JP3350031B2 - 空気清浄機及び加湿機 - Google Patents

空気清浄機及び加湿機

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JP3350031B2 JP2000363818A JP2000363818A JP3350031B2 JP 3350031 B2 JP3350031 B2 JP 3350031B2 JP 2000363818 A JP2000363818 A JP 2000363818A JP 2000363818 A JP2000363818 A JP 2000363818A JP 3350031 B2 JP3350031 B2 JP 3350031B2
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康 石川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気清浄装置及び
加湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファンとフィルターを利用し
た空気清浄機が種々知られている。これらの原理は、フ
ァンを用いて空気を強制的にフィルターに送り込んでフ
ィルターを通過させることにより空気中の塵埃等をフィ
ルターに捕捉させて空気を清浄化するものである。通常
多く用いられている空気清浄機は、ファンとフィルター
を完全に分離し、ファンによって風をフィルターに当て
るタイプのものである。また、特開平8-206436号公報に
は、円筒状のシロッコファンの側壁部分をフィルターで
構成し、羽根車を回転させて空気流を該円筒の内側から
外側に、フィルターを通して流通させることにより空気
清浄を行う空気清浄機も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、従
来知られている空気清浄機と比較して、性能が同一なら
ば従来のものよりも小型化することができる、空気清浄
機を提供することである。また、該空気清浄機と同様な
原理に基づく、小型化が可能な加湿機を提供することで
ある。
【0004】本願発明者は、鋭意研究の結果、フィルタ
ーを波状に曲折させると共に該フィルター自体を回転さ
せることにより、フィルターに羽根車の翼とフィルター
の機能の両方を持たせることができ、このようにするこ
とにより同一性能ならば従来の空気清浄機よりも小型化
することができることを見出し、この原理に基づく空気
清浄機及び加湿機を先に特許出願した(特願平11-30688
7号)。今回、この先に出願した空気清浄機及び加湿機
において、前記フィルターを導電性材料で構成すると共
に特定の位置に電極を設け、フィルターと電極との間に
電圧をかけることにより、空気清浄機及び加湿機の効率
をさらに高めることができることを見出し、本発明を完
成した。
【0005】すなわち、本発明は、円板と、該円板の周
縁部分上に、該周縁に沿って設けられた、該円板の内側
領域を囲包するものであって、該円板の半径方向に凹凸
が形成されるように波状に曲折された導電性フィルター
と、前記円板を回転させるための手段と、電極と、該電
極と前記フィルターの間に電圧を印加する手段とを具備
し、前記電極は、円板における前記フィルターの設けら
れている側より見た場合に、前記フィルターの内側に位
置し、かつ、前記電極は、前記フィルターとの間で連続
的にコロナ放電を行うものである、空気清浄機を提供す
る。また、本発明は、上記本発明の空気清浄機における
前記フィルターに水分を保持させる空気加湿機を提供す
る。
【0006】本発明の空気清浄機の基本原理を、図1及
び図2に基づき説明する。図1は、本発明の空気清浄機
又は加湿機の好ましい一例の分解斜視図(ただし、後述
のフィルターに電位を付与する手段(以下、「電位付与
手段」ということがある)及び電極を取り除いて示す)
であり、図2は、図1に示す各部材を組み立てた状態を
示す図である。
【0007】図1及び図2に示す空気清浄機は、円板1
0及び円板10の周縁部分上に、該周縁に沿って設けら
れたフィルター12を具備する。フィルター12は、図
示のように、円板10の内側領域を囲包しており、円板
10の半径方向に凹凸が形成されるように波状に曲折さ
れて形成されている。なお、凹凸の形状は、図1及び図
2では、回転軸14を中心とした半径方向に放射状にな
っているが、外周側の先端(折れ曲がり部)が内周側の
