JP3349272B2 - Ae波の計測装置 - Google Patents

Ae波の計測装置

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JP3349272B2 JP22412494A JP22412494A JP3349272B2 JP 3349272 B2 JP3349272 B2 JP 3349272B2 JP 22412494 A JP22412494 A JP 22412494A JP 22412494 A JP22412494 A JP 22412494A JP 3349272 B2 JP3349272 B2 JP 3349272B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤などの塑性体の微
小変形をAE波(アコーステックエミッション:微小弾
性波)に変換して計測するためのAE波の計測装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】地盤、構造物、その他の固体が変形また
は破壊するときに、それまでに蓄えられていた歪エネル
ギーが音となって伝播してゆくが、AEセンサ10は、
この音を電気信号に変換する素子で、通常PZT(チタ
ン酸鉛ジルコン酸鉛系の圧電セラミックス)が使用され
る。このAEセンサ10を用いた計測方法には、イ)直
接検知法と、ロ)間接検知法がある。
【0003】イ)直接検知法:固体が変形または破壊す
るときの音を直接AEセンサ10で検知する方法で、具
体的には、図7に示すように、計測値点の地盤15に孔
をあけ、鉄筋棒からなるウェーブガイド11を埋め込
み、セメントミルク14を充填し、ウェーブガイド11
の両端のAEセンサ10で地盤15の変形などによる音
がセメントミルク14からウェーブガイド11に直接伝
達され、端部のAEセンサ10で電気信号に変換し、出
力するものである(例えば特開昭62−83685
号)。
【0004】ロ)間接検知法:地盤の塑性的な変形挙動
を一旦AE計測ロッド16に伝達し、この変形に応じて
AE計測ロッド16が破壊して発する音を間接的にAE
センサ10で検知する方法で、具体的には、図8に示す
ように、地盤15の変形などがセメントミルク14を介
してAE計測ロッド16に伝達されるが、このAE計測
ロッド16には、脆性を有するグラスファイバー・ロジ
ン複合体17が充填されているため、このグラスファイ
バー・ロジン複合体17が変形してひび割れなどの破壊
音を発生するので、この音を鋼管18を介して両端のA
Eセンサ10に伝達し、電気信号に変換し出力するもの
である(特公平5−23719号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
イ)直接検知法の利点と欠点 (1)利点 ・ウェーブガイド11は、固体の変形、破壊時に開放さ
れる歪エネルギーが音となって鉄筋棒を伝播してゆくだ
けであるから、特別な構成を必要とせず、安価で、取扱
が容易で、何回でも使用できる。
【0006】(2)欠点 ・ウェーブガイド11に気象等の環境に起因する雑音が
混入し易く、不特定な種々の雑音とAE波との区別が困
難である。 ・地盤15およびウェーブガイド11の媒体をAE波が
伝播する過程でAE波の減衰が大きく、計測データの信
頼性が低い。具体的には、図7のようにウェーブガイド
11を直接埋設すると、図9(a)のような衝撃波を与
えた場合において、同図(b)のように、急激に減衰し
(η=0.8217)、距離の長い場合の計測には使用
できず、ウェーブガイド11の長さに限度がある。
【0007】ロ)間接検知法の利点と欠点 (1)利点 ・AE計測ロッド16は、グラスファイバー・ロジン複
合体17からなるAE発生材の組成が予め決まっている
ため、地盤15の変位に伴うAE計測ロッド16の変形
量と出力レベルが略比例し、かつ固有のAE波が発生す
る。そのため、AE波の特定が容易で、雑音の除去が可
能であり、信号処理回路が簡単になる。
【0008】(2)欠点 ・グラスファイバー・ロジン複合体17が天然ロジンを
主素材としているが、天然ロジンは主成分であるアビエ
チン酸に多くの雑物が混入し、素材の品質にばらつきが
