JP3350130B2 - キャンデー用マルチトール組成物 - Google Patents
キャンデー用マルチトール組成物Info
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Description
物に関する。
おり、その種類もカロリーの高い物や低い物、果実味を
強調したものや、各種ハーブや生薬等を配合したもの
等、多種多様であり、糖アルコール類もその材料として
用いられている。
常は粉末として、または必要に応じて液状で市販されて
いる純度88重量%(以下、単に%と云うことがあ
る。)以上のマルチトール製品は砂糖に近い上品な甘さ
があることや、虫歯の原因になりにくいこと、砂糖に較
べてカロリーが低いことなどの理由から、無糖キャンデ
ーや低カロリーキャンデー等に好適なことが知られてお
り、その性質や用途は特公昭63−2439号公報等に
紹介されている。
に用いた場合には多くの課題が残されていた。
たキャンデーは「歯脆さ」が不足であり、適度な力で咬
んだ時にパリッと割れずにキャンデーに歯が食い込むよ
うな不快な食感をもっていることや、製造の際に型枠か
らの外れかたが滑らかにできず、従って、スタンピング
等の効率の良い製造手段を採用し難いこと、また、40
℃〜50℃の厳しい温度条件や高い湿度での保管に耐え
られずに、いわゆる「ダレ」や「泣き」が生ずること、
固化の際に体積変化が起こりやすく、キャンデーの表面
の一部に凹みが生ずる率が高く商品価値を損なうことが
あること等の様々な課題が残されていたのである。
改善する目的で、幾つかの方法が提案されているが、例
えば、特公昭50−30703号公報には、可溶性デン
プン、デキストリン、グアーガム等の各種ガム類、ペク
チン、デキストリン水素添加物等から選ばれる分子量が
5,000以上の親水性を有する有機高分子化合物をマ
ルチトールの固形分に対して0.001〜20%添加す
る方法が紹介されている。
ておらず、例えば、添加する有機高分子化合物がデンプ
ンやデキストリン等の場合には、老化等によってキャン
デーに白い濁りを生じることが多いこと、キャンデーの
カロリーが高くなること、デンプン臭が残ること、歯脆
さが不足しがちなこと、ガム類やペクチン、ゼラチンの
場合には、着色や苦味があって採用困難な場合が多いこ
と等の課題が残されていた。
トールとのポリマーはポリデキストロース等の名称で市
販されており、低カロリー食品素材として広く用いられ
ているが、そのものを単独でキャンデー用材料として利
用するには粘度が高過ぎて型流し等の加工ができず、さ
らに、従来から知られている各種キャンデー用素材との
組み合わせ使用では何れも前記歯脆さや体積変化等の課
題が解決できていない。
デーの素材として有力視されてきたが、前記のような様
々な問題点が残されており、ブドウ糖またはマルトース
とソルビトールとのポリマーを用いた従来の組み合わせ
物にも各種課題があったために、ともに良好な品質のキ
ャンデーが得られているとは云えず、それらの課題を解
決することが切望されていたのである。
ルチトールと各種のキャンデー用素材との組み合わせ物
の性質を鋭意研究した。
のマルチトール及び分岐デキストリン還元物を特定の比
率で使用することにより、相乗的に多くの課題を解決す
ることができることを見出し、また、それにブドウ糖ま
たはマルトースとソルビトールとのポリマーを併用する
ことにより更に効果が増大することを見出し、これらの
知見をもとに、従来の課題が解消されたキャンデー用マ
ルチトール組成物を製造することに成功して本発明を完
成させるに至った。
易さが良好で、スタンピング方法等による成形が容易で
あり、固化前と固化後の体積変化が殆ど無いために成形
し易く、製造後のキャンデーが適度な歯脆さや、低い吸
湿性、40〜50℃の高い温度での保型安定性等を有す
る良好な品質である等の、キャンデー製造時および製造
後の諸性質が改善されたキャンデー用のマルチトール組
成物を提供することにある。
度88%以上のマルチトール75〜85重量部、(b) 分
岐デキストリン還元物15〜25重量部から成ることを
特徴とするキャンデー用マルチトール組成物である。
度88%以上のマルチトール75〜85重量部、(b) 分
岐デキストリン還元物15〜25重量部、(c) ブドウ糖
またはマルトースとソルビトールとのポリマー7〜40
重量部から成ることを特徴とするキャンデー用マルチト
ール組成物である。
還元物が、ソルビトール0.1〜1%、水素化二糖アル
