JP2006205551A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2以上のプリントエンジンを内蔵する印刷装置において、印刷結果のページがどのプリントエンジンによるものかを識別可能にする。
【解決手段】各印刷ユニット200及び300内の識別パターン発生部224及び324は、ユニットごとに異なる微小なドットパターンを周期的に発生させる。合成部226及び326は、ハーフトーン処理部222及び322から供給される印刷すべきページの2値画像に対し、識別パターン発生部224及び324から供給される識別ドットパターンを重畳し、これをプリントエンジン201,301に供給する。
【選択図】図3
【解決手段】各印刷ユニット200及び300内の識別パターン発生部224及び324は、ユニットごとに異なる微小なドットパターンを周期的に発生させる。合成部226及び326は、ハーフトーン処理部222及び322から供給される印刷すべきページの2値画像に対し、識別パターン発生部224及び324から供給される識別ドットパターンを重畳し、これをプリントエンジン201,301に供給する。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数のプリントエンジンを備え、1つの印刷ジョブをそれら複数のプリントエンジンに振り分けて印刷する印刷装置に関する。
プリントエンジンを複数内蔵した印刷装置としては、特許文献1や特許文献2に示されるものがある。また特許文献3には、高速性や多様な用紙搬送性を得るために、プリントエンジンをタンデム構成で配置した構成が示されている。
このように複数のプリントエンジンを備えた印刷装置では、1つの印刷ジョブをそれら複数のプリントエンジンに振り分けて印刷する場合も多い。このような場合、振り分けたページの印刷結果は1つの排紙トレイ上に集約して排出されることもある。
このような場合において、排紙トレイに排紙された中から不良な印刷結果が見つかった場合、適切な保守を行うには、その不良品が内部のどのプリントエンジンから出たものかを判別する必要がある。そのような場合、メンテナンス作業員が個々のプリントエンジンを調べていたのでは、手間が掛かり、トラブル解決が遅れてしまう。
特許文献4には、読取の対象原稿が電子写真方式のカラー複写機で出力された原稿であるか否かを、カラー複写機が出力した原稿中に印字されている追跡パターンの有無を検出することで判別する方式が開示されている。これは、カラー複写機の出力原稿の読取における色再現を的確に行うためのものであり、1装置内の複数のプリントエンジンの識別に直ちに適用できるものではない。
本発明は、複数のプリントエンジンを内蔵する印刷装置において、各プリントエンジンが出力した印刷結果を識別できるようにするものである。
本発明に係る印刷装置は、給紙部から排紙部へと延びる共通の用紙搬送部に接続された複数のプリントエンジンを備え、入力された印刷ジョブのページを各プリントエンジンに振り分けて印刷する印刷装置であって、前記プリントエンジンごとにそれぞれ異なる識別ドットパターンを示す情報を提供する識別パターン提供部と、前記識別パターン提供部が提供した情報に基づき、前記各プリントエンジンに供給する印刷対象のページ画像データに対し、そのページ画像データの供給先のプリントエンジンの識別ドットパターンを反映させるページ画像調整部と、を有し、前記各プリントエンジンは、前記ページ画像調整部により当該プリントエンジンに対応した識別ドットパターンが反映されたページ画像データを受け取り、このページ画像データを用紙に印刷する。
本発明の好適な態様では、前記ページ画像調整部は、前記ページ画像データに対し、前記プリントエンジンに対応する識別ドットパターンを所定の空間的周期で重畳する。
別の好適な態様では、前記ページ画像調整部は、ページ画像データ中から空白領域を検出し、該空白領域に該ページ画像データの供給先のプリントエンジンの識別ドットパターンを重畳する。
