JP3346617B2 - イメージファイバー - Google Patents

イメージファイバー

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JP3346617B2
JP3346617B2 JP26093993A JP26093993A JP3346617B2 JP 3346617 B2 JP3346617 B2 JP 3346617B2 JP 26093993 A JP26093993 A JP 26093993A JP 26093993 A JP26093993 A JP 26093993A JP 3346617 B2 JP3346617 B2 JP 3346617B2
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  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡等に適用される
イメージファイバーに関し、特に、コア素線の外周囲を
クラッド部素線で覆ったファイバー素線をジャケット層
となるジャケットパイプ内に挿入した後、これを一括し
て全体的に線引きすることにより、複数のコアがクラッ
ド部を共有して構成される所謂,一体型イメージファイ
バーに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、医療のための血管用のファイ
バースコープ,腎盂鏡等とか、その他の工業検査用のフ
ァイバースコープには、石英を主材料とするこの種の一
体型イメージファイバーが利用されている。
【0003】ここで、従来の一体型イメージファイバー
の概要構成を図8に示す。即ち、図8において、従来の
一体型イメージファイバー20は、光ファイバーでもあ
る複数のコア21と該各コア21の周囲を共通に囲むク
ラッド部22とで構成されており、入射端面側に結像さ
せた画像を射出端面側に伝送し得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成される従来の一体型イメージファイバー20
においては、それ自体の解像度を向上させるために、ク
ラッド部22内に含まれる各コア21の本数を増加させ
ると、該イメージファイバー20の全体外径が太くなっ
て撓曲させ難くなるという不利を有し、又、一方では、
各コア21の相互間隔を数μ以下にまで小さくすると、
1つのコア21に入射される光が隣接するコア21内に
移行するところの,所謂、光の滲み,つまりは、光のク
ロストークが発生し易くなり、伝送される画像がぼける
という問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
光のクロストークを可及的に排除した,この種のイメー
ジファイバーを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するために、本発明に係るイメージファイバーは、コア
の材料に多成分系ガラスを用いることで、先に述べた光
の滲みを解消し、これによって高NA化ファイバースコ
ープを得ようとするものである。
【0007】即ち、本発明は、コア素線の直径に対する
クラッド部素線の直径の比が略一定にされて、コア素線
の外周囲をクラッド部素線で覆ったファイバー素線を用
い、少なくとも該ファイバー素線の直径の異なる所要複
数本を束ねた状態で、全体的に加熱且つ線引き加工し、
複数のコアがクラッド部を共有して構成されるイメージ
ファイバーにおいて、 を満たし、且つコアの屈折率n1が1.55以上である
ことを特徴とするイメージファイバーである。
【0008】又、本発明は、上記イメージファイバーに
おいて、全長が10m以下であることを特徴とするイメ
ージファイバーである。
【0009】
【0010】引続き、本発明の特徴について説明する。
なお、以下の記載において、
【0011】一般に、この種の光の滲みは、光の波動的
性質によって生ずるものであることが知られている。こ
こで、今,図1に示されているように、イメージファイ
バー10を構成する1本のコア12と、その回りのクラ
ッド部13とを取り出して、これを1本の光ファイバー
11と見做すものとする。そして、この場合、クラッド
部13については、実際上、隣接する各光ファイバー1
1の相互間で結合されているのであるが、隣接するコア
12と、そのコア直径の比において内分した点で各クラ
ッド部13を切り離して考える。このときのクラッド部
13の厚さをcで表わす。即ち、cはイメージファイバ
ー10における1本のコア12のクラッド厚に相当する
ことになる。又、コア12の屈折率をn1 ,クラッド層
13の屈折率をn2 としたとき、光ファイバー11にお
けるコア12内に光を閉じ込める能力は、次の式(1) で
定義され、NAの値が大きいほど光閉じ込め能力が高
い。 従って、この場合、光ファイバー11におけるコア12
内への光閉じ込め能力を高く維持するためには、コア1
2の屈折率n1 を高く、且つクラッド部13の屈折率n
2 を低くすればよいことになる。
【0012】ところで、従来の石英イメージファイバー
20では、例えば、特開平1−259304号公報に開
示された技術の場合、前記各屈折率の値が、 n1 =1.459 n2 =1.4465 程度であり、この結果、その光閉じ込め能力は、 NA=0.19 程度でしかなかった。
【0013】そこで、本発明者らは、詳細なデータにつ
いては後に第1実施例として図5に示す構造とした高N
Aのイメージファイバー10を用い、夫々の長さが1.