コール0.1〜2%、水素化三糖アルコール0.1〜2
%、重合度4以上の水素化ポリオール95〜99.7%
から成ることを特徴とする前記第一または第二の何れか
に記載のキャンデー用マルチトール組成物である。
好な品質のキャンデーが得られないとされてきた純度8
8%以上のマルチトールであればその由来や製法は問わ
れないが、そのようなマルチトールは、例えば、アマル
ティ[東和化成工業(株)製]、マービー[(株)林原生物
化学研究所製]等の商品名で市販されているものが容易
に入手可能である。
は、ソルビトール0〜3%、マルチトール88〜95
%、マルトトリイトール2〜9%、重合度(DP)≧4
の糖アルコール1〜4%が挙げられる。
は、澱粉を酵素で液化した後、ブドウ糖や低分子のオリ
ゴ糖の大部分をクロマト分離法や沈殿・ろ過法等の公知
の方法によって分離、除去し、得られるデキストロース
当量(DE)8程度の市販の分岐デキストリンを水素加
圧下で還元することによって製造できるが、本発明の組
成物を調製した際に最もマルチトールキャンデーの品質
改善効果の高い糖組成としては、ソルビトール0.1〜
1%、水素化二糖アルコール0.1〜2%、水素化三糖
アルコール0.1〜2%、DP4以上の水素化ポリオー
ル95〜99.7%が挙げられる。
ては、参松工業(株)製のBLD等があり、その特徴は、
甘味がほとんど無く、澱粉臭等の異臭や異味が無く、比
較的低粘度で老化しないこと等である。
ウ糖またはマルトースとソルビトールとのポリマーは、
ポリデキストロース等の商品名で市販されているものが
使用可能であり、具体的には、ライテス[ファイザー
(株)製]等の商品がある。
は、前記マルチトールと分岐デキストリン還元物、更
に、必要に応じてブドウ糖またはマルトースとソルビト
ールとのポリマーを任意の濃度、任意の形態で混合する
ことにより調製できる。
組成物を調製するうえでの変法として、前記マルチトー
ルの原料であるマルトースと前記分岐デキストリンとを
予め混合しておいて還元することもできる。
を調製する場合の固形分の比率は、その後に得られるキ
ャンデーの性質に深く係わってくるので、本発明の組成
比の範囲にすることが重要である。
上のマルチトール75〜85重量部、分岐デキストリン
還元物15〜25重量部を含有するが、仮にマルチトー
ルが75重量部未満で分岐デキストリン還元物が25重
量部を超えた場合には、甘味が少なく甘味質がマルチト
ール以外のものになってキャンデーとしての本来の性質
を損なうことが多いことや、分岐デキストリン還元物の
添加効果が添加量に伴って増大しない等の理由で好まし
くなく、マルチトールが85重量部を超えて分岐デキス
トリン還元物が15重量部未満の場合には歯脆さ等の分
岐デキストリン還元物の添加効果が期待できなくなる等
の理由で好ましくない。
糖組成はマルチトールと分岐デキストリン還元物の使用
比率によって変動するが、キャンデーの調製に適した代
表的な糖組成を例示すれば、ソルビトール約2%、マル
チトール約75%、マルトトリイトール約3%、DP≧
20の糖アルコール約15%、DPが4〜19の糖アル
コール約5%である。
またはマルトースとソルビトールとのポリマーの量は、
いわゆる泣き防止や歯脆さの相乗的改善効果が高いこと
から、マルチトールと分岐デキストリン還元物の量を1
00重量部としたときに7〜40重量部とすることが好
ましいが、その量が7重量部未満の場合には該ポリマー
の添加による効果が弱いので好ましくなく、40重量部
を超えて使用した場合にはキャンデーを調製する際に組
成物の粘度が高くなり型への流し込みが困難になった
り、着色が顕著になったり、香料の添加効果を薄めるこ
とがあったりすることが多いので好ましくない。
組成物は、各種着色料や香料、果実等の糖類以外のキャ
ンデー用材料と共にそのままキャンデー用糖質として用
いることもできるし、他の糖類や糖アルコール類等の各
種キャンデー用材料と共に使用することも自由である。
デー用マルチトール組成物と共に有利に使用できるその
他の糖及び糖アルコールとしては、例えば、エリスリト
ール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、ラ
クチトール、イソマルチトール、水素化グルコースシロ
ップ、キシロオリゴ糖アルコール、蔗糖、乳糖、果糖、
イソマルトース、マルトース、マルトオリゴ糖、マルト
デキストリン、フラクトオリゴ糖、異性化糖、カップリ
ングシュガー、ガラクトオリゴ糖、等があり、これらの
