JP3349304B2 - 電子機器等の検査装置 - Google Patents

電子機器等の検査装置

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JP3349304B2 JP21636295A JP21636295A JP3349304B2 JP 3349304 B2 JP3349304 B2 JP 3349304B2 JP 21636295 A JP21636295 A JP 21636295A JP 21636295 A JP21636295 A JP 21636295A JP 3349304 B2 JP3349304 B2 JP 3349304B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器等の検査装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器の動作異常等を検査する
検査装置は周知である。
【0003】この種検査装置は、一般に単一種類の電
子機器の検査を行うべく構成されているために、例えば
複数種類の電子機器の保守点検サービスを行うために
は、電子機器の種類に応じた数の検査装置が必要とな
り、また同一種類の電子機器を同時に検査する場合を考
慮して同形式の検査装置を複数台用意する必要があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
特定の電子機器の検査のための専用機となるために、装
置の利用効率の点で問題があった。また、保守点検サー
ビスのために、検査装置を携帯する必要が生じた場合、
対象となる電子機器の数だけ検査装置を携帯しなければ
ならず、サービス性にも問題を生じるものであった。さ
らに、リモコン装置の信号フォーマットには複数の形式
があるため、使用する検査装置の信号フォーマットと被
検査対象のリモコン装置の信号フォーマットの形式が合
致していなければ検査が出来ないという問題を生じてい
た。これを解決するためには、各信号フォーマットに対
応した数だけ検査装置を用意する必要があるが、点検に
先立って、被検査対象のリモコン装置がどの信号フォー
マットであるかを確認しなければならず、非常に効率が
悪いものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の検査装置は、
モコン装置からのリモコン信号を受信する受信手段と、
コードレス電話装置無線回線を介して接続される無線
回路手段と、前記受信手段と前記無線回路手段に接続さ
れ、前記各手段の動作を制御すると共に前記各手段から
の信号に基づき検査を行う制御手段と、少なくとも前記
制御手段による検査結果を報知する報知手段とを備え、
前記制御手段は、前記受信手段にて受信されたリモコン
信号に基づき信号フォーマットを検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に応じて検出された信号フォー
マットに基づいて、前記リモコン装置の検査を行う検査
手段とを有することを特徴とする。
【0006】また本発明の検査装置は、リモコン装置か
らのリモコン信号を受信する受信手段と、ICが接続さ
れるIC接続手段と、前記受信手段と前記IC接続手段
に接続され、前記各手段の動作を制御すると共に前記各
手段からの信号に基づき検査を行う制御手段と、少なく
とも前記制御手段による検査結果を報知する報知手段と
を備え、前記制御手段は、前記受信手段にて受信された
リモコン信号に基づき信号フォーマットを検出する検出
手段と、この検出手段の検出結果に応じて検出された信
号フォーマットに基づいて、前記リモコン装置の検査を
行う検査手段とを有することを特徴とする。
【0007】また本発明の検査装置は、リモコン装置か
らのリモコン信号を受信する受信手段と、コードレス電
話装置無線回線を介して接続される無線回路手段と、
ICが接続されるIC接続手段と、前記受信手段、前記
無線回路手段及び前記IC接続手段に接続され、前記各
手段の動作を制御すると共に前記各手段からの信号に基
づき検査を行う制御手段と、少なくとも前記制御手段に
よる検査結果を報知する報知手段とを備え、前記制御手
段は、前記受信手段にて受信されたリモコン信号に基づ
き信号フォーマットを検出する検出手段と、この検出手