隣り合う2つの先端の(放射線上の)中央にある必要は
なく、時計方向あるいは反時計方向にずれていても良
い。すなわち、凹凸の形状は、図1及び図2では、回転
軸14を中心とした半径方向に放射状になっているが、
回転軸14を中心に外周側へ向かう放物線のような形状
ないしは風車のような形状であっても良い。フィルター
12は、円板10上に固定されており、円板10を回転
させると、円板10と共にフィルター12も回転する。
円板10の中心には回転軸14が固着されており、該回
転軸14はモーター16に連結されている。
【0008】上記した各部材は、ケーシング内に収納さ
れていることが好ましく、該ケーシングとしては、図1
に示すような円筒状のものや、空気吹出し口を1個所に
まとめたかたつむり形状のもの(図3及び図4参照)を
好ましく採用することができる。図1に示すケーシング
は、円板状の下部ケーシング18と、有蓋筒体状の上部
ケーシング20とから成る。上部ケーシング20の上面
には、フィルター12で囲包される領域内に空気を吸入
するための空気吸入口22が設けられ、また、上部ケー
シング20の側面には、フィルター12を通って排出さ
れてきた空気を前記ケーシングの外部に排出するための
空気吹出し口24が設けられている。なお、空気吸入口
22及び空気吹き出し口24の形状や個数は図示のもの
に限定されるものではない。また、上部ケーシング20
は、図1に示す例ではモーター16自身に固定されてい
るので回転せず、また、下部ケーシング18は、上部ケ
ーシング20に固定されているのでこれも回転しない。
【0009】なお、上記の説明では、円板を水平方向に
して維持して用いる場合を説明したが、上記した空気清
浄機は、円板を鉛直方向に維持して縦置きにして用いる
こともできる。もちろん、その他の角度に維持すること
も可能である。以下にさらに説明する好ましい態様につ
いても同様である。円板を鉛直方向に維持して縦置きに
して用いる場合には、「上部」ケーシングや「下部」ケ
ーシングという呼び方は当てはまらないが、本明細書に
おいて、円板を水平方向に維持し、かつ装置の下側に来
るように維持した場合の位置関係に基づいて「上部」、
「下部」、「上」、「下」、「上面」、「下面」等の言
葉を用いることがある。
【0010】上記した具体例よりも空気清浄効率を向上
させた装置の基本原理について図3ないし図5に基づい
て説明する(ただし、電位付与手段については別途後述
する)。なお、図3及び図4には、円板10を鉛直方向
に維持した状態が記載されているが、上記の通り、この
ような場合でも、円板側を覆うケーシングを下部ケーシ
ング、円板から遠い側を覆うケーシングを上部ケーシン
グと便宜的に呼ぶ。
【0011】この基本構造の具体例では、モーター16
は、下部ケーシング18に取り付けられており、下部ケ
ーシング18には、カタツムリ状の隔壁26が形成され
ている。隔壁26の一部は開口して空気吹出し口24と
なっている。すなわち、この具体例は、空気吹出し口2
4を1箇所にまとめた例である。円板10及びフィルタ
ー12は、隔壁26の内側に収容される。また、この具
体例では、上記具体例と異なり、モーター16は、下部
ケーシング18上に設けられ、円板10の中心部が凸状
に隆起して、この隆起により円板10の下側に形成され
る空洞内にモーター16が収容される(図5参照)。
【0012】図3は、分解図であり、組み立てる場合に
は、一点鎖線で示される位置が1本の直線上に来るよう
に配置される。図4が組み立てられた状態を示す(ただ
し、明瞭性のために上部ケーシング20を取り外した状
態を示す)。図3に記載されている上部ケーシング20
に描かれている開口部は、22が空気吸入口であり、そ
の他の開口は上部ケーシング20の形状を理解しやすい
ように示すための切り欠き部であり、実際には存在しな
い。
【0013】この基本構造の具体例では、フィルター1
2の円板10とは反対側の端部に、端部の全周を被覆す
る環状のシール板28が設けられている。シール板28
は、フィルター12と共に回転する。このために、シー
ル板28は、フィルター12の端部に接着剤等により固
着しても良いし、シール板28とフィルター12又は円
板10とを図示しない例えばフックのような機械的な手
段により連結しても良い。なお、図4では、内部の構造
をよく示すために、シール板28は切り欠いた状態で示
されている。
【0014】図5は、図3及び図4に示される空気清浄
機の模式断面図である。なお、図5は、円板10を水平