中から選ばれる一種又は二種以上の混合物がある。
組成物を用いてキャンデーを調製する際に、通常のキャ
ンデーを調製するときに使用される調味料、人工甘味
料、風味剤等を組み合わせて使用することは任意に可能
であり、使用可能な各種キャンデー用材料としては、例
えば、クエン酸、リンゴ酸、等の各種酸味料、グリシン
等の各種アミノ酸調味料、アスパルテーム、ステビオシ
ド、サッカリン、レバウシドA、トリクロロスクロース
等の高甘味度甘味料、各種ミント、ハーブ、メンソール
等や各種生薬類、リンゴ、イチゴ、バナナ、メロン、オ
レンジ、グレープフルーツ、パイナップル、ピーチ等の
各種フルーツフレーバー、コーヒーフレーバー、ココア
フレーバー等の各種嗜好フレーバー、合成又は天然の着
色料等が挙げられる。
たキャンデーの製造条件には、特別な制約はほとんど無
く、クエン酸やリンゴ酸の存在下での70%濃度からの
煮詰めや180度前後に達温したのち冷却するなどの通
常のキャンデーの製造条件を採用することが可能である
が、本発明の組成物の成分が加水分解することにより性
質が大きく変化することを避ける意味で、極端に強い酸
や極端に高い温度での長時間保持は避けるのが賢明であ
る。
の内容を更に具体的に説明するが、本発明の技術的範囲
は、以下の実施例によって制限されるものではない。
重量%を表すものとする。
[東和化成工業(株)製、アマルティMR(登録商標)]
を固形分で789gと、分岐デキストリン[参松工業
(株)製、分岐デキストリン、(BLD)]の還元物を固
形分で211gとを2リットルのステンレス製容器に取
り、水を加えて固形分濃度75%に調節し、本発明のキ
ャンデー用マルチトール組成物−1を得た。このときに
用いた分岐デキストリンの糖組成は、高速液体クロマト
グラフィーにより測定したところ、表1の通りであっ
た。また、得られた本発明のキャンデー用マルチトール
組成物−1の糖組成を高速液体クロマトグラフィーで測
定した結果、表1の通りであった。
糖2分子が結合した糖、G3以降は同様にブドウ糖が表
示された数の個数結合した糖を意味する。また、DP1
とはソルビトール、DP2とはソルビトールにブドウ糖
が1分子結合した糖アルコール、DP3とは、ソルビト
ールにブドウ糖アルコールが2分子結合した糖アルコー
ル、DP4以降は同様にソルビトールに対して表示され
た数−1個のブドウ糖が結合した糖アルコールを意味す
る。次に、本発明の組成物−1を1リットルのステンレ
ス製容器に取り、600wの電熱器にかけて、緩やかに
攪拌しながら180℃まで約30分かけて加熱した後、
約80℃まで放冷し、1ケ約2gの大きさのステンレス
製キャビティーに流し込んで、成形、固化させた。流し
込んでから約15分後、キャビティーを逆さにし、その
外縁を捻じって固化物を型枠から外し、本発明のキャン
デー(実施品1)を得た。該固化物は型外れが良好で、
得られたキャンデーの水分は0.5%であり、見た目に
澄明で、表面の凹凸が無く、噛んだ時に歯脆さが感じら
れ、保存性や熱安定性の優れた良好な品質であった。ま
た、このキャンデーのカロリー値は、(財)日本食品分
析センターの測定によれば、2.1kcal/gであっ
た。
[東和化成工業(株)製、アマルティP(登録商標)]を
固形分で814gと、分岐デキストリン[参松工業(株)
製、分岐デキストリン、(BLD)]の還元物を固形分
で186gとを用いた他は実施例1と同様にして本発明
のキャンデー用マルチトール組成物−2を得た。次い
で、実施例1と同様にキャンデー(実施品2)を調製し
たが、その際に型外れは良好であり、得られたキャンデ
ーの水分は0.7%で、歯脆さがあり、砂糖に近い爽や
かな味質であった。
ステンレス製容器に固形分で100g取り、予め温水に
溶かしておいたポリデキストロース[ファイザー(株)
製、ライテス]の40%水溶液を固形分で17.6g加
えて混合し、本発明のキャンデー用マルチトール組成物
−3を得た。次いで、実施例1と同様にキャンデー(実
施品3)を調製したが、その際に型外れは良好であり、
得られたキャンデーの水分は0.4%で、歯脆さが良好
であり、砂糖に近い爽やかな味であった。
1.1gとした他は、実施例3と同様にして、本発明の
キャンデー用マルチトール組成物−4を得た。次いで、
実施例1と同様にキャンデー(実施品4)を調製した
が、その際に型外れは良好であり、得られたキャンデー
の水分は0.5%で、歯脆さが良好であり、砂糖に近い
爽やかな味であった。
5gとした他は、実施例3と同様にして、本発明のキャ
