JP3350807B2 - 印刷物 - Google Patents

印刷物

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JP3350807B2
JP3350807B2 JP20964697A JP20964697A JP3350807B2 JP 3350807 B2 JP3350807 B2 JP 3350807B2 JP 20964697 A JP20964697 A JP 20964697A JP 20964697 A JP20964697 A JP 20964697A JP 3350807 B2 JP3350807 B2 JP 3350807B2
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正人 荒木
浩一 藤田
幹 香取
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株式会社ビーエフ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視認不能な画像
を、硬貨等で擦り付けることにより可視化させて、その
画像を視認できるようにした印刷物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】その場で当たり、はずれが確認できるス
ピードくじ等において、基材上に形成された印刷物の上
層に、この印刷物を隠蔽して視認不能とする銀インキか
らなる隠蔽層を設けた印刷物が広く用いられている。
【0003】この印刷物は、所定の図柄や文字等を示す
画像を紙等の被印刷物上に印刷し、更にこの画像を隠蔽
して視認不能にする銀インキの隠蔽層を印刷層上に設け
て画像を隠すもので、使用時に隠蔽層を爪や硬貨等で削
り落として画像を表出させるようにしたものである。
【0004】しかしながら、剥離可能な銀インキの隠蔽
層を印刷層上に設けた印刷物の場合、隠蔽性を確保する
ためには、アルミニウム等の金属粉末を多量に分散さ
せ、且つ膜厚の大きな隠蔽層を設ける必要があるため、
印刷方式がシルクスクリーン印刷方式に限定され、生産
効率上の不都合となっていた。しかも、使用時に銀イン
キの隠蔽層を削り取る際に、削り屑が発生するという衛
生上の不都合もあった。
【0005】また、硬貨を擦り付けることで、視認不能
であった画像が表れる印刷物が、例えば、特公平6−7
8039号公報に開示されており、この印刷物は、所定
の画像を硬貨の金属よりも高硬度な材料を含むインキで
印刷し、その画像部分に硬貨を擦り付けることで、その
硬貨の削られた金属が画像部分に付着して着色され、こ
の条痕によって画像が視認されるようにした構成のもの
である。
【0006】ところが、このように硬貨の金属よりも高
硬度な材料を含むインキを用いて隠し画像を形成する場
合、例えば酸化チタン、酸化アルミニウム、二酸化ケイ
素、酸化クロム等の高硬度な白色顔料を材料としたイン
キを使用し、紙等の白色基材に印刷することになるが、
いずれの材料を用いた場合も、顔料と印刷基材との白色
度の違いにより、印刷された隠し画像が容易に視認でき
るという問題点があった。更に、硬貨の金属よりも高硬
度な材料を顔料に用いた印刷インキ上の可視化された隠
し画像は、消しゴムを擦り付けることにより再度不可視
化することが可能であるため、広く用いられている銀イ
ンキを用いた印刷物に代用するものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の視認不能な画像を硬貨等で擦り付け
ることにより視認できるようにした印刷物が有する上記
課題を解決するためになされたものであり、多岐にわた
る印刷方式で容易に印刷することが可能であり、且つ高
い隠蔽性を備えた印刷物を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、硬貨
よりも高硬度な顔料を含有する塗料を基材に塗布して形
成された下地層の上に、隠し画像を脱落させた反転像を
有する透明樹脂層を設け、その透明樹脂層の全体または
一部分および隠し画像の表面に、隠し画像が視認不能と
なるような模様層を設けた。
【0009】この模様層および透明樹脂層は、硬貨より
も硬度の低い樹脂で形成され、更に、模様層は、隠し画
像の表面を隠蔽する画像構成部と表面を露出させる非画
像構成部とが精細に入り組んだ模様とされることによっ
て、隠し画像が視認不能となる。
【0010】そして、この印刷物の表面が硬貨によって
摩擦を受けた際に、模様層の画像構成部および透明樹脂
層の領域は可視化されず、隠し画像の上に設けられた模
様層の内で非画像構成部は、硬貨が削られて生じる条痕
によって可視化される。
【0011】また、模様層を消滅インキによって形成し
た場合には、可視化された隠し画像の条痕を改ざんしよ
うとして消しゴムで擦ると、隠し画像ばかりか模様層も
消去され、改ざんされたことが明らかとなる。従って、
一度可視化された情報の改ざんが不可能となる。
【0012】更に、基材の裏面における隠し画像の位置
に隠蔽層を設けると、裏面から隠し画像が透けて視認さ
れるという心配もなくなり、一層情報隠蔽性が高くな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の好ま
しい一例を図面に基づいて説明する。
【0014】図1および図2に示すように、紙等の白色
の基材3の表面に、硬貨よりも高い硬度を持つ、例えば
酸化チタン等を顔料の主成分として用いた白色の塗料を
塗布して下地層5を形成し、この下地層5の上層に、例
えばメジュームおよびオーバープリントニス等のような
硬貨よりも硬度の低い材料からなる透明樹脂を用いて、
隠し画像1を脱落させた反転像を有する透明樹脂層6を
設け、隠し画像1を露出させる。
【0015】更に、透明樹脂層の全体または一部分、お
よび隠し画像1の表面に、硬貨よりも低い硬度の淡色の
消滅インキを用いて、画像構成部と非画像構成部とが精
