JP3350983B2 - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JP3350983B2
JP3350983B2 JP33306692A JP33306692A JP3350983B2 JP 3350983 B2 JP3350983 B2 JP 3350983B2 JP 33306692 A JP33306692 A JP 33306692A JP 33306692 A JP33306692 A JP 33306692A JP 3350983 B2 JP3350983 B2 JP 3350983B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電圧を整流して得
られる整流出力電圧に対してのチョッピング及び平滑処
理を行って、所定のレベルを有した安定な直流電圧を
得、得られた直流電圧を電源電圧として負荷に供給する
電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】商用交流電源からの交流電圧を整流して
得られる整流電圧に基づき、比較的小レベルの安定化さ
れた直流電圧を得る電圧形成回路が、種々の電子機器等
における電源回路として広く実用に供されている。この
ような比較的小レベルの安定化された直流電圧を供給す
る電源回路は、様々な形式のものが提案されている状況
にあり、例えば、交流電圧が整流されて得られた整流出
力電圧に対しての、帰還制御を伴うチョッピング及び平
滑処理を行って、所定のレベルをとる安定化された直流
出力電圧を得るチョッパー方式のもの,交流電圧が整流
されて得られた整流出力電圧に基づく交流電圧を得、そ
れに所望のレベルをとらせた後再度直流に変換するよう
になし、その際帰還制御を行うことによって、所定のレ
ベルをとる安定化された直流電圧を得るコンバータ方式
のもの、さらには、チョッパー方式とコンバータ方式と
の両方が採用されたもの等が知られている。
【0003】図4は、従来提案されている、チョッパー
方式の電源回路の一例を示す。この図4に示される電源
回路にあっては、一対の電源接続端子11A及び11B
間に、商用交流電源からの交流電圧AVが供給される。
そして、交流電圧AVは両波整流回路部12に供給さ
れ、それにより、両波整流回路部12の出力端14に、
交流電圧AVが両波整流されて形成される整流出力電圧
Vrが得られる。
【0004】両波整流回路部12の出力端14に得られ
た整流出力電圧Vrは、スイッチング素子であるサイリ
スタの代表的なものとされるシリコン・コントロールド
・レクティファイア(SCR)15の入力端をなすアノ
ードに供給される。SCR15の出力端をなすカソード
側には、接地電位点との間にコンデンサ16が接続され
ている。
【0005】また、両波整流回路部12の出力端14と
接地電位点との間に直列に接続された抵抗素子17と抵
抗素子18との間の接続点19に得られる、整流出力電
圧Vrが抵抗素子17及び18により分圧されて形成さ
れる電圧Vr’が、導通状態制御部20に供給される。
導通状態制御部20においては、図5のタイムチャート
に示される如く、抵抗素子17と抵抗素子18との間の
接続点19から供給される電圧Vr’が参照されて設定
される、整流出力電圧Vrの各レベル変動周期内におけ
る所定のタイミングをもって制御パルス信号Ptが形成
され、その形成された制御パルス信号PtがSCR15
のゲートに供給される。それにより、SCR15が、図
5のタイムチャートに示される如く、整流出力電圧Vr
についての、例えば、各レベル低減期間中における所定
の時点とされる、各制御パルス信号Ptの前縁の時点か
ら、そのレベル低減期間の終端の時点までの期間におい
て導通状態(オン状態)をとり、その他の期間において
非導通状態(オフ状態)をとるものとされる。
【0006】そして、SCR15が導通状態とされる期
間毎に、SCR15のアノードに供給された整流出力電
圧VrがSCR15のカソード側に導出されてコンデン
サ16に供給され、それにより、コンデンサ16には、
図5のタイムチャートに示される如くの、SCR15を
通じた充電電流Icが流れる。その結果、コンデンサ1
6の両端間には、SCR15を通じて導出された整流出
力電圧Vrが平滑されて形成される直流電圧Voが得ら