段の検出結果に応じて検出された信号フォーマットに基
づいて、前記リモコン装置の検査を行う検査手段とを有
することを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】本発明によれば、異なる信号フォーマットを有
するリモコン装置の検査を行うことが出来ると共に、異
なる種類の電子機器の検査を行うことが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の電子機器等の検査装置の
実施例につき、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は、検査装置の外観を表す斜視図であ
る。装置本体8の上面には、アンテナ1、表示部2、キ
ー入力部3、スピーカ4、IC接続部5が配され、ま
た、前面にはリモコン信号の受信部6、側面には外部入
出力部7が夫々配されている。
【0014】前記アンテナ1は、コードレス電話装置に
使用されているアンテナと同様に構成され、検査対象と
なるコードレス電話装置の親機/子機から発信された信
号を受信する。前記表示部2は、液晶表示パネルで構成
され、検査装置本体8の操作に関する指示・案内、検査
結果、ICのデータ内容等を表示する。前記キー入力部
3は、同図に示すキー配置で構成され、前記表示装置の
指示・案内に基づいて操作者による入力が行われる。前
記スピーカは、コードレス電話装置の親機/子機から受
信した音声信号を出力する。前記IC接続部5は、検査
対象のICをはめ込むことによりそのIC内に記憶され
ているデータを検査装置に読み込むことができる。ま
た、IC接続部5としてケーブルを介してICと接続す
る ICソケットを用いれば、ICを基板から取り外すこと
なく検査装置にデータを読み込むことができる。前記リ
モコン信号受信部6は、リモコン装置から発信されたリ
モコン信号(例えば赤外線)を受光し、それを電気信号
に変換する。前記外部入出力部7は、RSー232Cの
コネクタで構成され、パーソナルコンピュータ等に接続
することによりICから読み取ったデータの表示/修
正、また、プリンタに接続することにより検査結果のプ
リントアウトを行うことができる。
【0015】図2は検査装置全体のシステムを表すブロ
ック図である。まず、コードレス電話装置の受信系につ
いて、その信号の流れに沿って説明する。
【0016】アンテナ1で受信された信号は、デュプレ
クサ回路9を介して、250MHz帯の信号は親機用チ
ューナー10の受信部に、380MHz帯の信号は子機
用チューナー11の受信部に選択的に供給される。
【0017】親機用チューナ10/子機用チューナ11
の受信部では、受信した電波をFM復調する。
【0018】復調された信号は、親機用と子機用のチュ
ーナを切り替えるスイッチSW1、チューナからの信号
入力と外部からの信号入力を切り替えるスイッチSW
2、フィルタを介して受信データ処理部12及び受信音
声信号処理部13に供給される。
【0019】受信データ処理部12では、フレーム検出
回路でその信号のフレーム同期信号の波形を検出するこ
とにより、その信号の識別符号の桁数やF1D方式かF
2D方式かの判断をして、その結果を制御部19に供給
する。制御部19は、その結果に応じてスイッチSW5
を切り替える。尚、このスイッチSW5及び後述の送信
データ処理部17に接続されているスイッチSW3は共
に、F1D方式の回路側に初期設定されている。
【0020】F1D方式の信号は、波形整形回路で波形
整形されて、スイッチSW5を介して制御部19に供給
される。また、F2D方式の信号はMSK復調回路によ
り復調されて、同様に制御部19に供給される。
【0021】制御部19では、信号から各コードレス電
話装置固有の識別符号(以下IDと称する)を抽出し、
RAM20に記憶する。この識別符号に基づき、検査対
象となるコードレス電話の信号と他のコードレス電話の
信号とを区別して通信を行うことができる。
【0022】受信音声信号処理部13は、ディスクラン
ブル回路及びエキスパンダ回路からなり、受信信号は各
回路での信号処理の後、スピーカ4から出力される。デ
ィスクランブル回路では、スクランブル処理が施されて
いる信号に対して、そのスクランブルの解除を行う。ス
クランブルには、複数のタイプがあり、どのタイプが対
応しているかは、キー入力部により手動で選択できる。
