JP3348217B2 - 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の安定製造方法 - Google Patents

磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の安定製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランス等の鉄心とし
て使用される磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一方向性電磁鋼板は、主にトランスその
他の電気機器の鉄心材料として使用されており、励磁特
性、鉄損特性等の磁気特性に優れていることが要求され
る。励磁特性を表わす数値としては、通常磁場の強さ8
00A/m における磁束密度B8が使用される。また、鉄
損特性を表わす数値としては、周波数50Hzで1.7テ
スラー(T)まで磁化した時の1kg当りの鉄損W17/50
を使用している。磁束密度は、鉄損特性の最大支配因子
であり、一般的にいって磁束密度が高いほど鉄損特性が
良好になる。なお、一般的に磁束密度を高くすると二次
再結晶粒が大きくなり、鉄損特性が不良となる場合があ
る。これに対しては、磁区制御により、二次再結晶粒の
粒径に拘らず、鉄損特性の改善をすることができる。
【0003】この一方向性電磁鋼板は、最終仕上焼鈍工
程で二次再結晶を起こさせ、鋼板面に{110}、圧延
方向に〈001〉軸を持ったいわゆるゴス組織を発達さ
せることにより製造されている。良好な磁気特性を得る
ためには、磁化容易軸である〈001〉を圧延方向に高
度に揃えることが必要である。このような高磁束密度一
方向性電磁鋼板の製造技術として代表的なものに特公昭
40−15644号公報及び特公昭51−13469号
公報記載の方法がある。前者においては主なインヒビタ
ーとしてMnS及びAlNを、後者ではMnS,MnS
e,Sb等を用いている。従って現在の技術においては
これらのインヒビターとして機能する析出物の大きさ、
形態及び分散状態を適正に制御することが不可欠であ
る。
【0004】MnSに関して言えば、現在の工程では熱
延前のスラブ加熱時にMnSを一旦完全固溶させた後、
熱延時に析出する方法がとられている。二次再結晶に必
要な量のMnSを完全固溶するためには1400℃程度
の温度が必要である。これは普通鋼のスラブ加熱温度に
比べて200℃以上も高く、この高温スラブ加熱処理に
は次に述べるような不利な点がある。1)方向性電磁鋼
専用の高温スラブ加熱炉が必要。2)加熱炉のエネルギ
ー原単位が高い。3)溶融スケール量が増大し、いわゆ
るノロかき出し等に見られるように操業上の悪影響が大
きい。
【0005】このような問題点を回避するためにはスラ
ブ加熱温度を普通鋼並に下げればよいわけであるが、こ
のことは同時にインヒビターとして有効なMnSの量を
少なくするかあるいは全く用いないことを意味し、必然
的に二次再結晶の不安定化をもたらす。このため低温ス
ラブ加熱化を実現するためには何らかの形でMnS以外
の析出物等によりインヒビターを強化し、仕上焼鈍時の
正常粒成長の抑制を充分にする必要がある。
【0006】このようなインヒビターとしては硫化物の
他、窒化物、酸化物及び粒界析出元素等が考えられ、公
知の技術として例えば次のようなものがあげられる。特
公昭54−24685号公報ではAs,Bi,Sn,S
b等の粒界偏析元素を鋼中に含有することにより、スラ
ブ加熱温度を1050〜1350℃の範囲にする方法が
開示され、特開昭52−24116号公報ではAlの
他、Zr,Ti,B,Nb,Ta,V,Cr,Mo等の
窒化物生成元素を含有することによりスラブ加熱温度を
1100〜1260℃の範囲にする方法を開示してい
る。また、特開昭57−158322号公報ではMn含
有量を下げ、Mn/Sの比率を2.5以下にすることに
より低温スラブ加熱化を行い、さらにCuの添加により
二次再結晶を安定化する技術を開示している。
【0007】これらインヒビターの補強と組み合わせて
金属組織の側から改良を加えた技術も開示された。すな
わち特開昭57−89433号公報ではMnに加えS,
Se,Sb,Bi,Pb,Sn,B等の元素を加え、こ