れることになる。このようにしてコンデンサ16の両端
間に得られる直流電圧Voは、コンデンサ16の一端に
設けられた出力端子21に導出され、出力端子21に接
続された負荷回路部22に電源電圧として供給される。
【0007】負荷回路部22には、それにおける電源電
圧の変動を検出する変動検出部23が付設されており、
変動検出部23から得られる負荷回路部22における電
源電圧の変動に応じた変動検出出力Dvが、導通状態制
御部20に供給される。導通状態制御部20において
は、整流出力電圧Vrの各レベル変動周期内において形
成される制御パルス信号Ptの発生タイミングが、変動
検出部23からの変動検出出力Dvに応じて変化せしめ
られ、それにより、SCR15が導通状態をとるものと
される期間が、コンデンサ16の両端間に得られる直流
電圧Voを負荷回路部22における電源電圧の変動が抑
制されることになるものとすべく制御される。即ち、S
CR15における導通位相制御が行われるのであり、そ
の結果、出力端子21に、所定のレベルを有した安定な
直流電圧Voが得られることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの図4に示
される従来の電源回路にあっては、SCR15のカソー
ド側に接続され、SCR15と協働して両波整流回路部
12の出力端14に得られる整流出力電圧Vrに対して
のチョッピング及び平滑処理を行い、その両端間に直流
電圧Voが得られることになるコンデンサ16は、通
常、比較的大なる容量を有するものとされる。そのた
め、図5に示される如くの、SCR15が導通状態制御
部20からの制御パルス信号Ptに応じて導通状態をと
る期間毎にコンデンサ16を流れる充電電流Icは、そ
のピーク値が極めて大となるものとされ、コンデンサ1
6が負う負担が大とされてしまうとともに、不所望なノ
イズが誘起されることになってしまう虞がある。
【0009】斯かる点に鑑み、本発明は、交流電圧を整
流して得られる整流出力電圧に対するスイッチング素子
とコンデンサとによるチョッピング及び平滑処理を行っ
て、所定のレベルを有した安定な直流電圧を得、得られ
た直流電圧を電源電圧として負荷に供給する動作を行う
にあたり、スイッチング素子と協働して整流出力電圧に
対してのチョッピング及び平滑処理を行い、その両端間
に直流電圧が得られることになるコンデンサについて
の、スイッチング素子の各導通期間内において流れる充
電電流を、そのピーク値が低減されたものとなすことが
できる電源回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
本発明に係る電源回路は、交流電源からの交流電圧を整
流して整流出力電圧を得る整流部と、各々の入力端が整
流部の出力端に接続され、それら入力端に整流部により
得られる整流出力電圧が供給される第1及び第2のスイ
ッチング素子と、第1のスイッチング素子の出力端に一
端が接続された、比較的小なる容量を有する第1のコン
デンサと、第2のスイッチング素子の出力端に一端が接
続された、第1のコンデンサより大なる容量を有する第
2のコンデンサと、第1のコンデンサの一端にカソード
が接続されるとともに第2のコンデンサの一端にアノー
ドが接続されたダイオードと、負荷が接続され、その負
荷に第1のコンデンサの一端を通じて得られる直流電圧
を電源電圧として供給する出力端子と、第1及び第2の
スイッチング素子に対する導通状態制御部とを備え、導
通状態制御部が、整流部により得られる整流出力電圧の
各レベル変化周期内において、第1のスイッチング素子
に断続的に導通状態をとらせるための第1の制御信号
を、整流出力電圧の第1のレベルに対応するタイミング
をもって形成するとともに、第2のスイッチング素子に
断続的に導通状態をとらせるための第2の制御信号を、
整流出力電圧の第1のレベルより小なる第2のレベルに
対応するタイミングをもって形成し、得られた第1及び
第2の制御信号を第1のスイッチング素子の制御端及び
第2のスイッチング素子の制御端に夫々供給するものと
されて、構成される。
【0011】
【作用】斯かる構成を有するものとされる本発明に係る
電源回路にあっては、整流部により得られる整流出力電
圧における各レベル変化周期内において、例えば、レベ
ル低減期間に、導通状態制御部からの第1及び第2の制