更に別の好適な態様では、前記識別パターン提供部は、前記プリントエンジンごとの前記識別ドットパターンの情報として、各プリントエンジンごとに異なるハーフトーン処理用のスクリーンセットを示す情報を提供し、前記ページ画像調整部は、印刷すべきページのラスタ画像を受け取り、そのラスタ画像に対しそのページの供給先のプリントエンジンに対応するスクリーンセットを適用してデジタルハーフトーン処理を行うことにより、ページ画像データに対して該スクリーンセットが示す識別ドットパターンを反映させる。
更に好適な態様では、前記印刷装置は、前記複数のプリントエンジンとして、第1のプリントエンジンと第2のプリントエンジンの2つを備え、前記識別パターン提供部は、前記プリントエンジンごとに異なるハーフトーン処理用のスクリーンセットとして、スクリーンセットを構成する各色用のスクリーンのうち少なくとも1つが、前記第1のプリントエンジン用と前記第2のプリントエンジン用とで互いに線対称であるスクリーンセットの情報を提供する。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)について説明する。
図1は、本発明が適用される印刷装置の一例の概略構成を示す図である。
この印刷装置は、1つの給紙ユニット100,2つの印刷ユニット200及び300,及び1つの排紙ユニット400を備えている。
給紙ユニット100は、複数の給紙トレイ(図では3つを例示)101,102及び103を備える。各給紙トレイ101〜103から給紙される用紙は、給紙用搬送路105を通って、給紙ユニット100の後段に接続された印刷ユニット200へと供給される。
2つの印刷ユニット200,300は、フルカラー印刷のための電子写真方式のプリントエンジン201,301をそれぞれ備えている。
この例では、プリントエンジン201,301はY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の4色の現像部203,303をタンデム(縦列)配列した構成を有している。これら4色の現像部203,303にて電子写真方式にてそれぞれ各色のトナー像が形成され、それら4色のトナー像が中間転写体ベルト205,305上ににそれぞれ重ねて転写されることにより、フルカラーのトナー像が形成される。この中間転写体ベルト205,305上のフルカラートナー像は、転写部207,307にて用紙に対して転写される。トナー像が転写された用紙は定着部209,309に送られ、そこでトナー像が用紙に定着される。なお、両面印刷を行う場合は、表(おもて)面の定着の後、定着済みの用紙を一旦スイッチバック経路214,314に送り、その後逆方向に搬送して反転用搬送路216,316に用紙を導入することで用紙を反転させ、転写部207,307に送って裏面を印刷する。
2つの印刷ユニット200,300は、タンデムに接続されている。すなわち、印刷ユニット200は給紙ユニット100から用紙を受け入れ、印刷ユニット300は印刷ユニット200から排出された用紙を受け入れる。そして、印刷ユニット300から排出された用紙が排紙ユニット400へと導入され、排紙用搬送路405を通って排紙スタッカ401に排出されることになる。以下、識別のため、このタンデム配列において給紙ユニット側から見て上流にある印刷ユニット200をAユニット、下流にある印刷ユニット300をBユニットと呼ぶことにする。
A,B両ユニット(200及び300)の構成をより詳細に説明すると以下の通りである。
すなわち、Aユニットは、給紙ユニット100の給紙用搬送路105から供給される用紙を受け入れ、その用紙に対しAユニットにて印刷する場合は、ゲート210によりその用紙の搬送経路をプリントエンジン201に向かう搬送路212へと切り換える。これにより用紙はプリントエンジン201内へと導入され、転写部207でトナー像を転写され、定着部209でトナー像の定着が行われる。その用紙に対し両面印刷を行う場合は、上述のようにして両面印刷用の用紙搬送が行われ、裏面の印刷が行われる。このようにして、印刷が完了した用紙は排紙用搬送路217を通ってBユニットに送られる。以上は、給紙ユニット100から供給された用紙に対しAユニットで印刷を行う場合であったが、その用紙に対してAユニットで印刷を行わない場合は、ゲート210の切換によりその用紙は通過用搬送路215へと送られ、更に排紙用搬送路217を通ってBユニットへと送られる。