方向に維持した状態(横置き状態)を示す。図5に示さ
れるように、シール板28の幅Wは、フィルター12の
波状構造全体の幅と同程度にすることが好ましいが、必
ずしもこれに限定されない。シール板28を設けること
により、フィルター12の上端部と、上部ケーシング2
0との間の間隙30の一部が埋められ、間隙30が小さ
くなり、その分間隙30を通る空気の流通が抑制され
る。のみならず、シール板28を設けることにより、間
隙30が図5の水平方向に伸びたものとなる。すなわ
ち、フィルター12上端の1つの点に着目すると、間隙
30の水平方向(図5の状態における水平方向)の距離
は、フィルター12の厚み分しかない。フィルター12
の厚さは薄いので、狭い間隙部分の距離は僅かしかな
く、従って、通気抵抗が小さく、空気の流通は多い。こ
れに対し、シール板28を設けることにより、間隙30
の水平方向の距離は、図5に示される、シール板28の
幅Wになるので、空気がこの間隙を通過するためには、
距離Wに亘って狭い間隙部分を通過しなければならず、
通気抵抗が大きくなり、シール板28を設けない場合に
比べて、空気の流通が大きく抑制される。
【0015】本発明の空気清浄機では、上記図1及び図
2に基づいて説明した基本構造又は上記図3ないし図5
に基づいて説明した基本構造におけるフィルター12を
導電性とし、フィルター12に電位を付与する手段をさ
らに含む。フィルター12が導電性を有することは、例
えば、活性炭素、炭素、銅、ステンレス、錫、ニッケ
ル、亜鉛、チタン等の粒子あるいは繊維をフィルター1
2の一部あるいは全部としてフィルター12を構成した
り、あるいは、錫、ニッケル、亜鉛等の金属を含有する
周知の導電性塗料をフィルター12表面に塗布したり、
該導電性塗料中にフィルター12を含浸させることによ
り達成することができる。フィルターに付与する電位
は、装置の他の部分の電位を0V(アースされた状態)
とすると、5kV〜20kV程度が適当である。高電位
は、高圧発生器により付与することができる。なお、付
与する電位はプラスでもマイナスでも良い。また、付与
する電位が0Vであってもよく、すなわち、フィルター
12はアースされていてもよい。
【0016】フィルター12に高電位を付与する1つの
具体例を図6に基づいて説明する。図6に示す具体例
は、基本的な構造が図3ないし図5に示す基本構造の具
体例と同じである。図6に示される装置は、上部ケーシ
ング20が図示のように2段構造になっており、フィル
ター12に高電位を付与する高圧発生器40が上部ケー
シング20の内部に収容されている。フィルター12
は、高圧電線42、高圧ピン受け板44、高圧ピン4
6、高圧ピンホルダー48、端子50、高圧電線52を
経て高圧発生器40に接続されていて、これ以外の部分
とは絶縁されている。高圧ピン46を覆うように円板1
0から筒状の壁54が立っていて高圧部分への塵埃の付
着を防いでいる。高圧ピン46は一部が高圧ピンホルダ
ー内48に納まりスライドするようになっていてバネ5
6により高圧ピン受け板44方向に押されている。高圧
ピン46の先端は尖っていて(丸くても良い)モーター
回転軸上で高圧ピン受け板44と接している。従って、
高圧発生器40にプラスの高電圧を発生させればフィル
ター12は陽極になり、高圧発生器40にマイナスの高
電圧を発生させればフィルター12は陰極になる。
【0017】なお、図6に示す具体例では、シール板2
8上に、フィルター12と反対側に隆起する第1の環状
の凸条32が設けられ、シール板28と向き合う上部ケ
ーシング20の領域には、シール板28の方向に隆起す
る第2の環状の凸条34が設けられている。さらに、シ
ール板28と向き合う上部ケーシング20の領域には、
シール板28の方向に隆起する第3の環状の凸条36が
設けられており、前記第1の凸条32が、隣接する前記
第2の凸条34及び第3の凸条36の間に形成される空
間に挿入されている。このような凸条を設けることによ
り、フィルター12と上部ケーシング20との間の間隙
を流通する空気の量をさらに減少させることができる。
【0018】なお、図6に示す具体例では高圧ピン46
が高圧ピン受け板44に直接接していたが、導電性を有
するベアリングを介しても良い。
【0019】使用時には、モーター16を回転させるこ
とにより、円板10及びフィルター12を回転させると
共に高圧発生器40に高電圧を発生させ、フィルター1
2に電位を付与する。モーター16の回転速度は、特に
