JP3347199B2 - 多光軸光電スイッチ - Google Patents

多光軸光電スイッチ

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JP3347199B2 JP27028193A JP27028193A JP3347199B2 JP 3347199 B2 JP3347199 B2 JP 3347199B2 JP 27028193 A JP27028193 A JP 27028193A JP 27028193 A JP27028193 A JP 27028193A JP 3347199 B2 JP3347199 B2 JP 3347199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投光素子および受光素
子の対による光軸を複数有し、これらの光軸のうちいず
れかが遮光されたときに遮光状態として判定するように
した多光軸光電スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プレス機械の安全装置や危険
区域における侵入警戒装置として多光軸光電スイッチが
使用されている。このものは、複数の投光素子を有する
投光器とその複数の投光素子のそれぞれに対応する複数
の受光素子を有する受光器とを対向するように配置させ
てそれらの間に検出エリアを設定し、複数の投光素子を
順次発光させてそれぞれの投光素子に対応する受光素子
により投光タイミングと同期した状態で受光動作を行う
ように構成されており、検出エリア内に遮光物体が存在
するときには受光素子による受光信号が無くなるのでこ
れに基づいて光軸の遮光状態を判断して物体検出信号を
出力することができるものである。
【0003】そして、その物体検出信号に基づいてプレ
ス装置を停止させたりあるいは工場内の危険区域への人
の侵入を検知して警報を発するようにする等して事故を
未然に防止するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な多光軸光電スイッチにおいては、溶接スパッタ光等の
強い外乱光が受光素子に入射すると、本来の投光素子か
らの信号光の変化がその外乱光に埋没して受光信号が得
られなくなることがある。これは、例えば、ある光軸の
受光素子に強いスパッタ光が入射してその受光信号が正
から負に大きく変化したタイミングで、対応する投光素
子からのパルス光が入射した場合に、そのパルス光に対
応する受光信号の振幅がスパッタ光が負に変化したとき
の振幅よりも小さくなるために受光状態を検出するレベ
ルまで達しなくなるためである。
【0005】そして、このような事態が起こると、検出
エリア内に遮光物体が存在しないにも拘らず、受光素子
による受光信号が得られなくなることをもって遮光状態
であると誤判定してしまう虞があり、この結果、不用意
に装置が停止してしまったり、警報が発せられたりする
などの誤動作を起こす不具合がある。
【0006】そこで、このような不具合を解消するため
に、例えば実開平2−108441号公報に示されるも
ののように、複数回の受光信号に基づいて遮光状態を判
定することにより、確実に遮光状態となっていることを
検出して物体検出信号を出力することが行われている。
【0007】すなわち、このものは、受光素子からの検
出信号を少なくとも1走査分以上に渡って記憶してお
き、判定手段により、受光素子からの受光信号を記憶し
た内容と光軸毎に順次比較し、そのとき受光素子群のう
ちのいずれかが所定回数に渡って遮光検出を繰り返して
いることを条件として遮光状態の判定を行うようにした
ものである。これにより、一過性の外乱光による誤検出
を防止しつつ、走査を行っている状態で光軸毎に逐次比
較して遮光状態を判定することで、各走査が終了する毎
に対応する光軸が遮光状態を呈する受光信号を所定回数
に渡って検出しているか否かを判定する場合に比べて検
出応答時間の短縮が図れるようにしているのである。
【0008】しかしながら、このような構成によって
も、各光軸毎に遮光状態が判定されるのは、少なくとも
その光軸が遮光状態を検出した時点から1走査が終了し
て再び同じ光軸の受光素子により遮光状態が検出された
ときにであるから、遮光状態の検出を判定するための設
定走査回数が多くなる程、最初に遮光状態を検出した時
点から複数回数走査が終了して遮光状態を検出した時点
までの時間を要することになるので、確実に検出しよう
