JP7310201B2 - 画像形成装置及び画像構造 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び画像構造に関する。
従来この種の画像形成装置としては特許文献1,2に記載のものが既に知られている。
特許文献1には、用紙基材の表面に固有情報が印刷され、裏面の所定部分に透かし画像が印刷される情報形成シートであって、用紙基材の表面、裏面となる一方面又は両方面の全面又は所定部分に地紋を形成させると共に、透かし情報を白色インキに紙色以外の当該紙色と異なる有色顔料インキを混合させた紫外線硬化型の印刷インキにより形成させ、表側から光に透かしたときに当該透かし情報を視認させる技術が開示されている。
特許文献2には、メモリに格納されている可視透かしパターンを読み出し、この読み出した可視透かしパターンに不可視透かしを描画し、両者が混合された画像データに重畳率を掛け、これらの可視・不可視透かしデータを入力画像データに加算して透かし重畳画像データを生成する技術が開示されている。
特許第5615072号公報(発明を実施するための形態,図1) 特開2006-262486号公報(発明を実施するための最良の形態,図2)
本発明が解決しようとする技術的課題は、媒体の表面の指定領域に作製される画像に対し、媒体の裏側から透かして見た画像の陰影を表側から見た画像の陰影と異ならせる透かし画像とすることにある。
請求項1に係る発明は、透過性を有する媒体の表面に対し当該媒体の裏側から透かして見たときに視認可能であって、透かして見える透かし部と、透かして見えない非透かし部とが含まれる透かし画像を作製するか否かを選択する選択手段と、前記選択手段にて前記透かし画像を作製することを選択したときに、前記透かし画像を作製するための領域及び様式を指定する指定手段と、前記指定手段による指定領域に対し、当該媒体と同系色の作像剤を用いて前記透かし画像の前記透かし部を前記指定手段による指定様式に従って作製する同系色作像手段と、前記指定手段による指定領域に対し、透明作像剤を用いて前記透かし画像の前記非透かし部を前記指定手段による指定様式に従って作製する透明作像手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る画像形成装置において、前記媒体の表面に対し一若しくは複数の有色作像剤を用いて前記透かし画像以外の有色画像を作製する有色作像手段を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る画像形成装置において、前記透かし画像は、前記有色作像手段による有色画像で被覆されていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に係る画像形成装置において、前記透かし画像は、前記媒体の表側から見たとき前記透かし部と前記非透かし部とが同程度の光沢度を有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1又は4に係る画像形成装置において、前記媒体が白色媒体であるとき、前記透かし画像は、白色作像剤を用いた透かし部と、前記透明作像剤を用いた非透かし部とを含むことを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれかに係る画像形成装置において、前記透かし画像は、複数の情報列を前記透かし部と前記非透かし部とに塗り分けて作製したものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至5のいずれかに係る画像形成装置において、前記透かし画像は、一若しくは複数の情報列を前記透かし部又は前記非透かし部のいずれか一方で作製し、前記指定領域のうち前記情報列以外の非情報列を前記透かし部又は前記非透かし部のいずれか他方で作製することを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に係る発明は、請求項6又は7に係る画像形成装置において、前記透かし画像は、前記媒体を裏側から透かして見たときに前記情報列が正規の配列状態で視認されるよう前記情報列を左右反転又は上下反転した状態で前記透かし部及び前記非透かし部として作製することを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に係る発明は、請求項7に係る画像形成装置において、前記透かし画像を構成する前記透かし部と前記非透かし部との境界の段差を低減若しくは遮蔽するように処理する段差処理手段を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る画像形成装置において、前記段差処理手段は、前記媒体上に作製された画像を定着する定着手段の定着熱量を通常定着条件よりも増加させることを特徴とする画像形成装置である。
請求項11に係る発明は、請求項9に係る画像形成装置において、前記段差処理手段は、前記透かし画像を構成する前記透かし部と前記非透かし部との境界の段差を低減するように前記透明作像手段及び前記同系色作像手段のうち少なくとも前記透明作像手段による追い刷りを実施することを特徴とする画像形成装置である。
請求項12に係る発明は、請求項9に係る画像形成装置のうち、前記媒体の表面に対し一若しくは複数の有色作像剤を用いて前記透かし画像以外の有色画像を作製する有色作像手段を備えた態様において、前記段差処理手段は、前記透かし画像を構成する前記透かし部と前記非透かし部との境界の段差を遮蔽するように前記有色作像手段による追い刷りを実施することを特徴とする画像形成装置である。
請求項13に係る発明は、請求項1に係る画像形成装置において、前記選択手段は、前記媒体に対して画像をセキュリティモードで作製するときに選択するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項14に係る発明は、請求項1に係る画像形成装置において、前記指定手段は、前記選択手段にて前記透かし画像を作製することが選択されたときに、前記透かし画像の指定領域及び指定様式を自動的に指定することを特徴とする画像形成装置である。
請求項15に係る発明は、請求項1又は14に係る画像形成装置において、前記指定手段は、前記選択手段にて前記透かし画像を作製することが選択されたときに、前記透かし画像の指定領域及び指定様式を可変に指定することを特徴とする画像形成装置である。
請求項16に係る発明は、透過性を有する媒体の表面の予め決められた指定領域に作製され、前記媒体の裏側から透かして見たときに視認可能な透かし画像として、前記媒体と同系色の作像剤を用いて指定様式に従って作製される透かし部と、前記透かし部とは異なる領域に対し透明作像剤を用いて指定様式に従って作製される非透かし部とを有し、前記媒体の裏側から透かして見たときに前記透かし画像の前記透かし部のみの陰影を視認することを可能とする画像構造である。
請求項1に係る発明によれば、媒体の表面の指定領域に作製される画像に対し、媒体の裏側から透かして見た画像の陰影を表側から見た画像の陰影と異ならせる透かし画像とすることができる。
請求項2に係る発明によれば、媒体の表面に通常の有色画像に加えて透かし画像を作製することができる。