あり、そのため、AE波形が崩れることがあり、発生す
るイベント数の計測精度を悪くしている。 ・天然ロジンを使用すると、AE計測ロッド16の変形
量と発生するイベント数との線形性が悪くなる場合があ
る。具体的には、図10(a)に示すように、スパン4
00mmにおける3点曲げ試験をした場合において、天
然ロジンを使用したグラスファイバー・ロジン複合体1
7は、変形量が4mm程度までは、イベントが略連続的
に発生し、イベントの累積数が略直線的に上昇する。と
ころが、変形量が4mmを越すとイベントは断続的にな
り、イベントの累積数が階段状になり、さらに、変形量
が7mmを越すとイベントは発生がまばらになり、イベ
ントの累積数が略一定値に収束し、したがって、線形性
が失われ、計測不能となる。 ・天然ロジンは、生産が環境に左右されやすく、かつコ
ストが高い。 ・天然ロジンは、品質が一定していないので、製品の品
質設計が困難である。 ・AE計測ロッド16の鋼管18が直接セメントミルク
14に接しているので、グラスファイバー・ロジン複合
体17以外の種々の雑音が侵入する。
【0009】本発明は、AE波の間接法による計測の特
徴を活かし、かつ、イベントの計測精度を高め、品質の
一定し、さらに距離の長いものにも充分使用できるもの
を得ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、管状のウェー
ブガイド22の内部にAE発生材25を充填して検知ロ
ッド21を構成し、この検知ロッド21の変形による前
記AE発生材25の破壊音を端部のAEセンサ10で検
出するようにしたAE計測ロッド20において、前記A
E発生材25は、軟化点が少なくとも90℃以上で、1
分子中のモノマー率が高く、規則正しい分子構造を有
し、かつ分子量が600〜3000の範囲にある石油樹
脂、たとえば、芳香族系のモノマーをカチオン共重合さ
せたものからなるAE波の計測装置である。
【0011】
【作用】地盤15などの変位の計測地点に孔をあけ、A
E計測ロッド20を挿入し、セメントミルク14、山砂
などにより地山とのなじみをよくする。この状態で地盤
15に変位が生じると、AE計測ロッド20が地盤15
の変位に応じて変形する。この変形は、スペーサ24を
介して検知ロッド21に伝えられる。AE計測ロッド2
0が局部的に変形しても、ウェーブガイド22はより大
きな曲率半径で湾曲するため、発生するひび割れが小さ
く、かつ数多く発生する。このひび割れに伴うAE発生
材25の破壊音がウェーブガイド22を伝播してAEセ
ンサ10へ送られ、このAEセンサ10で電気信号に変
換されて外部のプロセッサーへ出力する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1ないし図3において、20は本発明によるAE
計測ロッドである。このAE計測ロッド20は、検知ロ
ッド21と、外筒23と、これらの間に一定間隔で介在
されたスペーサ24とからなる。
【0013】前記検知ロッド21は、例えば直径が50
mm程度の鋼管からなるウェーブガイド22と、このウ
ェーブガイド22の中に充填されたAE発生材25とグ
ラスファイバー26の複合材とで構成されている。この
うちAE発生材25が最も重要であり、以下の条件を満
たすものが用いられる。 1)品質管理、品質設計、材料の安定的供給など一定し
た品質の材料であること。このため、天然樹脂に代え
て、石油樹脂が用いられる。 2)微小変形に対しても多数の亀裂が生じる高脆性材料
であること。すなわち、変形による歪が生じると、どこ
でも、しかも数多く亀裂が生じること。このため、1分
子中のモノマー率が高く、規則正しい分子構造を有する
もので、かつ分子量の小さいものが用いられる。 3)太陽の熱や地盤15内の熱により溶融しないこと。
このため、軟化点は少なくとも90℃以上であること。
地熱の発生する場所などで使用する場合には、さらに高
い軟化点のものが必要となる。
【0014】以上のような条件を満足するAE発生材と
して、例えば、芳香族系のモノマーをカチオン共重合さ
せた石油樹脂が用いられる。具体的には、軟化点140
℃、分子量1350のペトロジン(商品名)#140が
用いられた。以下の図9、図10、図11で示した本発
明の特性は、すべてこの石油樹脂が用いられている。な