また、エキスパンダ回路では、信号のレベル変動を圧縮
した入力信号に対して、その伸長を行う。これにより操
作者は、音声信号を聴取することができる。
【0023】次に送信系について、受信系と同様に説明
する。
【0024】検査用の信号として発信回路(OSC)1
4またはメロディ回路15からの信号がSW7により切
り替えられて送信音声信号処理部17に供給される。こ
の切替は、キー入力部により手動で行われる。
【0025】送信音声信号処理部17は、スクランブル
回路及びコンプレッサ回路からなり、検査用の信号は各
回路での信号処理の後、音声信号とF2D方式の制御デ
ータとを切り替えるスイッチSW4、フィルタ、前期ス
イッチSW4で切り替えられた側の信号とF1D方式の
制御データとを切り替えるスイッチSW3、スイッチS
W1を順次介して、親機用または子機用チューナに供給
される。
【0026】送信データ処理部16では、前記受信デー
タ処理部12で判断された信号形式に基づいて切り替え
られるスイッチSW6を介して送信データが、F1D方
式側の回路またはF2D方式側の回路に選択的に供給さ
れる。F1D方式の回路が選択されている場合、フィル
タ、スイッチSW3、スイッチSW1を介して親機用ま
たは子機用チューナに信号が供給される。また、F2D
方式の回路が選択されている場合、前期RAM20に記
憶されているIDを含む制御データは、送信データ処理
部16のMSK変調回路でMSK変調されて、スイッチ
SW4、フィルタ、スイッチSW3、スイッチSW1を
順次介して、親機用または子機用チューナに信号が供給
される。
【0027】両チューナの送信部では、送信信号にFM
変調をかけて、受信時のアンテナ1とは異なるストリッ
プラインアンテナ24、25で発信される。
【0028】また、前記RAM20には、IDだけでな
く検査対象に応じてIC接続部5に接続されたICから
読み込んだデータやリモコン信号受信部6で受信された
リモコン信号が保持される。
【0029】ROM21には、複数のリモコン信号フォ
ーマットに関するデータだけでなく、各検査のプログラ
ムが記憶されている。
【0030】次に、図3乃至図11のフローチャートを
用いて、本発明の検査装置の動作について説明する。
【0031】図3は、各種モードの選択動作を示すフロ
ーチャートである。以下このフローチャートに沿って説
明する。
【0032】電源スイッチをオンにすると、表示部2に
メインメニューが表示される。操作者は、そのメインメ
ニューの指示に基づいて、所望の検査対象を選択する。
即ち、キー入力部の1を押せばコードレス電話装置を対
象とするTELモード、2を押せばリモコン装置を対象
とするリモコンモード、3を押せばICを対象とする記
憶ICモードが夫々選択される(S001〜S00
6)。
【0033】TELモードが選択されると、IDを記憶
する装置本体内のRAM20の内容が消去される。そし
て、コードレス電話の親子間通信に使用される周波数帯
について、他のコードレス電話等による妨害電波がない
かを調査する。即ち、コードレス電話装置の親機に使用
される制御チャンネルである46CH(380.7750Mhz)
及び89CH(381.3125Mhz)、子機に使用される制御
チャンネルである46CH(254.4250Mhz)及び89C
H(254.9625MHz)のキャリアが継続的に出力されてい
ないかどうか順次確認する(S004、S007、S0
08)。
【0034】もしいずれかの制御チャンネルに妨害電波
が認められた場合、妨害電波の周波数を表示部に表示し
て、操作者はこの表示に基づき、この妨害電波の発信源
の調査の要否を判断する。即ち、操作者は、表示されて
いる妨害電波のチャンネルが、検査対象となるコードレ
ス電話装置と同一かどうか判断する(S009)。
【0035】同一でない場合、キー入力部3のESCキ
ーを押して検査を継続すると、サブメニューが表示され
る。そのサブメニューは、コードレス電話装置の親機及
び子機両方が揃っている状態で検査を行う親子セットモ
ード、子機しかない状態の子機単品モード、親機しかな
い状態の親機単品モードがあり、夫々キー入力部3の
B、C、Dを押すことにより選択される(S009、S
011〜S015)。
【0036】同一である場合、継続して検査できないた
め、操作者は妨害電波のない場所に移動するか、妨害電