れにスラブの柱状晶率と二次冷延圧下率を組み合わせる
ことにより1100〜1250℃の低温スラブ加熱化を
実現している。さらに特開昭59−190324号公報
ではSあるいはSeに加え、Al及びBと窒素を主体と
してインヒビターを構成し、これに冷延後の一次再結晶
焼鈍時にパルス焼鈍を施すことにより二次再結晶を安定
化する技術を公開している。
【0008】このように方向性電磁鋼板製造における低
温スラブ加熱化実現のためには、これまでに多大な努力
が続けられてきている。さらに、特開昭59−5652
2号公報においてはMnを0.08〜0.45%、Sを
0.007%以下にすることにより低温スラブ加熱化を
可能にする技術が開示された。この方法により高温スラ
ブ加熱時のスラブ結晶粒粗大化に起因する製品の線状二
次再結晶不良発生の問題が解消された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】低温スラブ加熱による
方法は元来、製造コストの低減を目的としているもの
の、当然のことながら良好な磁気特性を安定して得る技
術でなければ、工業化できない。本発明者らは、低温ス
ラブ加熱の工業化のため、最終仕上焼鈍前の一次再結
晶の平均粒径制御と、熱延後、最終仕上焼鈍の二次再
結晶開始までの間に鋼板に窒化処理を施すことを柱とす
る技術を構築してきた。この窒化処理により形成される
窒化物は、二次再結晶開始時点では、主にAlNになっ
ている。高温で変化しにくいインヒビターとして、Al
Nを選択しているわけであり、その意味において、スラ
ブ中にAlが含有されることは必須条件となる。
【0010】他方、スラブ中にNが必要以上に含有され
ることは、本技術体系からして、再考の余地があった。
つまり、スラブ中に必須のAlと、ある程度以上のN量
があれば、スラブ加熱から脱炭焼鈍までの工程で、Al
Nが形成され、脱炭焼鈍時の一次再結晶粒の粒成長に影
響を与えることとなる。本発明の目的は、この上工程で
のAlNの析出制御方策を検討し、低温スラブ加熱で、
かつ、熱延板焼鈍を省略して、なお優れた特性を有する
一方向性電磁鋼板の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、下記の通りである。 (1)重量比で、 C :0.075%以下、 Si:2.2〜4.5
%、 酸可溶性Al:0.010〜0.060%、 N :0.0130%以下、 S+0.405Se:0.014%以下、 Mn:0.05〜0.8% を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなるスラ
ブを1280℃未満の温度で加熱し、熱延を行い、引き
続き熱延板焼鈍を施すことなく、圧下率80%以上の最
終強圧下冷延を行い、次いで脱炭焼鈍、最終仕上焼鈍を
施して一方向性電磁鋼板を製造する方法において、スラ
ブの酸可溶性Al,Nの含有量(重量%)、スラブ加熱
温度ST(℃)を下記(1)式の範囲に制御し、粗熱延
の累積圧下率を60%以上とし、粗熱延と仕上熱延の間
の時間を1秒以上とし、仕上熱延開始温度を800〜1
100℃とし、かつスラブの酸可溶性Al量(Al
(%)と表記)、N量(N(%)と表記)と仕上熱延開
始温度(FoT(℃)と表記)が、下記(2)式の関係
を満たすようにし、脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始
までの一次再結晶粒の平均粒径を18〜35μmとし、
熱延後最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板に
0.0010重量%以上の窒素吸収を行わせる窒化処理
を施すことを特徴とする磁気特性の優れた一方向性電磁
鋼板の安定製造方法。 ST(℃) ≦950 +9500×{Al(%)−(27/14)×N(%)] ……(1) FoT(℃)≦900 +9500×{Al(%)−(27/14)×N(%)] ……(2) 但し、Al:酸可溶性Al (前記(1)において、スラブの成分としてSn:
0.01〜0.15%を含有せしめることを特徴とする
磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の安定製造方法。
【0012】