ンデー用マルチトール組成物−5を得た。次いで、実施
例1と同様にキャンデー(実施品5)を調製したが、そ
の際に型外れは良好であり、得られたキャンデーの水分
は0.3%で、歯脆さが極めて良好であり、砂糖に近い
爽やかな味であった。このキャンデーのカロリー値は、
ライテスのカロリー値が1kcal/gであることか
ら、式(1.0×25÷125+2.1×100÷12
5)=1.88kcal/gとなり、このものは低カロ
リーキャンデーである。
に代えて、マルチトール純度95%のマルチトール[東
和化成工業(株)製、アマルティMR(登録商標)]のみ
を固形分で1kgを用いて実施例1と同様に濃度を調節
し、比較品組成物−1を得、次いで、実施例1と同様の
操作で比較品−1のキャンデーを得た。
て、直鎖オリゴ糖を主成分とする糖液由来の還元澱粉加
水分解物[東和化成工業(株)製、PO−20](糖組成
を表2に示す)を用い、他は実施例1と同様にして濃度
を調節し、比較品組成物−2を得、次いで、実施例1と
同様の操作で比較品−2のキャンデーを得た。
て、ポリデキストロース[ファイザー(株)製、ライテ
ス]を用い、他は実施例1と同様にして濃度を調節し、
比較品組成物−3を得、次いで、実施例1と同様の操作
で比較品−3のキャンデーを得た。
て、以下の方法でキャンデー吸湿試験を行った。相対湿
度75%、温度35℃のデシケーターを用意し、その中
に各キャンデーをそれぞれ1ケづつ秤量瓶に入れたもの
各5ケを入れて、次の数式1により水分の重量変化率を
測定し、それぞれの平均値を計算した。
とは云い難くなったため、測定を省いたが、他のキャン
デーについて得られた重量変化率の平均値を表3に示
す。なお、表3中、単位は%で示す。
比較試験)
て、以下の方法でキャンデーの歯ツキ及びダレ比較試験
を行った。相対湿度75%、温度35℃のデシケーター
中に各キャンデー5ケを入れたシャーレを置き、保管時
の歯ツキ及びダレを5人のパネルで観察、比較し、その
平均を結果として採用した。更に、シャーレから取り出
した時に、手及び容器への付着状態を観察し、5ケの平
均を結果として採用した。キャンデーを軽く噛んだ時
に、口を開いても歯に付着して取れない状態のものを歯
ツキ大として(×)で、歯にベタツキは残るが容易に歯
から取れるものを歯ツキ有として(△)で、また、歯に
ベタツキが残らず簡単に歯から離れるものを歯ツキ無し
として(○)で、それぞれ表した。更に、キャンデーを
観察した時に、形が崩れ、流れ始めている状態のものを
ダレ大として(×)で、形が崩れ始め、表面が濡れたよ
うな光りかたをしているものをダレ有として(△)で、
また、形がそのまま保持されており、表面も製造時のま
まの状態のものをダレ無しとして(○)で、それぞれ表
した。容器への付着及びダレについて得られた結果を表
4に示す。一方、容器への付着状態としては、容器を逆
さにしても取れないものを容器付着大として(×)で、
容器を逆さにすると落ちるものを容器付着有として
(△)で、容器を傾けるだけで動き、付着していないも
のを容器付着無しとして(○)で、それぞれ表した。更
に、手に対する付着状態としては、手に付着して糸をひ
くものを手への付着大として(×)で、手に付着して取
れにくいが、糸を引かない程度のものを手への付着有と
して(△)で、手にベタツキが残ったとしても、簡単に
取れるものを手への付着無しとして(○)で、それぞれ
表した。容器及び手への付着状態について得られた結果
を表5に示す。
て、以下の方法でキャンデーの熱安定性比較試験を行っ
た。各キャンデーを、製造直後にアルミニウム製の包装
材で密閉包装し、それぞれ5ケを40℃、45℃並びに
50℃の各温度において保管し、キャンデーの熱安定性
を経時的に観察した。観察にあたっては、5人のパネル
を組み、状態に変化のないものを−、キャンデー同士が
軽く付着していて手で簡単に離れるものを±、キャンデ
ー同士が強く付着していて離しにくいものを+、キャン
デー同士が融解していて形が崩れているものを++でそ
れぞれ表示し、その平均を結果として採用した。得られ
た結果を表6に示す。
リン還元物に代えて、砂糖600g、市販のハイマルト
ースシロップ(糖組成を表7に示す)400gを用い、
他は実施例1と同様にして濃度を調節し、次いで、実施
例1と同様の操作で比較品−4のキャンデーを得た。
比較品−4のキャンデーの歯脆さを基準として、以下の
方法でキャンデーの歯脆さ比較試験を行った。製造1時
間後に各キャンデー毎にそれぞれ3ケを噛んでみて比較
