JPH1038860A - Ae波の計測方法およびae計測ロッド - Google Patents

Ae波の計測方法およびae計測ロッド

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JPH1038860A
JPH1038860A JP8209391A JP20939196A JPH1038860A JP H1038860 A JPH1038860 A JP H1038860A JP 8209391 A JP8209391 A JP 8209391A JP 20939196 A JP20939196 A JP 20939196A JP H1038860 A JPH1038860 A JP H1038860A
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JP
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generating material
rod
measuring
heating
measurement
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JP8209391A
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Inventor
Iwao Nakajima
巌 中島
Toshiaki Sasaki
寿朗 佐々木
Keiichi Ota
敬一 太田
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Nippon Koei Co Ltd
Original Assignee
Nippon Koei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計測対象以外の現象によるAEの発生、AE
計測ロッド20の取り扱いの厄介さ、使用範囲内の判断
の困難さ、計測不能の各問題点を解決することを目的と
する。 【構成】 検知ロッド21の変形に起因するAE発生材
25の破壊音をAEセンサ10で検出するようにしたA
E計測ロッドにおいて、AE発生材25は、常温時に固
形で加熱時に溶融する可逆性の脆性材からなり、検知ロ
ッド21に、AE発生材25を加熱溶融して初期化を施
すための加熱溶融手段39を設けてなるもので、加熱溶
融手段39は、たとえば、検知ロッド21内のAE発生
材25と同軸に設けたニクロム線32と、このニクロム
線32に電力を供給する電源部36とからなる。このよ
うな構成により、AE発生材25に加熱溶融による初期
化を施して繰り返し計測した場合、AE計測ロッド20
の変位−AEイベント累計数は、加熱溶融手段39で初
期化した後では、初期状態とほとんど変わりがなく、略
100%回復し、常に正確な計測ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤、コンクリート構
造物、鋼構造物などの微小変形をAE波(アコーステッ
クエミッション:微小弾性波)に変換して計測するため
のAE波の計測方法に関し、さらに詳しくは、AE計測
ロッドのAE発生特性を初期化して繰り返し使用できる
ようにしたAE波の計測方法およびAE計測ロッドに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】地盤、構造物、その他の固体が変形また
は破壊するときに、それまでに蓄えられていた歪エネル
ギーが音となって伝播してゆくが、AEセンサ10は、
この音を電気信号に変換する素子で、通常PZT(チタ
ン酸鉛ジルコン酸鉛系の圧電セラミックス)が使用され
る。このAEセンサ10を用いた計測方法には、イ)直
接検知法と、ロ)間接検知法がある。
【0003】イ)直接検知法:固体が変形または破壊す
るときの音を直接AEセンサ10で検知する方法で、具
体的には、図12に示すように、計測地点の地盤15に
孔をあけ、鉄筋棒からなるウェーブガイド11を埋め込
み、セメントミルク14を充填し、ウェーブガイド11
の両端のAEセンサ10で地盤15の変形などによる音
がセメントミルク14からウェーブガイド11に直接伝
達され、端部のAEセンサ10で電気信号に変換し、出
力するものである(例えば特開昭62−83685
号)。
【0004】ロ)間接検知法:地盤などの変形挙動を一
旦AE計測ロッド16に伝達し、この変形に応じてAE
計測ロッド16自体が破壊して発する音をAEセンサ1
0で検知する方法で、具体的には、図13に示すよう
に、地盤15の変形などがセメントミルク14を介して
AE計測ロッド16に伝達されるが、このAE計測ロッ