5mと3.5mとの計2種類のファイバースコープ10
0を試作してみたところ,次のような極めて良好な結果
を得た。このファイバースコープは、 n1 =1.5963 n2 =1.5177 で、且つ NA=0.495 を示しており、従来に比較するとき、該NAの値が大き
いのが際立った特長である。そして、前記NAの値とし
ては、光の滲み除去のために、 NA≧0.45 ‥‥(2) であることが望ましいが、NA≧0.4程度であっても
よいこともある。
【0014】本図5に示す第1実施例構成において、各
コア12として適用するコア径aには、5種類があっ
て、クラッド部13中に、それらの径の異なる各コア1
2が略同数でランダム且つ平均的に分布されている。そ
して、この場合、クラッド部13,ひいては、イメージ
ファイバー10の外周囲には、ジャケットガラス層14
が、更に、該ジャケットガラス層14の外周囲には、光
吸収物質を含む樹脂コート層15が夫々に設けられてお
り、これらによって所要のファイバースコープ100を
構成するのである。ここで、前記相互に異なる径の各コ
ア12のV(規格化周波数)値の比は、光の滲みを低減
させるために、1.03以上であることが望ましい。つ
まり、 Vi/Vj≧1.03 ‥‥(3) である。ここで、i,jは、異なるコア径aにつけた番
号であり、Vi>Vjとなるように該コア径aの大小を
選んで比較するものとする。一方、前記V値は、 V=2πa’/λ・NA ‥‥(4) 但し、 a’=コア半径 λ =光の波長 であるから、前式(3) については、コア径aの比が1.
03よりも大きいことと同値である。そして、可視域で
使用する場合、光の波長λは、 400nm≦λ≦700nm ‥‥(5) である。
【0015】又、一つのコア12の回りに並ぶ他の各コ
ア12の直径が同じになる確率を下げるためには、異な
るコア径aの4種類以上をランダムに混在させることが
望ましく、且つ各種類毎のコア径aの差は、異なる種類
の各コア12間で0.05μ以上あることが望ましい。
何故ならば、コア径aの差が0.05μ以下になると、
製造時にあって、該コア径aの差を測定することができ
ず、その品質管理が困難になるからであり、且つ又、一
方では、光学顕微鏡における最大の分解能が0.2μ程
度であるから、該コア径aの差が0.05μ以下になる
と、同光学顕微鏡によるイメージファイバーの検査が容
易でないからである。一方、コア12の直径の比の最大
値,つまり、該コア径aの最小値amin と最大値amax
との比amax /amin の値は、1.5を越えない方がよ
い。これは、大きな直径のコア12がところどころに混
在されることになって、部分的に像の解像度が低下する
からであり、でき得れば、該amax /amin の値として
は、これが1.3以下になるようにするのが好ましい。
【0016】次に、本第1実施例に係るイメージファイ
バー10は、例えば、次のようにして製造される。先
ず、図2に示されている如く、ガラス製の屈折率n3
よる比較的太いジャケットパイプ101内に対して、直
径aS 及び屈折率n1 のコア素線103と、直径bS
びその外周囲を覆う屈折率n2 のクラッド素線104と
からなるファイバー素線102を詰め込んで、イメージ
ファイバー素線100aとする。次いで、図3に示され
ている如く、このようにして得たイメージファイバー素
線100aをヒータ110によって所要温度に加熱しな
がら、ローラー111間で線引きすることによって、目
的とするイメージファイバー10を製造するのである。
そして、この場合、隣接する各クラッド素線104の相
互は、一連にくっつき合ってクラッド部13を形成し、
結果的に,複数の各コア12がクラッド部13を共有し
て構成されることになる。
【0017】ここで、前記コア素線103の直径aS
クラッド素線104の直径bS の値は、±3%以内で、
該値が全てのファイバー素線102に対して可及的に揃
っていることが必要である。何故ならば、該aS /bS
の値が、各ファイバー素線102によって異なる場合に
は、イメージファイバー10の端面に結像される像に明
るさのムラがあるように観察されるからである。尚、こ
の点については、例えば、画像処理等によって除去する
ことも一つの方法である。
【0018】又、前記イメージファイバー10の明るさ
を確保するためには、面積比におけるコアの占有率を高
める必要があり、本占有率は、 0.45≦aS /bS ‥‥(6) であることが望ましい。但し、同式(6) の値は、 が、3.8μ程度の場合であって、 の値がこれよりも小さい場合には、光の滲みを抑制し
て、且つ一定値以上のクラッド厚cを確保するために、 0.2≦aS /bS ‥‥(7) 程度までを許容し得る。そして、この場合、前記aS
S の値は、0.8以下であることが光の滲みを低減さ
せる点で望ましく、透過光量の低下が許されるときに
は、0.65以下とするのが好ましい。
【0019】又、前記イメージファイバー10でのクラ
ッド部13の厚さcは、その平均値 であることが望ましく、 の値は、光の滲みに大きく影響する。そして、コア12