【作用】本発明が対象としている一方向性電磁鋼板は、
従来用いられている製鋼法で得られた溶鋼を連続鋳造法
あるいは造塊法で鋳造し、必要に応じて分塊工程をはさ
んでスラブとし、引き続き熱間圧延して熱延板とし、熱
延板を焼鈍することなく、次いで圧下率が80%以上と
なる最終冷延を施し、次いで、脱炭焼鈍、最終仕上焼鈍
を順次行うことによって製造される。本発明者らは、熱
延板焼鈍を省略した1回冷延法で低温スラブ加熱材を製
造する場合の磁性の変動の原因と解決策について詳細に
検討した。そして、その結果、スラブの酸可溶性Al
量、N量に応じて、スラブ加熱温度を制御し、粗熱延の
累積圧下率、粗熱延と仕上熱延の間の時間、仕上熱延開
始温度を制御することによって、その磁性変動を激減で
きることをつきとめた。
【0013】先ず、実験結果を基に、本発明の効果を説
明する。図1に、スラブにおけるAl(%)−(27/
14)×N(%)量(但しAl:酸可溶性Al)、スラ
ブ加熱温度ST(℃)、仕上熱延開始温度FoT(℃)
と製品の磁束密度の変動の関係を示す。但し、図1の場
合Y(℃)=950+9500×(Al(%)−(27
/14)×N(%))−ST(℃)なる量を定義し、こ
のYを縦軸にとっており、FoT(℃)を横軸にとって
いる。この場合、重量比で、C:0.025〜0.03
8%、Si:2.6〜3.2%、酸可溶性Al:0.0
24〜0.041%、N:0.0049〜0.0075
%、S:0.005〜0.007%、Mn:0.10〜
0.14%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物から
なる250mm厚のスラブを作成した。
【0014】そして、950〜1250℃の温度に約9
0分保持した後、7パスで粗熱延を行い、40mm厚と
し、次いで6パスで仕上熱延を行い、2.3mm厚の熱延
板とした。この熱延において、粗熱延でのパス間に水冷
を施したり、パス間時間を変更したり、粗熱延と仕上熱
延の間の時間を積極的に変更し、仕上熱延開始温度を広
範囲にとった。
【0015】かかる熱延板に熱延板焼鈍を施すことなく
約85%の圧下率で強圧下圧延を行って最終板厚0.3
35mmの冷延板とし、810℃、820℃、83
0℃、840℃の各温度に150秒保持する4条件の
脱炭焼鈍を施し、次いで750℃に30秒保持する焼鈍
時、焼鈍雰囲気中にNH3 ガスを混入させ、鋼板に窒素
吸収を生ぜしめた。
【0016】この窒化処理後のN量は、0.0183〜
0.0219重量%であり、一次再結晶粒の平均粒径
(円相当直径の平均値)は、20〜27μmであった。
かかる窒化処理後の鋼板にMgOを主成分とする焼鈍分
離剤を塗布し、最終仕上焼鈍を行った。しかる後、製品
の磁束密度を測定し、同一成分、同一熱延条件の熱延板
に対してとった4つの脱炭焼鈍条件でのB8 の最高値と
最低値の差ΔB8 を求めた。
【0017】図1から明らかなように、Y≧0、800
≦FoT≦1100の範囲でΔB8≦0.02Tとな
り、安定した磁気特性となっている。本発明者らは図1
の知見についてさらに詳細に検討した。図1において、
Y≧0、800≦FoT≦1100であったものの中
で、スラブにおけるAl(%)−(27/14)×N
(%)量と仕上熱延開始温度FoT(℃)と製品の磁束
密度の関係を図2に示す。図2から明らかなように、F
oT(℃)≦900+9500×{Al(%)−(27
/14)×N(%)}の範囲で、ΔB8 ≦0.01Tと
なり、さらに安定した磁気特性となっている。
【0018】図1,図2に示したスラブの酸可溶性A
l,Nの量に対応してスラブ加熱温度と仕上熱延開始温
度を制御する効果メカニズムについて、必ずしも明らか
ではないが、本発明者らは、以下のように推定してい
る。本発明は、本発明者らが特開平2−182866号
公報で開示した脱炭焼鈍後の結晶組織を適切なものにす
ることを基本とする技術体系に属する。一方、スラブ加
熱完了時に固溶していたNは、熱延中、又は脱炭焼鈍時
(特に昇温時)微細な窒化物(主にAlN)となると考
えられる。
【0019】この微細な窒化物は、脱炭焼鈍時のわずか
の温度変化においても、サイズ、析出量が変動すると考
えられる。しかしながら、析出物による粒成長抑制効果
(Zener因子)は、析出物のサイズに逆比例し、そ