ド16には、脆性を有するグラスファイバー・ロジン複
合体17が充填されているため、このグラスファイバー
・ロジン複合体17が変形して亀裂、ひび割れなどに伴
う破壊音を発生する。この音を鋼管18を介して両端の
AEセンサ10に伝達し、電気信号に変換し出力するこ
とで、間接的に地盤などの変形挙動を検出するものであ
る(特公平5−23719号)。
【0005】イ)直接検知法の利点と欠点 (1)利点 ・ウェーブガイド11は、固体の変形、破壊時に開放さ
れる歪エネルギーが音となって鉄筋棒を伝播してゆくだ
けであるから、特別な構成を必要とせず、安価で、取扱
が容易で、何回でも使用できる。
【0006】(2)欠点 ・ウェーブガイド11に気象等の環境に起因する雑音が
混入し易く、不特定な種々の雑音とAE波との区別が困
難である。 ・地盤15およびウェーブガイド11の媒体をAE波が
伝播する過程でAE波の減衰が大きく、計測データの信
頼性が低い。具体的には、図12のようにウェーブガイ
ド11を直接埋設すると、図14(a)のような衝撃波
を与えた場合において、同図(b)のように、急激に減
衰し(η=0.8217)、距離の長い場合の計測には
使用できず、ウェーブガイド11の長さに限度がある。
【0007】ロ)間接検知法の利点と欠点 (1)利点 ・AE計測ロッド16は、グラスファイバー・ロジン複
合体17からなるAE発生材の組成が予め決まっている
ため、地盤15の変位に伴うAE計測ロッド16の変形
量と出力レベルが略比例し、かつ固有のAE波が発生す
る。そのため、AE波の特定が容易で、雑音の除去が可
能であり、信号処理回路が簡単になる。
【0008】(2)欠点 ・グラスファイバー・ロジン複合体17が天然ロジンを
主素材としているが、天然ロジンは主成分であるアビエ
チン酸に多くの雑物が混入し、素材の品質にばらつきが
あり、そのため、AE波形が崩れることがあり、発生す
るイベント数の計測精度を悪くしている。 ・天然ロジンを使用すると、AE計測ロッド16の変形
量と発生するイベント数との線形性が悪くなる場合があ
る。具体的には、図15(a)に示すように、スパン4
00mmにおける3点曲げ試験をした場合において、天
然ロジンを使用したグラスファイバー・ロジン複合体1
7は、変形量が4mm程度までは、イベントが略連続的
に発生し、イベントの累積数が略直線的に上昇する。と
ころが、変形量が4mmを越すとイベントは断続的にな
り、そのためイベントの累積数が階段状になり、さら
に、変形量が7mmを越すとイベントは発生がまばらに
なり、イベントの累積数が略一定値に収束し、したがっ
て、線形性が失われ、計測不能となる。 ・天然ロジンは、生産が環境に左右されやすく、かつコ
ストが高い。 ・天然ロジンは、品質が一定していないので、製品の品
質設計が困難である。 ・AE計測ロッド16の鋼管18が直接セメントミルク
14に接しているので、グラスファイバー・ロジン複合
体17以外の種々の雑音が侵入する。
【0009】そこで、本出願人は、間接法によるAE波
計測の特徴をいかし、かつ、イベントの計測精度を高
め、品質の一定した、さらに距離の長いものにも充分使
用できる新たなAE計測ロッド20をすでに提案した
(特願平6−224124号)。
【0010】この本出願人による既提案品は、図6およ
び図7に示すように、管状のウェーブガイド22の内部
にAE発生材25を充填して検知ロッド21を構成し、
この検知ロッド21の変形による前記AE発生材25の
破壊音を端部のAEセンサ10で検出するようにしたA
E計測ロッド20において、前記AE発生材25は、軟
化点が少なくとも90℃以上で、1分子中のモノマー率
が高く、規則正しい分子構造を有し、かつ分子量が60
0〜3000の範囲にある石油樹脂、たとえば、芳香族
系のモノマーをカチオン共重合させたものからなるAE
波の計測装置である。
【0011】本出願人による既提案品をさらに詳しく説
明すると、図6ないし図8において、AE計測ロッド2
0は、検知ロッド21と、外筒23と、これらの間に一
定間隔で介在されたスペーサ24とからなる。
【0012】前記検知ロッド21は、例えば直径が50
mm程度の鋼管からなるウェーブガイド22と、このウ
ェーブガイド22の中に充填されたAE発生材25とグ
ラスファイバー26の複合材とで構成されている。この
うちAE発生材25が最も重要であり、以下の条件を満
たすものが用いられる。
【0013】1)品質管理、品質設計、材料の安定的供
給など一定した品質の材料であること。このため、天然
樹脂に代えて、石油樹脂が用いられる。 2)微小変形に対しても多数の亀裂が生じる高脆性材料
であること。すなわち、変形による歪が生じると、どこ
でも、しかも数多く亀裂が生じること。このため、1分