として遮光判定のための走査回数を増やすことはそれだ
け検出応答時間が長くなることになり、迅速な検出動作
が必要な場合には不適切となる不具合がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、スパッタ光等の外乱光による誤検出を
極力防止しながら、光軸が実際に遮光されている場合に
はその時点から所定回数の走査が実施されるのを待つこ
となくその光軸の遮光状態を迅速に検出することがで
き、したがって光軸の数に無関係に検出応答時間を短縮
することができるようにした多光軸光電スイッチを提供
するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の多光軸光電スイ
ッチは、複数の投光素子を有する投光部と、この投光部
の各投光素子と1対1で対向状態で設けられる複数の受
光素子を有する受光部と、前記投光部の各投光素子を所
定の投光タイミングで順次投光動作を行なわせると共に
投光制御信号が与えられたときにはそのとき投光動作さ
せた投光素子に複数回連続して投光動作を行なわせるよ
うに制御する投光制御手段と、前記受光部の各受光素子
の受光信号を対応する投光素子の投光タイミングに同期
させて有効化して入力し遮光状態を示す受光信号が入力
されたときには投光制御信号を出力すると共にそのとき
受光動作した受光素子に複数回連続して受光動作を行な
わせるように制御する受光制御手段と、前記受光制御手
段から出力される投光制御信号を前記投光制御手段に伝
達する信号伝達手段と、前記受光制御手段が同一の受光
素子から複数回に渡って遮光状態を示す受光信号が出力
されたときに遮光状態と判断して物体検出信号を出力す
る判定手段とを設けて構成したところに特徴を有する。
【0011】
【作用】本発明の多光軸光電スイッチによれば、投光制
御手段は、投光部の各投光素子に所定の投光タイミング
で順次投光動作を行わせ、受光制御手段は、受光部の各
受光素子の受光信号を対応している投光素子に同期させ
た状態で有効化して入力する。そして、受光制御手段
は、いずれかの受光素子から遮光状態を呈する受光信号
が入力されると、投光制御信号を信号伝達手段を介して
投光制御手段に与えると共にその受光素子に複数回連続
して受光動作を行なわせ、このとき、投光制御手段は与
えられた投光制御信号に対応してそのとき投光動作を行
った投光素子に複数回連続して投光動作を行なわせるよ
うになる。
【0012】これにより、遮光状態を呈する受光信号を
出力した受光素子に対応する光軸が実際に物体により遮
光されている場合には、その受光素子から再び遮光状態
を呈する受光信号が出力されるであろうし、その受光素
子に溶接スパッタ光等の強い外乱光が入射したことによ
り投光素子からの投光信号が埋没して遮光状態を呈する
受光信号を出力した場合には、その受光素子から受光状
態を示す受光信号が出力されることが予想される。
【0013】そして、判別手段は、同一の受光素子から
複数回に渡って遮光状態を呈する受光信号が出力された
ときに遮光状態であると判断して物体検出信号を出力す
るようになるので、上述のように外乱光により遮光状態
を呈する受光信号を出力していた場合には、外乱光が一
過性であることに基づいて、これを遮光状態と判断する
ことがなくなるので、誤検出を防止しながら1走査が終
了するまで待つことなく迅速に遮光状態を検出すること
ができるようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。電気的構成を示す図1において、投
光器1と受光器2とは検出エリアを挟んで対向するよう
に配置されるもので、両者の間には信号伝達手段として
の機能も果たす同期線3が接続されている。
【0015】投光器1において、投光制御手段としての
投光制御回路4は、マイクロコンピュータなどから構成
されるもので、あらかじめ投光制御のためのプログラム
が記憶されており、投光動作を行うための投光信号を内
部の発振機能により生成する周波数信号に基づいて出力
するようになっている。この場合、投光信号は、1回の
走査の先頭を示す同期基準信号を発生させて後述する受
光器2側との同期をとりながら、その同期基準信号に基
づいて所定のタイミングで発生する同期信号に応じて出
力されるようになっている。
【0016】シフトレジスタ5は、投光制御回路4から
投光信号が与えられるようになっており、リセット状態
から投光信号が与えられる毎にその4個の出力端子Q
1,Q2,Q3,Q4から順次「H」レベルの信号を出