御信号により、先ず、第1のスイッチング素子が導通状
態とされ、その後、第2のスイッチング素子が導通状態
とされることにより、第1のスイッチング素子が、整流
出力電圧が第1のレベルをとるもとで導通状態とされ、
その後、第2のスイッチング素子が、整流出力電圧が第
1のレベルから低下した第2のレベルをとるもとで導通
状態とされる。そして、第1のスイッチング素子が導通
状態とされたとき、第1のスイッチング素子を通じてそ
の入力側から出力側に導出される、例えば、比較的大な
る第1のレベルを有する整流出力電圧に基づいた電流が
第1のコンデンサを充電電流として流れるが、第1のコ
ンデンサは比較的小なる容量を有するものとされている
ので、第1のコンデンサを流れる充電電流は、そのピー
ク値が比較的小に抑制されたものとされる。また、第1
のスイッチング素子の導通状態への移行に続いて、第2
のスイッチング素子が導通状態とされたとき、第2のス
イッチング素子を通じてその入力側から出力側に導出さ
れる、第1のレベルから低下した第2のレベルを有する
整流出力電圧に基づいた電流が第2のコンデンサを充電
電流として流れるが、その際には、整流出力電圧がその
レベルが低下したものとなっているので、第2のコンデ
ンサを流れる充電電流は、そのピーク値が比較的小であ
るものとされる。
【0012】このようにして、第1のコンデンサの一端
に設けられた出力端子に所定のレベルを有した安定な直
流電圧が得られて、それが出力端子に接続された負荷に
電源電圧として供給されるもとで、第1及び第2のスイ
ッチング素子の各々が導通状態をとるとき夫々第1及び
第2のコンデンサを流れる充電電流が、そのピーク値を
比較的小とするものとされることになる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る電源回路の一例を示
す。この例にあっては、一対の電源接続端子31A及び
31B間に、商用交流電源からの交流電圧AVが供給さ
れる。そして、交流電圧AVは、整流用ダイオード3
2,33,34及び35により形成された両波整流回路
部36に供給され、それにより、両波整流回路部36の
出力端37に、交流電圧AVが両波整流されて形成され
る整流出力電圧VRが得られる。
【0014】両波整流回路部36の出力端37に得られ
た整流出力電圧VRは、スイッチング素子であるサイリ
スタの代表的なものとされるSCR38及び39の夫々
の入力端をなすアノードに供給される。SCR38の出
力端をなすカソード側には、接地電位点との間にコンデ
ンサ40が接続されており、また、SCR39の出力端
をなすカソード側には、接地電位点との間にコンデンサ
41が接続されている。コンデンサ40は、比較的小な
る容量C1を有したものとされ、一方、コンデンサ41
は、容量C1より大とされた比較的大なる容量C2を有
したものとされる(C1<C2)。さらに、SCR38
のカソードとコンデンサ40との間の接続点にカソード
が接続されるとともに、SCR39のカソードとコンデ
ンサ41との間の接続点にアノードが接続されたダイオ
ード42が設けられている。
【0015】また、両波整流回路部36の出力端37と
接地電位点との間に直列に接続された抵抗素子43と抵
抗素子44との間の接続点45に得られる、整流出力電
圧VRが抵抗素子43及び44により分圧されて形成さ
れる電圧VR’が、導通状態制御部46に供給される。
導通状態制御部46においては、図2のタイムチャート
に示される如く、抵抗素子43と抵抗素子44との間の
接続点45から供給される電圧VR’が参照されて設定
される、整流出力電圧VRにおける各レベル変動周期内
の、例えば、レベル低減期間TRにおいて、その始端側
となるタイミングをもってSCR38に導通状態をとら
せるための制御パルス信号PT1が形成されるととも
に、制御パルス信号PT1が形成されるタイミングより
遅れたタイミングをもってSCR39に導通状態をとら
せるための制御パルス信号PT2が形成される。
【0016】そして、整流出力電圧VRの各レベル低減
期間TRにおいて、先ず、制御パルス信号PT1がSC
R38のゲートにトリガー信号として供給され、その
後、制御パルス信号PT2がSCR39のゲートにトリ
ガー信号として供給される。それにより、SCR38
が、図2のタイムチャートに示される如く、整流出力電