品−4の歯脆さと比較した。比較にあたっては、5人の
パネルを組み、比較品−4と同等の歯脆さのものを歯脆
さが優れているとして+1で、硬いけれどもキャンデー
が割れるものを歯脆さ有として0で、硬くて割れないも
のを歯脆さ無しとして−1で表示し、3ケの平均を累計
して歯脆さ指数とした。得られた結果を表8に示す。
により得られるキャンデー用マルチトール組成物は、そ
れを用いてキャンデーを製造する際に固化しても体積変
化が起こりにくいので、固化後のキャンデーの表面に凹
みが生ずる率が低く、型枠からの外れかたが容易で滑ら
かであり、従って、スタンピング等の効率の良い製造手
段を採用することが可能になる。また、得られるキャン
デーが、適度な力で咬んだ時にパリッパリとした歯ざわ
りで小さな破砕片に割れる歯脆さを有し、歯に付着した
り歯がキャンデーに食い込んだりする性質が従来品に較
べて大きく改善されており、50℃前後の厳しい温度条
件や高い湿度での保型性等にすぐれているので夏場や梅
雨時の保管にも耐え、いわゆる「ダレ」や「泣き」が生
じにくい性質を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】 固形分が、(a) 純度88重量%以上のマ
ルチトール75〜85重量部、(b) 分岐デキストリン還
元物15〜25重量部から成ることを特徴とするキャン
デー用マルチトール組成物。 - 【請求項2】 固形分が、(a) 純度88重量%以上のマ
ルチトール75〜85重量部、(b) 分岐デキストリン還
元物15〜25重量部、(c) ブドウ糖またはマルトース
とソルビトールとのポリマー7〜40重量部から成るこ
とを特徴とするキャンデー用マルチトール組成物。 - 【請求項3】 分岐デキストリン還元物が、ソルビトー
ル0.1〜1重量%、水素化二糖アルコール0.1〜2
重量%、水素化三糖アルコール0.1〜2重量%、重合
度4以上の糖アルコール95〜99.7重量%から成る
ことを特徴とする請求項1または2の何れかに記載のキ
ャンデー用マルチトール組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07080193A JP3350130B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | キャンデー用マルチトール組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07080193A JP3350130B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | キャンデー用マルチトール組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06253773A JPH06253773A (ja) | 1994-09-13 |
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ID=13442021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07080193A Expired - Lifetime JP3350130B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | キャンデー用マルチトール組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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KR100666608B1 (ko) * | 2004-07-29 | 2007-01-09 | 주식회사 삼양제넥스 | 캔디제조용 말티톨 시럽 조성물 및 이를 이용한 무설탕캔디의 제조방법 |
FR2906973B1 (fr) * | 2006-10-17 | 2009-01-16 | Roquette Freres | Composition edulcorante granulee |
-
1993
- 1993-03-08 JP JP07080193A patent/JP3350130B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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