の体積分率に比例する。従って、スラブ加熱完了時の固
溶N量を減少しすぎても、析出物の粒成長抑制効果が小
さくなりすぎ、その結果、脱炭焼鈍時の粒成長が顕著に
なりすぎ、結晶組織の制御が困難となる。
【0020】図1におけるY≧0は、ST(℃)≦95
0+9500×{Al(%)−(27/14)×N
(%)}と同じであり、スラブの酸可溶性Al量、N量
に応じて、スラブ加熱温度を規定することを意味する。
ここで、Al(%)−(27/14)×N(%)が大き
い程スラブ加熱時の固溶N量は減少するので、固溶N量
が少ない成分系の場合、スラブ加熱温度の許容範囲が広
いことを意味する。また、FoTの上限は、AlNの析
出量を確保する意味と理解できる。
【0021】つまり、FoTが1100℃超の場合に
は、固溶N量が過多の状況で高速の仕上熱延に入ってそ
の後巻取られるため、熱延板の状態でのAlN析出量が
少なすぎるものと解される。FoTの下限は、AlNの
析出の観点よりむしろ熱延時の再結晶の点から理解され
る。つまり800℃未満の温度で仕上熱延を行った場
合、熱延再結晶が生じ難く、この結果磁気特性が不安定
となるものと考えられる。
【0022】図2においては、図1の仕上熱延開始温度
の上限値を、スラブの酸可溶性Al量、N量に応じて規
定することを意味する。ここで、Al(%)−(27/
14)×N(%)が大きい程、仕上熱延開始時の固溶N
量が減少するので、固溶N量が少ない成分系の場合、仕
上熱延開始温度の許容範囲が広いことを意味する。
【0023】次に本発明の構成要件の限定理由について
述べる。先ず、スラブの成分と、スラブ加熱温度に関し
て限定理由を詳細に説明する。Cは、多くなりすぎると
脱炭焼鈍時間が長くなり経済的でないので0.075重
量%(以下単に%と略述)以下とした。なお磁気特性の
面で特に好ましい範囲は、0.020〜0.070%で
ある。Siは4.5%を超えると冷延時の割れが著しく
なるので4.5%以下とした。また、2.2%未満では
素材の固有抵抗が低すぎ、トランス鉄心材料として必要
な低鉄損が得られないので2.2%以上とした。
【0024】Alは二次再結晶の安定化に必要なAlN
もしくは(Al,Si)Nを確保するため、酸可溶性A
lとして0.010%以上が必要である。酸可溶性Al
が0.060%を超えると熱延板のAlNが不適切とな
り二次再結晶が不安定になるので0.060%以下とし
た。Nについては、0.0130%を超えるとブリスタ
ーと呼ばれる鋼板表面の膨れが発生するので0.013
0%以下とした。MnS,MnSeが鋼中に存在して
も、製造工程の条件を適正に選ぶことによって磁気特性
を良好にすることが可能である。しかしながらSやSe
が高いと線状細粒と呼ばれる二次再結晶不良部が発生す
る傾向があり、この二次再結晶不良部の発生を予防する
ためには(S+0.405Se)≦0.014%とすべ
きである。
【0025】SあるいはSeが上記値を超える場合に
は、製造条件をいかに変更しても二次再結晶不良部が発
生する確率は高くなり好ましくない。また最終仕上焼鈍
で純化するのに要する時間が長くなりすぎて好ましくな
く、このような観点からSあるいはSeを不必要に増す
ことは意味がない。Mnの下限値は0.05%である。
0.05%未満では、熱間圧延によって得られる熱延板
の形状(平坦さ)、つまりストリップの側縁部が波形状
となり製品歩留りを低下させる問題が発生する。一方、
Mn量が0.8%を超えると製品の磁束密度を低下さ
せ、好ましくないので、Mn量の上限を0.8%とし
た。
【0026】Snは、粒界偏析元素として知られてお
り、粒成長を抑制する元素である。一方スラブ加熱時S
nは完全固溶しており、通常考えられる数10℃の温度
差を有する加熱時のスラブ内でも、一様に固溶している
と考えられる。従って、温度差があるにもかかわらず加
熱時のスラブ内で均一に分布しているSnは、脱炭焼鈍
時の粒成長抑制効果についても、場所的に均一に作用す
ると考えられる。このため、AlNの場所的不均一に起
因する脱炭焼鈍時の粒成長の場所的不均一を、Snは希
釈する効果があるものと考えられる。従って、Snを添
加することはさらに製品の磁気特性の変動を低減させる
のに有効である。このSnの適正範囲を0.01〜0.
