JP3953647B2 - イメージファイバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工業用光ファイバスコープなどに用いられるイメージガイド、特にいわゆるクラッド一体型のイメージファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】
工業用ファイバスコープなどに用いられているイメージガイドを形態別に見ると、ファイバの両端面の画素を構成する素線(一本の光ファイバ)が端面でのみ集束固定され、中央部ではばらばらにすることにより、イメージガイドを曲げやすくしたバンドル型と、各素線のクラッドが全長にわたって溶融一体化されたクラッド一体型(以下、クラッド一体型のイメージガイドを「イメージファイバ」という。)との2つがある。
【0003】
バンドル型のイメージガイドを製造するためには、細い素線を製造した後にこれを配列する必要があるが、多数の細い素線を精度良く並べることは困難であり、素線の配列のために要するコストが高くなることがある。また、ガラス製でバンドル型のイメージガイドの製造方法としては、各素線のクラッドの外側に酸に溶解し易い第2のクラッドを設け、クラッドを溶融一体化した後に、酸水溶液などに浸漬して該第2のクラッドを両端を除いて溶解させることも行われている。この方法によれば素線の配列は容易であるが、酸水溶液などへの浸漬という工程が付加され、製造工程が煩雑化する。
【0004】
一方、イメージファイバであれば、多数の素線を太径のパイプ内に並べた後、これを加熱延伸する(いわゆる線引き)ことによってクラッドを加熱一体化させることにより製造することができる。パイプに素線を配列するときに素線が太いため、素線を並べることが容易であるので、バンドル型のイメージガイドよりも簡単に製造することができる。
【0005】
次に、イメージファイバの素線の素材に着目すると、素材には、石英ガラス、多成分ガラスなどガラス製のものと、プラスチック製のものとがある。
【0006】
ガラス製の素線は透明性に優れるものの、ガラス製の素線を用いたバンドル型のイメージガイドでは、繰り返し屈曲させることによって、径の小さい素線が断線するため、長期にわたって使用することにより、画素の欠陥数が増大し、使用に耐えなくなることがある。また、ガラス製の一体型イメージファイバの外径が数100μmより大きい場合にはほとんど曲げることができないため、外径が数100μmより大きいガラス製のイメージファイバを用いるのであれば、上述の通り製造が煩雑なハンドル型によらざるを得ない。
【0007】
そこで、例えば、イメージファイバの曲げ難さを解消するために、数千ものノズル孔を設けた口金からコアを溶融押出しすることによってプラスチック製イメージファイバを製造する技術が開発されている(特開平1−86103号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プラスチック製のイメージファイバにおいては、曲げによる破断やクラックの発生を防止するためにファイバの長手方向にポリマ鎖を配向させる必要がある。また、プラスチック製のイメージファイバでは、ガラス製のものに比べてコア/クラッド間の界面の均一性が悪く、このためにコアが細いイメージファイバでは導光損失が大きいという問題、ポリマの配向のために結晶化や複屈折が大きくなりさらに損失が悪化するという問題が生じていた。
【0009】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、明るく精細な画像を、クロストークがなく鮮明な状態で伝送することが可能であり、曲げに対する耐久性が高いプラスチック製のイメージファイバを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明のイメージファイバは、多数のプラスチック製の素線が配列されて一体化されたイメージファイバであって、室温(25℃)におけるイメージファイバの長さをL1で表し、無荷重で120℃の雰囲気下に20分間放置した後のイメージファイバの長さをL2で表したとき、下記の式
S=( L1− L2)/ L1×100
で表される自由収縮率S(%)が35%≦S≦65%の範囲にある。プラスチックを素線の素材として用いれば、ガラスに比べてヤング率が1/10程度と低く、同じ太さでも10倍曲げ易くなるので、例えば1.0mm径、2.0mm径などのイメージファイバも容易に得ることができる。従って、曲がり易い数万画素のイメージファイバが容易に実現できる。例えば、素線のコア径が10μm未満であれば、数mmの曲げ直径になるまでイメージファイバを曲げたとしても、光学的な伝送損失が起こらないものを得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
プラスチック製のイメージファイバを曲げることによって、素線にクラック、塑性変形による白化などが生じる。一般に、曲げによるクラックを防ぐには、コアおよびクラッドのポリマ鎖を配向させる必要がある。しかし、配向が強過ぎると複屈折が大きくなり、また結晶化が進むことにより透明性が失われ、さらにコア/クラッドの界面の不整が悪化する。本発明により、室温(25℃)におけるイメージファイバの長さをL1で表し、無荷重で120℃の雰囲気下に20分間放置した後のイメージファイバの長さをL2で表したときに、自由収縮率S(%)が35%≦S≦65%の範囲にあるイメージファイバは、ポリマの配向の程度が適当であるために、屈曲による損失増加が小さく、また繰り返し屈曲性に優れている。
【0012】
プラスチック製のイメージファイバの一例の初期(加熱前)の伝送損失を図1に示す。このイメージファイバの自由収縮率(S)と曲げ損失および繰り返し曲げ損失との関係を図2に示す。このイメージファイバは、後述する実施例2のものと同じ構造のものを用いた。伝送損失等の評価方法は実施例1〜3における評価方法と同様である。図2から、自由収縮率Sが65%を越えると急激に初期損失が増大することが分かる。初期損失の観点からは自由収縮率Sが55%以下であることがより好ましい。また、図2に示すように、自由収縮率が35%より小さい場合には、曲げによる伝送損失の増大も、繰り返し屈曲による伝送損失の増大も著しく悪化する。