力して出力状態をシフトするようになっている。
【0017】このシフトレジスタ5の各出力端子Q1〜
Q4はそれぞれAND回路6a,6b,6c,6dの各
一方の入力端子に接続されている。AND回路6a〜6
dの各他方の入力端子は投光制御回路4の出力端子Aに
接続されている。AND回路6a〜6dの各出力端子は
それぞれ駆動回路7a,7b,7c,7dを介して複数
の投光素子である例えば4個のLED8a,8b,8
c,8dに接続されている。
【0018】投光制御回路4の出力端子Bは出力回路9
を介して同期線3に接続されており、また入力端子Cは
入力回路10を介して同期線3に接続されている。投光
制御回路4は出力回路9を介して前述の同期基準信号を
出力するようになっており、この同期基準信号は同期線
3を介して受光器2側に伝達されるようになっている。
また、同期線3を介して受光器2側から伝達される信号
は入力回路10を介して投光制御回路4の入力端子Cに
与えられるようになっている。
【0019】次に、受光器2において、受光制御手段お
よび判定手段としての機能を兼ね備えた受光制御回路1
1は、マイクロコンピュータなどから構成されるもの
で、あらかじめ受光制御および遮光判定のための受光判
定制御プログラムが記憶されている。シフトレジスタ1
2は、受光制御回路11から前述の投光信号に同期した
シフト信号が与えられるようになっており、その4個の
出力端子P1,P2,P3,P4から順次「H」レベル
の信号を出力して出力状態をシフトするようになってい
る。
【0020】このシフトレジスタ12の各出力端子P1
〜P4はそれぞれアナログスイッチ13a,13b,1
3cおよび13dのゲート端子に接続されている。コン
パレータ14の出力端子は受光制御回路11の入力端子
Dに接続され、コンパレータ14の入力端子はアナログ
スイッチ13a〜13dの各出力端子側に接続されてい
る。また、アナログスイッチ13a〜13dの各入力端
子側はそれぞれ受光回路15a,15b,15c,15
dを介して複数の受光素子である例えば4個のフォトダ
イオード16a,16b,16c,16dに接続されて
いる。
【0021】この場合、フォトダイオード16a〜16
dは投光器1のLED8a〜8dのそれぞれと対向する
位置に検出エリアを挟んで配置されて4つの光軸を構成
しており、対応するLED8a〜8dからパルス光が入
射するとこれを光電変換してその受光信号を受光回路1
5a〜15dに与えるようになっており、検出エリア内
に存在する物体の有無に応じた受光信号が出力されるよ
うになっている。
【0022】また、アナログスイッチ13a〜13d
は、受光制御回路11から出力される同期信号によって
投光信号に同期した状態でシフトレジスタ12により有
効化されるようになっており、受光回路15a〜15d
により増幅された受光信号をコンパレータ14に出力す
るようになっている。コンパレータ14は入力された受
光信号のレベルが受光状態を検出するための基準レベル
以上であるときに「H」レベルの信号を受光制御回路1
1の入力端子Dに与えるようになっている。
【0023】受光制御回路11の入力端子Eは入力回路
17を介して同期線3に接続されており、また出力端子
Fは出力回路18を介して同期線3に接続されている。
受光制御回路11は入力回路17および同期線3を介し
て投光制御回路4から同期基準信号を入力するようにな
っている。また、受光制御回路11は、出力回路18お
よび同期線3を介して投光器1側に後述する投光制御信
号を伝達するようになっている。
【0024】そして、物体検出信号を外部に出力する検
出出力回路19は、受光制御回路11の出力端子Gに接
続されており、受光制御回路11から出力信号が与えら
れると、外部端子Hに物体検出信号を出力するようにな
っている。
【0025】次に、本実施例の作用について図2ないし
図4をも参照して説明する。投光制御回路4および受光
制御回路11は、それぞれ図2および図3に示す投光制
御プログラムおよび受光判定制御プログラムに従って検
出動作を実行するようになっている。そして、以下にお
いては、図4のタイムチャートにしたがって各部の信号
出力状態を示すと共に、次の3つの検出動作態様に分け
て説明する。すなわち、(1)遮光物体による遮光およ
びスパッタ光入射がない場合の検出動作、(2)スパッ
タ光入射時の検出動作、および(3)遮光物体による遮
光時の検出動作である。
【0026】(1)遮光物体による遮光およびスパッタ