請求項3に係る発明によれば、媒体の表面に作製された透かし画像の存在を有色画像で隠すことができる。
請求項4に係る発明によれば、媒体の表側から透かし画像を見たときに透かし部と非透かし部との間に光沢感の違いを発生させ難くすることができる。
請求項5に係る発明によれば、使用頻度の高い白色媒体に対し透かし画像を簡単に作製することができる。
請求項6に係る発明によれば、複数の情報列が透かし部と非透かし部とに塗り分けられた透かし画像を容易に作製することができる。
請求項7に係る発明によれば、一若しくは複数の情報列全体又はその情報列の周囲が透かし状態となる透かし画像を容易に作製することができる。
請求項8に係る発明によれば、媒体を裏側から透かして見たときに、情報列が正規の配列状態で視認可能な透かし画像を作製することができる。
請求項9に係る発明によれば、透かし部と非透かし部とが隣接した透かし画像に対し、透かし画像の境界の段差に起因する画質不良を抑えることができる。
請求項10に係る発明によれば、透かし部と非透かし部とが隣接した透かし画像に対し、定着処理と併せて、透かし画像の境界の段差を低減することができる。
請求項11に係る発明によれば、透かし部と非透かし部とが隣接した透かし画像に対し、少なくとも透明作像剤による追い刷りを経て、透かし画像の境界の段差を低減することができる。
請求項12に係る発明によれば、透かし部と非透かし部とが隣接した透かし画像に対し、有色画像の追い刷りを経て、透かし画像の境界の段差を遮蔽することができる。
請求項13に係る発明によれば、媒体に画像を作製するに当たって、セキュリティモードを付与するか否かを任意に選択することができる。
請求項14に係る発明によれば、透かし画像を作製に当たって、作製領域及び作製様式を自動的に指定することができる。
請求項15に係る発明によれば、透かし画像を作製するに当たって、作製領域及び作製様式を可変に指定することができる。
請求項16に係る発明によれば、媒体の表面の指定領域に作製された画像に対し、媒体の裏側から透かして見た画像の陰影を表側から見た画像の陰影と異ならせる透かし画像とする画像構造を提供することができる。
本発明が適用された画像形成装置の実施の形態の概要を示す説明図である。 (a)は図1に示す画像形成装置により作製された透かし画像の一例を示す説明図、(b)は同画像形成装置により作製された透かし画像の他の例を示す説明図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の駆動制御系の一例を示す説明図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の作像シーケンス処理例を示すフローチャートである。 図5中の「透かしタグ付与処理」の一例を示すフローチャートである。 (a)は通常画像及び透かし画像の作製領域の一例を示す説明図、(b)は通常画像の作製例を示す説明図、(c)は透かし画像の作製例を示す説明図、(d)は透かし画像の他の作製例を示す説明図である。 (a)は図7(c)に示す透かし画像の一例を示す説明図、(b)は(a)の透かし画像について実際の印字面の見た目を示す説明図、(c)は同透かし画像について裏から透かした見た目を示す説明図である。 実施の形態2に係る画像形成装置の作像シーケンス処理例を示すフローチャートである。 同画像形成装置を用いて作製された図7(d)に示す透かし画像の一例を示す説明図、(b)は(a)の透かし画像について実際の印字面の見た目を示す説明図、(c)は同透かし画像について裏から透かした見た目を示す説明図である。 (a)は図7(d)に示す透かし画像の透かし部と非透かし部との境界部において生じ易い画像構造例を示す説明図、(b)は(a)に示す透かし画像の境界部における段差を低減若しくは遮蔽する手法例1を示す説明図、(c)は同手法例2を示す説明図、(d)は同手法例3を示す説明図、(e)は同手法例4を示す説明図である。 実施の形態3に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 実施の形態3に係る画像形成装置のサーバによる作像シーケンス処理を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。
◎実施の形態の概要
図1は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態の概要を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、透過性を有する媒体Sの表面に対し当該媒体Sの裏側から透かして見たときに視認可能であって、透かして見える透かし部Gaと、透かして見えない非透かし部Gbとが含まれる透かし画像Gtを作製するか否かを選択する選択手段1と、選択手段1にて透かし画像Gtを作製することを選択したときに、透かし画像Gtを作製するための領域及び様式を指定する指定手段2と、指定手段2による指定領域Rtに対し、当該媒体Sと同系色の作像剤を用いて透かし画像Gtの透かし部Gaを指定手段2による指定様式に従って作製する同系色作像手段3と、指定手段2による指定領域Rtに対し、透明作像剤を用いて透かし画像Gtの非透かし部Gbを指定手段による指定様式に従って作製する透明作像手段4と、を備えたものである。
ここで、図1に示す画像形成装置においては、媒体Sの表面に対し一若しくは複数の有色作像剤を用いて透かし画像Gt以外の有色画像Gcを作製する有色作像手段5が設けられ、透かし画像Gt及び有色画像Gcは例えば像保持手段6に保持されて転写域に至り、当該転写域に設けられた転写手段7によって媒体Sに転写され、転写された画像(透かし画像Gt、有色画像Gc)は例えば定着手段8を経て媒体Sに定着されるようになっている。尚、同系色作像手段3、透明作像手段4及び有色作像手段5の「作像」は「画像作製」を意味するものであり、以下「作像」については同様の意義で用いるものとする。
このような技術的手段において、本実施の形態の対象は通常の色(代表的にはY(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)に白、クリア(透明)の作像剤を備えた画像形成装置であればよく、1台構成、2台構成のいずれをも含む。
また、媒体Sは白色に限られず、他の有色(黒色も透過性を有するものであれば含む)も広く含む。
更に、透かし画像Gtは、媒体Sの表面に作製され、媒体Sの裏側から見たときに視認可能なものを意味し、透かし部(透かして見える部分)Gaと非透かし部(透かして見えない部分)Gbとを有するものとする。
ここで、透かし部Gaは媒体Sと同系色の作像剤を用いて作製されるものであれば広く含み、非透かし部Gbは透明作像剤を用いて作製されるものであればよい。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の代表的態様又は好ましい態様について説明する。
本例は、有色作像手段5を備えているため、透かし画像Gtとは別に有色画像Gcを作製することが可能であり、例えば透かし画像Gtについて有色作像手段5により作製された有色画像Gcで被覆するようにすれば、透かし画像Gtを直接的に隠すことも可能である。