圧VRの各レベル低減期間TR中における制御パルス信
号PT1の前縁の時点からそのレベル低減期間TRの終
端の時点までの期間において導通状態(オン状態)をと
り、その他の期間において非導通状態(オフ状態)をと
るものとされる。同様に、SCR39が、図2のタイム
チャートに示される如く、整流出力電圧VRの各レベル
低減期間TR中における制御パルス信号PT2の前縁の
時点からそのレベル低減期間TRの終端の時点までの期
間において導通状態(オン状態)をとり、その他の期間
において非導通状態(オフ状態)をとるものとされる。
【0017】SCR38が導通状態とされる期間にあっ
ては、SCR38のアノードに供給された整流出力電圧
VRがSCR38のカソード側に導出されてコンデンサ
40に供給され、それにより、コンデンサ40には、図
2のタイムチャートに示される如くの、SCR38を通
じた充電電流IC1が流れる。その結果、コンデンサ4
0の両端間には、SCR38を通じて導出された整流出
力電圧VRが平滑されて形成される直流電圧VO1が得
られる。斯かる際、SCR38が導通状態とされる期間
の初期にあっては、そのときSCR38を通じて導出さ
れる整流出力電圧VRが、そのレベル低減期間TRにお
ける始端側となるタイミングに対応する比較的大なるレ
ベルを有するものとされるが、コンデンサ40が比較的
小なる容量C1を有するものに選定されているので、コ
ンデンサ40を流れる充電電流IC1は、そのピーク値
が比較的小なるものに抑制されるものとされる。
【0018】また、SCR39が導通状態とされる期間
にあっては、SCR39のアノードに供給された整流出
力電圧VRがSCR39のカソード側に導出されてコン
デンサ41に供給され、それにより、コンデンサ41に
は、図2のタイムチャートに示される如くの、SCR3
9を通じた充電電流IC2が流れる。その結果、コンデ
ンサ41の両端間には、SCR39を通じて導出された
整流出力電圧VRが平滑されて形成される直流電圧VO
2が得られる。斯かる際、コンデンサ41が容量C1よ
り大とされた比較的大なる容量C2を有するものに選定
されているが、SCR39が導通状態とされる期間にあ
っては、そのときSCR38を通じて導出される整流出
力電圧VRが、そのレベル低減期間TRにおける始端側
となるタイミングに対応する比較的大なるレベルに比し
て低減されたレベルを有するものとされているので、コ
ンデンサ41を流れる充電電流IC2も、そのピーク値
が比較的小なるものとされることになる。
【0019】上述の如くにしてコンデンサ40の両端間
に直流電圧VO1が得られ、また、コンデンサ41の両
端間に直流電圧VO2が得られるもとにあって、直流電
圧VO1のレベルが直流電圧VO2のレベル以上である
ときには、直流電圧VO1がコンデンサ40の一端に設
けられた出力端子47に導出され、また、直流電圧VO
2のレベルが直流電圧VO1より大となるときには、直
流電圧VO2が、ダイオード42を通じて、コンデンサ
40の一端に設けられた出力端子47に導出される。そ
して、出力端子47に導出された直流電圧VO1もしく
は直流電圧VO2が、出力端子47に接続された負荷回
路部48に電源電圧として供給される。
【0020】負荷回路部48には、それにおける電源電
圧の変動を検出する変動検出部49が付設されており、
変動検出部49から得られる負荷回路部48における電
源電圧の変動に応じた変動検出出力DVが、導通状態制
御部46に供給される。導通状態制御部46において
は、整流出力電圧VRについての各レベル変動周期内の
レベル低減期間TRにおいて形成される制御パルス信号
PT1及びPT2の発生タイミングが、変動検出部49
からの変動検出出力DVに応じて変化せしめられ、それ
により、SCR38及び39が導通状態をとるものとさ
れる期間が、コンデンサ40の両端間に得られる直流電
圧VO1及びコンデンサ41の両端間に得られる直流電
圧VO2を負荷回路部48における電源電圧の変動が抑
制されることになるものとすべく制御される。即ち、S
CR38及び39における導通位相制御が行われるので
あり、その結果、出力端子47に、所定のレベルを有し
た安定な直流電圧が得られることになる。
【0021】図3は、本発明に係る電源回路の他の例を
示す。この例にあっては、図1に示される例と同様に構