以上Aユニットの動作を説明したが、Bユニットの動作も同様である。すなわち、Aユニットから供給された用紙に対しBユニットで印刷を行う場合は、ゲート310の切換によりその用紙はプリントエンジン301に向かう搬送路312に送られ、画像を印刷された上で排紙ユニット400へと排出される。またBユニットで印刷を行わない場合は、同じくゲート310の切換によりその用紙は通過用搬送路315を通って排紙ユニット400へと排出される。
なお、印刷装置の構成によっては、ステープル止めやパンチ穴あけなどの後処理を行う後処理ユニットが設けられる場合があり、このような場合、後処理ユニットは排紙ユニット400の後段に設けることができる。
以上のようなA,B両ユニット内の用紙搬送及び印刷の制御は、Aユニット制御部220及びBユニット制御部320がそれぞれ担っている。これら各制御部220及び320と、給紙ユニット100及び排紙ユニット400の制御部(図示省略)とが、印刷装置全体を制御するプリンタコントローラ500(図3等を参照)からの指示に従ってそれぞれ各ユニット内の各部を制御することで、印刷装置全体として一体的な動作制御を実現する。
以上に説明した印刷装置は、搬送路105,215,315,及び405からなる一連の用紙搬送路に対し、プリントエンジン201及び301が接続された構成と見ることができる。すなわち搬送路105,215,315,及び405からなる一連の用紙搬送路はそれら2つのプリントエンジン201,301に対する共通の用紙搬送路となっている。
この図1の印刷装置は、2つの印刷ユニット200(Aユニット),300(Bユニット)を有していることにより、高速な印刷動作が可能である。
すなわち、この印刷装置では、給紙ユニット100から供給する用紙を1枚ごとに、AユニットとBユニットに交互に供給して印刷を行わせる。すなわち、個々の用紙は、A又はBのどちらか一方のユニットでのみ印刷され、他方のユニットでは通過用搬送路215又は315を通る(すなわち印刷を経ずにそのユニットを通過する)。そして、両ユニットに共通する用紙搬送路105,405(この経路は全ての用紙が通る)では、個々のプリントエンジン201,301における用紙搬送路212,214,216,312,314,316の2倍の速度で用紙を搬送する。これにより、印刷装置全体では、個々のプリントエンジン201,301での印刷速度の2倍の速度で印刷を行うことができる。なお、通過用搬送路215,315でも同様に2倍の速度で(或いはそれ以上に高速に)用紙を搬送してもよい。
以上に説明した印刷装置では、Aユニット200の印刷出力とBユニット300の印刷出力とが同じ排紙スタッカ401に出力される。1つの印刷ジョブを2つのユニットで並列印刷する場合、このように同じ排紙スタッカ401に出力することは、人手による印刷結果の並べ替えなどの作業を省略できるので便利である。しかし、その反面、どちらかのユニットの印刷出力に不良品が出た場合、同じ排紙スタッカに出力されるため、どちらのユニットのトラブルかが分からなくなってしまう。もちろん、仮にユニットごとに別々の排紙トレイに出力したとしても、印刷結果を一旦排紙トレイから出した後でその中の不良印刷結果に気づいた場合には、それがどちらのユニットのものかは判別は困難である。不良に気づいた時点で各印刷ユニットに個別に印刷させて再現試験を行うことも可能ではあるが、不良の種類によってはたまにしか現れない場合もあるので、不良品と判別された印刷物の現物から、それがどちらの印刷ユニットで印刷されたかが判別できると便利である。
以下では、このような問題に対処すべく、Aユニット200とBユニット300の印刷結果に、それぞれ人間の目ではほとんど分からない程度の微細な差を持たせるようにする。
印刷結果の差の持たせ方の一例としては、Aユニット200とBユニット300とで、異なるドットパターン(「識別ドットパターン」と呼ぶ)を周期的にページ画像に重畳して印刷させるという方法がある。
この場合、識別ドットパターンとしては、例えば、図2に示すように印刷ユニットごとに異なる数のドットからなるパターンを用いることができる。図示例では、Aユニット200の識別ドットパターンは、(a)に示すように、5×5ドットのサイズのハーフトーンセル(このセルサイズはもちろん一例に過ぎない)600内の第2行第3列のドット602のみがオンとなり、他はオフとなったものである。一方、Bユニット300の識別ドットパターンは、(b)に示すように、ハーフトーンセル600内の第2行の第3列及び第4列の2つのドット602がオンとなり、他はオフとなったものである。