また、透かし画像Gtの好ましい態様としては、媒体Sの表側から見たとき透かし部Gaと非透かし部Gbとが同程度の光沢度を有する態様が挙げられる。本例は、透かし画像Gtの透かし部Gaと非透かし部Gbとの光沢度を同程度にすることで、媒体Sを表側から見たときに光沢度差により透かし画像が目立つことを抑制することを企図したものである。
そして、透かし画像Gtの代表的態様としては、媒体Sが白色媒体であるとき、透かし画像Gtは、白色作像剤を用いた透かし部Gaと、透明作像剤を用いた非透かし部Gbとを含む態様が挙げられる。
また、透かし画像Gtの構成例としての代表的態様としては、図2(a)に示すように、複数の情報列を透かし部Gaと非透かし部Gbとに塗り分けて作製したものが挙げられる。ここで、「情報列」の「情報」には「文字」以外の「記号」、「数字」等も含む趣旨である。
図2(a)では、媒体Sの表側において、5つの情報列のうち偶数番目を透かし部Ga(具体的にはGa1,Ga2)とし、奇数番目を非透かし部Gb(具体的にはGb1~Gb3)としたものを例に挙げたものであり、透かし部Ga、非透かし部Gbは媒体Sの表面と同色若しくは透明色の作像剤による画像部を構成していることから、媒体Sの表面色に対して区別されない状態で形成されている。このため、透かし画像Gtは、媒体Sの表側から見て、媒体Sの表面色と一体的に見えることになり、視認し難いものになっている。但し、透かし画像Gtは媒体Sの表面に比べて光沢度が高い分、よく見ると透かし画像Gtによる情報列の存在は確認することは可能である。
そして、透かし部Gaと非透かし部Gbとの透過率は「透かし部Ga(白色作像剤)<非透かし部Gb(透明作像剤)」であることから、透かし画像Gtを媒体Sの裏から透かして見ると、透かし部Ga(具体的にはGa1,Ga2)のみが反転した状態(本例では左右反転状態)で視認することが可能である。
更に、透かし画像Gtの構成例としての別の代表的態様としては、図2(b)に示すように、一若しくは複数の情報列を透かし部Ga又は非透かし部Gbのいずれか一方で作製し、指定領域Rtのうち情報列以外の非情報列を透かし部Ga又は非透かし部Gbのいずれか他方で作製する態様が挙げられる。
図2(b)では、媒体Sの表側において、5つの情報列の全てを透かし部Ga(具体的にはGa1~Ga5)とし、指定領域Rのうち情報列以外の非情報列の領域全域を非透かし部Gbとしたものを例に挙げたものであり、透かし部Ga及び非透かし部Gbは指定領域R全域に媒体Sの表面と同色若しくは透明色の作像剤による画像部を構成していることから、媒体Sの表面色に対して区別されない状態で形成されている。このため、透かし画像Gtは、媒体Sの表側から見て、媒体Sの表面色と一体的に見えることになり、視認し難いものになっている。
そして、透かし部Gaと非透かし部Gbとの透過率の違いから、透かし画像Gtを媒体Sの裏から透かして見ると、透かし部Ga(具体的にはGa1~Ga5)としての情報列が反転した状態(本例では左右反転状態)で視認することが可能である。
また、前述したように、媒体Sの表側に透かし画像Gtとしての情報列を正規の配列状態で作製すると、媒体Sの裏側から透かして見ると、情報列が反転した状態で見えることから、透かし画像Gtが幾分読みにくいという事態が起こる。
このような事態を解消するという観点から、透かし画像Gtの好ましい態様としては、媒体Sを裏側から透かして見たときに情報列が正規の配列状態で視認されるよう情報列を左右反転又は上下反転した状態で透かし部Ga及び非透かし部Gbとして作製する態様が挙げられる。本例は、情報列について裏側から見たときに正規の配列状態として視認可能とするように、情報列作製時に予め左右反転または上下反転させる態様である。
また、図2(b)に示すように、透かし画像Gtとしての情報列が透かし部Ga又は非透かし部Gbの一方で作製し、その周囲を密接した状態で透かし部Ga又は非透かし部Gbの他方で作製する態様にあっては、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界に段差が生ずると、媒体Sを表側から見たときに、当該段差部分が視認されてしまい、透かし画像Gtの存在が直接的に露呈し易くなる懸念がある。
このような懸念を解消するという観点から、透かし画像Gtを構成する透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差を低減若しくは遮蔽するように処理する段差処理手段9を備える態様が好ましい。
ここで、段差処理手段9の代表的態様としては例えば以下のものが挙げられる。
(1)媒体S上に作製された画像を定着する定着手段8の定着熱量を通常定着条件よりも増加させる態様。これは、定着手段8による定着熱量を増加させることで透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差を溶融させて均すことを企図したものである。
(2)透かし画像Gtを構成する透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差を低減するように透明作像手段4及び同系色作像手段3のうち少なくとも透明作像手段4による追い刷りを実施する態様。本例は、透明作像剤による追い刷りで前述した境界の段差を覆うものである。
(3)透かし画像Gtを構成する透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差を遮蔽するように有色作像手段5による追い刷りを実施する態様。本例は、有色画像Gcの追い刷りを利用して段差処理手段9とする態様である。
(4)透かし画像Gtを構成する透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差を低減するように、前述した境界の周辺では透明作像剤及び同系色作像剤の両方を混合させるように画像データを一部変換する態様である。
また、選択手段1の好ましい態様としては、媒体Sに対して画像をセキュリティモードで作製するときに選択する態様が挙げられる。本例は、媒体Sに対する画像作製について安全性を付与するセキュリティモードを作り、当該モードを選択して透かし画像Gtを安全対策として使用する態様である。
更に、指定手段2の代表的態様としては、選択手段1にて透かし画像Gtを作製することが選択されたときに、透かし画像Gtの作製領域及び作製様式を自動的に指定する態様が挙げられる。本例は、ユーザの手を患わせることなく、透かし画像Gtの作製領域及び作製様式を自動的に指定する方式である。
また、指定手段2の別の代表的態様としては、選択手段1にて透かし画像Gtを作製することが選択されたときに、透かし画像Gtの作製領域及び作製様式を可変に指定する態様である。本例は、透かし画像Gtの作製に当たりユーザの意向を反映できるようにしたものである。
また、本実施の形態では、透かし画像Gtを作製する画像形成装置に限られず、透かし画像Gtの画像構造自体も新規な構成を備えたものである。