波の発生源を調査してその妨害電波を取り除かなければ
ならない。そこで、その妨害電波の発生源を調査する場
合、キー入力部3のOKキーを押して調査モードを選択
する。調査モードに入ると、表示部2に受信信号の電界
強度が表示される。この表示に従って、電界強度の強い
方向へ移動してゆくことにより妨害電波の発生源をつき
とめることができて、検査開始までの時間が短縮され
る。この移動のため、電源は外部電源23だけでなく、
2次電池22にも対応するように構成されている。ま
た、この電界強度は、受信信号の直流成分を制御部19
に供給して、その大きさに応じた30段階のレベルで検
出を行い、その結果を表示部2に表示することにより得
られる。操作者は電波障害がなくなったことを確認した
後、キー入力部3のESCキーを押すことにより再び検
査が継続され、表示部2にサブメニューが表示される
(S009、S010)。
【0037】図4及び図5は、親子セットモードの動作
を示すフローチャートである。以下このフローチャート
に沿って説明する。
【0038】親子セットモードを選択すると、親機用に
チューナ10側にスイッチSW1が設定され、操作者は
表示部2に表示された指示に従い、親機の電源を切って
子機の外線ボタンを押して、子機の信号が正常に送信さ
れているか検査する。ここで子機の信号自体が受信でき
ない場合、子機の送信系または制御系に異常があると判
断し、子機の信号は受信したが受信したデータに異常が
生じていた場合、子機のデータラインまたはIDが保持
されているROMに異常があると判断する(S101〜
S107)。
【0039】子機から正常に信号が送信されていれば、
その信号から抽出したID含む制御データをRAM20
に保持すると共に表示部2に表示し、IDの確認を行う
(S108、S109)。
【0040】IDが確認できれば、操作者は表示部2の
指示に従い、親機の電源を入れて子機の外線ボタンを押
して、受信した信号のIDがRAM20に保持されたI
Dと一致するまで待つことにより、対象外のコードレス
電話装置の接続を防止する(S110〜S113)。
【0041】IDが一致すれば、スイッチSW1を子機
用チューナ11側に切り替えて、親機の信号が正常に送
信されているか検査する。ここで親機の信号が受信でき
ない場合、親機の受信系が悪くて送信できなかったの
か、受信はできたが親機の送信系が悪くて検査装置が受
信できなかったのかが判定ができないため、親機単品モ
ードで再度検査を行う必要があると判断し、この親機の
IDと既にRAM20に記憶されている子機のIDが一
致しなかった場合、親機のデータラインまたはIDを記
憶しているROMに異常があると判断する(S114〜
S118)。
【0042】親機から正常に信号が送信されていれば、
スイッチSW1を親機用チューナ10側に切り替えると
同時に、その信号の制御データに基づく通話チャンネル
に移行して、子機がその通話チャンネルに移行したか検
査する。子機のキャリアがない場合、子機の受信系の不
良と判断する(S119〜S120)。
【0043】子機が通話チャンネルに移行していれば、
スイッチSW1を子機用チューナ11側に切り替えると
同時に、通話チャンネルに移行して、親機がその通話チ
ャンネルに移行したか検査する。親機のキャリアがない
場合、親機のチューナの特性不良またはマイコンのバグ
有りと判断する(S121〜S122)。
【0044】親子とも指定チャンネルに移行していれ
ば、親子間の接続は正常と判断され、親子間の通話検査
に移る。この通話検査は、親機または子機の送話音を装
置本体上面に配されたスピーカ4で聴取することにより
検査する(S124〜S131)。
【0045】図6は、子機単品モードの動作を示すフロ
ーチャートである。以下このフローチャートに沿って説
明する。
【0046】子機単品モードを選択すると、スイッチS
W1が親機用チューナ側に設定されると共に通話チャン
ネルの空き領域をサーチした後、親子セットモードのS
101からS109を実行して、子機IDの確認を行う
(S201〜S205)。
【0047】子機IDが確認できれば、検査装置はその
IDに基づき子機に通話チャンネルを含む制御データを
送信して、子機がその通話チャンネルに移行したか検査
する。検査装置が指定した通話チャンネルで子機の信号
を受信できない場合、その子機が検査装置からの制御デ
ータを正確に受信していないとして、子機の受信系の不