この例は、識別ドットパターンを構成するドットの数が印刷ユニットごとに違うが、ドット数が同じでもドットの配列パターンが異なるものであれば、それらを識別ドットパターンとして使用できる。また、図2の例は1つの印刷装置内に2つの印刷ユニット(プリントエンジン)が組み込まれる場合であるが、3つ以上のユニットが組み込まれる場合も、各ユニットごとにそれぞれ一意なドット配列を持つ識別ドットパターンを割り当てればよい。一般的には2乃至数台程度の印刷ユニットが識別できればよいので、識別ドットパターンのドット数は高々数個程度の少数で足りる。したがって、個々の識別ドットパターンを1つのハーフトーンセル内に収めることは難しくない。
個々の識別ドットパターンは、プリントエンジンが印字する最小単位であるドットが数個程度なので、よほどその識別ドットパターンを密集させて印刷しない限り、見た目上ほとんど目立たない。したがって、十分に大きい周期、例えば印刷の主走査方向及び副走査方向のそれぞれについて数cm程度などの周期で、印刷対象のページ画像に識別ドットパターンを重畳すれば、ページ画像の見た目をほとんど損なわずに、識別ドットパターンを埋め込むことができる。特に、CMYKの4色の版の画像のうち、人間の視覚で最も捉えにくいY(イエロー)の版の画像に対してのみ識別ドットパターンを組み込むようにすれば、識別ドットパターンを更に目立ちにくくすることができる。
このような識別ドットパターンを重畳印刷するための仕組みの一例を図3に示す。図3において、図1に示した構成要素に対応する構成要素には同一符号を付した。なお、図3では、給紙ユニット100や排紙ユニット400の図示は省略している。なお、図3の例では、Y色版にのみ識別ドットパターンを組み込む場合を例示する。
図3において、プリンタコントローラ500は、印刷ユニット200(Aユニット)や300(Bユニット)を制御して印刷動作を行わせる制御部である。プリンタコントローラ500は、印刷ジョブのPDL(ページ記述言語)データ1000をネットワーク経由などにより受け取り、このPDLデータ1000から各ページのラスタ画像データを作成し、そのページのラスタ画像データをAユニット200及びBユニット300に振り分けて供給し、それぞれ印刷を行わせる。
プリントコントローラ500内の機能モジュールのうち、PDL解釈部502は、PDLデータ1000を解釈して所定の中間コード形式のデータに変換する(中間コード形式はよく知られたものでよい)。ここで中間コードデータが示す画像の色は、PDLデータ作成側のコンピュータの色空間での値、例えばRGB形式であるが、色空間変換部504はそれを印刷ユニット200,300の色空間であるCMYK形式に変換する。そして、ラスタ化部506は、色空間変換後の中間コードデータからラスタ画像データを生成する。以上のPDL解釈部502,色空間変換部504及びラスタ化部506は従来より存在しており、このような従来のものを利用できる。そして、振り分け部508が、ラスタ化部506で生成されたラスタ画像データを、ページごとにAユニット200及びBユニット300に振り分けて供給する。ここで、振り分けは、例えば1ページごとにA,Bと交互に振り分ける方式で行う。
振り分けられたページのラスタ画像データを受け取った各印刷ユニット200,300では、まずハーフトーン処理部222,322がそのページのC,M,Y,Kの各色版のラスタ画像データに対し、デジタルハーフトーン処理によりそれぞれ当該色版用のハーフトーンスクリーンを適用する。
その一方で、識別パターン発生部224はAユニット200の識別ドットパターンの周期的な繰り返しを示す画像信号を、識別パターン発生部324はBユニット300の識別ドットパターンの周期的な繰り返しを示す画像信号を、それぞれ発生させる。個々の識別ドットパターンはそれぞれ図2を参照して説明したものである。識別パターン発生部224,324は、そのような識別ドットパターンを、例えばハーフトーン処理部222,322がY色版のデータを出力する期間の間、ページの水平方向についてNドットごと、垂直方向についてMラインごとなどと言う所定の周期(この周期は,N,Mの値で設定できる)ごとに発生して出力する。