成された部分が多々含まれており、図3における図1に
示される各部に対応する部分は、図1と共通の符号が付
されて示され、それらについての重複説明は省略され
る。
【0022】図3に示される例にあっては、図1の例の
構成に加えて、SCR50,コンデンサ51及びダイオ
ード52が設けられており、また、図1の例における導
通状態制御部46に代えて、導通状態制御部53が備え
られている。そして、両波整流回路部36の出力端37
に得られた整流出力電圧VRが、SCR38及び39の
夫々のアノードに供給されるのみならず、SCR50の
入力端をなすアノードにも供給される。SCR50の出
力端をなすカソード側には、接地電位点との間にコンデ
ンサ51が接続されており、コンデンサ51は、コンデ
ンサ41の容量C2より大とされた大なる容量C3を有
したものとされる(C1<C2<C3)。また、SCR
39のカソードとコンデンサ41との間の接続点にカソ
ードが接続されるとともに、SCR50のカソードとコ
ンデンサ51との間の接続点にアノードが接続されたダ
イオード52が設けられている。
【0023】斯かるもとで、導通状態制御部53におい
ては、図1の例における導通状態制御部46において形
成されるものと同様な制御パルス信号PT1及びPT2
が形成され、さらに、それらに加え、整流出力電圧VR
における各レベル変動周期内のレベル低減期間におい
て、制御パルス信号PT2が形成されるタイミングより
さらに遅れたタイミングをもってSCR50に導通状態
をとらせるための制御パルス信号PT3が形成される。
そして、整流出力電圧VRの各レベル低減期間におい
て、先ず、制御パルス信号PT1がSCR38のゲート
にトリガー信号として供給され、続いて、制御パルス信
号PT2がSCR39のゲートにトリガー信号として供
給され、さらに、その後、制御パルス信号PT3がSC
R50のゲートにトリガー信号として供給される。それ
により、SCR38が、整流出力電圧VRの各レベル低
減期間中における制御パルス信号PT1の前縁の時点か
らそのレベル低減期間の終端の時点までの期間において
導通状態をとり、その他の期間において非導通状態をと
るものとされ、SCR39が、整流出力電圧VRの各レ
ベル低減期間中における制御パルス信号PT2の前縁の
時点からそのレベル低減期間の終端の時点までの期間に
おいて導通状態をとり、その他の期間において非導通状
態(オフ状態)をとるものとされ、さらに、SCR50
が、整流出力電圧VRの各レベル低減期間中における制
御パルス信号PT3の前縁の時点からそのレベル低減期
間の終端の時点までの期間において導通状態をとり、そ
の他の期間において非導通状態(オフ状態)をとるもの
とされる。
【0024】SCR38が導通状態とされる期間及びS
CR39が導通状態とされる期間においては、図1の例
の場合と同様な動作が行われる。そして、SCR50が
導通状態とされる期間にあっては、SCR50のアノー
ドに供給された整流出力電圧VRがSCR50のカソー
ド側に導出されてコンデンサ51に供給され、それによ
り、コンデンサ51には、SCR50を通じた充電電流
IC3が流れる。その結果、コンデンサ51の両端間に
は、SCR50を通じて導出された整流出力電圧VRが
平滑されて形成される直流電圧VO3が得られる。斯か
る際、コンデンサ51がコンデンサ41の容量C2より
さらに大とされた容量C3を有するものに選定されてい
るが、SCR50が導通状態とされる期間にあっては、
そのときSCR50を通じて導出される整流出力電圧V
Rが、そのレベル低減期間TRにおける終端側となるタ
イミングに対応する比較的小なるレベルを有するものと
されているので、コンデンサ51を流れる充電電流IC
3も、そのピーク値が比較的小なるものとされることに
なる。
【0025】このようにして、コンデンサ40の両端間
に直流電圧VO1が得られ、コンデンサ41の両端間に
直流電圧VO2が得られ、さらに、コンデンサ51の両
端間に直流電圧VO3が得られるもとにあって、直流電
圧VO1のレベルが直流電圧VO2及びVO3の夫々の
レベル以上であるときには、電圧VO1がコンデンサ4
0の一端に設けられた出力端子47に導出され、直流電
圧VO2のレベルが直流電圧VO1より大となるときに
は、直流電圧VO2が、ダイオード42を通じて、コン