子中のモノマー率が高く、規則正しい分子構造を有する
もので、かつ分子量の小さいものが用いられる。 3)太陽の熱や地盤15内の熱により溶融しないこと。
このため、軟化点は少なくとも90℃以上であること。
地熱の発生する場所などで使用する場合には、さらに高
い軟化点のものが必要となる。
【0014】以上のような条件を満足するAE発生材と
して、例えば、芳香族系のモノマーをカチオン共重合さ
せた石油樹脂が用いられる。具体的には、軟化点キャッ
プ40℃、分子量絶縁体350のペトロジン(商品名)
#キャップ40が用いられた。以下の図14、図15、
図16で示した本出願人による既提案品の特性は、すべ
てこの石油樹脂が用いられている。なお、ペトロジン
(商品名)は、C9〜C11の芳香族オレフィン、ジオレ
フィンの重合体で、その主成分と考えられるオレフィン
類は、スチレン、p−ビニル−トルエン、m−ビニル−
トルエン、o−ビニル−トルエン、インデンである。
【0015】前記AE発生材25に用いられる石油樹脂
は、以上の例に限られるものではなく、石油樹脂の主原
料であるC5およびC9留分であって、これらの組成物で
あるモノマー(例えば、ビニルトルエン、インデン、C
9アルキルベンゼン、スチレンなど)を1または複数種
類を共重合させ、軟化点90℃以上、分子量600〜3
000程度とし、かつ高脆性を有するものであればよ
い。カチオン重合に限らず、ラジカル重合、アニオン重
合であってもよい。
【0016】軟化点は、分子量が大きくなるにつれて高
くなる。また、分子量が同じ場合、芳香族系石油樹脂
は、脂肪族系石油樹脂よりも軟化点が高い。したがっ
て、本発明のAE発生材25には、低分子量で高軟化点
の芳香族系石油樹脂がよりすぐれているが、上記条件を
満足すれば脂肪族系石油樹脂であってもよい。
【0017】前記AE発生材25は、高脆性で、一度に
大規模亀裂が進展するため、微小変形に応じて多数の微
小亀裂とAEが発生するとは限らない。そこで、図6お
よび図7に示すように、AE発生材25の中にグラスフ
ァイバー26を混入することによって、大規模亀裂が一
度に進展することを防止している。グラスファイバー2
6などの混入方法としては、前記実施例の他に、図9に
示すように、AE発生材25の中にテープ状のグラスフ
ァイバークロス28を軸方向に配列したもの、図10の
ように、テープ状のグラスファイバークロス28を線材
29にて挾み込み、これを捻じって撚り線にしたもの
を、AE発生材25の中心に配置したもの、図11に示
すように、AE発生材25の中心にグラスファイバー、
金網などからなる円筒コイル30を配置したものなどが
考えられる。なお、図10の場合、線材29がウェーブ
ガイド22を兼ねることができ、この場合、外側のウェ
ーブガイド22は保護用だけであってもよい。
【0018】図6において、検知ロッド21は、取扱の
上から一定長(例えば180cm)とし、この検知ロッ
ド21の外周に所定間隔でスペーサ24が嵌合固着され
る。このスペーサ24は、例えば内径50mm、外径7
0mm、厚さ5mmのリング状をなし、図8のように、
一端から30cm、60cm、60cm、30cmの間
隔で取付けられる。このスペーサ24の外周には、塩化
ビニールなどの外筒23が被せられる。また、このスペ
ーサ24は、隙間のあるリング状とし、この隙間にAE
センサ10に接続されたケーブル31が通される。前記
スペーサ24は、外筒23からの変形を検知ロッド21
に伝達するものであるが、検知ロッド21側から外筒2
3へできるだけAE波を伝播しないものであることが望
ましい。
【0019】以上のようにして構成されたAE計測ロッ
ド20は、使用目的に応じて、1本だけであっても、ま
た、順次連結してもよい。連結する場合には、検知ロッ
ド21の端面と外筒23の端面は、完全に一体となるよ
うに、溶融、接着剤、連結具などを用いて連結する。こ
のAE計測ロッド20の一端面または両端面に、AEセ
ンサ10を取付けて使用する。例えば、地盤15の変形
を検知しようとする場合には、計測地点に孔をあけ、A
E計測ロッド20を挿入し、セメントミルク14、山砂
などにより地山とのなじみをよくする。
【0020】この状態で地盤15に変位が生じると、A
E計測ロッド20が地盤15の変位によって変形する。
この場合、地盤変位は、外筒23、スペーサ24を介し
て検知ロッド21に伝えられる。外筒23とウェーブガ
イド22の間は、スペーサ24の部分を除いて空隙27
となっているから、AE計測ロッド20はスペーサ24
を支点として湾曲し、高脆性樹脂からなるAE発生材2
5に多数の亀裂やひび割れが生じる。すなわち、スペー
サ24が一定間隔で設けられ、かつ空隙27を有するの