15%とした。この下限値未満では、粒成長抑制効果が
少なすぎて好ましくない。一方、この上限値を超えると
鋼板の窒化が難しくなり、二次再結晶不良の原因となる
ため好ましくない。
【0027】この他インヒビター構成元素として知られ
ているSb,Cu,Cr,Ni,B,Ti,Nb等を微
量に含有することはさしつかえない。特に、B,Ti,
Nb等窒化物構成元素は、スラブ加熱時の鋼中の固溶N
量を低減するために積極的に添加してもかまわない。こ
れらのAlよりNとの親和力の高い元素がある場合に
は、後述する(1)式を計算する際に、全N量から含有
するB,Ti,Nbのために形成される窒化物のN量を
差し引きすることは、本発明における制御効果の精度を
高める上で好ましい。
【0028】スラブ加熱温度は、普通鋼並にしてコスト
ダウンを行うという目的から1280℃未満と限定し
た。好ましくは1200℃以下である。このスラブ加熱
温度ST(℃)は、スラブの酸可溶性Al,N量との関
係において、以下の(1)式を満たすように制御すると
限定した。 ST(℃)≦950 +9500×{Al(%)−(27/14)×N(%)] ………(1) 但し、Al:酸可溶性Al
【0029】これは図1に示した如く、磁気特性を安定
化させるために必要である。スラブ加熱温度の下限につ
いては、特に限定されるものではないが、後述する仕上
熱延開始温度制御の点及び熱延での負荷軽減の点では8
00℃以上で行うことが望ましい。加熱されたスラブ
は、引き続き熱延されて熱延板となる。熱延工程は、通
常100〜400mm厚のスラブを加熱した後、いずれも
複数回のパスで行う粗熱延と仕上熱延よりなる。
【0030】この粗熱延の累積圧下率を60%以上とす
る必要がある。本発明の如きAlN析出制御技術の場
合、AlNの析出核としての転位を多く導入する必要が
ある。累積圧下率が60%未満ではこの転位の導入が不
十分であるので、60%以上と規定した。この累積圧下
率の上限は、特に限定されるものではなく、99.9%
程度まで許容される。
【0031】粗熱延と仕上熱延の間の時間を1秒以上と
規定した。これは、このパス間でのAlNの析出を生ぜ
しめるためであり、1秒未満では、その効果が少ない。
この時間の上限については、特に限定するものではない
が、1時間以上も時間をとることは、生産性の点で好ま
しくない。
【0032】仕上熱延開始温度を800〜1100℃と
規定した。これは、図1に示すとおり、この範囲にする
ことが、磁気特性を安定化するために必要なためであ
る。さらに好ましくは、仕上熱延開始温度FoT(℃)
を、スラブの酸可溶性Al量(Al(%)と表記)、N
量(N(%)と表記)に応じて、FoT(℃)≦900
+9500×{Al(%)−(27/14)×N
(%)}と規定した。これは、図2に示すとおり、この
範囲にすることによって磁気特性がさらに安定化するた
めである。
【0033】仕上熱延開始温度を上記範囲にする方策に
ついては特に限定するものではない。スラブ加熱温度を
(1)式の範囲の中で調整することに加えて、粗熱延の
パス間時間の調整、粗熱延と仕上熱延のパス間時間の調
整、粗熱延及びそのパス間の冷却制御、粗熱延と仕上熱
延の間の保温又は水冷等による温度制御等を実施するこ
とができる。引き続く仕上熱延は、通常4〜10パスの
高速連続圧延で行われる。通常仕上熱延の圧下配分は前
段が圧下率が高く後段に行くほど圧下率を下げて形状を
良好なものとしている。圧延速度は通常100〜300
0m/minとなっており、パス間の時間は0.01〜10
0秒となっている。
【0034】本発明では、仕上熱延条件を限定している
ものではないが、AlN析出を行わしめるため、本発明
の特徴の1つである仕上熱延開始温度の制御に加え、仕
上熱延終了温度を調整したり、圧下配分を調整すること
は積極的に行うべきである。AlNの析出しやすい温度
域(800〜950℃)、又はその近傍で、積極的に圧
下率を高め、加工誘起析出を生ぜしめることも、AlN
析出量制御に有効な手段となる。
【0035】熱延の最終パス後、鋼板は通常0.1〜1
00秒程度空冷された後水冷され、300〜700℃の
温度で巻取られ、徐冷される。この冷却プロセスについ
ては特に限定されるものではないが、熱延後1秒以上空
冷等を行い、鋼板をAlNの析出温度域にできるだけ長
時間保持する等の方法をAlN析出量制御に利用するこ
とは好ましい。
【0036】この熱延板は次いで、熱延板焼鈍を施すこ
となく圧下率80%以上の最終冷延を行う。最終冷延の
圧下率を80%以上としたのは、圧下率を上記範囲とす