デンサ40の一端に設けられた出力端子47に導出さ
れ、さらに、直流電圧VO3のレベルが直流電圧VO1
及びVO2の夫々より大となるときには、直流電圧VO
3が、ダイオード52及び42を通じて、コンデンサ4
0の一端に設けられた出力端子47に導出される。そし
て、出力端子47に導出された電圧VO1,VO2もし
くは直流電圧VO3が、出力端子47に接続された負荷
回路部48に電源電圧として供給される。
【0026】斯かる場合にも、導通状態制御部53にお
いて、整流出力電圧VRについての各レベル変動周期内
のレベル低減期間において形成される制御パルス信号P
T1,PT2及びPT3の発生タイミングが、変動検出
部49からの変動検出出力DVに応じて変化せしめら
れ、それにより、SCR38,39及び50が導通状態
をとるものとされる期間が、コンデンサ40の両端間に
得られる直流電圧VO1,コンデンサ41の両端間に得
られる直流電圧VO2及びコンデンサ51の両端間に得
られる直流電圧VO3を、負荷回路部48における電源
電圧の変動が抑制されることになるものとすべく制御さ
れる。即ち、SCR38,39及び50における導通位
相制御が行われるのであり、その結果、出力端子47
に、所定のレベルを有した安定な直流電圧が得られるこ
とになる。
【0027】上述の図1の例は、整流出力電圧に対する
チョッピング及び平滑処理を行うスイッチング素子及び
コンデンサの組を2組(SCR38及びコンデンサ40
とSCR39及びコンデンサ41)備え、図3の例は、
整流出力電圧に対するチョッピング及び平滑処理を行う
スイッチング素子及びコンデンサの組を3組(SCR3
8及びコンデンサ40とSCR39及びコンデンサ41
とSCR50及びコンデンサ51)備えるものとされて
いるが、本発明に係る電源回路は、これらの例に限られ
るものではなく、整流出力電圧に対するチョッピング及
び平滑処理を行うスイッチング素子及びコンデンサの組
を4組以上備えるものとして構成することもできるもの
である。また、図1の例及び図3の例においては、整流
出力電圧に対するチョッピング及び平滑処理のためのス
イッチング素子による整流出力電圧の選択導出が、整流
出力電圧における各レベル変動周期内のレベル低減期間
において行われているが、本発明に係る電源回路にあっ
ては、斯かる例とは異なり、整流出力電圧に対するチョ
ッピング及び平滑処理のためのスイッチング素子による
整流出力電圧の選択導出が、整流出力電圧における各レ
ベル変動周期内のレベル増大期間において、あるいは、
整流出力電圧における各レベル変動周期内のレベル低減
期間とレベル増大期間との両者において行われるように
されてもよく、必要なことは、スイッチング素子である
SCR38により選択導出される整流出力電圧よりスイ
ッチング素子であるSCR39により選択導出される整
流出力電圧が小とされることである。
【0028】さらに、図1の例及び図3の例において
は、整流出力電圧に対するチョッピング及び平滑処理を
行うためのスイッチング素子としてSCRが用いられて
いるが、本発明に係る電源回路は、これらの例に限られ
るものではなく、整流出力電圧に対するチョッピング及
び平滑処理を行うためのスイッチング素子として、SC
Rに代え、例えば、電界効果トランジスタ(FET)等
の他のスイッチング素子が用いられるものとされてもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る電源回路にあっては、交流電圧を整流して得られる
整流出力電圧に対してのスイッチング素子とコンデンサ
とによるチョッピング及び平滑処理を行って、安定な直
流電圧を出力端子に得、得られた直流電圧を出力端子に
接続された負荷に電源電圧として供給するにあたり、整
流出力電圧に対してのチョッピング及び平滑処理を行う
第1のスイッチング素子及び第1のコンデンサの組と第
2のスイッチング素子及び第2のコンデンサの組とが設
けられるとともに、第1のコンデンサが比較的小なる容
量を有したものとされ、かつ、第2のコンデンサが第1
のコンデンサの容量より大とされる比較的大なる容量を
有したものとされる。そして、例えば、整流出力電圧の
各レベル変化周期内のレベル低減期間において、先ず第
1のスイッチング素子が導通状態とされ、その後第2の
スイッチング素子が導通状態とされることにより、第1