【0013】
本発明において、コアに用いられる素材は特に限定されないが、例えば、アクリル(nd=1.49)、ポリスチレン(nd=1.59)、ポリカーボネート(nd=1.59)などの透明で屈折率が高いものを用いることが好ましい。特に、高屈折率で透明性が高く材料コストが低いものとして、ポリスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン系モノマ単位を50重量%以上を含む塊状重合体を用いることが好ましい。また、クラッドに用いられる素材も特に限定されないが、アクリル、フッ素系アクリル樹脂(nd=1.40〜1.45)などの透明で屈折率が低いものを用いることが好ましい。特にアクリルが透明性が高く、材料コストが低い点で好ましい。上記例示した素材のうち、コアの素材としてポリスチレンを、クラッドの素材としてアクリルを用いることで、ガラスでは容易でない0.10という大きな屈折率差Δnが得られる。また、ポリスチレンをコアの素材に用い、ndが1.42のフッ素系アクリル樹脂をクラッドの素材に用いることで、0.17という極めて大きな屈折率差も得られる。コア/クラッドの屈折率差Δnを大きくすることによって、同じコア径で比べた場合に、光を閉じこめる能力が高く、クロストークが小さいイメージファイバが得られる。
【0014】
本発明のイメージファイバを製造する方法は特に限定されないが、素線をプラスチックパイプに充填し、溶融一体化しながら線引きする方法(例えば、特許第2519699号公報を参照)が有効な方法である。すなわち、同公報に記載の方法によれば、素材の選定の自由度が溶融押出し法によりイメージファイバを製造する場合よりも極めて高く、パイプに充填される素線のクラッドの厚さを変えることによりイメージファイバのクラッドの厚さを適宜調整することが可能であり、また、画素数の増減も素線の太さを調整するだけで可能である。この方法により、数万画素という多くの画素を持つイメージファイバを容易に製造することが可能である。なお、上記のパイプとしては、100mm径以上というような、ガラスを素材に用いる場合よりもはるかに大きな径のものを利用することができる。
【0015】
【実施例】
(実施例1〜2)
本発明を実施例に基づいてさらに詳しく説明する。クラッドの厚さと太さとを変えて素線を線引きし、クラッドと同じ材質のプラスチックパイプに多数本の素線を充填した。これを、外径が0.5mmになるように線引きし、実施例1および2のイメージファイバを製造した。各実施例のイメージファイバの光学性能等を表1に示す。なお、表1にデータを示すクロストーク性能の評価は、2mの長さのイメージファイバの入射側にファイバのNAより大きい対物レンズを用いて静止画像を伝送し、片端面を接眼レンズで拡大して、目視でぼけを観察することにより行った。あわせて、明るさを目視で比較して相対比較を行った。また、曲げ損失の評価は、2mの長さのサンプルの中央部を5mm径の円筒に1回巻き付け、その前後で伝送損失を測定し、測定誤差範囲で損失増加はないことを確認することにより行った。さらに、繰り返し曲げ損失の評価は、2mの長さのサンプルを光源とパワーメータとに接続したまま、中央部を5mmの径の円筒に巻き付け、±90度の繰り返し屈曲を500回行い、その前後での伝送損失の増加がないことを確認することにより行った。
【0016】
【表1】
Figure 0003953647
【0017】
表1に示すように、ポリスチレン(PSt)をコア材として選定し、クラッド材にアクリル(PMMA)を用いることにより、屈折率差Δnおよび開口数NAを大きくすることができる。画素数Nを5000本にまで増やしても明るさ、クロストーク、伝送損失ともに優れたものが製造できる。
【0018】
(実施例3)
ポリスチレン(PSt)をコア材として用い、クラッド材にアクリル(PMMA)を用いて、実施例2におけると同じ寸法の素線を製造し、これを用いて外径が1.0mm、有効径Dが0.97mmで画素数が16,000本のイメージファイバを製造した。この実施例についての光学性能を表1にあわせて示す。このイメージファイバの伝送損失は2.1dB/mであり、自由収縮率Sは43%であった。画像性能を評価したところ、実施例2と同様に明るく、クロストークがなく、しかも実施例2に比べて極めて精細な画像であった。また、巻き付け円筒の径を10mmにした他は、実施例1〜2と同様にして機械性能を調べた結果、伝送損失の増加は認められず、耐屈曲性に優れたイメージファイバであった。
【0019】
(比較例1〜2)
表1に示す比較例のイメージファイバを実施例3と同じ材料の素線を用いて製造した。自由収縮率が低い比較例1では、曲げによってクラックが発生して、繰り返し曲げ特性が悪かった。また、自由収縮率が高い比較例2では、伝送損失が大きく、暗い画像しか得られなかった。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、明るく精細な画像を、クロストークがなく鮮明な状態で伝送することが可能であり、曲げに対する耐久性が高いイメージファイバが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスチックイメージファイバの自由収縮率と伝送損失との関係の一例を示す図である。
【図2】プラスチックイメージファイバの自由収縮率と曲げ損失および繰り返し曲げ損失との関係の一例を示す図である。

Claims (1)

  1. 多数のプラスチック製の素線が配列されて一体化されたイメージファイバであって、室温(25℃)におけるイメージファイバの長さをL1で表し、無荷重で120℃の雰囲気下に20分間放置した後のイメージファイバの長さをL2で表したとき、下記の式
    S=( L1− L2)/ L1×100
    で表される自由収縮率S(%)が35%≦S≦65%の範囲にあることを特徴とするイメージファイバ。
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