ることによって、脱炭板において尖鋭な{110}〈0
01〉方位粒と、これに蚕食されやすい対応方位粒
({111}〈112〉方位粒等)を適正量得ることが
でき、磁束密度を高める上で好ましいためである。かか
る冷延後の鋼板は、通常の方法で脱炭焼鈍、焼鈍分離剤
塗布、最終仕上焼鈍を施されて最終製品となる。ここで
脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始までの間の一次再結
晶粒の平均粒径を18〜35μmに制御することは必要
である。その理由はこの平均粒径の範囲で良好な磁束密
度が得られやすく、かつ粒径変動に対する磁束密度の変
化が少ないからである。
【0037】そして、熱延後最終仕上焼鈍の二次再結晶
開始までの間に鋼板に窒化処理を施すと規定したのは、
本発明の如き低温スラブ加熱を前提とするプロセスで
は、二次再結晶に必要なインヒビター強度が不足がちに
なるからである。窒化の方法としては特に限定するもの
ではなく、脱炭焼鈍後引き続き焼鈍雰囲気にNH3 ガス
を混入させ窒化する方法、プラズマを用いる方法、焼鈍
分離剤に窒化物を添加し、最終仕上焼鈍の昇温中に窒化
物が分離してできた窒素を鋼板に吸収させる方法、最終
仕上焼鈍の雰囲気のN2 分圧を高めとし、鋼板を窒化す
る方法等いずれの方法でもよい。窒化量については二次
再結晶を安定して発現させるために10ppm 以上は必要
である。
【0038】
【実施例】実施例1 重量%で、Si:3.15%、C:0.034%、酸可
溶性Al:0.035%、N:0.0063%、Mn:
0.13%、S:0.007%を含有する250mm厚の
スラブに対して、Z(℃)=950+9500×{Al
(%)−(27/14)×N(%)}を計算したとこ
ろ、1167であった。図1より、スラブ加熱温度を1
167℃以下にすることが良好な磁気特性を得るために
必要なことが予測できた。そこで、スラブを(1)11
00℃、及び、比較のために、(2)1200℃の各温
度で90分保持した後、7パスで40mm厚まで粗熱延し
(累積圧下率:84%)、しかる後、仕上圧延開始ま
で、10秒空冷した後、6パスで仕上熱延を行い、2.
3mm厚の熱延板とした。この時の仕上熱延開始温度は、
各スラブ加熱温度に対して、(1)1002℃、(2)
1098℃であった。
【0039】これらの熱延板を、酸洗し、約85%の圧
下率で冷延して、0.335mm厚の冷延板とし、81
0℃、820℃、830℃、840℃の各温度に
150秒保持する脱炭焼鈍(25%N2 +75%H2
露点62℃)を施し、しかる後、770℃で30秒保持
する焼鈍を行い、焼鈍雰囲気中にNH3 ガスを混入させ
鋼板に窒素を吸収せしめた。窒化後の鋼板のN量は0.
0221〜0.0242%であり、鋼板の一次再結晶粒
の平均粒径は、21〜27μmであった。次いで、この
鋼板にMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布し、公知
の方法で、最終仕上焼鈍を施した。実験条件と磁気特性
の結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】実施例2 重量%で、Si:2.85%、C:0.029%、酸可
溶性Al:0.035%、N:0.0060%、Mn:
0.14%、S:0.006%を含有する250mm厚の
スラブに対して、Z(℃)=950+9500×{Al
(%)−(27/14)×N(%)}を計算したとこ
ろ、1173であった。図1より、スラブ加熱温度を1
173℃以下にすることが良好な磁気特性を得るために
必要なことが予測できた。そこで、(1)スラブを11
50℃に60分保持した後、7パスで60mm厚まで粗熱
延し(累積圧下率:76%)、しかる後、仕上熱延開始
まで、10秒空冷した後、6パスで仕上熱延を行い、
2.3mm厚の熱延板とした。この時の仕上熱延開始温度
は、1042℃であった。また、比較のため、(2)同
一成分のスラブを1150℃に60分保持した後、7パ
スで60mm厚まで粗熱延し(累積圧下率:76%)、し
かる後、仕上熱延開始まで、10秒間保熱カバーを鋼板
にかぶせ、かつ、保熱カバーの内側のバーナーで加熱し
た後、6パスで仕上熱延を行い、2.3mm厚の熱延板と
した。この時の仕上熱延開始温度は、1115℃であっ
た。
【0042】これらの熱延板に熱延板焼鈍を施すことな
く酸洗し、約88%の圧下率で冷延して、0.285mm
厚の冷延板とした。しかる後、810℃、820