限定されず、フィルターの形状や装置の寸法により適宜
選択されるが、通常、200〜3000rpm、好ましく
は400〜1000rpm程度である。そうすると、フィ
ルター12は、図示のように波状に曲折しているので、
フィルター12が羽根車の翼として機能して風が起こ
り、フィルター12に囲包された、円板10の内側領域
上に存在する空気はフィルター12を通過して、上部ケ
ーシング20の側面に設けられた空気吹き出し口24か
ら吹き出され、これと同時に、上部ケーシング20の上
面に設けられた空気吸入口22から空気が吸入される
(図2の矢印A(吸入空気)、矢印B(吹出し空気)参
照)。なお、フィルター12は、空気を通すものである
が、フィルター12の回転速度が大きいため、フィルタ
ー12の空気抵抗によりフィルター12が羽根車の翼の
役割を果たすことができる。このように、フィルター1
2により囲包される円板10の内側領域上に位置する空
気が、フィルター12を通過した後外部に排出されるの
で、外部に排出される空気はフィルター12を通過する
ことにより清浄されたものとなる。さらに、フィルター
12には、高圧発生器40により大きな電位が付与され
るので、空気中の塵埃が静電的にフィルター12に吸着
され、空気清浄効果が一層高まる。
【0020】図7に示す具体例も、基本的に図6に示す
具体例と同様であるが、下部ケーシング18が二段構造
になっており、高圧発生器40が下部ケーシング18の
内部に収容されている。フィルター12は、高圧バネ5
8、高圧リング60、端子50、高圧電線52を経て高
圧発生器40に接続されていて、これ以外の部分とは絶
縁されている。高圧バネ58は円板10を貫通して固定
され、一端がフィルター12と接触し、他端は高圧リン
グ60上を円板10の回転に伴い滑って行く。高圧リン
グ60はモーター回転軸を中心に環状になっており、金
属のような導電体で形成されている。従って、高圧発生
器40にプラスの高電圧を発生させればフィルター12
は陽極になり、高圧発生器40にマイナスの高電圧を発
生させればフィルター12は陰極になる。なお、図7で
は、高圧バネ58は一本の線状だがブラシ状でも良い。
【0021】本発明の空気清浄機は、電極をさらに含
み、上記の通りフィルターが導電性を有し、また、電極
とフィルターの間に電圧を印加する手段をさらに含む。
これは、例えば、フィルターをアースし、電極に高電位
を付与するものであって良い。電極とフィルターの間に
電圧は、特に限定されないが、5kV〜20kV程度が
適当である。電極を設ける位置は、装置を上から見た場
合にフィルターの内側にある。フィルターと電極との間
に高電圧をかけることにより、フィルターと電極の間で
コロナ放電が起き、集塵効率が向上する。
【0022】以下、フィルターをアースした種々の具体
例を、それぞれ図8ないし図12に基づいて説明する。
【0023】図8に示す具体例では、フィルター12
は、高圧電線42、モーター回転軸14、モーターケー
シング16bを経てアースが取られていて、これ以外の
部分とは絶縁されている。従って、フィルター12の電
位は0Vとなる。高圧電極62は、先端が尖った形状をし
ていてモーター回転軸14の上に位置している。そし
て、端子50、高圧電線52を経て高圧発生器40に接
続されていて、これ以外の部分とは絶縁されている。従
って、高圧発生器40にプラスの高電圧を発生させれば
高圧電極62は陽極になり、高圧発生器40にマイナス
の高電圧を発生させれば高圧電極62は陰極になる。
【0024】図9に示す具体例は、図8に示す具体例と
ほとんど同じであるが、高圧電極62a及び62bの2
つの電極が設けられている。なお、この具体例では、高
圧電極62a及び62bはモーターの回転軸14に対し
て対称の位置に設けられている。高圧電極の数は3個以
上であっても良い。
【0025】図10に示す具体例も図8に示す具体例と
ほとんど同じであるが、高圧電極62の形状が上部から
垂れ下がった細長い形状をしている。
【0026】図11に示す具体例では、上部ケーシング
20から本体内にモーター回転軸14を中心とした円筒
状の壁64が立っていて、壁64の先端に環状の高圧電
極62が埋め込まれ、若干壁64から飛び出している。
細い環状の高圧電極62は、モーター回転軸14の中心
線を中心として、フィルター12の回転軸方向の厚みの
ほぼ半分のところに位置する。高圧電極62は高圧電線
52を介して高圧発生器40に接続されている。