お、ペトロジン(商品名)は、C9〜C11の芳香族オレ
フィン、ジオレフィンの重合体で、その主成分と考えら
れるオレフィン類は、スチレン、p−ビニル−トルエ
ン、m−ビニル−トルエン、o−ビニル−トルエン、イ
ンデンである。
【0015】前記AE発生材25に用いられる石油樹脂
は、以上の例に限られるものではなく、石油樹脂の主原
料であるC5およびC9留分であって、これらの組成物で
あるモノマー(例えば、ビニルトルエン、インデン、C
9アルキルベンゼン、スチレンなど)を1または複数種
類を共重合させ、軟化点90℃以上、分子量600〜3
000程度とし、かつ高脆性を有するものであればよ
い。カチオン重合に限らず、ラジカル重合、アニオン重
合であってもよい。
【0016】軟化点は、分子量が大きくなるにつれて高
くなる。また、分子量が同じ場合、芳香族系石油樹脂
は、脂肪族系石油樹脂よりも軟化点が高い。したがっ
て、本発明のAE発生材25には、低分子量で高軟化点
の芳香族系石油樹脂がよりすぐれているが、上記条件を
満足すれば脂肪族系石油樹脂であってもよい。
【0017】前記AE発生材25は、高脆性で、一度に
大規模亀裂が進展するため、微小変形に応じて多数の微
小亀裂とAEが発生するとは限らない。そこで、図1お
よび図2に示すように、AE発生材25の中にグラスフ
ァイバー26を混入することによって、大規模亀裂が一
度に進展することを防止している。グラスファイバー2
6などの混入方法としては、前記実施例の他に、図4に
示すように、AE発生材25の中にテープ状のグラスフ
ァイバークロス28を軸方向に配列したもの、図5のよ
うに、テープ状のグラスファイバークロス28を線材2
9にて挾み込み、これを捻じって撚り線にしたものを、
AE発生材25の中心に配置したもの、図6に示すよう
に、AE発生材25の中心にグラスファイバー、金網な
どからなる円筒コイル30を配置したものなどが考えら
れる。なお、図5の場合、線材29がウェーブガイド2
2を兼ねることができ、この場合、外側のウェーブガイ
ド22は保護用だけであってもよい。
【0018】図1において、検知ロッド21は、取扱の
上から一定長(例えば180cm)とし、この検知ロッ
ド21の外周に所定間隔でスペーサ24が嵌合固着され
る。このスペーサ24は、例えば内径50mm、外径7
0mm、厚さ5mmのリング状をなし、図3のように、
一端から30cm、60cm、60cm、30cmの間
隔で取付けられる。このスペーサ24の外周には、塩化
ビニールなどの外筒23が被せられる。また、このスペ
ーサ24は、隙間のあるリング状とし、この隙間にAE
センサ10に接続されたケーブル31が通される。前記
スペーサ24は、外筒23からの変形を検知ロッド21
に伝達するものであるが、検知ロッド21側から外筒2
3へできるだけAE波を伝播しないものであることが望
ましい。
【0019】以上のようにして構成されたAE計測ロッ
ド20は、使用目的に応じて、1本だけであっても、ま
た、順次連結してもよい。連結する場合には、検知ロッ
ド21の端面と外筒23の端面は、完全に一体となるよ
うに、溶融、接着剤、連結具などを用いて連結する。こ
のAE計測ロッド20の一端面または両端面に、AEセ
ンサ10を取付けて使用する。例えば、地盤15の変形
を検知しようとする場合には、計測地点に孔をあけ、A
E計測ロッド20を挿入し、セメントミルク14、山砂
などにより地山とのなじみをよくする。
【0020】この状態で地盤15に変位が生じると、A
E計測ロッド20が地盤15の変位によって変形する。
この場合、地盤変位は、外筒23、スペーサ24を介し
て検知ロッド21に伝えられる。外筒23とウェーブガ
イド22の間は、スペーサ24の部分を除いて空隙27
となっているから、AE計測ロッド20はスペーサ24
を支点として湾曲し、高脆性樹脂からなるAE発生材2
5に多数のひび割れが生じる。すなわち、スペーサ24
が一定間隔で設けられ、かつ空隙27を有するので、A
E計測ロッド20が局部的に変形しても、ウェーブガイ
ド22は大きな曲率半径で湾曲し、したがって、発生す
るひび割れは小さく、かつ数多く発生する。このとき、
スペーサ24は、外筒23からの変形を検知ロッド21
に伝達するが、検知ロッド21側から外筒23へできる