良と判断する(S206〜S210)。
【0048】指定通話チャンネルで子機の信号を受信す
れば、子機の接続は正常と判断し、通話検査に移る。こ
の通話検査は、親子セットモードで行ったスピーカから
の出力に加え、子機のボタン信号を表示部2に表示して
検査を行う(S211〜S215)。
【0049】図7は、親機単品モードの動作を示すフロ
ーチャートである。以下このフローチャートに沿って説
明する。
【0050】親機単品モードを選択すると、スイッチS
W1が子機用チューナ側に設定され、操作者は表示部2
の指示に従い、親機の内線ボタンを押して、親機の信号
が正常に送信されているか検査する(S301〜S30
9)。
【0051】親機のIDが確認できれば、操作者は表示
部2の指示に従い、再度親機の内線ボタンを押して、受
信した信号のIDがRAM20に保持されたIDと一致
するまで待つことにより、対象外のコードレス電話装置
の接続を防止する(S310〜S312)。
【0052】検査装置は、そのIDに基づき親機に制御
データを送信して、その親機からの信号を受信したこと
を知らせた後、その親機が自ら指定した通話チャンネル
に移行したか検査する。その通話チャンネルで親機の信
号を受信できない場合、検査装置はその親機が検査装置
からの制御データを正確に受信していないとして、親機
の受信系の不良と判断する(S313〜S318)。
【0053】指定通話チャンネルで親機の信号を受信す
れば、親機の接続は正常と判断し、通話検査に移る。こ
の通話検査は、親子セットモードで行ったスピーカ4か
らの出力によるものと同一である(S319〜S32
2)。
【0054】以上のように、コードレス電話装置は検査
されるが、検査時に必ずしもその症状があらわれない場
合もあることから、暫くの間検査装置を対象のコードレ
ス電話に備え付けておき、発生した異常の内容をその時
間と併せて検査装置本体内のメモリ(図示せず)に記憶
しておくことにより、後程そのメモリの内容を読み出す
ことで不良箇所を判断することができる。
【0055】また、無線回路部18は、コードレス電話
装置と同じ構成となっているため、コードレス電話装置
と同じ部品を使用することができる。
【0056】次に、リモコンモードについて説明する。
【0057】リモコン信号は、リーダパルス、商品名を
表すカスタムコード、モード名を表すデータコード、リ
ピートパルス等のコードの組み合わせで構成されてい
て、パルス幅も各フォーマット毎に異なっている。この
違いを利用して、受信信号の特定を行い、その結果に基
づいてその信号を発信したリモコン装置の検査を行う。
例えば、ROM21が図10に示す信号フォーマット
A、B、C夫々に関する情報(各フォーマットに対応す
るメーカー名、各カスタムコードに対応する商品名、各
データコードに対応するモード名を含む)を記憶してい
る場合について、図8及び図9のフローチャートに沿っ
て説明する。
【0058】リモコンモードを選択すると、検査装置内
のRAM20の内容が消去されて、リモコン信号受信部
6はリモコン装置からの赤外線信号の待ち受け状態にな
る。受光部が赤外線信号を受光すると、その赤外線信号
を電気信号に変換して、制御部19でリーダーパルスの
ハイベルのパルス幅の測定を行い、その結果、受信信
号のハイレベルのパルス幅が0.2msから0.7msの場合フォ
ーマットBまたはCであると判断し、2.2msから2.6msの
場合フォーマットAであると判断する。それ以外の場合
は、エラーと判断する。(S401〜S404)
【0059】更に、Aフォーマットと判断された信号
は、リーダパルスのローレベルのパルス幅が2.2msから
2.6msとなっていることと、読み込んだコードが正常で
あることが確認される(S405〜S409)。
【0060】フォーマットBとCの区別は、受信信号の
リーダパルスからリピートパルスまでのコードのビット
数をカウントして判断する。カウントの結果、ビット数
が15の場合その受信信号はAフォーマットであると判
断し、ビット数が16の場合Bフォーマットであると判
断する。それ以外の場合エラーと判断する(S410〜
S426)。
【0061】フォーマットが特定されると、ROM21
に記憶されているそのフォーマットに対応するカスタム
コードのコードテーブルが参照され、一致するカスタム
コードがあれば、更にそのカスタムコードに対応するコ