℃、830℃、840℃の各温度に150秒保持す
る脱炭焼鈍(25%N2 +75%H2 、露点64℃)を
施し、しかる後、750℃で30秒保持する焼鈍を行
い、焼鈍雰囲気中にNH3 ガスを混入させ鋼板に窒素を
吸収せしめた。窒化後の鋼板のN量は0.0223〜
0.0242%であり、鋼板の一次再結晶粒の平均粒径
は、22〜28μmであった。次いで、この鋼板にMg
Oを主成分とする焼鈍分離剤を塗布し、公知の方法で、
最終仕上焼鈍を施した。実験条件と磁気特性の結果を表
2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】実施例3 重量%で、Si:3.15%、C:0.039%、酸可
溶性Al:0.028%、N:0.0080%、Mn:
0.13%、S:0.007%を含有する250mm厚の
スラブに対して、Z(℃)=950+9500×{Al
(%)−(27/14)×N(%)}を計算したとこ
ろ、1069であった。図1より、スラブ加熱温度を1
069℃以下にすることが良好な磁気特性を得るために
必要なことが予測できた。また、図1より、仕上熱延開
始温度を800〜1100℃にすることが良好な磁気特
性を得るために必要なことが予測できた。次いで、W
(℃)=900+9500×{Al(%)−(27/1
4)×N(%)}を計算したところ、1019であっ
た。図2より、仕上熱延開始温度を1019℃以下にす
ることが良好な磁気特性を得るためにさらに好ましいこ
とが予測できた。
【0045】そこで、(A)スラブを1050℃に60
分保持した後、7パスで40mm厚まで粗熱延し(累積圧
下率:84%)、しかる後、仕上熱延開始まで、15秒
空冷した後、6パスで仕上熱延を行い、2.3mm厚の熱
延板とした。この時の仕上熱延開始温度は、951℃で
あった。また、比較のため、(B)同一成分のスラブを
1020℃に60分保持した後、5パスで75mm厚まで
粗熱延し(累積圧下率:70%)、6パスで仕上熱延を
行い、2.3mm厚の熱延板とした。この時の仕上熱延開
始温度は、1030℃であった。さらに、比較のため、
(C)同一成分のスラブを1050℃に60分保持した
後、7パスで30mm厚まで粗熱延し(累積圧下率:88
%)、しかる後、仕上熱延開始まで、40秒水冷した
後、6パスで仕上熱延を行い、2.3mm厚の熱延板とし
た。この時の仕上熱延開始温度は、790℃であった。
【0046】これらの熱延板に熱延板焼鈍を施すことな
く酸洗し、約85%の圧下率で冷延して、0.335mm
厚の冷延板とした。しかる後、810℃、820
℃、830℃、840℃の各温度に150秒保持す
る脱炭焼鈍(25%N2 +75%H2 、露点62℃)を
施し、しかる後、750℃で30秒保持する焼鈍を行
い、焼鈍雰囲気中にNH3 ガスを混入させ鋼板に窒素を
吸収せしめた。窒化後の鋼板のN量は0.0229〜
0.0241%であり、鋼板の一次再結晶粒の平均粒径
は、21〜30μmであった。次いで、この鋼板にMg
Oを主成分とする焼鈍分離剤を塗布し、公知の方法で、
最終仕上焼鈍を施した。実験条件と磁気特性の結果を表
3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】実施例4 重量%で、Si:2.98%、C:0.032%、酸可
溶性Al:0.025%、N:0.0075%、Mn:
0.12%、S:0.007%を含有し、さらに、
(1)Sn<0.005%、(2)Sn:0.06%を
含有する150mm厚の2種類のスラブに対して、Z
(℃)=950+9500×{Al(%)−(27/1
4)×N(%)}を計算したところ、1050であっ
た。図1より、スラブ加熱温度を1050℃以下にする
ことが良好な磁気特性を得るために必要なことが予測で
きた。
【0049】そこで、(A)スラブを1000℃に60
分保持した後、7パスで40mm厚まで粗熱延し(累積圧
下率:73%)、しかる後、仕上熱延開始まで、20秒
空冷した後、6パスで仕上熱延を行い、2.3mm厚の熱
延板とした。この時の仕上熱延開始温度は、897℃で
あった。また、比較のため、(B)同一成分のスラブを
1000℃に60分保持した後、7パスで65mm厚まで
粗熱延し(累積圧下率:57%)、しかる後、仕上熱延
開始まで、10秒空冷した後、6パスで仕上熱延を行
い、2.3mm厚の熱延板とした。この時の仕上熱延開始
温度は、923℃であった。さらに比較のため、(C)
同一成分のスラブを1000℃に60分保持した後、7
パスで30mm厚まで粗熱延し(累積圧下率:80%)、