内では、クラッド部13側へ多少漏れながら光の伝送が
行われると共に、該クラッド部13内においては、光の
電磁場がおおよそ指数関数的に減衰するので、 程度であればよく、 としては、可視域での平均値0.55μをとるものとす
る。但し、医療用内視鏡のように赤色系の物体を見るこ
とが多い内視鏡では、 としてもよい。ここで、 が、同式(9) の下限値よりも小さいと、光の滲みが大き
くなり、一方、上限値よりも大きいと、コア占有率が減
少して所要の明るさを確保できなくなる。更に、 の値が、5μよりも大きいイメージファイバー10で
は、前記 の値を、 程度としても、コア占有率がそれほど減少しないので、
十分実用になり得るのである。
【0020】又、前記光の滲みは、前記イメージファイ
バー10のメートル単位で表わした の1/4乗で単調に増加するので、 程度であればよい。ここで、同式(11)は、前記したよう
に本発明者らによる夫々の長さが1.5mと3.5mと
の各高NAイメージファイバー10を用いて試作した2
種類のファイバースコープにおいて、その光の滲みの実
験値から、おおよそ成り立つことが既に分かっている。
但し、同式(11)で が0.6以下になる場合には、該 0.6に置き換えるものとする。
【0021】又、前記イメージファイバー10のコア1
2中に閉じ込められる光の量について、幾何光学的には
NA2 =n1 2−n2 2 に比例することが知られてい
る。このことは、波動光学的に考えたイメージファイバ
ー10に対してもおおよそあてはまるのであるが、光の
滲みは、隣接する2つのファイバー間で生ずる現象の連
鎖であるから、この隣接するファイバーで光の滲みが捕
捉される割合についても考慮する必要がある。そして、
該光の滲みが捕捉される割合は、一般に1/NA2 に比
例するものと考えられるから、光の滲みは、1/NA4
に比例することになる。
【0022】従って、以上の各考察と実験結果とから、
ここでは、 を導き出すことができる。但し、先にも述べたように、
同式(12)の が0.6以下になる場合には、該 0.6に置き換えるものとする。即ち、同式(12)を満
たすようにクラッド部13の の値を選択することにより、結果的に、光の滲みの少な
いイメージファイバー10が得られるのである。
【0023】次に、前記各コア12によって伝送されな
い光が、前記クラッド部13の外周囲に形成されるジャ
ケットガラス層14で全反射し、これがフレアとなって
伝送画像のコントラストを低下させないためには、該ジ
ャケットガラス層14の屈折率をn3 としたとき、 n3 >n2 ‥‥(13) の条件が必要である。又、前記光吸収物質としてのカー
ボン微粒子等を混入した樹脂コート層15によって、こ
れらの不要光を吸収させるためには、 n2 >n4 ‥‥(14) 但し、 n4 =樹脂コート層15の複素屈折率の実数部
分であることが望ましい。更に、前記ジャケットガラス
層14に入射される光を伝送させずに、前記樹脂コート
層15で吸収させるためには、 n3 >n4 ‥‥(15) であることが望ましいが、この条件については、必ずし
も満さずとも実用にはなる。そして又、前記式(12)は、
不要光除去のために必要とする条件ではあるが、更に、 1.05>n3 /n2 >1.003 ‥‥(16) を満たすことが望ましい。つまり、この点については、
用いられる多成分系ガラス材料のアニーリングによる屈
折率変化が生じた場合でも、同式(12)を満たすために、
3 /n2 の下限値を制限する必要があると共に、その
上限値は、これを越えることで、クラッド部13と線膨
張係数の略等しいジャケットガラス層14のための材料
を得難いからである。
【0024】以上に述べた各特長を有するイメージファ
イバー10を用いて、実際に、前記図5に示す第1実施
例のファイバースコープ100を構成し、図4に示され
ているように、該ファイバースコープ100に対して、
対物レンズ31,及び接眼レンズ32を設けると共に、
撮影レンズ34,CCD素子35,及び電子回路36に
よるCCDテレビカメラ33を組合せて、その撮像画像
をテレビモニター37上で観察したところ,実用上十分
に光の滲みの少ない良好な画像を得ることができた。
尚、この場合、対物レンズ31のFNOは、1.4であ
り、又、接眼レンズ32のFNOは、2.0であった。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係るイメージファイバーを用
いたファイバースコープにつき、先に第1実施例として
述べた実験事実と光学理論とにより、更に、各別の実施
例を詳細に説明する。
【0026】図5は、本発明の第1乃至第16の各実施
例のイメージファイバーによるファイバースコープの概
要構成を模式的に示す横断面図である。
【0027】第1実施例.本第1実施例は、図5に示す
断面構成において、5種類の夫々に異なる径の各コア1
2がクラッド部13内にランダムに混在するイメージフ
ァイバー10を用いたファイバースコープ100の場合