ードテーブルが参照される。そして、特定できたコード
に対応する名称(メーカー名、商品名、モード名)16
進数の信号コードが表示部に表示される。エラーの場
合、エラーメッセージが表示部2に表示される(S42
8〜S435)。
【0062】以上3種の信号フォーマットについて、各
フォーマットの特定を行ったが、ROM21に記憶する
信号フォーマットの種類が増加すれば、これに限定され
ることなく様々な特定方法が用いられる。例えば、信号
中に反転カスタムコードを含むものは、カスタムコード
を反転させたものと反転カスタムコードの一致を検出す
ることにより特定できる。
【0063】次に、記憶ICモードの動作について、図
11のフローチャートを用いて説明する。
【0064】記憶ICモードを選択すると、IC接続部
5に接続されたICからデータが読み出され、RAM2
1に保持されると共に、表示部にデータ量が表示され
る。パーソナルコンピュータやプリンタ等の外部装置が
外部入出力部7に接続されている場合、コマンドまたは
データの入出力は外部装置が優先され、そうでない場
合、キー入力部3から機能を選択するコマンドを入力す
る(S501〜S504)。
【0065】キー入力部3の1のキーを押した場合、表
示/修正モードになり、表示部2に表示されるデータを
見ながら、必要な箇所を修正していく。2のキーを押し
た場合、全コピーモードになり、IC接続部5にコピー
先のICを取り付けて、RAM21からデータをそのI
Cにコピーする(S507〜S515)。
【0066】
【発明の効果】上述の通り、本発明の電子機器等の検査
装置によれば、1台にて複数種類の機器に対応できる。
【0067】また、リモコン装置については、ROMに
記憶されている信号フォーマットの種類の数だけ対応で
きるため、汎用性が極めて高くなり、検査装置の利用効
率が向上すると共にサービス性の向上を図ることができ
る。
【0068】また、コードレス電話については、親機及
び子機両方が揃っている場合、親機または子機のどちら
かが故障しているかを即座に判断でき、子機(親機)単
品の持ち込みの場合、検査装置が親機(子機)の機能を
果たすことによりその場で検査を行うことができるた
め、検査時間を大幅に短縮することができる。更に、子
機だけの故障と判断できたものについては、その修理期
間中に親機を預る必要がなくなり、その分だけ電話の貸
出台数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器等の検査装置の斜視図。
【図2】本発明の電子機器等の検査装置のシステムを示
すブロック図。
【図3】本発明の電子機器等の検査装置のモード選択手
順を示すフローチャート。
【図4】本発明の電子機器等の検査装置の親子セットモ
ードの第1の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の電子機器等の検査装置の親子セットモ
ードの第2動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の電子機器等の検査装置の子機単品モー
ドの動作を示すフローチャート。
【図7】本発明の電子機器等の検査装置の親機単品モー
ドの動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の電子機器等の検査装置のリモコンモー
ドの第1の動作を示すフローチャート。
【図9】本発明の電子機器等の検査装置のリモコンモー
ドの第2の動作を示すフローチャート。
【図10】リモコン信号の信号フォーマットに関するデ
ータを示す表。
【図11】本発明の電子機器等の検査装置の記憶ICモ
ードの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1:アンテナ 2:表示部 3:キー入力部 4:スピーカ 5:IC接続部 6:リモコン信号受信部 7:外部入出力部 8:装置本体 9:ディプレクサ回路 10:親機用チューナ 11:子機用チューナ 12:受信データ処理部 13:受信音声信号処理部 14:OSC 15:メロディ 16:送信データ処理部 17:送信音声信号処理部 18:無線回路部 19:制御部 20:RAM 21:ROM 22:2次電池 23:外部電源 24:送信部 