするた
    めの回転支持手段が設けられた請求項3記載のローラー
    ユニット。
  9. 【請求項9】両端部にはローラー分割体の内部空間から
    外部に突出した支持軸が設けられるとともに、その一端
    側であってローラー分割体の内部空間には、支持軸に取
    り付けられたローラー駆動用モーターが収容され、ロー
    ラー駆動用モーターの回転軸をシャフトとしてこのシャ
    フト側に設けられたピニオンと、ローラー分割体の内周
    側に設けられた前記ピニオンと同一直径を有する内歯歯
    車とによって係合手段が構成される一方、 他端側であって支持軸の軸心には支持軸の長手方向にロ
    ーラースライド用ロッドがその一端側を支持軸の先端か
    ら露出させた状態で貫通され、このローラースライド用
    ロッドの他端側にはネジ溝が形成されるとともに、この
    ネジ溝と螺合することによってローラースライド用ロッ
    ドの回転に伴ってその長手方向にスライド可能とした規
    制駆動部材が設けられ、 ローラー分割体の内周面からは規制片が突設される一
    方、他端側の支持軸には外周端面の全周に亙って規制片
    が滑動可能に係合しうる環状溝を形成した円板状の規制
    部材が支持されるとともに、規制駆動部材のスライドに
    伴って規制部材と支持軸との交差角が変化し得る位置関
    係で規制部材と規制駆動部材がリンクによって連結さ
    れ、 支持軸とローラー分割体の内周面との間には、支持軸に
    対してローラー分割体を回転かつスライド自在とするた
    めの回転支持手段が設けられた請求項3記載のローラー
    ユニット。
  10. 【請求項10】両端部にはローラー分割体の内部空間か
    ら外部に突出した支持軸が設けられるとともに、その一
    端側であってローラー分割体の内部空間には、支持軸に
    取り付けられたローラー駆動用モーターが収容され、ロ
    ーラー駆動用モーターの回転軸をシャフトとしてこのシ
    ャフト側に設けられたピニオンと、ローラー分割体の内
    周側に設けられた前記ピニオンと同一直径を有する内歯
    歯車とによって係合手段が構成される一方、 他端側であってローラー分割体の内部空間には支持軸に
    取り付けられたローラースライド用シリンダーが収容さ
    れ、 ローラー分割体の内周面からは規制片が突設される一
    方、他端側の支持軸には外周端面の全周に亙って規制片
    が滑動可能に係合しうる環状溝を形成した円板状の規制
    部材が支持されるとともに、ローラースライド用シリン
    ダーのピストンロッドの出没に伴って規制部材と支持軸
    との交差角が変化し得る位置関係で規制部材とピストン
    ロッドが連結され、 支持軸とローラー分割体の内周面との間には、支持軸に
    対してローラー分割体を回転かつスライド自在とするた
    めの回転支持手段が設けられた請求項3記載のローラー
    ユニット。
  11. 【請求項11】請求項3〜請求項10のいずれか1項に
    記載のローラーユニットを複数個一方向に配列したロー
    ラーユニット列を複列に配置したローラー搬送手段と、 ローラー搬送手段上を搬送される運搬物の種別を判別す
    るとともに、判別した運搬物の種別に応じた信号を出力
    する運搬物判別手段と、 運搬物判別手段からの信号に基づいて、ローラー搬送手
    段を構成している各ローラーユニットの規制部材におけ
    るシャフトの回転中心との交差角を制御する規制部材制
    御手段と、を備えた搬送システム。
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