JP3805384B2 - イメージファイバー - Google Patents

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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は光学的画像を伝送するイメージファイバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
対物レンズ等により結像した光学像を別の空間に伝送する技術としてイメージファイバーが知られている。一般にイメージファイバーは共通のクラッドと多数のコアとで構成されている。このようなイメージファイバーは次のようにして作られる。素線と呼ばれる比較的太い多数の光ファイバーを束ね、これを加熱するとともに紡糸する。このとき、各ファイバーのクラッドが溶融し一体化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなイメージファイバーには、特に医療の分野で、細径のものが望まれている。しかし、イメージファイバーを細径化した際、コアのピッチ(隣接する二本のコアの中心間の距離)が10μm以下になると、光の波動的性質によりクロストークが生じるようになり、伝送する像を著しく劣化させるようになる。
【0004】
このようなクロストークすなわち画像劣化の低減を図ったイメージファイバーとして、数種類のコアを有している、いわゆるランダムイメージファイバーが知られているが、複数の種類の光ファイバーを用いて製造するために高価なものになっている。
本発明は、安価でクロストークの少ないイメージファイバーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のコアと共通のクラッドを有するイメージファイバーにおいて、光の波長λがλ=600 nm 、イメージファイバーの長さZがZ=1.5mのときのクロストークパラメーターBが
5<B<40
を満足し、コア占有率が20%以上であり、クラッドの厚さtが1.8μ m >t>1μ m を満足することを特徴とするイメージファイバーである。ただし、
【0006】
【数2】
Figure 0003805384
ここに、u 01、w01はLP01モードの固有値、dはコアのピッチ、aはコアの半径、βはLP01モードの伝搬定数、Kmはm次の第二種変形ベッセル関数、Vは次式で定義される規格化周波数でn 1 、n 2 はそれぞれコアとクラッドの屈折率である。
V=(2πa/λ)・(n 1 2 −n 2 2 1/2
【0007】
【作用】
イメージファイバーにおいて、コアのピッチが小さくなるとクロストークが生じることは一般に知られている。このクロストークを表すパラメーターとして、上式で定義されるクロストークパラメーターBが知られている。これについては、論文「『イメージファイバーの伝送特性』電子通信学会論文誌 '83.11, vol.J66-C No.11」の中で詳しく論じられている。
【0008】
クロストークを減らす目的からするとクロストークパラメーターBの値は小さいほど望ましいが、Bの値が小さくなると明るさが減るため、実用上の理由からその下限は制限される。本発明ではクロストークパラメーターBの範囲を上の式の範囲内とする。この上限と下限は実験的に求めた。従って、この条件を満たすイメージファイバーであれば、画像が良好に伝送される。
【0009】
なお、実際のイメージファイバーのクロストークは、上式のクロストークパラメーターから計算により求められるクロストークよりも少ない。これは、実際のイメージファイバーでは製造上の誤差(素線径のばらつきやイメージファイバーを紡糸する際の外径のふらつき等)、屈折率のゆらぎ、内部の残留応力等の原因により設計値からずれるためであると考えられる。
【0010】
【実施例】
次に本発明者らが行なった実験について説明する。
四種類のイメージファイバー(サンプルI〜IV)を用意し、これらのサンプルI〜IVに対してクロストークの測定を行なった。測定光には、赤(R)、緑(G)、青(B)の三種類の光を用いた。
【0011】
各サンプルは、その端面を図2に示すように、共通のクラッド内に多数のコアCを有している。これらのコアは、隣接した三つのコアを任意に選んだ際にそれらの中心が正三角形をなすように配置されている。
【0012】
四種類のサンプルI〜IVの各スペックを表1に示す。表中のコア径、コアピッチ、クラッド厚さは、図3に示す通りである。また、n1 はコアの屈折率、n2 はクラッドの屈折率である。
【0013】
【表1】
Figure 0003805384
また、これらのサンプルI〜IVの赤色光に対するクロストークパラメーターBは表2に示す通りである。
【0014】
【表2】
Figure 0003805384
【0015】