つまり、透過性を有する媒体Sの表面の予め決められた指定領域Rtに作製され、媒体Sの裏側から透かして見たときに視認可能な透かし画像Gtとして、媒体Sと同系色の作像剤を用いて指定様式に従って作製される透かし部Gaと、透かし部Gaとは異なる領域に対し透明作像剤を用いて指定様式に従って作製される非透かし部Gbとを有し、媒体Sの裏側から透かして見たときに透かし画像Gtの透かし部Gaのみの陰影を視認することを可能とする画像構造が挙げられる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
図3は実施の形態1に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。
-画像形成装置の全体構成-
同図において、画像形成装置20は、画像形成装置筐体21内に、複数の色成分(本実施の形態ではクリア(CL)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、ホワイト(W))画像を形成する画像形成部22(具体的には22a~22f)と、各画像形成部22にて形成された各色成分画像を順次転写(一次転写)保持するベルト状の中間転写体30と、中間転写体30上に転写された各色成分画像を記録媒体としての用紙に二次転写(一括転写 )する二次転写装置(一括転写装置)50と、二次転写された画像を用紙上に定着させる定着装置70と、二次転写域に用紙を搬送する用紙搬送系80と、を備えている。
-画像形成部-
本実施の形態において、各画像形成部22(22a~22f)は、夫々ドラム状の感光体23を有し、各感光体23の周囲には、感光体23が帯電されるコロトロンや帯電ロール等の帯電装置24、帯電された感光体23上に静電潜像が書き込まれるレーザ走査装置等の露光装置25、感光体23上に書き込まれた静電潜像が各色成分トナーにて現像される現像装置26、感光体23上のトナー画像が中間転写体30に転写される転写ロール等の一次転写装置27及び感光体23上の残留トナーが除去される感光体清掃装置28を夫々配設したものである。
また、中間転写体30は、複数(本実施の形態では三つ)の張架ロール31~33に掛け渡されており、例えば張架ロール31が図示外の駆動モータにて駆動される駆動ロールとして用いられ、当該駆動ロールにて循環移動するようになっている。更に、張架ロール31,33間には二次転写後の中間転写体30上の残留トナーを除去するための中間転写体清掃装置35が設けられている。
-二次転写装置(一括転写装置)-
更に、二次転写装置(一括転写装置)50は、図3及び図4に示すように、中間転写体30の張架ロール33に対向した部位に転写ロール55を圧接配置すると共に、中間転写体30の張架ロール33を転写ロール55の対向電極をなす対向ロール56としたものである。ここで、本例では、転写ロール55は金属製シャフトの周囲に発泡ウレタンゴムやEPDMにカーボンブラック等が配合された弾性層を被覆した構成になっており、転写ロール55と対向ロール56との間で挟持した中間転写体30のニップ領域を二次転写域(一括転写域)TRとして機能するようにしたものである。
更にまた、対向ロール56(本例では張架ロール33を兼用)には導電性の給電ロール57を介して転写電源60からの転写電圧が印加されており、転写ロール55及び対向ロール56間に所定の転写電界が形成されるようになっている。
尚、本例では、二次転写装置50は中間転写体30に転写ロール55を圧接配置した態様であるが、これに限られるものはなく、転写ロール55を張架ロールの一つとして転写ベルトを張架ロール間に掛け渡すベルト転写モジュール等を用いてもよいことは勿論である。
-定着装置-
定着装置70は、図3に示すように、用紙Sの画像保持面側に接触して配置される駆動回転可能な加熱定着ロール71と、当該加熱定着ロール71に対向して圧接配置され、加熱定着ロール71に 追従して回転する加圧定着ロール72とを有し、両定着ロール71,72間の定着領域に用紙S上に保持された画像を通過させ、当該画像を加熱加圧定着するものである。
-用紙搬送系-
更に、用紙搬送系80は、図3に示すように、複数段(本例では二段)の用紙供給容器81,82を有し、用紙供給容器81,82のいずれかから供給される用紙Sを略鉛直方向に延びる鉛直搬送路83から略水平方向に延びる水平搬送路84を経て二次転写域TRへと至り、その後、転写された画像が保持された用紙を、搬送ベルト85を経由して定着装置70による定着部位に至り、画像形成装置筐体21の側方に設けられた用紙排出受け86に排出するものである。
そして更に、用紙搬送系80は、水平搬送路84のうち定着装置70の用紙搬送方向下流側に位置する部分から下方に向かって分岐する反転可能な分岐搬送路87を有し、当該分岐搬送路87で反転された用紙Sを戻し搬送路88を経て再び鉛直搬送路83から水平搬送路84へと戻し、二次転写域TRにて用紙Sの裏面に画像を転写し、定着装置70を経て用紙排出受け86へ排出するようになっている。
また、用紙搬送系80には用紙Sの位置を整合して二次転写域TRに供給する位置整合ロール90のほか、各搬送路83,84,87,88には適宜数の搬送ロール91が設けられている。更に、水平搬送路84の二次転写域TRの入口側には位置整合ロール90を通過した用紙Sを二次転写域TRへ案内する案内シュート93が設けられている。本例では、位置整合ロール90と二次転写域TRとの間には一つの案内シュート93が設けられており、対構成の金属製のシュート部材を対向して配置することで用紙Sの案内軌跡を規制するようになっている。
更にまた、画像形成装置筐体21の用紙排出受け86の反対側には水平搬送路84に向かって手差し用紙が供給可能な手差し用紙供給器95が設けられている。
-用紙種特定器-
本例で使用可能な用紙Sとしては、通常の白紙(普通紙、コート紙等)は勿論、黒紙等の特殊紙をも適用可能である。
例えば特殊紙として黒紙を使用するような場合には、用紙の表面に下地画像(例えば白色画像)を作製し、その上に各種色成分の有色画像を作製するモード(下地付作像モード)を選択することが必要になる。
そこで、本実施の形態では、図4に示すように、用紙種を特定するための用紙種特定器100が設けられている。本例では、用紙種特定器100としては、図4に示すように、例えばユーザインタフェースとしての操作パネルに用紙種指示器を具備させ、画像形成装置で使用可能な用紙を予め登録しておき、その中から使用する用紙種を指示するようにしたものが挙げられる。
また、用紙種特定器100の他の例としては、用紙搬送系80の鉛直搬送路83又は水平搬送路84の一部に用紙種の色を判別する判別器を設置し、この判別器にて使用する用紙の色を判別するようにしてもよい。
-画像形成装置の駆動制御系-
本実施の形態において、図4に示すように、符号120は画像形成装置の作像処理を制御する制御装置であり、この制御装置120は、CPU、ROM、RAM及び入出力インタフェースを含むマイクロコンピュータからなり、入出力インタフェースを介して図示外のスタートスイッチや作像モードを選択するモード選択スイッチ等のスイッチ信号や各種
センサ信号、更には、用紙種を特定する用紙種特定器100からの用紙種特定信号等の各種入力信 号を取り込み、ROMに予め格納されている作像シーケンス処理プログラム(図5参照)をCPUで実行し、駆動制御対象に対する制御信号を生成した後に、各駆動制御対象(画像形成部22(22a~22f)、転写電源60等)に制御信号を送出するようになっている。