で、AE計測ロッド20が局部的に変形しても、ウェー
ブガイド22は大きな曲率半径で湾曲し、したがって、
発生する亀裂やひび割れは小さく、かつ数多く発生す
る。このとき、スペーサ24は、外筒23からの変形を
検知ロッド21に伝達するが、検知ロッド21側から外
筒23へできるだけAE波を伝播しないものが用いられ
るので、AE波の減衰が小さく、したがって、遠くまで
伝達される。この亀裂やひび割れに伴うAE発生材25
の破壊音がウェーブガイド22を伝播してAEセンサ1
0へ送られ、このAEセンサ10で電気信号に変換され
て外部へ出力する。
【0021】従来品と本出願人による既提案品との特性
を比較すると以下のとおりである。図15(b)(c)
は、(a)に示すように、スパン400mmにおける3
点曲げ試験をした場合における変形量と発生イベント数
との関係を示している。(b)は、天然ロジンを使用し
た従来の図13の場合を示している。この場合におい
て、変形量が4mm程度までは、出力レベルの略等しい
イベントが略等間隔で連続的に発生し、イベントの累積
数が略直線的に上昇している。ところが、変形量が4m
mを越すと、イベントの発生間隔が一定せず、断続的で
出力レベルも異なり、このためイベントの累積数が階段
状になり、さらに、変形量が7mmを越すとイベントの
発生がまばらになり、イベントの累積数が次第に略一定
値に収束し、したがって、線形性が失われる。このた
め、計測が不正確になるか、不能となる。
【0022】これに対し、(c)は本出願人による既提
案品による場合を示している。この場合において、変形
量が計測された10mmまで、出力レベルの略等しいイ
ベントが略等間隔で連続的に発生し、イベントの累積数
が略直線的に上昇し、線形性を有している。このため、
正確な計測が可能となる。
【0023】図14(b)(c)は、(a)のような衝
撃波を与えた場合のウェーブガイド11またはウェーブ
ガイド22におけるAE波の減衰特性を示すものであ
る。(b)は、図12のようにウェーブガイド11を直
接埋設した場合のAE波の減衰特性を示している。この
場合において、ウェーブガイド11がセメントミルク1
4に直接接しているので、急激に減衰し(η=0.8空
隙27)、距離の長い場合の計測には使用できないこと
を示している。
【0024】これに対し、(c)は本出願人による既提
案品による場合のAE波の減衰特性を示している。この
場合において、ウェーブガイド22がスペーサ24を介
してセメントミルク14に接しているが、スペーサ24
は、外筒23の変形を検知ロッド21に伝達するが、検
知ロッド21側から外筒23へできるだけAE波を伝播
しないものが用いられるので、AE波の減衰が小さく
(η=0.0763)、AE計測ロッド20の長い場合
の計測に好適であることを示している。このように、本
出願人による既提案品は、減衰率が従来の約12分の1
であるから、本出願人による既提案品では、従来の12
倍まで長くできることとなる。また、雑音の侵入もほと
んどなくなる。なお、スペーサ24の間隔が長ければ長
いほど、減衰率が小さくなる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、AE間
接検知法は、地盤15などの被計測対象に埋設・設置さ
れたAE計測ロッド20が、被計測対象の変形に伴って
変形し、これに伴って、AE計測ロッド20内部のAE
発生材(高脆性樹脂)25が破壊し、亀裂を生じる際に
発生するAE波を計測し、その累計数と変形の線形関係
から、被計測対象の変形を知る方法である。この方法
は、AE発生材の破壊という、非可逆過程を基本原理と
している。
【0026】前記本出願人による既提案品によるAE間
接検知法は、上述したように、従来にない優れた作用、
効果を有するものであるが、輸送時の衝撃、温度変化、
設置作業における曲げ荷重などの計測対象以外の現象に
よるAE発生に関して何らの対策も施されていなかっ
た。したがって、以下のような問題があって、AE間接
検知法の普及を妨げていた。 1)AE波の計測装置を出荷した後の輸送時の衝撃、外
気の温度変化、設置作業における曲げ荷重など、計測対
象以外の現象によりAEが発生し、そのAE累積数の増
加をきたし、利用可能な線形区間が狭められる。 2)このような無駄なAEの発生を避けようとすると、
輸送時の振動防止措置、一定温度に保つための温度制御
措置、設置作業時の制約など、取り扱いが極めて厄介に
なる。
【0027】3)設置後に計測する際、計測対象以外の
現象によるAE計測ロッド20のAE累積数がどの程度
になっているかの判断ができないばかりか、どの程度の
変形まで使用範囲内で追随可能であるかの判断が困難で
ある。 4)前記本出願人による既提案品によるAE間接検知法