であり、該ファイバースコープ100における各部の諸
元(設定条件)は、夫々に次の通りである。
【0028】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 600 (0.6375)
【0029】製造されたファイバースコープ 全 長=1.5m,3.5m 外 径=0.3mm (ジャケット厚=0.01mm, コート厚=
0.03mm) 合計画素数= 3,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.495 コ ア(n1)=1.5963 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.5217(カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0030】
【0031】本第1実施例の作用,効果については、先
に、詳細に述べた通りである。
【0032】第2実施例.本第2実施例は、前記図5に
示す断面構成において、前記第1実施例によるイメージ
ファイバー10の寸法を幾何学的に相似に拡大すると共
に、コアの数を13000画素に増加させて構成したフ
ァイバースコープ100であり、各部の諸元は、夫々に
次の通りである。
【0033】 製造に使用する各素線 使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 2600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 2600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 2600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 2600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 2600 (0.6375)
【0034】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,10.0m 外 径=0.9mm (ジャケット厚=0.03mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=13,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.495 コ ア(n1)=1.5963 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.565 (カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0035】
【0036】従って、本第2実施例においては、 の値が、前記第1実施例に比較するとき、約1.6倍に
なっているので、同程度の長さであれば、光の滲みの一
層少ない良好な観察画像を得ることができる。又、逆に が十分であるために、約10m程度の長さまで、光の滲
みは実用上問題にはならない。そして、本第2実施例の
場合には、 であるから、前記式(11)を満たしている。
【0037】第3実施例.本第3実施例は、前記図5に
示す断面構成において、幾何学的寸法が前記第2実施例
の場合と同一であるが、クラッド部13の屈折率n2
値を1.49まで下げることで、NAの値を0.573
まで向上させたファイバースコープ100であり、各部
の諸元は、夫々に次の通りである。
【0038】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 2600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 2600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 2600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 2600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 2600 (0.6375)
【0039】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,10.0m 外 径=0.9mm (ジャケット厚=0.03mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=13,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.573 コ ア(n1)=1.5963 クラッド部 (n2)=1.49 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.565 (カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0040】