25:送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 信幸 大阪府守口市竹町4−13 三洋電機サー ビス株式会社内 (72)発明者 児玉 巧 大阪府守口市竹町4−13 三洋電機サー ビス株式会社内 (72)発明者 岡本 和彦 大阪府守口市竹町4−13 三洋電機サー ビス株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−30484(JP,A) 特開 平4−10896(JP,A) 特開 平5−236572(JP,A) 特開 平6−197060(JP,A) 特開 平5−322987(JP,A) 実開 平3−69989(JP,U) 実開 昭63−155281(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リモコン装置からのリモコン信号を受信
    する受信手段と、コードレス電話装置に無線回線を介し
    て接続される無線回路手段と、前記受信手段と前記無線
    回路手段に接続され、前記各手段の動作を制御すると共
    に前記各手段からの信号に基づき検査を行う制御手段
    と、少なくとも前記制御手段による検査結果を報知する
    報知手段とを備え、前記制御手段は、前記受信手段にて
    受信されたリモコン信号に基づき信号フォーマットを検
    出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて検
    出された信号フォーマットに基づいて、前記リモコン装
    置の検査を行う検査手段とを有することを特徴とした電
    子機器等の検査装置。
  2. 【請求項2】 前記無線回路手段がコードレス電話装置
    の親機または子機として動作することを特徴とした請求
    項1記載の電子機器等の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記無線回路手段がコードレス電話装置
    の親機と子機との通信をモニターするモニター装置とし
    て動作することを特徴とした請求項1記載の電子機器等
    の検査装置。
  4. 【請求項4】 リモコン装置からのリモコン信号を受信
    する受信手段と、ICが接続されるIC接続手段と、前
    記受信手段と前記IC接続手段に接続され、前記各手段
    の動作を制御すると共に前記各手段からの信号に基づき
    検査を行う制御手段と、少なくとも前記制御手段による
    検査結果を報知する報知手段とを備え、前記制御手段
    は、前記受信手段にて受信されたリモコン信号に基づき
    信号フォーマットを検出する検出手段と、この検出手段
    の検出結果に応じて検出された信号フォーマットに基づ
    いて、前記リモコン装置の検査を行う検査手段とを有す
    ることを特徴とした電子機器等の検査装置。
  5. 【請求項5】 リモコン装置からのリモコン信号を受信
    する受信手段と、コードレス電話装置に無線回線を介し
    て接続される無線回路手段と、ICが接続されるIC接
    続手段と、前記受信手段、前記無線回路手段及び前記I
    C接続手段に接続され、前記各手段の動作を制御すると
    共に前記各手段からの信号に基づき検査を行う制御手段
    と、少なくとも前記制御手段による検査結果を報知する
    報知手段とを備え、前記制御手段は、前記受信手段にて
    受信されたリモコン信号に基づき信号フォーマットを検
    出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて検
    出された信号フォーマットに基づいて、前記リモコン装
    置の検査を行う検査手段とを有することを特徴とした電
    子機器等の検査装置。
  6. 【請求項6】 前記無線回路手段がコードレス電話装置
    の親機または子機として動作することを特徴とした請求
    項5記載の電子機器等の検査装置。
  7. 【請求項7】 前記無線回路手段がコードレス電話装置
    の親機と子機との通信をモニターするモニター装置とし
    て動作することを特徴とした請求項5記載の電子機器等
    の検査装置。
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