光入射がない場合の検出動作 これは、検出エリア内には遮光物体が無く、しかもスパ
ッタ光等の外乱光が入射せず連続して入光している場合
で、投光器1の各LED8a〜8dからの投光がすべて
受光器2の対応するフォトダイオード16a〜16dに
より受光される場合であり、以下の説明では、電源投入
時の初期動作を含めて述べる。
【0027】まず、投光制御回路4は、電源が与えられ
ると投光制御プログラムをスタートし、内部で発生する
周波数信号に基づいて同期基準信号S14(図4参照)
を出力するようになる(ステップR1)。この同期基準
信号S14は投光および受光動作の1走査の開始を示す
信号であり、投光制御回路4の出力端子B,同期線3,
入力回路17および受光制御回路11の入力端子Eを介
して受光制御回路11に与えられるようになっている。
【0028】次に、投光制御回路4は、シフトレジスタ
5をリセットし(ステップR2)、この後、シフトレジ
スタ5を「1」シフトさせる(ステップR3)と共に、
1個目の投光信号S1(図4参照)を出力端子Aから出
力する(ステップR4)。これにより、シフトレジスタ
5の出力端子Q1〜Q4のうちのQ1のみから「H」レ
ベルの信号S2(図4参照)が出力されているので、A
ND回路6aのみが投光信号S1が与えられている期間
だけ「H」レベルの信号S6(図4参照)を出力するよ
うになり、駆動回路7aを介してLED8aに通電する
ことによりパルス光を検出エリアに向けて出力するよう
になる。
【0029】投光制御回路4は、この後、ステップR5
で受光制御回路11側から投光制御信号S15(図4参
照)が与えられているか否かを判断し、「NO」と判断
したときには、続いてステップR6に進んで全光軸につ
いて終了しているか否かを判断し、終了していない場合
にはステップR3に戻って上述のステップR3〜R6を
繰り返して行って残りの光軸に対して投光動作を行い、
1回の走査が終了した場合にはステップR1に戻るよう
になっている。
【0030】さて、上述のように投光制御回路4が投光
動作を開始すると、これに対して受光制御回路11は、
図3に示す受光判定制御プログラムに従って次のように
動作する。すなわち、受光制御回路11は、プログラム
をスタートすると、まず、ステップT1で同期基準信号
S14が入力されるのを待機する状態となっており、投
光制御回路4から出力回路9,同期線3,入力回路17
を介して入力端子Eに同期基準信号S14が与えられた
場合には、ここで「YES」と判断してステップT2に
移行するようになる。
【0031】次に、受光制御回路11は、内部カウンタ
Cの値をクリアする(C←0)と共にシフトレジスタ1
2をリセットし、続いて、カウンタCの値を「1」イン
クリメント(C←C+1)すると共にシフトレジスタ1
2を「1」シフトさせるように信号を与え(ステップT
3)、さらに次のステップT4で内部のカウンタNの値
を「0」にクリアしてステップT5に移行する。
【0032】これにより、シフトレジスタ12の出力端
子P1〜P4のうちのP1のみから「H」レベルの信号
S2(図4参照)が出力され、アナログスイッチ13a
に入力される信号を有効化してコンパレータ14に入力
させるようになる。このとき、検出エリア内を遮光する
物体がない場合を考えているので、フォトダイオード1
6aにはLED8aからのパルス光が入射する状態であ
り、受光回路15aを介して増幅された受光信号S10
(図4参照)としてアナログスイッチ13aに入力され
ている。したがって、受光信号S10がコンパレータ1
4を介して受光制御回路11の入力端子Dに与えられる
ことになる。
【0033】そして、受光制御回路11は、コンパレー
タ14から入力端子Dに与えられている受光信号を受光
信号データDとして入力する(ステップT5)。この場
合、受光制御回路11は、受光信号データDは、入光状
態を呈する信号であるときに「1」、遮光状態を呈する
信号であるときに「0」のデータとして入力するように
なっている。
【0034】続いて、受光制御回路11は、内部データ
K(C)(C=1,2,3,4)としてあらかじめ
「0」にクリアした状態で初期設定している値と、1回
目の走査におけるC番目の光軸に対応する受光信号デー
タDとが等しいか否かを判定する(ステップT6)。こ
の場合、受光信号データDは受光状態を呈する信号
「1」を想定しているので、K(C)の値「0」と等し
くなっておらず、受光制御回路11は「NO」と判断し