は、限られた固定の線形区間を利用した計測であるた
め、もし利用可能な線形区間を越えてAE累積数が増加
した場合、計測不能となる。
【0028】本発明は、以上のような計測対象以外の現
象によるAEの発生、AE計測ロッド20の取り扱いの
厄介さ、使用範囲内の判断の困難さ、計測不能の各問題
点を解決することを目的とするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、細長いウェー
ブガイド22の内部に、常温時に固形で加熱時に溶融す
る可逆性の脆性材からなるAE発生材25を充填して検
知ロッド21を構成し、この検知ロッド21の変形に起
因する前記AE発生材25の破壊音をAEセンサ10で
検出するようにしたAE計測ロッドにおいて、前記検知
ロッド21に、前記AE発生材25を加熱溶融して初期
化を施すための加熱溶融手段39を設けてなることを特
徴とするAE計測ロッドである。加熱溶融手段39は、
検知ロッド21内のAE発生材25と同軸に設けたニク
ロム線32と、このニクロム線32に電力を供給する電
源部36とからなる。
【0030】
【作用】AE発生材25に加熱溶融手段39の加熱溶融
による初期化を施して繰り返し計測する。すると、AE
計測ロッド20の変位−AEイベント累計数は、加熱溶
融手段39で初期化した後では、初期状態とほとんど変
わりがなく、略100%回復し、常に正確な計測ができ
る。変位が小さいときのAE発生までの変位の不感帯域
が初期化した場合に狭くなり、わずかな変位も正確に測
定できる。この変位の不感帯域は、初期状態よりも加熱
溶融手段39により初期化した場合の方がよりすぐれて
いる。変位−AEイベント累計数の特性線が、直線性の
点で、初期化前より優れていることはもちろんのこと、
初期状態よりも優れている。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1において、AE計測ロッド20の基本的構成
は、図6ないし図8に示すものと変わりがない。すなわ
ち、管状のウェーブガイド22の内部にAE発生材25
を充填して検知ロッド21を構成し、この検知ロッド2
1の変形による前記AE発生材25の破壊音を端部のA
Eセンサ10で検出するようにしたAE計測ロッド20
において、前記AE発生材25は、すでに説明したよう
に、軟化点が少なくとも90℃以上で、1分子中のモノ
マー率が高く、規則正しい分子構造を有し、かつ分子量
が600〜3000の範囲にある石油樹脂、たとえば、
芳香族系のモノマーをカチオン共重合させたものからこ
とが望ましいが、さらに本発明にて使用されるAE発生
材25は、常温時に固形で加熱時に溶融する可逆性の脆
性材からなることが必要である。
【0032】本発明は、このAE計測ロッド20の内部
の検知ロッド21に、初期化するための加熱溶融手段3
9を設けたことを特徴とするものである。この加熱溶融
手段39をさらに詳しく説明すると、前記AE計測ロッ
ド20は、検知ロッド21と、外筒23と、これらの間
に一定間隔で介在されたスペーサ24とからなる。前記
検知ロッド21は、例えば直径が50mm程度の鋼管か
らなるウェーブガイド22と、このウェーブガイド22
の中に充填されたAE発生材25とグラスファイバー2
6の複合材とで構成されているが、特に、前述のよう
に、AE発生材25は、常温時に固形で加熱時に溶融す
る可逆性の脆性材からなる。前記検知ロッド21のAE
発生材25の中心には、ニクロム線32が同軸に設けら
れ、その両端部は、端子34を介して電源コード33に
接続されている。この電源コード33は、ウェーブガイ
ド22の両端部の絶縁体35を挿通して外部に導出され
ている。
【0033】前記ニクロム線32は、たとえば、直径1
mmで、合成抵抗0.7Ωの2本のニクロム線の撚り線
からなる。前記両端の電源コード33は、外筒23の両
端にチーズ37によって接続された塩ビ管38を通って
電源部(バッテリ)36に接続されて加熱溶融手段39
が構成されている。前記ニクロム線32には、AE波計
測時のAE発生材(高脆性樹脂)25の割れ、亀裂があ
まり大きくならずに、ばらつきのない略一定の亀裂に揃
えるため、図10と同様のグラスファイバークロス28
を螺旋状に巻きつける。この螺旋状のグラスファイバー
クロス28は、AE発生材25に、図6、図7に示すよ
うにグラスファイバー26が混在していたり、図9に示
すようにグラスファイバークロス28が混在していると
きは省略してもよいし、両方とも具備していてもよい。
【0034】前記AE計測ロッド20の両端のAEセン
サ10は、外筒23との間の全周囲に隙間を有するよう
に、ウェーブガイド22の両端部にねじで固定され、こ