細に入り組んだ模様、例えば線数130線/インチ、網
点面積比30%程度の網点からなる模様層2を重ねて印
刷する。この模様層2はスクリーン模様に限らず、精細
な地紋等で形成されてもよく、画像構成部と非画像構成
部との面積比はほぼ5%乃至50%の範囲が好ましい。
【0016】また、基材3の裏面における隠し画像1の
位置には、透かしに対する隠蔽性向上のため、濃度の高
いスミ等のインキからなる隠蔽層4を設ける。隠蔽層4
としては、模様層2と類似の図柄を印刷することも有効
である。
【0017】このようにして得られた印刷物は、隠し画
像1と模様層2との重ね合わせによって隠蔽性が向上
し、隠し画像1が視認不能となる。また、硬貨等によっ
て摩擦された際、図3に示すように、隠し画像1の上に
設けられている模様層2の内で画像構成部21は可視化
されないが、非画像構成部22の個所では、下地層5が
露出しており、この下地層5を形成している硬貨よりも
高硬度な顔料によって硬貨が削られて条痕が発生し、隠
し画像1を視認できるようになる。
【0018】また、模様層2を消滅インキで形成するこ
とにより、一度可視化された画像を消去するために消し
ゴム等で擦ると、隠し画像1の条痕ばかりか、消滅イン
キによって印刷された模様層2も消去されるので、改ざ
んされたことが明らかになり、改ざん防止の機能を付加
させることができる。
【0019】尚、模様層2、および透明樹脂層6の印刷
は、オフセット印刷をはじめとして、凸版印刷、グラビ
ア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等多岐に
わたる方式を用いることが可能である。
【0020】図4は、本発明に係る印刷物を証券に利用
した一例であり、下地層15、透明樹脂層16および模
様層12の形成方法は、前記のものと同様である。
【0021】この印刷物は、隠し画像11が視認不能と
なるうえ、複写機による複写等を行った場合、基材13
の他の画像は複写されるが、隠し画像11は複写されな
い。更に、隠し画像11は、図3に示した前記の印刷物
と同様、硬貨等によって摩擦を受けた際に、隠し画像1
1の上に設けられた模様層12の内で非画像構成部に条
痕が発生するので、隠し画像11を視認することができ
る。
【0022】従って、原稿の印刷物と複写物との真贋が
判別できるうえ、模様層16を消しゴムで消色されない
インキで形成した場合には、一度可視化された隠し画像
11を消しゴムで擦ることにより、再度不可視化するこ
とも可能となる。
【0023】尚、表面に設けた模様層12だけで十分な
隠蔽効果を得られない場合には、隠し画像11の裏面に
隠蔽層を設けると効果的である。
【0024】また、模様層12、および透明樹脂層16
の印刷においては、前記の実施の形態と同様、多岐にわ
たる印刷方式を用いることが可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、隠し画像を含む印刷物
を、オフセット印刷等の平易な印刷方式を用いて生産す
ることが可能であるため、生産効率がよく、低コストで
ある。
【0026】しかも、視覚による情報隠蔽性が高いの
で、くじや証書等、広く用いることが可能である。
【0027】また、模様層を、消しゴムで擦っても消色
しないインキで形成すれば、一旦可視化された隠し画像
を再び視認されなくすることが可能であり、消しゴムで
擦ることによって消色する消滅インキで形成すれば、一
旦可視化した情報の改ざん防止効果がある。
【0028】更に、基材の裏面における隠し画像の位置
に隠蔽層を設ければ、隠し画像が裏面から透けて視認さ
れることもなくなり、一層情報隠蔽性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1に示した実施の形態の断面図である。
【図3】図1に示した隠し画像の拡大正面図である。
【図4】本発明の異なる実施の形態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 隠し画像 2 模様層 3 基材 4 隠蔽層 5 下地層 6 透明樹脂層 21 画像構成部 22 非画像構成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−257080(JP,A) 特開 平7−32781(JP,A) 実開 昭58−155257(JP,U) 実開 昭58−112577(JP,U) 実開 平1−83582(JP,U) 特公 平6−78039(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/00 B41M 3/14 B42D 15/10 531

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨よりも高硬度な顔料を含有する塗料
    を基材に塗布して形成された下地層の上に、隠し画像を
    脱落させた反転像を有する硬貨よりも低硬度な材料から
    なる透明樹脂層を設けるとともに、それらの表面を隠蔽
    する画像構成部と前記表面を露出させた非画像構成部と
    が精細に入り組んだ硬貨よりも低硬度な材料からなる模
    様層を前記それらの表面に設けて前記隠し画像を視認不
    能とし、硬貨を前記模様層に擦り付けることによって、
    前記模様層の非画像構成部を通して前記隠し画像に形成
    される条痕で前記隠し画像が視認されることを特徴とす
    る印刷物。
  2. 【請求項2】 前記模様層が、消しゴムで擦ることによ
    って消色する消滅インキで形成されている請求項1記載
    の印刷物。
  3. 【請求項3】 基材の裏面における前記隠し画像の位置
    に、前記隠し画像が透視不能となるような隠蔽層を設け
    た請求項1,2いずれかに記載の印刷物。
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