合成部326は、ハーフトーン処理部222,322が出力するハーフトーン処理後の各色版ごとの2値のページ画像データと、識別パターン発生部224,324が出力するY色版の識別ドットパターンの画像データとを合成し、プリントエンジン201,301に供給する。C,M,Kについては識別ドットパターンの画像データが生成されないので、ハーフトーン処理部222,322の出力がそのままプリントエンジン201,301に入力される。そしてプリントエンジン201,301がそのように供給される2値のページ画像データに基づきROS(ラスタ出力スキャナ)を制御して感光体ドラムへ露光し、露光された潜像をトナーで現像し、用紙に転写することで、印刷が行われる。
本実施形態によれば、Aユニット200及びBユニット300の印刷結果は、それぞれユニットごとに異なる微小な識別ドットパターンが周期的に印刷されたものとなる。したがって、例えば印刷結果のあるページが不良品と判断された場合、そのページ中でその識別ドットパターンを見つければ、そのページがAユニット及びBユニットのいずれで印刷されたかが判別できる。写真などの連続階調の画像を一面に印刷したページなどでは、周期的な識別ドットパターンの全てが画像と重畳してしまうため、識別ドットパターンを見つけ出すことは困難だが、オフィスで作成される文書や帳票などは、ページ中の印刷可能な範囲の中に空白領域(画像をまったく印刷しない領域)が存在するので、その空白領域の中から識別ドットパターンを見つけ出すことができる。識別ドットパターン自体は、その小ささや色で人の目には非常に見つけにくいものとなっているが、機械を用いれば十分に判別できる。例えば、高解像度のスキャナでそのページを読み取り、その読取画像中の(画像が印刷されていない)空白領域中の各画素の値を調べ、その結果識別ドットパターンのドットの色(例えばY)を持つ画素の塊が識別ドットパターンの繰り返しの周期ごとに見つかれば、それら各画素塊が識別ドットパターンであると判断できる。そして、その画素塊の大きさや形状(ドット配列パターン)から、それがどちらの印刷ユニット200に対応するものかが判別できる。この判別は、例えば各印刷ユニットの識別ドットパターンをテンプレートとし、検出した識別ドットパターンの画素塊とテンプレートマッチングを行う等の処理で行える。なお、スキャナで読み取った画像中の空白領域は、例えばその読取画像の画面表示上でユーザが範囲指定すればよい。また、読取画像中で画素値がR,G,Bの全てにおいて高くかつ画素値の均一性の高い領域を自動的検出し、これを白紙領域としてもよい。
次に、図4を参照して、上記実施形態の変形例について説明する。図4において、図3に示した構成要素に相当する構成要素には、同一符号を付して説明を省略する。
図3の実施形態では、識別ドットパターンを周期的に発生させ、これを印刷対象のページ画像のハーフトーン処理結果に重畳したので、空白領域だけでなく印刷すべき画像が存在する部分にも識別ドットパターンが重畳される。このため、印刷すべき画像の印刷画質に影響を及ぼす可能性もある。そこで、図4の変形例では、ページ中の空白領域を検出し、その空白領域に対してのみ識別ドットパターンを組み込むようにする。
すなわち、図4の構成では、識別パターン発生部224a,324aは、プリンタコントローラ500から印刷対象のラスタ画像データを取得し、そのラスタ画像データから空白領域を求める。これは例えば、C,M,Y,Kの全ての値が0となる画素が所定数以上連結した領域を空白領域と判別するなどの方法で求めることができる。そして、識別パターン発生部224a,324aは、求めた空白領域に各々の印刷ユニットに対応する識別ドットパターンが位置する画像データを生成し、それを合成部226,326へと出力する。
この構成によれば、ページ中の空白領域にのみ識別ドットパターンを含んだ印刷結果を得ることができる。