【0027】図12に示す具体例では、円筒形の高圧電
極62がモーター回転軸14の中心線を中心に円板10
上に設けられている。円筒形の高圧電極62の表面は図
12の例では滑らかだが、多数の突起が有っても良い。
高圧電極62から高圧発生器40への接続は図7に示す
例と同様である。円筒形の高圧電極62は円板10でな
く、図11の例のように上部ケーシング20を二段構造
にして、上部ケーシング20内に取り付けられても良
い。
【0028】なお、図8〜図12に示す具体例では、モ
ーター回転軸14からモーターケーシング16bを経て
アースを落とすようにしているがモーター16に用いら
れている軸受けによっては導電性がなくアースを落とせ
ない場合もある。その場合は図6の高圧ピン46のよう
な部材を使う必要がある。図6では高圧ピン46の先端
はモーター回転軸14と接触していないが、高圧ピン受
け板44と絶縁物を除けば高圧ピン46がモータ回転軸
14と接触するようになるから、高圧ピン46のような
部材を介してアースを取ることも可能である。
【0029】また、モーター回転軸14の端面を使わ
ず、モーター16内部で回転軸から金属ブラシによりモ
ーターケーシング16bへアースを取っても良い。
【0030】なお、図8〜図12に示す具体例では、フ
ィルター12をアースしているが、図6あるいは図7の
ような構造において、高圧電極62を図8〜図12の具
体例と同様に設け、フィルター12に高圧電極62とは
反対の極性の高電位を付与し、それによってフィルター
12と高圧電極62との間に電圧を印加しても良い。
【0031】このような空気清浄機を試作し、電圧をか
けることによる空気清浄効率の増大効果を調べた。すな
わち、基本構造は図8に示す具体例とした。活性炭ペー
パーをフィルターとして0.4m2用いた。円板10の直径
は250mm、円板10と上部ケーシング20の間隙30は7
mm、フィルター12の内径と外径の差は67mm、曲折数は
60回とした。円板10の回転速度は1,000rpmとした。フ
ィルター12に+8.76kV、空気吸入口の高圧電極62に-
8.76kVの高圧をかけた。放電電流を110μAとした。35.2
m3のチャンバーに煙を満たして、高電圧をかけた場合と
かけてない場合で粉塵濃度の減衰を比較した。
【0032】高電圧をかけると粉塵濃度の減衰速度がか
けない場合の約5倍になった。
【0033】なお、上記した空気清浄機は、単独で用い
ることができる他、例えば電気掃除機等の排気口の前に
電気掃除機等の部品として組み込むこともできる。
【0034】以上では、空気清浄機について説明した
が、上記フィルター12に水分を保持させることによ
り、上記の空気清浄機を加湿機とすることができる。こ
れは、例えば、フィルター12に、図示しない吸水管か
らシャワー状に水を連続的に吹き付けること等により容
易に達成することができる。このようなフィルター12
を用いると、フィルター12を通過する際に空気が水分
を吸収するので、空気清浄と加湿の両方を同時に行うこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の空気清浄機では、従来の通常の
空気清浄機のような、ファンとフィルターを完全に分離
したタイプや、特開平8-206436号公報記載の羽根車の周
囲をフィルターとした空気清浄機に比べて、製品体積あ
たりのフィルター面積の広い(小型で集塵効率の良い)
空気清浄機が実現でき、さらに、上記した電位付与手段
により空気清浄効果がさらに高められている。また、本
発明の加湿機では、上記の優れた空気清浄効果を伴って
空気を加湿することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気清浄機の好ましい一実施例を示す
分解斜視図(ただし、電位付与手段を取り除いて示す)
である。
【図2】図1に示す空気清浄機を組み立てた状態を示す
図である。
【図3】フィルター上端と上部ケーシングとの間隙にシ
ール板を設けて該間隙を空気が流通することを抑制した
本発明の空気清浄機の具体例を示す部分切り欠き分解図
(ただし、電位付与手段を取り除いて示す)である。
【図4】図3に示す空気清浄機を組み立てたものを示す
図である(ただし、上部ケーシングは取り除いて示
す)。
【図5】図3及び図4に示す空気清浄機の模式断面図で
ある。
【図6】フィルターに高電位を付与する1例を示す模式
断面図である。
【図7】フィルターに高電位を付与する他の1例を示す