赤、緑、青の三種類の光に対するクロストークパラメーターBでは、赤に対するクロストークパラメーターBが最も大きく、緑と青に対するクロストークパラメーターBは常に赤に対するクロストークパラメーターBよりも小さくなっている。従って、画像の劣化を評価する際には赤色光に対するクロストークパラメーターBについてのみ評価を行なえばよい。このような理由から表2には赤色光に対するクロストークパラメーターBのみを示した。
【0016】
クロストークの測定は、図1に示す構成の光学系を用いて行なった。ランプ12の前にはピンホール板14が配置されている。ピンホールを点光源とみなし、ここから射出される光を、Fナンバー1.4となるような明るさ絞り16を有するレンズ18で集光し、イメージファイバー20に多数あるコアの中の一つのコアいっぱいに入射させる。
【0017】
一方、イメージファイバー20の射出端側に結像レンズ22を配置し、結像レンズ22とフィルター24を介して、イメージファイバー20の射出端面の像をTVカメラ26で撮影する。TVカメラ26で得られる画像情報はコンピューター30に入力され、クロストークの大きさの分析などが行なわれるとともに、TVモニター28に入力され射出端面の像が表示される。
【0018】
サンプルI〜IVにはそれぞれ長さ1.5mのものと長さ3.5mのものを用意した。ランプ12にはキセノンランプを用い、赤色光(波長600nm)、緑色光(波長516nm)、青色光(波長476nm)を透過するフィルター三種類を用意して図中24で示す位置に配置し、それぞれについて測定を行なった。
【0019】
図4〜図7に示すとおり、クロストークは長波長になるほど大きく発生しており、またB値が大きいサンプル程、中心コア(入射コア)に残る光強度の比率が小さくなっていることがわかる。
【0020】
例えば、赤色波長(600nm)で一番B値が小さいサンプルIV(1.5m)では、中心コアの光強度比が約0.6であるのに対し、一番B値が大きいサンプルI(3.5m)では約0.2である。こららのサンプルより更にB値の大きいイメージファイバーにおいては、更にクロストークが増大し、中心コアの光強度比が低下し、逆にB値を小さくすればクロストークが減少し、中心コアの光強度比が向上することは容易に予測できる。
【0021】
サンプルI、II、III、IVの測定結果をそれぞれ図4、図5、図6、図7に示す。図中のピッチ数は、図2において、光を入射させたコアC0を0、その最も近いコアC1を1、その次に近いコアC2を2と数えている。
【0022】
サンプルIの3.5mのイメージファイバーを用いて像を観察したところ、クロストークは実用上の下限レベルであったが、明るさは十分であった。また、サンプルIVの3.5mのイメージファイバーは、明るさはやや不足ぎみであったが、クロストークが少なく、高コントラストな像が得られた。これらの実験結果から、ファイバースコープの実用上許容される範囲としては、波長600nmの光(赤色光)に対するクロストークパラメーターBが下式を満足すればよいと結論付けられる。
【0023】
200>B>0.7 (3)
上式の上限はクロストークの限界を示すものであり、この値を超えると解像が著しく劣化する。また下限は明るさの限界を示すものであり、例えば表1中のIとIVではコア占有率が1.6倍も異なり、照明系の工夫等による光量増を考慮しても、クロストークパラメーターBが0.7以下では十分な明るさが得られない。
【0024】
さらに、明るさとクロストークのバランスを考慮すると、クロストークパラメーターBが下式を満たすものであれば、実用上大変望ましい。
100>B>5 (4)
ところで、高解像のイメージファイバーを得るためには、コアピッチを小さくする必要があり、必然的にコア径も小さくなる。例えば、現存の血管内視鏡用のイメージファイバーは、外径が0.3mm程度で画素数が3000本程度であり、コア径は2〜3μmである。この種のイメージファイバーには更に高画素化が望まれており、10000画素程度を実現するにはコア径を1μm程度にまで小さくする必要がある。このようにコア径を小さくすると、V値が小さくなり、伝搬モードの制限が問題になる。
ここでV値は次式で定義される規格化周波数である。
【0025】
【数3】
Figure 0003805384
ただし、λは光の波長、aはコア半径、n1 、n2 はそれぞれコアとクラッドの屈折率である。
【0026】
NA(開口数)約0.5の光ファイバーに入射Fナンバー1.4の光を入射させたとき、励起されるモードのエネルギーの比を示したグラフを図8に示す。このグラフにおいて、横軸はコア径であり、縦軸はエネルギー(任意スケール)である。このグラフから分かるように、コア径が小さくなると、エネルギーの大きいLP11モードやLP21モードの光は励起されなくなり、暗くなってしまう。
【0027】