しかる後、仕上熱延開始まで、20秒水冷した後、6パ
スで仕上熱延を行い、2.3mm厚の熱延板とした。この
時の仕上熱延開始温度は、780℃であった。
【0050】これらの熱延板に熱延板焼鈍を施すことな
く酸洗し、約88%の圧下率で冷延して、0.285mm
厚の冷延板とした。しかる後、810℃、820
℃、830℃、840℃の各温度に150秒保持す
る脱炭焼鈍(25%N2 +75%H2 、露点64℃)を
施し、しかる後、750℃で30秒保持する焼鈍を行
い、焼鈍雰囲気中にNH3 ガスを混入させ鋼板に窒素を
吸収せしめた。窒化後の鋼板のN量は0.0232〜
0.0245%であり、鋼板の一次再結晶粒の平均粒径
は、21〜30μmであった。次いで、この鋼板にMg
Oを主成分とする焼鈍分離剤を塗布し、公知の方法で、
最終仕上焼鈍を施した。実験条件と磁気特性の結果を表
4に示す。
【0051】
【表4】
【0052】
【発明の効果】本発明においては、スラブ加熱温度を酸
可溶性Al量、N量を基に制御し、粗熱延の累積圧下
率、粗熱延と仕上熱延間の時間、仕上熱延開始温度を各
々制御し、一次再結晶粒の平均粒径を制御し、熱延後、
最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板に窒化処
理を施し、さらには、仕上熱延開始温度を酸可溶性Al
量、N量を基に制御し、Sn添加を行うことにより、低
温スラブ加熱でかつ熱延板焼鈍を省略してもなお良好な
磁気特性を安定して得ることができるので、その工業的
効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸可溶性Al量、N量、スラブ加熱温度、仕上
熱延開始温度と磁束密度の変動の関係を表すグラフであ
る。
【図2】酸可溶性Al量、N量、仕上熱延開始温度と磁
束密度の変動の関係を表すグラフである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 8/12 H01F 1/16 C22C 38/00 303 C22C 38/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比で、 C :0.075%以下、 Si:2.2〜4.5%、 酸可溶性Al:0.010〜0.060%、 N :0.0130%以下、 S+0.405Se:0.014%以下、 Mn:0.05〜0.8%、 残部がFe及び不可避的不純物からなるスラブを128
    0℃未満の温度で加熱し、熱延を行い、引き続き熱延板
    焼鈍を施すことなく、圧下率80%以上の最終強圧下冷
    延を行い、次いで脱炭焼鈍、最終仕上焼鈍を施して一方
    向性電磁鋼板を製造する方法において、スラブの酸可溶
    性Al,Nの含有量(重量%)、スラブ加熱温度ST
    (℃)を下記(1)式の範囲に制御し、粗熱延の累積圧
    下率を60%以上とし、粗熱延と仕上熱延の間の時間を
    1秒以上とし、仕上熱延開始温度を800〜1100℃
    とし、かつスラブの酸可溶性Al量(Al(%)と表
    記)、N量(N(%)と表記)と仕上熱延開始温度(F
    oT(℃)と表記)が、下記(2)式の関係を満たすよ
    うにし、脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始までの一次
    再結晶粒の平均粒径を18〜35μmとし、熱延後最終
    仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板に0.001
    0重量%以上の窒素吸収を行わせる窒化処理を施すこと
    を特徴とする磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の安定
    製造方法。 ST(℃) ≦950 +9500×{Al(%)−(27/14)×N(%)] ……(1) FoT(℃)≦900 +9500×{Al(%)−(27/14)×N(%)] ……(2) 但し、Al:酸可溶性Al
  2. 【請求項2】 スラブの成分としてSn:0.01〜
    0.15%を含有せしめることを特徴とする請求項1記
    の磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の安定製造方
    法。
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