てステップT7に進み、Nの値を「1」インクリメント
(N←N+1)して「1」とする。
【0035】次のステップT8では、受光制御回路11
は、そのときのNの値が「1」であることから「NO」
と判断してステップT9に進むようになり、ここで出力
端子Fから投光制御信号S15を出力してステップT5
に戻るようになる。これにより、受光制御回路11は、
次の投光タイミングが来たときにシフトレジスタ12の
出力状態をシフトさせることなく、再び同じフォトダイ
オード16aからの受光信号を有効化させるようになる
のである。
【0036】また、投光制御回路4においては、受光器
2側の出力回路18,同期線3,入力回路10を介して
入力端子Cに投光制御信号S15が入力されるようにな
り、前述したステップR4からステップR5に移行した
ときに「YES」と判断するようになる。これにより、
投光制御回路4は、ステップR4に戻って再び同じ状態
でLED8aからパルス光を出力させるようになる。つ
まり、次の投光タイミングでシフトレジスタ5の出力状
態をシフトさせずに前回の投光時と同じLED8aに再
び投光させるようになるのである。
【0037】受光制御回路11は、投光器1側からの投
光動作に対して、上述のように、同じフォトダイオード
16aの受光信号を有効化しているので、再びその受光
信号データDを入力し(ステップT5)、このとき受光
状態を示すデータ「1」として入力されるので、ステッ
プT6では再び「NO」と判断してステップT7を経て
ステップT8に進むと、ここではNの値が「2」になっ
ていることから「YES」と判断してステップT10に
移行する。
【0038】受光制御回路11は、このステップT10
において、そのときの受光信号データDの値をK(1)
の値として代入し、ステップT11に進むとすべてのK
(C)の値(C=1,2,3,4)が受光状態を呈する
受光信号データ「1」として代入されているか否かを判
断し、この場合には、K(1)の値のみが「1」でK
(2)〜K(4)の値はまだ「0」の状態であるから
「NO」と判断してステップT12に移行する。
【0039】この初期状態においては、上述のようにK
(C)の値がすべて受光状態を呈する受光信号データ
「1」となっていないので、受光制御回路11は、ステ
ップT12にて物体検出信号を出力端子Gから出力して
検出出力回路19に出力オンの動作を行なわせた後、ス
テップT13を経てステップT3に戻り、以後、全光軸
に対応して上述のステップT3ないしT13を繰り返し
実行する。そして、受光制御回路11は、すべてのK
(C)(C=1,2,3,4)が「1」となると、ステ
ップT11にて「YES」と判断してステップT14に
移行して出力をオフとしてステップT13に進み、ここ
でも「YES」と判断されるとステップT1に戻るよう
になる。
【0040】さて、上述のように、初期状態が終了する
と、この状態においては検出エリアに遮光物体がなく且
つスパッタ光の入射がない場合を考えているから、以
後、受光制御回路11は、ステップT1〜T5を経過し
てステップT6に進むと、初期状態の設定ですべてのK
(C)が「1」となっていることと、各受光信号データ
Dがすべて受光状態を呈する値「1」をとっていること
から、「YES」と判断してステップT13にジャンプ
し、以後、すべての光軸について終了するまでステップ
T3に戻ってこれを繰り返し、この後ステップT1に戻
るようになり、物体検出信号は出力されない状態が継続
するようになる。
【0041】(2)スパッタ光入射時の検出動作 次に、外乱光としてのスパッタ光がフォトダイオード1
6bに入射した場合を例にとってその検出動作について
説明する。投光制御回路4は、前述同様にして投光制御
プログラムにしたがって投光動作を行うと、受光制御回
路11も前述同様にして受光判定制御プログラムにした
がって受光判定動作を行う。
【0042】このとき、例えば、LED8bがパルス光
を出力する直前に強いスパッタ光がフォトダイオード1
6bに入射していると、LED8bが投光信号S7aに
よりパルス光を出力された時点でフォトダイオード16
bの受光信号が有効化されても、そのときの受光信号の
スパッタ光による負に反転したレベルがLED8bから
の受光信号のレベルよりも大きいために、全体としてそ
のときの受光信号が埋没して受光信号S11aのように
なる(このときのスパッタ光のみの受光信号は図4中S
11aに破線で示している)。
【0043】この結果、コンパレータ14には、検出エ