-画像形成装置の作動-
次に、図3及び図4に示す画像形成装置において、種類の異なる用紙Sが混在して使用される場合を想定すると、先ず、ユーザは、図5に示すように、図示外の操作パネルにおいて、セキュリティプリントの選択スイッチを指定するか否かを決めた後、図示外のスタートスイッチをオン操作すればよく、これにより、画像形成装置によるプリント(作像処理)が開始される。
このとき、用紙Sは用紙供給容器81,82又は手差し用紙供給器95のいずれかから供給され、所定の搬送経路を経て二次転写域TRに向かって搬送されると共に、制御装置120には用紙種特定器100からの用紙情報が入力され、使用する用紙種が特定された状態になる。
本実施の形態では、セキュリティプリントの指定がある場合には、制御装置120は、通常画像の作製に加えて、透かし画像の領域及び様式を指定する。ここでいう「透かし画像Gt」とは、例えば図7(a)に模式的に示すように、用紙Sの表側の所定の指定領域Rtに指定様式に則って作製されるものであって、用紙Sの表側から見て用紙Sの表面と区別し難い状態に描かれており、用紙Sの裏側から透かして見て透かし画像Gtの一部が視認可能であるものとを想定している。図7(a)において、符号Rmは通常画像Gmを作製するための作像領域を示し、透かし画像Gtの指定領域Rtは通常画像Gmの指定領域Rmとは異なる箇所に選定されることが多い。
また、透かし画像Gtの指定については、制御装置120のRAM内に予め記録された情報に基づいて自動的に指定するようにしておけばユーザの手を患わせない点で好ましいが、例えばユーザの方でその都度透かし画像の領域や様式を変更したいとの要請がある場合には、ユーザによって適宜変更して指定するように構成しても差し支えない。
<通常画像と透かし画像の構成例>
本例において、通常画像Gmは、図7(a)(b)に示すように、画像形成部22b~22eによるYMCKトナーを用いて作製される画像が一般的であるが、これに限られるものではなく、画像形成部22aによるクリア(CL)トナーを用いて光沢を付与、あるいは、画像形成部22fによる白(W)トナーを用いて白色画像を付加したものをも含むものである。
また、透かし画像Gtは、図7(a)(c)に示すように、指定様式に則って指定された情報列の一例である文字列(本例では5つの文字から文字列を示す)のうち。例えば偶数番目(2,4番目)の文字を白(W)トナーによる透かし部Gaとし、奇数番目(1,3,5)の文字をクリア(CL)トナーによる非透かし部Gbとして塗り分けるものである。ここでいう指定様式とは、文字列、記号列、符号列あるいはこれらの組合せからなる情報列の内容、更には情報列のフォントやサイズ、透かし部Ga、非透かし部Gbのレイアウトに関する各種様式を含むものであり、更には情報列ではなくイメージ像を各種様式として指定できるようにしてもよい。
そして、透かし部Ga、非透かし部Gbのレイアウトについては、前述した手法(偶数/奇数)に限られるものではなく、例えば素数/非素数、2進数での枚数カウント、ランダムなどの判定で自動的に塗り分けるようにしても差し支えない。
<透かしタグの付与>
この後、制御装置120は、図6に示す様に、各画像をラスタライズ(画素化に相当)する際に画素毎に透かしタグを付与する。
本例では、「透かしタグ」は、通常画像Gmなのか透かし画像Gtなのかの切り分け、更には、透かし画像Gtの透かし部Gaなのか非透かし部Gbなのかの切り分けるための目印となるタグを指し、例えば以下のように決められている。
透かしタグ‘0’:通常画像Gmを構成する画素
〃 ‘1’:非透かし部Gb(クリア(CL))
〃 ‘2’:透かし部Ga(白(W))
図7(c)に示す例では、通常画像Gmの画像は‘0’、透かし画像Gtのうち奇数番目の非透かし部Gbは‘1’、透かし画像Gtのうち偶数番目の透かし部Gaは‘2’が付与される。
一方、セキュリティプリントの指定が無い場合には、図5に示すように、透かし画像Gtを作製する必要がないため、ラスタライズする際に特に透かしタグを付与することなく、通常画像Gmを作製するようにすればよい。
そして、制御装置120は、ラスタライズ処理(セキュリティプリントでは透かしタグの付与処理を含む)が終了すると、通常画像Gmの画素(透かしタグ‘0’の画素も含む)は公知の色変換手法に従って色変換するようにすればよい。また、透かし画像Gtについては、透かしタグが‘1’の画素は、画素値がいくつであれ、クリア(CL)トナー100%(100%でなくてもよい)を付与し、透かしタグ‘2’の画素は、画素値がいくつであれ、白(W)トナー100%(100%でなくてもよい)を付与するようにすればよい。
この後、制御装置120は、画像データを色版ごとのデータに分解し、夫々の色の処理部にデータを送り、網点処理などを実施して各色版を生成した後、画像形成部22(22a~22f)にてプリントするようにすればよい。
-透かし画像Gtの具体例-
本実施の形態において、図8(a)に示すように、用紙Sが白紙(例えば透過性を有する白色コート紙)である場合において、透かし画像Gtの情報列として文字列が‘あいうえお’であり、奇数番目の文字‘あうお’が非透かし部Gb(クリアトナー部)、偶数番目の文字‘いえ’が透かし部Ga(白トナー部)と仮定すると、用紙Sとしての白紙に印字した透かし画像Gtの透かし部Gaと非透かし部Gbとは色、光沢度が同程度であり、図8(b)に示すように、実際の印字面の見た目は区別がつき難い。尚、図8中の点線での表記は、透かし画像Gtのない用紙S面とは同系色であるものの、透かし画像Gtの境界部では光沢差があることから、よく見ると、透かし画像Gtの存在に気がつく程度である状態を示すものである。
これに対し、図8(c)に示すように、用紙Sとしての白紙上の透かし画像Gtを裏から透かした見た目は、透かし部Ga(白トナー部)である‘いえ’のみが透けた状態で視認される。
但し、本例では、‘いえ’は左右反転した状態で視認される。
◎実施の形態2
図9は実施の形態2に係る画像形成装置で用いられる作像シーケンス処理を示すフローチャートである。
同図において、作像シーケンス処理の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、透かし画像Gtの指定様式が実施の形態1と一部異なっている。
つまり、本例では、透かし画像Gtは、図7(d)に示すように、指定領域Rtの中に情報列としての文字列(本例では5つの文字列)全てを透かし部Ga(白トナー部)として作製し、指定領域Rt内の文字列以外の領域全てを非透かし部Gb(クリアトナー部)として作製するようにしたものである。
そして、更に、本例では、制御装置120は、セキュリティプリントを指定した場合には、透かし画像Gtをラスタライズする際に透かしタグの付与処理に加えて、透かし画像Gtを裏から透かして見た場合に、透かし画像Gtを構成する文字列が正規の配列状態に配置されるように、本例では各画素を予め左右反転した状態で透かし画像Gt(透かし部Ga、非透かし部Gb)を作製するための画像データに変換するようにしたものである。