なお、従来より、偽造防止等の目的のために、印刷装置固有の追跡パターンを画像中に組み込んで印刷する印刷装置が知られている。この種の印刷装置では、追跡パターン中に空白領域が含まれる。本実施形態の印刷装置でそのような追跡パターンを印刷させる場合、A,B両ユニットが同じ追跡パターンを画像に組み込んで印刷することになるが、その追跡パターン中の空白領域に、ユニット識別のための識別ドットパターンを組み込んで印刷することも好適である。このようにすれば、印刷結果から従来から知られている方式で追跡パターンを検出すれば、そのパターンの中を探査することで識別ドットパターンを見つけ出すことができる。
次に、図5及び図6を参照して、更に別の変形例を説明する。なお、図6において、図3に示した構成要素に相当する構成要素には、同一符号を付して説明を省略する。
以上に説明した実施形態及び変形例では、Aユニット200及びBユニット300の識別のために、微小な識別ドットパターンを印刷対象の画像に組み込んで印刷させた。これに対し、本実施形態では、Aユニット200とBユニット300とで、デジタルハーフトーン処理の際のスクリーンセットを違える。スクリーンセットは、C,M,Y,Kの各版のスクリーンの組であるが、この変形例では、そのうちの少なくとも1つの色のスクリーンを、Aユニット200とBユニット300とで異なるものとするのである。スクリーンの相違は、専門家が印刷結果をルーペ等で拡大して見れば判別できるものなので、この方式でも、印刷結果に対しそれが印刷されたプリントエンジンの識別のための情報を持たせることができる。なお、スクリーンは印刷ドットのパターンを規定するものなので、識別ドットパターンと捉えることができる。
以上が、この変形例の基本的な考え方であるが、スクリーンセットを印刷ユニットごとに違えるといっても、闇雲にスクリーンのパターンを変えたのでは、印刷結果の見た目の色合いが印刷ユニットごとに異なってくる場合がある。このようなことを避けるには、スクリーンセットを構成する4色のスクリーンのうち、スクリーンを規定する座標軸(xまたはy軸)の一方について非対称なスクリーンを、Aユニット200とBユニット300とでその軸に対して対称に反転させる。すなわち、Aユニット200とBユニット300とでスクリーンセットは線対称になる。
図5に、そのようなスクリーンセットの一例を示す。図5において(a−1)はAユニットのM(マゼンタ)用スクリーン(スクリーン角度=−45度)、(b−1)はBユニットのM用スクリーン(スクリーン角度=+45度)を示し、これらはx軸について(及びy軸についても)線対称となっている。同様に(a−2)はAユニットのC(シアン)用スクリーン、(b−2)はBユニットのC用スクリーンを示し、これらも線対称となっている。なお、図5ではK(黒)及びY(イエロー)のスクリーンは省略した。Kのスクリーンを印刷ユニット間で違えると、違いが目立つので、K用スクリーンはA,Bユニットで共通のものを用いる。K用スクリーンとしてはx、y軸について対称なものを用いることが好ましい。また、Y用スクリーンは、目視で判別することが難しいので、この例では対称なものを用い、線対称に反転させることをしない。
このように、M及びCのスクリーンとして座標軸に関して非対称なものを用い、それらを印刷ユニット同士の間で座標軸について線対称の関係となるようにすることで、見た目の色合いを変えずに、微細な印刷ドット配列が両ユニット間で異なる印刷結果を得ることができる。
なお、図5の例では、M,C用にラインスクリーンを用いたが、座標軸について非対称なスクリーンであればどのようなものを用いてもよい。また、この例では、印刷結果のスクリーンを専門家が目視レベルで判別できることを目指すため、M,Cの2色のスクリーンをユニット間で線対称に反転したが、目視でなく、画像処理により判別する場合は、視覚的に見えにくいYのスクリーンをユニット間で線対称に反転させても構わない。
この変形例の装置では、図6に示すように、Aユニット200及びBユニット300のハーフトーン処理部222及び322には、それぞれAユニット用のスクリーンセット228、Bユニット用のスクリーンセット328の情報が供給され、ハーフトーン処理部222及び322はその情報に基づきハーフトーン処理を実行する。これにより、ユニットごとに異なったスクリーンセットによる二値画像を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態とその変形例を説明したが、これらはあくまで一例であり、本発明の範囲内で様々な変更が可能である。