【0041】従って、本第3実施例においては、前記第
2実施例に比較して、一層光の滲みの少ないイメージフ
ァイバーを得ることができる。又、樹脂コート層15の
屈折率n4 は、第2実施例の場合と同様に1.565で
あるから、不要光の除去が十分である。更に、多成分系
ガラスの場合は、石英に比較して屈折率が一般に高いの
で、クラッド部13の屈折率n2 を下げるのには限界が
あり、 1.47<n2 <1.54 ‥‥(17) であることが好ましい。該屈折率n2 が1.54を越え
ると、組み合わせるコア12の材質に高い屈折率のもの
が要求されると共に、ガラスの着色による光吸収が生ず
るために好ましくないから、でき得れば屈折率n2
1.53以下であることが望ましい。
【0042】第4実施例.本第4実施例は、前記図5に
示す断面構成において、NAの値が前記第3実施例の場
合と同一であるが、コア12の屈折率n1 の値を1.6
2004まで上げたファイバースコープ100であっ
て、該屈折率の値は、光学ガラスのF2に相当してお
り、ここでも各部の諸元は、夫々に次の通りである。
【0043】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 2600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 2600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 2600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 2600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 2600 (0.6375)
【0044】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,5.0m,8.0m 外 径=0.9mm (ジャケット厚=0.03mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=13,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.567 コ ア(n1)=1.62004 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.5217(カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0045】
【0046】従って、本第4実施例の場合、F2のコア
材には、やや黄色の着色が生ずるので、長さが8m程度
までは、十分に実用になるが、長さが10mを越える
と、光の吸収が大きくなって、光量ロスを生ずることに
なる。
【0047】第5実施例.本第5実施例は、前記図5に
示す断面構成において、コア12の屈折率n1 の値が前
記第4実施例の場合と同一であるが、クラッド部13の
屈折率n2 の値を下げて、NAの値をより大きく0.6
36まで向上させた場合のファイバースコープ100で
あり、各部の諸元は、夫々に次の通りである。
【0048】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 2600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 2600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 2600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 2600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 2600 (0.6375)
【0049】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,5.0m,8.0m 外 径=0.9mm (ジャケット厚=0.03mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=13,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.636 コ ア(n1)=1.62004 クラッド部 (n2)=1.49 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.5217(カーボン混入) n3/n2 =1.0268
【0050】
【0051】従って、本第5実施例においては、NAの
値が非常に大きいので光の滲み防止効果が顕著になる。
そして、この第5実施例の場合、着色については、前記
第4実施例の場合と略同一である。
【0052】第6実施例.本第6実施例は、前記図5に
示す断面構成において、NAの値が前記第5実施例の場
合と略同一であるが、コア12の屈折率n1 の値を1.