模式断面図である。
【図8】フィルターをアースし、電極に高電位を付与し
てフィルターと電極の間に高電圧を印加する本発明の空
気清浄機の好ましい1具体例を示す模式断面図である。
【図9】フィルターをアースし、電極に高電位を付与し
てフィルターと電極の間に高電圧を印加する本発明の空
気清浄機の他の好ましい1具体例を示す模式断面図であ
る。
【図10】フィルターをアースし、電極に高電位を付与
してフィルターと電極の間に高電圧を印加する本発明の
空気清浄機のさらなる他の好ましい1具体例を示す模式
断面図である。
【図11】フィルターをアースし、電極に高電位を付与
してフィルターと電極の間に高電圧を印加する本発明の
空気清浄機のさらなる他の好ましい1具体例を示す模式
断面図である。
【図12】フィルターをアースし、電極に高電位を付与
してフィルターと電極の間に高電圧を印加する本発明の
空気清浄機のさらなる他の好ましい1具体例を示す模式
断面図である。
【符号の説明】
10 円板 12 フィルター 14 回転軸 16 モーター 18 下部ケーシング 20 上部ケーシング 22 空気吸入口 24 空気吹出し口 26 隔壁 28 シール板 30 間隙 32 第1の環状の凸条 34 第2の環状の凸条 36 第3の環状の凸条 40 高圧発生器 42 高圧電線 44 高圧ピン受け板 46 高圧ピン 48 高圧ピンホルダー 50 端子 52 高圧電線 54 筒状の壁 56 バネ 58 高圧バネ 60 高圧リング 62 高圧電極 64 円筒状の壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B03C 3/49 B03C 3/49 3/82 3/82 F24F 6/04 F24F 6/04 7/00 7/00 A (72)発明者 渡辺 重見 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町2丁目66 番 伊勢佐木町満利屋ビル5階 株式会 社カンキョー内 (72)発明者 角田 一成 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町2丁目66 番 伊勢佐木町満利屋ビル5階 株式会 社カンキョー内 (56)参考文献 特開 昭61−107957(JP,A) 特開2000−74429(JP,A) 実開 昭61−84119(JP,U) 実開 昭49−147676(JP,U) 実開 昭50−7775(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 3/00 - 3/88

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板と、該円板の周縁部分上に、該周
    縁に沿って設けられた、該円板の内側領域を囲包する
    であって、該円板の半径方向に凹凸が形成されるよう
    に波状に曲折された導電性フィルターと、前記円板を回
    転させるための手段と、電極と、該電極と前記フィルタ
    ーの間に電圧を印加する手段とを具備し、前記電極は、
    円板における前記フィルターの設けられている側より
    た場合に、前記フィルターの内側に位置し、かつ、前記
    電極は、前記フィルターとの間で連続的にコロナ放電を
    行うものである、空気清浄機。
  2. 【請求項2】 前記フィルターがアースされている請求
    項1記載の空気清浄機。
  3. 【請求項3】 前記フィルターに、前記電極と反対の極
    性の電位が付与される請求項1記載の空気清浄機。
  4. 【請求項4】 前記円板及び前記フィルターを収納する
    ものであって、前記フィルターにより囲包される空間内
    に清浄すべき空気を外部より吸入する空気吸入口と、前
    記フィルターの外側を囲包するとともに前記フィルター
    を通って排出されてきた空気を外部に排出する空気吹出
    し口とを有するケーシングをさらに具備する、請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の空気清浄機。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の空気清浄機における前記フィルターに水分を保持させ
    空気加湿機。
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