この後、制御装置120は、左右反転された画像データを色版ごとのデータに分解し、夫々の色の処理部にデータを送り、網点処理などを実施して各色版を生成した後、画像形成部22(22a~22f)にてプリントする。
従って、本実施の形態では、透かし画像Gtは用紙Sとしての白紙上に左右反転した状態で作製されており、透かし部Ga及び非透かし部Gbは略同程度の光沢度を以て指定領域Rt内に密接した状態で配置されることから、実施の形態1と略同様に、表側から見ると、透かし画像Gtの区別がつき難く、裏側から透かして見ると、正規の配列状態の透かし部Gaが視認される。
-透かし画像Gtの具体例-
本実施の形態において、図10(a)に示すように、用紙Sが白紙(例えば透過性を有する白色コート紙)である場合において、透かし画像Gtの情報列として文字列が‘あいうえお’であり、この‘あいうえお’を左右反転させた文字列が透かし部Ga(白トナー部)として作製され、指定領域Rtの文字列以外の領域には非透かし部Gb(クリアトナー部)が作製され、透かし部Gaに密接した状態で配置される。
このとき、用紙Sとしての白紙に印字した透かし画像Gtの透かし部Gaと非透かし部Gbとは色、光沢度が同程度であり、透かし部Gaである文字列と非透かし部Gbとの境界部の存在も全く目立たないため、図10(b)に示すように、実際の印字面の見た目は何も見えない状態であり、透かし画像Gtの文字列の存在は勿論、文字列が左右反転した状態で作製されていることも判別し難い。
これに対し、図10(c)に示すように、用紙Sとしての白紙上の透かし画像Gtを裏から透かした見た目は、透かし部Ga(白トナー部)である‘あいうえお’が正規の配列状態で透けた状態で視認される。
尚、本実施の形態では、透かし画像Gtは横配列の情報列(左右方向配列に相当)としての文字列であったため、透かし画像Gtのデータ処理に当たって左右反転する方式を採用しているが、例えば透かし画像Gtが縦配列(上下方向配列に相当)である場合には、透かし画像Gtのデータ処理に当たって上下反転する方式を採用するようにすればよい。
-段差処理-
本実施の形態では、透かし画像Gtは、図11(a)に示すように、透かし部Ga(白トナー部)と非透かし部Gb(クリアトナー部)とが密接して配置されており、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界に段差Δhが生じ易い。この段差Δhがあると、例えば用紙Sとしての白紙上の透かし画像Gtを見ると、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界部分が視認し易くなり、透かし画像Gtの存在が目につきやすい。このような事態は、透かし画像Gtがセキュリティプリントの指定時において使用されることを考慮すると、透かし画像Gtの存在が目につき難い状況の方が好ましい。
そこで、本実施の形態では、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差Δhを低減若しくは遮蔽する段差処理が実施されている。
(1)定着装置70を利用した段差処理
本例は、透かし画像Gtの透かし部Gaと非透かし部Gbとが密接して配置される態様である条件では、図11(b)に示すように、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差を低減するために、定着装置70の定着条件である定着温度Tを通常条件よりも例えば10℃高く設定したり、あるいは、定着装置70での定着処理を2回実施し、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界部分により多くの定着熱量を供給し、段差部分を溶融して低減することを企図したものである。
(2)クリアトナーの追い刷りによる段差処理
本例は、透かし画像Gtの透かし部Gaと非透かし部Gbとが密接して配置される態様である条件では、図11(c)に示すように、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差を低減するために、両者の上にクリアトナーによる追い刷り部Gdを積層し、前述した段差部分を埋めて低減するようにしたものである。
(3)透かし部と非透かし部との境界付近の段差処理
本例は、透かし画像Gtの透かし部Gaと非透かし部Gbとが密接して配置される態様である条件では、図11(d)に示すように、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界付近mでは、クリアトナー及び白トナーが混合した状態となるように画像データを変換し、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差を低減するようにしたものである。本例においては、境界付近では、例えばクリアトナーの量を透かし部Gaに向かうにつれて徐々に減少させ、逆に白トナーの量を非透かし部Gbに向けて徐々に増加させるようにすればよい。
(4)他の画像の追い刷りによる段差処理
本例は、透かし画像Gtの透かし部Gaと非透かし部Gbとが密接して配置される態様である条件では、図11(e)に示すように、透かし部Gaと非透かし部Gbとの境界の段差を低減するために、両者の上に他の有色トナー(例えばYMCトナー)による追い刷り部Geを積層し、前述した段差部分を遮蔽するようにしたものである。
◎実施の形態3
-画像形成装置の全体構成-
図12は実施の形態3に係る画像形成装置の全体構成を示す。
同図において、画像形成装置は、情報処理装置の一例として一若しくは複数設置されるクライアントPC(Personal Computerの略)200と、2台の画像出力装置(図2ではIOT(Image Output Terminalの略)1、IOT2と表記)211,212と、クライアントPC200と2台の画像出力装置211,212とをネットワークを介して通信可能に接続するサーバ230と、を備えたものである。
-クライアントPC-
本例において、クライアントPC200は、CPU、ROM、RAM及び入出力ポートを含むマイクロコンピュータからなる制御装置(図示せず)が搭載されたコンピュータ本体を有し、このコンピュータ本体には表示手段としてのディスプレイ、入力手段としてのキーボード、マウスが接続されている。
そして、ユーザは、クライアントPC200において、画像出力装置211,212で出力すべき画像(例えば複数の一般的な色成分の一般色からなる画像と一般色以外の特殊な色(以下特色という)からなる画像との組合せ画像)を作成し、これらの画像データDT、更には、画像を出力する媒体情報をサーバ230に送信する。
-画像出力装置-
本例において、画像出力装置211(IOT1に相当)は、図12に示すように、装置筐体内に一般色からなる画像を形成する作像エンジンを搭載し、更に、作像エンジンを始めとする各要素を制御するためのマイクロコンピュータからなる制御装置221を備えている。
また、画像出力装置212(IOT2に相当)は、図2及び図3に示すように、装置筐体内に特色からなる画像を形成する作像エンジンを搭載し、更に、作像エンジンを始めとする各要素を制御するための制御装置222を備えている。