64769まで上げることで、高NA化させたファイバ
ースコープ100であり、各部の諸元は、夫々に次の通
りである。
【0053】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 2600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 2600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 2600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 2600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 2600 (0.6375)
【0054】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,5.0m 外 径=0.9mm (ジャケット厚=0.03mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=13,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.641 コ ア(n1)=1.64769 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.5217(カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0055】
【0056】従って、本第6実施例においては、コア材
としてSF2を選んだものであるために、該コア材に黄
色の着色があるのが不利であり、これによって光の滲み
こそ少ないが、着色による光量ロスで使用可能なファイ
バー長さに制限を生ずるもので、本第6実施例の場合、
長さ10m以下であれば、実使用可能である。そして、
黄色の着色は、一般にコア材の屈折率n1 を上げると強
くなる傾向にあるので、長さ10m以下のファイバーで
あれば、 n1 <1.8 ‥‥(18) にとどめるのが好ましい。又、このためにNAは、クラ
ッド部13の屈折率n2の下限1.47から、 となる。又、このように黄色の着色のあるイメージファ
イバーと組み合わせる照明用のライトガイドファイバー
には、石英等のような黄色の着色の少ないものを用いる
のが効果的であり、或は、光源の中に、フィルター等を
入れることで、色バランスを整えるようにするとか、テ
レビカメラの電子回路で色バランスを補償してもよい。
更に、 1.55<n1 ‥‥(20) でないと、大きなNAを得難くなるので、光の滲みが増
加する傾向にある。
【0057】第7乃至第11実施例.本第7乃至第11
実施例は、前記図5に示す断面構成において、前記夫々
に対応する第2乃至第6実施例の場合と幾何学的寸法,
及びコア数が異なるのみで、各屈折率,材質等は、同
一,若しくは略同一である。即ち、第7実施例は、前記
第1実施例を相似に1.98倍に拡大したもので、クラ
ッド部13の平均厚さcが1.235μもあるために、
光の滲みの少ない良好な観察画像が得られ、しかも、コ
ア12の数が30000であるから、極めて解像度に優
れたイメージファイバーが得られるものであり、これら
の各利点は、その他の第8乃至第11実施例において
も、同一,若しくは略同一である。従って、ここでは、
これらの第7乃至第11の各実施例についての各部の諸
元についてのみ夫々に挙げることとする。
【0058】第7実施例の場合
【0059】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 6000 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 6000 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 6000 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 6000 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 6000 (0.6375)
【0060】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,10.0m 外 径=1.54mm(ジャケット厚=0.04mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=30,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.495 コ ア(n1)=1.5963 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.5217(カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0061】
【0062】第8実施例の場合
【0063】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 6000 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 6000 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 6000 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 6000 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 6000 (0.6375)
【0064】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,10.0m 外 径=1.54mm(ジャケット厚=0.04mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=30,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.573 コ ア(n1)=1.5963 クラッド部 (n2)=1.49 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.565 (カーボン混入) n3/n2 =1.0268
【0065】
【0066】第9実施例の場合
【0067】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 6000 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 6000 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 6000 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 6000 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 6000 (0.6375)
【0068】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,5.0m,8.0m 外 径=1.54mm(ジャケット厚=0.04mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=30,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.567 コ ア(n1)=1.62 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.5217(カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0069】