リア内に遮光物体が存在していないにもかかわらず、受
光信号のレベルが判定レベルよりも低くなってしまうた
め、受光制御回路11は、ステップT5にて遮光状態を
呈する受光信号データ「0」を入力することになり、ス
テップT6では「NO」と判断してステップT7,T8
を経てステップT9で投光制御信号S15を出力し、再
びステップT5に戻るようになる。
【0044】この結果、投光制御回路4は、前述同様に
して再び同じLED8bからパルス光を出力させるよう
に投光信号S7bを出力し、受光制御回路11において
は、同じフォトダイオード16bからの受光信号を有効
化するようにシフトレジスタ12から出力信号S3を出
力して受光信号S11bを入力するようになる。
【0045】この場合、遮光物体が存在していないた
め、一過性のスパッタ光がなくなると、LED8bから
のパルス光がフォトダイオード16bにより正常な受光
状態を示す受光信号データ「1」として受光制御回路1
1に入力されるようになる。すると、受光制御回路11
は、ステップT6にてC=2のときのデータK(2)が
「1」であったことから「YES」と判断してステップ
T13にジャンプするようになり、この結果、その光軸
が遮光物体による遮光状態でなかったことが判定される
のである。
【0046】(3)遮光物体による遮光時の検出動作 次に、実際に検出エリア内に遮光物体が存在する状態
で、LED8bとフォトダイオード16bによりなる光
軸を遮光している場合を例にとってその検出動作を説明
する。受光制御回路11は、上述と同様にして投光パル
スS7cによりLED8bから出力されたパルス光がフ
ォトダイオード16bに入射しないと、受光信号S11
cが遮光状態を呈する受光信号データ「0」となるの
で、投光制御信号S15を出力するようになる。
【0047】そして、再び同じLED8bからパルス光
を出力させるように投光信号S7dを与えた場合でも、
遮光されていることにより受光信号S11dは遮光状態
を呈する受光信号データ「0」となるので、受光制御回
路11は、ステップT6で「NO」と判断し、さらに、
ステップT8でも「YES」と判断してステップT10
に移行し、そのときのデータDの値をK(2)に代入し
た後、ステップT11で「NO」と判断してステップT
12に移行するようになる。
【0048】この結果、受光制御回路11は、出力端子
Gから物体検出信号S16を出力して検出出力回路19
に出力動作を行なわせるようになる。なお、この後、他
の光軸についても同様の検出動作を行うようになる。
【0049】このような本実施例によれば、受光制御回
路11が遮光状態を呈する受光信号を入力したときに
は、同期線を介して投光制御回路4側に投光制御信号を
与えて同じ光軸の投光および受光動作を行わせ、繰り返
し遮光状態を呈する受光信号が入力されたときに検出エ
リア内に遮光物体が存在することを判定するようにした
ので、スパッタ光等の一過性の外乱光がフォトダイオー
ド16a〜16dに入射することにより遮光状態を呈す
る受光信号が検出された場合でも、すぐにその光軸につ
いて繰り返して検出動作を行うことにより、次の回の走
査タイミングまで待つことなく外乱光による誤検出を防
止しつつ迅速に遮光状態の判定を行うことができる。
【0050】また、このように構成することで、投光器
1と受光器2とにより設定される光軸の数を増加させて
も、遮光状態の検出やスパッタ光等の外乱光の入射があ
った場合でも、その光軸数に無関係に常に迅速に遮光状
態の検出を行うことができるようになる。
【0051】なお、上記実施例においては、信号伝達手
段として投光器1と受光器2との間の同期をとるための
同期線3を利用する構成としたが、これに限らず、例え
ば同期線3とは別途に信号伝達線を設けても良い。
【0052】また、上記実施例においては、信号伝達手
段として同期線3を設ける構成の場合について述べた
が、これに限らず、例えば受光器2側に投光制御信号を
送信するためのLEDを設け、これに対して投光器1側
にフォトダイオードなどの受光素子を設けて光信号によ
り信号の授受を行う構成としても良い。この場合には、
同期線を用いないタイプのエリアセンサに適用すること
で、投光器と受光器との間の配線を全く不要とした構成
とすることもできるようになる。
【0053】そして、上記実施例においては、4光軸の
多光軸光電スイッチに適用した場合について説明した
が、これに限らず、さらに光軸数の多いものに適用する
こともでき、この場合でも、前述同様に誤検出を防止し