ここで、一般色からなる画像とは、本例では、複数の色成分として例えばイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなる画像を指す。また、特色からなる画像とは、本例では、白、金、銀、透明に相当するクリア(CL)のいずれかを用いた画像を指す。
尚、画像出力装置211,212の構成例については実施の形態1の画像形成装置と略同様である。
但し、画像出力装置212の基本的構成は、画像出力装置211と異なり、画像形成部22(具体的には22e~22h)が複数の特色(本実施の形態では白、金、銀、クリア(CL))の画像を形成するものである。
-サーバ-
本例において、サーバ230は、図12に示すように、クライアントPC200から取得した情報に基づいて各画像出力装置211,212を制御する制御装置231を備えている。本例では、制御装置231はCPU、ROM、RAM及び入出力ポートを含むマイクロコンピュータからなり、ROMには各画像出力装置211,212の作像シーケンスを決定する作像プログラム(図13参照)が予めインストールされており、CPUにて作像プログラムを実行することで、クライアントPC200からの取得した一般色+特色の画像データDT及び用紙種情報から、画像出力装置211,212の画像形成条件(画像形成順)を決定し、かつ、画像出力装置(IOT1)211には一般色の画像データDT1を、画像出力装置(IOT2)212には特色の画像データDT2を所定のタイミングで供給するようになっている。
-サーバによる作像シーケンス-
次に、図13を用いてサーバ230による作像シーケンス処理について説明する。
図13に示すように、サーバ230の制御装置231は、先ず、クライアントPC200から画像データDTを取得すると、セキュリティプリントの指定があるか否かをチェックし、セキュリティプリントの指定がある場合には、通常画像Gmに透かし画像Gtを付加して作像する。
一方、セキュリティプリントの指定が無い場合には、通常画像Gmのみ作像する。
この後、制御装置231は、画像データDTが「一般色+特色」であるか否かをチェックする。
そして、当該画像データDTが「一般色+特色」ではない場合、つまり、画像データDTが一般色のみである場合には、一般色機である画像出力装置(IOT1)211の操作パネルに用紙セット表示を行い、用紙Sのセットが完了した状態で画像出力装置211のみによる作像を実施する。
また、画像データDTが特色のみである場合には、特色機である画像出力装置(IOT2)212の操作パネルに用紙セット表示を行い、用紙Sのセットが完了した状態で画像出力装置212のみによる作像を実施する。
また、サーバ230の制御装置231は、画像データDTが「一般色+特色」である場合には、一般色機である画像出力装置(IOT1)211の操作パネルに用紙セット表示を行い、用紙Sのセットが完了した状態で画像出力装置211による作像を実施する。次いで、特色機である画像出力装置(IOT2)212の操作パネルにIOT1で印刷済みの用紙セット表示を行い、用紙Sのセットが完了した状態で画像出力装置212による作像を実施する。
特に、「特色」として、透かし画像Gtを構成する透かし部Ga、非透かし部Gbを作製するに当たっては、実施の形態1,2と同様に行うようにすればよい。
◎実施の形態4
図14は実施の形態4に係る画像形成装置の要部を示す。
同図において、画像形成装置は、一般色機としての画像出力装置(IOT1)211を前段側に、特色機としての画像出力装置(IOT2)212を後段側に設置し、両者間に中継搬送装置213を介在させて画像出力装置211,212の用紙搬送路を接続し、更に、画像出力装置(IOT1)211の前段側には用紙供給装置210を設置し、画像出力装置(IOT2)212の後段側には後処理装置(フィニッシャ)214を設置するようにしたものである。
そして、クライアントPC200はサーバ230を介して画像出力装置(IOT1,IOT2)、用紙供給装置210、中継搬送装置213及び後処理装置214に通信可能に接続されている。
本例において、用紙供給装置210は複数の用紙供給器241を有しており、その一部には手差し用紙供給器242を有している。更に、用紙供給装置210には操作部(入力部や表示部を含む)243が設けられている。
また、画像出力装置(IOT1,IOT2)211,212の基本的構成は実施の形態3と略同様であり、装置筐体内に作像エンジン(画像形成部22、中間転写体30、一括転写装置50)を搭載し、更に、画像定着用の定着装置70を搭載すると共に、夫々制御装置221,222を備えている。
ここで、制御装置221,222は、実施の形態3の構成を採用するようにすればよい。
更に、中継搬送装置213は、手差しインサータ245を有し、前後に位置する画像出力装置(IOT1,IOT2)211,212の媒体搬送路を接続する中継搬送路246を有している。
更にまた、後処理装置214は、パンチャ251、端綴じ装置252、中綴じ装置253及び用紙排出受け254を有しており、更に、手差しインサータ255を有している。
本実施の形態においては、用紙供給装置210の用紙供給器241や手差し用紙供給器242から用紙が供給され、一般色機としての画像出力装置(IOT1)211、中継搬送装置213、特色機としての画像出力装置(IOT2)212、後処理装置214を経て用紙排出受け254に排出されるようになっている。
従って、本実施の形態では、サーバ230が「一般色→特色」の印刷順(画像形成順)を決定したと仮定すると、用紙供給装置210から供給された用紙は、一般色機としての画像出力装置(IOT1)211による作像が行なわれ、定着装置70にて1回目の定着処理が行われる。この後、画像出力装置(IOT1)211にて印刷済の用紙は、中継搬送装置213を経て特色機としての画像出力装置(IOT2)212に導かれ、画像出力装置(IOT2)212による作像が行われ、定着装置70にて2回目の定着処理が行われる。しかる後、「一般色画像+特色画像」を含む用紙は後処理装置214を経て用紙排出受け254に排出される。
このように、本例の場合には、「一般色→特色」の印刷順(画像形成順)の場合には、用紙は自動的に画像出力装置(IOT1,IOT2)211,212に搬入され、作像、定着処理が実施される。
尚、本例においても、「特色」として、透かし画像Gtを構成する透かし部Ga、非透かし部Gbを作製するに当たっては、実施の形態1,2と同様に行うようにすればよい。
しかしながら、サーバ230が「特色→一般色」の印刷順(画像形成順)の場合には、例えば一般色機としての画像出力装置(IOT1)211による作像が行われず、特色機としての画像出力装置(IOT2)212による作像が行われるようにすればよく、用紙供給装置210から供給される用紙は、一般色機としての画像出力装置(IOT1)211内の用紙搬送路を経て中継搬送装置213から特色機としての画像出力装置(IOT2)212内に導かれた後に、画像出力装置(IOT2)212による作像が実施され、後処理装置214を経て用紙排出受け254へと排出される。
この後、用紙排出受け254に排出された特色画像印刷済の用紙を手動で用紙供給装置210にセットし、一般色機としての画像出力装置(IOT1)211による作像、定着を経て、中継搬送装置213、画像出力装置(IOT2)212及び後処理装置214の用紙搬送路を経て用紙排出受け254に排出するようにすればよい。