【0070】第10実施例の場合
【0071】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 6000 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 6000 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 6000 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 6000 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 6000 (0.6375)
【0072】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,5.0m,8.0m 外 径=1.54mm(ジャケット厚=0.04mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=30,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.636 コ ア(n1)=1.62004 クラッド部 (n2)=1.49 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.5217(カーボン混入) n3/n2 =1.0268
【0073】
【0074】第11実施例の場合
【0075】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 6000 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 6000 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 6000 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 6000 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 6000 (0.6375)
【0076】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,3.5m,5.0m 外 径=1.54mm(ジャケット厚=0.04mm, コート厚=
0.05mm) 合計画素数=30,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.641 コ ア(n1)=1.64769 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.565 (カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0077】
【0078】第12実施例
【0079】本第12実施例は、前記図5に示す断面構
成において、前記第1実施例の場合とコア径,ファイバ
ー間隔等の幾何学的形状は略同一であるが、コア12の
屈折率n1の値を1.64769まで上げ、NAの値を
0.567まで増大させたファイバースコープ100で
あり、各部の諸元は、夫々に次の通りである。
【0080】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 600 (0.6375)
【0081】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,1.5m,3.5m,10.0m 外 径=0.3mm (ジャケット厚=0.01mm, コート厚=
0.03mm) 合計画素数= 3,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.567 コ ア(n1)=1.62004 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.5217(カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0082】
【0083】従って、本第12実施例においては、光の
滲みを一層,低減でき、長さ10m程度までファイバー
スコープとして実用に供し得るのである。
【0084】第13実施例.本第13実施例は、前記図
5に示す断面構成において、前記第1実施例の場合とコ
ア径,ファイバー間隔等の幾何学的形状は略同一である
が、クラッド部13の屈折率n2 の値を1.49まで下
げ、NAの値を0.573まで増大させたファイバース
コープ100であり、各部の諸元は夫々に次の通りであ
る。
【0085】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 600 (0.6375)
【0086】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,1.5m,3.5m,10.0m 外 径=0.3mm (ジャケット厚=0.01mm, コート厚=
0.03mm) 合計画素数= 3,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.573 コ ア(n1)=1.5963 クラッド部 (n2)=1.49 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.5217(カーボン混入) n3/n2 =1.0268
【0087】
【0088】従って、本第13実施例においては、コア
の屈折率がそれほど高くはなく、コア材の黄色の着色が
少ないので、長さ10m程度でも光の損失が少なく、フ
ァイバースコープとして優れている。
【0089】第14実施例.本第14実施例は、前記図
5に示す断面構成において、前記第1実施例の場合とコ
ア径,ファイバー間隔等の幾何学的形状は略同一である
が、コア12の屈折率n1の値を1.64769まで上
げ、NAの値を0.641まで増大させたファイバース
コープ100であり、各部の諸元は夫々に次の通りであ
る。
【0090】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 600 (0.6375)
【0091】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,1.5m,3.5m,8.0m 外 径=0.3mm (ジャケット厚=0.01mm, コート厚=
0.03mm) 合計画素数= 3,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.641 コ ア(n1)=1.64769 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.565 (カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0092】
【0093】従って、本第14実施例においては、光の
滲みがより一層,低減される。しかし、コア材の黄色の
着色がやや目立つので、長さ10m未満のファイバース
コープに適用するのがよい。
【0094】第15実施例.本第15実施例は、前記図
5に示す断面構成において、前記第1実施例の場合とコ
ア径,ファイバー間隔等の幾何学的形状は略同一である
が、コア12の屈折率n1 の値を1.62004まで上
げ、クラッド部13の屈折率n2 の値を1.49まで下