のAEセンサ10に接続されたケーブル31は、キャッ
プ40の絶縁体41から外部に導出される。このケーブ
ル31は、前記塩ビ管38を挿通して外部に導出しても
よい。
【0035】このようにして構成されたAE計測ロッド
20を3点曲げ試験により検証試験する場合、図2に示
すように、反力フレーム43の平板44の両端の支点4
5に、AE計測ロッド20を載せ、AE計測ロッド20
の略中心に、載荷荷重器42の加圧棒46を接触する。
また、ニクロム線32には、電源部(バッテリ)36を
接続し、AEセンサ10には、データレコーダ47、バ
ンドパスフィルタ48、AE分析器49、マルチペンレ
コーダ50が接続される。
【0036】つぎに、初期化の検証試験手順と結果を図
3ないし図5により説明する。 A.試験手順 (1)長さ60cmの本発明による加熱溶融手段39付
きAE計測ロッド20を用意して、図2に示す装置に、
両端からそれぞれ10cmに支点45が位置するように
して載せ、3点曲げ試験を実施した。そして、載荷荷重
器42の加圧棒46で載荷点が10mm変位するまで荷
重を加え、この間の変位−AEイベント累計数の関係を
求めた。その後、AE計測ロッド20の上下面を逆さに
し、曲げ戻して元のまっすぐな形状とし、その後AE計
測ロッド20の上下面をもとに戻し、再び載荷点が10
mm変位するまで3点曲げ試験を実施し、変位−AEイ
ベント累計数の関係を求めた。その後、AE計測ロッド
20を上下逆さにし、曲げ戻して元のまっすぐな形状と
した。
【0037】(2)前記(1)で準備したAE計測ロッ
ド20を土中に埋設し、検知ロッド21の外周面の温度
が20℃であることを確認後、ニクロム線32に15A
の電流を流し、検知ロッド21の外周面の温度が80℃
となるまで通電し、80℃に達した時点で通電を停止
し、検知ロッド21の外周面の温度が20℃に下がるま
で自然冷却を行った。このときの温度−経過時間の特性
図が図5に示される。この例では、通電後約30分で8
0℃に達し、この時点で通電を停止し、自然冷却する。
検知ロッド21の外周面の温度が20℃に下がるのに約
3〜4時間である。その後、AE計測ロッド20を土中
から取り出し、載荷点が10mm変位するまで3点曲げ
試験を実施し、変位−AEイベント累計数の関係を求め
た。その後AE計測ロッド20の上下面をもとに戻し、
再び載荷点が10mm変位するまで3点曲げ試験を実施
し、変位−AEイベント累計数の関係を求めた。その
後、AE計測ロッド20を上下逆さにし、曲げ戻して元
のまっすぐな形状とした。 (3)同一のAE計測ロッド20を用いて前記(2)の
試験を4回繰り返した。
【0038】B.試験結果を図3ないし図5により説明
する。 図3(1):初期状態にあるAE計測ロッド20を、載
荷点が10mm変位するまで3点曲げ試験を実施し、変
位−AEイベント累計数の関係を求めた特性図である。 図3(2):3点曲げ試験の実施後、初期化する前の状
態のAE計測ロッド20を、載荷点が10mm変位する
まで3点曲げ試験を実施し、変位−AEイベント累計数
の関係を求めた特性図である。 図3(3):3点曲げ試験の実施後、加熱溶融手段39
でニクロム線32に通電しAE発生材25を溶融し、そ
の後再固形化して第1回目の初期化をしたAE計測ロッ
ド20を、載荷点が10mm変位するまで3点曲げ試験
を実施し、変位−AEイベント累計数の関係を求めた特
性図である。
【0039】図3(4):3点曲げ試験の実施後、初期
化前のAE計測ロッド20を、載荷点が10mm変位す
るまで3点曲げ試験を実施し、変位−AEイベント累計
数の関係を求めた特性図である。 図3(5):3点曲げ試験の実施後、加熱溶融手段39
でニクロム線32に通電しAE発生材25を溶融し、そ
の後再固形化して第2回目の初期化をしたAE計測ロッ
ド20を、載荷点が10mm変位するまで3点曲げ試験
を実施し、変位−AEイベント累計数の関係を求めた特
性図である。
【0040】図3(6):3点曲げ試験の実施後、初期
化前のAE計測ロッド20を、載荷点が10mm変位す
るまで3点曲げ試験を実施し、変位−AEイベント累計
数の関係を求めた特性図である。 図3(7):3点曲げ試験の実施後、加熱溶融手段39
でニクロム線32に通電しAE発生材25を溶融し、そ
の後再固形化して第3回目の初期化をしたAE計測ロッ
ド20を、載荷点が10mm変位するまで3点曲げ試験
を実施し、変位−AEイベント累計数の関係を求めた特
性図である。
【0041】図3(8):3点曲げ試験の実施後、初期
化前のAE計測ロッド20を、載荷点が10mm変位す
るまで3点曲げ試験を実施し、変位−AEイベント累計
数の関係を求めた特性図である。 図3(9):3点曲げ試験の実施後、加熱溶融手段39