つつ迅速な物体検出動作を行うことができるものであ
る。
【0054】また、上記実施例においては、遮光状態を
呈する受光信号を入力したときに投光制御信号を1回だ
け出力して繰り返し同じ光軸で受光動作を行うようにし
たが、これに限らず、例えば2回以上の繰り返しの受光
動作を行って物体の検出を判定する構成としても良い。
【0055】加えて、上記実施例においては、投光動作
を行うための同期基準信号を投光制御回路4側にて発生
させる構成の場合について説明したが、これに限らず、
受光制御回路11側にて同期基準信号を発生する構成と
しても良いものである。
【0056】そして、上記実施例においては、遮光状態
を呈する受光信号を検出したときに繰り返し同じ光軸で
投光受光動作を行うと共に、遮光状態から受光状態に変
化するときにも繰り返し同じ光軸で投光受光動作を実施
するようにしたが、スパッタ光の悪影響を防止するのが
目的であるから、これに限らず、遮光状態から受光状態
に変化する場合には1回の投受光の結果に基づいて入光
状態の判断を行う構成としても良い。
【0057】
【発明の効果】本発明の多光軸光電スイッチによれば、
投光制御手段により、投光部の各投光素子に所定の投光
タイミングで順次投光動作を行い、受光制御手段によ
り、受光部の各受光素子の受光信号を対応している投光
素子に同期させた状態で有効化して入力し、いずれかの
受光素子から遮光状態を呈する受光信号が入力されたと
きに投光制御信号を信号伝達手段を介して投光制御手段
に与えると共にその受光素子に複数回連続して受光動作
を行なわせ、投光制御手段に同じ投光素子に複数回連続
して投光動作を行なわせ、判別手段により、同一の受光
素子から複数回に渡って遮光状態を呈する受光信号が出
力されたときに遮光状態であると判断して物体検出信号
を出力するようしたので、受光素子から溶接スパッタ光
等の外乱光を受けることにより本来の投光素子からの光
を受けているにもかかわらず遮光状態を呈する受光信号
が出力されているような場合には、外乱光が一過性であ
ることに基づいて、これを遮光状態と判断することがな
くなるので、誤検出を防止しながら1走査が終了するま
で待つことなく迅速に遮光状態を検出することができ、
また、このように検出動作を行うことで光軸の本数に拘
らず常に迅速な検出動作を行うことができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】投光制御プログラムのフローチャート
【図3】受光検出制御プログラムのフローチャート
【図4】各部の信号出力状態を示すタイムチャート
【符号の説明】
1は投光器、2は受光器、3は同期線(信号伝達手
段)、4は投光制御回路(投光制御手段)、5はシフト
レジスタ、6a〜6dはAND回路、8a〜8bはLE
D(投光素子)、9は出力回路、10は入力回路、11
は受光制御回路(受光制御手段、判定手段)、12はシ
フトレジスタ、13a〜13dはアナログスイッチ、1
4はコンパレータ、15a〜15dは受光回路、16a
〜16dはフォトダイオード(受光素子)、17は入力
回路、18は出力回路である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の投光素子を有する投光部と、 この投光部の各投光素子と1対1で対向状態で設けられ
    る複数の受光素子を有する受光部と、 前記投光部の各投光素子を所定の投光タイミングで順次
    投光動作を行なわせると共に投光制御信号が与えられた
    ときにはそのとき投光動作させた投光素子に複数回連続
    して投光動作を行なわせるように制御する投光制御手段
    と、 前記受光部の各受光素子の受光信号を対応する投光素子
    の投光タイミングに同期させて有効化して入力し遮光状
    態を示す受光信号が入力されたときには投光制御信号を
    出力すると共にそのとき受光動作した受光素子に複数回
    連続して受光動作を行なわせるように制御する受光制御
    手段と、 前記受光制御手段から出力される投光制御信号を前記投
    光制御手段に伝達する信号伝達手段と、 前記受光制御手段が同一の受光素子から複数回に渡って
    遮光状態を示す受光信号が出力されたときに遮光状態と
    判断して物体検出信号を出力する判定手段とを具備した
    ことを特徴とする多光軸光電スイッチ。
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