そこで明るさを得るため、少なくともLP11モードが励起されるように、V値が次式を満足することが望ましい。
V>2.405 (6)
V値が次式を満足すれば、LP21モードが励起され、より望ましい。
【0028】
V>3.83 (7)
コア径が3μmで(7)式を満足するには、NAが次式を満足する必要がある。
【0029】
【数4】
Figure 0003805384
さらにコア径が1μm程度で(7)式を満足するには、NAが次式を満足する必要がある。
【0030】
【数5】
Figure 0003805384
【0031】
しかしながら、イメージファイバーの長さが数十cm程度の場合には透過率の損失も少ないので通常の光学ガラスで実現できるが、長さが数mになると高透過率が必要となる。一般のガラスでは、屈折率を上げると透過率が下がり、(9)式を満足することが難しくなる。
そこで、条件として(6)式を適用すると、その条件は次式となり、多成分系のガラスで実現できる。
【0032】
【数6】
Figure 0003805384
【0033】
また、これらの条件と(1)式とを満足することにより、高画素高解像で、クロストークが少なく明るいイメージガイドを実現できる。
多成分系のガラスの屈折率は低屈折率のもので、1.47〜1.53程度が一般的であるので、コア材の屈折率は少なくとも1.54以上必要である。
【0034】
また、イメージファイバーでは、クラッドが厚いほどクロストークが少なく、コントラストの高い像が得られるが、その反面、コア占有率が低くなるため明るさが減る。実用上十分な明るさを確保するためにはコア占有率は少なくとも20%程度は必要であり、さらに30〜40%程度であることが望ましい。内視鏡などに用いられるイメージファイバーは一般に数十cmから5m程度であり、この範囲で上記占有率を満足し、クロストークを実用上問題ないレベルに抑えるためには、クラッドの厚さは次式を満足することが望ましい。
【0035】
1.8μm>t>1μm (11)
コア径が2μm程度においては、次式の範囲であることが特に望ましいことが実験より分かった。
【0036】
1.7μm>t>1.4μm (12)
イメージファイバーのクロストークを更に減らす方法について述べる。クロストークが生じている状態(例えば、あるコアに入射した光が射出端において別のコアから出ている状態)において、射出端の強度パターンを観察すると、入射コアから離れたコアにおいて高次のモードパターンが観察できる。このことから高次のモードを遮断すればクロストークが減少することが分かる。例えば、図9に示すように、コア径が部分的に細くなっているイメージファイバーを用いれば、コア径が小さい部分で高次モードが遮断され、クロストークの少ない低次モードのみを伝搬させることが可能である。
【0037】
また、他の手段としては、イメージファイバーを紡糸する際に部分的に急冷するなどして、内部に残留応力がかかるようにしても、モードパターンが変わるため、クロストークは減少する。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、クロストークの少なくコストの低いイメージファイバーが得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イメージファイバーのクロストークを測定する装置の構成を示す。
【図2】イメージファイバーの端面を示す。
【図3】コア径、コアピッチ、クラッド厚さを示す。
【図4】サンプルIの測定結果を示すグラフである。
【図5】サンプルIIの測定結果を示すグラフである。
【図6】サンプルIIIの測定結果を示すグラフである。
【図7】サンプルIVの測定結果を示すグラフである。
【図8】光ファイバーに光を入射させたときに励起されるモードのエネルギーの比を示すグラフである。
【図9】コア径が部分的に細くなっているイメージファイバーを示す。

Claims (1)

  1. 複数のコアと共通のクラッドを有するイメージファイバーにおいて、光の波長λがλ=600 nm 、イメージファイバーの長さZがZ=1.5mのときのクロストークパラメーターBが
    5<B<40
    を満足し、コア占有率が20%以上であり、クラッドの厚さtが1.8μm>t>1μmを満足ることを特徴とするイメージファイバー。ただし、
    Figure 0003805384
    ここに、u 01 、w 01 はLP 01 モードの固有値、dはコアのピッチ、aはコアの半径、βはLP 01 モードの伝搬定数、K m はm次の第二種変形ベッセル関数、Vは次式で定義される規格化周波数でn 1 、n 2 はそれぞれコアとクラッドの屈折率である。
    V=(2πa/λ)・(n 1 2 −n 2 2 1/2
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