例えば、上述の例はいずれもプリントエンジンに供給する画像としてハーフトーン処理による二値画像を形成するものであったが、プリントエンジンが多値画像データにより駆動可能なものであれば、ハーフトーン処理は不要であり、この場合、プリントコントローラ500で生成したラスタ画像に対し、識別ドットパターンを組み込むようにすればよい。
また、以上では、電子写真方式のプリントエンジンを用いた装置を例にとって説明したが、以上の説明から明らかなように本実施形態の方式はプリントエンジンの方式に依存するものではなく、インクジェット方式など他の方式のものにも適用可能である。
100 給紙ユニット、200,300 印刷ユニット、201,301 プリントエンジン、400 排紙ユニット。
Claims (7)
- 給紙部から排紙部へと延びる共通の用紙搬送部に接続された複数のプリントエンジンを備え、入力された印刷ジョブのページを各プリントエンジンに振り分けて印刷する印刷装置であって、
前記プリントエンジンごとにそれぞれ異なる識別ドットパターンを示す情報を提供する識別パターン提供部と、
前記識別パターン提供部が提供した情報に基づき、前記各プリントエンジンに供給する印刷対象のページ画像データに対し、そのページ画像データの供給先のプリントエンジンの識別ドットパターンを反映させるページ画像調整部と、
を有し、前記各プリントエンジンは、前記ページ画像調整部により当該プリントエンジンに対応した識別ドットパターンが反映されたページ画像データを受け取り、このページ画像データを用紙に印刷する、印刷装置。 - 前記ページ画像調整部は、前記ページ画像データに対し、前記プリントエンジンに対応する識別ドットパターンを所定の空間的周期で重畳することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記ページ画像調整部は、ページ画像データ中から空白領域を検出し、該空白領域に該ページ画像データの供給先のプリントエンジンの識別ドットパターンを重畳することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記ページ画像調整部は、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の各色版のページ画像データのうちのイエローの版のページ画像データにのみ前記識別ドットパターンを重畳することを特徴とする、請求項2又は3に記載の印刷装置。
- 前記識別パターン提供部は、前記プリントエンジンごとの前記識別ドットパターンの情報として、各プリントエンジンごとに異なるハーフトーン処理用のスクリーンセットを示す情報を提供し、
前記ページ画像調整部は、印刷すべきページのラスタ画像を受け取り、そのラスタ画像に対しそのページの供給先のプリントエンジンに対応するスクリーンセットを適用してデジタルハーフトーン処理を行うことにより、ページ画像データに対して該スクリーンセットが示す識別ドットパターンを反映させる、
ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 - 前記印刷装置は、前記複数のプリントエンジンとして、第1のプリントエンジンと第2のプリントエンジンの2つを備え、
前記識別パターン提供部は、前記プリントエンジンごとに異なるハーフトーン処理用のスクリーンセットとして、スクリーンセットを構成する各色用のスクリーンのうち少なくとも1つが、前記第1のプリントエンジン用と前記第2のプリントエンジン用とで互いに線対称であるスクリーンセットの情報を提供する、
ことを特徴とする請求項5記載の印刷装置。 - 前記識別パターン提供部の提供する各色のスクリーンのうちマゼンタ及びシアンのスクリーンが、それぞれ第1のプリントエンジンと第2のプリントエンジンとで線対称なパターンであることを特徴とする請求項6記載の印刷装置。
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-
2005
- 2005-01-28 JP JP2005020992A patent/JP2006205551A/ja active Pending
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