でニクロム線32に通電しAE発生材25を溶融し、そ
の後再固形化して第3回目の初期化をしたAE計測ロッ
ド20を、載荷点が10mm変位するまで3点曲げ試験
を実施し、変位−AEイベント累計数の関係を求めた特
性図である。
【0042】C.以上の試験結果からつぎのことが分か
る。 (1)3点曲げ試験によるAE計測ロッド20の変位−
AEイベント累計数は、加熱溶融手段39で初期化した
後では、図3(3)(5)(7)(9)に示すように初
期状態の図3(1)とほとんど変わりがなく、略100
%回復しているが、初期化前では、図3(2)(4)
(6)(8)に示すように10〜20%程度である。ち
なみに、図4は、(1)初期状態のときのAEイベント
累計数が460であるのに対し、(3)第1回目の初期
化で410(前回に対して90%回復)、(5)第2回
目の初期化で400(前回に対して98%回復)、
(7)第3回目の初期化で476(前回に対して119
%回復)、(9)第4回目の初期化で455(前回に対
して96%回復)であり、いずれも略100%回復して
いる。
【0043】(2)変位が小さいときのAE発生までの
変位の不感帯域が初期化した場合に狭くなり、わずかな
変位も正確に測定できる。この変位の不感帯域は、
(1)に示す初期状態よりも加熱溶融手段39により初
期化した(3)(5)(7)(9)の場合の方がよりす
ぐれていることが分かる。
【0044】(3)変位−AEイベント累計数の特性線
が、直線性の点で、初期化前より優れていることはもち
ろんのこと、初期状態よりも優れている。
【0045】前記実施例では、初期化の検証試験のため
のAE計測ロッド20として長さ60cmのものを使用
した。しかし、実際に地盤などの変形を測定するような
場合には、たとえば150cmの検知ロッド21を4本
連結した6mのAE計測ロッド20を単位長さとして工
場などで製造し、これを多数本現場に運び、150m程
度まで連結して使用する。この場合、150mのAE計
測ロッド20の両端に1個ずつAEセンサ10を取り付
けるようにし、また、加熱溶融手段39は、6mのAE
計測ロッド20毎に並列に電源コード33を引き出して
初期化する。これは、6mのAE計測ロッド20を初期
化するのに、100V、20A程度の電源を必要とする
が、AE計測ロッド20を設置する山中のような電力供
給が不便なところでも100V、20A程度の電源であ
れば比較的容易に得られるということによる。
【0046】前記実施例では、本出願人による既提案品
のAE発生材25として、軟化点が少なくとも90℃以
上で、1分子中のモノマー率が高く、規則正しい分子構
造を有し、かつ分子量が600〜3000の範囲にある
石油樹脂、たとえば、芳香族系のモノマーをカチオン共
重合させたものからなるものとした。しかし、このAE
発生材25は、常温時に固形で加熱時に溶融する可逆性
の脆性材からなるものであって、加熱溶融手段39によ
り初期化できるものであれば、天然の樹脂であってもよ
い。天然の樹脂の場合、種類、純度などによって軟化点
その他の特性が異なることが予想されるので、その樹脂
の特性に応じて加熱温度や使用場所を設定することが要
求される。
【0047】前記実施例では、AE発生材25として、
石油樹脂や天然の樹脂のような有機物としたが、常温時
に固形で加熱時に溶融する可逆性の脆性材からなるもの
であって、加熱溶融手段39により初期化できるもので
あれば、無期物であってもよい。
【0048】前記実施例では、加熱溶融手段39とし
て、ニクロム線32を主体として構成した場合について
説明したが、これに限られるものではない。たとえば、
電子レンジのように、誘電加熱方式により、絶縁物であ
るAE発生材(高脆性樹脂)25の誘電損により発熱し
てAE発生材25を溶融する方式であってもよい。
【0049】
【発明の効果】
(1)AE計測ロッド20の変位−AEイベント累計数
は、加熱溶融手段39で初期化した後では、初期状態と
ほとんど変わりがなく、略100%回復しているので、
常に正確に計測できる。
【0050】(2)変位が小さいときのAE発生までの
変位の不感帯域が初期化した場合に狭くなり、わずかな
変位も正確に測定できる。この変位の不感帯域は、初期
状態よりも加熱溶融手段39により初期化した場合の方
がよりすぐれている。
【0051】(3)変位−AEイベント累計数の特性線
が、直線性の点で、初期化前より優れていることはもち
ろんのこと、初期状態よりも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるAE計測ロッド20の一実施例を
示す一部切り欠いた正面図である。
【図2】本発明によるAE計測ロッド20の3点曲げ試
験による変位−AEイベント累計数の計測方法を示す説