げることにより、NAの値を0.636まで増大させた
ファイバースコープ100であり、各部の諸元は夫々に
次の通りである。
【0095】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 600 (0.6375)
【0096】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,1.5m,3.5m,10.0m 外 径=0.3mm (ジャケット厚=0.01mm, コート厚=
0.03mm) 合計画素数= 3,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.636 コ ア(n1)=1.62004 クラッド部 (n2)=1.49 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.565 (カーボン混入) n3/n2 =1.0268
【0097】
【0098】従って、本第15実施例においては、前記
第14実施例の場合に比較してコアの屈折率が低いの
で、コア材の黄色の着色が少なく、長さ10m程度のフ
ァイバースコープでも十分に実用に供し得るのである。
【0099】第16実施例.本第16実施例は、前記図
5に示す断面構成において、前記第1実施例の場合とコ
ア径,ファイバー間隔等の幾何学的形状は略同一である
が、コア12の屈折率n1 の値を1.7474まで高
め、NAの値を0.866としたファイバースコープ1
00であり、各部の諸元は夫々に次の通りである。
【0100】 製造に使用する各素線 コア素線径aS クラッド素線径bS 本 数 aS /bS 値 No.1 255 μ + 400 μ × 600 (0.6375) No.2 243 μ + 380 μ × 600 (0.6395) No.3 230 μ + 360 μ × 600 (0.6389) No.4 217 μ + 340 μ × 600 (0.6382) No.5 204 μ + 320 μ × 600 (0.6375)
【0101】製造されたファイバースコープ 全 長=0.35m,0.5m,1.5m,3.5m,8.0m 外 径=0.3mm (ジャケット厚=0.01mm, コート厚=
0.03mm) 合計画素数= 3,000画素 コア配列=ランダム 屈 折 率 NA=0.636 コ ア(n1)=1.7474 クラッド部 (n2)=1.5177 ジャケット層(n3)=1.53 樹脂コート層(n4)=1.565 (カーボン混入) n3/n2 =1.0081
【0102】
【0103】従って、本第16実施例においては、コア
の屈折率が高いので、光のにじみを強力に抑制できる。
又、この場合は、コア材の短波長側の吸収がやや大きい
ことから、長さ10m以下のファイバースコープに用い
るのがよい。
【0104】尚、上記各実施例においては、コア配列を
ランダムにしているが、複数種類のコアを規則的に配列
させた場合でも、略同様な作用,効果を期待できる。
又、各実施例では、多成分系ガラスを材料に用いている
が、高屈折率,高透過率であれば、プラスチック,ゴム
等を用いることも可能である。
【0105】以上、第1実施例の試作実験事実と光学理
論に基づき、イメージファイバーの設計例を示したが、
その一部を要約すれば、長さ10m以下のイメージファ
イバーにおいて、コア径,コア間隔が第1実施例の相似
拡大又は相似拡大以上で、かつNAが第1実施例以上で
あれば、光の滲みの少ない該イメージファイバーが得ら
れる。又、第1実施例において試作した長さを1.5
m,3.5m以下にすれば、より一層,光の滲みの少な
いイメージファイバーが得られる。
【0106】一方、イメージファイバーの長さが1m以
下,或はより正確にはイメージファイバーの直径φに対
する長さlの比が1000以下のイメージファイバーで
は、不要光のジャケットガラス,樹脂コートとの反射回
数が少ないために、不要光の除去が十分には行なわれ
ず、フレアの残った画像となることがある。そして、こ
の場合には、図6に示されているように、イメージファ
イバーの何箇所かを押し潰して変形させておくとよい。
或は又、図7に示されているように、イメージファイバ
ーの何箇所かに窪みをつけるとか、凹凸をつけることも
一つの手段であり、これによってジャケットガラス,樹
脂コートへの入射光が増加し、且つ不要光が除去できる
のである。更に、イメージファイバー線引き直後の冷却
中にあって、前記図6については矢印方向から圧力を加
えることで実現でき、図7についても、機械的に細い棒
等を押し付けることで容易に実現できるのである。
【0107】
【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、本発明によれば、極めて簡単な構造で、且つ容易に
製造できて、光の滲みが少なく、解像力の良好なイメー
ジファイバーの構成が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るイメージファイバーの概念を示す
断面説明図である。
【図2】同イメージファイバーの製造準備段階を示す斜
視説明図である。
【図3】同イメージファイバーの製造過程の態様を示す
斜視説明図である。
【図4】同イメージファイバーの実験テストの態様の一
例を示す斜視説明図である。
【図5】本発明のイメージファイバーを用いたファイバ
ースコープの第1乃至第15の各実施例の構成を総括的
に示す断面図である。
【図6】同イメージファイバーにおける光の滲みを防止
するための一つの手段を示す斜視説明図である。
【図7】同イメージファイバーにおける光の滲みを防止
するための他の一つの手段を示す斜視説明図である。
【図8】従来のイメージファイバーを用いたファイバー
スコープの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 イメージファイバー 11 光ファイバー 12 コア 13 クラッド部 14 ジャケットガラス層 15 光吸収物質を含む樹脂コート層 31 対物レンズ 32 接眼レンズ 33 CCDテレビカメラ 34 撮影レンズ 35 CCD素子 36 電子回路 37 テレビモニター 100 ファイバースコープ 100a イメージファイバー素線 101 ジャケットパイプ 102 ファイバー素線 103 コア素線 104 クラッド素線 110 ヒータ 111 ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−184209(JP,A) 特開 昭59−28103(JP,A) 特開 平4−214042(JP,A) 特開 昭60−217308(JP,A) 特開 昭57−34505(JP,A) 特開 昭57−17906(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/04 - 6/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア素線の直径に対するクラッド部素線
    の直径の比が略一定にされて、コア素線の外周囲をクラ
    ッド部素線で覆ったファイバー素線を用い、少なくとも
    該ファイバー素線の直径の異なる所要複数本を束ねた状
    態で、全体的に加熱且つ線引き加工し、複数のコアがク
    ラッド部を共有して構成されるイメージファイバーにお
    いて、 を満たし、且つコアの屈折率n1が1.55以上である
    ことを特徴とするイメージファイバー。
  2. 【請求項2】 全長が10m以下であることを特徴とす
    る請求項1に記載のイメージファイバー。
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