だけAE波を伝播しないものが用いられるので、AE波
の減衰が小さく、したがって、遠くまで伝達される。こ
のひび割れに伴うAE発生材25の破壊音がウェーブガ
イド22を伝播してAEセンサ10へ送られ、このAE
センサ10で電気信号に変換されて外部へ出力する。
【0021】従来品と本発明品との特性を比較すると以
下のとおりである。図10(b)(c)は、(a)に示
すように、スパン400mmにおける3点曲げ試験をし
た場合における変形量と発生イベント数との関係を示し
ている。(b)は、天然ロジンを使用した従来の図8の
場合を示している。この場合において、変形量が4mm
程度までは、出力レベルの略等しいイベントが略等間隔
で連続的に発生し、イベントの累積数が略直線的に上昇
している。ところが、変形量が4mmを越すと、イベン
トの発生間隔が一定せず、断続的で出力レベルも異な
り、このためイベントの累積数が階段状になり、さら
に、変形量が7mmを越すとイベントの発生がまばらに
なり、イベントの累積数が次第に略一定値に収束し、し
たがって、線形性が失われる。このため、計測が不正確
になるか、不能となる。
【0022】これに対し、(c)は本発明による場合を
示している。この場合において、変形量が計測された1
0mmまで、出力レベルの略等しいイベントが略等間隔
で連続的に発生し、イベントの累積数が略直線的に上昇
し、線形性を有している。このため、正確な計測が可能
となる
【0023】図9(b)(c)は、(a)のような衝撃
波を与えた場合のウェーブガイド11またはウェーブガ
イド22におけるAE波の減衰特性を示すものである。
(b)は、図7のようにウェーブガイド11を直接埋設
した場合のAE波の減衰特性を示している。この場合に
おいて、ウェーブガイド11がセメントミルク14に直
接接しているので、急激に減衰し(η=0.812
7)、距離の長い場合の計測には使用できないことを示
している。
【0024】これに対し、(c)は本発明による場合の
AE波の減衰特性を示している。この場合において、ウ
ェーブガイド22がスペーサ24を介してセメントミル
ク14に接しているが、スペーサ24は、外筒23の変
形を検知ロッド21に伝達するが、検知ロッド21側か
ら外筒23へできるだけAE波を伝播しないものが用い
られるので、AE波の減衰が小さく(η=0.076
3)、AE計測ロッド20の長い場合の計測に好適であ
ることを示している。このように、本発明は、減衰率が
従来の約12分の1であるから、本発明では、従来の1
2倍まで長くできることとなる。また、雑音の侵入もほ
とんどなくなる。なお、スペーサ24の間隔が長ければ
長いほど、減衰率が小さくなる。
【0025】
【発明の効果】
(1)計測対象地盤などの性状の違いに拘らず、検知ロ
ッド21のAE発生材25は同一材料であるから、AE
波の周波数、イベントの継続時間、出力レベルなどの特
性が同一で、AE波の特定が明瞭で、また、信号処理回
路により処理も容易である。 (2)AE発生材25は、石油樹脂であるから気象等の
環境の影響で発生AE波が変化することがなく、地盤1
5の変位に伴う検知ロッド21の変形量と出力レベルが
比例し、かつ固有のAE波が発生する。そのため、AE
波の特定が容易で、雑音の除去が可能であり、信号処理
回路が簡単になる。
【0026】(3)AE発生材25は、石油樹脂である
から雑物の混入がなく、常に一定のAE波形が発生し、
発生するイベント数の計測精度にすぐれている。 (4)3点曲げによるイベントの累積数がAE計測ロッ
ド20の変位量に比例して略直線的に上昇する。したが
って、変形量が大きくなっても線形性が失われず、正確
に計測することができる。
【0027】(5)石油樹脂は、工業製品であるから、
生産が環境に左右されることがなく、かつコストも安
い。 (6)石油樹脂は、製造工程、原材料、触媒などによっ
て工業的に製造されるものであり、製品の品質設計が容
易である。 (7)検知ロッド21の外筒23がスペーサ24を介し
てセメントミルク14に接しているので、雑音の侵入が
ほとんどない。 (8)検知ロッド21の外筒23がスペーサ24を介し
てセメントミルク14に接しているので、AE波の減衰