尚、この場合、手動で印刷済の用紙を運ぶようにしているが、別途設置した搬送ユニットにて自動的に搬送するようにしてもよいことは勿論である。
本実施の形態では、「一般色→特色」の印刷順(画像形成順)の場合には、画像出力装置(IOT1,IOT2)211,212による作像、定着処理が連続的に行われるため、例えば一般色機としての画像出力装置(IOT1)211の定着装置70では仮定着にしておき、特色機としての画像出力装置(IOT2)212の定着装置70にて本定着するようにしてもよい。本例では、両方の定着装置70で本定着する場合に比べて、定着装置70に要する電力を低減することが可能である。
尚、本実施の形態では、いずれも2台の画像出力装置(IOT1,IOT2)211,212を採用しているが、これに限られるものではなく、一つの装置筐体内に2組の作像エンジンを連続的に配設し、夫々の作像エンジンで形成された画像を定着する定着装置を夫々搭載するようにしてもよい。
本実施の形態では、いずれも用紙Sを裏側から透かして視認可能な透かし画像Gtを作製するものであるが、セキュリティプリント時の安全対策を各種対策に応用可能であり、特に、高精度の印刷物に対する偽造防止技術としても有効に利用することができる。
1…選択手段,2…指定手段,3…同系色作像手段,4…透明作像手段,5…有色作像手段,6…像保持手段,7…転写手段,8…定着手段,9…段差処理手段,Gc…有色画像,Gt…透かし画像,S…媒体

Claims (16)

  1. 透過性を有する媒体の表面に対し当該媒体の裏側から透かして見たときに視認可能であって、透かして見える透かし部と、透かして見えない非透かし部とが含まれる透かし画像を作製するか否かを選択する選択手段と、
    前記選択手段にて前記透かし画像を作製することを選択したときに、前記透かし画像を作製するための領域及び様式を指定する指定手段と、
    前記指定手段による指定領域に対し、当該媒体と同系色の作像剤を用いて前記透かし画像の前記透かし部を前記指定手段による指定様式に従って作製する同系色作像手段と、
    前記指定手段による指定領域に対し、透明作像剤を用いて前記透かし画像の前記非透かし部を前記指定手段による指定様式に従って作製する透明作像手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記媒体の表面に対し一若しくは複数の有色作像剤を用いて前記透かし画像以外の有色画像を作製する有色作像手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記透かし画像は、前記有色作像手段による有色画像で被覆されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    前記透かし画像は、前記媒体の表側から見たとき前記透かし部と前記非透かし部とが同程度の光沢度を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1又は4に記載の画像形成装置において、
    前記媒体が白色媒体であるとき、前記透かし画像は、白色作像剤を用いた透かし部と、前記透明作像剤を用いた非透かし部とを含むことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記透かし画像は、複数の情報列を前記透かし部と前記非透かし部とに塗り分けて作製したものであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記透かし画像は、一若しくは複数の情報列を前記透かし部又は前記非透かし部のいずれか一方で作製し、前記指定領域のうち前記情報列以外の非情報列を前記透かし部又は前記非透かし部のいずれか他方で作製することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6又は7に記載の画像形成装置において、
    前記透かし画像は、前記媒体を裏側から透かして見たときに前記情報列が正規の配列状態で視認されるよう前記情報列を左右反転又は上下反転した状態で前記透かし部及び前記非透かし部として作製することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項に記載の画像形成装置において、
    前記透かし画像を構成する前記透かし部と前記非透かし部との境界の段差を低減若しくは遮蔽するように処理する段差処理手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置において、
    前記段差処理手段は、前記媒体上に作製された画像を定着する定着手段の定着熱量を通常定着条件よりも増加させることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9に記載の画像形成装置において、
    前記段差処理手段は、前記透かし画像を構成する前記透かし部と前記非透かし部との境界の段差を低減するように前記透明作像手段及び前記同系色作像手段のうち少なくとも前記透明作像手段による追い刷りを実施することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項9に記載の画像形成装置のうち、前記媒体の表面に対し一若しくは複数の有色作像剤を用いて前記透かし画像以外の有色画像を作製する有色作像手段を備えた態様において、
    前記段差処理手段は、前記透かし画像を構成する前記透かし部と前記非透かし部との境界の段差を遮蔽するように前記有色作像手段による追い刷りを実施することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記選択手段は、前記媒体に対して画像をセキュリティモードで作製するときに選択するものであることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記指定手段は、前記選択手段にて前記透かし画像を作製することが選択されたときに、前記透かし画像の指定領域及び指定様式を自動的に指定することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1又は14に記載の画像形成装置において、
    前記指定手段は、前記選択手段にて前記透かし画像を作製することが選択されたときに、前記透かし画像の指定領域及び指定様式を可変に指定することを特徴とする画像形成装置。
  16. 透過性を有する媒体の表面の予め決められた指定領域に作製され、前記媒体の裏側から透かして見たときに視認可能な透かし画像として、前記媒体と同系色の作像剤を用いて指定様式に従って作製される透かし部と、前記透かし部とは異なる領域に対し透明作像剤を用いて指定様式に従って作製される非透かし部とを有し、前記媒体の裏側から透かして見たときに前記透かし画像の前記透かし部のみの陰影を視認することを可能とする画像構造。
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