のレベルを有する整流出力電圧が第1のスイッチング素
子を通じて第1のコンデンサに供給されるとともに、第
1のレベルより小なる第2のレベルを有する整流出力電
圧が第2のスイッチング素子を通じて第2のコンデンサ
に供給される。それにより、第1のコンデンサに、例え
ば、比較的大なるレベルを有する整流出力電圧が供給さ
れることになっても、第1のコンデンサが比較的小なる
容量を有するものとされていることにより、第1のコン
デンサを流れる充電電流が、そのピーク値が比較的小な
るものに抑制されたものとされ、また、第1のレベルよ
り小なる第2のレベルを有する整流出力電圧が第2の
スイッチング素子を通じて第のコンデンサに供給され
るので、第2のコンデンサを流れる充電電流が、そのピ
ーク値が比較的小であるものとされる。その結果、第1
のコンデンサの一端に設けられた出力端子に、所定のレ
ベルを有した安定な直流電圧が得られて、それが出力端
子に接続された負荷に電源電圧として供給されるもと
で、第1及び第2のスイッチング素子の各々が導通状態
をとるとき夫々第1及び第2のコンデンサを流れる充電
電流が、そのピーク値を比較的小とするものとされるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源回路の一例を示すブロック接
続図である。
【図2】図1に示される例の動作説明に供されるタイム
チャートである。
【図3】本発明に係る電源回路の他の例を示すブロック
接続図である。
【図4】従来の電源回路を示すブロック接続図である。
【図5】図4に示される電源回路の動作説明に供される
タイムチャートである。
【符号の説明】
31A,31B 電源接続端子 36 両波整流回路部 38,39,50 SCR 40,41,51 コンデンサ 42,52 ダイオード 43,44 抵抗素子 46,53 導通状態制御部 47 出力端子 48 負荷回路部 49 変動検出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源からの交流電圧を整流して整流出
    力電圧を得る整流部と、 入力端が上記整流部の出力端に接続され、該入力端に上
    記整流部により得られる整流出力電圧が供給される第1
    のスイッチング素子と、 入力端が上記整流部の出力端に接続され、該入力端に上
    記整流部により得られる整流出力電圧が供給される第2
    のスイッチング素子と、 上記第1のスイッチング素子の出力端に一端が接続され
    た、比較的小なる容量を有する第1のコンデンサと、 上記第2のスイッチング素子の出力端に一端が接続され
    た、上記第1のコンデンサより大なる容量を有する第2
    のコンデンサと、 上記第1のコンデンサの一端にカソードが接続されると
    ともに上記第2のコンデンサの一端にアノードが接続さ
    れたダイオードと、 負荷が接続され、該負荷に上記第1のコンデンサの一端
    を通じて得られる直流電圧を電源電圧として供給する出
    力端子と、 上記整流部により得られる整流出力電圧の各レベル変化
    周期内において、上記第1のスイッチング素子に断続的
    に導通状態をとらせるための第1の制御信号を、上記整
    流出力電圧の第1のレベルに対応するタイミングをもっ
    て形成するとともに、上記第2のスイッチング素子に断
    続的に導通状態をとらせるための第2の制御信号を、上
    記整流出力電圧の上記第1のレベルより小なる第2のレ
    ベルに対応するタイミングをもって形成し、得られた第
    1及び第2の制御信号を上記第1のスイッチング素子の
    制御端及び上記第2のスイッチング素子の制御端に夫々
    供給する導通状態制御部と、 を備えて構成される電源回路。
  2. 【請求項2】導通状態制御部において形成される第1及
    び第2の制御信号が、整流出力電圧についての各レベル
    低減期間において、先ず、第1の制御信号が第1のスイ
    ッチング素子の制御端に供給され、その後、第2の制御
    信号が第2のスイッチング素子の制御端に供給されるも
    のとされたことを特徴とする請求項1記載の電源回路。
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