が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるAE計測ロッド20の一実施例を
示す一部切り欠いた正面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明によるAE計測ロッド20の全体の正面
図を示すものである。ただし、長さに対する直径を実際
より大きく描いてある。
【図4】AE計測ロッド20の第2実施例を示す断面図
である。
【図5】AE計測ロッド20の第3実施例を示す断面図
である。
【図6】AE計測ロッド20の第4実施例を示す断面図
である。
【図7】従来の直接検知法を示し、ウェーブガイド11
の埋設断面図である。
【図8】従来の間接検知法を示し、AE計測ロッド20
の埋設断面図である。
【図9】従来品と本発明品の減衰率の特性図である。
【図10】従来品と本発明品の3点曲げ試験をした場合
における変形量と発生イベント数との関係を示す特性図
である。
【符号の説明】
10…AEセンサ、11…ウェーブガイド、14…セメ
ントミルク、15…地盤、16…AE計測ロッド、17
…グラスファイバー・ロジン複合体、18…鋼管、19
…塩ビ管、20…AE計測ロッド、21…検知ロッド、
22…ウェーブガイド、23…外筒、24…スペーサ、
25…AE発生材(高脆性樹脂)、26…グラスファイ
バー、27…空隙、28…グラスファイバークロス、2
9…線材、30…円筒コイル、31…ケーブル。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−39580(JP,A) 特開 平5−264521(JP,A) 特開 平5−296983(JP,A) 特開 平4−212054(JP,A) 特開 昭62−83685(JP,A) 特公 平5−23719(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 1/00 E02D 1/00 G01H 11/08 G01N 29/14 G01B 17/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状のウェーブガイド22の内部にAE
    発生材25を充填して検知ロッド21を構成し、この検
    知ロッド21の変形に起因する前記AE発生材25の破
    壊音をAEセンサ10で検出するようにしたAE計測ロ
    ッド20において、前記AE発生材25は、軟化点が少
    なくとも90℃以上で、1分子中のモノマー率が高く、
    規則正しい分子構造を有し、かつ分子量が600〜30
    00の範囲にある石油樹脂からなることを特徴とするA
    E波の計測装置。
  2. 【請求項2】 AE発生材25を構成する石油樹脂は、
    芳香族系のモノマーをカチオン共重合させたものからな
    る請求項1記載のAE波の計測装置。
  3. 【請求項3】 検知ロッド21は、ウェーブガイド22
    の内部にAE発生材25とグラスファイバー26を混合
    した複合材を充填してなる請求項1または2記載のAE
    波の計測装置。
  4. 【請求項4】 検知ロッド21は、ウェーブガイド22
    の内部にAE発生材25と、このAE発生材25の中心
    に弾性材からなる撚り線、単線などの線材29を同軸に
    設けたものを充填してなる請求項1または2記載のAE
    波の計測装置。
  5. 【請求項5】 検知ロッド21は、ウェーブガイド22
    の内部にAE発生材25と、このAE発生材25の中心
    にグラスファイバー、金網などからなるコイル30を同
    軸に設けたものを充填してなる請求項1または2記載の
    AE波の計測装置。
  6. 【請求項6】 検知ロッド21の外周に所定間隔でリン
    グ状のスペーサ24を嵌合固着し、このスペーサ24の
    外周に外筒23を被せ、このスペーサ24は、外筒23
    の変形を検知ロッド21に伝達するが、検知ロッド21
    側から外筒23へできるだけAE波を伝播しない材料で
    構成してなる請求項1、2、3、4または5記載のAE
    波の計測装置。
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