明図である。
【図3】本発明によるAE計測ロッド20の3点曲げ試
験による初期化前と初期化後の変位−AEイベント累計
数の特性図である。
【図4】本発明によるAE計測ロッド20の3点曲げ試
験による初期化による変位−AEイベント累計数の回復
率の特性図である。
【図5】本発明によるAE計測ロッド20の初期化時の
温度変化の特性図である。
【図6】本出願人による既提案品のAE計測ロッド20
の一実施例を示す一部切り欠いた正面図である。
【図7】図6におけるA−A線断面図である。
【図8】本出願人による既提案品のAE計測ロッド20
の全体の正面図を示すものである。ただし、長さに対す
る直径を実際より大きく描いてある。
【図9】本出願人による既提案品のAE計測ロッド20
の第2実施例を示す断面図である。
【図10】本出願人による既提案品のAE計測ロッド2
0の第3実施例を示す断面図である。
【図11】AE計測ロッド20の第4実施例を示す断面
図である。
【図12】従来の直接検知法を示し、ウェーブガイド1
1の埋設断面図である。
【図13】従来の間接検知法を示し、AE計測ロッド2
0の埋設断面図である。
【図14】従来品と本出願人による既提案品の減衰率の
特性図である。
【図15】従来品と本出願人による既提案品の3点曲げ
試験をした場合における変形量と発生イベント数との関
係を示す特性図である。
【符号の説明】
10…AEセンサ、11…ウェーブガイド、14…セメ
ントミルク、15…地盤、16…AE計測ロッド、17
…グラスファイバー・ロジン複合体、18…鋼管、19
…塩ビ管、20…AE計測ロッド、21…検知ロッド、
22…ウェーブガイド、23…外筒、24…スペーサ、
25…AE発生材(高脆性樹脂)、26…グラスファイ
バー、27…空隙、28…グラスファイバークロス、2
9…線材、30…円筒コイル、31…ケーブル、32…
ニクロム線、33…電源コード、34…端子、35…絶
縁体、36…電源部(バッテリ)、37…チーズ、38
…塩ビ管、39…加熱溶融手段、40…キャップ、41
…絶縁体、42…載荷荷重器、43…反力フレーム、4
4…平板、45…支点、46…加圧棒、47…データレ
コーダ、48…バンドパスフィルタ、49…AE分析
器、50…マルチペンレコーダ。
フロントページの続き (72)発明者 太田 敬一 茨城県稲敷郡茎崎町高崎2304番地 日本工 営株式会社中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長いウェーブガイド22の内部に、常
    温時に固形で加熱時に溶融する可逆性の脆性材からなる
    AE発生材25を充填して検知ロッド21を構成し、こ
    の検知ロッド21の変形に起因する前記AE発生材25
    の破壊音をAEセンサ10で検出するようにしたAE計
    測方法において、前記AE発生材25に加熱溶融による
    初期化を施して繰り返し計測するようにしたことを特徴
    とするAE波の計測方法。
  2. 【請求項2】 AE発生材25は、軟化点が少なくとも
    90℃以上で、1分子中のモノマー率が高く、規則正し
    い分子構造を有し、かつ分子量が600〜3000の範
    囲にある石油樹脂からなることを特徴とする請求項1記
    載のAE波の計測方法。
  3. 【請求項3】 AE発生材25は、天然ロジンを主素材
    とする脆性のグラスファイバー・ロジン複合体からなる
    ことを特徴とする請求項1記載のAE波の計測方法。
  4. 【請求項4】 細長いウェーブガイド22の内部に、常
    温時に固形で加熱時に溶融する可逆性の脆性材からなる
    AE発生材25を充填して検知ロッド21を構成し、こ
    の検知ロッド21の変形に起因する前記AE発生材25
    の破壊音をAEセンサ10で検出するようにしたAE計
    測ロッドにおいて、前記検知ロッド21に、前記AE発
    生材25を加熱溶融して初期化を施すための加熱溶融手
    段39を設けてなることを特徴とするAE計測ロッド。
  5. 【請求項5】 加熱溶融手段39は、検知ロッド21内
    のAE発生材25と同軸に設けたニクロム線32と、こ
    のニクロム線32に電力を供給する電源部36とからな
    ることを特徴とする請求項4記載のAE計測ロッド。
  6. 【請求項6】 加熱溶融手段39は、誘電加熱方式によ
    り、絶縁物であるAE発生材25の誘電損により発熱し
    てAE発生材25を溶融する方式からなることを特徴と
    する請求項4記載のAE計測ロッド。
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